CULrides カルライズ (original) (raw)
前回8月中旬までは豆類の収穫が続き各種が一度終了となった一方で、インゲン豆のタネをゲット。
次期の生育にも期待できるクオリティとなっていた。
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豆類が落ちついた所で、8下旬に大根、菜花、小松菜のタネまきを開始。
画像左がナバナ、右がダイコン。
台風による雨と高気温がカミ合う今が発芽にちょうど良いと考え、早めに撒く事に。
これらタネについて、ダイコンとナバナは今年春~初夏に収穫したものを使用。
再び収穫できるか実験モードで行く。
コマツナに関しては、ホームセンターで確かゴーヤーのタネを買った時にオマケ(試供品?)で貰ったタネを使った。
すると、ものの数日のうちにダイコンが発芽。
かなり発芽率は高く、数が出ている。
このダイコンについては夏の間から、こぼれダネから発芽し続けては酷暑のせいなのか虫にやられたのか分からないが、いつの間にか消えていた。
これからの時期は成長期にあたるはずなので、このまま行って欲しいところ。
菜花については微妙な発芽率でパヤパヤ程度。
原因は不明だが、毎年いっつも発芽率が低い状況が続いている。
って言うか数日後に全て消失してしまっている。
一般的にはイージーに育てられると言うし、発芽率の良いダイコンと同じアブラナ科なのに何故か毎年こんな調子である。
いくら市販のタネを蒔いても成長率が低いので今回もあまり期待していなかったけど、やっぱり上手く行かないんだよなぁ。
コマツナも同様で、これは新しいタネにも関わらず発芽した様子すら無かった。
土が合わないのか解らないが、一体何が違うのか謎すぎ。
ほんで今回、再び発芽してくれたダイコンは元々¥100均一のタネが由来なのだが、初年度はタネまきが遅かったためか極度に成長率が低く全てが未熟株のまま終わっていた。
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だが、これら個体から採れたタネを使い再び適切なタイミングで蒔いたところ、今度はミニマムながらちゃんとダイコンが完成。
味も美味だっただけでなく、タネも充実した出来となっていた。
これが今年7月までの話である。
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今回蒔いたタイミングから考えて、恐らく収穫するとしたら来年。
これで美味しく育てば実験成功と言えるでしょう。
ちなみに今回、土壌は一度耕している。
と言うのも今年の冬に収穫したダイコンはミニマムなものばかりだったのだが、これは「不耕起で土壌が固い場所に蒔いた」のも一因らしかったから。
なので、とりあえず根の成長を促すため堆肥も追加しておき、養分をミックスする意味で耕したのだった。
ついでにどうでも良い話なんだけど、この画像は今年の冬から春にかけて一番成長してたダイコンの成れの果て。
もうカッピカピのカッスカスに乾いており、何故か中身も無くなり空洞化。
完全に骨と皮みたいな状態である。
ダイコンって枯れるとこうなるんだねー。
これはタネ採り用に植えっぱなしにしてたもの。
何だかんだ7月初旬まで枯れが進行しつつも新芽が出ていたので試しに限界まで放置してたが、夏が本格化する頃から急速に枯れ果て、根周りにダンゴムシが集まるなどで明らかに生育限界を超えた状態に。
そのまま枯れきってから8月末まで残していたが、土を耕していた時にポキッと折れたのだった。
確か去年の9月初旬にタネ蒔きして7月まで生育していた事になるので、ダイコンって一年草にしては長寿な方なのかも。
これがもし8月の猛暑日が続く環境では無く、涼しい環境ならもっと長く生育が続いたのだろうか?
まぁ生やしっぱなしにした所で何の意味も無いだろうけど、ちょっと興味深い結果だったなという話でした。
話は変わって、今回で収穫したのがゴーヤー。
色味も濃くボリューム良好な一本である。
以下の記事では「今期は全く成長していない」と記していたが、かろうじて一本だけ普通に育ち、収穫まで漕ぎ着けたのであった。
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近隣との兼ね合いがあり、生育中の画像が無いので記事にしてなかったんだけど、よもや育つ個体があるとは思わなかった。
ここ2年ほどは連作障害の影響なのか全く成長しなくなり、今期もほぼ全てが生育不良にあっただけに有り難い話である。
またこの後日、追加ゲット。
一回り小振りながら上々の質感。
やはり、ちゃんと結実する個体と収穫物がある安心感はデカイ。
一本しか育っていなくとも、あるだけマシには違いないからね。
しばらくぶりのゴーヤーは味もナイスだった。
やっぱゴーヤーは育てやすいし味も安定しててイイ。
これで連作障害が無ければパーフェクトに近いんだけどね~。
この一方、オクラについては依然として成長しないままである。
どれも背丈は40cmほどしか無く、ここでピタリと成長が止まっている。
過去の例では背が低くくとも普通に結実し収穫も出来ていたが、今期に関しては何一つ結実する気配が無い。
いちおうギリギリ蕾は出来るのだが、いつの間にやら萎んでるのか、開花すらしないのだ。
季節的には開花~結実ラッシュが起きてていい時期なんだけど、このまま本格な秋になれば余計に成長力が鈍るだろう。
発芽してから薄々気付いてはいたが、どうにも今期は収穫できないどころか、タネも途絶えそうな雰囲気である。
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前回でも記したけど、「タネで世代を繋ぐ」って実は難しい事なのかも知れない。
とまぁ、相変わらず全体的に芳しくは無い状況なので、何かしら追加してみたい所ではある。
とりあえず今はダイコンを軸に進めて行こうかね。
では、また、CUL。
前回ではトマトとゴーヤーが不調な一方、インゲン豆と枝豆がフィーバータイム突入。
いずれも早めにタネ蒔きしていた事と、枝豆はタイミングを微妙に分割したおかげか次々と収穫につながっていた。
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あれから約1ヶ月過ぎ8月に入ると、好調だったインゲン豆も一気にペースダウン。
生い茂っていた枝葉の密度が薄まり、隙間が増えてきた。
特に梅雨明けからの酷暑によって生育限界を越えた様で、明確に着果率が低下。
希にポツポツ実ってきても、殆んど成長しないまま枯れるか、極小のままで止まってしまう。
と言うか、この傾向は前回(7月上旬)と今回の間から始まっていて、以下の画像にある7月中旬に採れた実(画像右端)も矮小化しイビツになっている。
恐らくは隅々まで養分が配分出来なかったのだろう。
また枝豆に関しても、少しずつペースが落ちてきている。
今期は早めに蒔いたぶん、シーズンの終わりも早めに。
今までは8~9月に収穫してたので、もう採れないのかと思うと物足りなくも感じる。
もうちょい上手く分割すれば収穫期間が延びたかな?
とは言え、ここまでに収穫した量だけで言えば十分ではある。
画像では少なく思えるけど、トータル量で賄えればいいのです。
一時にまとめて採るか、あるいは継続的に少しずつ採るかの違いがあるけど、後者の方がシーズンが延びて得した気分になりやすいのも確か。
やっぱ「まだ収穫物がある」って安心感もあるからね。
なので、秋にも収穫できるか挑戦予定である。
話は変わって、コチラはオクラ。
なのだが、全くもって成長していない。
今期のトマト、ゴーヤーと同じく連作障害と考えられ、いずれも何処のスペースに蒔いても生えないか成長しないままである。
去年も前年(2022年)より矮小化した個体が増えてたけど、ここにきて本格的に影響が顕れたのかも知れない。
しかも、続々とフタトガリコヤガの幼虫が現れており、虫食い箇所も多い(赤矢印)。
通常だともう少し成長してから現れていたが、いまや近隣に居るという事なのか。
今期のエダマメも早い段階から虫の食害に遇っていたけど、やはり何年も育てていると狙われやすくもなるのだろう。
かつてフタトガリコヤガの駆除についてアルコールスプレーが有効らしい事を記事にしたが、あまり効果が無い個体や持続力が短い様子もあった。
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なので今回は株の本数が少ないぶん幼虫の数も少ないので、ピンセットを使い都度弾くようにしている。
ちなみに今期のオクラは去年の実から採ったタネから発芽していて、もっと正確に言えば¥100均一のタネが由来。
確か2022年にタネを購入・収穫→2023年に前年のタネから生えて収穫→2024年の今回に至るはず。
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なので、ある意味ギリギリ「食べ蒔き(実生)」と言う当プロジェクトのコンセプトを保っている感じであるが、しかしながら数世代繋いだものの、結局ここで終わりとなりそうな雰囲気でもある。
不思議なことだが、ゴーヤーもジャガイモも数世代までは何とか繋げるが、ある年からパタリと止まるパターンばかり。
植える位置もズラすなどで対応してるつもりなのに結局は途絶えてしまうんだけど、こうなると市場ではどうやってタネを引き継いでいるのか謎すぎる。
恐らくは連作障害を回避するために場所をローテーションしたり土壌改良しているのだろうけど、いずれ限界が来ないものなのか気になるところ。
あるいは、ノウハウがあれば家庭レベルでも解決出来るのか?謎は多い。
ほんで時間は少し進んで8月中旬になると、より全景が侘しくなってきた。
まずインゲン豆の枝葉がいっそう細くなり、茶色く枯れた箇所が大部分を占める様に。
まず冒頭で貼った上旬画像と比べて、枝葉の密度が薄まりスカスカに隙間だらけになっている。
この画像ではイマイチ分かりにくいが、葉も一回り以上小ぶりになったし、開花しても着果しなくなった。
今年のエゲツない酷暑も相まってか、もはや生育限界を越えているのは明白である。
また枝豆も上旬より着果数が減り、コチラもだいぶ隙間だらけに。
例年、8月から9月に収穫してるだけにインゲン豆よりはるかに耐暑性が高いので生育は続いているが、ほぼ惰性で生えてる状態とも言える。
こんな中でメイッパイかき集めたブツ。
枝豆は単なる付け合わせ程度の量、インゲン豆はオマケで無理やり収穫物に混ぜた。
どれも一粒あたりが薄かったり矮小化したりで、クオリティ的にはギリギリである。
もっとも、味的には殆んど違いや問題などなく食べられるのが有り難い。
基本的に枝豆は味にムラが少ないし、インゲン豆も多少ボソッとなる程度なので、多少クオリティが低くなってもノープロブレム。
今回のも美味しく頂けましたよ。
かくして上記から数日後、遂にインゲン豆のタネをゲット。
これは一番大きい実を狙って約1ヶ月以上にわたり株に着けたまま限界まで養分を蓄えていたもので、もうカピカピに乾いている。
画像では殻が汚いが、もとは綺麗な薄茶色だった。
だが、8月に蒸し暑くなってから次第にカビのシミが増えてゆくとともに、中旬に到来した台風の水分を吸って爆発的にカビだらけに。
こりゃマズイと収穫したのだった。
ほんで肝心の中身は、これまた綺麗な豆が完成。
どれも虫食いやカビは無くピカピカのツルツルで、元ネタである¥100均一のタネと同等のクオリティである。
これなら次回も生えてくるだろう。
ただし、ここまでに豆類も色々と育てたので連作障害の不安があるし、トマトやゴーヤーと同じ状況になる可能性もあると言う…。
蒔く場所には考慮が必要ですな。
おまけシリーズ。
インゲン豆に登ったセミの脱け殻。
以前にもやたらエダマメにセミが登っていたが、今期はインゲン豆に何匹も現れていた。
もしやセミは豆類が好きなのか?はたまた偶然か。
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確かに、豆には甘味があるので樹液にも栄養がありそうな気はするが、誰か豆とセミの関係について学術的に証明しないだろうか。
こんな事を考えつつ、夏は過ぎてゆくのでありました。
では、また、CUL。
前編では、収穫後に再び着果した「居残り空豆」を収穫。
他にも初挑戦のインゲン豆、虫に食われつつも数が揃った枝豆も収穫し、いずれも美味しく食べる事が出来ていた。
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これと同時に、今期はトマトとゴーヤーにも再びチャレンジしていたのだが、これが芳しくない状況にあった。
まずトマトだが、定植して暫く経過しても非常に成長率が低い状態が続いている。
今期のトマトは¥100均一のタネなので品質には問題ないはずだが、生えたどの個体も殆んど成長した感じがしない。
唯一、この画像の個体だけ40~50cmほどに伸びているが、他はくるぶし~スネ丈ほど。
調子の良いシーズンなら倍の背丈があるはずなので、なんかしら生育不良を起こしているのは間違いないだろう。
今期のスペースは以前、食べ蒔きプロジェクト初期の2018~19年頃に使っていた場所なのだが、当時は問題なく育っており、ある程度の収穫物も得られていた。
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しかし、以降からトマトが育ちにくくなった事もあり暫く期間を置いていたが、これはつまり土壌が回復していないと言う事なのか。
堆肥や肥料は折々で投入してたので養分不足とは思えないが、現状では「トマトを育てる為の要素」が決定的に不足してるのは確かなんだろう。
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この他に、今期はゴーヤーも植えている。
が、トマト同様に全く成長してない。
今回のゴーヤーはホームセンターの¥100コーナーで入手した種苗会社のタネなので品質は確かなはずだが、一向に伸びる気配すら無い。
通常なら蒔いたぶんだけ発芽するほど生命力が強いのだが、今回は発芽段階からして芽が出てくるのが遅く、よもや失敗かと思われたほど。
唯一、伸びている個体もあるにはあるが、やはり例年より成長率が低い事には変わらず、今後の期待は薄い状況である。
振り返ればゴーヤーも連作障害の影響で全く生育しなくなっており、挑戦するのは2022年以来。
当時も著しく成長率が低下していて、結実してもミニマム化が著しくマトモなものが収穫出来なかった記憶が。
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かつては最も安定して生育から収穫まで行けていたし、自らのタネを使って世代交代も出来ていたのに、ある年から殆んど生育しなくなった事に衝撃を受ける。
スペースを変えてようやく回復したものの、やはり次の年には生育しなくなり結果的に断念。
この反省から、今回はまた微妙に位置をズラし、確か今まで植えていない場所を選んだはずだが、これもまた通じなくなってきたと言う事か。
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上で述べた通り、今回のトマトとゴーヤーは同じ場所で育てているのだが、このスペースでは過去にトマトのほかオクラやエダマメ、他にも記憶ではカボチャやメロンも植えた記憶がある。
時系列にすると2018~2020年がトマトで、初年度はまあまあの成長率と収穫だったが、年を追う毎に成長率が低下。
同じくカボチャとメロンも一定まで成長したはずだが、やはり初年度以降は育たなくなっていた。
2021年のトマトはスペースを移動する事で回復し、場所変えが有効である事が判る。
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2022年が殆んど覚えていないが、多分トマトを試しに植えても育たず、しかも前年(上記の2021年)に移動したはずのスペースでも育たなくなっていた。
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2023年がオクラで、成長率が低いながらポツポツ収穫と言った具合だった様な…。
こうして状況を整理し直してみるに、ゴーヤーを植えていたか否かに関わらず、実は数年の間にかなり養分を使っていた可能性が浮上する。
特にトマトやカボチャ、メロンなどウリ科では次年度以降から明らかに成長率が低下してた所から考えて、年数を開けてもいまだに土壌が回復してないのかも知れない。
また以前にも、「連作障害は品種を超えて影響する可能性がある」との検証結果を得ているが、初年度で養分を大量に使っていたとすれば、以降のオクラも成長率が低かった事や、今期のトマトやゴーヤーが成長しない事にも合点がいく。
上で堆肥や肥料を投入しているとは言ったが、やはり「特定の品種にとっての必須栄養素」みたいな物質が不足してたり、何かしら忌諱成分の様なものが残っているからこそ育ちにくくなっているのだろう。
しかしながらこれを解決するにもなぁ…今まで色々やったし……ん~…どうしたもんかねぇ…。
話は変わって、コチラは去年から植えっぱなしのダイコン。
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タネが出来てから暫く経つが、ドッコイ生えているド根性ぶりを発揮中。
タネの部位はもう随分とカラカラに乾いているし、実質的には終了状態なのも確かだが、根元あたりはまだ青く生きてる感じがする。
この7月に入ってから急激に枯れが進み、小型の個体では完全に根まで乾ききっている一方、画像には撮っていないが、まだ新芽が出てくる個体もある。
去年の9月頃にタネ蒔してから約1年弱は生育してる訳で、思った以上に長寿な事に驚く。
これまでも何度かダイコンの芽の収穫を記事にしていていたが、正直、飽きた部分もあって上の記事以降くらいから収穫しないで放置していた。
だが先月までは元気に新芽が出ていたので、やろうと思えばもっと取り込めていたのは間違いない。
こういった特性を思うと、改めてダイコンが各地で定着し、漬物などの保存食や料理で重宝がられていた理由がよくわかる。
何しろ簡単に育つしツブシが利くからね。
タネについては、すでに1ヶ月ほど前に幾つか回収している。
粒だちは立派で質感も上々。
ただ、次もちゃんと育つか、また食べられる味となるかが重要。
とりあえずまた蒔いて試してみよう。
ほんでどうでも良い話だが、現段階においては殆んど全てのダイコンの枝葉がモンシロチョウに食われて丸ハゲ状態となっている。
梅雨入り前くらいから急に現れはじめて、被害が一気に拡大。
新芽が出ても、すぐに幼虫によって穴だらけになり、ある意味では強制終了した形とも言える。
多分、このまま植えっぱなしの生やしっぱなしであっても生育は続いたのかも知れないが、もしやこれも環境の循環の一つと言う事か。
逆に、虫の居ない環境ならどれだけ生育出来るのか気になる所ではある。
この画像の上側では枯れて根元あたりだけ生きてる空豆、下側にはモンシロチョウに噛られ尽くしたダイコン。
どちらもボロボロながら生育だけは続いていて、こんな姿でも限界まで生きてるし新芽を出そうとするあたりで、植物が根源的に持ってるタフネスを感じるところ。
こんな事を考えつつ、いよいよ夏を迎えるのでありました。
では、また、CUL。
今週のお題「夏野菜」
前回までは空豆の収穫ラッシュがあり、一定量を獲得。
取り込むタイミングの違いにより味にも変化があったが、概ね満足のいく完成度だった。
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あれから暫し空いて季節は7月。
今回はタイトル通り、豆類の収穫が続く事となります。
まずは前回で一段落したはずの空豆に、ちょいと興味深い現象が。
殆んど枯れかかった個体に、幾つか新しく着果してた。
実は前回の収穫前後から、各個体の根元より新芽が出たり着果していたため、抜き取らず試しに放置していたのだった。
て言うか半ば惰性で置いてただけなんけど、案外ちゃんと実が出来るんだねぇ。
基本的に空豆は日中の気温が25℃を越えると生育が止まるとの話だったが、中には殆んど枯れない個体もあり、一般論よりは耐暑性がある印象。
とは言え、新芽が出てきても元々の枝葉は劣化し続けているし、もはやパリパリに枯れている個体があったりする為、実質的には終了してる事に変わりない。
新芽も一定以上は伸びにくい様で、外気温の上下によって生えたり枯れたりを繰り返していた事から、生育に向いてない状況なのは確かな様である。
また、この個体の根元には幾つか着果しているが、殆んど中身がスカスカの空っぽ状態。
本来は黒く枯れる前に収穫するつもりだったが、結果的に意味の無い実がついていただけである。
他の個体にも同様の実が付いていた事から、着果しても気温が暑くなるにつれ中身が成長しにくくなるのだろう。
こんな状況下、なかなかどうしてタフに成長を続けた実もあり、結果的に2回目の収穫まで辿り着くツワモノがあらわる。
いわば居残り空豆といったところか。
中を開けてみる。
画像左側の2つは中身が詰まっていた実。
逆に右側の3つは中身がスカスカで微小な豆しか入っておらず、上で例示した実も同じ感じであった。
また後日、やたらフレッシュな質感の豆もゲット。
これは中身もピカピカで、全盛期と比べても遜色ない出来ばえ。
んで豆自体には問題なく、形は通常クラスのものから、若干凸凹してたり一回り縮小化していたりとバラついているが、味は通常通りだった。
一度収穫したら枯れて終わりとばかり思っていただけに、また食べられる実が出来ただけ儲けもんである。
まぁ、一度収穫したら枯れ出すし出来高を考えれば残す必要なんて無いとも言えるんだけど、「二回戦出来る場合もある」と考えれば植えっぱなしもアリなんではないかなと。
ともあれ居残り空豆もごっつあんでした。
ほんで話は変わって、先月から収穫が始まったのが「つるありインゲン豆」。
試しに導入したので今まで記事にしていなかったが、ひそかに成長を続けていたのだった。
これは¥100均一のタネから生えたもので、発芽率は上々。
やった事と言えば、単純に直撒きしたのちツルを誘導しただけで殆んど放置プレイ。
病気は無く、若干マメコガネ等の虫が寄ってきただけで、気付けば勝手に育っていた感じ。
一部、成長率の低い個体があるものの、通常個体は次々に着果している。
一株あたりに着果する数は2~3個程度と多くは無いが、何本か植わっていれば一挙に纏めて収穫できるのがナイス。
おかずに混ぜるには丁度良い量である。
しかも株自体の成長が早く、収穫から次の収穫までの間隔も非常に短い。
同じ豆類であっても基本的に1~2回しか収穫出来ない枝豆や空豆と違って、断続的に収穫が続けられるのも高ポイントだろう。
なので上の画像以外にも、これまでに結構な量を取り込めている。
試しに育ててみたつもりが、思った以上の収穫物を得られてコスパ良し。
つるありなのでスペースが必要だけど、これは育て方も簡単だし結構オススメです。
豆と言えば、今年もエダマメにチャレンジ。
今期はタネ撒きのタイミングを幾つかにズラしており、まず今回は¥100均一の早生枝豆で、一番早い時期に蒔いたグループの話になる。
他にもホームセンターの¥100コーナーで入手した白鳥と言う品種も試しているが、これは何故か発芽しなかったりダンゴムシに噛られたりで失敗率が高く、今のところ一時停止中。
機を改めてリスタート予定である。
この¥100均一のエダマメは割と早い時期から直撒きしていた事もあり、どれも元気に繁っている。
もう収穫適期、中身はパツパツである。
ほんで今回の収穫物。
例年は8月に入ってから収穫していたので、これまでで一番早い初物である。
ちゃんと量も揃っているし、これならもっと早く蒔いてもイケるかも。
ただ、今期は早くも虫食いが多く、破棄するほかない状態の豆が幾つか出ている。
通常なら殻の表面だけ食われて中身は無事で済むのだが、画像の様に中身を噛られている豆が目立つ。
これも中身の豆が食われた例。
殻に穴が開いている。
中身を噛られてボロボロ。
これを開けた段階ではマメシンクイガらしき幼虫がおり、他にも同様の豆が幾つかあった。
例年なら枝豆のシーズンが遅くなってから被害が顕著化するので、もしや何年か育てた事で近隣に虫が集まりやすくなっているのか?
となると次期も早く出る可能性があるが、どの様に対応しようか思案どころである。
しかしながら味については当然のごとく安定。
エダマメは個体によるバラつきが殆んど無いので、安心して食べられるのが有り難い。
まだ他にも収穫を待っている個体群が残っているので、今後も暫くは楽しめそう。
改めてごっつあんであります。
こうして振り返ると、タイトルに「食べ蒔き」とあるのに最早¥100均一やホムセンのタネに頼りきりだなぁ。
近年は連作障害などの要因で生育不良が際立っているため仕方ないにしても、世代を繋ぐのってホントに難しいんだなと実感。
と言う訳で次回はダイコンの残りとか、やっぱり成長しないトマトとゴーヤの話に続きます。
では、また、CUL。
前回では遂に空豆の収穫が実現。
成長率にバラつきが多いほか、病気に見舞われたりで廃棄割合も高い傾向にあったが、結果的には問題なく食べれるクオリティに達していた。
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一方、早くタネを蒔いた¥100均一のタネと、約1ヶ月遅れで蒔いた種苗会社のタネで食味を比較してみたところ、¥100均一の空豆は収穫タイミングの遅れから風味が落ちている印象を受けた。
ゆえに今回、種苗会社の空豆は早めに収穫を行ってみる事に。
ちなみにだが、4~5月中旬あたりまでアブラムシが集り続けていて駆除に手を焼いていたが、この下旬あたりから急に居なくなった。
まるで申し合わせたかの様に、¥100均一、種苗会社の個体いずれからも姿が無くなり、今は駆除の必要すら無い。
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この要因としては前回、株の全体が薄い黄緑色になってから始まった現象である事から、たぶん「株が老化してアブラムシの居る位置まで養分が回らなくなった」ためでは無いかと考えられる。
事実、これまで養分が回るであろう先端部や実を中心にアブラムシが集っていたが、これら部分から居なくなった事からも、状況としては符号する。
また日中の気温が25℃を越えると生育が止まると言うので、やはり養分が回りにくい状態ではあるのだろう。
養分の回りが良い時はタカって来るのに、滞ると急に居なくなるなんて、なんとも現金な話である。
ほんで話を元に戻して、以下が今回のメンバー達。
先ずは上段に並ぶレギュラー空豆から紹介し、下段のイレギュラーな形状の豆は追々触れていこう。
前回の¥100均一の空豆より約1ヶ月ほど遅く蒔いた事もあり、まだ全体的に緑色が強い。
外観だけでは一般的に言われる収穫タイミングより少し早い印象である。
殻を比較すると違いは一目瞭然。
開けた後なのでアレだが、右のは前回の¥100均一で、割と長く置いたためか色味が薄まりシミがかなり多い。
左は今回の種苗会社の空豆で、まだ緑色でピカピカ。
収穫の目安である「黒っぽい筋」も無いので、やはりタイミングが早いのは確かな様だ。
タネ蒔きが約1ヶ月違うだけで、結構な違いがある事が分かる。
中身も見ていこう。
これは外観、中身ともに一番充実してた実。
形、色ツヤ、数、ボリュームと各ステータスがパーフェクトに近い出来栄え。
こういうのは味も整ってる率が高い印象である。
これは未熟な豆が混じっている実。
何故か一回り小振りな実の方に4個入ってるパターンが結構あったんだけど、何故なんだろ。
こういうタイプの豆も普通に食べられるのでキープしとく。
これは1個しか入ってなく、形もイビツだった実。
これはやや貧弱気味な脇芽から生えていて、またアブラムシも多く集っていた事から、単純に栄養配分が上手く行かなかったものと思われる。
中身もイビツでシミもあるが、色味は良い具合。
このレベルのシミは皮だけで豆自体は問題なく、味にも影響無い印象なのでキープ。
これはイレギュラーパターンの豆。
やけにミニマムな実が幾つかあった中で、ギリギリ中身が食べれそうだったヤツ。
こういうミニマムな実は中身が茶色く変色していて食べれそうに無いものが大半だったが、画像のは緑色で色ツヤが普通だったのでキープ。
ちなみに、このタイプの豆は殆んど皮の食感しかしないパターンが結構あるのだが、これは中身が詰まってて得した気分だった。
逆に、以下は全く食べれないパターンの豆。
こういった長細く、また殻もプヨプヨに柔らかいタイプの豆は、ほぼ全て中身が画像の様に変色してるパターンばかりだった。
まるで本能に「食べちゃダメだ」と訴えかけてくるかの様なドスの効いた色味である。
実のところ、¥100均一の個体より種苗会社の個体の方が着果不良やダメ豆となる確率が高く、かなりの割合で破棄するほかない状態だった。
これは¥100均一の方が稔性(受粉し結実する力)が強く養分の吸収率が高い品種で、逆に種苗会社のは弱い品種だったり肥料の必要量が足りなかった為と考えられるが、同じ空豆と言えど品種が違うだけで、かなりの違いがあるのも興味深い。
この点から品種を選ぶ時などは、なかなか悩ましいポイントとなるだろう。
この症状に関して調べた限りでは「ホウ素欠乏症」なる生理障害が濃厚で、酷いと一株まるごと上記みたいな豆しか着果しない個体もあるほど。
以下が一例なのだが、この個体も幾つか着果してるのに、どれもプヨプヨの長細い実ばかり。
やはり殻の先端部から黒ずみ始め、中身もダメになってゆくばかりだ。
原因を説明すると長くなるので詳しくはググッて頂くとして、簡単に言うと特定の条件で必要な養分が吸収できなくなり、実の中の組織に変質が起きるとの事だった。
これに付随して個人的見解を述べてみるに、空豆にも株ごとに個性があり、「ちゃんと着果する個体」と「ちゃんと着果しない個体」で別れているのも一因ではないかと考えている。
この「ちゃんと着果しない個体」は元々の稔性が弱く根本的に実が出来難いのだが、これにアブラムシ由来の感染症やホウ素欠乏症と言う要因が加わる事で症状が顕著化しやすくなってしまうのではなかろうか。
しかも今回は全て同じ環境、同じ肥料で育てた上での結果なので、例に挙げた個体も「着果しにくい体質+養分の吸収率が低い体質」など、何かしら条件が合併して起きたものと思われる。
他にも前回で紹介した空豆では、正常な実であっても殻の先端部だけ萎んで黒ずみ、正常な豆とダメな豆が混じっているものも複数個あった。
これは「正常な部分の豆」は稔性や免疫力が高かったので無事だが、先端部は養分不足で弱く、ここを起点に病状が広がって行く所だったのだろう。
また、結実率の良い健康な個体であっても、充実した実の後に出来るものは上記と同様に矮小化し、中身もダメとなるパターンが多かった。
これは多分、成熟に必要な養分が配分出来なかったものらしく、ハウツーでも摘果すべきと言われているし、これも免疫力が弱いものと思われる。
あるいは、もしかするとアブラムシや病気に関係なく、矮小化しプヨプヨした実の段階で自動的に豆が変質するなどして、無駄な養分が回らない様にあえて切り離そうとしている可能性もあり得る。
いずれにしろセオリー通り、成長しない実だと分かった段階で摘果しといた方が無難とは言えるかも。
つまり要するに、こういった実が出来る要因は幾つかあり、例えば個体のもつ個性や稔性、実の詰まり具合が弱い部分、あるいは何番目に出来た実かなどで、ある程度はダメになる豆や罹患率が決まっている。
これにより必要な養分が吸収できず腐敗したり、弱い部分からアブラムシに狙われたりで病原体が広がってしまうのかも知れない。
知らんけど。
などと流行りのワードをカマした所で、次に中身を広げてみよう。
これらは早めに取り込んだお陰か、前回より緑色が強く、表皮の質感も良い。
前回は長く置いたためか殻だけでなく豆の表皮も変色が起きていたが、今回は殆んど見当たらない。
お歯黒も緑色で、まだ収穫の目安である黒色まで達するには早そうな質感。
ちと食べるには不安が残る。
どうでも良いが、この画角からだと何となくミュータントニンジャタートルズの口っぽく見えなくもない。
皮バンガ!!
ほんで簡潔に味だけレビューしとくと、これが結構良い感じに仕上がっていて、収穫のタイミングが早いと言う事もなかった。
あんま画像が無いのもアレなんでチラッとだけ紹介。
料理の中から豆だけ取り出してみた。
肉質は瑞々しく、空豆らしいホクホクとした感じよりは非常にしっとり柔らかい感じ。
これは決して水っぽいとかでは無いし、エグ味があるでもなく、丁度いい具合だった。
前回の¥100均一は長く置きすぎて、少しガワが白っぽく食感がボソっとしてたのとは対象的で、むしろ早く取り込んで良かったと思えるほど。
こんな事なら、前回の空豆も早く収穫しとけば良かったなぁ。
無農薬で育てる場合、虫やら病気にやられる前に、ちょっと早いくらいのタイミングで丁度良いのかも知れない。
と言う訳で、ひとまず空豆は一段落。
初挑戦だったけど無事に豆が出来たし、収穫タイミングについてもポイントが掴めてきたので、またいずれ試してみたいところ。
貴重な初夏の味覚、ごっつぁんでした。
では、また、CUL。
前回までは、着果した空豆が順調に生育している様子をレポート。
大根も開花が続きタネが大量に出来ていた。
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今回も引き続き同じ様な話なのだけど、少しずつ変化もある。
これはダイコンだが、タネの殻が徐々に茶色くなりつつある。
いずれカラカラに枯れてくるだろう。
また5月の中旬あたりから、カブラハバチなる虫の幼虫がチラホラ出る様になり、葉っぱを噛っている(画像矢印)。
基本的にはアブラナ科の害虫扱いらしいが、今のところ影響は少ないのと、シーズン終了も近いので放置している。
去年は居なかったはずだが、今期は一定数と成長率に達してたので、どこからか嗅ぎ付けたらしい。
こういう虫って好物に対する感覚が極度に発達しているのか、今まで居なかったのに急に現れるよなぁ。
逆に、近辺に好物が無かったとして何処で如何にして生息してたんだか謎である。
片や、菜花もポツポツだが開花が続いている。
ただし現段階までに9割がた枯れていて、大根より前にタネも幾つか回収している。
残りの菜花も殆んど蕾は無くタネだけが出来ているので、ほぼ生育限界は越えつつあり、あとは終了を待つのみと言った状況である。
ちなみに、ダイコンと菜花の残りから採れた蕾がコチラ。
全盛期に比べれば量は減っているし、色味や風味が若干薄くなっているけど、これでも付け合わせ程度には使える。
生育期間と回収率を考えると、アブラナ科はつくづくコスパいいです。
こんな中で最も特筆できるトピックと言えば、空豆の初収穫。
割と平均気温が高かったためか思った以上に生育が進み、当初の予定より少し早く取り込む事となる。
と言うのもこの5月下旬に入った頃から、¥100均一のタネから育てていた個体群の枝葉の色味が急激に薄まり始め、濃い緑だった葉が薄い黄緑色に。
しかも徐々に萎れる箇所も出てきていた。
ちなみに画像は収穫後しばらく経過してから撮ったものだが、今回の話から日毎に葉のシミが増えて落葉してゆき、しまいには丸ハゲの棒立ち状態となる。
抜き取った時、根元にはダンゴムシも群がっていたので、どうやら体力を使い果たした様子であった。
調べてみると日中の気温が25度を越えると生育が一気に鈍ると言うので、状況としては符号する。
また収穫のタイミングとしても「殻に黒っぽい筋が出る」など、調べた通りの外観となっていた為、これ以上は置けないと判断。
ついに収穫へこぎ着けたのだった。
どれも形は不揃いだが、ちゃんと中身がある。
一番イケてるのは右端のヤツで、色ツヤ、ボリュームともに充実しており、色んな意味で立派な形である。
中身を開けてみた。
外観が不揃いなためか、中身も「通常の豆」と「矮小化した豆」が混じっていてバラつきが結構ある。
この中で最も中身がギチギチに詰まってたのは、やはりルックス通り右端のヤツでして、まるで空豆の見本みたいに豆が揃ってて、なんかもうデキる男は違うなって感じだった。
お歯黒も立派。
なんだか外観では収穫のタイミングが良くわからず置いていた感じだが、結構前から中身は完成していた様だ。
ただ一方で悔しいのが、殻の一部が黒くなり中身も変色している実が結構多い事。
前回でも触れたが、この症状は「ホウ素欠乏症」なる生理障害が濃厚で、詳しい説明は省くが、要するに養分が吸収しにくくなる事で発症するらしく、細かい部分は研究段階らしい。
こうなると中身までシミだらけだったり、酷ければグチャグチャに溶けているかの様な豆もあり、否応なしに破棄するほかなくなってしまう。
これも殻の真ん中が黒くなっていて、日毎に患部が広がっていたもの。
結実当初は普通の色味だったが、何らかダメな条件に当たった様だ。
んで中身を開けると、こんな具合。
タネの表皮が焼け焦げた感じに変色しており、このまま放置していれば恐らくグチャグチャになっていただろう。
ここで問題なのが、どこまでの傷み具合なら食べていいんだろうかと言う話。
多少なら火を通せば良いんだろうけど、上の画像レベルになると躊躇するのが正直なところ。
こういった状態の空豆が多く混じっており、勿体ないが現段階までに結構な数を破棄している。
同じマメ科でも、例えばエダマメなら虫の食害を受けても殻だけの被害で終わるパターンが多かったし、こんなに養分不足が起きる事もなかったが、空豆は不良箇所がタネまで達するのが厄介なポイントらしい。
中身が熟してる事が判ったので、明くる日、今度は残りの¥100均一と、まだ早そうだった種苗会社の豆を一緒に取り込んだ。
ちょい混じってはいるけど、とりあえず画像上段は¥100均一、下段はホームセンターで買った種苗会社のものを中心に並べた。
外観上、¥100均一のは空豆らしいボリュームがある一方、種苗会社のは一回り縮小した感じ。
と言うか元々こういう品種の様で、パッケージ画像の実も控え目な感じだったので、これで合ってるのでしょう。
次に中身を広げてみる。
やはり¥100均一は去年の11月頃に蒔いた事もあり、かなり熟成が進んだ感じの薄い色味で、お歯黒も濃かった。
種苗会社の方は約1ヶ月遅れて蒔いたためか、まだ全体的な色味やお歯黒も緑色が強く、少し早く取り込んだ感じに。
ただ、種苗会社のは傷んだものも多く、皮を剥けば許容範囲っぽいのだけキープした。
ほんで味について言うと、茹でた状態のものに関して¥100均一はチョイ長く置きすぎた様で、少しボソボソしちゃって旬を逃した感じに。
対して、種苗会社のものは瑞々しく空豆らしい食感であった。
どちらもちゃんと食べられるクオリティに達してはいたが、¥100均一だけはもう少し早く収穫しておけばパーフェクトだったかもなぁ。
なんだか空豆って、早くてもダメだと言うし、遅れると傷んだりボソボソになったりで、なかなか収穫タイミングが難しい事が解った。
とは言え、少なくとも育てるだけなら¥100均一のタネでも難易度は高くなく実も大きく出来るし、あとは収穫だけ気を付ければ良いだけなので、個人的にはオヌヌメであります。
と言う訳で、次回は種苗会社の空豆について、もうチョイ詳しく触れて行きます。
では、また、CUL。
前回の空豆については、養分不足から来るであろう微妙な成長具合ではありつつも続々と着果し、収穫にも期待が持てそうな状況であった。
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こんな中、育苗期から問題だったのがアブラムシ。
冬の段階からして色々な対処方法を試していたが、4月頃あたりから気温が高まるにつれ本格的に群がる様になっていた。
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なので上記の記事で触れている通り、対アブラムシ目的でテントウムシを捕らえて、空豆の枝葉に直接放つ事にした。(※この画像は別の記事から使い回し)
しかし試してみた所これがなかなか定着せず、幾ら捕まえて来ても気づけば居なくなっているパターンばかり。
特に成虫は、早ければ放ってからものの数秒でいずごとへ飛んで行ってしまい、まず定着しない。
幾らアブラムシの前に置こうと何故かスルーしまくるばかりで、まるで興味すら無いかの様に逃げ回り、適当なエッジに突き当たっては飛んでく姿を幾度も確認している。
試しに調べてみると、やはり同じく定着しない事について触れているブログがヒットしたので、どうやら単純にアブラムシが群れているだけでは住む条件に足り得ないらしい。
なので今度は飛べない幼虫を捕獲するのだが、これにも数々の問題が立ちはだかる。
まず放ち始めの段階では成虫よりもアブラムシに興味を示すものの、ちょっとでも置く位置が遠いと幾ら待ってもアブラムシまで辿り着かず、いつまでも無関係な枝葉をウロウロ往復するばかりのパターンが多い事に気付く。
この画像の様に、すぐ近くにアブラムシの群があっても何故か遠い位置に移動したりで、なかなか辿り着かない。
しかも、アブラムシも幼虫に気付くと逃げ回る動きを始める場面があり、余計にカチ合う確率が低下している様子でもあった。
仮にアブラムシの側に置いて補食を開始したとしても、やはり数時間~1日2日の内に関係の無い枝葉に移動してジッと動かないでいるか、姿すら無くなっている場合が殆んど。
画像の幼虫も、どんどん遠い位置に行くばかりだったので半ば強制的にアブラムシの居る位置へ置き直したが、これも一時期に補食を開始したものの結局は姿が消える事となる。
また枝葉に掴まる事も下手な様で、例えば枝に掴まっても少し強めの風で揺れただけでポロリと落ちるとか。
あるいは人の手で葉の上に乗せようとしても、掴まる力が弱すぎるのか狙った位置に乗れず落としてしまうシーンも多々。
これらの例から、ある意味では補食行動そのものが下手なんではないかと思わせるほどであった。
でもって何度か試している内に判ったのは、どうやら幼虫(成虫も)は「自分の腕が回りこめる位の細い枝に掴まる傾向がある」事。
もう1つプラスすると、「表皮が粗めの植物」だとより掴まり易いらしい様子でもあった。
例えば以下の画像みたいに、野生下では植物の先端部など細い枝葉に居るシーンが多い印象であった。
これは恐らく、新芽のように細く表皮が柔らかい、かつアブラムシが溜まりやすい枝に掴まりやすい様に適応している為ではないかと思われる。
また葉の上ならば、表皮の繊維が粗めだったり毛羽だっていれば細い脚でも引っ掛ける部分が多くなるので、やはり掴まりやすくなるし風の揺れにも耐えられるはず。
つまるところ、「ちゃんと掴まって落ち着いて食事出来る」と言う条件に合う場所こそが居場所たり得るのだろう。
逆に言えば、空豆の枝葉はテントウムシの幼虫にとっては太すぎるし表皮もツルツルしすぎて、掴まりにくいと考えられるのだ。
だから、いつまでもウロウロ動き回って安定しなかったのかも知れない。
また他の問題としては、せっかく補食を開始してもアリに噛られて幼虫が落ちてしまう点。
ご存じの通り、アリはアブラムシの出す甘い汁が目的なので空豆にも頻繁に現れるのだが、このアリがアブラムシを補食中のテントウムシの幼虫に近づいて来てくるや、脚をガリッと噛って落とす瞬間も2回ほど確認している。
どうやら幼虫を食べるまでは至らない様だが、狙って落としているらしい様子ではあったので、アブラムシのボディーガード説は概ね正しく、これも幼虫を定着しにくくしている要因なのは間違いない。
当然ながらアブラムシの多い場所ほどアリは多いし、うちの空豆にも多く登ってくるので、どこかのタイミングで噛られてしまったが為に姿が消えたのだろう。
とまぁ、これまでに結構な数の成虫と幼虫を放ってはいるが、まともに定着した試しは無く、殆んどは姿が消えたり無関係な植物に移動してたりで、アブラムシ退治は一筋縄ではいかないばかり。
市場では定着しやすく作られた「飛べないテントウムシ」も販売しているとの話ではあるが、個人レベルで購入するのは現実的ではなく、いくら非効率であろうと今は野生種を捕まえるほか導入する手がないのであった。
などとデメリットが際立つ一方、まるっきり無意味であった訳でもなく、少なくとも何もしていない状態よりはアブラムシが減っていたのも事実である。
例えば、ある空豆の一株に繰り返しテントウムシの幼虫を放ってみた所、明らかにアブラムシの数が激減していた場所もあり、上手く行く場合もある事が判った。
結果的には居なくなってしまうのだが、この場合アリが寝るであろう夜中に集中的に補食していて、日中にかけて移動している可能性もありうる。
また姿の消えた幼虫に関してもアリに食べらた様子が無かった点から考えて、「放ってから暫くはアブラムシを補食」してはいるが、「途中でアリに噛られるのを嫌がって仕方なく移動」していたりするのだろう。
この実例として、全くアブラムシの居ない(アリも殆んど来ない)ニンジンや菜花なんかに移動してから羽化を待つ個体も幾つかいた事から、生存可能な場所を識別する能力はある程度高いのだろう。
恐らくは一定量、体に栄養を蓄えられたら、アブラムシを食べれないリスクよりアリに噛られない安全マージンを優先しつつ行動しているのかも知れない。(※画像は図鑑より拝借)
無論、無事に羽化したとて成虫が定着するかは別問題ですが、民家の軒下などで群れて越冬したり、また環境的には近い場所なのに「やたら数が居る場所」「あんま居ない場所」の違いもある事から、何かしらテントウムシが好んで定着する条件はあるものと考えられる。
この条件をクリアー出来た時こそブレイクスルーの瞬間かも知れないし、農園への定着の足掛かりになり得る可能性もある。
とまぁ上記の経緯により判った事は…。
・アブラムシ防除にテントウムシを放つのは無意味ではないが、効果を発揮するには一定数を継続的に放ち続ける必要がある。
・また定着しない事を前提に導入する必要がある。
これが現段階までに得られた結論であります。
手間をいとわないチャレンジャーの方は試してみてはいかがでしょうか。
では、また、CUL。
前回から引き続き、この5月になっても相変わらず菜花とダイコンの蕾の収穫は続いている。
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ただ、気温上昇に伴ってか菜花の成長は急激に鈍化し、惰性でチョボチョボと新芽が出る程度。
とりわけ成長率の低い個体に関しては既に枯れた物も多く、徐々にスペースも広がりつつある。
一方でダイコンも菜花同様に成長スピードは落ちたが、比較的元気は良く、4月の中旬~下旬ごから収穫している割合は「菜花の蕾」よりも「大根の蕾」の方が遥かに多くなっている。
暫く放っておくと、いつの間にかグングン成長し開花。
いくら切っても続々と脇芽から蕾が出てくるところで、ダイコンって根本的にタフな植物である事が解る。
タネも大量フィーバー中。
養分の分配を考えて幾つか脇芽を間引いたつもりだが、思った以上に数が出来た。
ダイコンは予備の個体を含めて5本ほど残していたが、これらのタネを足しては逆に多すぎるほど。
こんなに出来るとは思わなかったなぁ。
なんか昔、どっかの道路の割れ目から生えて「ド根性大根」なんて名付けられた大根があった事を思うに、意外と生える場所を選ばないと言うか、かつて野草だった頃の様な原始的な性質が強く残っているのかも知れない。
この特性なら易々と枯れたりせずに生育出来るだろうし、昔から各地で定着するのも納得である。
一方、空豆も続々と着果。
ここまでに植えた個体全て生き残り、各々で成長率には微妙なバラつきがあるものの、どれも実が出来ている。
前回までは花だったが、ハナバチ達の活躍も手伝ってか上々の着果数である。
とは言え、これらは一般的な農園で見られる個体と比べると全体的に背が低いのが実状。
通常なら人の背丈近くまで伸びて、脇芽も根元からジャンジャン生える様なのだが、どれもサーフィン的に言うと大きくてモモ位しか無く、脇芽も2本くらい生えただけの個体が殆んど。
今回の空豆は食べ蒔きではなく¥100均一やホームセンターのタネなので本来なら成長率は高いはずだが、どうにも一定以上は伸び難い状態らしいのだ。
この原因も、土壌の養分不足が影響しているのは確かだろう。
以前にも記事にしたが、ここ数年は色々な品種で生育不良が起きていて、かなり土が疲弊している様な印象を受けていた。
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当プロジェクトでは基本的に一般的な意味での「肥料」は殆んど使っておらず、ほぼ全てのシーズンを通してオガクズ堆肥や生ゴミ等で養分を補っている。
化学肥料を使っても、育苗期間に僅かに撒くくらいか。
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しかしながら、現代における観葉植物を含めた品種は、やはり「植物を効率的に育てる事を目的に作られた肥料」ありきで作られている感があり、この高い成長率を維持するにもオガクズや生ゴミ程度では足らない部分があるのだろう。
この状況を打開するには、かなりの量の土壌改良材や肥料が必要になるのではないかと考えられるが、ただの家庭菜園に対してはコストと釣り合いが取れないのが素直な話。
なので現状では「今まで使っていたスペースからズラす」や「育てた事の無い品種を試す」などで対処するほかなく、いまだ解決法を見いだせないでいるのだった。
またこの他の問題としては、黒く変色した実も幾つか混じっている事。
画像中央の様に先端部から黒ずんで結果的に実全体に広がる症状が結構出ている。
特徴的なのは、左の健康な実と比べてハリツヤが無く、やけにブヨブヨと柔らかくて中身も非常に貧相なものが多い事で、質感の違いは明らかだ。
いずれも小型の実を中心に起きている事から、当初は養分不足に思い当たる。
特に濃厚な線では「ホウ素欠乏症」なる生理障害がある様で、かなり特徴と一致している。
また、他の病気についても調べるとアブラムシ由来のスス病等がヒットするのだが、確かに茎だけでなく実にも大量に集っていた事から、何らかの因果関係はありそう。
どちらにしても現状では対処方が無いので、こういった実は破棄するのみである。
などと色々と課題はあるが、一先ずはダイコンのタネも空豆も幾らか収穫量が得られそう。
後は状況に合わせて対応していこうかという感じであります。
では、また、CUL。
前回はダイコンの蕾がフィーバー。
逆に菜花の勢いが少し衰え、収穫物の主力が入れ替わりつつあった。
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今回は去年から育てていて今年の2月に定植した空豆が開花。
この4月に入る頃には本格化していた。
概ね全ての個体で開花していて、生育は順調そう。
また同時に、この頃からハナバチが啓蟄が開けて大量に飛来。
日中はブンブン羽音が響いており、あたり一面かなりの数が舞っていた。
細かな種類まで特定していないが特徴からヒゲナガハナバチの仲間で、毎年この時期になると決まって発生している。(※画像は撮れなかったので図鑑から拝借)
どうやら2~3種類ほどハナバチの仲間が飛来している様で、彼らと同様に連日ダイコンや空豆の花に突っ込んでいた。
ほんで時折、しきりに地上をホバリングしている個体がいる。
何をやってるのか気になり姿を追うと、ある場所に降りるや穴に潜っていくではないか。
あまりに気になったので画像を撮ってみた。
こんな巣穴が他にもあり、やはりホバリングしてから潜っていく所を確認。
ここ数年やたら見かける様になったのだが、もしかすると土を不耕起にした事で巣穴が壊れず、住みやすくなったのかも知れない。
ついでに、町を歩いていたら崖の擁壁(コンクリートブロック)の割れ目からしきりにブブブブッと羽音がするので覗いてみると、このメスらしき個体がいた事もあるので、意外と環境適応力が高いのかも。
これと同時に、ヒゲナガハナバチの巣に居候すると言うキマダラハナバチも地上をホバリングしていた。
どうやら色んな種類が住める様な生態系が出来上がっている様子で、いずれも受粉には必要な虫だけに歓迎できるゲストである。
とりあえず彼らが居れば、放っておいても空豆が着果できるだろう。
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この他には、相変わらず菜花とダイコンの開花が続いているのと並行してタネも着果し続けている事か。
画像はピンボケだが、これは確か菜花。
生育不順な個体であれど、タネが出来る所からして何とか次世代にも繋げそうである。
こうして花はチャイチーだが、こんな個体でも回復すれば蕾が収穫出来るし、タネが出来るものもある。
なので間引かず置いとく価値はありますよ。
こちらは比較的、成長率が高かった個体群。
画像では蕾を摘んだ後だが、同じ菜花であっても品種によって微妙にタネが出来る時期が違っていた。
今回は¥100均一とホームセンターで買った種苗会社のタネの二種類使っているが、どうやら後者の方が着果タイミングが遅い模様。
勿論、これは品種によりけりだろうから、早かろうが遅かろうがどっちでも良いんだけどね。
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ダイコンのタネは去年に比べて充実の出来ばえ。
あの時と比較して今期は一定程度には成長したお陰か、タネの実付きは倍以上ありそう。
かねてより触れている通り、これは元々は「根から成長しなかった生育不良のダイコン」から採れたタネが由来。
ダメ元で試しに育ててみたら、今期も矮小化しながらも一応はダイコン風になったし味もマトモに出来ていた。
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この経緯から考えて、生育不良だからと間引かず置いといて良かったし、タネを採った意味もあるというもの。
次期がどうなるかは謎だが、また改めて生育を実験してみたいところである。
では、また、CUL。
今回はメンテナンスネタを。
コチラは釣りなどのアウトドアで常用していたヘッドライト(ヘッデンとも言うらしい)。
冨士灯機ZEXUS ZW-B100と言う価格帯では一番安いエントリーモデルで、ON/OFFスイッチのみの構造。
照度は10ルーメンと今の主流から比べるとだいぶ暗いのは確かだが、使っている分には不便を感じない。
いつ買ったか覚えてないけど、少なくとも十年は手元にあり、調べるとどうやら2011~12年ごろ発売のモデルらしく、今は廃盤となっている様だ。
しかし、数年前からチラツキが出始め、ある時から完全に点かなくなっていた。
電源ボタンを押しても電池ボックスの蓋を締め込んでも無反応。
スケルトン構造なので中身を覗くと、内部に茶色く腐食した様な汚れがこびりついてて、これが原因で完全に壊れたものと思っていた。
ゆえに、ここ何年かは引退状態にあり、以降は新しいヘッドライトを使う事に。
ただ念のため、いつか別のジャンク品が手に入ったらニコイチに出来るかなと捨てずに置いていた。
と、あるとき不意に「本当に壊れたのか?」が気になり出す。
よくよく考えれば、どの部位が壊れたかまではハッキリしておらず、ジャンクも都合よく手に入る訳では無い。
仮に壊れているにしても分解して原因を特定する必要があるし、状態によっては自力で修理出来るのではないか?
こんな思いつきの下、完全に分解オーバーホールを試みてみた。
文字通り全バラで各部を細かくチェックして行こう。
※前置きが長くなったけど、結論を言えばオペは成功。
分解後にブログネタを決定したので、以下は「組み上げと分解の工程を織り交ぜて解説」と言う形になります。
①まずバラし始めはバンド(ベルト)から。
これは簡単に、本体の固定具からズラし抜き取るだけ。
付ける時は逆の順で。
バンドはヘロヘロのダルダル。
かなりくたびれているが案外と弾力は残っていて、アジャスターを締めればキッチリ固定感が得られる。
まだ交換の必要は無いだろう。
バラして初めて気付いたのが、オデコに当たる部分のパーツにまでバンドが通っていて、クッションパッドの代わりを果たしている事。
このバンドってライトの両脇だけ取り付けて、オデコにはパッドが貼ってあるモデルが多い気がするんだけど、今回のライトはコスト的にも合理的な構造だと思う。
大抵のパッドは接着してて外れないのと比べて、これなら劣化やオイニーを気にしなくていいし、バンドが汗を吸っても外して洗えばいい。
今までクッション性やパーツの当たる感触など気になった事も無いので、これで充分代わりになっていると言う事なんだろう。
②バンドが取れると、土台?の裏側が現れる。
この両側にある蓋を外すのが第一関門。
画像の様に、精密ドライバーのマイナスを蓋の隙間にネジ込む。
ネジ込めたら蓋を「引き出す」イメージで、テコの原理を使いコジリ出す。
この蓋はかなりタイトかつギチギチにハマッているので、ドライバーが折れるか土台が割れるかヒヤヒヤもの。
しかも、外れるとあらぬ方向へフッ飛んで行く場合もあるので、タオルか何かで覆ったり、下に向けながら外す方が良いかも。
と言うか、本当にフッ飛ばして危うく失くしかける所でした。
③無事に蓋が外れれば、土台と本体とを固定するパーツ接合部にアクセス可能。
これらネジを外すと、カパッと土台と本体が分離出来る。
本体両側にはU字の土台接合用パーツがハメてあるので、これも外す。
これで本体は土台から完全に独立する。
取り付けには向きが決まってるけど、ちゃんとパーツ合わせの溝があり規定の位置以外では付かない構造になっているので間違う事は無い。
いずれも細かいパーツなので、ロストしないよう土台に仮組みしとくと良いかも。
④次に、電池ボックスの蓋を外す。
コレはどの工程で外してもいいパーツなんだけど、今回は早めに分解して状態チェック。
また同時に、本体側の黒いゴムパッキンも外す。
このパッキンや蓋の内側に汚れが溜まっているので、よく洗っておく。
ちなみに本体内側に「5/11」と書かれたシールが貼られているけど、これは製造年月の事なんだろか?
ほんで今回の不調原因の一つが、この蓋の内側にハメ込んであるコネクターに浮いた腐食。
画像ではクリーニング後なのでキレイだが、外した当時はスプリングにまで青い腐食が浮いていた。
また、このライトは本体側から電池ボックスの蓋へと金属コネクターが飛び出ている。
蓋を締め込むにつれ、これが蓋内側の金属盤と触れる事でマイナス側が通電する。
しかし使ってる間に、この本体側コネクターがナイフみたいに蓋の金属盤表面を削って溝を作ってしまい、接触が甘くなるのも点灯不良の原因らしい。
事実、画像でも丸く円を描くキズが出来ていて、このキズに腐食が集まっていた。
つまるところ、「金属コネクター同士の摩耗による溝+溝に詰まった腐食」のダブルパンチにより接触不良が起きていたから点かなくなったのだろう。
当然ながら、腐食はクリーニング時に歯ブラシで磨いたり、マイナスドライバーの平面などで削り落とそう。
ただし、あまり削り過ぎると余計に溝が深まったり、余計な所にキズが出来かねないので加減に注意。
では本体の分解に移ろう。
⑤まず両脇のカバーから外すのだが、これも第二の難関。
かなりクリアランスがタイトなので、精密マイナスドライバーをゆっくり接合部にネジ込む。
ここの接合方式は、本体上部(スイッチ側)は本体内壁にツメが「沿っている」だけなのだが、下部側はフック状に本体内壁に「引っ掛けて」ある。
なので、上部側から外す方が簡単なのだが、あまり無理矢理ドライバーをネジ込み過ぎるとツメを折って組み立て不能になってしまう。
特に上部側のツメはスイッチ基盤の固定を兼ねているので、ややズラした位置から外すのが良いかも。
正直言うと、どうやって外したか正解に覚えてないんだけど、ツメよりズラした所(本体中腹あたり)からある程度までドライバーをネジ込み、本体から引きずり出す様な要領でテコの原理でジリジリ動かすと、カパッと外れた感じです。
組み上げ方は簡単にハメるだけなんだけど、この時に気を付けるべきポイントがあるので、詳しくは工程⑧にて後述。
ほんでカバーが外れると、基盤を固定している溝(画像ではマイナス側)が抜けて、電池ボックスから通っていたコネクターも離れる。
このコネクター同士が触れている部分にも腐食が浮いており、やはり点灯不良の原因となっていた様なので、ドライバー等で削り落とす。
ただし、基盤のコネクター部はアルミ箔のごとく薄く、あまり削り過ぎては下地が出て危険なので、軽く磨く程度で良いでしょう。
と言うのも実は今回、釣具の砥石で磨いてたらコネクターからハミ出して削ってしまい、基盤表面の塗装がチョイ剥げて、応急的に油性ペンで塗り潰したと言う…。
カバーを外すとこんな感じ。
これにもパッキンがあるので外し、溝や隙間を洗う。
反対側も同じ要領で本体から外し、やはりパッキンを外すのだけど、今回ではまだ片側のカバーを着けたまま工程を進めます。
何故なら、この次の工程で出てくるレンズカバーとリフレクターを外してからでないとLEDユニット(基盤)が外せないから。
詳しくは工程⑦⑧にて後述します。
ちなみに、これは電池ボックスで言う+側なのだが、こちらにも蓋の様なカバーが被せてある。
ただ、これに関してはコネクターと何ら関係無く、単純にルックス上のバランス合わせの為に被せてあるらしい。
しかも、このカバーもやたらタイトにハマッていて下手に外そうとコジリ回すと割りかね無いので、よほどにクリーニングしない限りは外す必要無いかも。
取り付けはパコッと被せるだけで簡単です。
⑥次にレンズカバー(ベゼル)を外す。
これは電池ボックスの蓋と同じくスクリューキャップ式なので着脱は簡単。
レンズはカバーの内側に置いてるだけで、簡単にポロっと外れる。
組み立てる時はカバーごと本体に締め込む事で固定する方式である。
同時に黒いゴムパッキンも外すのだけど、カバーの溝にキッチリハメ込んである。
外す場合はピンセットやキリ等で簡単にほじくり出せるが、このパッキンだけ溝に合わせて四角い形状をしているので、組み立て時はネジレたりしないよう注意。
またレンズの画像は無いけど、両面が()みたいな魚眼と言うか凸レンズになっていた。
調べてから初めて知ったのだけど、これで光を広げるのかと思いきや、虫眼鏡で太陽光を集める様にスポット的に照らすのが目的らしい。
これは恐らく、あえて集光する事で低い光量を補う目的があるのではないかと考えられる。
ただ、このレンズで照らすと、何だか段々みたいな光輪が幾重にも出る変なクセがある。
むしろ外した方がムラなく広範囲を照らせるので、ここは平面レンズに交換出来ればなと思う部分である。
他に興味深いのは、このレンズカバーのレンズ側だけでなく、本体側にもゴムパッキンがハメ込んである事か。
要はレンズとカバーの隙間と、カバーのスクリュー部からも水分をブロックできる訳だが、前述の両脇カバーといい、エントリーモデルの割には随分と厳重である。
いわゆる格安のヘッドライトには「パッキンが無く雨天時の使用はオススメ出来ない」なんてレビューが度々あるけど、ここに日本メーカーらしい細かな拘りを感じる所。
これで完全には防げないにしろ、モノ作りプライドの一片が覗けた様で嬉しくもある。
⑦レンズカバーの次にリフレクターを外す。
これは本体側にハメ込んであるだけで、両脇どちからのカバーを外す事で本体内部から押し出せる。
あるいは、精密マイナスドライバーを使えば簡単にカポッと抜き取れる。
表面はメッキ加工だが、いつの頃からか縁から剥がれてきた。
しかもペリペリと塗装が剥がれたのでは無く、何故か「メッキ自体が消えて下地が剥き出す」と言ったハゲ方で、触れてもツルツルのままで段や切れ目も無いし、一体どういう原理なんだか不明なのである。
何かの化学変化なんだろか?
この補修に関して調べてみると、どうやら自分でメッキする方法がある様なんだけど、この程度でやる必要は無いし、使う分にも殆んど影響無い程度なので、このままで行こう。
また、このリフレクターはLED電球が本体内でズレないための固定パーツも兼ねているので、これを外してからもう片方の本体カバー、そしてLEDユニット(基盤)を外す事となる。
でないと電球が内部で引っ掛かかって取り出せないからね。
⑧ここまで外すと、いよいよ基盤とLEDユニットがお出まし。
基盤は両脇カバーの内側に設けられた溝にハメ込んであり、両脇から支持する形で本体内に固定してあるが、上の工程⑦で触れた様にLED電球はリフレクターで支持しているため、これらを外してからでないと基盤自体が取り出せない構造となっている。
なので、両脇カバーの一方とリフレクターを外してから、もう一方のカバーにくっつけた状態のまま本体から抜き取るのが安全な訳です。
これら両脇とも外す事で基盤を固定する部分は無くなり、完全フリー状態となる。
組み立てる時は、どちらかのカバーに基盤を固定してから本体内部に戻す形となるが、キチンと溝にハマッている事を確認しながら組み立てよう。
溝からズレたりハマらない状態で組み込むと、基盤が歪んだりスイッチが押せなくなる可能性があります。
⑨基盤には、LED電球を固定する為のプラスチックカラーみたいなパーツがハメ込んである。
電球の部分だけΩみたいに回り込む形でハマッているが、ゆっくり持ち上げる様にコジれば簡単に外れる。
本来ならあんま外す必要も無いパーツではあるんだけど、今回は細かなパーツも洗うため外す。
プラスチックカラーは丸洗いで。
基盤は洗えないので、アルコールティッシュや紙布巾等を使い隅々まで拭き取ります。
⑩基盤が外れたら、しまいにスイッチのボタンを外す。
多分シリコン製のキャップと、押すパーツ、これらを支持するプラスチックカラーと言う構成で、なんか数が多い気が。
これらは簡単にポロリと取れるので、どっかに落としてロストしないよう注意。
また押すパーツとプラスチックカラーには向きがあるので、取り付け方にも注意。
外した時の向きを覚えておきましょう。
と言う訳で分解が完了。
全バラ後は、基盤を除く各パーツを洗浄。
パッキンやネジ類に至るまで歯ブラシで隅々磨く。
ぬるま湯と中性洗剤(今回は風呂用洗剤)を使い、長年溜まった汚れを浮かしながら徹底的に塩抜き&脱脂。
ちなみに、今回は風呂の残り湯と洗剤の水溶液に一晩漬け置いてます。
金属パーツも洗浄後にキッチリ乾燥すれば大丈夫。
組み立ては、この記事を逆から読めばOKです。
かくして乾燥を終え、再び組み上げると…。
無事テントゥ!!
特にチラツキなど無く、ちゃんと暗がりを照らしてくれるではありませんか。
ちと暗めだし光輪ムラもあるけど、手持ちが増えて結果的にプラス。
捨てずにキープしといて良かったわ~。
と言う訳で如何でしたか。
よもや壊れたと思われたライトがオーバーホールによって復旧。
点かない原因も意外なほど単純かつチョイと手を加えただけで再び点灯。
壊すの覚悟で分解した価値がありました。
メーカーは公式に分解を勧めてはいませんし、必ずしもオーバーホールが成功するとは限らず、ミスると発熱や発火のリスクもあるので、いくらか機械イジリの知識も必要でしょう。
ただ、個人的にはリペア出来る方法があっても良いのでは無いかと思ったりします。
今回も危うく廃棄する可能性があった訳で、本当は使えるはずなのに使えないと思われて捨てられるなんて勿体ないじゃないですか。
もし廃棄するとしても、メーカーが自社品を回収ないし下取り→下取り価格分を割引きして同グレード品を販売とか。
あるいはメーカーが回収→各パーツごとに分解洗浄&ダメージ補修→ニコイチなどで組み上げ認定中古品として格安販売。
など、中古車みたいなルートは幾つか考えられます。
まぁ、メーカー的にも利益率の問題があるにしても、回収した不調品からプロダクトのフィードバックを得られるのは大きいだろうし、原材料が高騰中と言われる今、活かせるパーツは活かすに越した事ないはず。
電化製品にもこういったリペア&リセールのシステムがあればいいなと、修理しながら思うのでありました。
では、また、CUL。
前回までにダイコンの収穫は終了。
形はミニマムながらも、味は良好な結果となっていた。
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また今回の記事では触れていないが、前回の記事以降、菜花も収穫が続いている。
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でもって3月になるとダイコンがトウ立ちを始め、下旬頃には本格的な開花シーズンを迎える。
成長率の高い個体を中心に続々と開花し、侘しげだった畑に文字通り華を添えてくれている。
改めてダイコンの花を見ると、なかなか可愛らしく観賞用としても良い感じ。
以下は成長率の低い個体群。
成長率が高い個体と低い個体では背丈に倍の開きがあるものの、低い個体であってもちゃんと開花するしタネも着く。
画像では蕾を収穫した後なので花は写ってないが、結構な本数が植わっている事もあり、マメに採り込まないと開花しちゃったりで成長スピードに追い付かなくなる時があるほど。
この蕾(菜花)は成長率に関係なく食べれるし、間を置けば何度も収穫出来るのが利点。
ツブツブ食感が小気味良く汁物などにピッタリである。
収穫物が少ない時期を埋める意味で、間引かず残しておくのはアリです。
他に面白い発見だったのは、個体によって花の色が違っている事。
今のところ冒頭画像の紫色と以下の白色が発現していて、割合としては紫:95%に対し白:5%くらい。
どれも元々は同じ¥100均一のタネ由来だが、こんな事が起きるのか調べてみると生育条件の違い等で色が違ったりするのは割りとよくある現象らしい。
何となく、色の違いによって味も変わったりするんだろうか?
ちなみに、これは収穫したダイコンから切ったヘタを植えた個体。
当初は土の上にポイッと放置してたんだけど、ある日、新芽が出ているのに気付いて試しに植えてみたら、いつの間にか蕾が出来ていた。
しかしながら、やはり根が無いぶん生育や成長を維持する力は弱い様で、暫くの後に消失。
土が乾燥する日が多かったので恐らく水分不足から枯れたものと考えられる。
放置してても新芽が再生するほど生命力は強いが、やはり「ヘタだけ」では適切に世話しないと維持までは難しいと言う事なんだろう。
だが、これが上手く行けば「ダイコンのヘタから再生」→「開花からタネ収穫」→「タネを蒔く」→「ダイコン収穫」→( ゚Д゚)ウマー
と言う流れが実験出来たかも知れないので、どうせならばタネが出来る所までもってけば良かったなぁと思わなくもない。
何しろ「未熟な個体から採れたタネで育てたダイコン」は普通に美味しかった訳だし、上手くやれば行けそうな気もする。
なんで、興味を持ったどなたかチャレンジしてみては如何でしょうか。
では、また、CUL。
前回まではダイコンと菜花の話を。
ダイコンは「根から成長しないままトウ立ちした未熟ダイコンから採ったタネ」から2世を育ててみた所、カブみたいな形に矮小化しながらも味は非常に良い結果に。
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また菜花も¥100均一やホームセンターで買った新しいタネから育てたものの、土壌の養分不足から来るであろう矮小化が著しい。
味は問題無く美味しかったが、やはり成長率には課題が残るのだった。
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この間、水面下で育苗を続けていたのが空豆。
もはや食べ蒔きでも何でも無いが、色々試してみたのでレポートを記してみます。
以下の画像で並んでいるのは、ホームセンターで¥150くらいの一番安い価格帯だったタネから発芽した苗たち。
これらは去年11月末に蒔いたもの。
当初は蒔いたのが遅めだった事もあってか発芽しないままの期間が長く、よもや失敗かと半ば諦めかけて放置していた。
ところが年末近くになってから徐々に芽を出し、年が明けて1月末にはほぼ全てのタネから発芽。
「発芽しないな」と思っても、じっくり待ち続けるのが大事なんですな。
この発芽期間はタネによりバラツキがあり、早い個体と遅い個体では数週間ほどの開きがあった。
こんなに個体ごとで期間が開くタネも結構珍しい気がするんだけど、空豆の特徴なのだろうか?
冬本番にあって発芽するだけ立派なんだけど、暖冬傾向だった事も手伝ってか日中の気温に助けられていたとも言える。
現状の気候下で発芽できる事が分かったので、このままポリポットは野外で土に直置き。
ただ冷えすぎも良くないはずなので、保温のためポットの回りは除草後の雑草で囲っておく。
いわば雑草(または枯れ草、枯れ葉)マルチと言う訳で、この下には生ゴミも置いてある。
これにより「日光」+「雑草マルチの保温効果」による微生物の活性化と生ゴミの分解促進、同時に養分補給を行う。
厳寒期は微生物の活性が低いので分解は遅いけど、いずれ問題なく土に戻ってくれます。
注意点としては、野生鳥獣がマルチをひっくり返して荒らす事も多い事。
なので、本来なら土に埋めるか、この上に板を敷いたり石を置くなどで対策するのをオススメします。
他には、このまま苗が成長し過ぎるとポットの水抜き穴から根が出て土に定着しちゃう点。
これに関しては穴を塞ぐか、ポットの下に板なんかを敷いて置けばブロック可能。
以下の画像ではポットの底に「食べ終わったミカンの皮」を置いて、穴を塞いだ上で土を入れている。
これで根の飛び出し防止や保水効果、定植時の型崩れ防止ほか、いずれ肥料にもなる。
と言っても、根の成長率が高いと飛び出しちゃう事もあるんだけどね。
理由は後述。
ミカンの皮はカビるのが難点ではあるけど、今までのところ苗に問題が出た経験は無く、むしろカビごと定植しても早々と土に戻っている。
プランターなど狭い所での影響は分からないですが、土壌が健康なら分解できるのでしょう。
ちなみに今回の空豆ポットでは確かキャベツのガワを使っているが、他の葉野菜や枯れた花、柏餅の葉などを使っても問題無かったので、色々試してみるのはアリだと思います。
他に試したのは、水では無くて「ぬるま湯」を定期的に与えた事か。
大体30度ちょいの暖かいお湯をポリポットに注いで、一時的に成長のスイッチを刺激するのが狙いである。
まぁ外気温も土壌も冷たいので、注いだ瞬間から一気に温度が落ちてるから効果は短いんだろうけど、冷水を使うより多少マシかなと。
熱湯ではタネや根が煮えちゃうので、ギリギリダメージを与えない程度のぬるま湯なのがポイントです。
こんな工夫を続けながら、上記から約1ヶ月近く経った2月中旬~下旬にかけて段階的に定植。
本来なら本格的に暖かくなる頃に植える予定だったが、実は蓋をしたはずのポットの穴から根が溢れてしまい、一部が土に定着を始めていた。
しかも剥がす時に根が折れたりで具合が良くなかったため、2月に急に気温が高い日が続いたのと、野外で苗が耐えられた点で大丈夫だと判断。
気温の変化に注意しながら、2回に分けて植えてみた。
早めの定植となったので、まだ苗の周りを雑草マルチで保温しつつ生育を促して行く。
ちなみに今回、ホームセンターのタネの他に¥100均一の空豆も試していた。
こちらはもっと早い時期から蒔いていて、上の苗よりも1ヶ月以上前に定植している。
この¥100均一の空豆については去年、まだ暖かい10月頃に直蒔きしたのだが、速攻でダンゴムシやワラジムシに食われてしまった。
なので、もうちょい涼しくなる頃に改めてポリポットで試した所、見事に発芽。
こちらも雑草マルチで根元を保温したおかげか、今のところ生育は順調そうである。
現状の問題点を挙げれば、先端の枝葉周りにアブラムシが集っている所か。
これは発芽当初から来ていたが、調べてみると空豆はアブラムシの好物との事。
基本的に植物は成長ごとに免疫力が増す事で被害が減っていく傾向にあるが、対策だけは施しておきたい。
これに対しては、とりあえずアルコール除菌スプレーの噴霧で様子見。
アルコールスプレーはウリ科のウドン粉病やオクラのフタトガリコヤガに効果があった事から、アブラムシにも試してみた。
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やり方は簡単に、アブラムシがビチョビチョに浸るくらいに直接噴きつけるだけ。
結果については、この段階で半分くらいハガレ落ちていたので「やや効いてるかな」と言ったレベル。
完全とは行かない様だが、一時的であれ撃退出来れば良いでしょう。
他にも、「コーヒーと牛乳の油分が効く」との事だったので、ドリップコーヒーの出ガラシと牛乳パックを洗う時に出た水溶液を混ぜた「カフェオレ風の水」も使ってみた。
この効果についてはアルコールと併用していたので良く分からないけど、暫くの後に確認するとアブラムシが全部落ちていたので効いていたのだと思う。
どうあれ色々な方法を複合的に組み合わせれば、より効果的なんだろうなといった感触であった。
もっとも、これだけでは効果が続かないので、別の方法も組み合わせでおきたい。
上記以外の方法として、テントウムシやカマキリの卵でも見つけて放ってみようかなと思っている。
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以前にもアブラムシが集まっていたヒマワリだかの苗の近くにカマキリの幼虫(幼体)を放ってみたら、結構に数が減っていたので効果はあるはず。
また以下の記事では、ジャガイモの葉に集っていたアブラムシを食べているカマキリをパチリ。
こうやってアルコールなどの天然成分と環境中の生物を活用しつつ、防除を続けて行きたいところであります。
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果たして収穫なるやどうやら。
色々やって行きましょう。
では、また、CUL。
前々回、1月の記事で触れたミニマムダイコンは、収穫期の違いによる食味の違いを確かめるため一部だけ残していた。
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ほんで2月上旬、まとまった雪が積る。
天気予報で降雪の情報を得てから狙ってたのが、いわゆる「雪下ダイコン」の実験である。
本来の雪国では、収穫後に雪を被せて貯蔵するのが通例との事だけど、こちらは大して降らなかったので植えたままで行く。
これらを雪が消えて土が軽く乾く頃合いまで数日置いたのち収穫。
と言うか、本当ならもっと長めに貯蔵したかったのだが、2月中旬になり急に気温が上昇したため、これ以上置くとトウ立ちして繊維が固くなりかねなかったので期間がメチャメチャ短くなった。
いくら低温期とは言え、ほんの数日だけ雪下に置かれた程度で糖度が増すとは思えないけどね…。
今回、取り込んだブツたち。
相変わらずウズラ~鶏卵ほどしか無いミニマムダイコンである。
やや菜っ葉が萎びているが、モノとしての質感は問題ない感じ。
ほんで味について簡単に述べると、食感が若干固くなっていて、何だか甘味も薄まっている印象だった。
鍋料理で煮込む形で食べたが、なんだか柔らかくなりきらず、ゴリッと歯ごたえを感じるくらいである。
他にも特徴的だったのは、果肉の透明感が無くなり全体的に白っぽくなっていた点。
多分、繊維の密度が増えていたからではないかと考えられるが、もしやあれはトウ立ちに向けた準備なのだろうか?
これが約一ヶ月前ならば、火を通せばホロホロに柔らかく透明に、かつ味が染みて甘味を感じられたのに、今回では明らかに肉質が締まっていたし、これにより味の染み具合も弱くなっていた。
これは決してマズかった訳では無いし、何ら問題無く食べれるのだが、良かった時と比較して明らかに質が落ちてしまい、デメリットの方が際立っていたのである。
結果的に雪下ダイコンは失敗と言う事になる。
この原因も単純に、「ギリギリまで成長エネルギーを蓄える」&「雪下の冷気」のダブル効果で熟成が出来るかと思いきや、ただ単に土に植わった状態で長く置きすぎて収穫のタイミングを逃していただけ。
下手に収穫期をズラして食味を比較するより、やはりダイコンは適期に取り込んだ方が良いのだろう。
と言うのが今回の教訓であります。
かくして上記をもってダイコン収穫は終了。
記事にはしていないが、実は現段階までに20本ほど同じようなダイコンを収穫していて、全てちゃんと食べる事が出来た。
しかもちゃんと収穫期が合っていれば、外見に大して関係無く美味しいと判ったのも新たな発見である。
もっと意外だったのは、思いのほか纏まった数が採れた事か。
何しろ、元々は「根から成長しなかった生育不良のダイコンから採れたタネ」を使っている事もあって、よもや収穫まで行けるとは思っていなかったし、半分ジョークのつもりで蒔いた節があるほど。
前々回でも記したけど、もし育てるのに失敗した未熟ダイコンだったとしても食べる価値はあるし、タネを採る意味だってあると言うのが個人的な感想であります。
ともあれ小さいながら楽しめました。
ごっつあんです。
ちなみに、これらミニマムダイコンは、まだタネ採り用に植わったまま幾つか残している。
成長率高めな個体をメインにしつつ、「根」の姿のままの未熟な個体からも予備をゲットする方向で行く。
事実、上で述べた様に今回のミニマムダイコンも未熟個体からトウ立ちしたタネを元に育てた結果、小さいながら美味しく出来ていたので使えない事はないだろう。
仮にタネがダメっぽくても菜花が採ればイイ。
つまりルックスはどうあれ美味しく食べられればOK。
また次も育てばラッキーと言う計画なのであります。
おまけシリーズ。
今回のヘッダー(トビラ)画像候補の一つ。
冬日の間から覗く暖かな陽光と西日の角度具合のコントラストがダイコンの季節感と合ってる様な。
要は何となく、牧歌的な情緒を感じた訳です。
では、また、CUL。
今回、去年のダイコンと同様に失敗してしまった菜花もリベンジしている。
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こちらも前回のダイコンと同時期に撒いたお陰か早めに成長し、年末には纏まった数が開花していた。
タネについては、ダイコンと同様に¥100均一が中心だが、今期はホームセンターで買った種苗会社の品種も混ぜている(っても一袋¥150くらいの安い品種)。
成長率に関しては…バラ撒く内にどっちがどっちだか分からなくなっちゃった。
ただ、撒いたタイミングと場所は品種ごとにズラしていて、ここから全く成長してないゾーンと成長しているゾーンがハッキリ分かれている事から、恐らくは何らかの違いがあるものと思われる。
曖昧ですみませぬ。
これらを1月のあいだ数回にわけて収穫。
とは言え、結局は矮小化した個体ばかりで、殆んどは市販品と比べるべくもない。
どれもヒョロヒョロのガリ細で背も低く、収穫していいんだか迷うほどだ。
菜花って、なんかもっと人の背丈近くまで成長するイメージだったが、どれもスネ丈ほどしか無い。
ごく少数のみ菜花らしい太さに近づいてはいるが、根本的な成長率が低い事には変わりない。
まだ本格シーズンとなる春には遠いので小さいのは当然としても、このまま大きくなりそうな期待感は薄いのが実状である。
ただ菜花の良い所は、切り取っても脇芽が生えて何度か収穫出来る点。
生育期間が長めなのも良いし、ほぼ手間いらずで勝手に生え続くのもイケてるポイント。
今回の個体も貧弱ながら再び脇芽が生えてきたし、以降も続々と取り込む事となる。
この記事を書いている段階で数十本は採れているので、時間的、量的なコスパはグンバツである。
ちなみに、味については汁物で普通に美味しく食べる事が出来ている。
むしろ小さいが故に、料理の味に馴染みやすくなっている印象。
逆に言えば、特にこれといったクセや繊維質が無く柔らか過ぎるとも言え、菜花特有の風味によるアクセントや食感が感じられず、少し物足りない感じ。
強いて特徴があるとすれば、ごく僅かに青っぽさとか、緑茶みたいな風味が感じられる程度である。
あのゴーヤーに似た苦味の奥にある旨味と、歯切れの良い繊維感こそが醍醐味だと思っているだけに、もっと市販品に近い所まで成長できないものか、少しもどかしくもある。
何だかネガティブな点ばかり述べているが、これは菜花と言うより「やんわり菜花の風味を感じる柔らかい豆苗みたいなもの」と考えれば、誰の口でも非常に食べやすく、色々な料理に合う素晴らしい付け合わせとなるのも確かである。
汁物以外では炒め物、煮物と何でも合うはずだし、かき揚げに混ぜるのも良いかと。
個人的には、今回の様なヒョロヒョロ菜花も立派な食材としてオススメ出来ます。
しかしながらダイコンといい菜花といい、いくらなんでも成長率低すぎないか、と言うのが正直な感想である。
これらは「食べ蒔き」では無く、いずれも品質管理を通過したタネを使った上での結果である事を考えると、当プロジェクトの土壌が根本的な養分不足を起こしている可能性は非常に高い。
特に菜花に関しては、去年は蒔き初めが遅かったとは言え、大部分が発芽すらしないままであった。
しかも、かなりの数のタネを蒔いての現状である。
一般論において育てるに比較的イージーと言われるダイコンも菜花も蒔き始めから小さいと言う事は、養分なのか日当たりなのか、とにかく何かしらの要素が決定的に足りていないのは確かだろう。
思えば、生命力の強いゴーヤーもトマトも育たなくなっている。
同じ場所で7年ほど続けて色々育ててきた訳で、そりゃ随分と消耗しているに違いない。
これ以上なにを転作するか思い付かないが、とりあえず¥100均一のエダマメと茶豆に関しては普通レベルで育っていたので、もしかするとマメ科はまだ大丈夫なのかも知れない。
上記の点を考えると、土壌の現状や特性は以下の様なチャートになる。
評価基準として「育つ→○」、「やや不調または位置による→△」、「育たない→✕」で表してみた。
・エダマメ→○(この2年は位置をズラしながらで上手く行ってるのと、まだ植えた事のないスペースあり)
・ジャガイモ→○または位置により△(年毎にやや枝葉の色や味が薄くなってきた印象)
・オクラなどアオイ科→○または△(チャレンジ当初から成長率が低めだったのと位置によりバラツキ多し)
トマト→△または✕(ジャガイモと同じナス科でも、今は何処に植えてもダメ)
・ダイコン、白菜、菜花などアブラナ科→△または✕(生えるし育つが矮小化する)
・ニンジン→△(生えるし育つが矮小化する)
・トウガラシ→△または✕(ナス科なのでほぼ生育しないが、青いまま収穫出来たパターンもある)
・ゴーヤー、メロン、カボチャ、スイカなどウリ科→✕(メロンやスイカは初年度以降から年毎に育たなくなっていき、ゴーヤーも一昨年ストップ)
・この他にもタマネギ→✕(生えたかどうかも謎)、アスパラガス→✕(生えた様だが生存率低し)、ピーマンとシシトウ、ナス→✕(これらもナス科のためか何個撒いてもダメ)
とまぁ、書き出してみると結構ドイヒーな状態なのが解る。
ほとんど△か✕しか無く、特にナス科はジャガイモを除いて壊滅的。
○であってもギリギリセーフなくらいで、むしろ育つ品種の方が少ないくらいだ。
この点を考えれば、やはり土壌の養分に極度の偏りか、根本的な不足が出ているとの結論に行きつく。
また別の観点では、連作障害は過去に育てていた品種に関係なく別の品種にも影響を及ぼしている可能性があると言う事でもある。
確かに、ナス科やウリ科が連作障害で育たなかったとしても、一見ではアブラナ科と無関係に思えるが、どんなタネから育てても矮小化している。
オクラも始めた当初から、ネットで買った品種不明のタネや¥100均一のいずれも一般的な農園で見られるものと比べ、だいぶ背が低かった。
これは二世を育てても変わらずである。
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振り返ると、当プロジェクトの初年度でチャレンジしたメロンやカボチャは良好な成長率で、果実も一般的な市販品と同等の大きさを再現出来たり、一定の収量を得られていた。
また当時はトマトも着果数が今より圧倒的に多かった。
なのに現在は位置変更や肥料の投入もむなしく、全くと言ってよいほど育たなくなっている。
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これらが育たなくなるほど養分をだいぶ使っていたのだとすれば、現在の環境下で撒かれたアブラナ科やオクラの背が低い事にも合点がいく。
となると仮にもし初年度と同じ土壌で育てていたなら、結果は大いに変わっていたのかも知れない。
一応のフォローとして毎年、量は少ないながら継続的に生ゴミを埋めたり堆肥を撒いており、今も折々で養分補給を行ってはいる。
また部分的にではあるが、実は土の入れ替えor表土への補充を行った場所もあり、まるっきり無策であった訳ではない。
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なのだが、いずれも大きな変化までは感じられず、根本的な解決には至っていない。
これでも効果が無いんだとすれば…。
う~ん、どうすりゃいいんだろ…。
仮に今後も続けるにあたり、これら養分不足をいかに補い、連作障害の影響から回復できるかが課題となる。
今のところ打開案は思い付かないが、何らか手を打ちたい所なのでありました。
では、また、CUL。
明けまして、お久しぶりの更新となります。
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暫く途絶えていましたが、去年も地味に当プロジェクトを続けていました。
ただ、現状を言ってしまうと撒いた品種の大半で¥100均一のタネに頼る展開となっており、「市販の野菜からタネを採り再び育てる」と言うコンセプトから大きく逸脱する展開に。
他にも、毎年世代を繋げていたゴーヤーは育たなすぎて完全スルー状態。
もはや収穫できたかすら記憶が危ういほど成長率、着果率ともに極度に低かった。
近年は連作障害と疑われる生育不良が続いており2022年度はタネが採れずにいた為、2023年は¥100均一のタネから再びチャレンジしたが、どれも貧弱な個体ばかり。
一見まとも風に育っていても、全く成長しないままの果実しか着かなかった事から、ゴーヤーに必須となる養分が不足しているらしい様子が伺えた。
トマトも同様に¥100均一のタネを幾つ投入しても上手く育たず、ほんの数粒ほど収穫しただけ。
こうなると、いくら何を撒いても意味がないと言わざるを得ず、やはりリカバリーには相当の時間が必要となるであろう状況である。
強いて言えば、「皮から再生したジャガイモ」が数世代繋げて今も現存中。
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またオクラも2022~23年度に採ったタネから再び収穫まで行けてた。
同じく同年のエダマメから採った大豆からも再び育てて収穫まで出来たが、食べ蒔きの例に漏れず、こちらは先代よりも成長率、着果数ともに結構スケールダウンする形に。
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これらにより何とかコンセプトを保てている感じだが、もはやネタ不足も甚だしく、行き詰まり感が拭えないのが実情である。
斯様な中で、ちょいと記事に出来そうなトピックだったのがダイコン。
これが意外な結果となったのである。
以下の記事は去年、¥100均一のタネからダイコンを育てるも撒いた時期が遅すぎて失敗した一連の顛末。
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結果として、「根から成長しないままトウ立ちしたダイコン」を収穫する事となる。
味に関して菜っ葉の部分は美味しかったが、試しに食べた「ダイコン未満の根」は繊維の尖ったゴボウ+段ボールの紙みたいで、かなりズイマーなのであった。
しかし、この話には続きがあった。
実はトウ立ちが進んでからも幾つかの個体を植えっぱなしで放置してみた所、初夏の頃になりタネが形成。
思いのほか沢山採れたので暫く保管したのち、これらを暑さが残る9月上旬頃に再び蒔き、改めて育てたダイコンが以下である。
これら画像は2024年1月中旬の様子。
早めのタネ蒔きが功を奏してか、青々と健康そうな姿をしており、葉のハリツヤも良い感じ。
ただし相変わらず矮小化は著しく、市販品のダイコンと比べて1/4程度といった全長である。
表土からダイコンがピョコッとハミ出てる所を見るに、去年と比べて成長具合は正常らしい事が判る。
やはり適期に撒いといて良かった。
ほんで、収穫のため抜き取ってみますと…。
むっちゃちっちゃ!!
いや小さい事は判っていたけど、もうちょい長いかなとも思っていただけに、ここまで短いのが出てくるのは予想外すぎて思わず吹き出す。
どのダイコンも大きくて鶏卵のMくらいで、平均すればピンポン玉程度のものばかり。
一瞬ではカブにクリソツで、食べた事ないけどペコロスっていうミニタマネギにも似ている。
この原因を調べてみると、どうやら土が固いのも一因である様だ。
思えば確かに、去年は少し深めに掘り返した程度の、ほぼ不耕起の場所に蒔いていたので、土壌が固かったのは間違いない。
まぁ根本的に小ちゃいので、これ以上に伸びた所でタカが知れてるんだけども。
厳密には年末~1月上旬にもテストがてら幾つか収穫しているのだけど、この時も全て上記と同じ大きさであった。
逆に去年と同様に、まるっきり「根」から成長していない個体も半数近く混じっていた事から、今期のダイコンは「成長してもカブくらいの個体」と「根から全く成長しない個体」とで二分化している様だ。
なので、今回は成長した方のみ収穫する事に。
しかしながら肝心の味については、どれも意外なほど美味しかった。
煮物、汁物ともに、ちゃんと大根らしい風味と甘味が再現されていたのである。
当初、去年の「繊維の尖ったゴボウ+段ボール紙」みたいな根の味がトラウマとなっていたため一切期待が持てず、捨てるべきかとも悩んだ。
いくら「トウ立ちすると筋張る」とは言え、あんなに硬いとは思わなかっただけに、成長率が低いだけで良いイメージが沸かなかったからね。
だが思いきって軽く生のまま噛ってみると、これといった問題もなく普通のダイコンの食感と味がするではないか。
いざ火を通せば、小さいなりに熱効率が良いのか柔らかくホロホロで、味の染み具合もグッド。
ある意味、こういう「ミニマムダイコンと言う品種です」と言われれば納得してしまいそうなほどであった。
これらの中には一部、本当にカブに似た食味の個体も混じっていた。
しかし試しに調べてみると、実は同じアブラナ科であってもダイコンとカブでは遺伝子が違う属であるため原則として交配しないのだと言う。
なのに一方では「交配出来た」との情報もあり、いまいち実像が掴めない。
以下は愛媛県農業試験場が作ったと言う「カブコン」なる品種の概要である。
www.naro.affrc.go.jp
上記は「胚培養」と言う方法を使った上での交配との事なので、まるっきり自然交配では上手く行かないが、可能性だけはあるらしい。
何故か掲載元のホームページが無くなっていたため許諾なく引用しましたが、何か問題がありましたらご連絡下さい。
今回のミニマムダイコンの先代である¥100均一のタネだが、パッケージには「打木源助」なる品種名が記されている。
この品種名からまた先代を調べてみた所、カブが交じったとの話は確認出来なかった。
ただ個人的には、今回の¥100均一ダイコンも育てていた環境により実は過去に、いやもっと昔に人知れず交配した可能性があってもおかしくないのでは、とも思わなくもない。
今は属が違っていたとしても、仮に先祖が共通しているなら何らか共通した遺伝的特徴だってあるかも知れないし、実は交配できる部分もありえるだろう。
よもや先代に本当にカブが交配していて、先祖返りにより味が反映されていたのか?
あるいはダイコンもミニマム化するほど似てくるものなのか?
真相は不明にしても、実生ゆえに個体により食味のバラつきが出るのは致し方ない事なのだろう。
どうあれ美味しく食べられればOKではある。
この結果により現段階までに収穫したミニマムダイコンは、全てちゃんと食べられるクオリティが出来ていた事になる。
しかも、元々は「根からダイコンに成長しないままトウの立った生育不良の個体」から採ったタネだったものが、大きさは別にして次世代がちゃんとした食味になると判明したのも興味深い点であった。
なので、もし農園などの中で今回の様なダイコンを発見した場合、未熟だからと捨て置かずに試しに食べてみたり、生育を継続してタネを採る価値はあるのではないかと思います。
もちろん本来のセオリーに従えば、未熟株は間引きした方が良いのだろうし、やはり大きく育つに越した事は無く、今回のダイコンもより成長出来たのかも知れない。
ただ、当プロジェクトでは生えた個体は皆育ててみる方針で、これによる新たな発見を大事にしている部分もある。
結果的に小さくとも手数が増える分に損は無いでしょうし、こういう形であっても食べられれば良いじゃん、と言う観点でやっております。
次回、ダイコンと同じく去年に失敗していた菜花の話に続く。
大した内容では無いので、適当にお付き合い頂ければと。
おまけシリーズ。
冒頭でも触れた再生ジャガイモの、こぼれイモから発芽した苗。
これまでにも冬の今時期に発芽する事があったけど、寒波が来ると枯れちゃうんだよね。
こぼれイモから発芽するほど生命力が強いのに、何故か枯れてしまう時期に生えてくるのも謎が多い。
もしや暖冬だから春だと勘違いしているのか。
とりあえずこのまま放置しておけば、枯れても春本番に再び生えてくるはず。
今年も収穫出来るといいな~。
では、また、CUL。