大須は萌えているか? (original) (raw)

9月の2度目の三連休のときに出かけてきたお話。例によって『駅メモ!』と鉄印目当ての乗り鉄旅となります。

エリア的に、ちょっと前に行ったところとモロ被りじゃん、という説もあるんですが、前回乗れていない路線を乗りつぶしていくのが目的。

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1日目

本来ならぼちぼち涼しくなってきてもいい時期ですが、温暖化によって四季が失われつつあるのか相変わらずクソ暑い日々が続き、「それなら今のうちにもう一度雪国のほうへ行っておくか」と思い立ったのでした。そんなワケで、名古屋駅から特急「しなの」に乗り込みます(『駅メモ!』始めてから4度目の乗車)。

今回は篠ノ井駅で下車し、しなの鉄道に乗り換えます。長野県の駅は大部分はアクセスできているんですが、しなの鉄道篠ノ井〜上田間、それに上田で接続している上田電鉄は未アクセスだったので、まずはこれらの路線を乗ってしまおうと。

ちなみに今回は、土日の間はJR東日本の「週末パス」を利用しました。

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西は熱海、北は仙台のちょい上あたりまでがフリーエリアに含まれ、かつエリア内の第三セクターなども対象に含まれており、特急券を買い足せば新幹線などにも乗れるというなかなか素敵な切符。使用できるのは土休日の連続する2日間となっており、GW・お盆・年末年始の大型連休期間中は利用不可という制限つきではありますが、8,880円という値段は悪くないように思います。

名古屋駅では発券できないので、篠ノ井で一度改札の外に出て発券する必要はありましたけどね。

しなの鉄道は以前にも小諸〜軽井沢の移動で使ってはいるんですが、そのときはわりと新しい車両だったのに対し、今回はなんか昔懐かしい感じのヤツが来ました。

さらに驚きだったのが、これドアを開けるときに手動で開ける必要があったこと。手動といってもボタンで開けるワケではなく、文字通り引き戸のように手で開ける形。閉じるのは自動で閉じるみたいですが……。こういう方式のドアって、しなの鉄道以外にもあるんだろうか。

上田駅上田電鉄別所線に乗り換え。「別所線」という名前がついてますが、上田電鉄にはこの路線しか無い模様。昔は他にも複数の路線があったみたいですね。

終点の別所温泉駅はなかなか味のある佇まい……なんですが、すぐに折り返します。

しなの鉄道長野駅まで行き、そこから北しなの線に乗り換えて直江津方面へ。この道中で『駅メモ!』的には長野県コンプリート。途中の妙高高原えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗り換えます。

そして、この週末の大きな懸案事項として、ヤバめな雨雲が日本海側を中心に押し寄せてきているというのがありました。直江津に向かっている途中に雨が振り始めてきて、そのとき雨雲レーダーを確認してみたらこんな感じ↓。

とりあえず自分が乗っている列車は定時運行されていましたが、先のことを思うとヒヤヒヤ。

妙高高原からの道中で特徴的だったのは二本木駅で、スイッチバック構造になっている駅なんですよね。ただ、自分の中ではスイッチバックっていうとYやZの形をしたもの、というイメージがあるんですが(飯能駅とか出雲坂根駅とか)、ここは本線はまっすぐ走っていて、そこから逸れる形で駅があるんですね。

なので駅を通過する列車は方向を変えることなく進むし、停車する列車は一度本線から逸れて、そこからまたバックして(?)本線に戻り、また本来の方向へ進んでいく形になると。あと、バックするときには運転士さんは逆方向の運転台に移動せずにいたのもちょっと驚きでした。

ていうか、特急しなので通り過ぎていた姨捨駅も同じ構造だというコトで、これ特急で通過していたから気づいていなかったんですね。ひとつ勉強になりました。

直江津からは北越急行ほくほく線に乗り換え。この日の宿は柏崎に取っていたので、十日町方面に行くこの列車は完全に方向が違うのですが、『駅メモ!』でほくほく線の駅にまだアクセスできていなかったのと、鉄印をもらいにいくために乗らざるを得ない。

このほくほく線もなかなか面白い路線で、最初から特急列車の乗り入れを想定しての高規格路線として作られたおかげで、田んぼの多い田舎風景の中を一直線の高架線とトンネルが貫いている感じになっており、そんじょそこらの田舎の第三セクターとは一線を画す存在となっております。

北陸新幹線が開通する前は特急「はくたか」が走っていた路線でもありますが、それが無くなった今となっては立派すぎる線路だけが残ってしまった感もありますが……。しかし、カーブが少ないおかげで普通列車でも妙に速く感じる。

ほくほく線自体は犀潟から六日町までの路線となっていますが、多くの列車がJR信越本線上越線に乗り入れて直江津から越後湯沢までを結ぶ形になっています。ただ、ほくほく線で鉄印がもらえるのが十日町駅だけなので、ここで下車。飯山線と接続する駅であり、少し前に飯山線を乗り通したときにも来ていたりもします。

で、問題は鉄印をもらったあと。宿泊予定の柏崎へ行くのに、飯山線で宮内まで行って信越本線で柏崎、というルートもあるんですが、なにせ飯山線の本数が少ないので、ほくほく線犀潟まで戻り、そこから信越本線に乗ったほうが早いっていう。来た道をそのまま引き返すのも気が進まないところではありますが、ここは時間を取りました。それでも十日町での待ち時間が1時間くらいあったので、歩いて5分くらいのところにあるセブンイレブンまで行ってみたんですが、店内にまもなく閉店するという張り紙が。周辺にはそれなりに住宅がある感じなんですが、採算取れないのかなあ……。

犀潟まで引き返してきたときには日もとっぷり暮れていたのですが、駅のアナウンスによると直江津方面の列車が雨の影響でかなり遅れが出ている模様。私が目指す柏崎方面は幸いなことに遅れは出ていなかったのですが、翌日も東北地方に強い雨雲がかかる予報となっていたので、一抹の不安が……。

なお、この日の晩飯は柏崎駅の北にあるアーケード街にあった「そばよし」というお店でチャーシュー麺を食べたんですが、薄切りのチャーシューが丼を覆い尽くすなかなかのボリューム感で良かったです。また行きたいけど柏崎を再訪する機会あるかなあ……。

2日目

この日は、越後線で新潟まで行き、そこから特急「いなほ」に乗り換えて坂町で降りる予定でした。んで、坂町からは米坂線代行バス(2022年の豪雨災害で運休となり、以降代行バスが運行されている)に乗り、今泉から山形鉄道に乗って鉄印もらい、そのあと福島へ出て阿武隈急行で鉄印もらいつつ槻木まで行き、そこから東北本線で郡山、磐越西線会津若松まで行って一泊、というプラン。

新潟から坂町まで特急を利用するコトにしていたのは、米坂線代行バスの本数が少なく、特急を使わないと上手く乗り継げないためでした。特急を使わないと、3〜4時間レベルでタイムロスしてしまうという。なので、遅れや運休が出ると途端にプランが大きく狂ってしまう危うさも孕んでいたワケですが、やはりと言うべきか、そのリスクが顕在化してしまうコトに。

というのも、酒田より北あたりで大雨が見込まれるため、前日の夜のうちにこの日の特急「いなほ」の全面運休が決定。2日目の出発前からプランが崩壊するコトに……。

とりあえず会津若松に宿は取っているので、なんとかそこにはたどり着かないといけないワケですが、素直に考えるなら新津から磐越西線に乗って会津若松を目指すルートが考えられます。しかしこのルートはちょっと前に乗ったばかりであり、おまけにこれだとすげー中途半端な時間に会津若松についてしまいます。それはちょっとイマイチ……。

とにかくまずは越後線に乗ってしまおう、というコトで、柏崎を5時32分に発車する始発列車に乗り込みます。さすがに眠い。

この時点で柏崎は特に雨も降っておらず、越後線も定刻通りの運行でした。吉田駅での乗り換えを挟んで、予定通りの時間に新潟駅に到着。

んで、ここからどうするかと言うと、なんとか時間的な帳尻を合わせるために夢の超特急・新幹線の力を借ります。つまり、新潟から上越新幹線で大宮まで行き、そこから東北新幹線に乗り換えて福島まで行ってしまおうというワケです。幸い、こっちの新幹線ルートは雨の影響もありませんでしたし。

新幹線でこれだけの距離を乗るとなかなかの料金が掛かってしまいますが、このとき使用していたのが「週末パス」だったのが不幸中の幸い。乗車区間はすべて週末パスのフリーエリアなので、特急券だけ買い足せば新幹線に乗れるワケですね。

そんなワケで、新潟を8時半くらいに出発し、3時間程度で福島までたどり着くことができたのでした。なお、何気に上越新幹線に乗ったのってこれが初めてだったりもします(そもそも新潟方面に行く機会がほとんど無かったので)。

で、福島に到着したのは良いんですが、こちらはかなりの大雨になっていました。ここから阿武隈急行線に乗り継ごうと思いつつ、これ定時運行されるんだろうかとちょっと心配になりましたが、私が乗った時点ではとりあえず問題なし。なお、鉄印は福島駅でもらえました。

ただ、そもそも阿武隈急行線の駅の入口がわかりにくくて、ちょっと迷子になりました。阿武隈急行線の向かいのホームからは、飯坂温泉方面へ行く福島交通という路線も出ているんですが、『駅メモ!』的には阿武隈急行に乗りながら全部レーダーで取れちゃいましたね。

道中、列車の運行は問題なかったんですが、途中の駅ではホームの奥にある法面から大量の水が溢れ出しており、線路がかなり水浸しになっていたりしてヒヤヒヤ。

それでも無事、阿武隈急行の終点である槻木駅に到着。福島から槻木まで一本でいく列車は2時間に1本くらいしか無いんですが、このときはたまたま新幹線から上手く乗り継げました。会津若松方面に向かうにはちょっと時間に余裕がありそうだったのでどうしようかな、と思っていた矢先、駅のアナウンスで福島〜白石間での大雨により東北本線が止まっており、復旧の目処が立っていない、とのこと。えーと……。

個人的な印象としては、「復旧の目処が立っていない」という場合「数時間、下手すりゃ半日レベルで復旧しない可能性があるから覚悟してね」という意味かなと思っているんですが、そうなると取りうる選択肢は

  1. どうしようも無いので復旧まで待つ
  2. 阿武隈急行で福島まで折り返す

の二択かな、と思われます……が、ここでふと第三の選択肢が思い浮かんでしまいました。

というのは、この槻木駅の一駅となりに岩沼という駅があり、こちら東北本線常磐線が分岐する駅になっています。運行情報を見る限り常磐線は通常通り動いており、常磐線でいわきまで行って磐越東線に乗り換えて郡山へ行くことできるよな……と。しかもどちらもまだ『駅メモ!』でまだアクセスしていない路線。

駅前には一応タクシー乗り場があったんですが、すでに二組ほど並んでいる人がおり、どれくらいのペースでタクシーが来てくれるかもよくわからない状態。Google Mapで調べてみると、槻木駅から岩沼駅までは徒歩でだいたい1時間半。乗り継ぎを調べてみると、そのあとに来る常磐線に乗って行けば、21時半くらいには会津若松に着けることが判明。

というワケで、意を決して岩沼駅まで歩きました。このへんはもう雨降っていなかったし、あと思いの外涼しかったし。坂道もほとんど無かったのも良かったですね。

ただ、私が岩沼駅にたどり着くころには、乗客を乗せて仙台方面へ向かう列車が普通に動いておりました。……思いの外早く復旧してんじゃん……。

結果的には槻木駅で待つ、が正解だったようですが、あのとき与えられた情報の中ではベターな選択だったのではないかな、とは思っております。なんか疲れたけど。

しかしなんだ、乗り鉄旅の一番面白いところってダイヤとにらめっこしながらパズルのごとく旅程を組むところにあって、実際に出かけるのはその答え合わせみたいなものだと思っているんですが、今回のようにその計画が狂ったときにどうリカバリーするか、というのも脳の瞬発力が求められて面白いな、などと思ってしまいました。まあ、リカバリーしようのない状況に追い込まれる可能性もありますが……。

常磐線磐越東線は通常通り動いており、なんやかんやで会津若松にたどり着けたのでした(晩飯は郡山のNewDaysで弁当を調達)。

常磐線の岩沼からいわきの区間東日本大震災で大きなダメージを追った区間ですが、福島原発に近いエリアの駅は今でもなんだかひっそりとした雰囲気でしたね。帰宅困難区域はかなり減ってきているようですが、それでもまだ原発事故の爪痕は大きく、現在進行系の問題であり続けているのは間違いないワケで。

私は原発廃止論者ではありませんが、考えさせられる風景でした。

3日目

そもそも会津若松ってちょっと前に只見線乗ったときに宿泊したばっかなんですが、またここに宿泊したのは会津鉄道に乗るためです。こちらは会津若松を出発して西若松只見線と分岐し、会津田島まで行く路線。会津田島からは野岩鉄道という別路線に接続することになるんですが、どちらも第三セクターで鉄印もやっているので、乗らないワケにはいかないのです。

ただ、乗り継ぎを調べてみるとあんまり早い列車に乗っても意味がなく、9時過ぎに会津若松発の列車に乗車。なんか席によってはテーブルまで付いてた。

只見線に比べれば混まないのかな、と思っていたんですが、途中の芦ノ牧温泉駅でかなり人が乗ってきて、数駅先の湯野上温泉駅でどどっと降りていきました。温泉ハシゴ企画でもやっていたんでしょうか。

会津田島駅で鉄印をもらい、ここからは野岩鉄道に乗り換え……なんですが、乗るのは東武の特急リバティ。

野岩鉄道もかなり本数が少ない路線で、ここまで乗り入れてきている東武特急に乗らないと次に来る列車が2時間後だったりするんですよね。この特急自体は浅草まで行くヤツですが、野岩鉄道利用者への救済措置として、野岩鉄道の終点となる新藤原駅までの利用であれば特急料金を支払わなくていい、とされています。

ただ、リバティ自体は全席指定席となっており、空いてる席に座っても良いけど、指定券持ってる人が来たら席を譲ってね、というシステム。鬼怒川温泉とか東武ワールドスクウェアは新藤原のもうちょい先なので、そこまで混まないかなと思い座っていたんですが、結局新藤原までの間に2回席を移動することになりました。思いの外混んでた。

リバティ自体はすこぶる快適な列車だったんですが、しかし第三セクターの旅という風情では無いですね。

新藤原で野岩鉄道の鉄印をもらい、ここからは東武鬼怒川線普通列車に乗り換え。

この列車の終点である下今市まで乗り、そこからちょっと歩いてJRの今市駅から日光線に乗り換えます。しかしこの駅名、なんとも味があるな……。

日光線で宇都宮まで行き、微妙に時間があったため烏山線に乗ります。これ乗ると、『駅メモ!』的に栃木県コンプリートなので。

この路線、宇都宮から30kmちょい先の烏山という駅までを結ぶ短い路線(正確には宝積寺〜烏山間)なんですが、車両が特徴的なようで、鉄道マニアにはよく知られた路線らしい。

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要は蓄電池を搭載している車両で、宝積寺から烏山までの非電化区間を蓄電池の電力で走るという。そういや、九州で乗った「DENCHA」という名前が付いている車両も同じ発想の車両なのか。

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終点の烏山駅で改めて車両を見てみると、下の写真奥の部分にだけ架線があるのがわかります。こうして停車中に急速充電しているんですね。あとは宇都宮から宝積寺は電化されているので、その区間を走行するときはパンタグラフを上げて充電しながら走ると。

私はもともと鉄道マニアでもなんでもなく、ふとした思いつきで『駅メモ!』と乗り鉄旅をし始めた人間なんですが、さすがにこうしてあちこちの鉄道に乗るようになってくると、知らない間に鉄道への知識と興味が増えていっている感はありますね。

烏山線に乗ったあとは、上野東京ラインで東京へ出て、新幹線で帰路につきました。初日と3日目はプラン通りに進むことができましたが、2日目はかなり混乱しましたね。ていうか、あの山形から秋田のあたりは豪雨災害に見舞われがちな印象がありますが、地形や河川の多さなどが影響しているんでしょうか。

そして路線単体で見ると赤字になってしまっている地方のローカル線は、災害で寸断されてしまうと復旧のコストが見合わないとかなんとかで廃線になってしまうケースもあるため、乗りに行くならさっさと乗りに行かないとマズいな、と思います。豪雨災害は年々激甚化していますしね。今回代行バスに乗ろうとしていた米坂線も、まだ復旧の目処は立っていないようです。ていうか鉄道路線としては廃線になりそうな気配が……。

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災害の激甚化と人口減少の加速という状況下にあって、地方の公共交通のあり方というのは今後ますますクローズアップされていくんでしょう。『駅メモ!』は「鉄道の復興」をテーマとして掲げているようですが、特に地方の鉄道に関しては今後どんどんその数を減じていく傾向に歯止めはかからないんだろうな、と思います。だからこそ、今のうちにあちこちの鉄道に乗っておこう、と思い立ったんですが。

最後に、このときの大雨で再び大きな災害に見舞われた能登半島の方々にお見舞い申し上げます。少し前にのと鉄道に乗りに行こうと思ったら、局地的な大雨により羽咋で列車が止まってしまい引き返さざるを得なかったので、なんとか改めて能登半島を訪れたいのですが、とりあえずのと鉄道に乗りに行くぶんには問題ないのかな……。

三連休、ちょっとお出かけしていたのでF1を観る時間が無くって、帰りの道中にスマホからかいつまんで観た程度なんですけど、一応F1シンガポールGPのお話。

そもそもなんでシンガポールなのにセーフティカーも赤旗も無いんだ、と驚いてしまいました。

レース展開としてはノリスの圧勝だったわけですが、チーム側としてはそこまでプッシュしてくれなくていい、というヒヤヒヤものだったのではないかという気も。中にはちょっと危ないシーンもあったワケですが、それだけマシンを信頼できていたということでもあるんでしょう。

ただ、フェルスタッペンも苦手とされたシンガポールで2位フィニッシュしているのはさすが。このレースが終わった時点でノリスとのドライバーズポイントの差は52となりましたが、この差を考えるとピアストリの働きがかなり鍵になってくる感じはしますね。今回みたいにノリスが勝ってもフェルスタッペンが2位に入れば7点(ファステストは抜きにして)縮まるだけですが、ピアストリが2位に入ってフェルスタッペンを3位に押しやれれば10点差をつけられるので、この差は結構大きい。

残り6レースで、そのうちスプリントフォーマットが3レースあることを考えると、ほんとどう転ぶかわかんないですね。ここからフェルスタッペンが勝つことができれば、また流れが変わる可能性もありますが。

そういや、フェルスタッペンはFIAから公式記者会見での言葉遣いに対して処罰を食らったことに反発していましたが、決勝レース後の記者会見の内容を見ても露骨に言葉数が少なくなっていますね。

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ドライバーが公式記者会見に出席するのは義務になっているはずなので、正当な理由なく欠席することはできないワケですが、出席はするけど最小限の発言しかしないことで抗議の意思を表明しているんですかね。いつまでこれ続けるのやら。

あと、今回リカルドがDRIVER OF THE DAYを獲得していましたけど、今回のレースでリカルドがF1を去る、というのが視聴者レベルで共通認識になってしまっているのがすごいというかなんというか。レース後のリカルドのコメントを見ても、どうやらそれが本当らしいというのは見て取れるんですが。リカルドが最後にソフトタイヤに履き替えてファステストを取りに行ったのも、「これが彼のラストレースになるかもしれないから」というチームからのはなむけのようなものだったみたいですし。

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もしこれがリカルドのラストレースになるんだとしたら非常に残念なんですが、まあ実際問題として期待されたパフォーマンスを発揮できていないのも事実。結果的に、一度レッドブルから離脱したことによりレーシングキャリアが大きく狂ってしまった感はありますね。最初にレッドブルに乗ってたとき、ベッテルを上回る成績を残してみせたもんだから、いつかワールドチャンピオン取るんだろうと思っていたんですが。

リカルドが降りるんだとしたら後任はローソンということになるんでしょうけど、そうなった場合ローソンがどこまでの速さを発揮できるのか、それはそれで気になるところではあります。RBはしばらくポイントから遠ざかってしまっているので、チームとしても起爆剤が欲しいんでしょうね。今回もヒュルケンベルグがポイントを取って、コンストラクターズでもまた接戦になってきているし。

それはそれとして、ハースもマグヌッセンとベアマンを入れ替えたほうが良いような気がしないでもない……。

なかなか白熱したトップ争いが繰り広げられ、面白いレースになったんじゃないでしょうか……というワケで、F1アゼルバイジャンGP決勝のお話。

レース序盤の流れを見ると、これついにルクレールがバクーでポールトゥウィンを飾る流れかな、と思いました。2番手のピアストリとの差をじわじわ広げていく流れでもありましたし。ピアストリがピットストップに動いた15周目、ルクレールとの差は6秒近くありました。

当然アンダーカットが狙えるような距離ではありませんが、その翌周にフェラーリ陣営が反応してルクレールがタイヤ交換に動いてピットアウトした結果、ピアストリとの差はわずか1.5秒程度に。要はピアストリのアウトラップが非常に速かった、ということになります。セクタータイムを見てみると、ピアストリがピットアウトした周のセクター2でルクレールに対して1.3秒稼いでいるので、ここだけ見てもピアストリが追いつけた理由がわかりますね。

その後ピアストリはあっさりルクレールをパスしてみせますが、この時点ではまだルクレールは焦っていなかった模様。抜き返すチャンスはあると踏んでいたワケですが、マクラーレンのストレートスピードが想像以上に速く、そうこうしている間に周回数を重ねてタイヤが終わってしまったと。

観ている側としても、抜かれたあとルクレールはまだ余裕がありそうな感じがしたので、たぶんピアストリのほうがプレッシャー負けしちゃうんじゃないかな、なんて思っていたんですが、思いの外ピアストリがタフでした。逆にずっとダーティエアの中で走り続けたルクレールがタイヤをダメにしちゃったっていう。4年連続でポールを取って、それでも勝てないっていうのはそれはそれで珍しい記録なような……。

マクラーレンにとっては、予選で下位に沈んだノリスが結果的に4位にまで挽回したというのも大きかったですね。なにせフェルスタッペンの前だし。それにファステストラップも記録したんだから、もう言う事無し。ノリスはピアストリと順位を争っていたペレスをちょっと足止めして、ピアストリとのギャップを稼ぐというアシストもやってのけましたし(なんか立場が逆になってる)。

これでマクラーレンコンストラクターズで首位に躍り出たワケですが、レッドブルにとってはこれを再逆転するのはかなりしんどそうですねえ。ていうか今回、ゴール間際でペレスがサインツ接触してノーポイントとなったのは痛恨でした。ペレスに言わせるとサインツが左に寄ってきた、というコトになるようですが、個人的にはペレスが寄っていっているようにも見えるんですけどねえ……。

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お互いが前を走っているルクレールのトウを使いたいからこうなった、という感じもしますが、結果的にどちらにもペナルティは無し、というコトになったみたいですね。

ただ、この接触によりベアマンが10位まで順位を上げ、結果的にデビュー2戦でフェラーリとハースでそれぞれ入賞するという記録が達成されたのは良かったのかもしれません(?)。コラピントもアルボンに次ぐ8位入賞となり、サージェントのF1最高位(10位)をあっという間に超えてしまったのもなかなか味わい深いものがあります。

なにかと波乱の展開になることが多いイメージのあるアゼルバイジャンですが、なんか今年は金曜日から結構波乱含みになっている感じしますね。そんなワケで、F1アゼルバイジャンGP予選のお話。

ルクレールアゼルバイジャンで4年連続のポールポジションを達成。……ってそうなんだっけ、と記録を見返してみたらホントに4年連続だった。今年もルクレールは金曜日からマシンの感触は良かったようで、FP1ではクラッシュがあったものの、セットアップ自体はほとんど変えないまま予選を走りきった模様。バクーでの好調さを問われたルクレール、明確な答えは無いもののトラックのリズムが自分にあっている、みたいなコメントをしていますね。クルマを合わせこんでいく作業がいらず、自然な形で走れてしまう、みたいな感じでしょうか。

I guess it just goes with my driving style very naturally, because most of the time, you have to work a lot to try and gain lap time. But there, I just feel good with the rhythm of this track for some reason. And yeah, that makes it a particularly good track for me.

via: Charles LECLERC : FIA post-qualifying press conference – 2024 Azerbaijan Grand Prix | Formula 1®

ただ、ルクレールが好調なのは予選であって、決勝では勝ててないというのも面白いところではあります。今年は勝てるんでしょうか。

過去3年で2勝しているペレスもバクーを得意としているドライバーと言えそうですが、今回もフェルスタッペンを上回る予選グリッドを確保し、こちらも悪く無さそうな雰囲気。とはいえ、今回もフェルスタッペンはマシンの一貫性に苦しんでいるようなので、ペレスの好調とフェルスタッペンの不調という両方の要因がありそうな感じもしますね。

ポイントリーダーのフェルスタッペンが6番手止まりという結果に終わったので、これでますますタイトル争いが面白くなる……かと思いきや、追いかけるノリスがなんとQ1ノックアウト。最後、イエローフラッグに邪魔されたという不運もありましたが、なんかこの週末はいろいろ噛み合っていない感じが漂ってますね。

マクラーレンとしては、今後ダブルタイトル獲得を目指して、必要に応じてピアストリに対してチームオーダーを出す方針を固めているようですが、そんな矢先にノリスだけ下位に沈んでしまうというのはチームとしてもなかなか頭が痛くなりそうな話。バクーはオーバーテイクのチャンスはありますし、セーフティカーだの赤旗だのといった波乱要素もてんこ盛りなので、運も味方すれば思わぬジャンプアップも有り得そうな気はしますが、さてどうなるか。

予選タイム的にはルクレールが頭一つ抜けている感がありますが、しかしトップ4チームの速さはかなり肉薄している感じでもあるので、決勝レースはどこが勝つか読めませんね。予選セッションを通しても路面の改善も大きかったですが、マリオ・イゾラのコメントを見ると、ポールタイムがシミュレーションの数字に及んでいないことを引き合いに出し、決勝レース中もまだ路面改善の余地があると見込んでいるみたいですね。

Once again today we saw the track get quicker and quicker the more laps the cars did, but we are still a long way off, not just the time expected from the teams’ simulations of 1’39”4, but also far from last year’s pole (1’40”203), which shows there is still room for more track evolution during the race.

via: Mario Isola : What the teams said – Qualifying at the 2024 Azerbaijan Grand Prix | Formula 1®

決勝は1ストップが定番とされますが、ミディアムでスタートするか、ハードでスタートするかという選択になるでしょうか。とはいえ、赤旗やセーフティカーで余分なタイヤ交換が発生する可能性も見込んで、ハードタイヤを2セット残しているチームが多いようです。

あと今回はベアマンとコラピント、二人の新人ドライバーの速さが印象的でしたねえ。コラピントはQ3まで行けるとは思わなんだ。ベアマンもあと一歩でQ3進出でしたし。小松さん、このまま今シーズン残りのレースもベアマンを起用したくなったのでは。

もしベアマンが入賞すると、デビューから2戦で異なるコンストラクターから出場して両方とも入賞するという史上初の記録になるそうですが……そういえばベアマンの11番グリッドって、サウジのときと同じ順位ですし、なんか期待できちゃうのかも……。

前回の記事の続きになります。

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3日目

函館駅近くのホテルで一泊し、朝起きてまずは函館朝市でウニ・イクラ丼を食べて散財してしまいました。

この日は函館から青森へ入っていく予定なんですが、時間に余裕があったためまずは函館市電に乗って湯の川方面へ。

終点の湯の川まで乗ってまた折り返したんですが、まだ時間が余ってる感じだったので五稜郭にも寄り道。以前にも来たことあるんですけど。五稜郭タワーはまだ営業時間前でした。

なんやかんや時間をつぶしたあと、函館駅に戻ってJRに乗車。前日は特急での移動がほとんどだったので青春18きっぷは使わなかったんですが、この日は使用。「はこだてライナー」のヘッドマーク名探偵コナン仕様になっていたんですが、他にも特急北斗や函館ロープウェイの車内放送にもコナン君が登場したりもしていて、いやこれどんだけアピールしとんねんとビックリでした。今年の劇場版の舞台が函館だからというコトみたいですが、いまだにすごい人気あるんですねえ。いい加減ネタ切れとかにならないんだろうか(昔原作漫画は読んでいたけど、近年はまったく追いかけてないのでどういう展開になっているのかまったく知らない)。

そして函館のひとつ隣の五稜郭駅ですぐにはこだてライナーを下車。ちなみにこの五稜郭駅五稜郭まで徒歩30分くらい掛かるうえに、バスの本数もそんなに多くないという観光客にとってはブービートラップのような駅です。

いったん改札を出てから第三セクター路線である道南いさりび鉄道の切符を木古内まで購入。んで、駅の売店でその切符を見せて鉄印をもらいました。道南いさりび鉄道ってどの列車も函館が始発駅になっており、終点の木古内駅でも鉄印はもらえるみたい(正確には駅に隣接している道の駅)なので、最初は函館から木古内まで乗り通して、そのあと鉄印をもらえばいいや……と思っていたんですが、道南いさりび鉄道のWEBサイトをみると以下のような文言が。

お願い:鉄印お求めの際は、必ず使用前の乗車券と鉄印帳をご提示ください。

via: 鉄印・鉄印帳・鉄印帳グッズのご案内 | 道南いさりび鉄道株式会社

今まで鉄印をもらってきたところだと、降車駅で鉄印をもらうことも可能だった(鉄印をもらうには鉄印帳と切符が必要ですが、改札を出るときに鉄印をもらいたい旨言えば対応してもらえた)んですが、道南いさりび鉄道についてはきっぱりと赤文字で「必ず使用前の乗車券」と書いてある。木古内以外で鉄印をもらえるのは五稜郭駅売店か、函館駅近くにある道南いさりび鉄道本社(!)になるんですが、いさりび鉄道本社は土日祝はやっていないとのことなので、必然的に五稜郭駅に立ち寄るしかなくなったのでした。

鉄印をもらったあとは列車待ちでしばし時間を潰し、ようやくやってきた列車に乗車……ってずいぶん昔懐かしい感じのカラーリング。

道南いさりび鉄道は海沿いを走ることが多いので、車窓もなかなか悪くないんですが、この日はちょっと曇天だったのが残念ではありました。窓枠に「天気が良い日は函館山が見えます」なんてわざわざ書いてあるのも面白い。

木古内到着後、昼時でもあったので道の駅のレストラン「どうなんde's」で昼食。ペペロンチーノ美味しかったです。

ちょっと時間もあったので、近くにある「みそぎ浜」まで歩いてみました。1月にここで水行をして豊漁豊作を祈願するお祭りがあるらしいですが、1月の津軽海峡って半端なく寒そう……。

木古内からは新幹線を利用します。青春18きっぷでも別途「北海道新幹線オプション券」を購入すれば、奥津軽いまべつ駅まで新幹線に乗れたりしますが、私は新青森まで乗りたかったので普通に切符買いました。

駅メモ!』的にはこれで北海道のしっぽの部分の駅はひととおりアクセスできたことになり、ついでに青函トンネルを出たあと新幹線から津軽線の駅も一通りアクセスできないかなー、と思っていたんですが、青函トンネルを出てからしばらく、GPSがぴくりとも動かない状態が続いてしまい、津軽半島の先端部あたりはまったくアクセスできませんでしたね。この辺は在来線でやってくるのもかなり大変(ていうか津軽線蟹田から三厩は豪雨災害で不通になって以降、復旧の目途が立っていない)なんですが、また機を改めるしか無いなあ……。

新青森からは、今回の旅の楽しみのひとつでもあった「リゾートしらかみ」に乗り換えます。これに間に合わせるために新青森まで新幹線を利用したワケなんですが。

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絶景路線といわれる五能線を経由して青森から秋田までを結ぶ観光列車ですが、快速列車という扱いなので別途指定席券だけ買えば青春18きっぷで乗れるところが素晴らしい。日本海側の景色を見られるのはA列だという情報を見かけたのでA列を予約していたんですが、この日の日本海側は台風の影響もなく、むしろ途中かなり日が差してきてまぶしいくらいでした。しかし、景色が売りの観光列車ということもあってか、ブラインドを使う人は全然居なかったですね。

リゾートしらかみは3編成あり、それぞれ「橅(ブナ)」・「青池」・「くまげら」という名前が付けられており、私が乗ったのは橅でした。座席は4号車(先頭車両)だったんですが、一番前にちょっとしたラウンジスペースみたいなのがあり、途中地元の方が津軽弁で昔話の語り部を実演するイベントもあったりして。あと、千畳敷駅では停車時間を長めに取って、下車して周辺を見物する時間が設けられておりました。発車時刻が近づいてきたら、警笛を鳴らして教えてくれるという親切ぶり。

せっかくなのでちょっと千畳敷を歩いてみましたが、これ地震による隆起によってできた地形なんですねえ。能登半島地震でも、輪島の港なんかが隆起によって使えなくなってしまった、なんていう話がありましたが、同じようなことが起きたってことなんでしょうか。

リゾートしらかみは秋田まで行きますが、私は途中の東能代で下車。この日の宿は青森駅近くに取っていたので、奥羽本線を青森方面へ行こうと。リゾートしらかみが快適だったので途中下車となるのは少々残念でしたが、東能代駅にはリゾートしらかみを模したと思われる謎の建物もありました。

写真の看板にもある通り、五能線はこの東能代から川部までを結ぶ路線となっていますので、五能線は制覇したことになります。

ここからは弘前で一回乗り換えて、青森までは2時間ちょいといったところ。さすがに青森についたときには結構遅い時間になっていたので、駅近くでサクッと食事を済ませてホテルに入ったのでした。

4日目

この日が旅行最終日。夕方に仙台空港から飛行機で愛知県に戻る予定だったので、仙台方面に向かいつつ寄り道できる範囲で寄り道する、という感じになります。頑張ってなんとか前日チェックインしそこねた三厩などの津軽半島先端部に行けないだろうか、と考えたりもしたんですが、なにせ列車の本数が少ないため上手く噛み合うルートが見つけられず断念。代わりに下北半島の大湊に寄っていくことにしたんですが、そうなると逆に朝ちょっと時間に余裕があったため、港の方まで歩いて「津軽海峡冬景色」を鳴り響かせたりしてました(歌謡碑の下にあるボタンを押すと結構な音量で歌が流れ出す)。

これ、昔行った竜飛岬(地図の表記だと「龍飛崎」ですがここは歌詞の表記に準拠)にも同様の歌謡碑があって、そちらは2番から流れる(竜飛岬が歌われているのは2番なので)ようになっていた記憶がありますが、近いうちに機を改めて竜飛岬にも行ってやる、と津軽海峡冬景色を聴きながら心に誓ったのでした。しかし竜飛岬行こうと思ったらレンタカーじゃないとキツそうだな……。

青森駅からは青い森鉄道に乗って野辺地まで行き、大湊線に乗り換えます。

青い森鉄道第三セクターなので、普通は青春18きっぷは使えないんですが、青森から途中下車せずに野辺地、もしくは八戸まで乗る場合は18きっぷの使用が認められています(逆方向も可)。

大湊線は2両編成だったんですが、恐山に行くような感じの観光客も多く、結構混んでました。座れないほどではないけど。

この大湊線陸奥湾に沿うように走っていくのでこれまた車窓がなかなかのもの。あと、このへんって風力発電の風車が多く設置されていて、なんかいい雰囲気なんですよね。

なお、恐山などに向かうバスは終点の大湊駅ではなく、一つ前の下北駅から出ているので、大湊まで乗り通した人は少数派でしたね。個人的にももう一度恐山は行きたいんですが、ちょっと今回は時間が無い……。

大湊でそのまま折り返し、野辺地で再び青い森鉄道に乗って八戸を目指します。八戸から新幹線に乗換える予定だったんですが、八戸での乗り換え時間が9分だったのであんまし余裕が無い感じでもありました。ただ、ここまで順調に来られていたのでまあ大丈夫だろう……と思っていたら、途中の上北町駅で停車中、衝撃のアナウンスが。

なんと、この先の線路内に人が立ち入っているという通報があったとかで、安全が確認できるまで発車できないとのこと。そのまま5分くらい待っても動く気配なし。八戸での乗り換え時間は9分。うん、無理。

新幹線のチケットはえきねっとのチケットレスで手配していたので、その場ですぐにえきねっとにアクセス。後続の列車への振り替えが可能か検索。本来乗るはずだった列車の36分後に次発列車が来るようで(東海道新幹線のダイヤに慣れている身としてはちょっとビックリなスカスカぶり)、グリーン車が1席だけ空いてました(普通車は満席)。これを逃すとさらに20分後の列車になってしまうため、追加料金を払ってそのグリーン車に振り替え。さすがに30分もあればこの列車も動くだろうと。

果たして、本来の時刻から23分くらい遅れて列車は上北町を発車。どうやら、高齢者の人が線路に迷い込んでしまっていた模様。まあ、発見が遅れて人身事故にならなかっただけ良かった……。

しかし、こうしたときに列車内から切符の変更ができるのはインターネット万歳、と言わざるを得ません。もしも八戸に着いてからみどりの窓口に行って……なんてやってたら、どれだけ遅れていたやら。連休最終日で、新幹線もかなり混雑しているタイミングでしたしね。もともと、仙台空港にもそこそこ余裕を持って到着するスケジュールにしていたのも正解でした。それなりに時間の余裕があるはずだったので、仙台駅で牛タンでも食べるか……という目論見は達成できませんでしたが。代わりに駅で牛タン弁当買って空港で食べたった。

最後の最後に思わぬドタバタがありましたが、しかしそれ以外は概ね予定通りに回れて良かったかなと。北海道・東北エリアはまだ手つかずの路線が多いので、今後何度も足を運ぶ必要がありそうですが、その場合仙台までは空路で、というパターンが多くなるかなあ。飛行機ってある程度前もって予約しとかないと料金が高くなるので、思いつきですぐ出発、といかないのが難点ではあります。あと、高いところ苦手な身としては積極的に乗りたいものではありません(特に離陸時の浮遊感がすごく苦手)。ただ、飛行機ならではの景色を眺めるのはちょっと好きだったりはしますが。

駅メモ!』を始めて丸一年経ってのこの旅行で、アクセスできた駅は6500駅を超えました(レーダーなどを駆使しまくっていますが)。全収録駅の2/3を取れたと考えるとゴールが見えてきた感もありますが、しかしあとの1/3は自宅から行きづらいエリアばかりが残っていると考えると、難易度は上がる一方ですね。でもまあ、私の住んでる愛知県は日本の真ん中らへんにあるから、そういう意味ではまだやりやすいのかなあ……。

盆休みに乗り鉄してきた話です。例によって『駅メモ!』と鉄印目当ての旅行ですが、今回もらえた鉄印は一個だけでしたね。

私が『駅メモ!』を始めてからちょうど1年が経ったんですが、始めた直後に出かけたのが甲府へ行ってそのあと飯田線豊橋、そこから渥美半島の先まで行ってフェリーで鳥羽へ行ってからの紀伊半島を回るというよくわからん旅でした。

imp98.hateblo.jp

このとき、旅行直前に台風がやってきて気をもんだりしていたんですが、今回の旅行もちょっと台風の影響が気になる形にはなってしまいました。結果的には問題なかったんですが、なんかそのへんは1年前の旅行と似ていますね。

今回の目的地をどうしようか考えたときに、『駅メモ!』始めてから北の方がまだ全然行けてないので、北海道へ行こうというのは決めてました。ただ、北海道と行っても一回の旅行で全部回るのは到底無理(個人的に、旅行は長くても3泊4日程度に収めたい)なので、とりあえず北海道のしっぽの部分を回れればいっか、と。

この部分を回るだけならばまだ余裕はありそうなので、せっかくなので青函トンネルをくぐって青森あたりも回れるだけ回ることに。そんな感じで旅程を組んで、切符や宿の手配もして、あとは出かけるだけ……というところで、台風7号が本州めがけてやってきたワケですね。

予想進路を見ていると、とりあえず北海道は大丈夫そうだったものの、東北地方に影響でないだろうか……というのがちょっと心配な感じに。8/15に北海道へ出発して、8/17に青森に入り、18日は東北新幹線で仙台まで行って帰るという計画だったので、影響を受けるかどうか微妙なところだったんですよね。

まあ、もし影響を受けたらそのときはそのとき、というコトでそのまま出かけることに。にしても、お盆の旅行はどうも台風ガチャになりがちだな……。

1日目

というワケで、まずはセントレアから飛行機で千歳へ。今までLCCって使ったこと無かったんですが、今回始めてPeachを使ってみました。アプリからオンラインチェックインもできてスムーズに搭乗できたので、全然不満は無かったですね。ただひとつ見落としていたのは、機内持ち込みできる荷物の重量が合計7kgまでとなっており、バッグに3泊分の荷物を入れて自宅で重さを量ってみたら1kgちょいオーバーしていたので、泣く泣くカメラ(R6 mark2)を持っていくことを断念しました。

ただ、搭乗する際に荷物の重さをチェックされるようなことも無かったので、多少オーバーしていてもバレないのでは……という気もしてしまいましたが(明らかに重そうな場合とかはチェックするのかな?)。

千歳空港からはJRの快速エアポートに乗り込み、札幌へ……は行かず、南千歳で降りて苫小牧方面へ向かいます。なんでかというと、とりあえず室蘭本線長万部まで行って、そこから函館本線で小樽経由で札幌まで行こうと思ったから。そんな大回りルートを取るのは乗り鉄くらいしか居ないと思われますが。

この次の日には室蘭本線経由で函館方面へいくつもりだったので、室蘭本線は2回乗ることになってしまいますが、まあ仕方ない。

この旅行のために青春18きっぷを3回分残しておいたので、普通列車は基本的に18きっぷを活用しますが、しかし正直普通列車だけだと時間が足らなさ過ぎるので、特急列車も織り交ぜていきます。というワケで、登別からは特急北斗に乗り換えて長万部まで。

長万部までの道中には、日本一の秘境駅とされる小幌駅がありますが、特急に乗っているとトンネルとトンネルの間に一瞬だけ見えるような感じになるので、よくよく注意していないと駅があったことにすら気づかないレベル(下の写真は2日目にかろうじて撮影したもの)

長万部では乗り換え待ちで1時間以上の待ち時間があったので、とりあえず駅前にあった蕎麦屋さんで昼食(結構繁盛してた)。それでも時間が余っていたので海岸のほうまで歩いてみたら、だだっ広い砂浜に誰も居ないのが逆に新鮮でした。

すっかり存在を忘れかけていたんですが、かつてSNSで物議を醸した「まんべくん」もちゃんと地元では今でも定着しているんですねえ。

そんなこんなしている間に、小樽方面へ向かう普通列車がやってきていたんですが、私が函館本線のホームにたどり着いたときには列車待ちの行列ができていてビックリ。

この列車は長万部始発ですが、1両しか無い列車がすでにラッシュアワー並みの混雑に。正直、この列車がここまで混雑する理由がさっぱりわからなかったんですが、おそらくここで乗り込んだお客さんのほとんどが小樽まで行っていたと思うので、なんか小樽に用事のある人が多かったんですかねえ……(乗り鉄っぽい人はそんなに多くなかったので、札幌まで行った人は少数だったと思う)。

倶知安で乗り継ぎとなるんですが、この列車は2両編成だったので混雑はだいぶ和らぎました。

小樽で再び快速エアポートに乗り継ぎ、札幌へ。この日の宿は札幌に取っていたのですが、到着したのは17時すぎくらい。まだだいぶ早いので、札幌でも非常に人気のあるというスープカレー屋さん「GARAKU」に行ってみた……らもうこの時間でも大行列。どうしたものかと調べてみたら、すぐ近くに「トレジャー」という姉妹店があるというので、そちらで夕食にしました。

こちらは並ぶことなく入れましたが、店員さんも客層も若い人多めで、おっさんが一人で入るには少々場違い感もあったような……。味は美味しかったです、とくに素揚げされたブロッコリーがとても良い。

その後まだ時間があったので、豊水すすきの駅で地下鉄の1日フリー切符を買い、東豊線南北線乗りつぶしをやっておりました(東豊線栄町駅から南北線の麻生駅まではバスを利用)。東西線はJRの近くを通っているので、ぜんぶレーダーでアクセスしちゃいましたが……。

にしても、札幌の地下鉄はゴムタイヤ式なので、異様にいい加速しますねえ。

2日目

宿泊したホテルが札幌市電の電停のすぐそばだったので、ホテルをチェックアウトしたあとまずは路面電車に乗りました。札幌市電って環状線になっており、かつ運賃が「1乗車200円」となっているんですが、これ何周乗っても良いんだろうか(?)。私はすすきのから時計回りに乗って西4丁目で降りました。

ていうか、市電の写真撮ってないことに今気づいた。

そこから歩いて札幌駅へ向かったんですが、道中にテレビ塔や時計台もあるのでこれで札幌観光は完璧です。ていうか相変わらずテレビ塔のあたりは栄のセントラルパークにしか見えない(愛知県民の感想)。

札幌からは前日に続きまた特急北斗に乗り、函館まで……は行かず、新函館北斗で降ります。

なんで新函館北斗かというと、これには廃線が絡んできます。『駅メモ!』には現役の路線や駅だけでなく、一部の廃線や廃駅も収録されており、そして北海道というのは廃線・廃駅が非常に多い場所でもあります。で、この函館付近も廃線が存在しており、それが江差線という路線。

ja.wikipedia.org

五稜郭駅から木古内を通り、そこから西へ向かって日本海側の江差までを結んでいたようです。で、北海道新幹線の開業にあたって五稜郭木古内並行在来線となり、道南いさりび鉄道として第三セクター化。しかし木古内から江差の間は乗客数も少ないことからバス路線への転換となり、鉄道としては廃線になったということみたいで。

この江差線が『駅メモ!』には収録されているので、なんとか駅にアクセスしにいかないといけない……んですが、道南いさりび鉄道の沿線からだと終点の江差まではそれなりに離れており、レーダーがちょっと届か無さそう。じゃあ木古内からそのバス路線に乗れば……とも思ったんですが、本数がかなり少ないので往復で乗ると待ち時間含めてかなりの時間が掛かりそう。

というワケで最終手段として、レンタカーで江差にアクセスしにいくことにしたのでした。新函館北斗だと、駅前にレンタカー屋さんがあって、そこから国道をひたすら西に行けば江差に着くので道に迷うこともありません。この廃線を取るためだけにレンタカーを借りるのは少々コスパが悪すぎるという説もあるのですが……(3時間半借りた)。まあ、北海道の道をドライブするのは楽しいので、それはそれということで。

ちなみにクルマはフィット ハイブリッドでした。この型のフィットは初めて乗ったけど、悪くない……んだけどデザインがちょっと好みじゃないんだよなあ。

せっかくなので江差駅があった場所まで行き、そこからレーダーで他の駅にもアクセス。

どうせなら廃線跡をトレースするように木古内経由でぐるっと走るのも面白そうだったんですが、どう考えてもレンタカーの返却時間を余裕で超えてしまうので断念しました。ちなみに、新函館北斗の手前、森駅~大沼駅間には海沿いを走る砂原支線と呼ばれる別ルートも存在しますが、こちらは函館本線乗車中にレーダーとスキルを駆使してギリギリ全部アクセスできました。

レンタカーを返却したあとはJRで函館へと向かい、とりあえず晩飯を食べてしまおう、と函館駅近くの「ラッキーピエロ」に向かったのでした。

luckypierrot.jp

函館のご当地バーガーとして有名なチェーン店ですが、前回函館来たときにこれ食べそびれてて、今回こそは食べようと心に決めていたのでした。店に到着したのが17時半くらいだったんですが、その時点で結構な行列ができており一瞬怯んだものの、結局40分ほど並んでなんとか食べることができました。ていうかここ、ハンバーガーだけ売ってる店なのかと思ったらカレーとかオムライスとかもあってなかなかカオス。ただ、とりあえずハンバーガーを食べるべきだろうというコトで人気No1というチャイニーズチキンバーガーと、No2のラッキーエッグバーガーを注文。

個人的にはラッキーエッグバーガーのが好みかも?(チャイニーズチキンバーガーも悪くないんだけど、バーガーとして食べづらいのがちょっと)ちなみに上の写真の缶はビールではなく、「ラッキーガラナ」というラッキーピエロのオリジナルドリンクです(禁酒継続中)。

なお、私が店から出た頃にはさらに行列が店の外にまで伸びておりました。人気が人気を呼んでしまっている状態。

この日の宿は函館駅近くに取っていたんですが、函館に泊まるなら函館山も行っておこう、と登ってみたらご覧の有様でした。

いやまあ、ロープウェイ乗り場からモニターで山頂の様子を確認できるので、こうなるのわかってて登ってしまったのもあるんですが。ワンチャン晴れないかなーと思ったんですが、ダメなものはダメでしたね。それでも、相当な人数の人がスマホ構えてたのが印象的でした。どちらかというと、夜景よりも山頂に立っている鉄塔のほうが幻想的でいい雰囲気になってましたね。

函館駅方面への帰り道、散歩がてら元町公園のほうまで歩いてみたんですが、こっちのが夜景はきれいだったかもしれません。

……長くなってきたので次の記事へ続く。

順当にマクラーレンが勝つレースかと思っていたら、なんだか思わぬ展開に……というワケで、F1イタリアGP決勝のお話。

今年のモンツァは路面温度が高く、またコースの路面も全面的に舗装し直されたことによってプラクティスの段階からデグラーデションが例年より激しくなったとされ、1ストップにするか2ストップにするか、という問題がありました。で、蓋を開けてみたらこの1ストップか2ストップかという選択が結果を大きく左右した感じですね。

ただ、ルクレールが1ストップで行けちゃったというのは正直驚きでしたが……。だって最初のピットに入ったのは15周目で、マクラーレン勢と変わらないタイミングでしたしね。サインツはちょっと引っ張っていたので、1ストップ狙っているのかな、という感じではありましたが。しかもルクレール、ピットストップでノリスにアンダーカットまでされていたので、まあフェラーリの優勝は無いかな、とまで思っていたのに。

ただハードタイヤに履き替えたルクレールのペース、とにかく一貫性があったんですよね。ずーっとコンスタントに23秒台の真ん中らへんを並べていく感じで。それでも左フロントの管理にはかなり気を遣ったようですが、ノリス、ピアストリが2回めのピットに入ってフリーエアを得られるようになったことで、マネージメントしやすくなったという側面もあったようです。

そんならマクラーレンも1ストップに挑戦すれば良かったのに……と思ってしまいますが、ドライバーの感触的には2ストップ以外あり得ないという感じだったようなので、まさに「後知恵」ということになってしまうのかもしれません。タイヤ交換したあとのマクラーレンの2台は、ルクレールに対して1周1秒とかそれ以上くらいのタイム差を縮めるペースは見せましたが、ピットロスタイムが大きいモンツァではそれでも十分じゃなかった、ということですね。ルクレールが24秒台とかに失速していれば勝ち目はあったのかもですが。

ちょっと後ろのほうに目をやると、1ストップを選択したアルボンとマグヌッセンが2ストップのアロンソに競り勝ってポイントゲットしているのも印象的ですね。マグヌッセンはガスリーとの接触の責任を問われて10秒ペナルティを食らった上での10位入賞。ただ、加えてペナルティポイント2点も付けられてしまい、とうとう累積ペナルティポイントが12となり、次戦は出場停止ということに。

ただ、これについて接触の「被害者」であるガスリーがマグヌッセンを弁護するコメントを出しているのが興味深い。

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ていうか、角田をリタイヤに追い込んだヒュルケンベルグのインシデントが5秒ペナルティ・ペナルティポイント1点ということを考えると、マグヌッセンのインシデントがその倍のペナルティとなる正当性があるのか疑問ですね。

あと、今回デビューレースとなったコラピントも1ストップでレースをまとめ上げ、12位フィニッシュしてみせたのはお見事だったんじゃないでしょうか。レースペース見ても、特に後半はアルボンと遜色ないような走りを見せており、デビューレースとしては上々な結果だったように思います。来年はウィリアムズにサインツが加入するワケですが、コラピントもレギュラーで十分やれるのでは……。