ロマン主義アニメ研究会 (original) (raw)
私の大好きな紫之創くん(『あんスタ』、Ra*bits)と過ごした半年間の感想や記録(2024年前半)を、だいたい時系列でふりかえります。「スタライ」のことは別に書いていますので、それ以外。
長くなったため、記事を2つに分割し、(1)1~4月と、(2)5~6月としています。
こちらは(2)5〜6月の記事です。イービル、ユニット星5スカウト、いつぬい、プロメッサ、紅茶・しののんブレンド、等の話題が載っています。
(もくじ)
2024年前半(2)5~6月
- 「イチオシTRIP!!」(名古屋)の勝手な続き
- 「SHUFFLE×囁くイービルTELEPHONE」の創くん
- 「カラーコード」がようやく──「ユニット星5スカウト」の創くん
- 「いつぬい(一緒に暮らすぬい)」の創くん
- 「クロススカウト・プロメッサ」の創くん
- (おまけ)創くんと紅茶をいただく──しののんブレンド、Ra*bitsのブレンド、その他ブランドさんの紅茶
- ☆以上……
2024年前半(1)1~4月(新年、梅花雪花、バレンタイン、ウェルカム祭、恋すく、推しキーボード、新ボイス)
「スタライ8th」
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「イチオシTRIP!!」(名古屋)の勝手な続き
5月初旬、名古屋に行った際、去年の「イチオシTRIP!!」の心残りを果たしてきました。
思い返せば、ちょうど一年前ですね。今回は、喫茶店や商店街には行けませんでしたが……。「ぴよりん」が買えた!『ガイドブック』によると、なずなくんが帰りの新幹線で食べたとのことでした。去年は買えなくて非常に心残りだったのですが、今回たまたま通りかかったときがちょうど発売時刻だったようで、すぐに買えました。せっかくなので、Ra*bitsメンバー分というイメージで、4個買いました。
なずなくんたちと同じ体験で、さっそく新幹線で一つ食べました。美味しいです。
新幹線の振動で、箱の中でぴよりんがフルフルと震えていてかわいかったです。保冷剤が溶けるから、そっと見てすぐ閉じた方がいいですが。
(まるでアプリの「背景」みたいです)
また、イチオシトリップには載っていませんが、なんとなく勝手に創くんが好きそうな場所だと思って行きたかった「ノリタケの森」にも行きました。庭園、お花、そして茶器を売ってて、しかもアウトレットもある。お茶を飲む場所もある。創くんが好きかもしれません。
(ブルーローズ欲しい。)
(お店の人に一応、店内のものの写真を撮ってもいいですか?と聞くと、どうぞどうぞ!いくらでも好きなだけ、どんどん撮ってください!!と、ちょっとこちらが思っていた以上の(?)許可が出ました。)
創くん、お金持ちとのお茶会が多いから(旧紅茶部、フレイヴァー)、高い茶器のことも知ってそうです。ぼくにはもったいないです、とか言って、自分では買おうとはしなさそうだけど。
それから「あんトースト最中」は、また買いました。割と保存が効くので結構たくさん買ってしまった。なんせ、創くんが『ガイド』でおすすめしていたお土産ですから。今後も名古屋に行くたびに(売っている限り)買いそうな気がします。
もちろん美味しいですし。「あんバター」が付属していて、使いきれない場合は普通にトーストに塗ったりもします。名古屋の喫茶店の気分ということで、紅茶ではなくコーヒーと一緒にいただきました。
「SHUFFLE×囁くイービルTELEPHONE」の創くん
「新しい未来」
新しい才能開花ボイスも「ぼくがなりたいアイドルに」ですし、「LIMIT BREAK DREAMERS」のセリフも「新しい未来を作りたい」でした。今回のシャッフルでは、まさに「新しい」創くんを見せてくれましたね。
創くんのこういうややクールな方向性のものは、そろそろ何か来るだろうな──というより、来た方がしっくりくるなとは思っていました。
古くはBAD BOYS、そしてブラックバニーなどでも、すでにその片鱗は見えていましたね。またあるときには、自分は「天使」なわけじゃない、とも話していました(でも天使だとも思う)。
今回「小悪魔」な創くんを見せることで、「天使」のような創くんというイメージだけはない、新たな魅力を見せてくれました。
ストーリーでも、「『かわいい』ばかりじゃないってところを、ぼくも見せてみます」、「自分の可能性が広がりそうで楽しみです」とも言っていました。
この企画は一つの「成長」の節目であり、その意味で、創くんの晴れ舞台=ハレノヒと言えるかもしれません。
ワルイ創くん
そもそもこの企画、「イービル」、「悪魔」という設定です。「天使」のちょうど真逆。〝悪い創くん〟です……(うっとりする響き)。
楽曲「Ringing evil phone」MVも、これまで創くんが参加したどの曲とも明らかに違います。ワルイ。みなさんすごく悪い顔をされる。黒い手(電話の主、またその欲望を表しているのだと思いますが)がうねうねと登場したり、ちょっと怖い感じさえいたしました(創くんには忍び寄るシーンがなくて、ちょっと安心したほどです……)。
朔間凛月さんと創くんのこの目つき。冷たい、ワルイ顔をしています……。
また、歌い方も一部、いつもと違っていますね。「思わず笑みがこぼれる」のパートでは、ちょっと珍しい創くんの低めのお声が聞けます。
そして、なんと言っても「囁く」ところですね。「囁く~」とタイトルにもありますが、とりわけ創くんが曲中「囁いて」ますよね。
この瞬間に、キバが見えます。もう頭がおかしくなるんじゃないか……と思うほどでした。今回の創くんは、ワルイし、なんと言っても「色気」がすごい。「かわいい」というより、「色気」。これはもう、ストーリーでも描かれていたように、「演技」の練習をした成果がしっかり出ていますね。
ちなみに、キバは衣装に付属しているようです。衣装も編み上げコルセットっぽいものの上に、なんだかよくわからない肌色の隙間があったり、ちょっと不思議なデザインではありますが、やはり「色気」があります。
「好奇心や欲望のコールを悪魔たちは待ち構えている」(マイルーム「背景」の説明)。創くんは、「色欲の悪魔アスモデウス役」。可愛らしい姿だけど、あざとい、小悪魔っぽい。悪い子。色気がある、といった設定があるようです。
欲望、色欲、色気……。もうね、いいのかな。大丈夫かな。創くん。私的に創くんは「サンクチュアリ」なので(?)、ちょっとねえ……。若干の戸惑いも正直、なくもなかったです。
でも、「身体を自由にしたかったら、早く契約を決めてよね♪」とか、「契約しないと、骨抜きにしちゃうよ……♪」とか。こういうセリフを、あくまで「演技」として言っているのだとすれば、まあ、確かに。良いですよね。だって、いじめられてみたいですもの、創くんに。「対価」欲しいですよね。これはあくまでも「演技」なのでセーフ、聖域は汚されていない……と考えることにします。
「小悪魔」のポテンシャル──「おいで」から「ringin…」へ
色気たっぷりの囁き小悪魔の創くん……。初めて見るような創くんの姿で、とても驚くと同時に──でも一方で、こういう創くん、実はすでに、ときどき見えていた、とも言えるかもしれません。
創くんのクールさや、色気。潜在的な可能性としては、ずっとあったものではないでしょうか。それが今回の企画で、こうやってはっきり「演技」という形で前面に出てきたのだと思います。
過去にもカードイラストなどではクールな表情を見せることはありました。マイルームのボイスでは不良の役をやったとか、そんなこともお話ししてくれていましたね(時系列的にどうなるのかわかりませんが)。また、創くんを他のユニット曲のMVに入れてライブしたりするときに見せる、クールな表情が実は私は大好きでした。
特に大きいのは、やっぱり「ブラックバニー」イベント。光くんがセンターでしたが、創くんも星4で活躍していました。まず楽曲「FALLIN'LOVE=IT'S WONDERLAND」の共通SPPでは、普段は見せないクールで色気のある表情を見せてくれていましたね。
またなんと言っても、創くんソロ部分の「おいで」。彼の色気ある「囁き」ボイスからサビに入るという流れは、今回の「Ringing evil phone」とも共通しています。アルバム『TRIP』発売時の「単独ライブ」MCでも、この「おいで」が好評だったことが語られていました。
考えてみれば創くん、昔からちょっと「小悪魔」感あったんですよね。無自覚なそれが。「えへへ」なんて言いながら。
プロデューサーさんも、なにげに創くんのそんなポテンシャルに気づいていたようでしたね(ストーリー)。「役と役者は別物だ。狡猾に見えるような演技をした紫之を見てみたいと[あんず]は思ったんだろうな」(北斗)。
ただし、あくまでも〝無自覚な小悪魔〟というところがとても大事なポイントだと思います。創くんは基本的につねにピュアで心優しい聡明な美少年なのですが、そのピュアさがいわゆる〝天然〟にもつながるところがあり、その〝天然〟なところがある状況にハマってしまうと、無自覚なサディスト、無自覚な小悪魔になってしまう……ことがごく稀にある。というくらいが創くんだと思います。
今回も「色欲の悪魔って言われても、何だかピンと来なくて……」と言っていました。あくまでも、ピンときてないところがいいんです。無自覚だから。ここが重要です。
創くんはいわゆる「あざとい」ではないのです。もっと普通に、真っ直ぐにピュアに「かわいい」。だからこそ「宇宙一かわいい」と言えるのです。今回も創くん自身、「あざとい」のは自分とは違うと思うと言っていましたね。
天使でも悪魔でもなく
だから、これからずっと創くんが「小悪魔」の方向で行くかと言えば、もちろん違うでしょう。今回もシャッフルユニットの設定、「演技」であり、キバも衣装に付属している付け歯でした。お着替えしたらなくなります。
創くんはやっぱり基本的にはピュアで甘くてかわいい。でもある瞬間、クールに見えることがある。そうやって、いろんな創くんを見せてくれるのだと思います。普段がふんわりしているからこそ、その一瞬のギャップに痺れて、陶酔してしまうのです。
「新しい未来」の創くんは、天使か悪魔か、ではなくて、天使も悪魔もできる創くん。いろんなことにチャレンジして、いろんな姿を見せてくれるだろうと思います。そうしていくうちに、次第に、本当の創くんらしさがファンに伝わる。そういうことなのかなと思っています。
「フィーチャースカウト1」では、かわいいお洋服のファッションブランドの広告塔になると言っていましたね。時系列的に前年の秋。そのお仕事は、広告塔というくらいですから、普通に考えたらおそらくまだ続いているでしょう。つまりそんなお仕事も続けながら、他方で今回のシャッフル企画もやっているわけです。ファンから見れば、創くんって幅が広いね、いろんなことができるんだね、と思ってもらえるのではないでしょうか。
ちなみにその「フィーチャー」のストーリーでも、創くんの「かわいい」とは違う路線は「未来」にとっておこうよ、と友也くんとお話ししていましたね。ようやく今、あのときの「未来」が近づいてきたのでしょう。
三次元のアイドルでも、オフ的な場面ではぽわぽわしててカワイイ感じなのに、パフォーマンスではめちゃくちゃクールで別人みたい……なんていうことがあります。そういうのって、本当に良いですものね。
(ただし二次元アイドルは、普段の雰囲気とパフォーマンスの雰囲気とがあまりに違うというのは難しいかもしれません。キャラクターをつかめなくなってしまうし、描けなくなってしまうかもしれない。ただ、メタ的に言えばあんスタも9周年で、かわいくて優しい創くんというキャラクターがしっかり確立してきたからこそ、ちょっとギャップを見せるようなパフォーマンスにも挑戦できるようになったのでしょう。多少の変化球を投げても創くんらしさが揺るぎにくくなったのです。)
その意味で、開花前イラストは相変わらずかわいかったですね。というより、目を見開いた表情や、新しい私服も相まって、いつも以上にいっそう「かわいい」感じさえしました。開花後とのギャップも出て良いですし、普段は相変わらずこんなにかわいいんですよ、っていうことが確認できます。創くん像としてのバランスが取れていると思いました。
また、創くん「オリジナルSPP」も、小悪魔感もありつつも、いつもの創くんっぽいかわいさがしっかり出ていましたね。ちょこんと生えたキバもかわいらしく見えました。
私の妄想の中のクールな創くん ~創くんの美の本質
創くんって、かわいくて優しくて甘い感じが常にベースにありながらも、どこかさっぱり、どこかクールなところもあると思います。読書好きで妙な部分でロジカルだったり、ちょっとだけ不思議なところもある。
髪の色もブルーで、肌も色白。また、二重の大きな瞳でありながら、目を細めると涼やかな印象もある。だからふとした瞬間に、少しだけいつもより冷たい、クールな表情を見せてくれたり……そういうのもあるんじゃないだろうか(あったらいいな)──という妄想を時々してしまいます。
なので、今回MVなどで見せてくれる少し冷たいような表情の創くんは……これ、自分が妄想の中で何度も見た創くんだ……と思ってしまいました。
これはもう、勝手な妄想だからこそ楽しい、というような側面もあります。パブリックな創くんはあくまでも天使で、ピュアで、優しいんです。これからもずっとそう。だけれども、特別に訪れる秘密のとき、ほんの一瞬だけ、小悪魔でクールな創くんが垣間見える──かもしれない。……というくらいが至高なのだろうと思います。
今回のMVも、ずっとあの秘密の部屋から出ることがありません。閉じられた、特別な秘密の空間でだけ、悪魔は姿を見せてくれるのです。(ストーリーでの原作漫画とされる作品はかなり壮大なお話のようでしたが。)
これはより掘り下げて考えると、おそらく根本的には、創くんの持つ儚い美しさと関係があると思います。創くんの美しさは、儚いものです。奇跡のようにピュアな創くんは、ふとした瞬間、いなくなってしまうかもしれない。天使や妖精がそっと姿を消してしまうように。
イベント期間中、「イベント楽曲ライブ」をプレイして(小悪魔な創くんを見て)、ライブ後の創くんの「ミニトーク」でホワホワしたエピソードを見て(天使な創くんを見て)、また「楽曲ライブ」(小悪魔)、またほんわか「ミニトーク」(天使)……という繰り返しを体験することになりました。この、創くん像の揺らぎ、中断、反復。こうした体験から、私は改めて、創くんというものの美の本質を思い出したような気がします。
メンバーに恵まれて
今回、シャッフルで創くんが新しいことにチャレンジするのは、なるほどという感じがしました。友也くんもクリスマスのシャッフルで、ちょっといつもと違う雰囲気を出していましたね。シャッフルなので、いつもとは違うメンバーと一緒に、いつものユニットのカラーやイメージから少し離れたことに挑戦できます。
ファンとしては、創くんが新しいことにチャレンジするのは嬉しいし応援したいのですが、少し心配な気持ちもあります。もちろん創くんならきっと大丈夫だろうとは思うのですが。でもその点、今回は創くんと比較的に馴染みのある皆さんがメンバーだったので、安心しました。しかも今回のような企画に比較的向いていそうな魅力を持ったメンバーも多く、いろいろと学ぶことができたのではないでしょうか。
まず、寮で同じ部屋の氷鷹先輩。また、サークルで一緒の逆先先輩。
そして、ひなたくんは以前からクラスの仲間でしたね。「ミニトーク」で、学生生活の楽しい思い出について少しお話ししていましたが、ひなたくんと一緒だということも関係あるかもしれません。今回も一緒に、「悪い子」の演技の練習をしている様子でした。
(今回、創くんがひなたくんと「悪い子」の演技を練習する場面では、このお話を思い出しました。)
またなんと言っても元紅茶部の先輩で、現在もお茶のサークルで一緒の朔間凛月さん。MVでも一緒に映るシーンが多いですが、当然これは以前の紅茶部での様子を想起させるものです。もっとも私は、創くんの一人紅茶部も好きですが。
そんなこともあって、創くんが新しいことに挑戦した記念ですし、他の先輩・同級生たちと一緒だったことは心強かっただろうと思いますから、他のメンバーもそろって創くんと一緒に手元においておきたいなと思いました。MV衣装もありますし。
そう思って、どうにか創くん以外のカードも手に入れようと努めたのですが……。結局、氷鷹先輩だけは最後まで入手できませんでした。悪魔全員揃えたかったな。
でもこういうスカウトって、経験上こだわればこだわるほど良いことがないんです。なので、ある程度のところで見切りをつけ、またいつか機会は訪れると信じて、気長に待ちます。氷鷹先輩。
アール・デコ ──〝あんスタMV建築〟の世界
あんスタのMVって、人物や衣装やモーションもすごいのですが、私はいつも、背景の建築物にも着目しています。なかなか非常に凝っていて、壁の材質などもしっかり表現されていて、いつも感心してしまいます。
今回も、MVの背景が非常に気に入りました。アール・デコ調でしょうか。おそらく『グレート・ギャツビー』とか、そういう世界観をイメージしているのかもしれません。ちょっと退廃的で、背徳的な、1920年代・30年代アメリカ風でしょうか。ジリジリとベルが鳴る「TELEPHONE」もレトロなデザインですが、おそらく「電話」が普及し始めたころの時代が、ちょうどアール・デコ流行の時代だと思います。曲にもジャズの要素が入っていますが、やはりこの頃は〝ジャズの時代〟、最も流行していた音楽でしょう。
「イービルTELEPHONE」という原作の少女漫画があるということでしたが(ストーリー)、その舞台は2000年代。ただ、悪魔って多分ずっと生きている(存在している)でしょうし、その悪魔が「電話」を使って何かをしているとなると、電話が普及した時代からやっていたんじゃないでしょうか。そういうわけで、レトロな電話、レトロなお部屋のままなのかもしれません。
アプリゲームや2次元コンテンツって、どうしても手触りや質感のようなものが失われがちなのですが、こういうレトロな要素を取り入れることで、そういったものが少し回復できる気もします。
一般的には、シティ・ポップやVaporwave、Y2Kなど、80~90年代、また00年代あたりがレトロ(またはレトロ・フューチャー)ということでやや流行っている感じもありますが、さらにさかのぼってきましたね。もしかすると今後のシャッフル企画では、これらの時代のレトロなデザインも登場するかもしれません。
──大丸心斎橋店
ところで、アール・デコといえば、大丸心斎橋店で見られるものですよね。唐突ですが。
今の大丸の建物は数年前に建て替えられたものですが、けっこう旧ヴォーリズ建築の意匠は残しているようです。1階の天井、エントランスホール、またファサードなどもそうですが、なんと言ってもエレベーターホール。装飾や、独特の数字などが印象的です。今回の「Ringing evil phone」MVでもエレベーターが出てきますね。
こんなことを考えているうち、なぜかムラムラと(?)、大丸心斎橋店のアール・デコを見たい!という欲望が湧き上がってきたので、この前とうとう行ってまいりました。
近くで用事があった際に立ち寄りました。インフォメーションで少しお話を伺いましたが、建て替え後も、以前の建物で使われていた部品などをそのまま使っている箇所もあるそうです(逆に、似たようなデザインで新たに作った装飾もあるとのこと)。特徴的な店内の意匠など、写真を撮っても構わないということだったので、ちょっと失礼して撮影いたしました。
やっぱりエレベーターホール。創くんがキバを見せながらささやく、非常に重要な(?)場所ですから。
天井の装飾も、アール・デコ。良い。
ファサードもなかなか素敵。かなり古そうな石材が使われているような部分もあり、これもおそらく、以前からの建材を再利用したものだと思います。
ちなみに旧大丸本館はネオ・ゴシック様式でもあり、やはり世界観に合いますね。これは大まかに言えば、いわゆる「ゴス」にも通じる潮流です(中世ではなく、近代のゴシック趣味)。今回のシャッフルのお衣装にも「ゴス」要素が感じられます。
……はい、満足いたしました。あんスタMV建もの探訪。大丸にはヴォーリズ建築をテーマにした「サロン・ド・テ ヴォーリズ」というカフェもあったのですが、時間が足りず。今度行こうと思います。
ちなみに、幕張のホテルにも「イービル」っぽい、レトロな電話がありました。けっこう探すと見つかりそうですね。あなたの街のアール・デコ。これからも「契約の対価が持ちかけられる場所」を探して、写真を撮っていこうかなと思います。
──和風にも合うかもしれない
アール・デコ調ということで、和モダンっぽいイメージから、意外と和風にも合うかもしれません。というわけで「出発新GO衣装」。なかなか良いかも。
ちなみに友也くんが「出発~」衣装で、創くんが悪魔衣装だと、創くんだけキバが生えていて本当に契約しているみたい(MV本編では、悪魔たちがそういう振りをして遊んでいるというような設定なのかなと思いますが)。創くんのこういう表情もいいですね。本来のポジションも良いのですが。
「カラーコード」がようやく──「ユニット星5スカウト」の創くん
5月、終了間際に引いた「ユニットセレクト星5スカウト」で「カラーコード」が来てくれました。ありがたい。通常開催のときには来てくれず、復刻でもだめで、ようやく巡り会えました。何か予感のようなものがあり、偶然でしょうが、ユニット限定なのに創くん星5が2枚も来まてくれました(カラーコード&お菓子の家)。
ちなみにこのときの「星5」引き当てボイスも変わっていますね。
「Sweet Sweet White Song」オリジナルSPP
ようやく遊べた、オリジナルSPPです。「Sweet Sweet White Song」。ちゃんとボイスが、追加されている……? すごい。
以前のオリジナルSPPでは、「ですっ!」の語尾がかわいかったんですが、今回はまた、別の方向でかわいいです。やはり敬語というか丁寧語が加わっています。
創くんの「どうぞ~」というボイスはストーリ-でもあって、お茶なんかを薦めるときとかに使われていると思いますが、好きです。優しい声。
「カラーコード衣装」が合う曲は?
「カラーコード衣装」はどの曲のMVが合うかな? Ra*bitsなら、「ヒカリスペクトル」とかでしょうか。ちょっと新しいRa*bitsという方向性の曲なので、このお衣装も新しい創くんという感じがしますので、合うのではないかと。
他のユニットの曲では、これまでなかなか創くんに合う衣装がないなあと思っていた、ストリートっぽいテイストのMVにも、どんどん入れていきたいですね。
(ストリートが舞台のMVということなら、やはりカバー曲の「U.S.A.」でしょうか。もしくは2winkの「Love×me⇄monsteR」なども合いそうです。衣装の色合い的にサイバーな雰囲気に合いそうですね。またその意味で、Switchの曲も良いかもしれません。)
「いつぬい(一緒に暮らすぬい)」の創くん
創くんの「ぬいぐるみ」について
そもそも創くんの〝ぬいぐるみ〟というものについてなのですが。
お好きな方も多いと思うのですが、どうもこれまでの既存の〝創くんぬいぐるみ〟は、確かにどれもかわいいにはかわいいのですが──実際、私も何体も(おまんじゅう的なものも含めて)持っているのですが(放っておけないというか、コレクション的な意味もあって)……あと一歩、もう少し何か足りない……と感じていて。
それはおそらくは、原作の創くんという存在が、あまりにもかわいくて美しすぎるがために、私の中でのハードルが上がってしまっているのだと思います。あの美しさ、可愛らしさは、ぬいぐるみではまた別のものになってしまう。それは当たり前なのですが、そこがどうしても……。
そんなわけで、創くんのぬいぐるみはいっぱいお家にいるのですが、お出かけに連れて行ったりするのは原作のお姿の創くんがいいなと思って、ぬいではなく、アクスタやアプリの「写真撮影機能」を愛用してきたのでした。
(もしくは、ラベンダーの「うさくみゃ」ちゃんポシェット(BABY,THE STARS SHINE BRIGHTさんの)に、乾燥ラベンダーのサシェを詰めたもの(ポシェットだから何か詰めないとお腹が凹むのです。せっかくなら創くん的なものを)を、創くんのマスコット的な感覚で連れて行ったりもしていました。「うさ」であることも合っていますし、同じブランドのお洋服のときにはコーディネートとしても合うというのもあります。うさくみゃちゃんのためのお洋服もちゃんとあって、人間(自分)とお揃いや色違いもできるんですよ。)
「いつぬい」は特別
ところが。今回の「一緒に暮らすぬい」(いつぬい)は、これだ!と初めてピンときました。初めてです。創くんの、というより二次元キャラクターのぬいぐるみで、これだ!と思えたのは。
だって、かわいいんですもの。これは一目で、かわいい~~!!!と思いました。これ、すごいですよ。よく見ると、目や瞼の輪郭を何色も使って表現していますね。お鼻やほっぺたも、ふわっとした色で表現。細部に凝っています。
また、これまで「ぬい」に関して、ちょっともう少し……と思っていたポイントが全てクリアされています。例えばぬいの顎の縫い目が前から少し気になっていたのですが、「いつぬい」はフカフカのデフォルトお洋服でうまくカバーされています。全体的にちょこんと丸いのも、やっぱりこの着ぐるみのおかげで違和感がありません。
髪の毛もふわふわでかわいい。ふかふかの凹凸で影ができて、自然な毛の流れ、立体感が出ていますね。フードをとったあとは、ちょっとだけボサボサになるのもかわいいです(創くんが、着ぐるみを脱いでふ~ってしているコラボのイラストがありましたね)。
前髪がとても自然。従来の創くんのぬいは、ハサミで切り取った!っていう感じのエッジが効きがちだったんですが、これはかわいい。
創くんの特徴の〝姫毛〟も大満足です。この姫毛の向きを整えたりするだけで印象が変わりますし、フードを被せる場合はどのくらいこの姫毛を出そうかなと調整したり、何かとお世話したくなる。自然と愛着が湧きます。
原作の創くんのかわいさ、美しさという高いハードルがありながらも、それとはまた違ったジャンルのかわいさで、しっかりとハイレベルなところにまで達しています。これなら大満足。ようやく、原作創くんのかわいさとは別に、〝これはこれ〟としてかわいいと思える創くんぬいぐるみに出会えました。本当に素晴らしいです。
個体差、かわいい系と美人系
とりあえず、2体いただきました。もっとたくさん買ってもよかったかなとも思いましたが、グッズは原則1つずつというマイルールがあり、例外の場合でも2つまでと決めてます。ぬいぐるみは、消耗の可能性もありますし、持ち歩くとなると尚更。また、個体差もありえます。そういうことで、2体はよしとしました。
やっぱりつきものの個体差。味わいでもあります。うちには〝かわいい系〟と〝美人系〟の創くんが来ました。
ちょっと目の離れた、こちら(右)。こちらが私の中では、より創くんご本人の特徴に合っているかなと思いました。美人さんです。創くんって、目がほんの少し離れてて、垂れてて、ちょっと眠たそうな、そういうお顔だと思います。どちらかといえばこの子(右)がそれに近いかなと。
けど、こちら(左)の目が比較的寄ってるほうもかわいいですね。お口やお鼻もやや中央に寄っている。マスコットっぽいのは、こっちですね。ミニキャラ、デフォルメとしては、こっちのほうが、ぎゅっとしていて、かわいい~!という感じもする。
──かわいい/美人
そもそも、創くんはかわいいのか?美人なのか?という問題(?)があるわけですが(私が勝手に考えているだけですが)──まあ、どっちもある!というのが結論かなと思いますが、どちらの側面により思い入れがあるかはひとによって微妙にニュアンスが分かれるかもしれませんね。
私はそもそも、美人で、かつ、かわいい、という人が好きです。贅沢な話ですが。より正確に言うと、まず〝美〟が先立ちつつ、そこに〝かわいさ〟も乗っかる。それが最高ではないでしょうか。よくそういう人を好きになりがちです。
そこを踏まえれば(ちょっと大袈裟ですが)、やっぱりこっち(右、美人)の子かな。う~ん、でも、こっち(左、カワイイ)の子をふと見ると、ああ、やっぱりかわいい……。
どちらかを保存用、どちらかをおでかけ用にしようかなと思ったんですが、うーん、決められません。気分によって変えようかな。かわいいところ(?)に行くときはかわいい子、オシャレなところ(?)に行くときは美人な子、みたいに。
……などと、いったい何を大袈裟に考えているのか。自分でも思いますが、楽しいから良いのです。
こんなにあれこれ楽しませてくれるほどのクオリティ。ありがとうございます。パティスリー、まさにこだわりの洋菓子店。
そして……このような個体差による悩みが尽きないこともあり、二次受注も申し込みをしてしまいました。グッズは複数買わないマイルールがあるのに。でも「いつぬい」は〝個体差〟があるので〝複数〟ではない、そんなふうに考えることにいたします。
いつぬいのお家
「いつぬい」創くんのお家(バッグ)が何か必要だなと思っていたところ、ちょうど良いものを、スタライの翌日、幕張のアウトレットの kate spade NEW YORK さんで見つけました。(幕張って、駅のすぐ目の前にアウトレットがあって便利ですね。アウトレットって、割と不便な場所にあるイメージなのに。)
もう明らかにじめぬい(創くんのいつぬい)ちゃん用にニューヨークの人が開発した(?)としか思えないこの色、デザイン、大きさ。
ちょっと横向きにしないと入らないんですが、肩掛けにすると斜めになって縦に近づくので良いかなと。
ライブのテンションもあって、えい!と買ってしまいました。
少し早いですが、これは創くんの(特にじめぬいの)お誕生日プレゼントということにしました。愛する人にお家をプレゼント……すごいお金持ちみたい。
いつぬいちゃんのお家は、バッグとしてもかわいいものがいいなと探していたのですが、ちょうど良かったです。kate spade さんは、かわいくてちょっも面白いデザインも多いので、ふだん自分が着がちなロリィタとも相性が良いところもあります。アウトレットなら比較的お求めやすいですし。
これだと、いつも手元で見えるし、話しかけたり(?)、いつも一緒にいられる感じがします。まさに「一緒に暮らすぬい」ですね。
透明の面も分厚くて、傷がつきにくそうな素材だと思います。それ以外は革製。良いですね。ショルダーのベルトもツートンで、よりRa*bitsっぽいです。
ちなみにこちら、kate spade さんがラビおじ用に開発した……というわけでは勿論なく、夏デザインの限定品で、例えば同時に発売されたお魚の絵柄のパスケースを中に入れたりすると涼しげな水槽みたいでおしゃれでかわいいとか、そんなコンセプトのシリーズみたいです。
でも創くんのお誕生日も夏なので、夏のデザインは合うと思います。お店の人的に、全然この使い方もありです!とのこと。いいよね。
いつぬいとピクニック・お茶会
まず最初にいつぬい創くんを連れてやりたかったことは、これ! 芝生の上で、木陰でピクニックのようなお茶会(の撮影)。
「フィーチャースカウト2」で、創くんが芝生に寝転びながら(開花前イラスト)、お外でそんなお茶会をして過ごすのが、自分らしくて好きだとお話ししていました。それをやってみたかったのです。
いいですね。「Maileg」という、細長い動物のお人形のシリーズがあるのですが、そちらのピクニックのセットのミニチュアを使いました。合うね。ちょうど良いです。
また別の日。「しののんブレンド」(通常)をベランダでいただきました。一緒にお茶を飲むぬい。
「いつぬい」が来てから、本当に楽しいです。まだまだいろんなところに連れて行ったり、一緒に楽しもうと思います。
「クロススカウト・プロメッサ」の創くん
「クロススカウト」というのが始まるよ、というお知らせが来たなと思っていたら、さっそく創くんが来ました。「プロメッサ」。
もう、告知でイラストを見た段階で、なんだか他のことに手がつかないような、そわそわとした気持ちになりました(恋だ)。ぼんやりと上の空で、つい創くんのことを考えてしまいました。
というのも、全体的にとても色気があります。「イービル」で小悪魔を演じていたのとはまた少し違ったそれです。創くんらしい色気というか。創くんは、あくまでも純粋にナチュラルに振る舞っているだけなのに、どうしようもなく勝手に漏れ出てきてしまっている、いわば観察者が勝手に見出してしまう色気です。
スカウトは、割とすぐ来てくれました。けっこう私、創くんのこういう星5スカウトは来てくれます。ここ最近では「カラーコード」が珍しく開催中に出ませんでしたが。イラスト開花前・後、SPP、衣装、ストーリーと楽しませていただきました。
開花前の〝美〟──読書する悩ましげな美少年(=究極の美)
特に、まずはなんといっても才能開花「前」ですね。もしかすると、ここ最近では最大にツボな創くんイラストかもしれません。
まず、「ドーリーナイト」での読書ネタが好きすぎたのですが、今回もそうです。本を持つ創くん。しかも今回は、下を向いて、伏し目がちで、まつ毛が綺麗で……。もう、〝美〟が溢れている……!!
しかもちょっと悩み顔。眉毛の形が美しいですね。さらに髪を少しいじっていて(こういう癖があるんですね……)。そしてそれをちょっと離れて、そっと見ている自分……という、美しく読書する創くんが見たい人=私にとって、すべての理想の要素が詰め込まれています。ここまで理想の創くんが見られるとは。
実はこれも、妄想の中でずっと見たいなあと思ってきた創くんです。例えば、去年のお誕生日のストーリーでは、プロデューサーと待ち合わせしているときに、一人で、ちょっと本を読みましょう、と言って読み始めるのですが、きっとこんな美しい様子なのだろうなあ……と妄想したものです。いや、妄想の何十倍も美しいです。
ストーリーのスチルとしては、これは読書をしているというより、探している本なのかどうかをチェックしているシーンですが。……でもイメージは膨らみます。創くんが、難しそうな顔をして本を読んでいる様子。
読書好きで賢く、純粋で、かつやや悩んでいるような美少年──本当に至高のものだと思っています。そういえば、創くんが難しそうな顔をしているイラストというのも、意外と貴重ではないでしょうか。
そして、すみません、やっぱり髪を少しかけたお耳が……。甘い香りが漂ってきました(画面から、絵から)。「花のにおい」。かつて『!』ハロウィンの開花前でも、「起きてくださ~い」と耳に髪をかけていましたが、そのときのような、柔らかなフローラルな香りに包まれました……。
開花後の〝かわいい〟──奥歯、身体のライン(=色気)
もちろん「後」も素晴らしいです。開花前が〝美〟の創くんだとすると、開花後は〝かわいい〟の創くんだと思います。
まず、歯が!!かわいい!! 創くんのイラストで、かつてこんなに〝奥歯〟まで見えたことって、ありましたでしょうか。せいぜい前歯ぐらいでは(それも本当にかわいいんですけどね)。
なんというか、そんなところまで見せてくれるの? いいの? という禁断な感じもあって色気がありますし、〝創くんの奥歯〟という、この言葉……もうこれだけで、なにやらおそろしく官能的な(?)響きさえ感じられます(ちょっと頭おかしいこと言ってるかもしれません、すみません)。
さらに、あんまり大っぴらに言うことではないですが、やっぱり、身体のラインが……(特にお尻が……)。地味に色気があります。そんなに身体が出るお衣装ではないですが、ロングコートがアシンメトリーな形になっていて、風でひるがえっているので、ややタイトめなパンツのラインがしっかりと描かれています。
それにしても創くん、本当に身体が細いですね……色気があるなどと思うよりも前に、少し心配にもなってまいります。
ただ、創くん、もちろんBMI的にも痩せていますが(「痩せすぎ」になってしまう水準)、それだけでなく、たぶん骨格からして華奢なんだろうなと思います。単に肉付きの問題だけでなく、骨格自体が細め、ほっそりしている。そういうつくりの体格なのだと改めて思いました。
そんなところもまたかわいくて、守りたくなる(支えたくなる、養いたくなる……)ところです。
〝ポリス〟な衣装
どことなく〝ポリス〟っぽいイメージのお衣装ですね。未来の警察、時空を超えた警察というようなイメージでしょうか。
お話でも、家宅捜索だとか、取り締まるだとか、そんな言葉が出てきましたね。
ちょっとたまには、創くんに注意されたり、怒られてみたいですよね。取り締まられたい。「めっ」とか言われたい。(いや、それどころか、もっとキツく怒られたり蔑まれたり踏みつけられたり蹴られたりもしたい……)……失礼しました、そんな私ほどではなくとも、少しはそんな願望のあるひともいるのではないでしょうか。
お話でも、桃李くんたちに少し強く注意したりしていましたね。そういう、ちょっと、ダメですよ、って言っているような創くん。最高です。(以前からたまにそういう場面はありましたね。)
そんなわけで、創くん×ポリスっぽい衣装というのは、このなんとも言えない絶妙なツボを押さえてきたなと思います。
特にこのお衣装は、コートもブーツも左右で長さが違うデザイン。かわいいフリルのロングコートかと思わせて、反対側は裾が短く、ロングブーツにタイトパンツの脚がのびています。かわいい創くんにブーツの足で踏みつけられたい……というのは私だけかもしれませんが、ともかく、甘さと辛さ、かわいさと格好良さのミックスになっていますね。創くんのこういう絶妙な〝ツボ〟にフィーチャーしたコンテンツはなかなか貴重なので、ありがたいです。
また「出発新GO衣装」もそうでしたが、手袋をしていて、手首から腕の一部が見えて、また腕が隠れる、というデザインもなかなか色気があります。
──「ポケットに宇宙」
この衣装だと、MVはどの曲が合うかな? と考えたのですが、やはりRa*bits曲ならこれだと思います。Double Faceとのフュージョンユニットの「ポケットに宇宙」。ピストル風シャボン玉を使った振り付けは特に合います。
かわいい~~!! 最高にかわいいおまわりさんです。取り締まられたい……。この創くんオリジナルSPP(フィーチャー1の「最高のおもてなし」についてる)は、もう本当にぴったりですね。というか、ぴったりすぎるくらい。もうほとんど〝これ用〟と言ってもいいのではないか。
──友也くんとポリスあわせ「One with One」など
あとは、友也くんと〝ポリス併せ〟(?)したいですね。「終末の警察官」衣装で。ひとまず、「One with One」で。
いい感じです。友也くんの衣装は、本当にガチなポリスという感じです。
──「EXCEED」
他のユニットだとまたいろいろ合うMVがあると思います。「ポリス」っぽさということでいうなら、Double Faceとか、ちょっとテーマは違うけど、EDEN「EXCEED」も雰囲気はなかなか合いました。
ちなみにこの「EXCEED」も、「イービルTelephone」と同じく、〝あんスタMV建築〟趣味の観点から、非常に気に入っているMVです。この空間、好きすぎる(ややマニアックかもしれませんが、Mallsoftっぽくて好きです)。
「うさぎの森の音楽会」オリジナルSPP
カードには、オリジナルSPP「うさぎの森の音楽会」がついてきます。
かわいい! バイオリンを弾いてます。
こちらも「後ろの椅子までちゃんと見えるかな?」の振り付けがベースかなと思いますが、この衣装だと〝敬礼〟っぽくも見えますね。かわいい〜。犬のおまわりさんならぬ、うさぎのおまわりさんですね。
「うさぎの森の音楽会」は6月にアプリに追加されたばかり。「森」っぽいセットのMVです。
ちなみにここ。「笑顔でできてます」という歌詞の、画面に映る創くんがかわいい!! 宇宙一かわいい笑顔です。
「プロメッサ」ストーリー:飴と鞭
ちょっと厳しすぎる司くんと、少し甘すぎたかもしれない創くん。足して二で割ったらちょうどいいね、という気づきをお互いに得るというようなお話でした。(アシンメトリーな衣装のデザインは、そういうことを反映していると言えるかもしれません。)
お互いの良いところを学びあえたということですね。言うべきことはちゃんと言おう、ということを学んだ創くんでした。
「出発新GO!」や「梅花雪花」など、創くんはどんどん立派に、強く成長しています。とても嬉しいです。桜や梅のイベントでしたが、まさにお花が綺麗に咲くように、創くんは「才能開花」していっています。
でも、同時に、どこか、可憐さ、かよわさ、支えてあげたいと思わせるところ──そういう〝スキ〟のようなものは、今後も残ってほしいなと思ってしまいます。わがままではありますが。
立派でえらい、頑張っている。だからこそ、支えてあげたい(助けてあげたい、養いたい)。創くんの愛おしさは、こういうところだと思います。
お話でも、桃李くんたちの喧嘩を大きな声で止めようとしましたが、やっぱり悲しそうな顔をしてしまったり……そんな創くんの優しさ、か弱さもちゃんと描かれていたので良かったです。
(おまけ)創くんと紅茶をいただく──しののんブレンド、Ra*bitsのブレンド、その他ブランドさんの紅茶
創くんと一緒にいただいたお紅茶についてふりかえります。しののんブレンドや、カフェシナモンのメニュー、またそれらとは関係なく、私が(勝手に)創くんの面影や香り(花のにおい)などを求めて見つけた紅茶など。
「しののんブレンドティー2023A/W」
確か私は1月ごろに、カフェシナモンでいただきました。
「セイロンティー」がベースということで、これは「Happy Coming*ティータイム」の歌詞にも出てくるお茶ですね。
そこに、お花やフルーツがふわ~と香ってきます。「華やかな香り」とメニューの説明にもあるように。かわいいお花を浮かべて提供してくれました。
お花の香りは、まさに創くんの香り。材料にもある「ローズ」や「ローズヒップ」のお茶も、創くんは確か、以前にもお話の中で淹れていたことがあると思います。
「しののんブレンドティージンジャー」
また、しばらく行かないうちに(?)……もしかすると以前からあったのかもしれませんが、こういうメニューがあったので飲んでみました。
ジンジャエールが入っているのかなと思います。おいしかったですし、炭酸の入った紅茶というのも、いつかメニューにあったらいいなと思っていたので嬉しいです。確か過去に、炭酸が好きな朔間凛月先輩のお誕生日に、創くんがティーソーダを作ってあげていましたね。
「ジンジャー」は、創くんはけっこう好きなようですね。「マイルーム」でも、冬に紅茶に入れると話していましたし、「スタライ7th」のツアー中にもジンジャーティーを飲んでいると話していました。「しののんブレンド2022AW」もジンジャー入りでしたね。私も創くんに倣って、家でも時々、冬はジンジャーティーをいただきます。風邪気味のときなんかにも良いです。
「Lotus Bleu」
こちらは「しののんブレンド」とは関係ないですが。すでにバレンタインの項目でも少し書きましたが、お花やお茶の香りのチョコ、そして、青い色が珍しい柑橘系のチョコと一緒に、いただきました。
CHA YUANさんの「Lotus Bleu」(ロータスブルー)。「ブルー」と名がつく紅茶は、つい創くんの面影と重ねて選びがちです。
ラベンダー、イチゴ、ハチミツの香りです。
ラベンダーは創くんのお好みの香りですし、たぶん、近くにいると漂ってくるという「花のにおい」(by 友也くん)もこれかと思います。匂い袋。
イチゴは「しののんブレンドティー2024S/S」や、「musical flavor tea [Ra*bits]」にも使われていますね。
こちらのCHA YUANさんは友人から勧めてもらって知ったフランスのブランドさんなのですが、良質の茶葉に、フルーツやお花など、華やかで美しい香りが特徴のようです。まるでブーケのような……という表現が公式サイトにはありました。ブーケと良質の茶葉。創くんのお茶会のイメージに重なります。
「しののんブレンドティー2024S/S」
こちらは確か、5月ごろにいただきました。
かなり甘い香りです。バナナ、マリーゴールド、ストロベリー。かわいいフレーバーですね。
アイスの方が、いちごの感じが強い気がしました。ホットはお花の香りが強いかもしれません。
甘くて優しい創くんのイメージにぴったりだと思いました。
「アールグレイミルクカクテル」
こちらも、カフェシナモンでいただきました。かつては「ダージリン」、「アールグレイ」(「Happy Coming*ティータイム」の茶葉)という、シンプルなメニューがあったと思うのですが、それはもうなくなっているのかな(時期によるかもしれません)。
けれども、こうして「アールグレイ」もメニューの中にありましたので、いただいてみました。おいしかった。香りが良いです。やっぱりアールグレイなので柑橘系の香り。さらに何か加えているかもしれません。
なんとなくガトーショコラに合う気がして一緒にいただきました。おいしい。桃がついていました。こちらは季節で変わるのかもしれません。
カクテルということですが、それほどお酒が濃いわけではありません。でもカクテルなので、少し大人っぽいということで、最新の創くんのちょっと大人っぽい(?)衣装で。
「Blue Lady」
こちらも、創くんっぽい?紅茶ということで、最近いただいたものです。
H.R.ヒギンスさんの、「Blue Lady」という紅茶。Ladyというわけではありませんが、名前からして、青い髪の美しい創くんにはぴったりかなと思いました。先ほどの「Lotus Bleu」もそうでしたが、「ブルー」と名がつく紅茶は、つい創くんのイメージと重ねて選びがちです。
お花やフルーツのフレーバーがふわ~と漂う、甘い香りの紅茶。甘くて優しい創くんのイメージです。
ただ正確には、甘いというより、甘酸っぱい香りかもしれません。フルーツらしいわずかな酸味。グレープフルーツなどの柑橘も入っています。創くんといえば甘い香りが似合いますが、もしかすると〝甘酸っぱい〟がより似合うかもしれない。創くんには、甘さと同時に爽やかさもあります。
マリーゴールドも、上品で爽やかな甘さです。マリーゴールドは、「しののんブレンドティー2024S/S」にも使われていますね。
なんとなくいつも、創くんに少しでも関係しそうな紅茶を選んでしまいます。ラベンダーが使われていたり、「Happy Coming*ティータイム」に登場する茶葉(ダージリン、アールグレイ、セイロンティー)だったり。「しののんブレンドティー」シリーズに使われていた材料だったり。
そもそも紅茶は好きでしたが、やはり創くんの影響が大きいと思います。こんなふうに時々いろんな紅茶を買って、ちょっとずつ飲むようになったのは。アロマなど他の趣味もそうですが、創くんファンでいるといろいろと生活のクオリティが上がる気がします。
「musical flavor tea [Ra*bits]」
シナモンさんで購入しました。チョコレートと、ストロベリー。甘い香りです。チョコレートは「メルティ♡キッチン」を思わせます。でもそんなにきつい香りではありません。お茶を飲んでひと息ついたときに、少し遅れてふわっと甘い香りがやってくる。そんな感じでした。
創くんがコメントをしています。「幸せになってもらいたい」という思いを込めているそうですね。横に添えられた創くんのサインの四葉のクローバーが輝きます。
コメントには、お菓子を食べているような、そういうお茶にしたとあります。お菓子と一緒にいただくというより、これを飲むだけで、お菓子もお茶もいただいたことになるので(?)、ちょっと「おトク感」もありますね。
このロゴのカードには、ちゃんとうさぎが4羽いました。かわいい。どのうさぎがどのメンバーなのかな? などと考えるのも楽しいですね。一番上で飛び跳ねてるのはやっぱりに~ちゃんかな? とか。
なんとなく私は勝手に、この右下のロップイヤーのうさぎさんが創くんかなと思いました。創くんは、「少しハネた」髪型や、おっとりしている性格などが、ロップイヤーうさぎに似ていると思います。
☆以上……
他にも何かあったかな……? もっといろんなことがあった気がするのですが、ひとまずこのくらいで。2024年前半のふりかえりでした。
2024年前半の紫之創
(1)1月~4月(新年、梅花雪花、バレンタイン、ウェルカム祭、恋すく、新ボイス、他)
(2)5月~6月(イービル、ユニット星5スカウト、いつぬい、プロメッサ、紅茶・しののんブレンド、他)
【→この記事】
「スタライ8th」
(記事を分割するのがあまり好きじゃないので、長くなっても載せやすい方法はないものか、考え中です。もっと長ければ「本」という手段があるわけですが、そこまではいかないような、ブログと「本」との中間みたいな媒体が何かないかなと。)
私の大好きな紫之創くん(『あんスタ』、Ra*bits)と過ごした半年間の感想や記録(2024年前半)を、だいたい時系列でふりかえります。「スタライ」のことは別に書いていますので、それ以外。それにしても、今年の前半は創くん関係の出来事がとても多く、非常にありがたくも、かなり長くなってしまいました。
なので記事を2つに分割して、(1)1月〜4月と、(2)5月〜6月、とします。
こちらは(1)です。新年、梅花雪花、バレンタイン、ウェルカム祭、恋すく、推しキーボード、新ボイスなどの話題が載っています。
(ブログは長いものを載せにくいのが、ちょっと面倒ですね。かといって本にするようなものでもない場合、何か良い方法はないか模索中です。……しかもこれでもまだ書き足りないことがあります。例えば、特に〝ES設立2年目の創くん〟という大きな文脈から考えた方が良さそうなことについては、けっこう省いています。もう少しゆっくり考えた方がいいと思うからです。)
(もくじ)
2024年前半(1)1〜4月
- 年越し・新年の創くん
- 「応えたい想い つぶらな梅花雪花」の創くん
- バレンタインの創くん
- 「ウェルカム祭」の創くん──「絶対に推しができる部屋」、「おもてなしの部屋」
- 「恋する♡すくらんぶる」の創くん(ちゃん)──エイプリルフール企画
- ハレノヒ Sugar キーボード?──HHKBで推しキーボード作り
- 新ボイス、「LIMIT BREAK DREAMERS」、電話、新しい私服
2024年前半(2)5〜6月(イービル、ユニット星5スカウト、いつぬい、プロメッサ、紅茶・しののんブレンド、他)
「スタライ8th」
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年越し・新年の創くん
「幸せを届け」る(年越しあんさんぶる)、「成長」を見せる(お正月のボイス)。創くんの今年のテーマのようです。実際に、その通りになっていったと思います。これから見るように。
2024年というのは彼らの時間軸とは違うはずですが、これからES設立2年目に入っていくでしょうから、彼らにとって、そんな2年目への思いも込められているのかなと思いました。
ついでに、1月に旅行に行ったとき、ホテルの朝食で。こうやって撮ると、一緒に来たみたいで楽しいですね。「ホテルの館内着」と迷いましたが、ビュッフェに館内着では来ないだろうと思ってこちら(「旅館の浴衣」)に。ここは都度オムレツを作ってくれるところで、とっても美味しかったです。
「応えたい想い つぶらな梅花雪花」の創くん
2月は、まずこれですね。梅のイベント。さっそく、年越し&新年の創くんの抱負が実行されていたように思います。
お話
スト-リーは「紅茶部」の場面から始まったり、その思い出話があったりと、読んでいる私も懐かしさを感じました。そんなふうに過去を振り返りつつ、それを引き受けて、未来へ進む。そういう「成長」のお話だったと思います。先輩たちが卒業していったり、次年度から最高学年になったり、そういう環境の変化に、創くんはどんなふうに向き合っていこうとしているのか、そのあたりが描かれていて良かったです。創くんを軸に見れば、「出発新GO!」の続編という感じもしました。
人見知りだったり、引っ込み思案なところを少しずつ克服してきた創くんが、その経験を踏まえて活躍します。これまでの仲間からの支えに対する感謝と、今度は自分が他の人のために何かをしたい(=「幸せを届けたい」)という創くんの「想い」が、全体を通じて原動力となって事態が進みますね。失敗してもいいから前を向こうと言っていましたが、自分の経験を踏まえて人を元気づけるのは、「出発新GO!」などでも見られたものです。
こういう姿を見ると、本当に創くん、立派になったね、えらいね、とファンとしては改めて思います。とはいえ、大変身したとか、全く生まれ変わったとか、そういうことだとは思いません。もともと創くんは、しっかりした子だったと思います。「お兄ちゃん」でもありますから。「成長」というのは、別の違うものに変化するとか、無から何かが生まれるとかいうよりも、眠っていたポテンシャル(=蕾)が発揮される(=開花する)ということだと思います。
今回も、弟や妹のお世話をした思い出を重ねて、礼瀬先輩のお世話をしている場面がありましたね。創くんの「お兄ちゃん」な側面(ここが好き)が発揮されていました。その意味で、もともとの創くんの持っていた可能性が「開花」して、学院やお仕事でも発揮されるようになってきているのだと思います。
お話やミニトークにもあった雪のなかでも頑張って咲く花は、そんな創くんの「成長」(才能開花)にも重なります。
ただし、「ぼくももっと強くなります。大切な『Ra*bits』を支えられるように......♪」
と言っていて、創くんえらい!とも思いましたが、また同時に、そんなにどんどん焦って「強く」ならなくてもいいんだよ……と、矛盾するようなことも少し思ってしまいました。
でも「ミニトーク」では、先輩が卒業して寂しいなと話していたり、プロデューサーにお話しをたくさん聞いてほしいな、と無邪気に喜んだりもしていましたね。こういう「弟」っぽいところ、支えたいなと思わせるか弱さというか、〝スキ〟がちゃんと残っているのは良かったです。創くんはこういう弱さと強さのバランス、「弟」と「お兄ちゃん」のバランスが、絶妙な魅力だと思っています。
カードイラスト
創くん、お顔立ちや髪型から、和風の衣装も似合いますよね。
開花後のイラストは、下から見上げるやや珍しい構図。しかも傘があるので、お顔の方が陰になっていて、指にだけ光が当たっている。こういうのもなかなか珍しいですよね。ただそのおかげで、創くんの手や指の美しさをしっかり味わうことができます(創くんの手や指がとても美しくて大好きです……)。
開花前のイラストは、最初は、創くん、一体何を持っているのだろう?と疑問でしたが、お話を読んで納得しました。巻物という「想い」を伝える役割を、創くんが担っていましたね。
梅の花
今回は「課題」であり「お仕事」でもありましたが、なんだか卒業旅行のようでもありました。結果的に、先輩たちとの「思い出づくり」にもなっています。冒頭の紅茶部での会話が予言のようになっていますね。
ところどころで創くんのお仕事が忙しそうな様子も描かれていて、立派に活躍していることがわかりますが、同時に、友也くんとの「カレーパン」や「オコジョ」のエピソードは、相変わらずのRa*bitsらしい可愛らしさでホッとします。
この自然に囲まれたホテルというのは、とても素敵な場所ですね。行ってみたいです。アドニスくんもメンバーと一緒に来たいと言っていましたね。こんな場所で朝、お散歩をしながら(真くん、創くんがしていたように)深呼吸したら、ひんやりした空気が気持ちよさそうだと思いました。なんとなく長野県あたりかもしれません。少しこれと似た場所に昔行ったことがあって、やはりオコジョもいました。
山の中のホテルではありませんが、梅を見にいく機会がありましたので、「写真撮影機能」してきました。梅の衣装(「梅花雪花衣装」)で、梅のお写真。今年はよく見られて(香りを嗅げて)よかったです。〝梅見〟って、行こうと思った頃には終わっていたり、意外と難しいんですよね。
(美しい。梅も創くんも。)
バレンタインの創くん
それから、2月といえば、バレンタイン。
アプリ内のチョコ作りの「お手伝い」ミニイベントでは、やっぱり今年も創くんの場合「ミント」が材料に入っていましたね。創くんはハーブにも詳しく、好きなようですから。
ボイスでは、「お花や紅茶」「フレーバーティー」を使ったチョコを提案していました。
創くんのためのチョコ
リアルでも、創くんに、というつもりで、百貨店のフェアにチョコレートを買いに行きましたが、やっぱり、アプリ内で創くんが話していた内容に合わせて、ハーブ、お花、お茶に関係するものがいいなと思って探しました。
まず見つけたのが、ジャスミン、ローズ、ラベンダー、といったお花の香りのチョコレートのセット。これらは創くんにゆかりのあるお花と言えるかもしれません。また、「ベルガモット」もセットに入っていて、これはアールグレイの材料でもあります。どれもお花の香りで、またお茶のお香りでもある。まさに創くんにぴったりだと思いました。たぶん好きなんじゃないかなと。
また、もう一つ。青いパッケージ、青いハートのチョコレートで、ちょっと珍しいですね。創くんの髪色のイメージで選びました。オレンジ、レモン、蜂蜜など、柑橘系の爽やかな甘さでした。色の薄いものから濃いものへ順に食べていくと良いそうです。爽やかな甘さは、創くんのイメージに合うと思います。
せっかくなので、買ったばかりの紅茶と一緒にいただきました。CHA YUANさんの「Lotus Bleu」(ロータスブルー)。こちらはラベンダー、イチゴ、ハチミツの香りです。ラベンダーは創くんの香りですし、イチゴは「しののんブレンドティー2024S/S」や、「musical flavor tea [Ra*bits]」にも使われていますね。やはり、ブルーと名がつく紅茶は、つい創くんの面影と重ねて選びがちです。
オリジナルSPP、こいこい喫茶
ほか、アプリ内でバレンタインといえば、「メルティ♡キッチン」のバレンタイン仕様SPPもそうですが、ちょうどその頃の「梅花雪花」の星5創くんにも、「メルティ〜」のオリジナルSPPが付いていました。
かわいい〜!! 特に、手や指の動きがかわいすぎる。もこもこアームウォーマー(アルバム衣装。スタライでも「メルティ〜」をこれで披露してくれました)だと、創くんの手や指がさらにかわいく見えますね。
また、「スカウト!恋こい喫茶」では、桃李くんたちと一緒に、チョコレート以外のお菓子を考えるというようなお話がありましたね。なんだか全体的にふわふわとしたお話で、楽しませてもらいました。カードイラスト(星3)は、お耳と尻尾がついたレトロ純喫茶風。そして、「耳かき」という……。よくわからないいろんなツボを抑えようとしてくるイラストで、何かと妄想が広がりますが、「耳かき」は逆に創くんにしてあげたいという気持ちもありますね。
「ウェルカム祭」の創くん──「絶対に推しができる部屋」、「おもてなしの部屋」
3〜4月にかけては、これですね。創くん、こんな役割を担うとは。
これから『あんスタ』を「はじめ」る人をご案内して(はじめまして)、「おもてなし」しますよということで、創くんが担当しているようですね。こういうキャンペーン、以前からけっこう語呂合わせで人選している気がします。
ちなみにこの期間中、創くんがマイルームに4人もいる!!という状態が起きました。「おもてなしの部屋」も創くんにしたために。
星5創くん[ウェルカム祭]
正直、「推しが見つかる部屋」というか、最初から見つかってて、しかもそれが創くんだという人にとっては、ただひたすらありがたい、ラッキーな企画です。いきなり創くん星5がもらえる。しかも、かわいい! そもそも創くん自体がつねにかわいいのですが、特にこの創くんかわいくないですか? ありがたい、ありがたい……。しかもSPP、ルーム衣装もついてる。
しかもまた最近、「部屋」復活しましたよね。あの激かわ創くんの2枚目までもらえました。ありがたい、ありがたい……。
もう、このイラストがとってもかわいい……。本当に。キラキラ。指が細くて綺麗。創くんの指がとても好きだ(あと、手の甲から手首にかけての華奢な形などもとても好きだ)。
はっぴみたいな「ウェルカム祭衣装」。「祭りに華を添える」、「賑やか愉快」という説明がありますね(マイルーム>着せ替え)。お祭り、そしてなんとなくアイドルの応援団っぽい感じもあるのかもしれません。
Ra*bitsの色と創くんの色を使っているのでしょうか。そして星=「スターズ」。とってもかわいいですね。左肩の大きなリボンがかわいいです。
綱とかタッセルが使われているのも、お祭りっぽいイメージでしょうか。イラストからわかりづらいですが、お靴がタッセルシューズ?のような、ちょっと変わったお靴ですね。
SPPまでついているなんて。「Brand New Stars!!」。まずは、友也くんと。ちなみにこの2人の衣装(フィーチャ2&1)、ミニハットがお揃いなんですよね。かわいい。
「絶対に"推し"ができる部屋」
謎の部屋に招待……は若干怖い設定ですが、この創くんにキラキラ迎えられたら(このイラストのように)、いそいそと入って行っちゃいます。というか、そういう案内役として「セリフ」を話していることが、ストーリーの最終話で種明かしされていますが。
でも、「えへへ♪」とか言いながら、謎の部屋(「絶対に"推し"ができる部屋」)に勝手に招待する創くんは、ちょっと不思議でかわいかったですね。「騙し討ちみたいでごめんなさい」って。創くんには時々ちょっとだけ謎なところ、不思議なところがあって好きです。(とはいえ、あまりエキセントリックになりすぎても違うかなとは思います。ちょっとだけ天然で「?」なところがある、というくらいが、創くんらしくてかわいいです。)
──ソロ曲インストBGM
細かいところですが、このお部屋では「Happy Coming*ティータイム」のインスト版が流れていますね。これって、実はあまり聴くことがないものなのではないでしょうか。さりげなく貴重な音源かもしれません(過去に何かあったかな……。パッと思いつく限りではなかったような)。
この曲はバロック音楽(?)っぽい優雅さがあるので、インストでも非常に美しいですね。もちろん、創くんのあの優しくてかわいい美声が乗ってこそ完成されるものではありますが。
──ミニキャラ
この「部屋」では、ミニキャラの創くんが動いたり、ちょこっと端っこにいたりしますが、これがいちいちかわいいんです。
もう、どうしてこんなに……かわいいのか……。胸が苦しくなる。
──質問コーナーなど
ちなみに、2回め(夏に復活した)のバージョンだと、また新しい質問が増えていましたね。「夏祭りでやりたいことは?」の質問への回答が、とっても創くんらしくて、いいなあ〜と思いました。
創くんは、季節の移り変わりを肌で感じ取ったり、下駄の音が心地よいな、面白いな、と思ったり。そういう情緒や風情を味わうことができる、細やかな感受性がある。創くんの優しさは、そういうところから来ていると思います。
私は創くんのことが大好きなのですが、単に大好きだというだけでなく、(ちょっとおこがましい話ですが)きっと気が合いそうだといつも思います。好きだからと言って気が合うかどうかはまた別というのは割とよくあることだと思いますので(リアル人間関係でも、二次元三次元の推しでも)、それにしては、ということですが。
最初から推しが創くんの場合……
ただですね、この「部屋」、創くんに対しては、ちょっと後ろめたいというか、申し訳ない気持ちも若干なくもないです……。
というのも、この「部屋」に入った瞬間から、〝はい、もう推し決まってるよ、あなただよ〟って内心思いながら、でも創くんが頑張ってご案内している様子を見たいがために、〝私まだ推しが決まってません〜(汗)〟みたいなふりをして侵入しているわけですから。嘘ついてごめんね、創くん。実は最初から創くんだったよ(というか、もう何年も前から、ずっと創くんだけが推しだよ、ずっと創くんだけを見てたよ……とかグイグイいくと怖がられるからやめておこうね……)。
でもきっと創くんは優しいから、許してくれるに違いないんですけどね。実は最初から創くんだったんだよ、って言っても、なあんだ、そうだったんですね、ありがとうございます、嬉しいです、と言ってくれそうです。
実際、創くんを選んだ場合でもちゃんと、最後に「推しっていい言葉ですね」って言ってくれましたよね。よかった。
「おもてなしの部屋」で〝運命〟を確認する
ここでは、アルバムのソロ曲が流れていました。これは歌付き。
本来これは「はじめ」たばかりの方のためのものなので、マスがどんどん進んでしまう。なんかすみません。ちなみに、このぴょこぴょこと動く創くんもやっぱりかわいかったです。
「フィーチャー1」カードがもらえてしまうという大盤振る舞いですが、創くん「フィーチャー1」はもうMAXまで持っているので「アイドルピース」等をいただきました。
すでにやりこんでいるユーザーが初心者向けのキャンペーンをやるのはなんだか申し訳ない気持ちもありつつ、でも大袈裟なことを言うと、たとえ生まれ変わったとしても、やっぱり創くんを好きになるんだろうな……っていう、そういう運命のようなもの(?)に想いを馳せることもできました。
(よく出てくるけど、この表情の創くん好き。)
「恋する♡すくらんぶる」の創くん(ちゃん)──エイプリルフール企画
それから立て続けに創くんが活躍ですね。エイプリルフール。創くんファンは忙しい。
『あんスタ』を「はじめ」るための「ウェルカム祭」と関連して、ここでも創くんが「恋野はじめ」役なのかなと思いました。『恋すく』は、新しい出会いが〝はじまる〟ストーリーでした。「ウェルカム祭」も『恋すく』も、好きな人(恋人、推し)に出会う、という意味では共通しています。
少しサプライズというか、戸惑った点
ただ正直、創くんファンとしてはちょっとだけ戸惑いました。それくらいじゃないとサプライズにならないとも言えますが。
まず第一に、男の子のキャラが4人いて、誰を選ぶのかな?というような展開でしたが……というか私は創くんですよ、と。創くんファン的にはそういう感じがしてしまいます。「推しが見つかる部屋」でもちょっと思ったことではありましたが。
ただしこれは、ちゃんとMVで創くんをメンバーに設定できることがわかったので、ホッとしました(後述)。むしろ、創くんはヒロイン役と男の子キャラ役、両方を見られるので、ファンとしては「おトク感」さえあります。
また第二に、創くん像という点から、少し戸惑いました。もちろんこれは、「恋野はじめ」という、全然違う漫画・映画のキャラクターを演じている(台本の読み合わせをしている)ということで、創くん本人ではないのですが。
ただどっちかというと私は、創くんに関して、優しくて純粋な心を持った美しい少年という感じがとても好きなので……。(より細かく言えば、どこか信念もあって、でも少し不思議なところもあったり。芯が強いようで、でもやっぱり支えてあげなきゃと思わせるところもあったり。そういうところが好きです。)
もっとも、「女の子と間違われる見た目」、「恥じらう乙女のような歌声」(旧プロフィール)というのが元々あって、それには合っていますし、創くんのそういうところも、もちろん私は大好きです。かわいいです。
またそう言えば、ちょうど近い時期に公開された光くんの「アイドルストーリー」(FSこはく編2)で、創くんの「力持ち」という設定が活かされたお話がありましたね。偶然かもしれませんが、創くん像の示し方という意味ではバランスが取れていました。
(肩車をするお話しでした。なんとなく『!』の時代を彷彿とさせるような、良いお話でしたね。光くんが「力持ち」で対抗しようとしたり、最後はみんなが肩車してもらったりと、かわいかったです。)
「恋野はじめ」ちゃんについて
それに普通に──というか、かなり!!かわいかったですよね。「はじめ」ちゃん。MVで遊馬くんに「お姫様抱っこ」されている場面なんかでは、目がうるうるしていて、本当にかわいかった。
なんだかんだ愛着が湧いて、結果的にかなり気に入ってしまいました。恋野はじめちゃん役の創くん。しばらく「マイルーム」ははじめちゃん&愛理ちゃん(「六叉路」背景)にしていましたし、『ちゃお』も買ってしまいました。
──はじめちゃんと創くん
『恋すく』はそもそも少女漫画が原作の映画台本という設定ですから、『あんスタ』本編とは全く関係がないということになります。とはいえ、なんとなく思い起こさせるものも多少はありました。
この黒髪の「はじめ」ちゃんのキャラデザは、右に分け目があったり、跳ねてる髪がちょっとあったり、両サイドの姫毛とか、やっぱりなんとなく創くんがベースにあるデザインなのかな?と思いました。
また、恋愛経験ゼロという設定も、たぶん創くんはそうだと思います。恋とかまだよくわからないんですけど、というセリフが以前にもありました。そのほかにも、割とマメに図書館に行って勉強したり、お掃除が好きだったり、このあたりはやはりちょっと創くんっぽいですね。
その意味では、創くん、少し主人公に共感しながら読んでいた部分もあったかもしれません。創くんの「はじめ」ちゃん役は、台本の読み合わせにしては演技がなかなかに力が入っていました(メタ的なことを言うと、声優さんがかなり工夫されて頑張って収録されたのだと思います)。実際、ちゃんと読み合わせがうまくできてよかった、と皆さん言っていましたね(ストーリーの最後で)。
──創くん本人のかわいさを改めて知ることができた
確かにこの黒髪ロングの「はじめ」ちゃんはかわいかったのですが……でもやっぱり元の創くんの方がもっとかわいい!と思ってしまいました。
ストーリーの最終話で、これが台本の読み合わせだったことが明らかになりますが、あ、元の創くんに戻った!青い髪の、両サイドがぴょこっとハネてるこの不思議な髪型!これこれ、これがかわいいんだよ〜、おかえり創くん!と、少しホッとしました。
やっぱり創くんは、いつもの創くんがかわいいなあ、と。だいたいの男の子は(アイドルになるような綺麗な男の子に限りますが)、普通、女の子の役でウィッグをかぶったりしたら普段よりかわいくなりそうなものですが、創くんの場合は逆だったんですね。このことがわかったのは、私にとって非常に大きな収穫でした。
創くんって元がものすごくかわいいので、ことさら何かしなくても(しても)かわいいんですよね。ただTシャツを着ているだけでもかわいいですし。これは「専用衣装」のときにも思ったことですが。
──ウィッグ感?
それに加えて、ちょっとわざとあえてなのか、単に技術的なことなのか(エイプリル企画ということでそのくらいの水準なのか)わかりませんが、〝『恋野はじめ』を演じている創くん〟の造形や髪の毛の動きなどは、2Dも3Dも、〝いかにもウィッグをかぶってる〟感が出ているように感じました。それだから、元の創くんの髪型と比べたら、ものすごくかわいいというわけではなかった、ということなのかもしれません。
とはいえ、この〝ウィッグかぶってる感〟は、むしろ良かった、と言うこともできるかもしれません。かぶってる感、いや、〝かぶらされてる〟感がむしろ良いのだという、ややマニアックな視点もあり得るかもしれません。(また同様に、〝『愛理』を演じる藍良くん〟もウィッグ感があった気がします。)
創くんをどこに入れるか(MV、ライブ)
創くんファン的には、少なくとも私は、このヒロイン役の創くんもとても良いけれど、向こう側(男子側)の創くんも見てみたい、と思ってしまいます。だれのポジションに配置すると良いか? いろいろ試してみました。
──5人の「はじめ」役
というか、まず思うことは、MVのメンバーに創くんを編成してしまったら「はじめ」ちゃん役はどうなるの? という疑問ですよね。そのせいで創くんは編成できない……なんてことだと、創くんファンとしては非常にがっかりしてしまいますが、そんなことはなくて、創くんをメンバーに編成した場合、「恋野はじめ」役は「愛理」ちゃん役を演じていた藍良くんになりました。なるほど。芸が細かいです。
そしてそうなると当然、じゃあ藍良くんと創くんをメンバーに入れたら? と思うのでやってみると、すごい。ちゃんとできる。ヒロインは宙くんとなりました。宙くんは今回、ストーリー等では登場がないと思うのですが、Branco繋がりとか、かわいい繋がりということでしょうか。「推しが見つかる部屋」でも「#可愛い」に入っているメンバーですね。そして当然、この3人をメンバーに編成したら?と思うわけですが、そこはやはり予想通り、桃李くんでした。となると、Barncoメンバー4人で編成してしまったら……? ここは、なずなくんでした。なるほど。
それにしても、要するに合計5人の「恋野はじめ」役がいるということで、男子役だけでなく、ヒロイン役もお好みを見つけて楽しめるという、裏の楽しみもあるということになります。すごい。(メタ的に言えば、声優さんもすごい。4人の男子役に加えて、さらにヒロイン役も演じ分けているわけですから。ありがたいことです。──というか、まず、そもそも声優さんはあんスタのキャラを演じているわけですが、さらにその演じているキャラ〝で〟、別のキャラ(恋すくキャラ)を演じる、ということになりますよね。こういう企画の場合。これってもはや一体どういう技術なんだろう?と非常に感心してしまいます。)
──猫村さん
そういうわけで、創くんもちゃんとメンバーに編成できるということがわかったので、いろいろとやってみました。
まずパッと最初に思いつくのは、やはり猫村さんのポジションに創くんが入ってくれたらしっくりくるかな、ということです。
もう、普通にかわいい。普通に合ってる。
「油断しましたね、僕だって男なんですよ」のセリフは、割と創くん的にもスムーズです(過去にもミニトークやボイスなどで、そんなセリフもあったかと思います)。
ただ創くん本人は、あまりあざとく小悪魔的に動くようなことはしなさそうなので、その点は少し違うかもしれない、と思いました。
──黒瀬くん
ということで、黒瀬くん。これが意外と。私の中では結局、一番創くんに合うのかなと思いました。
まず、普通に黒瀬くん自体がかわいいです。この子。というかほんと黒瀬好きだわ。「あれ、もしかして気を遣ってくれてる?」とか。
ストーリーで、ゲームセンターで踏み台に穴を開けてしまう(?)というのもちょっと謎で(かなり謎)かわいいですし(このとき「はじめ」ちゃん大爆笑してましたね。ちょっと笑いすぎではというくらい)。
それに、黒瀬が一番ピュアな性格かな、と思いました。私は基本的にピュアな子が好きですが、その点でも、黒瀬くんはむしろ創くんに通じるかもしれないと思いました。
ただ、黒瀬くんの個別のセリフは、もう絶対これ創くんは普段は言わないだろうな〜というものばかりですけれども。
「なんだよ、ジロジロみんなよ」なんか、まず言わない。でもここの黒瀬くん役に当てはめたときの、創くんの言い方や声が、やたらめったらかわいいです……。なんかいつもより低くて、ぶっきらぼうなものの言い方なんですが、それが異様にかわいい。
というか、黒瀬くん自体がかわいいんですけどね。おそらくどなたを入れてもかわいいはず。でもだからこそ、元々かわいい創くんは、けっこう合うのではないでしょうか。もっとも、黒瀬と創くんとでは、かわいいの方向性がちょっと違うかもしれませんが。
あと、これは完全に個人的な、捏造みたいな話なんですが、私、創くんのこういう姿を何回妄想したことか。ほんとに捏造の妄想なのですが。なんか急に冷たくてぶっきらぼうな創くん。突然、普段と打って変わってそういう姿を見せられたら、どんなにかドキッとしてしまうだろう……という、本当に自分でも謎なのですが、この捏造の妄想が好きすぎて、いつも勝手にやっています。だから、黒瀬くん役の創くんは、あれ?妄想が……目の前に見えている?と、ある種のデジャヴ感も味わいました。これはもう、他人が聞いたら意味不明な話でしかないのですけれども。
壁ドン創くんの黒瀬。以前、ちょっと光くん出演のドラマを真似してみようよ、みたいなお話があった気がします。
そんなわけで、ピュアさ、かわいさ、(そして、創くんにちょっと冷たくされてみたい、という個人的な意味不明な妄想も踏まえると)、最終的に黒瀬くんポジションに創くんを入れるのが私的にはベストだ、という結論になりました。
──遊馬くん
正直、一番合わなさそうなのはやっぱり遊馬くんかな。創くんがチャラいというのはちょっとまったく想像できません(捏造の妄想もしたことがないです)。「やっほー」とか、創くんは言わない。「見せてみろよ、マセガキ」も言わない。というか大体、言わない。
ただしMVでは、遊馬くんがヒロインを「お姫様抱っこ」するシーンがあります。ここに限って言えば、創くんの「力持ち」設定を活かせるという点で、合っているかもしれません。
この後に公開される「イービルTELEPHONE」のミニトークでも、ぼくも少女漫画の格好良い「メインキャラ」になれるかな?というお話しで、「力持ちなところとか?」というトークがありました。
実際、「お姫様抱っこ」は、創くん、されたこともあると思いますが、していることも割とあるんですよね(ストーリーや限定ボイスなど)。
そういうわけで、「力持ち」設定の部分ではしっくりくるけど……、やっぱり、下駄箱のところで「やっほ〜」っていう場面などは……あ、合わない……。創くん絶対言わない。でも、この〝合わなさ〟も、ちょっとかわいいかもしれません。
ちなみに、創くんを遊馬くんポジションにした場合、「お姫様抱っこ」〝される〟役(=「はじめ」ちゃん役)は誰がいいかな?と考えたのですが、私としては特になずなくんがかわいかったです。抱っこされるときのこのなずなくんの表情……良い。
また〝組み合わせ〟としての良さということまで考えると、お友達だし、桃李くんを「お姫様抱っこ」するシーンは映像的にとてもかわいいですね。かわいすぎる生徒会。
また私としては、抱っこ〝される〟側に友也くんが設定できれば一番いいのですが(過去ストーリーでも「お姫様抱っこ」をしていたことがありますし)、友也くんは「はじめ」ちゃん役には設定できません。逆は可能ですけれどもね。
──中王子くん、他
ここに設定するのも悪くはないと思います。創くんにも上品さも感じられるので、案外合っているかもしれません。ストーリーの図書室でアドバイスする場面なども創くんならありそうだとは思います。
ちなみに創くんではないですが、桃李くんを中王子ポジションに設定するのはなかなかよかったです。特に「幹にはわかるわけない 俺の気持ちなんて!」の場面では、なかなかかっこいい渋いお声が聞けるので貴重で良いです。
また加えて、Ra*bitsメンバーで編成するなら?も考えたのですが、やっぱりこうかな。なずなくんを黒瀬くん役にすると、「ジロジロみんなよ」の少しきつい感じの表情が良いです。かわいいです。光くんの遊馬くん役も案外合っている気がする。ドラマなどでの活躍は例えばこんな感じかなと。
……というように、いくらでも遊べてしまいます。誰のポジションだとしっくりくるか? もしくは、あえてしっくりこないのを楽しむか? またどう組み合わせるか? ヒロインを巡って対立する場面、壁ドン、お姫様抱っこ、等々……無限に遊べてしまいます。大変です。
『恋すく』ストーリー、結末は?
遅刻しちゃう〜、曲がり角〜、という古典的なパターンでした。でも案外、その「古典」って何なんだろう?と思い出せないのも不思議ですね。しかし「六叉路」ってどんな区画整理してるんだ*1。 「愛理」ちゃんのキャラも、なんとなく古典的でした。主人公の友達が金髪だったり、軽いノリだったり。
──結末はどうなる?
『恋すく』、結末はどうなるんでしょう? 普通に気になります。
この「はじめ」ちゃんなら? 自分(読者)なら? 創くんなら? 誰を選ぶのかな?などと考えるのも、楽しいと思います。
自分なら?創くんなら?というのは、ちょっと話が広がりすぎますので、とりあえずこの漫画のキャラ「はじめ」ちゃんなら誰かな?というのを考えると、まあやっぱり、中王子くんですかね。あのストーリーだけを見ると、そう見えます。または、黒瀬くんもありえるかな、とも思います。
ほかの2人は比較的に描写が少なかったので、もしあれだけで、あとの2人のどちらかについて「頭の中がいっぱい〜」とか言ってるのだとすると、ちょっと唐突というか、少し思い込みが激しい子かな?という感じもします。とはいえ、話数がめちゃくちゃ飛ばされている(ことになっている)ので、その間に何か進展があったかもしれませんけれど。(最初オート再生で、音声を聞きながらボ〜っと見ていたら、あれ、もう8話?私、思ったよりこれに夢中になってた?そんなに時を忘れてた? と本気で時計を確認してしまいましたが、よく見ると、68話、百何話、と、あっという間にお話が飛んでいましたね。)
またひょっとすると、恋愛シミュレーションゲームのように〝選択〟できる仕様になっていたりするのかな? などと少し期待しましたが、さすがにそこまではなかったですね。とはいえ「ライブ」でSPPに設定することで、ある意味でルート選択をしたように見えるように作られています。「好きだよ」って言ってくれる人を選べるわけですから。で、その後、「はじめ」ちゃんが背伸びしたお靴が映るシーンにつながります。細かいですよね(『あんスタ』のこういう細かい工夫にはいつも感心します。というか、ときどき怖いくらいです、いい意味で)。
創くんと『恋すく』 〜蓮巳先輩からの影響?
ストーリー最後の種明かしの部分。これが台本読み合わせだったと分かるのですが、紫之先輩とケーキを食べようと思ってたのに〜、と藍良くんが言っていたり、元に戻っても普通にかわいいですよね。はじめと愛理じゃなくて、創くんと藍良くんでもすでにかわいい。
英智さんが何かまとめるようなことを喋って終わる、というのも、『!』以来の一種の様式というか、例えば、紅茶部で「アリス」になりきるお話なんかを思い起こさせます。
──『恋すく』読者の創くん
創くん、もともとこの原作「今流行りの少女漫画」を読んでいて、「面白いって思っていた」みたいですね。ちょっとだけ意外な気もします。そこでなんとなく思ったのは、寮で同室の蓮巳先輩からの影響(?)です。
英智さんが、友人がこの作品の大ファンでね、と言っていました(『恋すく』の「公式ホームページ」)。なんとなく漫画の好きなご友人ということで、やはり蓮巳敬人さんかなと思いました。
「スタライ8th」の『公式パンフレット』でも、敬人さんが同室の2人(氷鷹先輩、創くん)に、ある大ヒット漫画のあらすじを説明し、さらに漫画を貸してくれたというお話がありました。もしかすると、これは『恋すく』のことかもしれない。
そう考えると、ひょっとすると蓮巳敬人さんがもともと『恋すく』の大ファンで、創くんは先輩から漫画を借りて読んだのかもしれません。想像でしかありませんが。
(ちなみに、寮の創くんたちのお部屋のお話は、また機会があったらぜひ読みたいですね。面白いです。こっそり観察してみたい。「推しができる部屋」の質問でも、気になって同室の先輩たちを入れてみたんですが、朝起きてすることは?という質問で、それぞれ、「瞑想」(敬人)、「クロスワード」(北斗)、そして保湿マスク(?)を外す(創)という、なんだかそれぞれの過ごし方をしていたり、情景が浮かびます。)
もしくは、妹さんや友也くんが関係しているかもしれません。この後の「イービルTELEPHONE」ミニトークで、創くんは「漫画」がマイブームだとお話ししていました。妹や友也くんに勧めてもらって借りているそうです。そして、楽しい学校生活が描かれている「少女漫画」が好きだと言っていて、これは確かに『恋すく』っぽいです。
(ちなみに、創くんのこの感想、とてもよくわかります。私も一時期ある少女漫画に異様にハマっていた頃があるのですが、それは恋愛模様やお話の展開が面白くて追いかけていたというだけでなく、むしろどちらかと言えば、楽しかった学生生活を思い出しながら、ちょっと懐かしいような気持ちでハマっていました。)
というか、『恋すく』はヒットした漫画だそうですから、蓮巳先輩、妹さん、友也くんと、全方位から創くんがお勧めされていてもおかしくはなさそうですが。
MV衣装「すくらんぶる学園制服」
学校制服っぽいMV衣装は意外とない気がしますので、いろいろ楽しめそうです。まず思いつくのは、夢ノ咲が舞台になっているTrickstar「Finder Girl」はきっと合うと思います。
でも、学校という設定に限らずとも、むしろある意味、こういう制服っぽい衣装はすごくアイドルらしいですよね。アイドルの公演などでもありそうです(例えば、前半お芝居(学園もの)&後半ライブみたいな構成の)。Ra*bits曲でもいろいろ試して、どれもかわいかったです。
アイドル公演っぽいという意味では、特にライブ会場のMVが合うと思いました。特に「One with One」が合う! トロッコから手を振ったり。
本当にかわいい。なんか、かわいすぎて、見ていいんだろうか?……という謎の罪悪感(?)のようなものさえ湧きました。
SPPでも、創くんが「いつも一緒ですよ」って言ってくれるのが、この制服の衣装だとよりリアルというか、なんとなく身近な感じがします。
というか、「One with One」のMVすごく好きだ。
マイルーム、オフィス、桜の写真
ちゃんと「オフィス」も「マイルーム」もアイテムがあって驚きました。「オフィス」の「出合いの曲がり角」は、塀の上の猫ちゃんが動いていてかわいいです。お昼寝したり、時々舌を出したりしています。
「マイルーム」衣装も、それ用のボイスまで収録されているとは! 愛理ちゃんも並べてみましたが、さすがにやりとりするボイスまではないようでした
マイルーム「撮影機能」で、「恋野はじめ」ちゃんを桜と一緒に撮ることができました。「六叉路」ではないけど。良いですね。
あとは、やっぱり桜は「出発新GO衣装」ですね。よく合います。
ハレノヒ Sugar キーボード?──HHKBで推しキーボード作り
リアルでは、私は4月にHHKBの「桜」キートップがかわいくて入手したのですが(「キートップ」を買って自分で付け替える、なんてことをする日が来るとは思いもしなかったのですが、この「桜」はかわいすぎました)、カスタマイズして「HAJIME」の文字だけ「雪」にしてみました。
色白で、雪のようなピュアな創くんには「雪」がピッタリ。天使だから。雪の妖精でもあるし(「紫色の結晶」)。「桜」が降り積もっている中に、白い創くんが佇んでいる、そんな感じにも見えます(?)。
HHKBで、HSKB(ハレノヒ Sugar Keyboard)ですね。「ハレノヒ」はお仕事企画でもあったし、キーボードと相性がいいかもしれません。もしくはHHKB(Happy HAJIME Keyboard)でもいいかも。
いいですね。推しキーボード(?)。
創くんの名前が一番打ちやすいキーボードになった。たくさん打つからね。創くんの名前。
それにしても「HAJIME」。なんてかわいくて、美しくて、愛おしい名前なんでしょう。うっとりする響き(綴り)です。タイピングしていても、指先がダンスするような楽しいリズムです(H→A(遠い)、J→I(近い)、M→E(また遠い))。
新ボイス、「LIMIT BREAK DREAMERS」、電話、新しい私服
4月から5月にかけては「スタライ」(大阪、幕張)でしたが、これは別で感想を書きましたので省略。
この頃から、いろいろと変更が出ていますね。ボイスはちょっとまだ全部聞けてないと思うのですが……あと「オフィス」の新規コミュ、掛け合いセリフなども。
(ただし、ランクアップなど、どういう要因でどのボイスが聞けるようになったのか、ちょっとわかっていない部分があるので、もしかしたら違うかもしれない。)
才能開花のボイス
新ボイスには、「ぼくがなりたいアイドル」という言葉が出てきますね。以前は、「自信がついてきましたよ」でした。こんなところからも、創くんの「成長」の「物語」がしっかりと感じられますね。『!』の最初の頃はあまり自信がない状態でしたが、そこから徐々に『!』後半〜『!!』にかけて「自信がついて」きて、『!!』1年目の終盤ごろに「なりたいアイドル」が徐々に見えてきます。そして『!!』2年目からは、「なりたいアイドル」に向けて成長していく。こういう流れがはっきりと反映されていると思います。
「LIMIT BREAK DREAMERS」のセリフ
アニバーサリー楽曲「LIMIT BREAK DREAMERS」の最後のセリフで、創くんは「あなたと一緒に新しい未来を描きたいです」と語ってくれました(ここはランクで変わるのかな?わかりません)。
「新しい未来」は、新しい才能開花ボイスの「なりたいアイドル」像への言及ともリンクします。「描く」というお絵描きのモチーフは、『TRIP』収録の新ソロ曲でもあったように、とても創くんらしい表現です。良いですね。
創くんは、「未来」を「創る」人なんですね。希望の人。ずっと輝いていて欲しいです。
ちなみに、この「アニバーサリーチャレンジ」衣装も素敵ですね。これまでのこういうアニバーサリー系の衣装の中でも、特に私は気に入りました。
あと余談にはなりますが(だいたい全て余談みたいなものですが)、このMV、このセリフを言う直前の箇所で、ぐるりとカメラが創くんの後ろを回るんですけど……。もうそれが素晴らしくて。私は元来(?)、創くんの後頭部が好きすぎるので、改めてしっかり味わえて嬉しいです(少し前から「MV衣装フィッティング」で、自由に見られるようにはなっていますが)。
創くんって、後ろは襟足からしっかり刈り上げてるんですよね。設定的にもそう(資料集?など)。なんだか私は、そこがたまらなく好きです。創くんらしいなと思う。可愛らしい女の子のようで、やっぱりちょっとぶっきらぼうなというか、さっぱりしたところもある男の子だなという感じがして好きです。
MVでは、綺麗な丸い後頭部の形が見えますね(いわゆる絶壁の逆)。創くんの、丸くて美しい、刈り上げられた後頭部……(それがライブの時は少し汗ばんでいたりするのでしょう……素晴らしい、考えるだけでうっとりする。汗を拭いてあげる名目で、ジョリジョリと触ってみたい)。
そして、ザクザクとした後ろカット。今は違うかもしれませんが、たぶん元々は自分で切っていたのかな。さらに遡ればおそらくお家でごきょうだいと一緒に切り合っていたと想像します(ちなみに創くんの中学以前の髪型は、『!』のカードイラストにある、あの短めカットが好きです)。
他ボイス
ライブ前に、「褒めてくださいね」という新しいボイスが出た気がする。ちょっとだけ積極的になっている気がする創くん。ちょっとだけですが。もちろん褒めます。えらい。
マイルームのボイスだと、「友也くんが眠そうにしてたから紅茶を入れてあげた」というのが出たような。以前に友也くんも、いつも創が紅茶を入れてくれるんだ〜とか話していたことがあったと思います。
電話
友也くんといえば、この頃の創くんの「電話」。衣装の相談のお礼だということで、掛けてきてくれました。友也くんに見せて、バッチリだと言われたとのこと。創くん、すぐ友也くんに見せたり相談しがちなのがかわいいですし、それをプロデューサーに伝えてくるのもかわいいですよね。なんなんだろう、このかわいさ。友也くんとかプロデューサーとか、頼れる人にはつい頼ってしまう、しかも無意識にそうしている感じがかわいいです。「専用衣装」のときも、創くんは友也くんに相談していました。
新私服
私服が変わりました。「えっと、どうですか? 似合ってますか?」と聞かれたら、もちろん似合ってるよ!と即答します。ともかくなんでも似合うから。創くんなら。
以前のやや地味めな私服にも見慣れてきて、地味だなと思いつつも、創くんらしいし、むしろいいなと思っていたところでした。今回はちょっと、かわいい目になりましたね。袖の形なんかが。もしかするとかわいいお洋服の「ファッションブランド」のお仕事をしていることも関係あるかもしれません。
(創くん、お皿とか日用品は、お仕事の関係の企業からもらったものを使っていたりするとか確か言っていたので、私服もそうだったりするのかも。)
でも、あくまでもシンプルめなところもいいですね。もちろんもっと思いっきりかわいいお洋服でも当然似合うと思いますが。でも、どこかさっぱりしたところも創くんの魅力なので、自然体なかわいさでとても良いと思います。
──以上、2024年4月までの思い出ふりかえりでした。その2に続く。
(イービル、ユニット星5スカウト、いつぬい、プロメッサ、紅茶・しののんブレンド、他)
*1:田園都市計画みたいな、たまにこういう区画は現実でもありますが、駅前から放射状になっていたりするのが普通で、住宅街の真ん中で六叉路はやはり珍しいと思います。六叉路のところの家、住みにくそうですしね。角の掃除がしにくそう、ルンバが届かなそう……などと全く必要のない心配でした。
『あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE -8th Tour “Praesepe #Cancer”-』を大阪&幕張で観てきましたので、私の大好きな紫之創くん(Ra*bits)のことを中心に、簡単に感想などを書いておきます。『公式パンフレット』や原作の関連する部分も参照します(当ページは、Happy Elements株式会社「あんさんぶるスターズ!!」の画像を利用しております。該当画像の転載・配布等は禁止しております。©Happy Elements K.K)。
今回のRa*bitsですが、前半パートは全体的に春の季節感があって、リアルタイムな私たちに寄り添ってくれていました。そして創くんが本当の意味で〝天使〟でした。後半パートは、アルバム衣装が罪なほどかわいく、選曲もこれまでのRa*bitsとこれからのRa*bitsというバランスの良い内容でした。
ところでいつも思うのですが、「DREAM LIVE」って本当に良い名前ですよね。発音するだけでワクワクしてきます。実際、あの場所では「夢」DREAM を見ることができるんですよね。いつもはアプリの画面や想像の中でしか会えない皆さんと〝リアルに〟会える。こっちを見て手を振ってくれる。微笑みかけてくれる。話しかけてくれる。本当に「夢」が叶う奇跡の時間・空間です。「バイバ〜イ」って、最後みなさんが帰って行ってしまう、その最後の最後の瞬間まで尊い。だから〝夢が現実になる〟(「ドリーム」が「ライブ」(=生の現実)になる)という意味で、「ドリーム・ライブ」という名前は本当に素敵だと思います(「スタライ」という略称は、言いやすいし公式なので私も使いますが、ちょっと「ドリーム」な語感が薄れてしまう気はします)。
(もくじ)
- Ra*bitsパート前半の創くん
- 「Love it Love it」の創くん
- 「ハレノヒ Sugar Wave」の創くん
- Ra*bitsパート後半の創くん
- 「メルティ♡キッチン」の創くん
- 「ヒカリスペクトル」の創くん
- アンコール、MC、アナウンス等の創くん
- 『公式パンフレット』の創くん
- 他のユニット(一部)
- その他、全体
Ra*bitsパート前半の創くん
ところで、〝Dream が Live になる〟ということで言えば、今回のRa*bits、特に前半パートは、まさにそうでしたね。全体的に「春」らしいテーマで、リアルの我々の生きている時間(まさにLive, Life)に寄り添ってくれているように思えました。
特に大阪公演は4月で、この頃はまだ桜も咲いていました。Ra*bitsの「春」らしいステージと、リアルの「春」の雰囲気とがリンクしていて、本当にライブ感、リアル感が味わえました。大袈裟に言えば、いま彼らと一緒に同じ時間に生きている──そんなふうにも思いました。
春の星座、天体観測
またその意味で、Ra*bits前半パートは、まさに「プレセペキャンサー」という「春」の星団・星座の名前を冠したツアーのタイトルにもぴったりです。『公式パンフレット』によると、かに座の「プレセペ星団」がこの時期の夜空に見られるそうです。
ちなみに私、創くんファンなのに、(本当の子供のとき以外)天体観測というものをしたことがなく、これはいつかやらないいけない!と思ってるのですが。この際ちょっと望遠鏡を手に入れて、その「プレセペ星団」だけでも見てみようかな……と思ったものの、結局まだできていません(ちなみに「かに座」は初心者だと見つけにくいらしい)。いち「スターゲイザー」としては──特に創くんのそれとしては、やはり本当の「スター」も観測しないと(?)*1。
もしかすると創くん、今度のツアーの名前になっている星座はあれですよ、とか、友也くんたちと天体観測をしたりしていたかも……しれません。ただの想像になりますが(『公式パンフレット』等には特にそういうエピソードはなかった)。もっとも、お稽古などでとても忙しかったかもしれませんけどね。
ただアプリの「マイルーム」のボイスでも、〝みんなで天体観測をしました〟といったようなことをお話ししてくれていたこともありましたしときどきRa*bitsでもそんなこともしているのかなと想像します。
「Love it Love it」の創くん
Ra*bits1曲目「Love it Love it」*2は、前回の『スタライ7th』でも歌ってくれていましたね。とっても爽やかでかわいい曲ですが、それに加えて、やっぱり「春」にぴったりだと思いました。確かにこの曲の原作ストーリー自体は「夏」のお話でしたが、「覚えてる? はじまりの日」という印象的な歌詞があるように、やっぱり出会いの季節、始まりの季節の「春」を思わせます*3。
みんなで集合してポーズを取ったり、手を繋いだりくっついたりする振り付けが結構あって、その度いちいちかわいいです。そういうのは割とRa*bitsの振り付けではありがちとはいえ、特にこの曲は原作がに〜ちゃん復帰ライブなので、Ra*bitsの団結を表す意味もあるのかもしれません。
そして前回も思いましたが、フルバージョン終盤での「それがボクららしさだね」の振り付けは、うさぎさんがお顔をクシクシと洗うときのような動作をしてくれるのですが……ここはもうかわいすぎて、もう、あの……。やっぱり今回も、声を失うかわいさでした。
創くんが歌うパートでいえば、やっぱり「成長したところ見せたい」が良いですね。まさに、いま・ここで、「成長」を「見せ」てくれているんです*4。やはり『スタライ』で聴くと改めて感動します。またこの箇所の創くんの振り付けも、両手をふわっと頭に沿わせるような動きで、創くんらしくてとってもかわいいので大好きです。
「ハレノヒ Sugar Wave」の創くん
そしてやっぱり、なんと言っても創くんファンとしてはこの曲が最重要です。「ハレノヒSugar Wave」*5。
もう本当に「ハレノヒ」の振り付けは、最初から最後まで信じられないくらいかわいいですよねえ……。冒頭の「Wake up, wake up…」で、むにゃむにゃ〜とするところからして、もう息が止まるかと思うほどかわいかったです。
そしてそこから続く、創くんのソロのラップパート。「アラームが鳴る〜」と、創くんの一人だけのお声を結構長く聴くことができて、いつもここがとっても大好きなのですが、基本的に普段は一人で(ニヤニヤと)聴いてるこの部分を、大観衆の巨大会場で聴くのは少し不思議な気分ではありました。ただ、この創ラップは単にかわいくてかわいすぎる、というだけでなく、本当に感動的なものなのです。このことは、今回『スタライ』で聴くことによって新たに発見したことです。
創ラップ(真ん中ぐらいの列での)感想:堂々と立派にかわいくなってえらい
今回の『スタライ』では、私は大阪・幕張の両会場で何度か拝見する機会を得ましたが、座席の位置によって(グッズ付き一般、グッズ付きVIP)見え方が違っていて、どちらも別の感動がありました。
全体の真ん中ぐらいの位置の席の回(グッズ付き一般)の場合、この位置から見ると、たくさんのお客さんたちのペンライト、照明効果、バンド演奏など、いろいろなものがステージにいる創くんたちと一緒に視界に入ることになります。ここには非常に特別な感動があります。
振り返れば、この曲「ハレノヒ」の原作ストーリー(「出発新GO!」)でも、あの「夢」の場面で、お客さんのいないステージで歌う「紫之創くん」を今の創くんが見守っていましたが、そんなふうにいろんな過去を乗り越えて、この今があるんですよね。
かつてはお客さんがいなくて泣いたりしていたんです。それが今ここでは(あの「講堂」と違って)、たくさんの人がペンライトなどで応援している。天井まで使ったレーザーや光の演出があって、バンドのみなさんが演奏をしている。そういうすべての美しい景色の中に、あの小さな、細くて華奢な身体で、創くんが堂々と立派に、ステージの真ん中に立っているんです。「アラームが鳴る〜♪」って、堂々とかわいく、結構長い時間(と私には思われた)、一人で歌って、パフォーマンスしてるんです!(しかもラップ(?)に初挑戦?して……) 創くん……本当に、立派になったね。すごいね、えらいね、という気持ちが溢れ出し、涙が止まりませんでした。本当に、心から感動してしまいました。
「一昨年のおれたちじゃ考えられない規模」って「ハレノヒライブ」のことをに〜ちゃんも言っていましたね。もちろんRa*bitsは『スタライ』はすでに何度も出演していますが、「ハレノヒSugar Wave」を披露した原作の「ハレノヒライブ」と重ねて今回の『スタライ』を観ると、より感慨深く感じます。
「フィーチャースカウト創編[1]」でも、「かわいい『紫之創』として堂々とステージに立ちたい」と話していましたよね。あのときメンバーのみんなからも「お祝い」してもらっていましたが、今まさにそれが叶っていると思いました。堂々とかわいい紫之創をやっているんです。そしてみんながそれを観て、応援している。このことにも、やはり特別な感動を覚えます。
創ラップ(最前列での)感想:いつもの想像の創くんよりも何百倍もかわいい
他方、グッズ付きVIPで、かなり前の方……というか、最前列で拝見した回が実はありました。こんなの初めてで、他のジャンルのライブや観劇でも、最前列って初めてかもしれません。
ここから見ると、他のお客さんは前にいません。創くんと自分との間には、〝柵〟とスタッフさんがいるだけです。レーザーや照明などの演出も、正直あんまり視界に入りません*6。
でも、すぐそこ、ほら目の前に、創くんがいる!! いま微笑みかけてくれたの、私に?? みたいな盛大な勘違いができてしまうような距離なんです。創くんと私という、ほとんど一対一の関係で向き合うような、そんな錯覚・勘違いをして、すっかり没入して創くんを拝見することができました。
こうして目の前で見ると……しみじみ創くんって、本当にかわいい。いや、そんなこと知ってたはずなんですが。でも、こうして等身大で目の前にすると本当に、小さくて細くて、少し心配になってしまうくらい可愛らしいのです。そして、ニコニコとしながら、ウインクしたり、時々こっちを見てくれたり。また友也くんや光くん、に〜ちゃん達と目線を合わせて軽くうなづきあったり。そうやって、くるくると表情が変わり、ちょこちょこと動いてる、かわいいかわいい創くんを、じっくりと拝見することができました(ちょっと気持ち悪くなってたかも私……だから逆にこっち側は向こうからあんまり見られたくないかもですね)。
このとき思ったのは、創くんって、ほんと、私の想像のなかの創くんよりも、さらにさらにかわいかったんだな……ということです。頭の中で毎日、創くんとお話ししているつもりですが(アプリのMVやイラストももちろん毎日拝見していますが)、そのときの創くんより、この〝本当〟の、目の前で歌って動いてる創くんの方が、さらに上回ってかわいいんです。普通、頭の中の方が美化されてそうなものですが、〝実物〟の方がさらにかわいい。
こんなに表情豊かなんだ……、こんなにかわいく動くんだ……、って。そういう新発見というか、自分の中での創くんのかわいさが、さらにバージョンアップというか、再インストールされたような、そんな感じを得ました。
実物の方がかっこいいとか、かわいいとかって、確かに3次元のひとでもありますよね。創くんでも、やっぱりそれはそうなのでした。最前列で拝見したのは初めてでしたが、〝創くんがかわいすぎることを再確認した〟、このことが最大の収穫だったと思います。
4月5日の奇跡:創くんの「想い」
この「ハレノヒ」の後のMCで創くんがお話してくれたことは、とても重要だと思いました。 細かいところが少し曖昧ですが、割とはっきり覚えています。多分、こんな感じだったかと思います。
「皆さんのこれからの道行き(道のり)が晴れる(ます)ように、想いを込めて歌いました」
(創くんMC、記憶による)
私はこのMCを大阪の初日・初回で聞いたとき、創くんの「想い」とリアルの私たちとが幾重にも交差する偶然、または〝奇跡〟のようなものを感じました。
大阪初日の「4月5日」は、ちょうど「ハレノヒSugar Wave」のCD発売日だった日なのです*7。ちょうど1年前ですね。そしてこの4月5日の前後は、まさに「ハレノヒSugar Wave」が想定しているような、みんなが新生活を始める時期でもあります。
実際、もしかするとお客さんの中には、リアルに入学式、入社式などが最近あったという人もいたかもしれません。またそうじゃなくても、4月初旬は生活にいろいろな変化がありますし、皆さんきっと日常生活でいろんな事情を抱えながら、こうしてこの日のライブに集まっているんですよね。一観客に過ぎない私が言うのもなんですが、つい創くんの気持ちを想像して、そんなことをしみじみ思ってしまいました(これは、トリのTrickstar「幸せの歌」でも感じたことです──後述)。
そしてきっとそういう人たちに向けて、創くんはこの日(4/5)、皆さんのこれからの歩みを祈るような「想い」を込めて歌ってくれたんです。「おめでと今日から1年生!」って。これは本当に、奇跡のようなことだと思います。1年前はCDで、今年はライブで、創くんは「想い」を届けてくれたんですね。
4月5日の大阪公演の頃は、まだ桜が咲いている季節で、「中ふ頭」駅から会場の「インテックス大阪」に通じる道の途中にも、けっこうまだ花びらが残っていました。ちょうど1年前、このCDが出た頃に、桜並木をお散歩しながらこの曲を聴いたことを思い出しました。
そんな日に創くんは、ステージにパーっと花を咲かせるように(才能開花)、桜の傘を広げて(「傘」については後述)、みんなの幸せを祈るような「想い」を込めて、「ハレノヒ」を歌ってくれたんです。本当に、この創くんセンターの「ハレノヒSugar Wave」は、今回の『スタライ8th』にピッタリすぎるほどピッタリな曲だと思いました。
「アイドル・紫之創」の実現:ドリーム=ライブ
「みんながみんな、幸せな気持ちになってくれれば嬉しいです♪」*8
考えてみれば昔から創くんは、〝みんなの幸せ〟を願っている子でした。
「おもてなしが好きなんです」*9
彼が好きだという「おもてなし」というのも、そういうより広い意味で言えば、〝みんなの幸せを願う〟ということなのかなと思います。
紅茶を淹れてあげる。これは身近な人にできることですが、ファンの人たちのように、あまり身近にいるわけではない場合、どうしたらいいか? ということになります。
(「ハレノヒ」の原作ストーリーでは会社の「新人さん」を助けてあげていましたし、以前には小学生のファンの子にも手紙を書いてあげていましたね。でも、そういうことができる範囲にも限度があります。)
それが、歌声を届けるとか、ライブをするとか、そういうことなのではないでしょうか。つまり、アイドル活動をする、ということ。それが、広い意味での創くんの「おもてなし」になるのかなと思います。この「ハレノヒ」の原作ストーリー(「出発新GO!」)以来、彼が自分の理想の「アイドル像」としてテーマに据えつつある、〝みんなに寄り添うアイドル〟というのも、この意味での「おもてなし」なのだと思います。
そして今回の『ドリームライブ』では、その創くんの理想のアイドル像(=ドリーム)が、リアルに・生で(=ライブ)、実現できたのではないかと思うのです。みんなの幸せを願う、おもてなし、寄り添う──創くんは、このリアル世界の私たちに対してもそれをしてくれた。「皆さんのこれからの道行きが晴れるように、想いを込めて歌いました」。
だから、4月から始まる『スタライ8th』で、新生活を応援する「ハレノヒ Sugar Wave」を披露してくれたことは、とっても大きな意味があると思うのです。私たちファンにとっても、「アイドル・紫之創」にとっても。
(実はすでにこれは、『7th』の「うさぎの森の音楽会」でも感じました。みんなに寄り添って、応援してくれるRa*bitsが、創くんがいました。さらに今回は、「ハレノヒ」を経て、さらにそれが展開したと言えると思います。)
桜の傘を持った天使
そして、こんな「アイドル・紫之創」って、改めて……なんですけど。やっぱり、本当に「天使」だと思うのです。──もっとも、ご本人はやっぱり依然として、ぼくは天使なんかじゃないです、って、否定してしまいそうですが(それはそれで良いのですが)。
というかそもそもの話、こういうとき私(たち)って、つい「天使」って言ってしまいますが、もちろんそれはキリスト教などの正式な意味で使っているわけではないですよね。じゃあ、どんな意味なんだろう?と思うのですが、やはり何らかの良いお知らせ(Good News、希望、福音)を届けてくれたり、いつもそばにいて励ましてくれる存在ということなのかなと思います。また、時に奇跡を起こしたりもするかもしれない*11。
創くんは、みんなの幸せを願っていて、そのためにできることがあればしたいな、と思っている。そういう創くんの「想い」は、歌声やパフォーマンスになって、このライブ会場の空間全体を満たして、さらにその〝外〟まで広がっていきます。というのも創くんは、「皆さんのこれからの道行きが晴れる」ように、「想い」を込めたと言っていました。「これから」、このライブ会場から出てからも、この先もずっと、「晴れ」ますようにって。
そして私は、創くんがそう言うならそうなるかもしれない、いや、きっとそうなるのだろう、と素直に思えたのです。なぜなら、いま・ここで、創くんの夢が実現している(=ドリーム・ライブ)。だったら、私たちの夢も実現するかもしれない。そう思えるからです。
そしてこれは実際、そうなのだと思います。というのも、良いことが待っていると思って生きていたら、実際に良い気分になります。考え方も行動も前向きになります。すると結果として、本当に良いことが起きる可能性も高くなるのではないでしょうか。少なくとも私は、創くんをライブで見てから、ライブ会場を出ても、その後もやっぱり、そういう前向きな気持ちで生きていくことができています。創くんの「想い」は、ライブ会場から、ライブ会場の外へ、現実の世界へも、広がっていっていくのです。
だからやっぱり、創くんは「天使」。良い事がありますように、って祈ってくれて、この世界に希望を届けてくれる、美しくてかわいい使者なのです。
(『!!』「出発新GO!」)
創くん遠近法:小さくて大きい
とはいえ、こんなふうに偉大で立派で天使で……などと言い過ぎると、少し過剰というか、行き過ぎになってしまうかもしれませんね。というのも、創くんはやっぱり小さくて華奢な、精一杯に頑張る、成長中の一人の10代の男の子です。〝寄り添う〟っていうのも、一緒に頑張ろう、成長していこう、っていう意味でもあります。
特にこのことは、すでに少しお話ししたように、ステージにかなり近い席で見た時に強く感じました。歌って踊って喋っている目の前の創くんは、やっぱり小さくて細くて、少し心配になってしまうくらい可愛らしかった。
だからそういう意味では、これはちょっと不思議なことなのですが、創くんって、遠くの席から見た場合の方が大きく見え(偉大で、立派な存在に感じられて)、近くの席で見た場合の方が小さく見える(一生懸命にパフォーマンスする、一人の美少年だと感じられる)、と言えるのかもしれません。
そしてこの不思議な〝創くん遠近法〟は、創くんの持つ独特で不思議な魅力に関係していると思います。つまり私たちは、創くんに支えてもらっている。希望をもらっている。と同時に、私たちは創くんを守りたいし、支えたい。少なくとも私は創くんに、この真逆の気持ちをいつも同時に、また交互に抱いてしまいます。〝お兄ちゃんだけど弟キャラ〟というのも、このことですね。こういう複雑な魅力こそが、創くんの、もはや中毒性があるといってもいいくらいにハマってしまう特徴なのだと思います。
(また、付け加えておけば、もともと「イービル」な側面もあると思います。天使であり、小悪魔でもあります。)
「桜和傘」のこと
「ハレノヒ」では、小道具として「桜和傘」が登場しましたね。これも嬉しかったです。『スタライ』は、色々な制約から「傘」なしの振り付けかな、などと思っていたのですが(さすがに衣装まではなかったですけれども)。
本当に、あの桜の傘をパッと開くのは、アプリの「才能開花」演出そのものに見えます。原作「出発新GO!」のストーリーも、創くんが徐々に自分の「アイドル像」というものを意識し始めるお話で、まさに「才能開花」でしたよね。ちなみに最近、創くんの「才能開花」のボイスも変更になりましたね。「自信がついてきましたよ」から、「ぼくがなりたいアイドル」へ。こうした変更・変化も、「アイドル・紫之創」の歩みを感じさせます。その意味でも、あの「傘」がちゃんと登場してくれたことは、本当に嬉しかったです。
MCでは、光くんが「傘」をくるくる回したりしていました。すごい。UNDEADのスタンドマイクやギター、紅月の刀や錫杖など、リズリンは小道具が多いですが、確か、あのくらいの大きさの小道具を持ってパフォーマンスすることになると、新たなキャラクターが増えるのと同じくらい(?)別の工程が必要になるとか──確かそのようなお話をどこかで読んだ記憶があります。ありがたいですね……。
光くんによると、「傘」の取り扱いは、紅月の皆さんにも教えてもらったとのことでした。このエピソードは記憶の限り、アプリ本編等では出てこなかったものだと思いますが、実は私も原作イベント当時からちょっと思っていました。紅月の皆さんから何か学んだりしたこともあったのかな、と。
というのも、『!!』移行直後、リズリンに入ってから、Ra*bitsが「紅月」のライブのお手伝いをして、学ぶところが多かったとか、そんなエピソードがあったかと思います。UNDEADもあったと思いますし、そんなふうにリズリンの他のアイドルから学んでいるというようなエピソードは、特にES設立初期のエピソードやミニトーク等で割とよくあったように思います。
ちなみに完全に偶然ですが、この『スタライ』に行くために乗った新幹線に置いてある雑誌(『ひととき』)に、なんと、岐阜の「桜和傘」が載っていました!!って、ただの偶然なのですが。でも、ただの偶然にしては、かなりいい偶然ですよね。
「桜和傘」欲しいですね……けど、なかなかの¥¥¥¥¥¥……。実はレンタルを一度したことがあるのですが、実物はやはりとってもかわいかったです。ただ、紙と竹でできているので(和傘だから当然そうなのですが)、取り扱いには非常に気を遣います。傘として普通に持ち出して使えるかというと、やめた方がいいと思う。基本的には、撮影用、インテリア用になってしまうと思います。お部屋の天井の高いところに設置して、インテリアの一部みたいにしたらいいかなあ……などと、また迷う気持ちが再燃してまいりました。今回の『スタライ』きっかけで。
というか、迷うとかどうとか以前に大人気のお品で、職人さんの手作りのため1年以上待ったりしないと買えないので、迷う〜とか言ってる人はやめとけ、って感じのお品なのかもしれませんが──でも欲しい……。「アイドル・紫之創」としての「才能開花」そのものみたいな「傘」だもの。なんだかそういう諸々のことを含めて、やっぱりあのお傘、とても気になってしまいます。
桜と創くん
また「おめでと今日から1年生」と言えば、ちょうど大阪公演の頃に「ウェルカム祭2024」ということで、『あんスタ』を「はじめ」よう、「はじめ」まして、ということで、創くんが『あんスタ』「1年生」を「おもてなし」する新入生歓迎会(?)的な企画がありましたね。
(「えへへ」とか言いながら、謎の部屋(「絶対に〝推し〟ができる部屋」)に招待する創くん。ちょっと不思議でかわいかった。)
おそらくそのキャンペーンにもちなんで(?)なのでしょうか、4/1には、「恋野はじめ」ちゃん役も演じてもいました。非常にインパクトのある企画でしたが、桜並木(六叉路)に、創くん(「はじめ」ちゃん)はよく似合いましたね(この企画については、また別の機会にしっかり感想などを記したいですね。かなり遊びました)。
(インテックス大阪付近)
「ハレノヒ」に加えて、春や「桜」のイメージが、創くん、増えてきましたね。元々お花が好きでそのイメージもあるので、ぴったりだと思います。
Ra*bitsパート後半の創くん
Ra*bitsの後半パートは、「サプライズ」というMCの流れにも沿って、ぴょこっとステージへせり上がりで登場しましたね。お衣装は「アルバム衣装」!! もう、これを披露してくれただけでも本当に感激です。前回『7th』とは違って、衣装チェンジがあったこと自体も嬉しかったですね。
他のユニットを見ているとおそらくあるとは思っていたのですが、やっぱり実際に登場すると、かわいくてかわいくて仕方がありません。本当に信じられないくらいかわいい。もちろん「アルバム衣装」がかわいすぎることはよくよく知っていましたが、実際にそこに〝いる〟のを見ると、本当に際限なくかわいいです……。ふわふわのうさぎ天使たち。もう最高でした。
バランスの良さ
またRa*bits後半パートの選曲も、とっても良かったですよね。「メルティ♡キッチン」は、『!』の代表的な曲で、これこれ!というようないかにもRa*bitsらしい、まさにRa*bitsならではの甘々のかわいさを存分に味わせてくれました。
そして「ヒカリスペクトル」は、ちょっとこれまでのRa*bitsとは違った「いま」のRa*bitsを見せてくれます。これまでのRa*bitsと、これからのRa*bits。過去から未来へと続く彼らの道行きを表現していて、非常にバランスの良い選曲でした。「〝ここ〟が、アイドル・紫之創の現在地です」という、「出発新GO!」での創くんのセリフを思い出しました。
「メルティ♡キッチン」の創くん
チョコMC
そういえば、私が見たある回では、ニキくんが美味しそうな匂いがしてきましたよ?というようなことを言いながら、この曲に繋げていました。比較的最近のスカウト「恋こい喫茶」でも、桃李くんに加えて、ニキくん、創くんも登場し、バレンタインのお菓子を作ったり、カフェシナモンに集まったりしていましたね。ちょっとそれを思い出しました。カフェシナモンには創くん考案の「しののんブレンド」がありますし、また別の機会に創くんは、ニキくんの作ったピザを食べていると思います(『!』アイドルストーリー。ニキくん自身は登場せず)。何気にニキくんと創くんは食べ物つながり(?)が若干ありますね。
それからまた、私が見た別の回のMCでは、HiMERUさんがずいぶん色っぽく、アダルトな雰囲気で「チョコレート」のことを「チョコレート」と言わずに紹介していて……彼なりにサプライズしてくれてるのかなと思うのですが……。なんだか、ある意味でちょっとHiMERUさんもかわいかったですね。その意味で、案外Ra*bitsと合う(?)のかもしれません。直前までの、光くんとのやりとりも面白かったですし。
その際、光くんがとっても楽しそうにステージを走り回っていたのがすごくかわいかったのですが、これも少し新鮮な気持ちで拝見しました。光くんが元気いっぱいでいつも「ダッシュ」しているのはもちろんよく知っていますが、改めてこうして間近で見てみると、そっか、光くんって本当にあんなにいつも元気なんだ〜と、改めて具体的に再認識しました。
創くんがかつて、光くんとはユニットにならなかったらあんまり仲良くならなかったかもしれない、だけどこうやって仲良くなれてよかった、といったことをお話ししていたのを思い出します*12。
きっと、この光くんの無限に溢れるような前向きなパワーは、かつてのちょっと引っ込み思案だった創くんにも間違いなくプラスの影響を与えていると思います。創くんの成長に欠かせない、大切な仲間なのだと思います。
バンドのイントロでワクワク
「メルティ♡キッチン」のイントロがバンド演奏ということもあってか、ちょっといつもと違うアレンジでしたね。新鮮で良かったです。ちょっとだけサプライズ感を出すために、少し変えたのかもしれません。登場の仕方もドキドキで、何の曲?もしかして?という感じで、期待感にワクワクしました。
光くんも、どの曲をやるかは内緒だけど、「びっくりしてひっくり返っちゃうくらいドキドキするステージ」と言ってましたが(『パンフ』50頁)、これのことかな。
衣装と曲
それにしても、「アルバム衣装」でパフォーマンスする「メルティ♡キッチン」*13は、もう罪なほどかわいいですね。なにか罪悪感すら感じる(なぜか)。
「うさぎになっちゃうんです〜」と歌詞にあるように、お耳やしっぽのあるこの「アルバム衣装」のかわいさを存分に披露できるという点でも、「メルティ〜」はぴったりの選曲でしたね。
「ぴょんぴょん」とお耳を強調する振り付けや、「お尻のまんまるしっぽがチャームポイントです」と「しっぽ」をフリフリしたり。もうかわいすぎて、普通に悲鳴が上がってしまいます。もう本当にうさぎさんになったのかな?というようなかわいさでした。
というか、そもそも背中の羽根も、ウサミミもしっぽも、〝見えて〟ましたよね。今までもずっと。こういう衣装じゃなくても。Ra*bitsのみんなは、そもそもがうさぎ天使なので、お耳も、しっぽも、羽根も、もともと確かにありました。少なくとも私には〝見えて〟いた。なので、今まで〝見えて〟いたものが具現化した、夢が叶った──そんな衣装だなと、改めて思いました。
──またちなみに言えば、先日のシャッフルイベント「囁くイービルTELEPHONE」の小悪魔・創くんも、もともと前から〝見えて〟いましたよね。それとは示されてなくとも、それはあった。ちっちゃいキバも〝見えて〟いたんですよ。なので、発表されたときは、あ、また具現化しちゃったな、と思いました。
もはやキューピーさん
もう言うなれば、キューピーさんみたいでした。──キューピーさん自体がかわいいものなのかなんなのか、というかあれ自体の意味がよくわからないところはあるのですが。
ただ、本当にキューピーさんみたいなかわいさでした。なんかもう、Ra*bitsってそういう普遍的なかわいさに到達しつつあるのではないでしょうか。
たとえば、後ろ向きでみんなが重なってぴょこぴょこと、まるでRa*bitsマトリョーシカみたいに増えていくような振り付けもかわいかったですよね。Ra*bitsって、みんなちっちゃめでかわいいながらにも身長差があって、そこがマトリョーシカなんですよね(かわいいです。しかも、一番ちっちゃいなずながお兄ちゃんというのもかわいい。どうしてそんなかわいいこと思いついた)。
そのとき、手をアヒル(?)みたいに下に伸ばしたポーズで、ぴょこぴょこっと動く様子が、背中に羽もついていて、本当にキューピーさんみたいでした。
ちょうど、「キューピー3分クッキング」のオープニングで、ポコポコって、キューピーさんや野菜やしゃもじなどが出てきてキッチンで動き回る、あの立体アニメーションみたいなかわいさなんです。ああいうのって、なんて言うんでしょう? あんなふうに小さくて楽しいものたちが出てきて、忙しく動き回るさま、そのかわいさって。Ra*bitsのかわいさって、そういうところがあると改めて思いました。
そういえば、「メルティ♡キッチン」はチョコレートをクッキングするから、まさにキューピーさんのクッキングみたいですよね(?)。
ちなみに「ハレノヒ」でも、例えばみんなが「ぐんぐん」って言いながら、手足を伸ばして行列を作って歩いてくるような振り付けがあって、これもキューピーさんの立体アニメみたいでかわいい、と思っています。
「ヒカリスペクトル」の創くん
そして「アルバム衣装」といえば、やっぱり「ヒカリスペクトル」*14ですよね。最後は「いこう」と、これからの未来への希望でRa*bitsパートは終わりました。
この曲も、やっぱりちょっといつもと違うバンドのアレンジで聴けるのもいいですね。また2番以降のダンスを見たことなかったから新鮮です。
「多少の痛みは ほら」
私の見た回では、Ra*bitsのオンライン会議風トークを見ることができましたが、好きな歌は?という話題で、「ヒカリスペクトル」の歌詞の話になりました。
そこで創くんは、「多少の痛みは ほら」の歌詞がいいなと思う、とお話ししていました。痛みを通り過ぎる、そんな経験を踏まえて、みなさんの気持ちに寄り添えるRa*bitsになれると思うんです、といったようなことをお話ししていました。
本当に良いことを言いますよね。「多少の痛みは ほら」は、創くんがソロで歌うパートでもあります。
「痛み」、そして「通り過ぎていく」。これは本当に創くんなんです。Ra*bitsでもあるんですけど。「出発新GO!」のストーリーの「夢」の場面などを踏まえると、特にそうです。もう「通り過ぎ」ることができたんですよね。そして、理想の「アイドル像」に向けて、創くんは歩み出している。
また、あの部分の創くんの振り付けが本当にかわいいんです。以前にも、『アルバム「TRIP」』の感想でも書いたと思いますが、何か〝おまじない〟のように、手をグッパー(ないしパッグー)する振り付けで、本当にかわいかったです。
ライブ会場で直接、創くんにおまじない(勝手に私がそう言ってるだけですが)してもらったので、きっと私も「通り過ぎる」ことができる、と思えました。もしこれから何か「痛み」があったとしても。
「いこう」:ペンライトの青空
創くんは、会場がペンライトで水色に染まる景色が、「なんて綺麗なんだろうって、胸がいっぱいになる」と言っていました(『パンフ』50頁)。本当に、なんて心が綺麗な子なんだろう、と思います。外見も心も綺麗で、本当に真の意味で〝美少年〟ですよね。創くんって。だから大好きですし、とっても尊い存在だと思います。
その水色のペンライトの広がる景色は、に〜ちゃんは「綺麗な青空みたい」だとも言っていました(『パンフ』50頁)。『アルバム』も、Ra*bitsの「TRIP」は、「空」(宙)の旅というテーマでしたよね。
「ヒカリスペクトル」では、飛行機の真似をするような振り付けがありますが、まさにRa*bitsがこのペンライトの青空を飛んでいるみたいでしたね。「空を飛んでるみたいな気分」(光くん、『パンフ』50頁)。歌詞も、光を追いかけて青空を翔けていくような内容の歌詞ですし、「アルバム衣装」には羽根も生えていて、まさにうさぎ天使たちが、綺麗な青空を飛んでいくシーンを見ているようでした。
最後に「いこう」「いこう」とみんなで歌う部分は、そんな「青空」へと羽ばたくように、これからRa*bitsがアイドルとして色々なことにチャレンジして、前に進んでいこう、さらに飛躍していこう、という勇気や決意を感じます。全員で順番に手のひらを差し出して、円陣を組むような振り付けもありますよね。ここで私たち観客は、羽ばたいていく彼らを見守って、見送るような気持ちになります。
けれどもまた同時に、この「いこう」というのは、日本語の面白いところで、一緒に行こうよ、という誘いの意味でも捉えられます。助詞「う」は、意思だけではなくて、勧誘の意味もある。割とそのあたりを曖昧にして使えるのが、日本語の面白いところじゃないかなと思います。
なので、Ra*bitsが「いこう」というとき、ぼくたちも前に進んでいくし(意思)、また、観客・ファンのみんなも、一緒に進んで行こうね、頑張ろうね(勧誘)、というように、ダブルの意味合いが込められている。こうしたメッセージは、一緒に寄り添うという創くんの「アイドル像」や、「ハレノヒ」のテーマにも通じますね。なので観客は、単に彼らを見守るだけでなく、自分たちも一緒になって、毎日の生活の中で頑張っていこう、チャレンジしていこうという気持ちにもなるのです。
最後に「いこう」「いこう」と歌ってから、メンバーがかわるがわるに手のひらを差し出して重ね合わせる〝エイエイ、オー!〟のような振り付けは、Ra*bitsの仲良しなところが輝いていて、非常に尊くて感涙ものなのですが、今回、最前列で見ることができた回では、見ている私もペンライトをRa*bitsたちの方に向けて差し出して(前は柵しかないからね)、勝手ながら、その重ね合わせた手のひらの円陣(?)に加わることができました。
私も創くんたちと一緒に「いこう」。これからも創くん・Ra*bitsを追いかけて応援していこう。また、一緒に自分の人生を頑張っていこう。そういう意味で、これからもうさぎ天使たちと一緒に、青空の旅(TRIP)をしよう、と思いました。
アンコール、MC、アナウンス等の創くん
「BRAND NEW STARS!!」
Tシャツがかわいいんですよね。創くんは、何を着ていても似合うしかわいいから。特にシンプルな服装の方が、創くんの素材としての良さが輝くとも言えます。かわいかった。特に今回のTシャツは、『プレセペ・キャンサー』で春の色ということなのか、綺麗なピンク色が使われていてかわいかったです*15。
この曲では、今回、創くんとアドニスくんとが2人でパフォーマンスする場面がありました。「ドーリーナイト」等でも交流があったこの2人は、どちらも知的で優しくて、また美しくて、大好きです。
そういえば、アドニスくんはこのツアー名になっている星座・星団のことを少し調べたようです(『パンフ』40頁)。さすがですね。やっぱりまた「図書室」に行ったのかもしれません。アドニスくんはきちんと本で調べそうです。これは全くの想像ですが、もしかすると、図書委員の創くんと「図書室」で、このツアー名の星座・星団のことをお話ししたりしているかもしれませんね。創くんはもともと、星座・星団にも詳しそうですし、おすすめの本も知っていそうです。
「BRAND NEW STARS!!」は歌詞も表示されていましたが、もうそらで歌えてしまいますね。本当に素敵な歌です。「ひとりひとりが輝ける場所」。『スタライ』では、いろんなタイプのアイドルが出てきて、みんな輝いてましたよね。なんてピッタリな歌詞なんだろうと思いました。また見ている観客の私たちも、たぶん喜びで輝いていたと思います。『公式パンフレット』では「星団」の解説もありましたが、まさに春の星団ですね。お互いの重力(魅力)で引かれ(惹かれ)あって、ここに集まっている仲間ということでしょうか。
創くんとお兄さんたち
私が見た回では、創くんが燐音さんと一緒にMCをしていました。ペンライトのゲームにかわいい名前をつけるのは、以前から創くんが『スタライ』でやりがちですね。なんか、名前つけたがりなのかな……かわいい。この二人、原作では「ピザ」をめぐってのちょっと謎な(?)会話が記憶に残っています(『!!』アイドルストーリー)。「まじめくん」というあだ名が付いたのもこのときだったかと思います。
また私が見た別の回では、創くんが薫くんと一緒に、開演前アナウンスを担当していました。この2人も割と昔から、けっこう交流がありますよね。創くんは、かっこいいお兄さんとして薫くんにやや憧れている部分も若干あります。
今回は、薫くんみたいにちょいキザなセリフ言っちゃいなよ?的なことを言われて、やるという……。「僕だけをずっとみていてください」といったようなことを言って(言わされて)いたと思います(記憶)。かわいい。創くんのこういう〝セリフを言わされる〟系のパターンは、もう間違いないです。確実にかわいい。(あと普通にときめく。言われたい。言われなくてもずっと見ていますけど。)
イチオシTRIP!! in 大阪(妄想):海遊館、道頓堀、USJ……
私が見た回で、お見送りのナレーションは「紅月」が印象的でした。大阪の最終回で、颯馬くんが遠慮がちに、紅月のみんなで明日、水族館(「海遊館」のことと思われる)に行きたい、と言い出します。明日は休みにしてあるぞ、と蓮巳敬人さん。お客さんもみんな連れて行きたいところだが、もし明日俺たちを見掛けても秘密にしておいてほしい、と。紅月ファンなら、もし次の日に用事がなかったら本当に「海遊館」に行きたくなりますね。紅月がいるかもしれないし。
そしてここで思ったのは、もしかしたらRa*bitsも明日はお休みにしてあって、どこか大阪で観光しているかも?ということです。全然あり得ますよね。だから、次の日がお休みだったら、もしかすると大阪のこんなところにRa*bitsがいるかも?と想像しながら観光して過ごすのも楽しいだろうなと思いました。
まるで「イチオシTRIP!!」の企画みたいです。あの企画では、「大阪」は出てこなかったかと思いますが、〝セルフ妄想イチオシTRIP!! in 大阪〟ということで、考えてみるのも楽しそうです。紅月が「海遊館」なら、Ra*bitsだとどこかなあ?
実際にあった名古屋の「イチオシTRIP!!」の感じだと、Ra*bitsはやっぱり修学旅行っぽいところへ行きそうかなと思います(商店街食べ歩き、うさぎの神社、名物の喫茶店など)。大阪ならやっぱり、道頓堀とか、天神橋筋商店街とか、そんなところに行きそう。食べ歩きというか、食い倒れですね。大阪にうさぎ系パワースポットはあったかな……確か、うさぎの像があちこちに置いてある有名な神社があったような気がします。
でも、普通にみんなで「USJ」なんかに行くのもかわいいでしょうねえ。Ra*bitsで遊園地に行くエピソードは原作でも何度かあって(制服で行ったこともありましたよね)、とってもかわいかったので。見たい。また創くんは芸術にも関心があるだろうから、「太陽の塔」(「万博記念公園」)なんかも案外興味を持つかもしれません。(またこの同じ名前のカフェにも興味を持つかもしれません。)
もちろん大阪とは限らず、京都、神戸、奈良などにも足を伸ばしているかもしれませんが。そうなるとまた妄想の幅は広がります。楽しい。
『公式パンフレット』の創くん
トレーニング、体力作りの話
創くんは最近、いばにゃんと体幹トレーニングをしているというお話しがありました(『パンフ』49頁)。「トランポリン」している様子、見たい!(見たい!) 絶対かわいい。ぴょんぴょん。
また、光くん筆頭に、Ra*bitsのみんなで、ジョギングやトレーニングをすることが多いとも話していましたね(『パンフ』50頁)。
「ぼくはあまり体力があるほうじゃなくて、激しいダンスのあとはすぐ息が切れちゃうんです。これじゃいけないなと思っていたので、良い機会だなって。」
(『パンフ』50頁)
がんばる創くんは、えらいしかわいいです。やっぱり創くんってけっこう最近、体を鍛えてるんですね。すでにちらほら、そんなエピソードも出ていましたが。知りたかった情報です。……なんか私、ずっと創くんの体力、体型の情報に関心を持ち続けています。ダンスもあるし体力作りを頑張って欲しいけど、あんまりムキムキにもなってほしくなくて、やっぱり同時に、どこかちょっと運動が苦手で華奢な創くんもかわいいよ、と思ってしまう。「すぐ息が切れちゃう」(=かわいい)から、「これじゃいけないなと思って」頑張っている(=えらい)という、この今の状態はすごく(私的には)良いですね。えらいし、かわいいです。
このRa*bits自主トレには、アドニスくんも参加してくれているらしいですね(『パンフ』50頁)。『あんトレ』みたいです。アドニスくん、ちょっとトレーニングを指導したりもしてくれてそうです。ちなみに私も『あんトレ』するときは、メインのトレーナーはいつもアドニスくんです(ただ最近やってない……やろう)。優しいし、頼れそう。スタンプカードのメッセージがかわいい。
それにしてもRa*bitsのジョギングの光景は、もう絶対かわいいですよね。みんなから声をかけれたり、パンをもらったとか光くんも言っているように(『パンフ』50頁)、かわいいし頑張ってるし、絶対応援したくなりそうです。
スーツケースを買った話
創くん、スーツケースを買ったとか(『パンフ』49頁)。「ちょっぴり大人になった気分」と言っていて、かわいいです。創くん的にスーツケースは「大人」なんですね。かわいい。
創くん、どんなスーツケースを買ったのかな。見てみたいですね。Ra*bitsの色とかでしょうか。好きな色はラベンダーの色か、ピンクだと思うのでそれかもしれない。(でも普通に、黒とか、焦茶色とかを選びそうでもある。)
(ちなみに私、個人的にずっと、Ra*bitsの色か、ラベンダーの色みたいな綺麗な淡い感じの色のスーツケースが欲しくて、いつも使っているスーツケースのメーカーからそのあたりの色が出るのをじっと待ってます。なかなか出ない。)
新しい発見がある話
『スタライ』では、いつも新しい発見があります。新しい創くんの魅力が見つかる。すでにあれこれと書いてきた通りです。そしてこうしたことは、創くんも同じだったんですね。
「ステージを重ねるたびに、新しい発見があるんですよ」(『パンフ』49頁)。
創くんって、感受性が豊かだと思うから、いつもいろんなものを感じ取っているんだろうなあと思います。星やお花。なんでもない景色にも、新しい発見、綺麗なもの、素敵なものを見つけているのだと思います。『アルバム「TRIP」』のソロ曲「ボクスケッチ」も、そんな創くんの日々を歌っていましたね。創くんの目を通して見つけた色々な素敵なものを描いているのでしょう。
リズリンの話
リズリンの仲の良さも『パンフレット』から伺えますね。今回は事務所縛りではないにも関わらずリズリンが揃っています(『パンフ』58頁)。『7th』、『8th』と続けて揃って。リズリンで「決起集会」もしたとか(『パンフ』50頁)。
紅月のインタビューでは、前回の『7th』に関して、Ra*bitsのステージに言及してくださっていますね(『パンフ』58頁)。また、打ち合わせのときに創くんのお腹が減ってしまい、蓮巳先輩がお煎餅をくれたというお話しもかわいかったです(『パンフ』49頁)。創くん、たまにこういう〝お腹が鳴って恥ずかしい〟エピソードがありますね(かわいいです…創くんのお腹の音聞きたい…)。育ち盛りで細いから、食べ物をあげたくなります。
他のユニット(一部)
以上、ほぼRa*bitsというか、創くんのことばかりお話ししましたが、もちろん他の皆さんもとっても素敵でした。
リズリンだと、やっぱりUNDEADは相変わらず、すごくかっこいいですね。大神くんのギターのところは、バンドのギタリストさんの演奏もすごかった。生演奏の迫力が一番味わえたユニットじゃないかなと思います。特に最前列で見られた回では、すぐ目の前で大神くん&ギタリストさんが演奏されているので、なかなかの迫力がありました。あんまりロックミュージシャンのライブ等に参加することってないので、こういう感じなんだな〜と。かっこいいですね。
MaM「HELLO, NEW YEAR!」
今回、思いっきり楽しめたのは、MaMの「HELLO, NEW YEAR!」でした。
めちゃめちゃ盛り上がった。テンション爆上がりでした。とっても良い曲ですし、まさに『スタライ』というお祭りにはぴったりです。この曲が来る順番も、すごくちょうどいいタイミングでした。もう、2回目以降の鑑賞では、次この曲がくる!って思うだけで、ワクワクとテンションが上がるようになってました。
あとは、なんと言ってもこの曲のバックダンサーたち。光くん、アドニスくん、明星先輩が登場しましたね。これもサプライズでした。お揃いのTシャツ衣装もかわいかったですね。
確かにこの曲は元のアプリのMVでもバックダンサーがいるので、『スタライ』ではどうなるのかな?と思いながら初回は聴いていました。そしたら、ぴょこっとあの3人が飛び出してきて、サプライズでしたね。
彼ら3人がバックダンサーになった経緯には、もしかするとRa*bitsの「トレーニング」とも関係があるかもしれません。この「トレーニング」には、アドニスくんが時々参加してくれているらしく、さらに他の人たちも顔を出すことがあるようです(『パンフ』50頁)。明星先輩も一緒に走ってくれたこともあるようです(『パンフ』50頁)。そしてまた、Ra*bitsのジョギングに三毛縞斑さんも遭遇したとか、そんなお話もありました(『パンフ』67頁)。こうした中でなんとなく、光くん、アドちゃん先輩、明星先輩で、MaMのバックダンサーをする話が出てきたのかもしれません。
ただ、もともとはアドニスくんが斑さんにサークル活動時に「困ったことがあれば言って欲しい」と声をかけたことがあったそうですから(『パンフ』68頁)、これが発端でしょうね。公演のMCでも、また必要があったら言ってくれ、とアドニスくんは声をかけていました。優しい。
Trickstar「幸せの歌」
トリの「幸せの歌」。感動しました。最初に見た時は、いつの間にやら号泣でした。順番的に、Trickstarが最後なのかなと思ってはいましたが、こういうことだったんですね。
歌詞が表示されていましたが、もうその全てがここにいるみんなにとっての歌にも聞こえました。『スタライ』の今この場が、とっても大事な奇跡的な瞬間なんだなと思えます。生演奏なので、毎回新しいですし、もちろん集まっている人たちも違うし、どの席で見るかも毎回違う。本当に、今しかない瞬間なんですよね。
こういうのって、いつも思うのですが、アプリゲームのアイドルだからこそより尊く感じます。アプリのMVはどこでもいつでも何回でも見られるし、〝今・ここ〟という実在・実存、リアルさが希薄になりがちですよね。でもやっぱり『スタライ』にくると、創くんたちは、〝今・ここ〟を生きているんだと思えます。創くんたちの〝今・ここ〟が、リアルの私たちの〝今・ここ〟と交わる。そういう特別な、本当に奇跡みたいな瞬間なんだなあ、って思います。
それと、ああ、創くんが憧れたTrickstarの「明星先輩」って、こういうことか〜と、改めて体感的に納得した気がしました。もちろん、お話の設定としては知っていましたし、明星先輩に創くんが憧れる気持ちは普通によくわかっていたつもりです。特に初期の恥ずかしがり屋の創くんからしたら、元気で明るくて積極的で、大きな声で堂々と歌っている「明星先輩」は、かっこいいんだろうな、あんなふうになりたいと憧れるだろうなと思います。しかもその憧れの先輩が、「しののん、しののん」って優しく声をかけてくれて、褒めてくれるんです。嬉しいに決まってる。
ただ、今回は改めて、私自身が体感として、こういうことか〜と、深く納得した感じがしたんです。歌詞にもあったけど、本当に、青春、若さ、今しかないキラキラとした輝き。そういうものがぎゅ〜っと凝縮されたステージでした。Trickstarってすごい。本当に、そう思ったのです。
創くんも、明星先輩のようになりたいと時折言っていますが、そのことを再びここで思い出しました。やり方や方向性は違うかもしれないけれども、今回の『スタライ』では、創くんも「ぼくがなりたいアイドルに、ちょっとでも近づけた」(創くん才能開花ボイス)のかもしれません。私が勝手に言うのもなんですけど、つい創くんの気持ちを想像して、そんなことを思ってしまいました。
その他、全体
家に帰ってから、しばらくずっと『スタライ』が終わってないような気分で過ごしていました。
創くんがいつも言っているあれですね。舞い上がっちゃって、まだふわふわしてます、っていう(『Music』ライブ後のボイス)。まさにふわふわと、その世界の中にまだいるような気分が続きます。すごく多くのものを受け取ったので、頭が処理するのにも時間がかかるのかもしれません。
家にいるときは前回、前々回に創くんが出演した『スタライ』のBDを繰り返し見て過ごしたり。『スタライ8th』の曲のプレイリストを作って聴いたり。
しばらくはお部屋や机の周りがペンライトやグッズで散らかっていたのですが、この散らかっている状態も幸せでした。ペンライトがゴロゴロと置いてあって、まだライブの中にいるような気分。これを片付けるのもなんだか嫌で、作業しないといけないのに片付けたくないな〜と思ってしばらく過ごしていました。片付けたらライブが終わってしまう、というような気がして。まあ、結局片付けたのですが。ペンライトを4本ずつ立てて飾るのにちょうどいいアクリルスタンドを見つけたので、いい感じに飾ってます。
本当に良かった。幸せでした。小さいRa*bitsが大きな癒しと幸せをお届けするよ、とに〜ちゃんが言っていましたが(『パンフ』50頁)、本当にその通りでした。
(幕張のホテルにイービルTelephone(白)みたいな電話があった。契約。)
余談:3次元アイドルのライブとの比較
実は大阪公演にとても近い日程で、別の3次元のアイドルのライブ(イベント)にも行く機会がありました。これはまったくの個人的な体験ではありますが、つい重ねて見てしまう部分がありました。もちろん両者は何の直接の関係もなく、そもそも全く違うものなのですが。ただ、両方ともアイドルで、両方とも美しくて可愛くて、両方とも私が応援しているという以外、特段の共通点はないと思います。
アイドルのライブに行く醍醐味というのは、やっぱり、いつも写真や画面、音源などでしか触れていない存在を、この目で見て、そこに本当に実在していることを確かめることができる、ということが一つにはあると思います。
特に、私が応援しに行った方は、あまりに美しいために2次元なのかな?実在しているのかな?と思ってしまいそうなほどの方だったのですが、やっぱり確かにそこにいらっしゃいました。その人の〝奥行き〟のようなものがやっぱりライブに行くとわかるんです。当たり前といえば当たり前のことなのですが。ちょっと斜め横から見たらこんな体格なんだ、ちょっとした瞬間にもこんなふうに手を振ってくれたりするんだ、といったように、同じ空間で、そこに実在しているからこその細かな発見がたくさんありました*16。
翻って『スタライ』でも、いろいろな工夫をすることで、かなりの程度、そういうアイドルのライブというものを実現できていると思いました。創くんも、2次元なのかな?(というか2次元ではあるのですが)と思って『スタライ』に行ってみれば、やっぱりそこにいる!という実在感が得られました。細かく時々こっちを見てくれたり、手を振ったり。やっぱりこんなに華奢なんだな、とか、いろいろなリアルな細かな発見があります。
少しステージから距離のある席のときに、今回初めて『スタライ』でオペラグラスを使ってみたんですが、結構いいなと思いました。オペグラで覗き込む体験ができるということ自体が、本当にアイドルのライブに来てるっていう感じがするし、いつもはスマホの画面ですぐ近くで見ているはずなのに、ここではオペグラで見ないといけない距離にいるという、その〝距離〟を楽しむことができます。本当のアイドルならそうですからね。
それに、前から思っているんですけど(本にも少し書いたのですが)、「SPP」って、オペグラでのぞきこんだときの感覚に似ています。周りがキラキラボヤ〜ってするのもレンズ越しの感じがするし、オペラグラスで覗き込んでいるときって、なんだか周りの人が消えて、急にアイドルと2人きりのような錯覚というか、勘違いというか、妄想というか……一瞬、そういうものに浸れると思うのです。つまり、スタライ+オペラグラスは、リアルSPPでした(?)。
朝美絢さんの、ちょっと悪くて、ワイルドなお姿。私はこれまで、意外とあまり拝見したことがなかったような気がします。
”悪い”感じの朝美さんはやはりとても美しくて、うっとりと陶酔してしまいました(『仮面のロマネスク ~ラクロ作「危険な関係」より~』)。陶酔してご覧になっていただければ、というようなことを、確かご挨拶などでもおっしゃっていたと思いますが、まさにその通り。朝美さんヴァルモンには、本当の心がいつも”ここではないどこか”にあるような、気だるくてデカダンス、かつロマンティックな”悪さ”がありました。ある種の”寂しさ”も感じさせるような……。非常にうっとりとすることができました。
また後半のショー(『Gato Bonito!! ~ガート・ボニート、美しい猫のような男』)では、美しくもワイルドな猫さんに変身(?)されていました。お芝居での抑制された演技から一転、感情がストレートに溢れ出る熱いショーへという展開は、一種の魂の浄化作用のようなものがありました
(もくじ)
- ”悪い”朝美さん
- ”ヴァルモンを演じる”ということの3つの意味
- 滲み出る優しさ、誠実さ
- 瞳の奥に”寂しさ”を見た(妄想)
- 「仮面」と「真剣さ」(マジ)
- 「おっとり」・「悪役」、二重の「仮面」──夢白あやさん(メルトゥイユ侯爵夫人)
- 市民の恋とダンス──使用人たち
- 「仮面」の戯れ、アイロニー
- 一転して、野生の『ガート・ボニート』
- 「獲物」を狙う朝美さんの”目力”
- その他──アドリブ、客席降り、ご当地グルメ、等
”悪い”朝美さん
私が本格的に熱心に朝美さんを拝見するようになってから、実はあんまり、”悪い”朝美さんというのを観ていないのです。スカステ等で過去作品ではお見かけすることもありましたが。そういう意味でも、今回のお芝居はドキドキと楽しみでした。
私にとって朝美さんは、誠実で、優しくて、知的で……というような印象です。ご本人とお役をごっちゃにするのも良くありませんが(またご本人のことを本当のところは単なる一ファンである私は存じ上げないのですが)、私が朝美さんを見るようになってからのお役は、そういうイメージのお役が多かったように思います。そして、そういうイメージの朝美さんが私はもともと大好きでした。
それに対して、やはり今回の『仮面のロマネスク』は、少なくとも表面的には、確かにかなり、全然違います。かなり”悪い”です。
まず、わかりやすく要所要所で、すごく”悪い顔”をします。ニヤリ、としたり。たとえば冒頭、メルトゥイユ邸の夜会で、トゥールベル法院長夫人に目をつける瞬間。最初に拝見した時は、もういきなり早速、とっても”悪い”朝美さんが!!と、衝撃、興奮、感動……等々の感覚を得ました。その宴の後のシーンでも、フランソワーズと二人でお話ししながら悪い顔をされますね。「闘志が湧いてきた」とか。
けれども、朝美さんだからいわゆる”クズ”にならなくていいというか、朝美さんなら悪くてもいいか、と思わせるところがある気がします。
それはもちろん、まず第一に、美しさです。これだけお美しいなら、まあいいか、と思わせてしまう。とっっっても、美しかったですものね。というか朝美さんはつねにすでにお美しいので、今さら言うまでもないことではあるのですが、しかしそれにしても本当にお美しかった。一番最初に登場する際の、あの白い軍服姿。パッとこちらを向いた瞬間。やっぱり素晴らしかったです。これほど美しい人が現実にいるのか、と。そういえば、スカステ「NOW ON STAGE」でも、トゥールベル夫人役・希良々うみさんが、「この『美』」が顔の近くの距離に来るので緊張する……といったようなことをおっしゃっていましたが、もはや朝美さんは「美」という名で呼ばれてしまうほどなのです。「美」自体、「美」そのもの、もはやイデアのような存在……。
”ヴァルモンを演じる”ということの3つの意味
ただ、やはり私があまりこれまで見慣れてこなかったタイプの朝美さんのお役だということもあってか、ほんの少しだけ、朝美さんがヴァルモンを”演じている”という感じが目立つような気もいたしました。それは、これまで私が拝見してきた朝美さんとあえて比較すれば、少しそういう気がする、という程度のことなのですが。また、もちろんこれはお芝居なので、”演じている”のは当たり前のことではあるのですが。
とはいえ、この”ヴァルモンを演じている”という印象が、何か妙で不自然あるかといえば全くそんなことはなく、むしろ、あのお芝居全体の中では、非常に”自然なもの”に感じられたのです。それというのも、おそらく今回のお話で”ヴァルモンを演じる”ということには、あえて分解すれば少なくとも3つの意味があるのではないかと思います。
まず第一に、当たり前の話ですが、これはお芝居なので、朝美さんがお役を”演じている”のは当然です。特に今回、いくつかの会場で何度も拝見する機会を得たのですが、特に最初の方の公演では、そのような”ヴァルモン子爵を演じている”という感じが強く、そして回を追うごとに、ヴァルモン子爵はこういう人なんだろう、とピッタリと板についたような印象を得ました。こんなふうに回を追うごとにこなれていく、自然なものになっていく、というのは、もちろんあらゆるお芝居の公演でよくあることです。また加えて、観る側の私も、幾度も拝見するうちに、このやや”悪い”お役の朝美さんを見慣れていったという部分も大きいかもしれません。
また第二に、この『仮面のロマネスク』は過去に何度も上演されてきたいわば宝塚の名作・古典のようなものであり、そういった伝統的に形成されてきた”型”のようなものを継承する意味合いも当然あるでしょう。とりわけ、朝美さんのこれからのご活躍などを見据えると、おそらくそういった”型”を学ぶ・継承するということが、部分的には伝統芸能のような側面も併せ持つ「宝塚」においては、今の段階で必要だったのかもしれません。次に控える雪組大劇場公演のお役「オスカル」様も、言うまでもなく古典的な”型”となっているお役ですね*1。
朝美さんは、大阪での最後の日のご挨拶でも、宝塚歌劇の素晴らしさを全国に広めていきたい、といったようなことをおっしゃっていました。お芝居だけでなく『ガート・ボニート』も再演ですし、そういった過去から形成されてきたものを受け継ぎ、伝えるという姿勢が、先ほどの”演じている”というような印象に繋がったのかもしれません。そしてそれは、「宝塚」を日本各地に届ける──兵庫県・宝塚市のあの空間をいっときでも別の場所で再現する、そんなチャレンジの中では全く不自然ではなく、むしろそれどころか必然的で、非常に自然なものだと言えるのです。
もちろん、文字通りの伝統芸能である能や狂言でもそうであるように、いわんや現代劇である「宝塚」ならなおさら、単に伝承された”型”の再生産にとどまるのでなく、新たな創造を加えていくべきであるのは言うまでもありません。実際今回も、これは朝美さんのヴァルモンだと思われる部分もたくさんあったと思います(後述します)。また、次の『ベルばら』や「オスカル」様に関しても、すでに公開されているビジュアルイメージや色遣い(とても綺麗なピンク──古典的な『ベルばら』は、赤い薔薇のイメージが強いと思います)を拝見するだけでも、伝統の再解釈と創造の姿勢が、とても明確に感じられますよね。
そして第三に非常に重要な点として、「ヴァルモン子爵」という人物が、そもそも”演じている”存在である、ということもあるのではないでしょうか。すなわち、このお話はそもそも、「ジャン・ピエール」が「ヴァルモン子爵」を演じている、そういうお話ではないかと思うからです。『仮面の〜』というタイトルからも分かるとおり。
貴族の社交界において、さまざまな人たちが見せかけの役割を演じ、幾重にも思惑が交錯し、それらがおり重なって複雑な人間模様をなしている、それが「仮面のロマネスク」だと思います。
夢白あやさんも「NOW ON〜」で、あえて「悪役」感を出すというような演技の方針をお話しされていたかと思いますが、これもまさに「悪役」を”演じる”ということであり、「仮面の〜」ということだと思います(夢白さんについては後述)。
滲み出る優しさ、誠実さ
つまり元々、「ジャン・ピエール」という人物自体が、「ヴァルモン子爵」を演じている──そういう人物であるとすれば、ちょっと”演じている”感じが出ている方がむしろ自然だということになります。
そしてそういう「ヴァルモン子爵」(=仮面)を”演じ”つつも、その合間合間に「仮面」の下に隠された本当の「ジャン・ピエール」が、徐々に透けて見えてくる。また同時に、朝美さんご自身の元来の誠実な魅力も滲み出てくる。そこが重要なポイントなのではないかと思うのです。
そういえば、「NOW ON〜」でも、朝美さんが本来持ち合わせていらっしゃる優しさ、誠実さ、といったものが常にどこか滲み出ている、そんなふうに他の方から指摘されていましたね。朝美さんの元来の優しさが出てるんだろう、って。──しかしまあ、”悪いけど優しいイケメン”とか、これって……現実では近づかない方がいい人だと思うのですが。でもこういうお話や妄想なら、やっぱり素敵なものですよね。
私が鑑賞したある回(大阪の二日目の昼)では、これから全国ツアーを誠実にやってまいります、といったようなことを、ご挨拶で仰っていたのを思い出します。また、スカステ「95期生トーク」*2でも、朝美さんに対しては、同期の皆さんもやはり真面目な性格だという印象をお持ちの様子が伺えましたね。とっても優しくて、真面目で、誠実。私は誠実な人がとても好きです。朝美さんは、見た目と同じくらい、内面も美しい人なのだろうと思っています。
朝美さんも、その場その場では、お相手の女性に真っ直ぐ向き合っているつもりだというようなことをおっしゃっていましたね(「NOW ON〜」)。その場その場で〜というような言い方に皆さんやや苦笑されていましたが……。お役のことなのに、朝美さんが(やや冗談ぽくも)謝る羽目になったりしていましたが、今回の作品に限らず、こんなふうにちょっと迷惑をかけたり悪事を働くようなお役の場合、「NOW ON〜」などで皆さん若干気まずそうにされることがあったりして(冗談も混じっていると思いますが)、見ている側としては少し面白く感じます。おそらくそれくらい、役作りを進める中でお互いの関係や感情が出来上がっていくのだろうと推察します。
ただ実際にお話の中でも、ヴァルモンは気まぐれのゲームのようなつもりでトゥールベル夫人に向かっていたはずが、本当の恋に落ちかけてしまいます。そこで彼は戸惑い、フランソワーズに呼びかけるように歌うのですが、この辺りにも、ヴァルモンの仮面の下の誠実さのようなものが滲み出てしまっている。そんなふうにも思います。
”恋の名手ヴァルモン”という「仮面」を、ジャン・ピエール自身がうまくコントロールしきれなくなっていく。ここに人間味がありますし、ある意味での素直さ、「誠実さ」のようなものがあると思います。そういう意味では、やっぱり朝美さんご本人が元来持っていらっしゃる(と私が思っている)誠実さが生きていると思いました。
そして最後の場面(「二人だけの舞踏会」)に向けて、徐々に彼のこの誠実さが対フランソワーズという形で、滲み出るどころかどんどんはっきりと表に出てくるわけです。
こういう対比を表すためにも、「ヴァルモン子爵」は、部分的にやや”演じている”という感じがある方が、かえって自然なのではないかと思うのです。
瞳の奥に”寂しさ”を見た(妄想)
そしてまた、この「ヴァルモン子爵」を演じているジャン・ピエールという人間には、ある種の”寂しさ”のようなものがあると思いました。これこそが、彼の虜になってしまう、離れられなくなってしまう魅力なのではないかと思います。
見せかけの演技や恋のゲームに興じるうちに、本当の自分をどこかに置き忘れてしまったような、いつも何かが満たされなずに空虚でいるような、そういう寂しさです。
『公演プログラム』のお写真は、毎度のごとくどれもこれもお美しすぎなのですが、特に私が一番好きなのは、ソファに腰掛け、気だるそうに目線を外しているお写真!!……もう、あまりに良すぎて、ヒエッ、と息を呑んでしまい、そのまま呼吸が止まりそうになりました(朝美さんの超絶美麗お写真ってこういう作用があって、本当に危険なんですよね……)。まさにこのお写真のような朝美さんの表情も、何かを企み、獲物を狙っているようにも見えますが、他方で、どこかそんな”寂しさ”を漂わせている気がします。
これは結局トゥールベル夫人にしかわからないことではありますが(彼女はいわゆる「絡む」シーンが多かったわけですが)、彼女が彼と向き合ったとき、その瞳の奥に、本当の心を探し求めて彷徨っている、そんな”寂しさ”のようなものを、もしかすると垣間見てしまったのかもしれない。──少なくとも観客の私は、その場面をオペグラで覗き込みながら、トゥールベル夫人視点になって、朝美さんヴァルモンに妄想の中で対峙したとき、そういう彼の瞳の奥の”寂しさ”を見たような気になりました。──もちろん、全て単なる妄想かもしれませんが。ただ、今見ているものと妄想とが入り混じって、夢見心地になるのが宝塚の魅力だと思っています。
またそれゆえ、この人をなんとかしてあげたい、というような、ある種の庇護欲のようなものも少し掻き立てられる。トゥールベル夫人は、普通に考えたら巻き添えの被害者ということになるのかもしれませんが、でも本当の恋をしたかったということに彼女自身が気づいてしまいましたよね。真剣な恋を求めて彷徨う、この寂しい魂(ヴァルモン)に、自分と似たものを感じたのかもしれません。同情、共感、そして自分なら彼と本当の恋をすることができるかもしれない、この寂しい魂を助けてあげられるかもしれない──そんなふうに一瞬、思ってしまったのかもしれません。……全て推測、妄想ですが。
それにしても。そうだとすれば、強気な、また実際に強い男の、瞳の奥にある弱さ、寂しさ──こういったものは、非常に人の心を惹きつけてしまう魅力……というより、魔力があると思います。そこに吸い込まれてしまって、帰って来れなくなるような力がある(トゥールベル夫人も、自分自身を閉じ込めてしまわれました……)。そこに朝美さんのあの”目力”が重なります。
「仮面」と「真剣さ」(マジ)
貴族の社交界で見せかけの演技に興じるうちに、本当の心がどこにあるのか、自分でも忘れてしまいそうになる。とりわけ当時は、表面的に華やかな貴族の社交界も徐々に終わりが近づいていて、退廃的な雰囲気にも包まれています。時代が移り変わる混沌の中で、”本当のこと”、確かなものが、ますますわかりにくくなっている(=「今何時?」)。
そんな中で、ジャン・ピエールにとって、おそらくフランソワーズとの関係だけが揺るがない”本当のこと”で、すなわち「真剣さ」(=マジ)を確認できる唯一の拠り所だったのでしょう。
「真剣に恋したことはありますか」という印象的なお歌がありますが、「真剣」と書いてマジと読むのだとすれば、まさに「お前にマジ」ということですよね(?)。
フランソワーズもまた、トゥールベル夫人への気持ちが少しでもあるうちはダメよと、ジャン・ピエールに言っていました。いくらでも片手間の恋をしてきたのに(例えば、ダンスニーがセシルに恋しつつ自分とも関係を持っても、何とも思わない)、ただジャン・ピエールにだけはそういう態度を絶対に許さない。
真剣さ、マジ。これが、「仮面」との対義語です。「仮面」は、虚栄の社交界、貴族の世界。仮面舞踏会が象徴的ですね。この中で、いかにして「マジ」の領域を確保するか。それが、ジャン・ピエールとフランソワーズとの、たった二人だけの秘密の領域だったのでしょう。まるで命綱のように、お互いがお互いを、なんとか結びつけていた。この世界に。「あなたがいたから 苦しくて」、「哀しくて」、「生きていられた」。「あなた」だけが、哀しさ、苦しさ、といった人間的な感情の拠り所だった。
見どころは、物語が進むにつれ、どんどん二人がそのことに気がついていくプロセスでしょう。フランソワーズの言う、心にまで仮面をつけてしまった、というのは、要するに、”ゲームに勝ったらご褒美に〜”とか回りくどいことを言わないで、普通に”あなたが好き”と言えばよかった、ということですよね。けれども、こうした「仮面」をつけたお芝居の大前提にあった貴族社会も崩壊に向かいつつある。そして、恋のゲームに興じすぎた結果、「決闘」などという事態にまで至ってしまい、もしかしたらジャン・ピエールは死んでしまったかもしれない。こうした死の予感というものが、徐々に自分の本当の心に気づかせることになります(まさに死への先駆、本来性)。
もともと彼・彼女らが心にまで仮面をつけてしまったのは、貴族社会で生き延びるために身につけた(そうせざるを得なかった)処世術のような部分がありますが、これをもう少しスケールを小さくしてみると、要するに、“なかなか素直になれなかったけど、だんだん自分の本当の気持ちに気付いていった“という、割と普遍的な(よくある)モチーフにもなります。その点で、おそらく貴族でもなければ社交界とも無縁な、現代の私たちにも響くものがあるのだと思います。
本当の恋をしたい、真実の愛を求めて……といったテーマは、実は割と一般的なものですよね。彼・彼女らが求めているものは、実はよくわかる。だから、表面的には共感しにくいかもしれませんが(ちょっと周囲に被害を及ぼしすぎですからね……)、実はやっぱり心に響くものがあるのだと思います*3。
「おっとり」・「悪役」、二重の「仮面」──夢白あやさん(メルトゥイユ侯爵夫人)
夢白さんは、あえて「悪役」っぽくする、という演技の方針を「NOW ON〜」でお話しされていましたが、まさにそうでした。セリフの語尾なども、もともとお芝居であるのが、さらに輪をかけてお芝居っぽく、やや大袈裟なほど「悪役」感を出して演じておられるように感じました。過去の上演については花組さん全国ツアー*4をスカステで拝見しただけですが、それと比べても、そういった「悪役」感が強調されていると思いました。
そしてこれはもちろん、すでにお話しした通り、『仮面のロマネスク』というテーマにピッタリのやり方だと思います。ちょっと非現実的で芝居がかった感じこそ、むしろ自然であると言えるのです。「悪役」、すなわち計算づくで策略をめぐらすような振る舞いもまた、「仮面」だったと最後に気がつくのですから(=心にまで仮面をつけてしまっていた)。
しかもさらに複雑なのは、フランソワーズには「悪役」という仮面のその上に、「おっとり」な侯爵夫人という「仮面」もある。だからフランソワーズはいわば二重の仮面をつけていることになるのです。
例えば「散歩道」「教会前」などのシーンでは特にそれを感じます。ヴァルモンと策略をめぐらしているのにも関わらず完全にすっとぼけて、セシルのお母さんと会話していたり。その後、”侯爵夫人、おでかけに参りましょう”と貴族の青年・娘さんたちから誘われ(=慕われている様子)、「ミモザの花盛り〜」とくるりと回ってダンスするシーンは、いかにも「おっとり」な侯爵夫人を”演じている”ようで、とても面白く感じました(いつもこの場面を楽しみに拝見していました)。
しかし次第にラストの「二人だけの舞踏会」に向けて、だんだんと夢白さん・フランソワーズの「悪役」っぽさがなくなっていきます。最後の場面では「おっとり」も「悪役」も、どちらの「仮面」もとって、剥き出しの真実のフランソワーズが現れる。それというのも「公爵夫人」を演じていた舞台=貴族社会が、終わりを告げるからです。そしてその直後、このお芝居『仮面のロマネスク』自体も終わります。
市民の恋とダンス──使用人たち
「舞踏会」というのは、貴族社会を維持するための作法であって、政治的なものだったと言えます。
ひるがえって、ジャン・ピエールとフランソワーズの二人だけの「最後の舞踏会」は、あくまでも貴族の舞踏会の作法を踏襲していますが、より二人が密着し、個人と個人の関係を結んでいます。
この後、市民革命を経て、ダンスというものが市民のものになっていく。ちょうど同時期に上演されていた花組『アルカンシェル』も、そういう時代のダンサーが主人公ですね(柚香光さん、マルセル・ドーラン)。同じくフランス・パリが舞台でした。 そこではもはや、ダンスは貴族社会を維持するための作法などではなく、個々人の感情の発露になっている。音楽も「ジャズ」の時代になりますが、それもやはり市民・大衆の音楽だと思います。
そこで翻って『仮面のロマネスク』で思い出されるのが、使用人たちや、一般の市民たちの歌い踊る場面です。全体として優雅にしっとりと進行するお話の中で、ところどころに彼・彼女らのコミカルで快活な場面が入り、とても良いアクセントになっていましたね。
市民たちが、集会場へ急げ!とぴょんと飛び跳ねて去っていくシーン(第5場)や、「三人組」(ルイ、ジル、ジャン)が盗品を持って歌い踊るところなどは、野生的な力がみなぎっています。後半の『ガート・ボニート』を予感させるようでもありました。
主に足のステップ(のみ)に重点を置いた貴族たちのダンス(いわゆる社交ダンス)と、全身を大きく使って踊る市民のダンス。こういうダンスの様式の違いからも、はっきりと対照的に描かれていますよね。仮面をつけて、いつも難しい貴族の社交界。それに対して、市民たちのストレートで素朴な感情表現。
使用人たちの恋模様(アゾラン&ジュリー、ロベール&ヴィクトワール)も描かれていましたが、非常にストレートでわかりやすく愛情表現をしていましたね。彼・彼女らには最初から「仮面」がないわけです。彼・彼女らの登場する場面は、緊張を和ませるものであると同時に、あんなふうに簡単に恋ができなくなってしまった、がんじがらめになっている貴族たちの運命を、対照的に浮き立たせています。執事ロベールとヴィクトワールの歌は、そんな貴族たちの運命を、どこか少し憐れむような、そんな響きすら感じられました。
「仮面」の戯れ、アイロニー
けれども、さらにひっくり返すようですけれども、面倒臭いと同時に、やっぱり少し楽しそうでもありましたよね。「仮面」をつけて、演じて過ごすのって。
とってもイジワルな感性かもしれませんが、例えば何食わぬ顔でセシル母とおしゃべりして、あなたおっとりしてるから、などと言われているシーン(散歩道)などは、すごく世間を欺いてるみたいで、やっぱりつい楽しい感じもいたしました。しかもそんな秘密をヴァルモンなんていう美青年とだけ共有してるだなんて……!のちの場面で「教会前」にヴァルモンが登場した時なんか、これ公爵夫人の立場だったら楽しいだろうな〜と思ってしまいました。もちろん、かなりイジワルな楽しみなので、どこかで帳尻が合うというか、やっぱり苦しんでしまう部分があるのですが(すでにお話しした通り)。
ただ、”演じる”ことが、単に無理しているというよりも、ちょっと楽しそうな印象も受ける。そうやって、虚飾に満ちた社交界や貴族のしきたりを、うまく乗りこなし、使いこなして、楽しんでしまう。まさに、そんなアイロニーの態度も見られるような気もいたします。そうやってどうにか本当の自分というものを別の場所に確保しておこうとしたのでしょう。
観客の我々は現代人で普通に市民なので、市民の時代の感覚はやはり分かりやすい。けれども同時に、こういった貴族的な複雑さやアイロニーにも、なにか郷愁のような、失われた時代への憧れのようなものも抱いてしまう。「宝塚」って、この微妙なところを狙って一挙両得ができるような、そんな時代設定をしていることが多いように思います。
一転して、野生の『ガート・ボニート』
このような抑制された貴族の世界、大人の世界から一転して、後半のショー『ガート・ボニート』では野生的な感情が自由に発露します。抑制の社交界から、弾ける野生へ。仮面や”演じる”といったあまりに人間的な世界から、動物的な世界へ。
夢白さんの「にゃ〜お!」というとっても思い切りのいい鳴き声は、毎回拝見するたびに思わず笑顔になってしまいました(前回の大劇場公演『ボイルド・ドイル〜』ルイーザ役でも、思い切り感情を表現されている場面がありましたが、少しそれを思い出しました)。
前半と後半とで、少しびっくりするような鮮やかな対比で、皆さんこの転換が少し大変な部分もあったかもしれません(「NOW ON〜」でも少しそんなお話があったような気がします)。けれども、こういう構成になっているおかげで、かえってバランスが取れているとも言えます。「真剣に恋したことがありますか」から、「熱く熱く熱く」へ。前半では抑制されていた素直な感情、野生のパワーが、猫ちゃんたちの姿をとってブワ〜っと溢れ出してきます。続けて観ることで、何かカタルシスのような快感が得られるような気がしました。
「獲物」を狙う朝美さんの”目力”
また、前半から後半へ、朝美さんがヴァルモン子爵から美しい猫(のような男)へと変身することになるわけですが、全く勝手な解釈ではありますが、ここに一つのつながりも見出してしまいます。
すなわち、あの目。猫のような、大きくて、好奇心のある目。”目力”とよく言われるように、まさにこれは朝美さんの魅力だと思います。
少し舞台から遠いお席であっても、裸眼ではっきりと目の表情、目線が伝わってきました。目がぎろっと動く、視線の動きまでもが、それこそ大きな目をされているので、すごくよくわかります。「狙った獲物は離さない」という歌詞もありますが、あの獲物を狙う目つきは、『仮面のロマネスク』でもありましたよね。
遊び人の男というのは、ある意味、好奇心が強いということでもある。ヴァルモンが、トゥールベル夫人に目をつけるときや、フランソワーズに「闘志が湧いてきた」と言うときなども、まさに「獲物」を狙う目つきのようでした。貴族の抑制された世界で、時折、本当の心=「マジ」が見える瞬間があって、そのマジな目つきは、「獲物」を狙うハンター・猫の目つきと重なります。
また、ブエノスアイレスの「キャット・スプル」の場面は、ちょっとだけ『仮面のロマネスク』っぽかった気もします。次々と寄ってくる女性たちを払い除けながら、「真剣」な相手である、夢白さん・アビシニアンのところへまっすぐ、「マジ」な目つきで向かっていく。ある意味で、お芝居ラストの「二人だけの舞踏会」の続きというか、一層ヒートアップした続き見ているようにも思いました。
ちなみにこの場面で、蝶ネクタイを解いて、本気になっていく姿は定番ながらやっぱりとってもカッコよかったのですが、そういえばお芝居の方でもトゥールベル夫人とのシーンでそういう仕草がありましたね。ネクタイは抑制された大人の世界、仮面の世界の象徴とも言えます。獲物を狙った瞬間、それを解いて、鎖に繋がれていない野生の猫になるということなのかもしれません。
その他──アドリブ、客席降り、ご当地グルメ、等
それにしても、美しい猫のような男、朝美絢さんは、確かに本当に美しかったです。
例えばまず冒頭の、白と黒のメインのお衣装。ファーやフリルのついた裾の長いジャケットは、白猫っぽくて可愛く、またかっこよくて、特に好きです。『公演プログラム』で藤井先生もおっしゃっているように、猫って、美しくて可愛いけど、獲物を狙う鋭さ、クールさもある。そういう魅力は本当に朝美さんですよね。ちなみに、このお衣装で朝美さんが登場される際に歌うテーマ曲は「来てしまったよ」と歌い出すのですが、これはいろんな地方に朝美さんが「来てしま」う全国公演にピッタリだと思いました。
それから印象的なのは、サバンナの「キャット・ヴィオレンタ」。今日裏切られても、明日いいことがある、って、とっても良い言葉ですよね。希望が持てる。猫って、そういう野生的な、非常に前向きなエネルギーを持っていると思います。あんまり根に持ったりしないし、気持ちの切り替えが早いのです*5。そういうポジティブなところは見習いたいなといつも思っています。
またこれに続く、男役さんたちのお帽子の姿が印象的な「ガート・セルヴァジム」も、まさに王道という感じでカッコよかったですし、そのほかの場面も含めて、全体的に見どころ満載のショーでした。前回の望海風斗さん主演の公演はスカステでしか拝見したことがありませんが、そちらもとても素晴らしかったのですが、今回はまたそれとは違った、別のショーのように新鮮に楽しむことができました。
「黒ネコのタンゴ」を歌う「ガート・ド・ディヴァティメント」のアドリブは、ずいぶんこだわっていらしたようで、毎度、ご当地にちなんだ内容を考えておられたようですね。私も、拝見するごとに違っていました。また、ガート・ボニートさん(朝美さん)のお話しの運び方は、はじめは今回どのようにご当地の話題につながっていくのだろう?と思ってふんふんと聞いているうちに、あ、そういうこと〜!?と途中でひらめくような、そんな楽しみがありました。さすがは朝美さん。お話しの構成が上手い。
客席降りでは、サービス精神旺盛で皆さん本当に楽しませてくださいました。地方によっては比較的、出演者の皆さんを身近に感じられるようなスケール感の会場もあり、とても貴重な機会となりました。
私が印象に残っているのは、縣千さんがかなりお近くまで来ていただいたときです。とってもお優しい性格のためか、かなり時間ギリギリまでファンサービスをなさっていて、少し時間が足りなくなったのか、急にものすごい速さで走って舞台に戻って行かれたのがとても印象に残っています。あの、背中に羽をつけたような全身のお衣装で、ちょこちょこ〜っとすごい速さで走っていく後ろ姿がなんだかとっても可愛かったです。そしてスポッと元の立ち位置に収まって、ちゃんと踊っておられました。
ちなみに縣さんのアドリブといえば、『仮面のロマネスク』で、ヴァルモンに恋の相談をする場面。「そして、歌います!」のあたりを少しずつ変えて演じられてましたね。それに対して朝美さんが、ちょっと想定外だったのか、おおっと一瞬反応していたりしたのが面白かったです。あのワンちゃんの番組(「あにまるハウス」*6)でも思いましたが、改めて、とても良いコンビが作られているように感じました。
また2階以上のお席の場合でも、客席降りの場面では朝美さんがしっかり目線を送ってくださり、嬉しかったですね。朝美さんを一生懸命オペラグラスで見ていたら、急にこちらに目が合ったような気がして、ドキッとしいたしました。目線が合うというだけで近くに感じることができますし、本当にすぐそこにいらっしゃるんだなと思えます。大袈裟に言えば、朝美さんとちょっとしたコミュニケーションをとれたような、そんな気にさせてくれます。
また今回、私は初めて全国公演をあちらこちらで拝見する、という体験をしたのですが、それほどたくさん回ったわけではありませんが、それでも結構スケジュールが密になりました。初めて行く土地で、ローカルな電車に乗ったり、駅から結構歩いたりして、会場に向かいました。
とはいえ私はただ追いかけて、座って観ているだけですから、それ以上にたくさんの場所を回って公演もなさっている朝美さんのことを考えると、私なんかが疲れたなどと言うのは甘っちょろすぎるよな〜とは思います。
それに、あまり普段行かない土地に行く以上、せっかくだからと旅行も兼ねた予定を入れたのもあります。とっても美味しいご当地の料理をいただいたりもでき、そういう部分でもとても楽しかったです*7。自分からはなかなか行かなかったであろうような土地にも、朝美さんが連れて行ってくれた──そんな気にもなります。
もしかすると、朝美さん、かなりお疲れになったのではないだろうか?と少し(勝手ながら)心配ではありましたが、朝美さんも、個人的に(?)楽しまれた部分もあったようでしたので、少し安心いたしました。
これから少しだけ、お休みが取れるのかもしれませんね。もう次のお稽古も控えているのかもしれませんが。次の大劇場公演、とっても楽しみです。
2023年末〜2024年2月にかけての雪組公演について。宝塚大劇場、東京宝塚劇場、それぞれで何度か観劇することができましたので、私の大好きな朝美絢さんのことを中心に、感想を簡単に記しておきます。
(もくじ)
公演全体について
お芝居『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』は、コミカルで軽快に楽しめる内容ながらも、鑑賞後は強く心に残る作品でした。大袈裟かもしれませんが、見ている自分自身も、もう一度原点に立ち返って(例えば子供の頃の自分を思い出して)、人生を歩もうというような気分にもなりました。ドイルや編集長たちが、自分の夢を追いかけて、物語を紡いで生きていったように。
また、ショー『FROZEN HOLIDAY』は、とにかく楽しく、しかも感動的な、まさにこういうのが観たかった!というような完璧なレヴュー作品でした。「ホテル」という設定のおかげで、ちょっといつもの現実から離れた素敵な場所で、楽しい時間がこれから始まるんだ!というような没入感もありましたね(冒頭の映像も、テーマパークのアトラクションのようでした)。
朝美絢さんの多面的な魅力
待ちに待って、朝美さん登場
朝美さんファンの私としては、『ボイルド~』は朝美さんのいろいろなお姿を拝見できる場面が多く、とても嬉しかったです。最初、登場までなかなか時間がかかり、朝美さんはまだかな?と思っていたら、まさに魔法のように登場します。焦らしに焦らされて、待ちに待った朝美さんの登場は、おかげでより一層嬉しく感じました。「シャーロック・ホームズだ!」とスポットライトが当たる瞬間がとても記憶に残ります。
そして登場したと思ったら早速、例の「パイプ」をハンドマイクに見立てて、朝美さんホームズ・オン・ステージといった感じの、歌って踊る場面に入ります。「ナンバーワン、ナンバーツー、……」と順番に「ホームズズ」が現れ、深夜の寂しい診療所から一転、賑やかなステージになって、自然とウキウキしてきます。これからなんだかとっても面白いこと、とんでもなくワクワクするようなことが始まるんだ、と思わされます。
これってつまり、ドイルの人生が、ここから大きく動き出す、そういうワクワク感なんですよね。だってあの歌って踊るホームズ(たち)もまた、ドイルの想像力が生み出したものなのですから。
ドイルが昔書いた(あまり売れなかったらしい)小説(『緋色の研究』)に登場した「ホームズ」というテーマを再発見したとき、これならいけるかも?という直感、そして、これから始まることへの予感、ワクワク感があったのかもしれません。そういう心情を、あの歌って踊る場面は表しているのでしょう。「最初の一文字」、そこから始まる「冒険」。
よく「霊感が降りてくる」(インスピレーション)と言いますが、まさに「降霊」の瞬間ですね(in-spiration は、spirit 霊 とも同語源ですね)。インスピレーションが浮かんだときのワクワク感が擬人化されて、煌びやかな歌や踊りとして表現されているのだと思います。「研究協会」での降霊術のシーンを、ドイルの「想像力」の中で反復しているとも言えます。
もう一人の主役?
ここから朝美さん演じるホームズ(「シャーロック・ホームズ000」)はまるでもう一人の主人公のように活躍します。
おかげで、かなり様々な角度から朝美さんの魅力を拝見することができて、ファンとしてはとてもありがたい(?)作品だと思いました。今の朝美さんがお持ちの様々な魅力、種々の能力を、まるでコレクション・カタログのように次々と拝見できるようになっていて、これからの朝美さんのご活躍への期待が込められているようにも感じます。
また実際、ホームズは、主人公であるドイルの感情を表現する、もう一人のドイルとしての側面もあります。「君(ホームズ)は、僕(ドイル)なんだから」というセリフもありました。また、ホームズの視点からすれば本人は「物語」の主役であり、そのつもりでドイルに「ワトスンくん」と語りかけています。自分の活躍を記録させているつもりなのですから。
知的、かつチャーミング
私は以前から、朝美さんの知的な人物の演技がとても好きです。
これはある意味で(逆の意味の)偏見なのかもしれませんが、あんな端正なお顔立ちの方は、きっと知性も備えているに違いない、となんとなく思ってしまいます。(実際、朝美さんが番組や雑誌などでお話しされているとき、ところどころでふとさりげなく、一段階抽象化したものの見方や、俯瞰的な観点からお話しをされている場面を見かけることが時折あり、知的なものを感じます。)
過去にも朝美さんはインテリなお役を演じられていて、それらは私はとっても大好きでした。今回も探偵役ということで、そういった感じが見られるのでは?と、とても期待していたのですが、さらにそれを上回っておられました。
考えてみればそうなのですが、「シャーロック・ホームズ000」は、本の中から飛び出した「妖精さん」のような存在ですよね(朝美さんは「ランプの精」のようだとおっしゃっていましたね)。なので、「本」の中のロジックで本人は思考し、行動しているわけです。だから、微妙に現実の世界のロジックとズレている──非常に微妙なズレですが。
ドイルを「ワトスンくん」と呼んでいたりするのもそうです。本に「私はワトスンだ」と書いてあった──ところでこの本はあなたが書いた──ゆえにあなたはワトスンだ、という、非常に(形式的には)すっきりとした三段論法に基づいて、ドイルを「ワトスンくん」と呼び続けているのですが、現実の世界からすればそうじゃないわけです。そういう「設定」だとドイルは言っても聞いてくれません。だってホームズは世界一の探偵で、世界一頭脳明晰の〝はず〟だから、間違うはずがない、本人もそう思い込んでいる。
(ちなみに私は、この三段論法をベースにした形式的な論理学(古典論理学)が、現実と奇妙にズレていく不思議さは、お馴染みあの『アリス』を思い出しました。朝美さんの「ホームズ000」が、他のホームズ「たち」に運ばれて退場する時、ひひひ~と笑っているシーンがありましたが、まるでチェシャ猫のようでした。)
こんなふうに今回は、知性がある方の、知性があるゆえのズレ、またそのコミカルさ、といったものが表現されていると思いました。ただ知的で素敵だというだけでなく、さらにちょっとおかしみやコミカルさまで加味されてきていて、私なんぞが勝手に期待していたことをさらに上回ってこられたと思ったのです。
またそもそも、朝美さんは役作りのためにホームズの原作小説を手に取られたとお話しされてましたが(『歌劇』やスカステなど)、その原作のホームズにも実はちょっと抜けているところがあったようだと仰っていましたね。(ちなみに朝美さんはいつも役作りのために勉強熱心で、いろいろ調べたり努力をなさっていることがエピソード・トーク等からわかるりますよね。私はそういう朝美さんの、いつも努力なさっていて尊敬できるところがとても好きです。)
2024年カレンダーの表紙
そういえば余談ですが、朝美さんって、毎回毎回、本当にいつも期待を上回ってしまう方だと思うのです。2024年の劇団カレンダーの表紙を見た時も、まさにそう思いました。朝美さんのお写真では、これまでにも何度も「これぞ朝美さんの最高のお写真だ!」と思うものが(本当に何度も)ありました。今回のカレンダーのお写真は、さらにそれをまた更新してしまうような美しさで、本当に驚愕しました。
もう初めて見た時には、息が止まるかと思ったほど。こんなに美しい人がいるのだろうか、と。「影までカッコイイね……」と知人とも話しました(〝影〟の効果が印象的なお写真でした)。
また以前から思っていたことですが、お歌や演技なども、私のようなただの素人が見てもはっきり違いがわかるくらい、ずっと常にご上達なさっているように感じます(もっとも上達されているだなんて上から目線で失礼な言い方かもしれませんが。またもちろん、元々が悪いということではありません。元々がとても素敵で心底感動してそう思っていたのに、さらにはっきりわかるくらい、過去を上回ってしまうということなのです)。
そうやって毎回、あらゆる点でつねに自らを更新し続けて、過去を上回っていってしまうのが朝美さんだと思います。
拗ねちゃうホームズ
チャーミングといえば、ドイルが、ホームズの契約を更新しない、そして郊外に家を建てる、という話をする場面。
僕を一人だけ置いていっちゃうんだね……って、プイッと拗ねちゃうところは、何だかとても可愛らしいようにも感じました。
朝美さんって、ありえないくらい超絶的にカッコいいんですが、どこかふとした瞬間に、ほんの少しだけ、愛嬌というか、可愛げのようなものがあり、ここが独特の魅力にもなっていると思います。
ドイルと握手もしないで、プイッと向こうを向いて、スタスタ~と立ち去ってしまう場面は、あの後ろ姿の「スタスタ」という足取りからも、僕はもう拗ねちゃったんだからね!という感じがとてもよく出ていました。毎回オペラグラスで、朝美さんの後ろ姿のシルエットが消えて無くなるまでじっくり見てしまいました。なんだかとても愛おしくて。
そういえば、朝美さんホームズは、お芝居の中で退場する姿にいろんなバリエーションがあり、どれも心情をよく表していて面白かったです。
ウキウキとスキップしながら立ち去る時。プイッと拗ねてスタスタと立ち去る時。その違いがはっきりしていましたね。そういう感情がわかりやすいところも、今回のホームズの魅力だと思います。そういえば、お芝居の一番最後の最後では、朝美さんホームズさんはパイプを振って「バイバイ」をしてくれていました。
悪魔の「ラップバトル」
そんなどこか可愛げのあるホームズから一転して、今度は悪魔のお姿で登場されます。ちょっと拗ねちゃっただけかと思ったら、いつの間にか拗らせちゃって、けっこう怒ってた……みたいな。
この変化、ギャップに、またゾッとするような魅力を感じました。あのワルそうで怪しげな朝美さんの表情の、なんとも美しいこと。そういえば前回の大劇場公演『Lilacの夢路』でも、冒頭で「メフィストフェレス」を演じられていましたね。こういう「魔」な雰囲気の朝美さんも、本当にとても美しくて大好きです。
そういう意味でも、今回はいろんなタイプの朝美さんの魅力が次から次へと引き出されていて、ファンとしてとてもありがたい(?)構成でした。
悪魔の「ラップバトル」(スカステでそらさんがそう呼んでいたと思います)もとてもかっこよかったですね。朝美さん悪魔ホームズがグイグイとドイルに迫りながら、ジリジリと語りかけていき、そのセリフが徐々にリズムに乗ってラップに変化していくところがとってもクールでした。*1
デーモンと「人生の主」
書かせている(最初の一文字を~)→書いている(一人の作家として生きていくと決める~)→また書かせる(悪魔の契約~)。人生の「主」という歌もありましたが、まるで「主と奴」の弁証法のように、ドイルとホームズ、作るものと作らせるものとの関係が反転しながらお話が進み、最終的には両者は〝和解〟します。「だって君は、僕なんだから」。
悪魔は「デーモン」ですが、「daemon」は人を導き突き動かす〝精霊〟でもあります(ソクラテスのダイモーンもこれですね)。何かを作ること、創作することって、どこかデーモンに突き動かされているとしか思えないような、そういう不思議な部分があると思います。技巧的に意識的に作る部分もたくさんあると思いますが、ノリにノって創作している瞬間、つい夢中になって我を忘れているようなこともあるのではないでしょうか。
そしてこのことをもう少し広い話に繋げれば、この作品の「『自分らしくとは?』というテーマ」(『歌劇』)もここにあるのかな、と思います。与えられた才能や向いていること(ドイルの場合、ホームズ作家。これは「編集長」や読者たちといった、他者から見出される場合が多いでしょう)と、本人がやりたいこと(ドイルの場合、歴史小説など。昔からの夢)。この両者(向いてること/やりたいこと)の間でうまくバランスを取って、どうにかこうにか奮闘することの中で、「自分らし」い生き方が見つかる。「Boild Doyle on the Toil Trail」というタイトルも、そんな奮闘する人間の姿を表しているのではないでしょうか。
モテモテ朝美さんシーン&ウインク
それから、これはいつも好きなのですが、朝美さんの〝みんなからモテモテ状態〟(?)のシーン。『ボイルド~』でも、ホームズファンの人たちが押し寄せる場面などがそうでしたね。
こういうときの朝美さんの、ちょっとチャラチャラとしながら、少し上を向いて、口角を上げて、どこか得意げに〝僕がモテるのは当然!〟といったような表情が、なんだかとっても好きなのです(もちろん当然ですが)。
『FROZEN HOLIDAY』の「サンタクロースJr.」さんも、トナカイちゃんたちに囲まれたそんなシーンがありましたね。これこれ!と思いながら楽しませていただきました。
ちなみに、「サンタクロースJr.」の朝美さんは、何回か観劇した中で毎回私の座席の位置は色々でしたが、最低一度は、こちらに向かってウインクしてくれた!と思える(と、勘違いできる)瞬間があったような気がします。おそらくいろんな方向にバラけて目線を送るように工夫してくださっているのかなと思います。
本当に嬉しいですよね、朝美さんのバチバチのウインク。もともと目力のある方は、ウインク力(?)も強いのではないでしょうか。心を撃ち抜かれてしまいます。毎回バチバチと幸せを感じられました。
和希そらさん
和希そらさんはご存知の通りご退団の公演で、そのことを想起させる場面もいくつかありました。
特に『FROZEN~』では、「大晦日」のシーンと重ねて、「蛍の光」の原曲となったメロディーを使いながら、旅立たれるそらさんご自身のことを表現されていましたね。歌詞の内容も感動的で、毎回毎回、ついつい涙を流してしまいました。
特にあの場面の和希そらさんは、本当にダンスが美しくて感動しました。今回に限らず、そらさんのダンスを見ていつも思うことなのですが、全身の大きな動きが、指先の小さな部分の動きにまで、全て一つに繋がってしなやかに動いている、そんなふうに見えるのです。遠くから見ても、それがはっきりとわかります。素人ながらにも、本当にハイレベルで美しいダンスだなあといつも思っています。
余談ながら、和希そらさんの「ディナーショー」は配信でしっかり拝見いたしました。テーマソングから素晴らしかったですし、他にもかなりたくさんの曲数を詰め込んで歌ってくださり、どれもこれも素晴らしかったのですが、なんといってもすごかったのは中盤の圧巻のダンス。非常にハイレベルなパフォーマンスだと感じました。鳥肌が立ち、ただひたすらじーっと見入ってしまいました。こんなすごいダンスがあるんだ──というより、「ダンス」ってこんなにすごいんだ、というように思ったほどです。
そういえば、お芝居『ボイルド~』でも、「探しにいくんだ!第二の夢を!」と飛び出そうとするそらさん編集長をみんなで引き止めるシーンがありましたが、こちらもついご退団のことを重ねて見てしまいますね。
「第二の夢」。きっとこれからも、ますますご活躍なさるのではないかと思っています。和希そらさんの大劇場のご挨拶(スカステで拝見。こちらは用事で配信は見られず……)も、非常に心に響きました。最後まで男役の美学を貫くというようなことをおっしゃっていて、清々しくキッパリとした強い意志を感じます。ご挨拶そのものにも「男役の美学」が貫かれていましたね。なんてかっこいいんだろう!と思いました。ちなみに東京での千秋楽のご挨拶は配信で拝見できたのですが、ちょっと楽しい仕掛けというか「引用」があったりして、非常にポジティブな気持ちで次のステップに向かわれるのだなと思いました。
夢白あやさん
前回の『Lilac~』でも感じたことですが、今回いっそう、夢白あやさんがとっても素敵だなあと思いました。本当にお人形のように白くて、お美しい方ですね。そして明るく、力強く、どこかコミカルな演技がとても素敵でした。「ストランド・マガジン」編集部へ乗り込むシーンや、〝ホームズ暗殺〟に張り切るシーンなどは、見ていて思わず笑顔になります。
また、夢白さん演じるルイーザとドイルのお父さんのシーンは一転してシリアスでした。お父さんは、ドイルの本(ホームズ)を読んでいたのですね。この場面は毎回、観るたびに泣いてしまいます。ドイルは直接にはお父さんに会いに行っていないのですが、本に書かれた「ホームズ」というドイルの分身が、ドイルの代わりになるような形で、お父さんたち家族を少しだけ繋いだと言えるのかもしれません。
次の雪組全国公演(『仮面のロマネスク』)では、夢白さんは今回とはまた違ったタイプのお役を演じられることと思いますが、また異なる魅力を見せてくださることでしょう。とても楽しみにしています。
縣千さん
お芝居のメイヤー教授、『FROZEN HOLIDAY』の「Winter Jazz DJ」と、全体を通じて縣さんは今回、少し面白い役回りを担っておられましたね。
しかしショーでは途中、「DJ」の縣さんがサングラスを取られて登場し、銀橋で歌ってらっしゃる場面では、あのドレッドヘアにも関わらず(?)端正なお顔立ちが輝いていて、とてもカッコよかったです(そういえば『シティーハンター』でも、サングラスを取ったら~……という場面がありましたね)。
またアイドルユニット風(?)の「超越雪祭男子 HSFB」では、心底、これが観られてよかった!!と思いました。映像になったら絶対ここ何回も観よう!と、早くも思っています。「新時代の雪組」(『歌劇』)というイメージもあるようですが、本当に、そらさんがもう少し残られて、朝美さん、そらさん、縣さんたちが中心になって、こうした場面をもう少し見られたら良かったのに……とちょっと思ってしまいました。
書きやすいペン
また縣さんといえば、私が大劇場で観劇したある日に、公演の中断がありました。しばらくの間、少し不安な気持ちで座席で待機していましたが、またこれから再開しますよ~という際、まず真っ先に縣さん演じるメイヤー教授がお一人で舞台に現れて、あのとってもコミカルな調子で、少しアドリブ的なお芝居をなさったのです(中断した直前がメイヤー教授のこの場面でした)。
「お待たせしました、私、ずっとこの書きやすいペンで書いていたんですよ~」(うろ覚え)といったような楽しい演技に思わず笑ってしまい、おかげでホッとして、また一気に元の世界に連れ戻してもらうことができました。
予期せぬ状況でも人を笑わせるようなことがサッとできる、プロとしての度胸や気概に、とても感動いたしました。
それでも物語/宝塚が必要だ
初日、彩風咲奈さんご挨拶
また、この公演は、たまたま初日(結果的に初日になってしまった日)にも大劇場で観劇していました。冒頭で理事の方(?)のご挨拶もあったりして、少し緊張感のある中で幕が上がったのですが、音楽が流れ、人々が行き交うロンドンの慌ただしい街並みの場面が始まると、あっという間にあのお話の世界へと連れて行かれてしまいました。朝美さんもあの冒頭の部分が好きだ、とおっしゃっていましたね(「NOW ON STAGE」)。
彩風さんの初日のご挨拶では、会えない時もずっとお客様はともにいてくれたのだと今日わかりました、といったようなことをおっしゃっていました。コミカルなお芝居での笑い声や、ショーでの観客も巻き込んだ振り付けなどもあり、客席からの反応がはっきりと感じられたこともあったかもしれません。
もちろん私にしてみれば、彩風さんがおっしゃるように中止期間中に宝塚のことを忘れてしまうなんて、絶対にありえないと思ってしまいます。生きるのに必要なものの一つですから。
宝塚が必要だ
「パレード」のとき、いつも思います。
素敵な人たちが、次々と歩いてくる様子。こんな夢の世界は、他では絶対に味わえない。やっぱりどうしても、宝塚でしか得られないものがあると思うのです。
もう終わってしまう、また元の世界に戻ってしまう……という寂しさと共に、しみじみといつもそう思います。*2
あくまでカスタマー体験としてというか、観客・ファンの立場から経験したこと、感じたことに限って言っても(劇団の内部でのことについては、実際には私は直接知ることができないため、あまり憶測でものを言ったり口を出すものではないと思っています)、宝塚ないし宝塚歌劇という文化や概念ではなくて、宝塚歌劇団ないしそれを運営する阪急電鉄に対しては、ちょっとそのやり方はどうなんだろう?と疑問に感じることは時々あります。もちろん、アイドルでもなんでも「運営」や「公式」というものはファンから嫌われやすいものだと一般的に言えるのかもしれませんが、やはり宝塚は歴史がとても長いだけに、現代には合わなくなっている部分も何かとあるのではないでしょうか。
それでも、この宝塚にしかない輝きは、やはり(少なくとも私には)必要だ、と思います。だからこそ、「運営」に問題があるならどんどん改善していって欲しいと思いますし、それによってこの文化をこれからも存続できるようにして欲しいと、一ファンとして願っています。*3
物語を生きる
ホームズ「生きていくのは、時にとても困難だ」
ルイーザ「けれど、だからこそ」
ドイル「世界には、それでも物語が必要だ」
ちなみに、あの「物語が必要だ」という言葉は、単に現実逃避して、物語の世界に閉じこもるというようなことではないでしょう。ホームズが「ワトスンくん」(ドイル)に語っていたように、「想像力」は、現実に生きる人間の中にある。
ホームズは「想像力」によって作られた「物語」の存在ですが、実は私たちも同じ。少なくともそう言える側面がある。というのも、私たちもまた「想像力」から現実の行動を始めるからです。〝こうしたいな〟と未来を思い描き、そのために行動する。その意味で、私たちが生きるということは、「物語」を作るということでもあります。
もちろん、完全に思い描いた通りに現実に生きるなどということは、ほとんど滅多にできないでしょう。現実の荒波に絡め取られて、あらぬ方向へ引っ張られたりしながら、どうにかして少しでも自分の行きたい方向へ、ジリジリと進んでいくしかない。自分と世界との相互作用の中で、どうにかこうにか奮闘しつつ、「自分らし」い「物語」を紡いでいく。ドイルの奮闘はまさにそれでした。
バルフォア卿や、メイヤー教授も、ホームズの「物語」を読んで影響を受けて、彼らの現実の人生を歩んでいましたよね。ファンの読者が編集部へと押し寄せるシーンもありましたが、ホームズの「物語」が彼らの人生の大事な一部になっているからこそなのでしょう。私には宝塚が必要だというのも、そういうことなのです。
(大劇場に行くと、公演ドリンクなど、いろいろ食べたり飲んだりしてしまいます。楽しいです。)
今年(2023年)のだいたい後半、夏から秋・冬にかけての創くん(紫之創)との思い出を、ちょっとまとめてみました。──ストーリーの重要なところはちょっと別にゆっくり考えたいなと思っているので、周辺的な事柄というか、ゲームの内外での思い出も含めて(写真撮影機能なども)、個人的に振り返ります。
(この記事をちょこちょこまとめていたら、アプリ内でもこういう思い出振り返り機能「Memories of Ensemble 2023」が出てきました。こちらはちょうどそのごく個人的なバージョンというか、「Memories of 創くん2023(後半)個人版」ですね。いわゆる推し活の振り返りのような。今年の前半(1〜6月あたり)も、「出発新GO!」イベント、シングル発売、名古屋の旅行(イチオシTRIP)などいろんなことがありましたが、これらのことは別のところでちょこちょこと書き記してあるので、ここでは後半のことを。)
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【もくじ】
- ★お誕生日の創くん
- ★アルバム発売時期の創くん
- ★秋バラとコスモスと創くん
- ★旅館の創くん
- ★「ダージリン・アールグレイ」を創くんと
- ★ハロウィンの創くん
- ★寮のお部屋の創くん
- ★カラーコード衣装の創くん
- ★クリスマスの創くん
★お誕生日の創くん
もう結構前になりますね。7月15日。
☆アプリ「誕生日キャンペーン」の創くん
やっぱりとってもよかったです。お誕生日はパーティ系のお話が毎年続きましたが、今回はパーティ後の場面でした。賑やかにワイワイと過ごした後に、急に静かな場所で2人きりになる、という感じが良かったですね。
普通のストーリーでは基本的に他のアイドルたちとのやりとりが多く描かれますが、こういうお誕生日や季節ごとのミニイベント、ミニトークなどでは2人だけのときの(プロデュ-サーさんと2人という意味で)創くんが見られて良いですよね。私はかなりこれ系を重視しているというか、ありがたいなと思っていつも享受しています。*1
☆本を読んでいる創くん(を眺めたい)
ちょっと待っている間も本を読むんですね。良い。こういうところが創くんの好きなところです。(すぐ猫背になってスマホいじりだしたりとかしない……創くんはそういう子。)
アイドルと学校で忙しいでしょうけれども、こういう隙間時間でも本を読んでいるから、おそらくかなりの読書量になっているだろうと思います。(ちなみに、ここで読んでいた本は凪砂くんがプレゼントしてくれた鉱物の本とのことです。そういえば彼はパーティで何か本の朗読もしていましたね。)
こういうふうに創くんと待ち合わせして、先に着いた創くんが本を読んでいて、ちょっとだけ遠くからそれを眺めるとか……良いですね。妄想。広がる。
ふむふむ、みたいな顔をしながら、ちょっと下を向いて、あのサラサラの髪が少し垂れて、本を読んでいる創くん。待ち合わせに遅れてるくせにナンですが、なんだか美しくて神々しくて、しばらく眺めてしまいそう。
創くんとどこかお出かけするとして、ブックカフェとかそういうところに行くのも良いですね。この、ちょっと遠くから眺める時間のために。はい、妄想はこのくらいにしておきます……。
(読書中の創くんのイラストとしては、やはりこちらがすぐに思い浮かびますね。ドーリーナイト。個人的に、最も好きなイラストの一つです。ルーム衣装も最も好きなものです。)
☆お誕生日の電話の創くん
あとは、お誕生日の「電話」。まず真っ先に「もうおうちにつきましたか?」と聞くところ。ちゃんと帰れたか気にしている。優しいですね。そしてすぐその直後の、少しだけ甘えたようなセリフ……。お兄ちゃんで、かつ、弟くんという、創くんの二面性、この独特の魅力がギュッと凝縮された「電話」だったと思います。
(それにしても、やっぱり独り占めしたい気持ちはあるんですね。創くんはどのくらいの気持ちがあるんだろうな、と思うのですが。独り占めして、ちょっとわがままを言いたい。多分このくらいなのかな。創くんが求めているのって。)
☆お誕生日の創くんをお祝い
私も、創くんのお誕生日にはやはりお茶をいただきに参りました。
ちょうどお出かけでもしようかと言っていた友人が、創くんのお祝いを一緒にしてくれるということで、アフタヌーンティーを予約してくれました。
(お誕生日クマと。ネイルも創くん風にしました。)*2
やはり創くんはティータイム好きだと思いますから。
ただ、私自身はアフタヌーンティーが好きですが──また創くんも嫌いだということはもちろんないでしょうが、やはり彼が一番好きなのは、お庭でゆっくりとお茶をいただいたりすることでしょうね(「フィーチャー2」など)。
ラグジュアリーなホテルラウンジなどでいただくティータイムより、綺麗なお花が咲くお庭や、陽の当たる芝生に寝転んだり、手作りのお菓子を持ってきたり、ポットのお茶を入れたり……そういうことなのかもしれません。
ガーデンでお茶というのは創くんらしいなということで、この日に行ったお店もガーデンに面していて、季節によってはお外でいただくこともできたようなのですが、なんと言ってもリアルの7月はとても暑いので……。屋内でいただきました。一応、ガラス越しにガーデンが眺められるお席だったので、それは良かったのかなと思っています。
お庭に寝転ぶ「フィーチャー2」も「冬」のストーリーでしたしね。冬だけど暖かい日差しのある日。小春日和のお庭が想定されているのかなと思います。一番気候の良い季節ですね。
★アルバム発売時期の創くん
8月はアルバム発売ですね。アルバムの内容やアプリ内のキャンペーンのことは別の記事でいろいろ書きましたが、アルバムの周辺的な事柄を少々。
(また8月はインテックスにサークル参加して、同人誌を頒布しに行ったりもしましたが、同人誌のことは別の記事に書きましたので省略。)
☆額縁と創くん
アルバム発売の時に特典でもらったクリアポスターをきちんと額縁に入れて飾りました。
そうすると、そのほかのグッズも(そんなにたくさんはありませんが)、なんとなく並べてきたけれども、この際、額縁に入れたらいいのでは?と思うようになり、実行しました。思ったより時間がかかりました……。
☆ラベンダーのサシェと創くん
ラベンダーのサシェというものは、実はいくつか持っています。買ったものもあれば、作ったものもあります。
創くんと同じものを持っていると考えるだけでも嬉しいですし、創くんからもらったという妄想もありですね。創くん、割とよくサシェをプレゼントしているので。
〝創くんから漂う香り〟は、公式?にもほぼ決まっているので(「花のにおい」by 友也くん)、創くんがそばにいるという気にもなれます。(グッズの「フレグランス」はそういう香りではなかったですが。)
☆クリスマス創くんコーナー
ついでに、こちらはけっこう前に作った別の創くんコーナー。クリスマスのときに、素敵なガラスのツリーとLEDキャンドルを見つけたので作りました(キャンドルはリモコンで点けられて、ちゃんとロウが塗ってあるのでそれっぽいんです)。透明感、輝き、美しさ、まさに創くんにピッタリです。
本当はここはシーズンごとに入れ替えようと思っていたのですが、結局これが気に入ってしまって、ここだけ一年中クリスマスになっています。聖歌隊、スタフェス、Brancoと創くんクリスマス関連は素敵なものが多いですね。青い髪、涼しい目。創くんは冬が似合う(冬も、似合う……春も夏も秋も、何でも似合う)。
☆ちょっと良いCDプレーヤーで聴く創くん
また、「ハレノヒSugar Wave」のシングル、そして「アルバムTRIP」をきちんと聴くために、「CDプレーヤー」を買ってしまいました。今までは家ではAirPlayで聴いていたのですが、やはり「ハレノヒ」や「アルバム」の物理的にも美しいCDが手元にあるのだから、せっかくならそこから直接に(ちょっと良い音で)聴きたいと思ったのです。
ちょっと良い音でというところがポイントというか……。オーディオ機器にあまり詳しくない私からしたら、ただCDを再生するだけなのにけっこうするな……というお値段だったのですが、それでもこの分野?では一番安い価格帯のものを選びました。どうもオーディオの世界はキリがなくこだわれてしまいそうなので、程々にしておこうかと。
それでもやはり、素人の私からしても音が良くなった──気がしています。少なくとも、同じアンプとスピーカーで聴いているのに、AirPlayで飛ばして聴いていたのとは違うと感じる。
特に思ったのは、個々の音が区別して立体的に聴こえてくるという感じがしました。「Ra*bits」曲では4人の歌声に色々な楽器の音が入っているのですが、それらがグチャっとくっつかずに、きちんと区別された上で、でもバラバラにはならずに綺麗に揃った状態で同時に耳に入ってくる──という感じがしました。
「ハレノヒ Sugar Wave」も、こんなにたくさんの音が鳴っていたんだなあ、と改めて思いました。本当にとても賑やかで、華やかな曲なんですよね。まさに「ハレノヒ」の音楽です。
ここは誰と誰の歌声だということなども、はっきりと際立って聞こえる──気がします。例えば「がんばろうね がんばろうね 応援してる 応援してて」という箇所は、それぞれの声が、あっちからこっちからやってくるように聞こえて、今この場で、本当に4人が声を掛け合って励まし合っているように感じられます(「ついに本番だよ!」の前なので、舞台袖で声を掛け合っているイメージでしょうか)。
また、メンバーの歌声の一節ごとの歌い終わりの語尾の区切り、止めるのか伸ばすのかなどもくっきり聞こえる気がする。
アルバムの創くんソロ曲「ボクスケッチ」も、透き通った歌声と美しい演奏が、ふわ〜っとそよ風に乗ってこちらにやってくるというか、包み込まれるというか……そんな、ちょっとうっとりとした恍惚を味わえました。
──などと言いつつ、この感じ方の一切が、すべて〝気のせい〟の可能性も否定できません。あるいは全く気のせいではないにしても、意識して聴こうとするものだから自分の耳の方がよく働き、結果としてくっきり聴こえるというだけのことかもしれない。でもそんなプラシーボ効果であったとしても、やっぱり効果が得られたのだからよしとしようと思います。
☆アフタヌーンティーとアルバム衣装の創くん
ちょうどアルバム発売時期にお茶に行ったのですが、ブルーの色使いがちょうどアルバムTRIP衣装に合うなと思い撮りました。
★秋バラとコスモスと創くん
桃李くんとバラ園に秋バラを見に行ったというボイスがありましたね。
(そういえば昔「うちにラベンダーを見にきなよ」って誘われてたと思うけど、その後行ったのだろうか。)
☆バラ園の創くん
そんな創くんたちに倣い(?)、私も秋バラや、他にも秋のお花を見に行きました。
やっぱりお花の妖精っぽい「スイートペタル」。
真っ赤な薔薇には、なんとなくこのお衣装かな。
「ゴールド・バニー」というバラ。ゴールドが使われたこちらの衣装で。
バラ園を見下ろせるカフェ。カフェはやっぱりこちらが似合いますね。
バラのお茶もあったのですが(そっちの方が創くん的ではあるのですが)、意外と暖かかったのでバラのソーダにしました。
☆コスモス畑の創くん
また、コスモス畑にも行きました。やっぱり「スイートペタル」かなと思ってまずはこちらで。
けれども、制服とか、私服も実は良いと気づきました。特にコスモス畑の場合、この辺りのちょっと日常感のある衣装も合う気がします。
制服は、学院でお花のお世話をしている創くんが思い浮かびますね。私服は、ふらりと歩いていたらお花を見つけた、という感じにも。(桃李くんとバラ園に行った時も多分この「私服」でしょうね。)
なんにせよ、創くんは本当にお花が似合います。いつもお花の香りが漂っていると言いますし、まさに登場するたびに背景にお花が描かれる伝統的漫画表現そのもののような子です……。
☆スイートペタルの創くん
ついでに。時期は前後しますが、スイートペタル衣装が似合う場所のあんスタグラム。
ピューロランドもやはりこちらかな。ミラクルギフトパレードの直前に。スイートペタル衣装はやっぱりお花の妖精という感じですが、パレードで踊る妖精さんたちの列に一緒に入っても違和感がなさそうです。
それからサーカス。ピューロランドって、初期のコンセプトにはちょっとサーカスっぽいイメージもあったみたいなのですが、それと同じく、本家のサーカスにもやっぱり合いそうな気もします。後から思ったけど、サーカスはなんとなく8周年の衣装でも良かったかもしれません。
★旅館の創くん
「チャンバラナイト」のストーリー内容はまた別で考えるつもりですが……ちょっと周辺的な感想。
やっぱり特に良かったのは、創くんの「旅館の浴衣」ルーム衣装と、「旅館の中庭」の背景を手に入れたことですね。
マイルームに設定したら……とても良いのです。普段のボイスも、旅行先で言われているように思うと特別感があってとても良い。
たとえば、「弟の気分になって……」のボイスは、旅行に行った時に、こっそり甘えている創くんが思い浮かぶ。
また、「歌が褒められた」とか、「不良役もやる」とか、次々とお仕事のことをお話ししてくれているボイスも、いつも控えめな創くんだけど、こういう旅行先で少しリラックスして、いつもはあんまりしない、ちょっとお仕事のことを自慢というか、少しだけ得意になって話し始めてくれているのかな……というように思える。ちょっと旅館の付近をお散歩したりしながら。
すでに似たようなルーム衣装で「ホテルの館内着」というのもあって、こちらもそれなりには良かったのですが、やっぱり「ホテルの館内着」でお散歩はしないですけど、「旅館の浴衣」なら、旅館の敷地やちょっと近所くらいならアリですよね。なので「写真撮影機能」(あんスタグラム)を考えるとやっぱりこちらの「浴衣」はいろいろと広がります。もはやそのために、こういう純和風な旅館に泊まりに行こうかと思うくらい。
ちょうど「秋」で、「紅葉の天ぷら」のボイスも出てきて、これも非常にタイミングが良く感じられました。旅行先でお話ししているみたいです。
「紅葉の天ぷら」がある名所は割と限られていると思いますが、少し拡大解釈して、葉っぱの天ぷら、山菜の天ぷらと考えても良いですね。そんな場所へ、和風旅館に泊まる旅行に行くというのも素敵かもしれません。「写真撮影機能」も大活躍しそうですし。今年の秋は実行しませんでしたが、来年行こうかな。
ちなみにこの「紅葉の天ぷら」のボイスでは、「つくるのが難しいらしい」と言っていますが、そういう「つくる」という観点で話をしてるのも創くんらしいですよね。やはり、色々と工夫して、自分で「創」り出すのが創くんだと思います。旅行に行っても、そういう観点からのお話や、またいろいろ幅広く教養もあると思いますから、きっと楽しいだろうなと思います。
……と、すでに何度も見聞きしてきた「ボイス」に、こうして新たな背景と衣装が加わることで、全く新しい物語が見出せる(妄想できる)というのも大変素晴らしいです。
★「ダージリン・アールグレイ」を創くんと
創くんの1stソロ曲「Happy Coming*ティータイム」に出てくる、「ダージリン アールグレイ」という歌詞。ここから私は、「ダージリン・アールグレイ」(ダージリン茶葉で作られたアールグレイティー)を入手して、創くんとお茶をする──というのをずっとやってみたいと思っていましたが、それが叶いました。
ちょうど英国フェアで売っているのを発見。これはと思いすぐに手に入れました。一緒に「マンダリンオリエンタル」のスコーンも買って帰り(成城石井でクロテッドクリームも買って)、お家で創くんとお茶をしました。楽しかった。
創くんにお茶をいれてもらった、という妄想もいいですが、むしろ逆もいいですね。いつも頑張る創くん、いつも人に気配りする創くんを、今日は私が労ってあげるという感じです。(今年の「お誕生日」のお話では、そういう展開がありましたね。)
(香りもよくとっても美味しい紅茶でした。)
★ハロウィンの創くん
ハロウィンのミニイベントは、HiMERUさんと組むとは!と、ちょっと意外性がありましたが、それも含めてサプライズということなのかもしれません。
(このミニキャラの部分が可愛すぎますよね、こういうとき毎回思うけど。ぴょこっと動いて。)
創くんの今回の驚かし方は、やっぱり創くんらしいなと思いました。素朴でかわいいとも言えるし、若干理屈っぽい感じもして、そこが創くんらしいと思います。創くんは妙なところでロジカルで、案外さっぱりしている部分もある。そういう不思議なところがある。
ちなみにハロウィンのミニイベントは、以前も創くん、良かった記憶があります
☆HiMERUさんと創くん
それにしてもHiMERUさんって、大変お綺麗ですよね……美しさナンバーワンなのではないかとすら思います。「Crazy:B」の曲に創くんを入れるときは、HiMERUさんのところに入れがちです。ちょっと大人な感じになったら……と妄想できて楽しいです。
創くんは「フィーチャースカウト[1]」の時もいろんなユニット名をあげて、〇〇とか〇〇のような、かっこいい感じも憧れるな〜などと語っていました。他のユニットのMVやライブに創くんを入れるとき、私はそういう創くんの頭の中のイメージだというように捉えています。ライブ後の「戻りました〜♪」のマイルームのボイスも、イメージの世界から戻ってきた、みたいにも捉えられます。
特にこちら。HiMERUさんセンターの「指先のアリアドネ」。元のHiMERUさんの美しさ、色気がとても好きなのですが、こうしてみると、創くんもちょっと大人びて見える……気がする。良いです。
★寮のお部屋の創くん
「フィーチャースカウト紅郎編2」の星4、蓮巳敬人「看病は匙加減」ですね。アイドルストーリー蓮巳敬人「寮監代理の目覚め」。
創くんが、同室の蓮巳先輩の看病をしたり、氷鷹先輩も寮監の仕事を手伝ったり。
それにしても。いいですね。創くんにお粥を作ってもらい、しかも食べたら褒めてもらえるなんて……。おでこの熱も測ってもらえるし、子守唄も歌われたい……(蓮巳先輩は断ってましたが。「朗読」も。普通そうすると思いますが)。
☆お部屋の創くんたち
3人とも、真面目、かつ、少し天然(というか若干ズレているところがある)な感じが共通していますよね。
今回はさらに、3人の真面目さの方向性やズレ方そのものがズレていて、絶妙な不協和音が加味されて面白かったです。
あのお部屋はどんな感じなんだろう?きっと様子を見ていたら面白いだろうなあと気になっていたので、今回のストーリーはありがたいですね。たぶん、このお部屋の3人の様子がこんなふうに直接描かれるのって、これまでなかった?と思います。会話の中で、お部屋ではこんなふうに過ごしているんだ〜、こんなやりとりがあったんだ〜、というように間接的に言及されることはあったと思いますが(すごろくで遊んだ、絵を描いている、等)。
☆寮のお部屋の創くんコーナー
お部屋(「星奏館寮室(敬人・北斗・創の部屋)」)のビジュアルイメージも、今回が初めてですよね。
お部屋の「背景」が欲しくて、創くんのスカウトではないものの、一生懸命引きました(来てくれました。星4蓮巳先輩。才能開花前イラストにも創くんかなり映り込んでいますし。寝込んでいる蓮巳先輩(裸眼)もなんだかかわいいです)。
創くんのコーナー?と思われる部分。おそらく一番右側ですね。色合いやインテリアなどからしてそうだと思います。(一番左側の蓮巳先輩コーナーは、カードイラストのベッドの柄からわかりますね。真ん中がおそらく氷鷹先輩ではないでしょうか。)
創くんのベッドはこういう感じなんですね。自分の家のベッドもちょっと似た感じにしてみようかな……。
生成りというか、クリーム色のお布団。枕に、丸いクッション。(なんとなく、創くん、丸いクッションのところに頭をつけて寝てそうな気がする。想像ですが。──友也くん星5[本物の可能性]才能開花前イラストのような感じで。)
ベッド本体と、ベッドサイドテーブルは木目調。ベッドも、サイドテーブルも、どちらも無印良品にあるような気がします。「タモ材ベッド」、「木製サイドテーブルベンチ」あたりではないかなと。
さらにいえば、ベッドの上の箱のような形の棚。これも無印良品「壁に付けられる家具」に似ている。無印良品は、確かに創くんが使っていそうだと思います。
この棚には植物(ハーブの類かなと想像します)と、額縁、そして兎の置き物が2つ置かれています。大きいのと小さいの。オレンジ色と、木目調。
この兎の置き物は、分厚い木の板を切り抜いて作られた木工細工のようなものに見えます。こういう木のおもちゃは私も持っていました。
創くんのことだから自分で作ったか(学校の美術だか技術だかで作ったのかもしれないし)、もしくは「スカウト!ドーリーナイト」の「蚤の市」で見つけた「兎の置き物」だったりするかも?という想像もできるかもしれません。に〜ちゃんと友也くんに似ている(と創くんが感じた)「兎の置き物」を見つけて、ちょっとだけ人形遊びのようなことをしていましたね。
また、棚に置かれた2つの額縁には、イラスト上では抽象画のようなもの(もしくは額縁を買った時に入っている紙のようなもの?)が見えますが、おそらくこれは表現上のものであって、写真か何かが入っているのかなと想像します(両先輩方のベッドの上には、実際に抽象画が飾られているようですが)。ご家族・ごきょうだいのお写真、または「Ra*bits」の思い出のお写真なのかな、などと想像します。
あと、やっぱり本棚がありますね。この本棚は、氷鷹先輩のベッド(だと思われる)に近いですが、おそらく3人で共通で使っているのかな? それにしても、この本棚おしゃれですよね。うちの本棚も実はつい最近買い換えたばっかりなのですが、ちょっとだけ雰囲気が似てるかも。嬉しいです。
それからお部屋中央のローテーブル(ちゃぶ台)と、籐で編まれたような分厚めのクッション。ここ、居心地良さそう……とすぐ思いました。おかきのような渋い感じのお菓子も置かれています。ここで3人で何話してるんだろう。見たいですね……。3人とも姿勢が良さそう。
★カラーコード衣装の創くん
お話の内容は、ゆっくり別で考えたいと思いますが、衣装について。
スカウトは……う〜ん、ダメでした。途中で諦めました。(これ以上は使わない、と決めている金額があるので、その範囲でやめました。)
「お菓子の家」のときも、スカウト期間中は全く出て来ずでしたが、その後お誕生日や色々な機会に引いていき、結局なんだかんだでMAXまで揃いました。そういうものだと思って、ちょっとずつ狙っていきます。
そういえばつい先日、ESプレミアムパスの「1日1回無料」でなずなくん星5が出てきました。こちらもスカウト期間中は全くダメでしたが、こんなこともあります。
☆新しい雰囲気の創くん衣装
創くんのMV衣装では、こういうタイプは初めてですね。ストリートな?感じというか、元気、わんぱく、やんちゃな雰囲気のMV衣装は。
正確には、共通系の衣装ではこういった傾向のものはありました。7周年の衣装が特にこういう感じかな。ボギータイムも捉えようによってはそんな感じでしょうか。またルーム衣装やカードイラストのみの衣装となると多少はありました。
けれども、創くん用のMV衣装ということで用意されたものではこれが初めてです。これって結構画期的なことというか、ついに来た!という感じがあります。
(こういうスカウトの衣装では、少し意外な感じの衣装が割り当てられることも結構あるなと思いますが、その流れが創くんにも来たのかなとも思いますが。)
衣装のデザインは、創くんの自由な心の動きが表現されていて(芸術は心の自発性によるものですよね)、そこがとても良いなと思いました。もっとも、デザインそのものについていえば、これまでの創くん衣装の中で最高の衣装だ!とまで言えるかというと微妙なところではありますが、なんにせよこういう系統のMV衣装が創くんに来たということはとても大きなことで、嬉しいなと思いました。
☆絵の趣味(そして天体観測)と創くん
また、2ndソロ曲もそうでしたが、お絵描きの趣味が最近、触れられることが増えましたね。これまで(特に『!!』以降)、お茶やお料理などの趣味、また時に園芸やハーブ、読書の趣味の方は、結構触れられていたと思いますが。創くんがお絵描きをするというところ、とっても私は好きなので嬉しいです。
ついでに「天体観測」の趣味もまた描かれるといいですね。創くんが、天体や星についてどんな思いがあって、どんなふうに感じているのか、もっと詳しく知りたいなと思っています。
衣装のテーマとしても、お菓子の家、フィーチャー1は、お茶。フィーチャー2は、お花。そして今回カラーコードは、絵の趣味、という感じでしょうか。
こんなふうに見ていくと、そのうち「天体観測」関連の衣装なども見ることができたらいいなと思ってしまいますね。「アルバムTRIP衣装」は、ちょっと宇宙感はありましたが。
★クリスマスの創くん
ショッピングのキャンペーン。今年も特別なプレゼントをくれましたね。以前のキャンペンでの「プレゼント」も素敵でしたが……。大事にします。
リアルでのクリスマスっぽい写真。やっぱりBrancoの衣装かな。創くんでクリスマスというと。
『鏡の国のアリス』テーマのショーウインドーには、やはりこちらの衣装でしょうか。
ケーキ。
サックスのミニミニうさくみゃちゃんも、なんとなく創くんっぽいと思って時々連れて行きます。以前にノベルティでいただいたお帽子が、ちょうどRa*bitsユニット衣装っぽいので気に入ってます。背中には羽根もつけてあげました。アルバム衣装感。
あと、ラベンダーのうさくみゃちゃんポシェットも創くんっぽいと思って連れていくこともあります。その子にもこういうお帽子を作ってあげたいところ。
あとはそうそう、百貨店のクリスマスのフェアで「本」の形の缶に入った紅茶を見つけました。
本 × 紅茶 というのは、まさに創くん!と思い、手に入れました。創くんにちょっとした(気を遣わせない程度の)プレゼントをするなら、こういうのも良さそうです。
しかも缶の「表紙」にはお花の絵が描かれていて、創くんも好きそう。いくつかある中でも、紫色の缶を選びました。
この紅茶は、紅茶と緑茶のブレンドで、また柔らかいバラの香りがします。バラやお花の香りのお茶は、過去にも創くんが淹れてくれていましたね。また「しののんブレンドティー」シリーズの中にも、確かバラの香りがするものもあったはず。
うん、楽しかった。
……以上、2023年後半をメインに、創くんとの個人的な思い出を振り返りました。
「写真撮影機能」って、もっともっと撮りたいのに、うっかり忘れてしまうことがあります。素敵なところに出かけても、あとから撮っておけばよかった〜と思うこともよくある。「メンテナンス」も曲者です。来年はなるべく忘れず撮っていきたいですね。
『フラガリアメモリーズ』。まだ私もほとんどこのコンテンツのことをわかっていません。公式ホームページを見ただけです。でも、もうそれだけでいろいろな想いが溢れてしまいました。
このコンテンツの世界観や設定には、サンリオの理念のようなものがちゃんと反映されているように思えますし、キャラクターたちもとても良い形で、見た目のみならず内面的にも、その特徴が「騎士」たちに落とし込まれているように感じました。
けれども、私の場合、なんと言っても「キキララ」(リトルツインスターズ)です。特に、キキくんのキャラ。「クラークステラ」さん。(敬称は何がいいのかな。「クラく〜ん!」とか気楽に呼んだら怒りそう──というか、怒りもせず、ただ目線も合わせずに無視して立ち去りそう。そしてそこが良い。)
もう、最高です。一言で言えば。本当にまだ公式ホームページを見ただけなのですが、いろんなことがブワ〜っと頭の中を駆け巡りました。
— フラガリアメモリーズ 【サンリオ公式】 (@fragaria_sanrio) October 11, 2023
☆
『サンリオ男子』の時も、やっぱりキキララの男子(西宮諒ちゃん)が一番好き、とはっきり言えるレベルで好きでした。キキララの男子かどうかわからない段階で、どう見てもこの子が好きだ……!と思っていて、後からキキララの男子だと分かったとき、キキララファンとして、非常に運命のようなものを感じました。
今回もやはり、公式ホームページをぱ〜っと見ていて、キャラクター一覧をスクロールしながら、もう、一瞬で目に止まりました。え、明らかにこの子が好き……と思いました。そしてその直後に、この子が「キキくん」のキャラクターだと知りました。やはり今回も運命を感じます。この「クラークステラ」さんに。そして、キキララに。*1
(詳しく調べたり、また展開が進むとどうなるかわかりませんが、とにかく、今の感じでは本当に最高です。でも、もしこのコンテンツが元のサンリオの理念やキャラクターをきちんと反映させているのであれば、この感動は、今まで私が「キキララ」、特にキキくんに対して思っていたことが掘り起こされたものだとも言えます。なので、ファーストインプレッション的な感想とは言っても、必ずしもまったくの的外れということにはならないのではないかとも思っています。)
もくじ
★冷たさ──高貴、かつ、知的
☆冷たい
色白で、知的で(「占星術」などとある)、繊細そうで最高なのですが、でもなんと言っても良いのは、〝冷たさ〟です……よね!!
「アンタの言ってること、理解できないし、
理解するだけ時間の無駄。
…僕には、ルタだけいればいいから。」*2
はあ〜……たまらない。本当にたまりません。
冷たい。この冷たい目つき。
完全に見下したような……。というより、もはやこれは〝見下して〟すらいないと思います。双子のお兄さん(ルタールステラ)と、「キキララ」以外、最初からいっさい無視しているような。いっさいの交通をあらかじめ謝絶しているような──そういう態度にも見えます(かなり私の妄想も入ってますが)。こうしたことの全てが、本当に本当に、とても最高です……。
— フラガリアメモリーズ 【サンリオ公式】 (@fragaria_sanrio) October 11, 2023
☆美しく知的で高貴なものにしか許されない冷たさ
美しく、知性があり、高踏的で超越的で、色白で線が細くて──そして、冷たい。
この〝冷たさ〟というのは、このように美しさと知性、意志の強さ、高貴さなどといったあらゆる属性を全て備えた者だけに許される特権だと思うのです*3。
この超然とした、まさにこの世界から超越しているような態度──「占星術」・知性によって、世界の全てを見透かしてしまっているような……。世界の全体を見る者は、この世界に足をつけていないこと(超越)が必要ですが、そうした高次の足場から「アンタ」に対して、ごく当然のように〝低い者〟として認識しているような感じがする*5。
こういう冷たさは、個人的にものすごくツボです……。
★〝無機物〟の高踏
もう少し具体的に言えば、この〝冷たさ〟は、もしかすると、無機物から見た有機体の愚かしさ──のようなものがあるのかもしれません。
「アンタの言ってること、理解できないし、
理解するだけ時間の無駄。」*6
このセリフの「アンタ」が、私たち人間を指すのだとすれば。
例えば人間である私たちが、美しい鉱石に触れたときに感じるひんやりとした冷たさ、その独特の心地よさのようなものがある。
☆キキララは無機物
今回の『フラガリアメモリーズ』は、「サンリオが人型キャラクターで贈る、新世代の本格ファンタジー」*7と説明がありました。
でも「キキララ」って、元から「人型」のキャラですよね。サンリオの人気キャラクターの中では、そもそも「人型」は実はかなり珍しい方だと思いますが(うろ覚えですが、一般的に人間タイプのキャラは受けない、というような話もあったような気がします)、でもよくよく考えてみたら、人間「型」というだけで、キキララは「人間」ではありません。彼らは「お星様」(天体)だ、というのが正確です。
つまりキキララは、動物でもなく、また人間でさえなく、もっと異質な──すなわち「無機物」のキャラなのです。
それゆえ、今回のコンテンツでは一見、元々「人型」のキキララが、また再度「人型」にデフォルメされたように思えますが、厳密には、無機物(お星様)→人間的な表象(キキララ)→「人型」デフォルメ(クラさん、ルタさん)、という変換のステップを踏んでいるのです。
☆距離、高貴さ
サンリオでも、無機物(っぽい)キャラといえば、KIRIMIちゃん.やこぎみゅんは(有機物ではあるものの)〝食材〟ですから、少し近いかもしれません。また、新幹線や車のキャラ(シリーズ)もありましたよね。でも、いずれも食材やはたらく機械たちであり、人間に親しみやすい生活の相棒のようなところがあります。(またもちろんいうまでもなく、猫やウサギや犬たちは、私たち人間の相棒として長らく馴染み深い存在者たちです。)
それに対して、キキララは〝天体〟です。天体は、私たちを見守ってくれてはいるけれども、しかしつねに私たちと〝距離〟がある。近いようで、とても遠い存在です。ここには何か〝高貴さ〟があると思うのです。
キキララたち「お星様」はシュッととても速く動くので、私たち人間からは姿が見えないのだ、という設定もありました。時間の流れが我々と違うのです。だから、あの可愛らしい双子の姿のイラストは、本来人間が見ることができない姿、いわば、宇宙やお星様の視点での映像なのですね。
姿を見ることができない、でも、いつもそこにいる。こういう距離感が、キキララの魅力なのです。
☆キキララの崇高さ
私はかねがね、この「無機物」というものが持つ、無言の崇高さみたいなものにずっと惹かれています。(例えば「もの派」の美術、巨大なモダニズム建築、異様な形態の鉱石、等々には、崇高の美、ある種のエクスタシーのようなものさえ感じます。)
そして、キキララは、星。「天体」です。
キキララにもまた、私たちの「あまりに人間的な」世界を超越するような、そういう崇高の美があると思うのです。「極上の美、永遠の命……」と言えば『ポーの一族』ですが、キキララたちにも、ちょっとあの一族にも似た美しさを感じます。(キキララも一族というか、きょうだいだけで閉じられて暮らしていますよね──この閉じられた関係というのもたまりません。)
もっとも、キキララにこのような崇高さを感じている人が世の中にどれほどいるのかわかりませんが、私の中でのいわばキキララ解釈──キキララの世界に吸い寄せられて、もう二度と元の世界に戻りたくない、と感じてしまうようなこの独特の引力は、こうした崇高さや超越と切り離せません。少なくとも、私にとってはキキララはそういうものです。
キキとララは、私たちには見えないけど、そこにいる。親しみやすいけれども、超越している。あま〜いキキララの世界観を根底で規定しているのはこういう超越的なハードさであり、このダブルの魅力、いわば甘辛ミックス(?)的なところが病みつきになるのだと思います。
そしてだからこそ、この『フラガリアメモリーズ』の「キキララ」のキャラクター(クラークステラ&ルタールステラ)、特に「クラ」さんの無機質な冷たさを見たときには、ゾっとするほど心に響きました。そう、キキララの根底にあるものはこれよ、と深く納得したのです。
だからもしかすると、逆に、あま〜いふわふわの世界のはずのキキララなのに、どうして『フラガリア〜』だとあのような冷たいキャラなのか? と疑問に感じた人もいるかもしれません。ここはもともとのキキララの捉え方、解釈によって感じ方が分かれるでしょう。
☆たとえば鉱物が喋り出すとして
例えば、〝鉱物〟と会話できる、と言うとかなり異常な感じがすると思いますが、もし仮に、岩、鉱物、天体などが、喋り出したとして、一体何をしゃべるでしょうか? たとえ正しく言語(例えば、日本語)を喋ってくれたとしても、それでもなお、言っていることが理解できない、そういう事態が生じるのではないかと想像します。並の人間には理解できない言葉であり、かつ、それは全くの宇宙の「真理」を語っている──きっと、そういう崇高さがあると思うのです。
サボテンと会話する、と言うと、やはりかなり異様に感じるかもしれませんが、とは言えサボテンはやはり生きている。例えば、ガラス温室を備えた大きな植物園などに行くと、何十年に一回だけ花を咲かすなどというとんでもないタイムスパンで生きているサボテンに出会うことがありますが、ともかくやはり彼らも生きている。長い長い時間が経てば死ぬこともあるでしょう。わずかであれ、生老病死といった点で、人間と「共感」できるかもしれない。しかし、鉱物は、天体は、どうでしょうか。人間はそれらと何を共有しているだろう。
「理解できないし、
理解するだけ時間の無駄。」*8
つまりこれは、「無機物」から見たときの有機体(生命体)の異様さ──愚かさ、効率の悪さ、有限性──のようなものなのかもしれません。
(クラさんのセリフの「アンタ」とは、たぶん、このコンテンツのプレイヤー?のような(実際にはまだどういう形態のコンテンツなのか分かりませんが)、彼らを見ている主観のような人物(キャラクター)のことなのかな?と想像します。例えば、ごく普通のこの世界の人間(「私たち」)が、何かをきっかけにこの世界(「フラガリアワールド」)に行って……といったような設定でしょうか。この世界で「人々」とは「妖精」を指すようです。「騎士」も妖精ですが、特に「ロード」と「契約」した、特別な妖精なのでしょう。(公式サイト「INTRODUCTION」, 同前))
★天体たちの白い〝病み〟
これと関連して、もう一点。〝病み〟について。
「…僕には、ルタだけいればいいから。」*9
これを恐ろしく冷たい目つきで言っている……もう本当に最高ですよね(何回も言ってますが)。
このセリフにあるような、双子の閉鎖的な関係──たった二人だけの、ともするとやや共依存ぎみな関係──は、言うまでもなく極上に素晴らしいものですが、また同時に、ここにはなんとなく少し〝病んでいる〟ような感じがあります。
けれども、それは〝病み〟であっても、〝闇〟ではない。暗くドロドロしていない。明るく真っ直ぐで、ごく健全に病んでいる。そういう感じがするのです。
☆キキララと〝病み〟
そもそも元々の「キキララ」は、〝病み〟と実は結構相性が良いと、かねてから思っています。
というのもこれは公式設定ですが、キキララちゃんたちは、この酷い地獄のような地球に(「つらいことや かなしいこと」でいっぱいの)、あえて「修行」のために来ているのです。二人はもともとはお父さん星・お母さん星と一緒に「ゆめ星雲」で楽しく暮らしていたのですが、ちょっとわがままな子たちに育ってしまったので、これはまずいということで、ご両親によって、このひどい場所である地球へ送り込まれたのでした。
要するに、天のお星様にとっては、地球(地上)は子どもたちにお灸を据えるにはちょうどいい場所、いわば〝荒療治〟的な感覚なのですね。
確かに〝天体〟から見れば、生命体(特に人間)は、宇宙の砂時計の一粒がするりと下に落ちる、その一瞬の時間よりも、さらにはるかに短い間しか存在することができません。その短い短い生涯の中で、宇宙の全体についてほとんど何も理解できないまま、右往左往して死ぬだけです。どうせ何もできないのだから、その短い間くらい黙って静かにしていればいいのに、それすらもできずに余計なことばかりをして、「つらいことや かなしいこと」を増やすだけです。
(キキララグッズの「砂時計」がかつてあったのですが、私はすぐさま手に入れました。宇宙の砂時計をひっくり返して弄び、人間はこの砂粒の一つよりも小さい……と俯瞰している、そんな〝天体〟のイメージが浮かびます。──キキララちゃんたち自身はそんなこと言わないと思いますけどね。キキララを崇拝する者、例えばこの「クラ」さんならそんなことを言うかもしれません。)
このような地上=地獄という捉え方は、非常に〝病み〟と相性がいいと思います。
☆地上的で、あまりに人間的な、黒くて暗い闇・病み
実際、少し前に、ちょっと黒のモチーフを使った、〝病み〟的な方向性のデザインのキキララのコラボのグッズが出ていました(「リトルツインスターズ DOLLY MIX」シリーズの「EMO」の方ですね。2023年の夏頃)。これはレアだと思ったので私はコレクション的な意味で入手しておきました。
グッズは確かに可愛かったですし、手に入れてよかったと思って大事にしています。けれども同時に思ったのは、キキララは確かに〝病み〟とは相性がいいけれども、やはり暗くて黒い〝闇〟とはあまり合わないかもしれない、ということです。
こういう黒くて暗いイメージは、ドロドロとした体液の循環する有限な肉体を持つ人間の〝病み方〟です。トラウマ、経済的困窮、肉体的苦痛、等々に由来する──そういう物質的=肉体的な、地上的であまりに人間的な〝病み〟です。
それに対して、キキララに感じる〝病み〟は、明るくて白い〝病み〟。
☆白い〝病み〟
「天体」はあまりに明るくて、宇宙の全てを照らし出すくらい明るいがために、まっすぐに宇宙の全てを一挙に〝直観〟できてしまう。もし「天体」が、ものを見たり、思考したり、また喋ったりすることができたとするならば、おそらくこういうことになるだろうと思います。
そしてもしそのような存在者が、一時的にでもあれ、地上で生活することになったとしたらどうでしょうか。必ずそこには〝病み〟が生じます。無限の真理をつねにすでに知っている者が、有限な世界を与えられたら、やはり病むと思うのです。
こうした〝病み〟において、肉体的=物質的な解決策は、一切全く無意味でしょう。観念的な病みに対しては、観念的にしか対処できない。いじけたり自傷したりしても全く無意味です。そんなことも〝明晰判明に〟判ってしまうでしょう。*10
☆知的な階級特有の苦悩
白く明るく眩しすぎるほどの真理。その〝明晰判明な〟出口のなさ。
こういう病み方は、ちょっと高等遊民的と言ってもいいかもしれません。例えば漱石『行人』の「一朗」のような、全てが明晰判明にわかってしまったがゆえの──正確には「全てがわからない」(=出口がない)ということが明晰判明にわかってしまったがゆえの──「神経衰弱」ですね*11。
こういう〝病み〟において、その苦悩は、それを共有できるごく限られた一握りの者どうしでしか分かり合えません。例えばあの天体の双子のように。それは当然、二人きりの閉鎖的な関係にならざるを得ないでしょう。
「クラークステラ」たちも「占星術」と言ってるし、宇宙の全体を見透かしているような雰囲気があります。「占星術」は、我々人間の世界でも(ルネサンスごろまで)、まさに宇宙の全体に関する学問そのもののことでした。
こうしたことからも、彼らは間違いなく、知的でインテリなタイプなのだということがわかりますが──個人的に、知的でインテリなキャラクター・人物が大好きなので、この設定はとてもありがたいのですが──、ともかく、彼らのどこか〝病んだ〟ような雰囲気というのも、いわば高等遊民的なそれであって、体液の循環する物質的な黒い病み・闇ではなく、観念的な白い〝病み〟なのではないかと思うのです。(もちろん、現段階での非常に少ない情報からの勝手な妄想にすぎません。少ない情報だからこそ妄想が広がって楽しいとも言えますが。)
キキララは、公式グッズでも雲の上の図書館で読書をするようなデザインもありましたし、読書好きだと思います。キキくんは「くも製造機」なる発明をしたりもしていました。「クラ」さんもまた、「機械に強い」と設定されていますね。
★衣装、体型、名前など
それと、衣装のことなども。お衣装もとても素敵ですよね。
個人的なことですが、ちょうど少し前から、キキララを擬人化した半分創作的なコスプレをしてみたいなあと話をしていたところでした(すでにお話ししたように、そもそもキキララはお星様なので、あの子供のような姿がすでに「擬人化」されたものなのですが)。その時、衣装はあの白いスモック?的なシンプルな衣装をベースに、でもよく見ると細かくレースとかが使われていて凝ってるというような、そういう感じがいいかな……などと漠然と妄想していました。ただ可愛いというよりもむしろ、やや退廃的で病んだ雰囲気も出しながら。
もちろん、私たちの妄想していた衣装は漠然しているうえに、特に良いものではなかったと思います。それよりもはるかに良いのが今回のこのイラストの衣装で、とてもしっくりと来ました。
☆お袖
不思議なラッパ型のお袖ですね。元々のキキララたちのお洋服(白いスモック風の服)も、お袖があんなふうに広がって描かれていますね。
単に姫袖のようなものかと思いきや、星座早見盤か占星術の魔法陣のような、円形のモチーフが連なった繊細なレースのような作りになっています。魔法陣袖とでもいうべきでしょうか。
☆襟、首元
首から胸元の部分にも、やはり同じ円形のモチーフが連なった特注レース?が用いられています。美しいです。「ルタ」さん(ララちゃんのキャラ、お兄さん)は白なのに対して、「クラ」さん(キキくんのキャラ、弟さん)は黒になってますね。この白と黒というのは、何か対照的な意味合いがあるのかもしれません。
☆優雅で繊細
こうした繊細な作りのお袖や襟は、まず第一に、ちぎれそう……とつい思ってしまいました。もしこの衣装を、通常の人間が日常生活で着ていたら、どういう暮らし方をしているかにもよりますが、大体たぶんあっという間にどこかに引っ掛けたりして、伸びたりちぎってしまいそうです。また何かをひっくり返したりしてしまうかもしれない。
もちろん、日頃から着慣れていたらそうでもないのかもしれませんが(例えばロリィタファッションを着慣れると、割といろんなところへも着て出かけられるようになっていくように)、どう見てもかなり繊細な作りだということは明らかです。他のキャラに比べても、特に壊れやすそうな作りの衣装だと思います。
ここから私が妄想したのは、彼(ら)は、おそらく日常の動作などもとても繊細で、優雅で、美しいのだろう……ということです。
(もちろん、今の段階では彼らの「日常」とか「生活」といったものがそもそもどういうものなのか、なんとも言えませんが。「妖精」ですし。ただ、繊細で優雅で高貴で……といったようなキャラクター・人物が私は個人的にとても好きなので、そうだったら良いなと期待を込めてこう想像しています。)
そもそも「キキララ」にも、やはり常にそういう繊細さ、優雅さを感じていました。
☆知性
また、キャラクター紹介では、「クラ」さんは、「兄[ルタ]を守るためなら自ら矢面に進んでいく」と書かれていました。
このコンテンツの世界観がまだよくわからないのでなんとも言えませんが、「騎士」と言うくらいですから、おそらく何かバトル的なこともするのではないでしょうか。
世界観の説明では、「シーズ」なる、なんらかの「不安」な要因がいる(ある)ようです。「矢面に」というのも、きっとこうした存在者に対する、なんらかのバトル的なものを指しているのかもしれません。
しかしながら、こうした壊れやすそうな繊細な衣装で、かつ〝バトル〟をする──これは一体どういうことなのでしょうか。少なくとも、殴る蹴るなどの素朴な戦い方ではないのだと思います。
妄想するに、彼(ら)はこのちぎれそうな繊細な衣装をお召しになったまま、涼しい顔をして、いっさい汗もかかずに、何か魔法的な力によって戦うのではないでしょうか(無機物は汗をかかない)。「占星術」はもともとやはり魔術的なものです(ルネサンスまで、魔術と学問は一体のものでした)。
(汗をかくのは嫌いだな、とか言ってほしいですね……。潔癖症とまでいかないけど、ややその傾向があってもいいな。──潔癖症や神経質さもまた、こういう超越的に美しい少年の特権だと思います。)
☆ズボン、身長など
「ルタ」さんは長いズボンで、「クラ」さんはショートパンツです。
特に「クラ」さんは、膝上丈、とても良い長さのおズボンですね……。これはもちろんいうまでもなく(?)、こうした繊細な色白インテリ美少年が着るべきものだと思います。
お膝の美しい骨格、そしてそこから伸びる細くて美しいおみ足。とても素晴らしいのですが、やはりまた、キックやらパンチやらが得意な感じはしません。
それにしても、イラストを見る限り、けっこうスラリとした体型ですね。身長はどのくらいあるのでしょう。というか、「妖精」さんなので、身長とか体重とか、そういう概念があるのかどうかもわからないのですが。
(元のキキララちゃんは、月に腰掛けたり星を釣ったりといろんなことをしているので、おそらく通常の人間的感性における「空間」の概念が適用されない存在なのかなと思っています。キキララの「超越」はここにも感じられます。)
ただ「クラ」さんは、たとえ身長が高くても低くても、どちらの場合も、それぞれの「良さ」があるなと思っています。
☆名前について ラテン語、ドイツ語
「クラークステラ」Klarkstella さんの、お名前について。
まず「stella」は、ラテン語の「星」ですね(音がかっこいいからかなんなのか、なぜか割と日本のサブカルチャーで使われがちですね)。英語でも stellar (星に関する)という形容詞に残っています。
ラテン語なのは、「フラガリア」と同じでしょう(後述)。また、普遍的な(universal 宇宙の)知恵に基づいているであろう「占星術」とも相性が良いです。
この「stella」(お星様)は、お兄さんの「ルタールステラ Louterstella」とも共通ですから、ふたごのファミリーネームのような感じでしょうか。
そして「Klark」。「Clark」は、あの「少年よ、大志を抱け」の人のように、ヨーロッパ人の名前として普通にあるものですが、「C」ではなく「K」から始まる綴りがドイツ語っぽいですね。この感じもよくわかります。単なるイメージの問題ですが、やはりインテリで「占星術」を使うような人の名前は、「C」より「K」がいいな……。細かすぎるところですが*12。
それと、「主」である「Kiki Lala」と、二人の名前の頭文字が同じの方がいいですしね。
★世界観、サンリオの理念
「クラークステラ」さんたちのことばかりをお話ししてしまいましたが、最後にこのコンテンツの全体についても、少し思ったことを書いておきます。
☆「いちご」の「記憶」
世界観の設定を見ていると、やはりサンリオの根本的な理念のようなものを伝えようとしていると感じました。例えば毎号の『いちご新聞』を開いてすぐのところに書かれている、いちごの王様からのメッセージに見られるような、根本的な理念です。
(その理念はこの『フラガリアメモリーズ』では「純真と愛と友情」と表現されていますね。また「ミラクルギフトパレード」の「3つのハート」(KAWAII, OMOIYARI, NAKAYOKU)にも対応するものだと思いますし、そのほかのサンリオのさまざまなコンテンツ等でも、これらは少しずつ形を変えて表現されていると思います。)
「Fragaria」はいちごの学名のようですね。「フラガリアメモリーズ」は、「いちごの記憶」と直訳できるでしょうか。
普通に「ストロベリーなんたら〜」としてもよかったのでしょうが、ラテン語由来の語の響きを取り入れることで、「ファンタジー」らしい、少し時空を超えたような感じを出したかったのかもしれません。
またさらに深読みをすれば、そもそもラテン語とは、ヨーロッパの各地域の諸語とは区別された学問のための普遍的な言語でした。サンリオの理念(=「いちご」)を、時代を超えて、世界を超えて、より普遍的な形で伝えて、歴史に刻もう(=「記憶」)としている、とも言えるかもしれませんね。
この「メモリーズ」(記憶)という言葉からも思い浮かんだことですが、サンリオ創業者で前社長の「いちごの王様」も、人間のお姿としてはかなりのご高齢かと思います。今でも『いちご新聞』では素敵な言葉を伝えてくださっていますが、今のうちにきちんと何か記憶に、歴史に、残しておきたい、という気持ちもあるのかもしれません。最近『いちご新聞』には、サンリオ創業からの歴史を振り返る記事も連載されています。
私は以前から、サンリオにはしっかりとした理念があるからこそ、ただ可愛いというだけでなく、時代や地域を超えて愛されているのだと思っています。私は一介のサンリオファンとして、そういうサンリオの核となるべき理念がこれからも失われないでほしい、忘れられないでほしい、と願っています。(現社長に交代するとき、実はそのような不安を少し持ちました。しかし今のところ、それは杞憂だったと思い直しています。)
「memory」は記憶、そして、思い出す、というような意味合いでも使われますよね。だから、「不安」な時代にこそ、本来のサンリオの理念(いちごの〜)を思い出そう(記憶・想起)という、そういうメッセージもあるのかもしれません。*13
☆「シーズ」
「シーズ」というのが「不安」をもたらす、いわば敵のような存在のようですが、おそらく『ミラクルギフトパレード』の「闇の女王」のような存在なのかなと想像しました。
「シーズ」とは、「種」のことかなと思うのですが、おそらく、思いやりとか、友情とか、サンリオ的な理念の「種」なのではないでしょうか。つまり「いちご」の種ですね。
また「種」といえば、「知恵の樹」の種かもしれません。ピューロランドの真ん中に生えてるあの大樹です。あれも昔々、「いちごの王様」が植えたものです。*14