AP 午前 ビジネスインダストリ (original) (raw)
ビジネスシステム|エンジニアリングシステム|e-ビジネス|民生機器|産業機器
ビジネスシステム
サイバーフィジカルシステム(CPS)の説明として,適切なものはどれか。
- 1台のサーバ上で複数のOSを動かし,複数のサーバとして運用する仕組み
- 仮想世界を現実かのように体感させる技術であり,人間の複数の感覚を同時に刺激することによって,仮想世界への没入感を与える技術のこと
- 現実世界のデータを収集し,仮想世界で分析・加工して,現実世界側にリアルタイムにフィードバックすることによって,付加価値を創造する仕組み
- 電子データだけでやり取りされる通貨であり,法定通貨のように国家による強制通用力をもたず,主にインターネット上での取引などに用いられるもの
政府は,IoTを始めとする様々なICTが最大限に活用され,サイバー空間とフィジカル空間とが融合された“超スマート社会”の実現を推進している。必要なものやサービスが人々に過不足なく提供され,年齢や性別などの違いにかかわらず,誰もが快適に生活することができるとされる“超スマート社会”実現への取組みは何と呼ばれているか。
- e-Gov
- Society5.0
- Web2.0
- ダイバーシティ社会
CPS(サイバーフィジカルシステム)を活用している事例はどれか。
- 仮想化された標準的なシステム資源を用意しておき,業務内容に合わせてシステムの規模や構成をソフトウェアによって設定する。
- 機器を販売するのではなく貸し出し,その機器に組み込まれたセンサで使用状況を検知し,その情報を元に利用者から利用料金を徴収する。
- 業務処理機能やデータ蓄積機能をサーバにもたせ,クライアント側はネットワトーク接続と最小限の入出力機能だけをもたせてデスクトップの仮想化を行う。
- 現実世界の都市の構造や活動状況のデータによって仮想世界を構築し,災害の発生や時間軸を自由に操作して,現実世界では実現できないシミュレーションを行う。
企業システムにおけるSoE(Systems of Engagement)の説明はどれか。
- 高可用性,拡張性,セキュリティを確保しながら情報システムを稼働・運用するためのハードウェア,ソフトウェアから構成されるシステム基盤
- 社内業務プロセスに組み込まれ,定型業務を処理し,結果を記録することによって省力化を実現するためのシステム
- データの活用を通じて,消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム
- 日々の仕訳伝票を入力した上で,データの改ざん,消失を防ぎながら取引データベースを維持・管理することによって,財務報告を行うためのシステム
RPA(Robotic Process Automation)の説明はどれか。
- ホワイトカラーの単純な間接作業を,ルールエンジンや認知技術などを活用して代行するソフトウェア
- 自動制御によって,対象物をつかみ,動かす機能や,自動的に移動できる機能を有し,また,各種の作業をプログラムによって実行できる産業用ロボット
- 車両の状態や周囲の環境を認識し,利用者が行き先を指定するだけで自律的な走行を可能とするレーダ,GPS,カメラなどの自動運転関連機器
- 人の生活と同じ空間で安全性を確保しながら,食事,清掃,移動,コミュニケーションなどの生活支援に使用されるロボット
エンジニアリングシステム
ファブレスの特徴を説明したものはどれか。
- 1人又は数人が全工程を担当する生産方式であり,作業内容を変えるだけで生産一品目を変更することができ多品種少量生産への対応が容易である。
- 後工程から,部品納入の時期,数量を示した作業指示書を前工程に渡して部品供給を受ける仕組みであり,在庫を圧縮することができる。
- 生産設備である工場をもたないので,固定費を圧縮することができ,需給変動などにも迅速に対応可能であり,企画・開発に注力することができる。
- 生産設備をもたない企業から製造を請け負う事業者・生産形態のことであり,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行うことができる。
構成表の製品Aを300個出荷しようとするとき,部品bの正味所要量は何個か。ここで,A,a,b,c の在庫量は在庫表のとおりとする。また,他の仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
構成表 | 単位 個 | ||
---|---|---|---|
品名 | 構成部品 | ||
a | b | c | |
A | 3 | 2 | 0 |
a | / | 1 | 2 |
在庫表 | 単位 個 |
---|---|
品名 | 在庫量 |
A | 100 |
a | 100 |
b | 300 |
c | 400 |
- 200
- 600
- 900
- 1,500
半導体産業において,ファブレス企業と比較したファウンドリ企業のビジネスモデルの特徴として,適切なものはどれか。
- 工場での生産をアウトソーシングして,生産設備への投資を抑える。
- 自社製品の設計,マーケティングに注力し,新市場を開拓する。
- 自社製品の販売に注力し,売上げを拡大する。
- 複数の企業から生産だけを専門に請け負い,多くの製品を低コストで生産する。
“かんばん方式”を説明したものはどれか。
- 各作業の効率を向上させるために,仕様が統一された部品,半製品を調達する。
- 効率よく部品調達を行うために,関連会社から部品を調達する。
- 中間在庫を極力減らすために,生産ラインにおいて,後工程が必要とする部品を自工程で生産できるように,必要な部品だけを前工程から調達する。
- より品質が高い部品を調達するために,部品の納入指定業者を複数定め,競争入札で部品を調達する。
PDM(Product Data Management)の目的はどれか。
- NC工作機械,自動搬送装置,倉庫などを有機的に結合し,コンピュータで集中管理することによって,多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
- 図面・部品構成データ,仕様書データなどの設計及び開発の段階で発生する情報を一元管理することによって,設計業務及び開発業務の効率を向上させる。
- 製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し,これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。
- 部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
ある期間の生産計画において,表の部品表で表される製品Aの需要量が10個であるとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品Dの在庫残が25個あり,ほかの在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
レベル0 | レベル1 | レベル2 | |||
---|---|---|---|---|---|
品名 | 数量(個) | 品名 | 数量(個) | 品名 | 数量(個) |
製品A | 1 | ユニットB | 4 | 部品D | 3 |
部品E | 1 | ||||
ユニットC | 1 | 部品D | 1 | ||
部品F | 2 |
- 80
- 90
- 95
- 105
図は,製品Aの構成部品を示し,括弧内の数字は上位の製品・部品1個当たりの所要数量である。この製品Aを10個生産する場合,部品Cは,少なくとも何個発注する必要があるか。ここで,現在の部品Bの在庫は0個,部品Cの在庫は5個である。
- 15
- 20
- 25
- 30
3PL(3rd Party Logistics)を説明したものはどれか。
- 購買,生産,販売及び物流の一連の業務を,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
- 資材の調達から生産,保管,販売に至るまでの物流全体を,費用対効果が最適になるように総合的に管理し,合理化する。
- 電子・電機メーカから,製品の設計や資材の調達,生産,物流,修理を一括して受託する。
- 物流業務に加え,流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い,また荷主企業の物流企画も代行する。
セル生産方式の特徴はどれか。
- 作業指示と現場管理を見えるようにするために,かんばんを使用する。
- 生産ライン上の作業場所を通過するに従い製品の加工が進む。
- 必要とする部品,仕様,数量が後工程から前工程へと順次伝わる。
- 部品の組立てから完成検査まで,ほとんどの工程を1人又は数人で作業する。
e-ビジネス
XBRLで主要な取扱いの対象とされている情報はどれか。
- 医療機関のカルテ情報
- 企業の顧客情報
- 企業の財務情報
- 自治体の住民情報
個人が,インターネットを介して提示された単発の仕事を受託する働き方や,それによって形成される経済形態を表すものはどれか。
- APIエコノミー
- ギグエコノミー
- シャドーエコノミー
- トークンエコノミー
SNSやWeb検索などに関して,イーライ・パリサーが提唱したフィルタバブルの記述として,適切なものはどれか。
- PCやスマートフォンなど,使用する機器の性能やソフトウェアの機能に応じて,利用者は情報へのアクセスにフィルタがかかっており,様々な格差が生じている。
- SNSで一般のインターネット利用者が発信する情報が増えたことで,Web検索の結果は非常に膨大なものとなり,個人による適切な情報収集が難しくなった。
- 広告収入を目的に,事実とは異なるフィルタのかかったニュースがSNSなどを通じて発信されるようになったので,正確な情報を検索することが困難になった。
- 利用者の属性・行動などに応じ,好ましいと考えられる情報がより多く表示され,利用者は実社会とは隔てられたパーソナライズされた情報空間へと包まれる。
アグリゲーションサービスに関する記述として,適切なものはどれか。
- 小売販売の会社が,店舗やECサイトなどあらゆる顧客接点をシームレスに統合し,どの顧客接点でも顧客に最適な購買体験を提供して,顧客の利便性を高めるサービス
- 物品などの売買に際し,信頼のおける中立的な第三者が契約当事者の間に入り,代金決済等取引の安全性を確保するサービス
- 分散的に存在する事業者,個人や機能への一括的なアクセスを顧客に提供し,比較,まとめ,統一的な制御,最適な組合せなどワンストップでのサービス提供を可能にするサービス
- 本部と契約した加盟店が,本部に対価を支払い,販売促進,確立したサービスや商品などを使う権利をもらうサービス
EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。
- 企業間の取引の契約内容
- システムの運用時間
- 伝送制御手順
- メッセージの形式
フィンテックのサービスの一つであるアカウントアグリゲーションの特徴はどれか。
- 各金融機関のサービスに用いる,利用者のID・パスワードなどの情報をあらかじめ登録し,複数の金融機関の口座取引情報を一括表示できる。
- 資金移動業者として登録された企業は,少額の取引に限り,国内・海外送金サービスを提供できる。
- 電子手形の受取り側が早期に債権回収することが容易になり,また,必要な分だけ債権の一部を分割して譲渡できる。
- ネットショップで商品を購入した者に与信チェックを行い,問題がなければ商品代金の立替払いをすることによって,購入者は早く商品を入手できる。
インターネット広告の効果指標として用いられるコンバージョン率の説明はどれか。
- Webサイト上で広告が表示された回数に対して,その広告がクリックされた回数の割合を示す指標である。
- Webサイト上の広告から商品購入に至った顧客の1人当たりの広告コストを示す指標である。
- Webサイト上の広告に掛けた費用の何倍の収益をその広告から得ることができたかを示す指標である。
- Webサイト上の広告をクリックして訪れた人のうち会員登録や商品購入などに至った顧客数の割合を示す指標である。
SEOの説明はどれか。
- ECサイトにおいて,個々の顧客の購入履歴を分析し,新たに購入が見込まれる商品を自動的に推奨する機能
- Webページに掲載した広告が契機となって商品が購入された場合,売主から成功報酬が得られる仕組み
- 検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるようにWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと
- 検索エンジンを運営する企業と契約し,自社の商品・サービスと関連したキーワードが検索に用いられた際に広告を表示する仕組み
顧客との接点として注目される,チャットボットの説明はどれか。
- インターネットオークションなどで,売り手と買い手の取引を安全に行うために,第三者の仲介業者が決済や商品の受渡しを行うサービスである。
- 需要を予測してネットワーク設備やシステムリソースなどを計画的に調達し,需要の変動に応じて迅速にサービスを提供する考え方である。
- 商品提案から販売,アフターサービスまでの,企業と顧客との双方向の対話を,AIを活用した自動応答機能などによって実現するシステムである。
- スマートフォンのカメラなどを通して,利用者の視界に有用な情報を重ね合わせ,現実世界での行動や認知を支援する技術である。
インターネットショッピングで売上の全体に対して,あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか。
- アフィリエイト
- オプトイン
- ドロップシッピング
- ロングテール
インターネットオークションにおいて,出品者と落札者の間の決済で使用されるエスクローサービスはどれか。
- 決済に関する情報の利用に関して,情報の保護基準が守られているかを第三者機関によって監視する仕組みのこと
- 決済に関する電子メールなどの情報交換において,送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと
- 決済に使用されるクレジットカード情報を暗号化したり,正規のショップであることを認証局によって確認したりすることによって,取引の安全を確保する仕組みのこと
- 決済を仲介し,落札者から送金を受け,商品の受渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと
インターネットを活用した広告手法のうち,行動ターゲティングの説明はどれか。
- インターネット検索エンジンで,利用者が入力した特定の検索キーワードに関連する商品の広告を表示する。
- サービス運営会社が発行する広告タグを埋め込んだWebサイトを訪れた利用者に対して,そのWebサイトのコンテンツに関連した広告を自動的に表示する。
- スマートフォンなどのGPS機能を使い,利用者の現在地に合わせて,近隣の商業施設の広告を,利用者が見ているWebサイトに表示する。
- 利用者のWebサイトの検索履歴,アクセスしたページや購買履歴から利用者の興味・関心を解析し,関連した広告を利用者が見ているWebサイトに表示する。
民生機器
IoT活用におけるディジタルツインの説明はどれか。
- インターネットを介して遠隔地に設置した3Dプリンタへ設計データを送り,短時間に複製物を製作すること
- システムを正副の二重に用意し,災害や故障時にシステムの稼働の継続を保証すること
- 自宅の家電機器とインターネットでつながり,稼働監視や操作を遠隔で行うことができるウェアラブルデバイスのこと
- ディジタル空間に現実世界と同等な世界を,様々なセンサで収集したデータを用いて構築し,現実世界では実施できないようなシミュレーションを行うこと
ドローン,マルチコプタなどの無人航空機に搭載されるセンサのうち,機体を常に水平に保つ姿勢制御のために使われるセンサはどれか。
- 気圧センサ
- ジャイロセンサ
- 地磁気センサ
- 超音波センサ
産業機器
IoTの技術として注目されている,エッジコンピューティングの説明として,適切なものはどれか。
- 演算処理のリソースを端末の近傍に置くことによって,アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行う。
- データの特徴を学習して,事象の認識や分類を行う。
- ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことによって,全体として処理能力が高いコンピュータシステムを作る。
- 周りの環境から微小なエネルギーを収穫して,電力に変換する。
IoTがもたらす効果を“監視”,“制御”,“最適化”,“自律化”の4段階に分類すると,IoTによって工場の機械の監視や制御などを行っているシステムにおいて,“自律化”の段階に達している例はどれか。
- 機械に対して,保守員が遠隔地の保守センタからインターネットを経由して,機器の電源のオン・オフなどの操作命令を送信する。
- 機械の温度や振動データをセンサで集めて,インターネットを経由してクラウドシステム上のサーバに蓄積する。
- クラウドサービスを介して,機械同士が互いの状態を常時監視・分析し,人手を介すことなく目標に合わせた協調動作を自動で行う。
- クラウドシステム上に常時収集されている機械の稼働情報を基に,機械の故障検知時に,保守員が故障部位を分析して特定する。