メトロポリタン美術館と警備員の私 (original) (raw)

著者はメトロポリタン美術館の警備員を10年務める。はた目にはつらく退屈な仕事に見えるが、毎日一級の美術品を堪能できる役得もある、次第に知識も増え、来場者の質問にも知的な回答をする。勤務は主担当はあるものの、結構なローテーションで各場所を巡ることになるが、さまざまなバックグラウンドを持つ同僚とも知り合うことになる。この間に実の兄を亡くした悲しみから立ち直り子供に恵まれる。美術品への造詣が深く、記述は飽きさせない。美術好きには愉しめる一冊だった。

メトロポリタン美術館と警備員の私

メトロポリタン美術館と警備員の私

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