hanasakuchildのブログ (original) (raw)
101歳の祖母に会いに行った。
会いに行こうと思いながら、仕事を理由に先送りしていたのだが、長男に「たまにはおばあちゃんの顔を見に行かなくちゃ。」と言われて、母が行く日に合わせて、祖母の家で集合した。
同じ町なのに、全然顔を見せなくてごめん、おばあちゃん。
祖父が亡くなって30年近くになる。
その間、ずっと一人暮らしをしてきた。
7人姉妹の祖母は4姉妹の母を産んだ。
そして私は3姉妹。
当然、私は女系で、子供は女の子だろうと思っていた。
でも、そんなことはなかった・・・。
祖母の4人の娘はそれぞれに子供を産み、孫は9人。
ひ孫は19人。
歳をとった祖母はだんだんとひ孫の名前を覚えきれなくなっていった。
それでも、いつも顔を出す長男のことは覚えているらしく、長男もそれが嬉しいようだ。
祖母の家に着き、お茶を飲んでいると、いつも耳につけている補聴器が見当たらない。
会話も一方通行で、ニコニコしているけれど、きっと聞こえていないんだろうな、と思っていた。
祖母も補聴器がないことに気づいた。
みんなで補聴器探し。
母が「昨日、デイサービスに行ったでしょ。その時に忘れてきたんじゃないの?」と聞くと、「デイサービスには行ってない」という。
そんな会話が繰り返されて、半ば諦めかけた時に、母が見つけた。
デイサービスの荷物の中から補聴器を。
昨日からずっとそこにしまわれていたらしい。
最近、「お財布がない」と母に電話がかかってくることも多いという。
自分でどこかにしまい忘れてしまうようだ。
探すと、いろんな場所から宝探しのお宝のように出てくるらしい。
居間の電球が切れかかって、ついたり消えたりしている。
長男が電球を外そうと、コタツを動かすと(そう言えば、もうコタツになっていた)、コタツ板の下から、また一つお財布を発見・・・。
土曜日の午後2時半。
近所に移動スーパーがやってくる。
移動スーパーを楽しみにしている祖母。
いそいそと母と庭へ出る。
移動スーパーは祖母の家の前で止まってくれる。
お肉やお魚、お菓子、ジュースなど売っていて、頼んでおけば次回に希望の商品を持ってきてくれるらしい。
「おばあちゃん、食欲あるんだよ。ジュースも好きだから、たくさん買っておくけど、3日で終わっちゃうのよ。」
「たまには夜中にお菓子も食べているみたい。」
それでも痩せてきている祖母。
長男はその話を感心して聞いている。
「健康な人はたくさん食べるんだね。」
「おばあちゃんに会うと、元気出るよね。おばあちゃんが頑張っているんだから僕だって頑張らなくちゃ、って思う。」
祖母は長男の心の支えになっているようだ。
昔からお肉が大好きだったおばあちゃん。
今度、久しぶりに焼肉でも行こうか。
今週のお題「秋の味覚」
今年もありがたいことに大量の野菜が玄関に届く。
義父と長男が近くの畑で収穫したものだ。
毎年、この時期はナスとピーマンとかぼちゃとバナナ南蛮とオクラとミョウガと・・・。
それはそれは大量に届く。
義母は言う。
「食べきれないで、捨てるくらいなら、作らないほうがいい。」
「だいたい作りすぎ!」
「料理をするのは私なのだから。」と。
確かに食べ切れる量ならば「ありがたい」が、それ以上だと処理しきれずに困ってしまう。
実際に、もったいないからといって、数日たった古い野菜から食べるため、「採れたて」の恩恵をうけていないのが現状である。
義母の愚痴は続く。
「言ったって聞かないんだから。周りのものが振り回されるのよ。」
毎日、毎日、収穫かご3つに盛りだくさんの野菜が届くのだから、義母の言うことも分からなくはない。
ナス、ピーマン、オクラ、バナナ南蛮が猛スピードで大きくなる。
一日でも取り忘れたならば、巨大化し、さらに食べる量が増えるのだ。
(最近は少し涼しくなってその勢いを失いつつあるが。)
特にナス。
長期保存できないし、場所も取るから、野菜室もパンパンになってしまう。
大量のナスをいかに大量消費するか、毎年ナスとの戦いである。
料理が好きというわけではなく、また上手とも言えない私だが、家族の笑顔は見たい。
「美味しい」と言って欲しい。
その言葉は料理を提供する私のモチベーションにつながっている。
私の料理の基準は
・時短
・簡単
・材料や調味料は置いてあるものを使える
(人気レシピに使われそうなワードばかり・・・)
こんな条件で献立を考えようとすると、いつも同じようなものが食卓に並んでしまうのだが、その中で家族が美味しいといって毎日飽きずに、食べている料理がある。
・ナスとミョウガの味噌汁
(ミョウガもいっぱい採れている)
・レンチンナス
(皮をむいて丸ごとレンチンするのがおすすめ。チンしたナスを切り、上に鰹節やいりごま、小口ネギなどをのせて、ポン酢とごま油のたれをかける)
(炒めて、煮込むだけなのでしばらく放っておける)
この3品は毎日でも飽きずに、子供たちも喜んで食べてくれる。
先日、社員の〇〇くんが言ってた。
「親父さん、面白っすね。ぶっ飛んでて。話してて楽しいっす。」
その「ぶっ飛んでて」がものすごく気になったけれど、深くは追求しなかった。
私も義父は面白い人だと思う。
「友達とかみんなにあげて。いっぱいあるから。作りすぎるって婆さんに怒られちゃって・・・。」
そう言って、少し恥ずかしそうに笑う義父を時々かばいたくなる。
(・・・毎年同じことを言っている気もする。)
たくさん採れた野菜は社員にも持って行ってもらう。
「親父さんっすか?もらっていきます。」
大家族の〇〇くんはいつも大量に野菜を持って行ってくれる。
他の社員は一人暮らしが多いので、「ナス5本でいいです。」と言われるが、シレーっと7本くらい入れて渡す。
友達に持っていったり、取りに来てもらったり・・・それでもなかなか終わらない。
収穫かご3つが毎日届くのだから。
一体どれだけ植えたのだろう。
苗ならばまだいい。
種を巻くのだから、それはそれはたくさん作れるはずだ。
今年は見るに見かねて、たくさんの野菜たちを直売所に持って行ってみた。
でも、地元の直売所だから、みんな出すものは同じ。
生産者用の通路にあるバックヤードに売れ残った野菜たちを横目で見ながら、売れますようにと願う。
「野菜が高い。」
「なかなか買えない。」
そんな声のある中、ぜいたくな悩みだと思う。
義父の趣味で健康にもつながっていて、たくさん野菜を食べられるのだから、感謝しなくてはいけない。そこを忘れてはいけない。
愚痴を言いながらも、ナスの辛子漬けを大量に作る義母。
これがまた最高なんだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
今日も慌ただしく次男が学校へ出かけて行きました。
まだ一人で起きられない次男です。
スクールバスの時間に間に合うように逆算して起こします。
涼しくなってきたので、毛布から出られないこの頃です。
「もう少し・・・」
それを強めに起こそうとすると、普段温厚な次男が急変。
怪獣に変身します。
しっかり起きると、いつもの調子です。
ゆっくりペースでご飯を食べ、支度を始めます。
「前日に学校の用意をしておこう」と声をかけますが、大抵は宿題を終わらせた状態のまま。
鉛筆は転がり、消しゴムが見当たらない状態です。
プリントはテーブルの下に落ちている。
そこからのスタートなので、食事の後も忙しい。
低学年までは私がほとんど用意していました。
学校へ行くこと自体が次男にとっては大きなミッションだったからです。
不安も強く、特に先生に怒られることが怖かったようです。
忘れ物が心配で、「お母さん、見ておいてね。」と毎日、言われていました。
それが、今では忘れ物をしてもお友達に借りればいい、と気づいたようです。
(それでは困りますが!)
私も高学年になったので、出来るだけ自分でやるようにと見守るようにしています。
特に学校へ行く前。
慌てて家を出ようとする次男を陰からじっと見守ります。
玄関のドアを開けようとする前に一言「何か忘れていない?」と聞きます。
「あっ、帽子。」
「あっ、マスク。」
「あっ、水筒。」
いつもの三点セットのいづれかを忘れている次男です。
今日もじっと次男を観察。
私が言う前に気づくだろうか?
帽子、水筒、マスクOK。
今日、特別な持ち物もなし。
トイレもOK。
今日はスムーズだったな、と思った矢先、次男が何かを探しています。
いつも帽子をかけてあるポールハンガーを見ています。
「どうした?」
「もしかして帽子?」
「うん。」
「あなたの頭の上にあるものはなんでしょう?」
「あっ・・・かぶってた。」
そんな会話が日常茶飯事の次男です。
「そう言えば、この間ね、僕のボールがない!って騒いでたら、僕、自分でボール持ってたんだよ。」
楽しそうに話す次男です。
「それってさ、頭に老眼鏡のせてて、探すお母さんと一緒じゃん。」
会話を楽しみたいところですが・・・急ぎましょう。
バスは待ってはくれませんから。
今日も元気に行ってらっしゃい。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
少し前に足がしびれるようになり、病院へ行ってきた。
腰からきているのではないかと先生は言った。
若い頃からぎっくり腰を頻繁に起こしていたから仕方ないのだけれど、レントゲン上で見る腰椎は骨と骨の間が狭く、椎間板の変性が進んでいた。
足の痺れは徐々に悪化し、今では夕方になると、立っていることが辛いほどになってしまった。
なんとか仕事を終え、家に帰ると、そこには朝と全く違う荒れた光景が広がっている。
片付けられない我が家の男性群・・・。
夏休みで帰省していた頼りの長女は昨日、帰ってしまった。
いつもなら余裕のある私も、体調不良のためかメンタルが落ちていた。
その光景にさらにどっと疲れが出る。
夕食の用意、洗濯、片付け・・・足の不調さえなければ、さっさと終わることも時間がかり、手順がわからなくなる。
脳がパニックを起こしかける。
私は慌てて2階へ上がる。
自分なりの防御策だ。
これ以上、誰かの声に惑わされたくない。
静かに心を落ち着かせたい。
2階へ上がって、ベッドで体を休ませると、少し気持ちが楽になった。
ストレッチやマッサージをしてみる。
ネットで検索すると、痺れ症状を緩和させる方法として温めると良いとあった。
そうだ、湯船に浸かろう。
湯船に浸かりながら、自分の足に語りかける。
「文句ひとつ言わず、50年もの間、この重たい体を支えてくれてありがとう。痩せる痩せる詐欺で一向に痩せず、何ならさらに体重を増やし、負担をかけてきてごめんね。あなただって(足)このくらい太くならなきゃこの体重を支えられないわよね。」
そう言いながら、足をさすっているうちに、「フフッ」と笑ってしまった。
温まると幾分痺れが緩和した。
明日はゆっくり過ごそう。
忙しく、自分の身体を優先できない繁忙期がようやく過ぎた。
あとはボチボチ自分の仕事をこなせばいい。
自分へのご褒美のスイーツをこっそり買ってきて、お茶の時間もしっかり取ろう。
最近、「こっそり」がミソなのだと知った。
ちょっとワクワクして想像してみる。
明日はアイスかケーキか。
ケーキなら秋だからモンブランかな。
おっと、たまにはさっぱりとコーヒーゼリーもいいな。
結局、食べ物で気を紛らわせ、気分を上げる私である。
痩せる痩せる詐欺はまだ続きそうな気配だ・・・。
でも、体のことを考えて、軽い運動を始めようかな。
少し気持ちが落ち着いたころ、ひょこと次男が顔を出した。
心配そうにこちらを見ている。
「足、もんであげる。」
まだ私より一回り小さな手で、私の足をもんでくれる。
「いいよ。手が痛くなっちゃうよ。」
「大丈夫。」
正直、気持ちがいい。
我が家の小さな整体師さんはマッサージが上手いのだ。
少し申し訳ない気分になる。
「楽になったよ。ありがとう。」
嬉しそうな次男の顔。
そうね、今日は母の笑顔がすくなかったものね。
心の余裕がない時、一人になるのは有効。
気持ちを落ち着かせたら、また笑顔に戻るね。
繁忙期が過ぎて、やっと自分のペースで仕事が出来るようになりました。
この時期から3か月は一人職場のような状態で、他の社員さんやパートさんとは別行動です。
事務所でたまった書類の整理を始めます。
放置してはいけない書類たち。
でも、現場作業も兼務の私には到底時間と体力が足りず、喫緊の書類だけ処理をして、山積みになっていました。
さてさて、今日から本腰を入れて事務仕事です。
昨年、社長さん(旦那さん)に同じ部屋で仕事をしないかと提案されました。
来客時に私の山積みの書類の存在が気になるのだそうです。
(その通りですから、言い返せません・・・。)
社長室にもう一つ机を入れてはどうかと。
「んー、考えてみる。」
昨年はそれでなんとか乗り切りました。
だって、名ばかりの社長室はとても狭いんですもの。
そこに社長さんと2人なんて、酸欠にならないかしら。
これは決して、決して社長さんが嫌というわけではなく、ソーシャルディスタンスが身についてしまったコロナ流行の後遺症なのです(という事にしましょう)。
それなのに、今日、とうとうお引っ越ししました。
いつも作業している部屋で仕事を始めた私でしたが、何といっても日光が眩しくて、仕事にならないのです。
お恥ずかしながら、老眼の進行とともに光も苦手になってしまいました。
考えた挙句、事務仕事効率のために、しぶしぶ隣の社長室へ事務机を運びました。
断固として首を縦に振らなかった私ですが、隣の部屋に越して来たら、なんて快適なんでしょう。
目にとってもいい感じです。
モグラのように、やや暗めの部屋でカシャカシャとパソコンを打ち込む私を見て、社長さんはなんていうのかしら。
「やっぱり、来たか。」とか思うのかしら。
こちらの部屋も窓を開けてみたら、清々しくて気持ちいいわ。
気分やのわがままな事務員です。
さて、頑張りますか!
少し前に「でんじろう先生のドキドキわくわくサイエンスショー」に行ってきました。
実験や観察が大好きな次男をいつか連れて行ってあげたいと考えていた母です。
たまたま知ったイベント情報。
勇んでチケットをとりました・・・2ヶ月前のことです。
チケットを取って安心してしまい、受け取りをすっかり忘れていました。
セブンイレブンでチケットを受け取ったのはイベント当日のことです。
「とりあえず、無事に受け取れた。」
ホッとして家に向かい次男を乗せて、開演時間に間に合うように車を走らせました。
着いたのは5分前。
嘘でしょ?!
「ワクワク」の前に「ドキドキ」のサイエンスショー開幕です。
CMでお馴染みの(?)空気砲は頭上を想像以上の大きなドーナツ型の煙が通り過ぎていき、煙の渦がよく見えて、感動しました。
どうしてドーナツ型になるのかの説明に納得した様子の次男です。
またCMでお馴染みの(?)大きなバルーンにはただただ大はしゃぎの子供たちです。
空気が入るとこんなに重いんだね。
実際に触ってみて、体験を通して学んでいきます。
「なんで?」とか「すごい!」とか、隣でつぶやく次男の瞳はキラキラです。
さっすがでんじろう先生!!
子供たちの心を(親の心も?)しっかりと掴んでいました。
時々、先生からのクイズがありました。
私の隣にはいつもと別人の次男が。
いつもはクールな彼です。
それが、両手を上げて「はーい!!はーい!!」と大声を張り上げて自己アピールしていました。
残念ながら、お姉さんは次男のところへ来てはくれませんでしたが、その度にショボンとなる次男の姿に不謹慎ながら、癒される母です。
「好きなことがあるって幸せだな。」
次男を見ていて思いました。
理科が好きなのは理科の先生が大好きだからです。
先生との出会いが彼を理科の興味へと導いてくれています。
「でんじろう先生のドキドキわくわくサイエンスショー」のあと、図書館ででんじろう先生の本をたくさん借りていた次男です。
「実験」と「工作」の本です。
今日は頭に2つもセロテープを付け(どうしたら頭につくのかが不思議ですが)、厚紙でのブーメラン作りに没頭していました。
散乱する厚紙の切りくず・・・「片付けもちゃんとしようね!」
そんな言葉を一旦、飲み込み、まずはブーメランを褒めましょうか。
今日は息子たちがお出かけしていました。
私は旦那さんに誘われて、2人でお寿司屋さんへ。
カウンター席に案内されて、席に着くと、隣に20歳前半くらいの女性とその両脇に老夫婦が座っていました。
老夫婦はどう見ても80歳前後に見えます。
祖父母より年齢が上のようです。
曽祖父と曽祖母でしょうか(勝手な想像です)。
3人は仲良く会話しながらお寿司を食べていました。
私が座った席は、ちょうどコーナーになっている場所だったので、聞こうとしなくても自然と会話が耳に入ってきます。
お孫さんらしき女性が「次どれを食べる?」とリードしています。
握られたお寿司が乗ったお皿を受け取り、二人の前に並べてあげています。
話の内容ははっきりとは聞こえませんでしたが、どうも友達の恋愛の話をしているようでした。
その話におばあさんが応えています。
「フィーリングが合わないとかあるもんね。」
おじいさんが聞きます。
「フィーリ?? それはなんだい??」
お孫さんが答えます。
「感覚みないな意味かな。」
すみません、盗み聞きしていたわけではないんです。
コーナーに座っている私には自然と耳に入ってしまったんです。
きっとあちらには私たち夫婦の会話が聞こえていたでしょう。
・・・多分、いや絶対に興味ないとは思いますが。
なんか素敵だなって思ったんです。
お孫さんとお寿司屋さんへ(勝手な想像です)。
そして、女子トークさながらの会話で盛り上がっているおばあさんとお孫さん。
軽く会話に参加しながら、微笑むおじいさん。
その3人の姿が、とても優しく、柔らかく、尊く感じました。
私も自分の祖母に会いたくなりました。
最近、認知症が進んできていますが、食欲は旺盛。
そうだ、今度、おばあちゃんの好きなお肉を食べに連れて行こう!
たわいもない日曜日の一コマです。
食が人と人をつなげてくれる。
素敵です。
・・・おっと、隣の旦那さんの存在を忘れていた。
何か話さなきゃ。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪