日月星辰ブログ (original) (raw)

朝ご飯戦争に負ける。

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きのう、ご飯を一緒に食べたお友達から美味しい朝ご飯屋さんを教えてもらったが、ものすごい行列な上に飛行機の時間が差し迫っているので諦めた。往生際悪く30分並んだんだけどね…

その近くの普通に路面でやってる、学生も買うようなところでサンドイッチ食べた。分厚い豚バラが挟んであって、卵も入ってて、なんか甘辛のタレがかかっててむちゃうま。まだ私は最高の早餐を味わえるほど台湾に精通していないわけだわ。

またこよう。

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この旅ではグルメは二の次的(でも真ん中の日は奢ってもらってうまいのが食べられた)だったが、何を食べてもうまい人間なのでそれで良いのである。安上がり。

お友達と食べたイモボールがとても良かった。もちろん会食は断然美味しかったのだけど、思い出になりそうなのはえてしてそういうさりげないものだったりする。

中華の民族の食はやはり、五味が全部入ってるのがいいらしい。それぞれほんのりでも入ってる。甘辛タレに胡椒がひとふりである。唐揚げにシナモンである。

朝ごはんの大行列を諦めて、朝ごはん買った場所の近くに、外国人が座り込んでご飯食べてる駐車場があったので、そこに私もしれっと混ざった。大体みんな同じタイミングで立ち上がる。思い出深い地下鉄ともいよいよお別れか。

楽天が持ってる台湾のプロ野球チーム(台北のチームってことかな)の広告が、空港行きのプラットフォームにバーンと貼ってあった。

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林隊長、かっこよい。

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チーム。みんな精悍な顔をしている。

空港にはなんと2時間以上前にいないといかん。台北から電車で一時間弱かかる。念の為に2時間50分前に着くように検索すると、まー朝ご飯食べそびれるわけだ。16時台のフライトでも昼前には動き出さなきゃ。今朝の自分を叩き起こしておけば良かった。

というか、空港のチェックイン時刻には御用心である。前日にちゃんと調べておくべきだ。

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無事に空港線にも乗れたし、あとは乗って帰るだけ。3日間だけの旅行だったが、得るものは多かった。かえって1週間も2週間も行ってしまうと、帰りたくなくなりそう。

そういえば、ホテルのトイレが壊れてて、水が流れなくて困った。タンクの蓋を開けて、コップ二刀流で水を汲んでは流して、なんとか一回分の水は確保し、自分の分は流したが……フロントのおじさんに断ってきたが、日本語でやってきてしまったので伝わったのかはわからんwほんとに中国語やんなきゃな。

客室はめちゃ広いし快適なんだけどなー…。

いかんせん、建物が絶望的に古い。ここまで古くてもまあ使えるのか…というほど古い。

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ホテルの外観の写真がない。撮ったと思ったんだけどな。

さてあとは空港のチェックインだけか…。前回大失敗して入国にえらい手こずったが、今回は大丈夫なはず。

最近は入出国、電子写真照合みたいな感じでめちゃ簡素だった。したがって手続きも速い速い。

40000円の軍資金、お土産とか買ったら無くなった ちょうどよいくらいかも…イベントで軍資金が尽きるのほど悲しいことはないからな。

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お友達に「今台湾ではムキムキの招き猫が流行っている」と聞いた。確かに空港でもいっぱい売っていた。

らすと、空港メシ。

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ひとはあたたかいし、ご飯は美味しい。近いうちにまたきます。

台湾華語を勉強しようと強く思い、帰ってすぐ教室を申し込んだ。

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手塚治虫のキャラクターに魔神ガロン、というのがいる。

人物、というとちょっと語弊がある。ロボットか、エイリアンかはっきりしない巨大生物である。人型ではあるが、ゴーレムじみて硬質な見かけをしていて、カラーではアーミーカラーみたいな灰緑いろに塗られがち。その、ガロン。

初出は1959年7月から1962年7月の『冒険王』(秋田書店)。この時はピックという心臓部にあたる少年が入らないと大暴れするゴーレムという感じのキャラクターだったが、その後『鉄腕アトム』に登場したときのガロンのほうを話題にしたい。

『アトム』に登場するガロンは「環境を作り替える」性能を持つロボットである。自律的に今いる場所を、かれを創った(と思われる)宇宙人(なのかな)に適した環境にどんどん作り変えてしまう。大気構成を入れ替え、大地の鉱物の組成を変える。おそらくは他星を侵略する・植民地化するために事前に送り込むためのロボットだったのだろう、という結末だった。

普通、外国とか慣れない土地とかに自分の住処を作る場合は、そこの環境に適応すべく変化するのは生物の方だが、ガロンは環境の方を変えてしまう。

『第二次マンガ革命史』に描かれる手塚治虫はまさにガロンのようだ。

新しいマンガのジャンルや表現、常識を取り込み、どんどんどんどん「自作」を吐き出していく。ガロンでなければ手練れのスプラトゥーンプレイヤーのように、そりゃもうどんどん。手塚治虫が生み出した戦後漫画とは違うことをやろうとしていた劇画界隈にもどんどん顔を出し、自作を発表してゆく。青年向けのコミック誌(今だとさらにヤングアダルト誌が充実しているので、「ビッグ」はもうおっさん向けのイメージが強くなってしまった)にして劇画中心の雑誌である小学館の「ビッグコミック」の創刊号にもしれっと書いている。

主要登場人物は白土三平さいとう・たかを水木しげる永島慎二つげ義春石ノ森章太郎、そして手塚治虫。「7人に焦点を絞って」と著者があとがきで書いている。そこにトキワ荘からは赤塚不二夫藤子不二雄、劇画からは辰巳よしひろ、モンキー・パンチバロン吉元、少女漫画からはちょびっと萩尾望都竹宮惠子、他にも私がよくは知らないが偉大な漫画家が何人も登場している。

史家的なアプローチ、テーマごとの編年体に列伝が挟まる形式は他の著者の著作と同趣向だ。人物が出てくると列伝が挟まるので知らない人でも来歴などがそこでわかるのがとてもありがたかった。著名な人物でも登場に至った経緯などがその場でわかるようになっている。ここに付箋を貼っておくとあとあと便利だろうな。とはいえ完全なる編年体ではなく、トピックごとに同年を改めて別の角度から見たりしながらなので、当たり前だがガチの編年体より読みやすい。著者もいろんなことを調べる時に、もっとこうなってたら便利なのにな、と思うことが多かったんだろうな…。

そうした時間と、人物の来歴などに対する厳密な視点が、この本を信頼にたらしめるものにしている。ふわっとしたところは非常に少ない。事実の積み上げの上にドラマが展開する。不明な点は不明でしたとちゃんと書いてあるし。おもしろいことに事実だけでも盛り上がりな泣きどころがある。この時代はそうだったんだ、ではなく、事実というのはそもそもちゃんと掘り下げればドラマが隠れているのだろう。

せっかく借りた金を遊びに使っちゃう編集者や漫画家、ビッグネームにお金を借りたことを不遇の中でも忘れないで挨拶に行ったら仕事がつながった漫画家、我の強い人、義理堅い人、優しい人、へんくつ、凝り性、強運持ち。よく知っている漫画のレジェンドたちも、いろんな性格を見せてくれる。決して楽な時代でもなければ、名が売れて裕福になった人ばかりではない。名前が売れても原作小説付きの作品だと掲載誌の表紙に名前すら載らない。漫画描いてますと言ったって、今みたいにえらいねなんて言われない。そんな時代にそれぞれ力を尽くして戦って、漫画という芸術を育て出来た人たち。

著者もあとがきに書いているように、いまやガロという雑誌が存在したことも徐々に忘れられている。そのくせ60年代70年代の漫画に一家言ある人は多い。思い違いや、ネットに書かれた真偽不明の言説を頭から信じ込んだままの人もいる。こうして丁寧に、たとえ当事者の書いた本の記述でも同一の事柄を複数の当事者の残した著書や、時には掲載誌のような厳然とした資料にまであたって、いちから丁寧に整理された本というだけでも稀有な上に、読むと大変面白い。手塚治虫の優しさにほろりとし、水木しげるの強運ににっこりし、つげ義春や永島慎司、石森章太郎の不遇に歯噛みをし、さいとう・たかを白土三平の傲然たる振る舞いにちょっと辟易する(彼ら劇画の立役者たちは、新しいものを周囲に認めさせなくてはならなかったゆえに、時には傲慢と見えるくらい、強気に攻めなきゃならなかったのだろうけど)。

優しき手塚治虫が「打倒」の目標になってるところなんてちょっと「オズの魔法使い」みたいでもある。勝手に周囲から古いだのなんだのと言われながらも、新雑誌といえばどんどん書いて行った巨匠は、恐ろしい偉大な魔法使いでももちろんあるだろうが、一方ではちょっと漫画がたくさんかける、パーティ(新雑誌なんてパーティみたいなもんじゃなかろうか)と聞けば神出鬼没に顔を出す、というだけのただの心優しいおじさんだったのかもわからない。

今年もお友達のスペースのお手伝いをしました。

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冬と夏だとやはり夏はきついので、少しでも大変さを肩代わりできていればよかった。

人気のサークルなので頒布数もおおい。おまけ付きセットを作るのがだいぶ上手くなったところで終い。単純作業の日当の仕事は割と得意。一日しごとなどだと慣れた頃におしまいなるよね。

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おにくをおごってもらいましたが、焼肉だということで服装などは全然気にしないで行ったところ、ハイエンド男女がデートに使うような店でまいった 汗まみれの黒ティーとよれよれのパンツでお邪魔。

店員さんは慣れたものでニコニコしていたが……

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これが牛丼なんだぜ?信じられるかい?(サイズはぬいの大きさを参照してください)

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少し時間は遡るが、閉会間際まで頒布を行い、ゴミ捨てに行った帰り、人のはけたコミケの雰囲気が美しいと思った。祭りの後だ。

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そしてさらに時間は遡り(思い出を時系列で話すのが苦手)、朝のビッグサイト。人はなぜ、ビッグサイトの正門の写真を撮りたがるのか。

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かえりは10時を過ぎた。ひさしぶりにお友達とたくさん話をした。銀座を少しぶらついて帰った。

今日の老師からの教え

「日本人には『就』が難しいと思うよ」

「不好意思はすみませんと同じ感じで使えるよ」

「熟語に形容詞を挟める」

発音がまだ全然迷子。単語もそろそろ覚えていきたい。

二日目は少し足を伸ばしてジブリパークへ。

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一度入っておかないとな、くらいの気持ちで行ってみた。よく考えたらここも私の幼少期の思い出の場所である。長久手 青少年公園跡地。ここにあった「ロボット館」や大きな芝生の公園などは強烈に記憶に残っている。

昔は体育館などがあって親もバトミントンなどをしに通っていた場所である。

万博を境にリニューアルが施され、宿泊施設などはリストラした代わりにスケートリンクができた。芝生の広大な公園は残されたようである。

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写真では今ひとつ伝わらないが、広すぎてかつて私は迷子になりかけたことがある。今見るとまあ広いかなくらいだが、このマージンがバカにならん。

ジブリパークはこの大芝生公園(とそこに立っている屋外ステージらしきもの)の周囲に点在するように設られている。ジブリの手の入っている場所は有料・前売り券購入性で混み合いを回避してるつもりかもしれないが、人間というのはキャッチーな場所に固まる性質があるのだ。そのことを人間観察の達人である宮崎駿をはじめとした権利元が知っていたのか、知らなかったのかはこの際置いとくが、わかりやすく売店やレストランに人が蟠っており、逆に山道など(なんとなく)造園者が歩かせたがっていたはずのところには人影はない。レストランは前売り券を買っていないとほぼ入れない。あとちょっと座れるカフェはほぼない。そこに来て名古屋の酷暑である。

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あつい。

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あつい。

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あつい。

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登山道は2ルートあり、私はまず険しい方を登り、楽な道を降ったのだがそれが自然児を愛する権利元(偏見)の意にそうているのかはわからない。暑いよ。

暑い人にはケーブルカーもあるしバスもある。

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どんどこ森やもののけの里は大人には正直物足りなく感じた。まあ、プレミアム券買ってないので肝心の展示には入れないことの方が多かったが…

魔女のエリアはなかなか楽しめる。建物が林立しており、中に入れるものも多い。

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売店も2つある。

が、なんとなく野球のファングッズショップ見たいな落ち着きのなさを感じて買うのはやめた。

帽子屋さんでバロンの帽子キーホルダーを一つ買う。

もののけの里では手拭いとレモネードを買った。f:id:lubu:20240804191802j:image
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エリアごとにスタッフのユニフォームが違っていたりして芸は細かい。過度に干渉してこない感じも良い(ディズニーはそれが重くてあまり行きたくない)。本来の公園らしい過ごし方もできるし、子供みたいなやつを連れてRPGさせるのにもうってつけである。

が。

日の当たらないベンチがなさすぎ。

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ベンチで目玉焼きが焼けるぜ。

もっと木々が茂っていれば或いはという気もするが、夏の日差しを遮るほどの木を生やせば今度は虫が発生するだろう。そうなったらまず、今日日の子供は来ない。虫といっても蝶々やカブトムシだけじゃないからね。

オリオン座では「毛虫のボロ」がかかっていた。ちっちゃなまゆを作るようなガの幼虫っぽいのが主人公の可愛らしい作品であるが、虫の生体にはあくまで忠実である。アリエッティで描かれたちっちゃい世界をさらにちっちゃくしたような、半分顕微鏡でみてるような世界。食べたらすぐにカボチャみたいなフンをする芋虫。うんこに翻弄されるボロのところで子供たちは大受けしていた。

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本物の毛虫をじゃあ子供が喜ぶかと言えば。トトロを何度も見る子供はいてもあれをみて外に駆け出す子供は稀である。それでもふとした瞬間にジブリアニメの描写とは生々しく体に跳ね返ってくる。だからみんな好きなんだと思う。

大倉庫に入れたのは15時だったので、あまりゆっくりはみられなかったが、それくらいの感じでいいのかもしれない。動線はかなり作り込まれていて、ボロをみたら企画展までノンストップで運ばれる。

企画展は食べ物描写の特集だった。

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館長室。よしたけなんて贅沢な名だね。今からお前の名前はタケだ。

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オスカーおめでとうございます。

17時には離脱してリニアモーターカーに乗った。藤が丘からは20分くらい。

東山線の駅名もいちいち懐かしかった。目をつぶってても名古屋駅に帰れるのだが、土産物屋の場所がわからなくて少し困った。京都や大阪みたいにわかりやすくなってない。新幹線の券売コーナーやみどりの窓口から丸見えであることが望ましいが、なぜか見えにくいところにある。

名古屋駅は一直線の作りになっているので名は迷いようがないはずなのだが、逆にこういうものは効果的に配置されているとは言い難い。改札も何もかも横並びなので隠れてしまうのかもしれない。

ともあれ、さらば名古屋。また近いうちに行きたいね。

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昔々、中日ビルまで毎週通ってバレエを習っていたことがある。幼稚園児の頃であった。母は女の子に踊りを習わせたかったらしいが、バレエというのは見た目ほど優雅ではない。ほぼアスリートの素質が必要である。私には全く向いていなくて、学童期まで続けられなかった。

それでもその頃の中日ビルの記憶はうっすら残っていて、天をつくようなビルを出ると、素晴らしい公園が広がっていて、そこの噴水で母と座っておやつを食べた記憶があった。栄の地下街のど真ん中に「クリスタル広場」という冗談みたいな名前の待ち合わせ場所があって、そこには地下噴水があったと記憶している。

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久屋公園の噴水。これだ。

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クリスタル広場にかつての面影はない。10年ほど前に行った時にはまだあの噴水は現役であり、お化けスポットとしても有名だったと聞いている。地下の噴水というのはまずいらしいし、そもそも四辻は幽霊の住処だ。

アレを撤去したからというわけではないだろうが、記憶よりも栄は風通しが良く、涼しい場所になっていた。久屋公園の中も、テレビ塔の下も、高価格帯ブランドの巣窟になっている。テレビ塔の下ではバーベキュー屋がお店を広げている。

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天狼星書店というのをのぞいてみた。出版屋と本屋と文筆ワークショップとカフェ…

蚊に纏わりつかれて辟易した。

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目的はブラック・ジャック展である。展示自体は盛りだくさんすぎてみるのにゆうに2時間超がかかる。これでも割とさらっとみた方なんだけど。

もっといたような気がしたが、多分情報量と時間のバランスが噛み合っていない。

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手塚先生の机をイメージした展示。ブラック・ジャックにまつわる現実の事物を思わせる資料がばら撒かれている。

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ブラック・ジャックにまつわる資料とは、具体的には「限りなく透明に近いブルー」や、「猫と庄造と二人のをんな」の文庫本、ベトナム戦争ピカソの訃報を報じる雑誌など、である。

六本木展の時に割と人気だったらしいフォトスポットは地下にあった。ここにあるカステラ屋で関連商品も買える。

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これはお味見で一つだけ買ったチョコカステラ。美味しい。コラボ商品にも期待が持てる。

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中日ビル地下一階のファミマ。たくさんポスター貼ってくれてる。

カステラ屋さんの写真を撮り忘れた。

2階の「文喫」でもコーナーを作っていた。

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流行りの複合書店なので、追加でお金を払うとご飯を食べながら本が読める場所に行ける。

これを正直少し侮っていたのだが、実際に利用してみると思ったよりも居心地が良い。うるさい客はいないし席が空いている。他のレストランは時間から言ってもまず混んでいるが、ここはがらがらであった。

採算的には大丈夫かと思わなくもないが…。

ドリンクは飲み放題、書籍を汚された場合の保険と考えても、90分750円はなかなか妥当な値段だと思う。

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1000円しないのでお手軽にごちゃごちゃした喧騒から逃れられるのはありがたい。有料エリアに迷い込んできた老夫婦がいたが、店員さんに言われて出て行った。

自由と平等には混沌もまたつきものなのかもしれない。どんな思想にも欠点はある。

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夕方になってくると涼しさがある。東京よりマシな気がするが、単に気候そのものが秋になりつつあるのかも知れない。

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山ちゃん本店に行こうと思ったけど、行列がやばくてやめた。山ちゃんの周辺はホストクラブ街になっていた。歌舞伎町トップが電撃移籍!とか書いてある。名古屋に来るのが栄転なのか落魄なのかは知らん。

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部屋で飲もうと思ってコンビニのお菓子を持ち込んでテレビをつけたら、岡崎の花火大会の中継がやっていた。キャイ〜ンの天野さんが主軸の司会であるらしい。

かれは愛知と縁が深いのかと思って調べたら、まさに岡崎出身らしい。

風邪気味が気になるので早めに寝るはずが、23時になってしまった。

すこし周囲をうろうろする。この辺りはバイク屋が多い。Instagramのアカウントがドアに書かれているヘルメット屋がわずかに若者向け感を出していたが、他のお店は昔ながらの原付屋さんという感じだ。自転車屋ではなく、原付屋。大学の駐輪場に停まっているのも全部原付だった。大学が近いからかもしれない。あと、こんな界隈にというと変だけどもピアノ屋があった。師範大學の近くだからか? ヤマハの商号が燦然と輝いている。漢字で書くと「山葉」である。

ビルがどれももう50年はここに立っていそうな煤けぶりで、ところどころタイルが剥がれたり、床が捲れたりしている。そんな並びに突然、中国の神様のお堂があった。真ん中に供物用のテーブルがあり、奥には神像がある。

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日本のお寺とかだとどんなに都心でもビルの一階というケースはない。珍しく感じた。

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イベントに出てた台湾のお友達が、夕食を招待してくださるそうだ。タクシーでご飯屋さんに行く。大安という駅の近くにあるらしく、バスで行こうとしてたのを、やはりタクシーでとなった。よい時間がなかったそう。

その前に、夜市によらしてくれた。これからご飯なので、大した量は食べられないが、イモボールを奢ってもらった。

半分の量で35元。まるいシライシぬい、そっくりである。

全素とは「ヴィーガン」の意。フライドポテトだってヴィーガン。地瓜でさつまいも。

ひたすらかき混ぜながら揚げた団子を、上から穴あきのふたで時折潰す。じゅうじゅうと油が絞られる。再び揚げる、を繰り返すと、中が空洞で膨れたまんまるのボールになる。それを食べるわけだ。味は何もかかってないが、さつまいもの甘さで十分甘い。

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お友達曰く、夜市の果物は高いそうな。

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なんにしてくれるかわからないが、ガチョウや豚の色々な部位が並んでいる。レンコンやきゅうりもあるな。

この辺りでそろそろ予約の時間に近い、ということで、タクシー!!ということになる。

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ご飯屋さんはガチョウ料理屋さん。

楽しい時間をどうもありがとう。

最後に「十分食べましたか?」って日本語ではなんていうの?と聞かれたが困ってしまった。いわゆる締めの言葉みたいなやつだが、「宴もたけなわではございますが」ではない。もっとこう、カジュアルなやつ。結局思い付かず「大体空気で締めになりますね…」とか言って呆れられてしまった。

日本人、空気読む人。