PCエンジンDUO RGB出力追加~その2~ (original) (raw)
前回のPCエンジンDUOのRGB出力追加の記事に続き、AV端子の交換方法を紹介します。
標準の5ピンAV端子(DINコネクタ)を、RGB出力できるよう8ピンDINコネクタに交換します。もちろん、交換しても従来のDIN5ピン端子のジャックを持つ純正のAVケーブルは利用できます。
AVコネクタは、例によって電熱式はんだ吸い取り器で簡単に取り外すことができます。
下の写真は、取り敢えずAVコネクタ裏面のハンダを電熱式ハンダ吸い取り器(Amazonのリンク先の商品)を使って吸い取ってみたところです。 これだけでも、コネクタがぐらぐらして直ぐにでも外れそうな感じがします。
AV端子のハンダを吸い取ったところ
まだはんだが残っていそうな足ピンの周りのはんだを吸い取り線で取り除いてみたところ、ズルズルとコネクタが抜けかかったため、引っ張ってみたところ簡単に外れました。
生け捕りにされたAV端子
交換するDIN8ピンコネクタと、PCエンジンDUOから取り外したDIN5ピンコネクタの写真です。
最前列のフレームグランドピンの位置が異なるのと、最後列に3ピン分が増えているため、このままでは本体基板に半田付けできません。
そこで、コネクタを改造します。
まずは、5ピンのDIN端子を分解してみます。この中から、一番左にあるフレームグランドピンを流用するために取り出します。
分解したAV端子
次に、8ピンのDIN端子を分解してみます。すると、先ほどとは異なる形状のフレームグランドピンが出てきます。
分解したDIN8ピンコネクタ
まずはそのフレームグランドピンを入れ替えるのと、最後列の3ピン+CSyncに使う+5V出力ピンをニッパでカットします。複合同期信号を取り出すために本体の+5Vピンを流用しますが、純正のケーブルでも未接続になっているので、実質的に未使用ピンと見なしても良いと思います。
写真赤丸のピンが基板に接触しないよう、5mmほどカットしてからコネクタを組み立てます。
赤丸の位置の足ピンを切り取る
ちなみに、DIN5ピンの方は何かに使えるかもしれないので、捨てるのは勿体無いと思い、組み立ててから部品箱にでも放り込んでおきます。
組み立て直したAV端子
次に、組み立てた8ピンのDINコネクタを基板に半田付けする訳ですが、その前にやっておくべきことがあります。
それは、RGB+CSyncのジャンパーは基板でなく、DIN8ピンコネクターの足ピンに直接ハンダ付けします(するしかないです)。そのため、あらかじめ足ピンにハンダを乗せておく必要があります。特にCSyncピンは奥まったところにあり、コネクタを基板に半田付けすると、後から作業するのは困難を極めます。無理に作業をしてコネクタの樹脂部分にハンダゴテが接触すると溶けて変形してしまいます。私物だったら「あ~ぁ」で済みますがry)
そこで、足ピンにはんだを乗せておくのと、CSyncに関してはジャンパピンを引き出しておきます。こうすることで、後の作業が楽になります。
線を引き出すピンにハンダを載せたところ(要フラックス)
DIN8ピンコネクタからCSync用のジャンパピンを引き出したところ
そしてようやく、8ピンDINコネクタを基板に半田付けします。
お次は、DINコネクタからジャンパ線を引き出し、MODに接続し、動作確認をする作業です。
次の記事へと続きます。