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老子
Lao-tzu
中国古典「老子道徳経」のこと。あるいは、その著者とされる人物のこと。
人物
人物としての老子は姓を李、名を耳、字を老〔耳冉(たん)〕(一説に伯陽)という。春秋末年の楚国の役人で、道家学派の創始者であるとされるが、架空の人物であるとする説も多い。
道家においては老子、荘子、列子 の三名を三子と呼ぶ。
また、説話の上では孔子に教えを授けたともされる。
唐代に道教の最高神として神格化され、太上老君となった。
学問
いわゆる「無為」を至上と無し、漢代まで「黄老の学」として大きな位置を占めていた。
ただし「無為」は「無慈悲」に通じ(「天道無仁」)、また「小国寡民」に代表される思想(一般には「原始村落共同体」の理想と解釈される)が「由らしむべし知らしむべからず」にも通じるところがあり、決して「理想」のみを説いたものではなく、むしろある種の後ろ暗さが存在する思想であるともいえる。
そういう意味においては、「老荘」思想とひとくくりにできるものではないのが現実である。
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