YEN_TOWN_BANDとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

この項目では、ロックバンドのYEN TOWN BANDについて説明しています。2015年に結成されたヒップホップバンドについては「YENTOWN」をご覧ください。
YEN TOWN BAND
出身地 日本
ジャンル J-POPオルタナティブ・ロック
活動期間 1996年 (1996)2003年 (2003)2015年 (2015) - 2017年 (2017)2021年 (2021)
レーベル エピックレコードジャパン(1996年)ユニバーサルシグマ(2015年 -)
公式サイト YEN TOWN BAND
メンバー CHARAボーカル小林武史キーボードギタープロデューサー名越由貴夫ギター岩井俊二作詞、コンセプト統括)

YEN TOWN BAND(イェン・タウン・バンド)とは、岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』(1996年9月14日公開)の劇中に登場する、主人公グリコがボーカリストをつとめる架空の無国籍バンド[注 1]。また同バンド名義で実際にアルバムとシングルをリリースし、2003年と2015年にはバンドメンバーを揃えてライブも行っている[1][2]

概要

オリジナル・メンバーは、ボーカリストに劇中でグリコ役を演じたCHARA、プロデューサーでキーボーディストの小林武史、ギタリストの名越由貴夫、作詞・コンセプト統括の岩井俊二[注 2]の4人[3][4]。レコーディングでの演奏者は楽曲ごとに異なる。

映画「スワロウテイル」制作中に岩井の「ただサウンドトラックを作るんじゃなくて、物語の中にバンドが出てくるから、そのバンドでアルバムを1枚作ってみないか?」と提案し、小林も「架空のバンドだから何やってもいいし、メンバーも僕が選べる。スケジュールはきついけどやってみよう」と乗り気になった所から始まった[3]

楽曲制作は小林がコンセプトとなるヒントを岩井からもらい、それに対する答えを岩井に返すことで進行していった[3]

シングル「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」はオリコン・チャートで1位を記録、約85万枚を売り上げる大ヒットとなった[5]

2015年の復活ライブを機に、本格的にバンドとしての活動を開始[注 3][6]

略歴

1996年

2003年

2015年

2016年

2017年

2021年

メンバー

サポートメンバー

2003年

2015年以降

ディスコグラフィー

シングル

発売日 タイトル 規格 規格品番 最高順位
1st 1996年7月22日 Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 CD ESDB-3697 1位
2nd 2015年12月2日 アイノネ UMCK-9796〜9797UMCK-5588 28位
3rd 2016年6月22日 my town[注 4] UMCK-5601 57位

アルバム

発売日 タイトル 規格 規格品番 最高順位
1st 1996年9月16日 MONTAGE CD ESCB-1790 1位
2nd 2016年7月20日 diverse journey UMCK-1547UMCK-9852 16位

映像作品

タイアップ一覧

使用年 曲名 タイアップ先
1996年 Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 日本ヘラルド映画配給映画『スワロウテイル』主題歌
してよしてよ 日本コカ・コーラ「スプライト クール」CMソング
1997年 Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 TBS金曜ドラマ最後の恋』第1話挿入歌
2015年 アイノネ エレコム「JFL presents FOR THE NEXT supported by ELECOM」テーマソング[17]
2016年 my town 東京メトロ「Find my Tokyo」CMソング[18]
2018年 Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜 ライオンソフラン アロマリッチ」CMソング[19]

脚注

注釈

  1. ^ 劇中ではグリコ(CHARA)と彼女の養子アゲハ(伊藤歩)の2人が胸にスワロウテイル・バタフライ=オオルリアゲハのタトゥーをしており、それが映画のタイトルの由来となっている。
  2. ^ 小林武史と岩井俊二による別プロジェクトには、映画『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)での「リリイ・シュシュ」(Salyu)、2009年の「BRADBERRY ORCHESTRA」がある。
  3. ^ 小林武史は「イベントで一度ライブを行ったことはありますが、その時はあくまでイベント出演に応じたということであり、今回が本当の活動ということになると思います」と説明している。
  4. ^ YEN TOWN BANDとDragon AshKjとのコラボレーション楽曲

出典

  1. ^ a bYEN TOWN BANDが初のライブ!“あいのうた”情報。”. CD Journal (2003年9月4日). 2013年2月2日閲覧。
  2. ^YEN TOWN BAND復活ライブ! 19年ぶりの新曲も披露!素晴らしかった”. RO69 (2015年9月12日). 2015年10月23日閲覧。
  3. ^ a b c 角川書店刊「CDでーた」1996年8月5日号「CHARAプラス小林武史 YEN TOWN BAND 新曲『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』発表 “あいのうた”を歌おう」134P-135Pより。
  4. ^ "YEN TOWN BAND 大地の芸術祭にて復活!". SPACE SHOWER NEWS. 2015年10月15日. スペースシャワーTVYouTube公式チャンネル
  5. ^Yen Town Band/Swallowtail Butterfly あいのうた”. Movie Walkerplus.com. 2013年6月30日閲覧。
  6. ^YEN TOWN BAND、9月に復活ライブ 小林武史氏「新曲も制作中」”. ORICON NEWS (2015年5月22日). 2017年6月6日閲覧。
  7. ^CHARA “YEN TOWN BAND”で初のライヴを敢行”. vibe-net.com (2003年8月8日). 2013年6月30日閲覧。
  8. ^YEN TOWN BAND、9月に12年ぶり復活 小林武史氏「新曲も制作中」”. ORICON (2015年5月22日). 2015年5月25日閲覧。
  9. ^YEN TOWN BANDが19年ぶり新曲発表、5都市でライブも”. CINRA.net (2015年8月31日). 2015年9月8日閲覧。
  10. ^YEN TOWN BAND 約12年ぶりとなるライブで新曲リリースを発表”. エキサイトニュース (2015年9月12日). 2015年9月15日閲覧。
  11. ^ “YEN TOWN BAND × kj、東京メトロCM彩るコラボ曲がシングル化”. ナターシャ. https://natalie.mu/music/news/185787
  12. ^ “YEN TOWN BAND、20年ぶりアルバム「diverse journey」来月発表”. ナターシャ. https://natalie.mu/music/news/191739 2016年6月22日閲覧。
  13. ^「ap bank fes」に藤巻亮太、WANIMA、赤い公園、APOGEE追加”. ナターシャ. 2016年5月16日閲覧。
  14. ^「スワロウテイル」の架空都市を犬島で表現、小林武史プロデュース「円都空間」”. 音楽ナタリー (2016年8月26日). 2017年7月3日閲覧。
  15. ^「Reborn-Art Fes」でYEN TOWN BAND×Lily Chou-Chouライブ開催”. ナタリー. 2017年8月30日閲覧。
  16. ^YEN TOWN BAND「スワロウテイル」25周年ライブで幻想的パフォーマンス”. 音楽ナタリー. 2021年11月8日閲覧。
  17. ^YEN TOWN BANDが19年ぶり新曲発表、5都市でライブも”. SPICE (2015年9月1日). 2023年3月9日閲覧。
  18. ^ “石原さとみが東京メトロのイメージキャラクターに、CMソング第1弾はYEN TOWN BAND”. 映画ナタリー. (2016年4月1日). https://natalie.mu/eiga/news/181864 2016年4月1日閲覧。
  19. ^吉高由里子が出演するソフラン「アロマリッチ」CMソングは?”. CDJournal リサーチ (2018年2月5日). 2023年3月9日閲覧。

外部リンク