星がきらきら (original) (raw)
アイドルが、ファンの望む場所からいなくなること。誰が何を言おうと、それは私にとっては「死」だ。
私が特別に思っていたとあるアイドルはアイドルを辞めた。就職をしたし、結婚をしたし、もうアイドルとして戻ってくることはないと思う。愛していた形では二度と再会できないこと、戻らないことが分かっていること、それは死以外の何ものでもない。
北山さんがキスラジで「死ぬわけじゃないし」と言ったことも、「転生なんか待てないし」と歌ったことも、逆説的に、従来の退所は「死」となる可能性があることを意味していると思う。退所して別の形でデビューすることとか「転生」と言いがちだったし*1。
結局のところ、北山担にとって北山さんの退所は確かに「死」ではなかった。昔と同じような形で愛することも可能なように振る舞ってくれているし、ソロコンで死ななかった*2彼に死という言葉を当てはめるのはそれなりに失礼なんだと思う。
けれど、キスマイ担にとって北山さんの離脱はやっぱり死だった。大きな喪失だった。
悲しみを殆ど匂わせないSynopsisを経てから振り返るFor dear life(以下FDL)はどうしたって暗さを伴う。
とりあえず全力でFDLを走り切るけれど、その感触次第ではキスマイとしての歩みを止める可能性があったと語る彼ら。
宮田さんは「ともに」で泣く人が少なくなっていくのを感じたと言った。
総合的に見てあのライブツアーは北山さんが去ったキスマイを受け入れて前に進んでいくための、生きていく人たちが死と向き合うための儀式だったと思っている。
それでも、For dear lifeは純粋な葬式ではなく、「盆踊り」のような意味合いを含むものだったかもしれないなと、ふと思った。*3
前置きが長くなりました。与太話回です。
For dear lifeは多くの時間帯を「夜」でまとめている印象がある。
個人的には衣装が2着目になって以降、つまり6曲目のCHUDOKUから22曲目のともにまで全部夜じゃないかと思ってる。私感にしか過ぎないが、会場にいて照明が暗色で組まれている感覚があった。
CHUDOKUでキスマイは「2時まで一緒にいてよ」と歌う。
午前ニ時―――つまり、丑三つ時だ。(丑三つ時は基本的にAM2:00-AM2:30を指す)
死者の魂が最も活発に動く時間。死者に会える時間。鬼門が開き鬼が出入りする時間。
次の「Akumu」の歌詞(やリリックビデオ)では直球に「鬼」が登場する。「蜘蛛吐く糸」が差し込まれる先は(芥川龍之介の小説で描くような)地獄だろう。
この二曲から導き出されるのは、FDLの地獄巡りとしての側面である。*4
そしてTequila!では宮田さんと二階堂さんの二人はタップダンスを披露する。
この二人のタップダンス、基本的にはKis-My-Ft2の命名由来であるグレゴリーとサミーのタップダンスをオマージュしたものと思われ、自分達はまた最初からスタートするのだとファンに言外に伝えたものだと思っているのだが*5、
それと同時に、FDLが「盆踊り」であったことの証拠のように思えたのだ。
盆踊りの発祥は、踊り念仏に由来するとされる。
踊り念仏は、名前の通り太鼓や鐘を打ち鳴らしながら念仏や教えを唱え、踊りを行う儀式のことだが、踊る時に"足で床を強く踏み鳴らすことで、悪霊や死霊を鎮め、あの世・極楽浄土へ送ることができる”というものでもある。
そもそも社会で広く執り行われている死者を悼む儀式は、死者自体よりも遺されたものの心のために行われていると私は考えているのだが、今回のライブは直球に(死者の霊魂というより)「ファン側の北山さんへの未練」を慰めるものという意味を持っていた気がどうしてもしている。その意味を絡めた、祭りだったのではないかと。
Tequila!は構成にタップが含まれているだけでなく、曲名としては"お酒"の歌である。お盆には一般的にお酒をご先祖様にお供えして飲む風習が存在する。序盤のセトリに含まれるSmokin' Hotもお酒*6関連の歌であり、盆祭りを連想することが可能である。
想花は「祈りのカルテ」の主題歌であるが、ドラマの最終回に流れた際は、死にゆく父と子の関係性と想いを描く歌のように扱われていた。過去のライブを分析する限りは、演出家の二階堂高嗣は玉森出演のドラマの文脈をライブに含める印象があり、この曲が持つ「死」の印象も意図的にライブに組み込まれているのではないかと思う。*7*8 *9
ライブの終盤の盛り上がりの起点となるPHYCOのモニター映像は、燈篭に火が灯り、仏閣らしきものの周りに火花が舞っているものとなっている。沢山特効も出る。花火会場だった。盆踊り会場でしかない。
また、PHYCO前に差し込まれている千賀さんのソロダンスは、奉納舞を連想させる。先ほどは盆踊りの原型は踊り念仏だという説を記したが、奉納舞踊や巫女舞が起源という説も存在する。
死者をある種の主役とする行事では、故人を偲ぶことも大事なこととされる。リミックスメドレーに含まれる曲は、いずれも北山さんを強く連想させる曲であった。
殆どの原曲のソロパートはいずれも北山さんから始まる。*10
若者たちは北山さんの精神性のような曲だし、
Bang! Bang! BURN!はミューコロの北山さんプロデュース楽曲*11だ。
Shining Aceは意図的な切り抜きが行われている曲だと思うのだが *12歌われなかった本来北山さんが歌っていたパートの歌詞は
幼い頃 いつの日にかと
空を見上げ 描いた未来を
声を枯らすほど 泣いて叫んでも
刻は戻らない わかってるんだ
叶わない願いでも
と、ファンが北山さんに向ける未練そのままみたいになっている。
リミックスメドレーの趣旨は、「六人となったキスマイがファンに伝えたいメッセージを繋げたもの」だと思っているので、北山さん云々は所詮副次的な効果に過ぎないとは思うが、それにしたってやろうと思えばいくらでも北山さん色の薄い構成には出来たと思うので、北山さんを思い出しながらお祭りを楽しむことは、演出家が意図した心理的効果の一つではあったと思う。
本編最後の「ともに」。会場のペンライトが赤く染まったのは自然発生的なもので、キスマイの誰一人としてそれを強いたわけではなかったが、ライブDVDのドキュメントでは、初日以前の段階でキスマイ側も「ともに」のタイミングで残された赤色のボタンが押されることを望んでいた旨が語られていた。
真っ赤に染まる会場、私の目にはそれは「送り火」のように映った。盆の最後の日に行われる、死者の魂をあの世に送り出す行事。その時間は、お祭りの終わりを示すものであり、ファンの北山さんへの想いを空に溶かすための儀式の時間だった。
今の私は、キスマイに北山さんが戻ってくることをそこまで強くは望んでいない。Synopsisを経て、六人で進んでいくキスマイを大好きになったし、六人グループとして遠くまで歩んでいくキスマイを見たいと思っているからだ。
その一方で、彼らがまた七人揃って私たちの前に姿をあらわす日が来ることも望んでいるし、その日がいつか必ず来るという根拠のない確信も持っている。
だから、FDLのオーラスの映像を観た自分はこんなことを勝手に思っている―――その日が、その場所が、ライブ会場であるのなら、きっと私たちは迎え火を焚くのだろうと。綺麗に送り出したものであるからこそ、綺麗に迎え入れることも出来る、そのためにも必要なライブだったのかもしれない、と。
誰の想いも疎かにせず、希望を曖昧に残す優しいライブだったとして、私はFDLのことを記憶にとどめておくつもりだ。
楽しかった。私の全てだと思った。キスマイがいれば他のものは何も要らない。
自分の人生を頑張らないファンがついてるよりも自分の人生を頑張ってるファンがついてる方が彼らも嬉しいだろうから、全てになんかはならないけど、他の全ての娯楽が奪われてもいいからドームに立つキスマイを見続けていたい、そう星に願いを込めてしまうようなライブだった。
※曲ごとの感想とセトリ分析が入り混じるいつもの怪文書です。初期はもうちょっと統計(笑)的なことを書いていたのにどんどん胡乱になっていく。記憶も怪しい。大阪・東京五公演参戦済。大阪の記憶と東京の記憶が入り混じっています。2万2千字。
- 開演前
- OP映像
- 1. Loved One
- 2. Keep it 100
- 3. A.D.D.I.C.T.
- 4~9. マッシュアップ
- 家電映像
- 10. Connecting!!
- 11. 3D Girl
- 12. ほしゆい
- 13. I Miss You
- 14. C ‘monova
- 15. HEART BREAKER
- 16. Kiss魂
- 17. WANNA BEEEE!!!
- MC
- 18. Chillax’
- 19. Forever girl
- ダンサー紹介
- 20. Luv Bias
- 21. Jenga Love
- 22. With…
- 23. Reset
- 音と照明のパート
- 24. B-SIDE
- 25. NAKED
- 26. Catapult
- 27. FIRE BEAT
- 28. Gravity
- 29. Take Over
- 30. WANI-WANI
- エンドロール
- 31. 光のシグナル
- 32. Thank you じゃん!
- 33. AAO
- 34. Everybody Go
- 35. 笑って泣いて
開演前
FDLのセトリインストLOVE~!そして開演直前のスクリ〜マ〜ズかわい〜!!ファンになってから初めて観たHOMEの時からずっと大好きな文化。
FF大好きなたいぴたいピーチがクラウドなのもポケモン好きな俊哉芋哉が黄色い耳つけてるのもわたマザオレが野球なのも良かったねってなる。ニカメロンが麻雀ゲーム担当なのちょっと面白いけど。麻雀エピソードが存在する千ちゃんダンシングソーダに持たせても良くないからね。台詞の「キスマイ」の色がセリフのたびに違うのなんか好き。あと非常口サインに姿を変えるのも好き。
OP映像
マジで最高!全部最高!
センターが王道の勇者なのも!
姫の心狙い撃ちな男が運転してガンマンなのも!(あとガンマンってのび太君的なイメージもある、普段は冴えないのに劇場版とかのここぞという時は決める心優しき主人公)
サイコパスキャラで美容品開発するけどフィジカルがめちゃくちゃ強い男が杖ぶん回してる魔法使いなのも!
動物との繋がりがあって、俳句永世名人なだけじゃなくてアイドルとしての言葉の力に一番自覚的な男*1が狼を召喚したり言葉を操ってる賢者なのも!
仮面を被って(帽子をかぶって)毛皮をまとって(キャラを纏って)、でもいつだって一番遠い座席や見づらい座席に心を配って心撃ち落としてくる男がアーチャーなのも!
顔が!顔がとにかくいい!!時代劇でもカッコイイ!!そして誰かが困ったときに誰よりも早く手を差し伸べる男が機動力ある方の勇者なのも!!!
設定も良ければ表情もいいし10th Overtureとのマッチっぷりも最高、そして映像美。これから何かすごいことが始まるワクワクを育ててくれる映像本当にありがとうございます。売ってください。あとこの映像のわたるがかっこよすぎて初日秒で横尾担の顔し始めました。箱推しです。
あとファン層以外にもゲーミングライフなどを通して「ゲームをやっている」というイメージがある宮玉だけが現実スタートで話が始まるのも良いな~~と思った。リアルとの連続性って没入感を作るためにめちゃくちゃ大事だと思っているので
1. Loved One
テレビ下のデッキ、Synopsisのディスク(このディスクのSynopsisのロゴなんてマジで端っこの天井席から見えるか見えないかくらいなのにプリントされててありがたすぎる)の上からキスマイが出てくるような描写、あのゲームの勇者たちが今から踊ってくれるの、最高~!!!
FDLのリバステは後ろ姿なのもあって気持ち声出しづらかったんだけど、最初からこっち向いていてくれるので序盤から最高潮。イントロの軽快なメロディは冒険の始まりでしかないし、これ以上の1曲目は無い。
失ったものもあるけどこの先に何があっても笑顔がある、迷いはない。メッセージ性も今のキスマイにこれ以上無いほどに合っている。
藤ヶ谷さんの歌い上げる「party is never gonna stop」が本当に本当に最高で、CD音源じゃない生の声・生の熱が伝わってきて最高。最高!
2. Keep it 100
ダンス、全力〜〜〜〜!特効~~~~!!!!!FDLから引き続いてる「全力」が早くも2曲目でアピールされるのハッピー!!!
東京2日目のMCでも言及されてたけどダンサー引き連れてトップで踊る玉森さんがキレッキレでかっこよすぎてすごい。あと千賀さん、ほんと千賀さん、千賀さんプロデュースなだけあってダンス半端ない。千賀さんだけならインスタで見れるの本当にありがとう、振付もありがとう、大好きです。
3. A.D.D.I.C.T.
Keep it 100、「I'm original」って歌詞があるんですよね…言い換えれば「本家俺たち」なんですよ…Keep it 100の次の曲としてこれ以上の曲ないですマジで、普通こんなん考えつくか?
そんでもってこの曲が円を描いて内側を向きながら歌うフリがあったのマジでビビった。何より思い返せば前からこの振りはあったことが一番怖かった、キスマイというド内向グループがその内向性を維持しながらオラオラしてた曲だった…一番「キスマイらしさ」がある曲、そりゃ本家はあなた達しかいないよ…元々そうだった…。
五公演マジで全部天井なので彼らの表情全然見えてないんだけどスポーツ紙見たらめちゃくちゃ笑顔だったの衝撃だった、あの過酷な振りでも互いの顔見てニコニコしてるのって本当にキスマイ。あとこの曲で花道一番最初歩いてくる藤ヶ谷さんを浴びるためだけにアリーナ入りたかったのは事実。
4~9. マッシュアップ
4. SHE!HER!HER!
5. キ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~
6. アイノビート
7. Shake it Up
8. S.O.S (Smile On Smile)
9. 運命Girl
ここは2012年・2013年リリース曲でまとめられてて、初めましての人に向けた自己紹介でもあるんだと思う。ローラーも履いてるし。ボッテガのローラー。通常後半の盛り上がりとして使うマッシュアップを頭に持ってきてるのびっくりした。隠し玉を作らない全力体制。
マッシュアップは予想される音と違う音が流れてくるので過去公演だと毎回面白くて笑っちゃってたんだけど、歴代のライブの中では最も音の繋がりが自然だった気がする、具合悪くなるのがマッシュアップの楽しみ方だと思ってもはや物足りなさがあったのでもっと冒険して欲しい。四曲目から冒険されても初見のお客さん戸惑うだろうから今回こうなったのも割とわかる。
シーハーハーのアレンジで「キスマイ×6」で一人ずつ抜かれるの凄い好き。あと東京から突然運命Girl中にコーレス要求されて面白かった。確かにFDLも回を追うごとにファンの声が要求されるパート増えていた記憶があって、でも全会場行ってたわけではないから「気のせいか…?」とも思ってたんだけど、今回ばかりはわかる、全然気のせいじゃなかった。
ドーム公演、オタクの声がちゃんと出てるし煽れば煽るほど声が出るのでコーレスのパート増やしてるのめちゃくちゃいいと思う。移動の都合が大きいんだろうけど、この増えたコーレスも、妙に長い一発目の挨拶も千賀さん担当なので、そういう今のキスマイの役割分担を感じられるのも(恐らくにかぴょんの意志も大きいんじゃないかと思えるのも)見てて楽しい。でもごめん、一つ言うならわたし「超順調」って言いたいです。超順調、どこいった?
家電映像
8000円ペンラへの付加価値を足す意図もあるんだろうし、ジャケットとかLoved Oneのストーリーとか具現化したときのセットの可愛さとか、色々な理由に基づいてはいるのだろうけど、ゲームコンセプトから「冒険」の方に繋げるだけではなく「ゲームをやっている環境(家)」「電気」にフォーカスするのめちゃくちゃキスマイっぽいな〜〜!!って思う。
ものを発展させるだけではなく、一度遡ることで、他のグループがやってないことをやってくれる部分は私がキスマイを追ってて楽しい部分の一つです。
トロッコ初登場のタイミング記憶失いきってるからここで書くけど、トロッコのデザインがケーブルモチーフなのもすごい好き。
各コンビ×3、今のキスマイの基礎なので楽しい。映像内での関係性って対外的にも分かりやすいと思うし…ボールガンガンにぶつける玉→宮、社交ダンスをしだすわたたい、一体何なんだ…
世界観はIt takes twoっぽいなあとも思った。*2
もしかして、わたたいと宮玉とニカ千は夫婦ってコト…?って言ってたら元々熟年夫婦のわたたいと元々結婚8年目の宮玉だけでなくニカ千まで熟年夫婦だったことが7/9のキスラジで発覚してひっくり返った。は?
あと個人的に良いなと思ってるのが、あんまりゲームをしない*3ニカ千が子供たちに襲われそうになってる危機を、宮玉とわたたいが救ってるところだったりする。冒頭OPでは宮玉が「ゲームをしている」という描写があるけど、ファンからしてみるとわたたいも相当ゲームをしてるので、そのバックグラウンドが拾われた感じがするというか。
突然の停電でわちゃわちゃするスクリーマーズ、かわいい。マジで外が雷雨だった東京二日目の謎のざわつき、なかなか忘れられないと思う。水を操るニカちゃんはそりゃ天候も操れるよね。
10. Connecting!!
映像から繋がって、電気が通ったセット機構、つまり家電から出てくるキスマイたち。かわいい。家電の対応どうしても覚えられなくてレポで見てブクマ忘れて結局忘れてるけど洗濯機から出てくるニカちゃんとラジカセから出てくるガヤさんと冷蔵庫から出てくる玉森さん、なんかそれっぽいな〜〜って思っている。
これ書きながらLuv Biasの初回B特典映像のハンぎょボールで「冷蔵中」の札持ってる玉森さんがマジで好きで生写真二枚買った記憶を思い出した。サムネ参照。冷蔵庫の中にいるスクリマズも大好き!!
情報量に対して曲の時間足りないわ家電やら滑り台やらトランポリンやらでギミック多いわコーレスで忙しいわでたぶん色々見逃してる、ダンサーが持ってる小物パネルの中にラボンあるらしいのに全然見つけられてない。I Screamとの関連性もあるのかなあ。
11. 3D Girl
話題の2024年のセグウェイ演出ですがこれ、たぶん、「家電」とか映像で乗ってたルンバ的な役割として使ってるんじゃないかって思う、家電から出てきたら次は家電に乗ります的な。「3D」も今どきは機械の機能としてしか出てこない言葉だし、これはニカちゃんの大好きな「家電」の曲だと思う、マジで。
だってConnecting!!前の映像、(千賀さんは電子レンジに入るけど)二階堂さん、ルンバに乗って終わってるんですよ…二階堂さんのお家で大活躍してるお掃除ロボット……これは二階堂高嗣のセトリのこと考え始めて三年以上経ってる自分が言ってるのでマジで信じて欲しい。**セグウェイはルンバ。**
トンチキには人の目を惹きつける要素があるとして意識的にやってる部分もあるとは思う、やっぱさすがに何年経ってもトンチキではある、面白いものは何年経っても面白い
・この曲と8kg衣装の相性がめちゃくちゃいい。光量8倍ペンラと8kg衣装との相性もいい。ギラギラというだけじゃなくてミステリアスでもあるんだよね衣装、うまく言えないけど
・「ふたりきりでずっと遊ぼう」ってニカ千が背中合わせで歌ってるの、ニカ千の関係性が重すぎて毎回ゾクゾクする。デビュー前からこれやってたの…。
・東京二日目の横宮が目合わせて「甘く赤くしたたる果実」歌ってたのヤバかった。後述するC'monovaが一番だけどSynopsis全体的に横宮の供給がすごい。
・「俺だけを クルワセロクルワセロ」で人差し指こめかみ指して首動かす振りのとき横尾さんカメラに抜かれてるのすっごい好き。毎回見ちゃう、A.D.D.I.C.T.の「無防備な君はSo Insane」が横尾さんパートになっているのいつも最高と思ってるけど、横尾さんってメンバーの中で一番「狂い」から遠いと思ってるんだけど*4そんな人間がこっちの理性を狂わせてくる感じが堪らなくて…
・「oh!hu!」って玉森さんが腕伸ばしてる振り大大大好き。(たぶん前北山さんの歌割りだったとこ)
玉森さんが目に見えて命削ってライブしてた東京三日目では出来てなかったので、あれ余力があってノリノリの時しかできないのかもしれない。名古屋でもう一度見たい、叫んじゃうくらいかわいい
12. ほしゆい
3D Girlの歌詞「この星に生まれた意味」「めぐりあう引力こそが運命」から"星を繋ぐ"という意味合いの「ほしゆい」を連想するの誰が考えるんですか?!?!
客席のペンライトはConnecting!!から引き継いでここまではほぼレインボーなのだけど、この曲でメンステを離れて一番光の強い星みたいな色(レインボー)の客席の方に歩いていくキスマイの姿も、客席が少しずつ思いを届けるためのメンカラに変わっていく様子も綺麗ですごく良かった。女性ダンサーと組んでる良さ語りたいけどいつも自分の視線がとっ散らかってるので藤ヶ谷さんがドンジュアンなことしか認識できてない。アリーナ引きたかった〜!!
・大阪初日で二階堂さんラップの歌いだしタイミング丸々間違えて一回目真っ暗な中ラップ歌って、もう一度ライトの中でやってた記憶が蘇って毎回ドキドキする。このときの8㎏衣装大阪では実は間に合ってなかったことが東京のMCで発覚したし、ギリギリの中でギリギリまで練ってくれてて感謝しかないです
・盆踊り振り好き。
・落ちサビ?の宮田さんのソロかっこよすぎるし歌割の振り分けをしたであろう横尾さんの思想を改めて感じる。曲調的に叫べないのがしんどいくらいかっこいい。
・ほしゆいのラストで横尾さんの流し目みたいな表情が抜かれてるのヤバい。プロデュース曲は基本的に*5プロデュースしたメンバーで最後カメラ抜かれるんだけどこれが一番ヤバい。曲調的に叫んでいいのか分からないけど叫んだ、特に大阪初日と東京三日目やばすぎた、や、Connecting‼ラストのニカちゃんも毎回違って可愛いんだけどね!
13. I Miss You
ほしゆいのハッピーなストーリーから秒で破局させられたのでちょっとびっくりしたけど、タカシのことなのでほしゆいの和コンセプト星座→七夕の織姫と彦星くらいの連想はしてるかもしれないな…と思う。ほしゆいで女ダンサー連れてきて秒で破局させるの、ファンの精神衛生にはいいかもしれない(?)
雨が降ってると織姫と彦星は会えないわけだけど、この曲の演出ずっと雨降ってるんですよね、MVでは全く雨降ってないのに。水色のスポットライトが天井向いてて雨雲みたいになってるのすごい綺麗なので見てほしい。
あとスケルトンLED本当に天才的、スクリーン置いてその後ろで踊りたがる団体ってデビュー組でもジュニアでも割と多い印象あるんだけど、「こっちはおんどれのツラ拝みにきてるんじゃい💢見えんわい💢」ってなったこと一度や二度じゃ済まないんだけど、そのストレスがゼロ。どこの角度からも誰かしら見れるし映像とのマッチが素晴らしい。MVの電話ボックスも想起させるし、ただ新しい技術を使ってるだけじゃなくて必然性があるのが嬉しい。
Skelton LEDとしてクレジットに名を連ねていたこの企業さんにも感謝。過去の公演では参加してなかった企業だと思う。
14. C ‘monova
フラれてるのに秒でメンタル持ち直すキスマイ。初日イントロ流れたとき唖然とした。
I Miss Youで使っていたスケルトンLEDの中からこの曲で散らばっていくんだけど、スケルトンLEDを「柵(しがらみ)」に見立てて「柵もリテラシーも不要だ」なのではないかと今のところ推測してる、そういうとこあると思うの。
・横宮カメラ大会、今のところ全五公演とも開催されててすごい。いつ始まった?と思ってちゃんと見たら勢いの良いナンパみたいな感じで宮田さんから横尾さんに声かけてた。藤千組がオラオラしてて千賀さんがジャケット少しはだけさせて肩見えるのも好き。
・スケルトンLEDのフチをなぞるわたる、マジで可愛いです。
15. HEART BREAKER
また一瞬でハートブレイクした?!って思ったけど、カモノバと同じCDなので曲のつながりはある。あとこのくらいグチャグチャな心の急転落下が無いと「キスマイの今までのあらすじ」(後述)っぽくないな…とは後で思った。ニカ玉のクレーンタッチの進展とわたるのにこにこの「悲しいよ」が面白すぎる、そういう曲じゃないだろこれ。最高です。
大阪の時点ではニカ玉の邂逅が玉森さん側からのアドリブだったみたいで対応しきれてなくてカメラ割ごちゃついて横尾さん明らかに割を食っててMCでも言及されてたけど東京からは整理されてニカ玉タッチ→横尾さん「悲しいよ」になってたので会場ごとに公演ブラッシュアップされてる〜!!と思った(それでいいのか感想)
16. Kiss魂
この歌、「魂」といいつつ歌詞の中身は「心が鼓動がめぐるのさ」とか「キミの心満たされない」とか「UniverseのHeartに届かす」とかびっくりするくらい「心」の話をしてるので、HEARTとしての繋がりがハッキリしててビビった。
あとHEARTBREAKERってリリースのタイミング的に分かりやすく「北山さんが抜けたことへの傷心」と重ねやすい歌だし、「心」や「鼓動」の話をしていたのは直近のライブFor dear lifeなのでキスマイの直近のあらすじってこれじゃない?!傷心から間を置かずにFDLをやったという歴史を(勝手に)感じられるというか。
17. WANNA BEEEE!!!
もしFDLを経て「鼓動なんか飛び出す程上昇」のメンタルになってたとしたらこれほど嬉しいことは無いよね、「掲げた想いが星になる」もちょっとペンラの話みたいで、3D~ほしゆいにある「星」コンセプトにも繋がってる気がする。衣装も星みたいにキラキラしてるし
あとこれに関しては流石に意識されてる訳は無いんだけど、結構前のPersonでキスマイが表紙だったときに「七人の勇者、伝説になれそうじゃん」というコピーが付いてたのが印象的で、最近宮田さんがインタビューでキスマイのことを「勇者」と例えたときにも、OPで玉森さんが「勇者」として描かれてるのを見たタイミングでもあと逸れた流星群の「抗う勇者であれ」の歌詞見たときも思い出していたコピーだったので、私が求めていたものにキチッとハマる曲だった。
ただ、「伝説になる」はゲームでもありがちな最終目標ではあるから、今回のコンセプト的にはもしかしたら偶然ではないのかもしれない。
MC
毎回最高なので各々の感想に任せます、個人的にはたいぴの頭の回転が毎回速すぎてリスペクトで打ち震えてることが多い。セット機構が良く見えるようになってるのも嬉しい、彼らのここまでのあらすじが沢山詰まっていて愛だし、特にともにのジャケ写はチームキスマイの強いメッセージだと思ってる。あとみんな思ってるだろうけど宮田さんの告知量がエグ過ぎる。
FDLのMCは割とずっと身内ネタだったのに東京は社会人で偉かった。わたたいデートの報告したっていいしmixiの話をしたっていいんだぞ mixiはライブMC発祥でしょ?!
18. Chillax’
流れに困るものをMC直後にブチ込むのは過去からの傾向と信じてるから、これは前後の曲からのこじつけは諦めさせてください、「MCは休憩なので休憩曲入れたんじゃない?」とか言い出してもいいんだけど。
東京二日目、宮田さんがめちゃめちゃかわいく歌詞飛ばしてニカちゃんも飛ばしてグダグダになるかと思いきや藤ヶ谷さんが完璧な歌声で正しい流れに一瞬で引き戻してて「今のキスマイの芯って本当に藤ヶ谷さんなんだ…」って実感した曲。そういう曲ではないはずなのに。
19. Forever girl
セトリ的な話をすると、ファン参加の曲をMC直後にやるの「キスマイっぽいな~!」って思った。ガチ恋口上小悪魔Lipとか大体こんな感じだったと思う。
ファンとしての話をすると、初日で突然踊らされるの「キスマイってそういうとこある!!」って思った。いやウィアキスとかだって開演前にもレクチャーあったのに?!
でもそういう突拍子もないところが大好き。そして東京では完全に順応してる自分がいた。染まってた。ちゃんと踊るメンバーとそうでもないメンバーがいるのも好きだし、ダンサーさんたちはペンラ用の振りを踊ってるのにキスマイは踊ってない時間があるのも好き。キスマイの変なところ全部好き。
ダンサー紹介
二階堂さん一人が出て来て会場が緑一色に染まってフゥ~~~↗↗ってなるの大好き。何回見てもこのくだり好き。
ダンサーさん紹介のときのムービーマリオ風で凝ってるのとピキラとかのアレンジ音流れてるの大好き。
あとごめんここでお気持ち表明していい?長くなるので飛ばして大丈夫です。
ここでみんな座って休憩してダンサー全く見てない客結構いるのめちゃめちゃ!!嫌い!!!大体この感想と同じ!!!
わたしはあのとき、「この人たちは善きファンと思われたいって欲がないんだな」と思って怖かった みんな座ってるし、の集団心理かもしれないけど、ファンの行動がアイドルの評判を落とすことへの頓着が薄いんだなって思った まあ私は北山くんの善きファンじゃなくてもいいなって思って呟いてるけど!!
— 見タ弐 (@mtnigenkai) 2024年4月10日
※HEROes参戦時に北山くんや三宅くんのパートで周囲全員座ってるの見たときの感想
いや私だってダンサーだとそこまで愛着無いからキスマイに集中出来て嬉しいな~とか言っちゃうしキスマイもジュニアに対してやってたのと違って立っててくださいとか言わないけど!!共演者に失礼じゃない?!?!キスマイもしょうがないなって思ってるんだろうけど!!金払ってる客が何しようと自由だけど、学級会繰り広げる気もしないけど、「しっつれいだなあ!!!」って苛々してる矛盾した異常者が人々のことを天井席から見下ろしているかもしれないということはこれを読んでいる人だけでもちょっと頭の片隅に置いといてくれると嬉しいなって…だって「続いてはこちらのコーナーです」ってわざわざ紹介してるんだよ、これも作品の一部ですよう…いや映像に集中してるのもいいし水分補給大事だし休憩大事だし、何よりライト振ってるのとかも結構見えるんだけどね、それはほほえましく見てるんですけどね…これ本当に赦せる自分になりたい人の文章ですか?
お気持ちついでにちょっと個人のスタンスの話をするけど、キスマイが今回「ジュニアではなくダンサーを付ける」という選択をしたの、キスマイの意志かどうかは割と微妙だな…と思っていて。ジュニアを付けるか付けないかって、超絶わがままを言える超絶集客力のグループか、あるいはジュニアのプロデュースをしてるとかでない限りはそんなにグループ内に決定の権限がない気配を感じるというか、以前、キスマイとほぼ同じスタッフ陣の同事務所グループがほぼ同じ布陣のダンサー付け始めたときに「本当はジュニアを付けたかったけど出来なかった」というニュアンスを感じさせてきたことがあって、あくまでニュアンスであって明文化はされてなかったとは思うんだけど、確かにジュニアをつけてる時だって人選には大人の事情をガンガンに感じたし、今の若手グループはどんどんジュニアを付けなくなっているし、ついでに言うとこの微妙な時期にスケジュールが空いている子たちも少ないしダンススキルあるグループ無所属のジュニアほぼ消えたし…で色々な協議の結果こうなってるんだろうな~~~と個人的には思うので、「ダンサーいらない!」ってキレてるのも、「ダンサーをつけるという選択をしたキスマイ流石!」って賞賛してるのも、両方なんか違うんじゃないかなあ…と思っているめんどくさいオタクです。社会に擦れてしまった。「ダンサーの使い方上手い!」とかは「それな!!!」って思います。一ブロック目はダンサーとキスマイが混ざって分かりづらいという意見も「それな…」とは思います。ハニットの玉森さんのキレキレダンスで元は取れてると思いつつも。
20. Luv Bias
逢えるのときでIMPACTorsの曲のあとにNo.1 Girlにしてるセトリ見て、「他の人に集中した意識を戻すためには玉森×ラブソング」という思想があるんだな…と思ってたんだけどそれの気配がした。Luv Biasは何回見ても名曲。
21. Jenga Love
Luv Biasがキスマイの中で圧倒的に"水属性"の曲として扱われている理由、歌詞には本来水の要素って全然ないからボス恋4話のどしゃ降り雨キスシーンが元なんだろうな…と元々なんとなく思っていて。今回Luv Biasはあまり水要素がないな…と思ってたら、「In the rain もういい加減 好きと伝えても」でちゃんと歌詞内で雨が降っている曲を次に入れてきたのちょっとビックリした。二番歌ってた記憶はないけど、音もレーザーも割と雨っぽいので、この曲はずっと雨が降っていると思う。
あとJenga Loveって割とボス恋の前半のストーリーみたいな歌詞なんですよね…潤之介…シロジュン…もしかしてこのブロック全体的に「シロジュンみたいな衣装」としてイメージされてたりします…?
あととにかく振りが天才的。ありがとう振りをつけてくれたダンサーさん、白い紐が揺れる衣装と細かいフォーメーションチェンジと繊細な振りと細いレーザーの色が合っていて、天井席から見ていて一番綺麗な曲の一つです。
22. With…
まさか「マイクスタンド機構繫がり」というセトリのつながりが発生するとは思わなかった。昔のライブのTell me whyの花スタンドマイクとかも大好きだけど起き上がりこぼしスウィングマイクスタンドすっごい良かった、土台がくるくるするマイクスタンド。
それぞれのダンスの特徴とかも良く見えるし、遠慮が垣間見える女性ダンサーとの絡みよりもずっと恋愛してる動きが見えてとても楽しい。この曲のメッセージは「世界は美しい」なのだと藤ヶ谷さんが言っていた記憶があるけど、スモークを焚かれた雲のようなステージ上で六人が舞っている世界は本当に美しかった。この世界には楽しいことが沢山あるんだってこの曲見てると心からそう思える。
歌詞の繋がりの話をするとJenga Loveからは地味に「朝」という要素が引き継がれていたりする。
23. Reset
ごめんこれは流石に「Reset」というタイトルだけで選んだよな?!
キスマイの新たなステージ、これからを表すための次のブロック前の曲としてはピッタリのタイトルだとは思う、でも今回恋が上手く行ってる曲の直後に失恋ソングブチ込みすぎじゃない?三回目だぞ…?!
確かにね、キスマイのラブソングの中でも"同棲"の空気感があるものってそこまで多くないしその点ではWith…とはぴったりだし!このくらいグチャグチャな心の急転落下こそが「キスマイのあらすじ」って感じではあるんですけど!!(二回目)
ただでも、キスマイのあらすじ、という観点で言うとこの曲は逢えるde showの「足音」と重ねてるんじゃないかなって少し思っていて。メインステージで等間隔に並んで歌いあげてるの、すごいデジャヴで、その中でより歌詞世界の恋人の"不在"っぷりが浮き彫りになる感覚があるというか…。
それでいてResetはなんだかんだ別れを受け入れている方の物語なので、「区切り」として置いた曲なのかなあってなんとなく思ってる…さっきから概念的な話ばっかりしてるなわたし…。
あと宮田さんの高音がエグくてビビる、宮田さんが高音担当になるなんてファンになった頃の私に言っても信じられないと思う。
※冷静に考えてこのブロックは曲の繋がりというより「大人の恋愛」コンセプトでまとめたもののとは思う。衣装相まってずっと天使みたいだった。
音と照明のパート
今回のライブも、コンセプトが色々ブチ込まれているな〜と思う中で、いちばん見せたいものは表題である「Synopsis」、キスマイの"あらすじ"(語源的には「一緒に景色を見る」≒ファンと一緒に観ていきたい景色)だということを「Synopsis」のロゴと音声で思い出させてくれた。
ここまで書いていた「キスマイのあらすじ」というワードはこのブロックの照明見て思い当たったものだったりする。このライブはここまでが過去の七人のキスマイのなんとなくのあらすじ*6で、ここからが六人になってから、あるいはFDL後のキスマイのあらすじだと思っている。
余談だけど、I Miss Youで使われてたスケルトンLEDがReset前の時点でメンステに設置されてるので、Resetでは何にも使われない謎の黒い板がステージ上にある…という状況になってるんだけど、それはこの音と照明のブロックではセット配置のためとしてもステージ上に人を乗せたくなかったからなんじゃないかと思っている。だからここは決して繋ぎなんかじゃなくて、集中して見てもらいたい一つの作品としてのポジションなんだろうと思う。
24. B-SIDE
とにかくめちゃめちゃめちゃめちゃかっこいい。顔もいい、スタイルもいい、衣装もいい、初っ端カメラ抜かれる玉森さんと二番目に抜かれる千賀さんのざわめきが凄くて、残りの四人がぬるっと出てくる(歓声を差し込む余地がない)の本当に勿体ない!!!ってくらい全員かっこいい。特にカラーグラスの二人・藤千がマジでヤバイ。
・LEDパネルでニカ千と宮玉とわたたいで顔半分で光と陰やってるのマジで怖いよね…ここはコンビ厨の墓場…。二番でこの組み合わせで絡み合う振りがあるし…公演追うごとにみんな若干振りが生々しくなっていくし…わかったよ悲鳴あげるね…抑えようとしても出るけど…死んじゃう………。
・間奏で「B-SIDE」って歌いながらメンカラ色にガラスを砕く描写あるのこのライブの中でもトップクラスで好きだし横尾さんの低音の「B-SIDE」が本当に本当に本当に…助けてくれ…………
ところで、メタ的に考えるとこの曲はFDLにおけるリバステだと思ってる。直球に訳すとB-SIDE=裏面 RebirthStage=裏面なので同じ意味。新たなステージにいることを宣言する曲。開幕黒衣装。Reset(≒減員)後の一曲目。
25. NAKED
これはメタ的に考えるとFDLにおけるEdge of Daysだと思ってる。
EoDと同じくセンステへの移動曲。北山さんのドラマの主題歌/(sic)boyさんは北山さんのソロ曲提供アーティスト、実質的な歌い出しが北山さんの北山さん概念が強い歌。反骨的な成分の強い曲。
このNAKEDは、B-SIDEと併せて、FDLから引き継がれた改めての六人からの決意表明のはずだ。
もっと補足すると、同じ年の連続したライブであることから、ある程度FDLとSynopsisはセットのライブとして認識するべきものだと考えているのだけど、過去のライブはアリーナは身内向け・ドームは多少外向けに再構築する…という傾向があった中で直球にそのコンセプトを打ち出してきたものだと思う。
北山さんの持っていた成分は六人になっても保たれるよ、というメッセージだったり、これから六人の新しいステージが始まると声高に宣言する二曲なんだと信じている。
「if I die tomorrow 問いかけては今を行動」って「当たり前なんてない」と繋がるような言葉だとも思う。FDLよりもパワーアップしたキスマイを、そしてこの曲は定番曲を除けば数少ない二年前のドームツアーと共通する曲であり、二年前と比較してより強くなったキスマイを見せるという意味でも機能していたと思う。
・あんまり自信はないんだけど、この曲は公演回数重ねる中で照明が細かく変わっていっているというか要素が削ぎ落とされていってる曲なんじゃないかと思う。*7
大阪初日、通路のLEDが立ち位置に合わせたメンカラになってて、ただしメンバーの踊り位置とは全く合ってなくてズレズレになってた記憶があるんだけど、大阪二日目にそのメンカラ通路は無くなってて、その時点ではメンカラのスポットライトで六人が照らされてた記憶があるんだけど、東京最終日に意識向けたらメンカラスポットライトもなくなってた気がするので…モニター映像の世界観のようにどんどん白黒に近づいてる印象を受けた。「NAKED」って「裸」という意味なわけだけど、彼らのそのままの属性が剥き出しになっていってるような気がするな…って。ただの勘違いで全然変わってなかったらごめん。
26. Catapult
そしてこの曲から、FDLを経てキスマイが手に入れたメッセージを伝えてきてるような気がする。
「見たことのない景色を見たい、見たことのない景色を見せたい」は七人がずっと言い続けてきたことであって、この曲でぶち上げる「未知の世界へ Take you high」が彼らの改めてのメッセージなのだと私は思った。
「限界を Break」限界非表示って要するに「全力」ってことだし、これからずっと続いていくキスマイのコンセプトとしてもすごく伝わりやすい。
・年上組と年下組で分かれてパフォーマンスしてるのマジでやっっっばい。逢えるde showのAnother Futureでニカ千引き連れる武闘派藤ヶ谷/横宮引き連れる頭脳派北山の対比してたの本当に好きでそれだけでチケット代の元取ってる気したけど、今回のライブでそれに当たるのが年下組ダンスエース千賀(サングラス着用)/年上組歌エース藤ヶ谷(サングラス着用)の対比だった。ヤバい。毎回一塁側と三塁側両方に自分の存在が欲しい。まだまだ全然見足りないので感想として消化するまで至ってない。
・NAKEDからの繋がり要素としては「キスどきエンディングテーマ」というのがあるけどこれはキスどきの方がバグ。
27. FIRE BEAT
この辺から興奮して私の記憶と挙動がおかしくなってる、今回のステージ構成が一番活きてる曲なのは覚えてる、ダンサー数人ずつ引き連れてそれぞれ踊ってるとこめちゃくちゃ好き、二階堂さんの回し蹴り大好き。横尾さんのダンスがキレキレで大好き、炎を浴びるキスマイが好き、ヘドバン好き。
永遠にこのデビュー前のギラギラを背負ってくれるの、本当に、どこまでもありがたい。わっしょいCAMPでのFIRE BEATって「ジュニアの魂のお手本曲」みたいな扱いされててビックリした記憶あるんだけど、本家はキスマイ。デビュー出来なかった頃のギラギラが未だにあるの、大好き。
28. Gravity
わたしはこの曲のことを書きたくて今回のブログを書き始めた。
二階堂さんがその記事を読んでいるとは限らないけど、私は2023年8月の北山さんのテレガイの記事を穴が開くほど読んでいる。ずっと私のお守りにしていた。ブログでも引用してXでも何回も書いているから、飽きている人もいるかもしれないけど改めて。今回ばかりは、前後を端折りつつもガッツリ引用して書かせてもらいたい。
今後、6人にやって欲しい企画?それ俺が考えるの?ちょっと無茶ブリ過ぎるよね(笑)(中略)単純に6人で乾杯でいいんじゃない?俺が卒業することはネガティブじゃなくて、それぞれの人生の選択があって、みんなはみんなの考えで、俺は俺の考えで、それを送り出すって言ってくれた。俺たちは新しくなる。これから俺たちは俺たちの新しい船だから。おめでとうじゃないけど、決起集会でいいんじゃないかな。これから6人がキスマイの楽曲をやっていく中で、絶対変わるから。誰かが絶対変わるから。それはそれで絶対良くなると思うし。キスマイのライブ、見たいもん。
俺たちの新しい船。
キスマイの旅路は様々な曲を通してパレードとか飛行機とか色々なものに重ねられている中で、Gravityは”G”roupを明確に「船」に重ねている曲である。*8
船の中で高らかに、楽しそうに、重力に、あるいは重圧に身を任せる六人の歌を聴いたとき、北山さんの言葉が全部全部正しかったことを知った。北山さんの予言者としての能力を疑っていた訳じゃないけど、このSynopsisのことを言っていたのだと知った。卒業は何もネガティブじゃなかった。メンバーの表情も、関係性も変わった。こんなに今大好きなのにこんなに既に良いものなのに「良くなる」って何のことだよって当時少しだけ思ってたけど、良くなるってこういうことなんだなと今は知っている。大好きだった七人だった頃よりも、今の七人の船はもっと良くなっている。今は「みんなと俺たちでKis-My-Ft2」なのだから、七人のファンも含めての新しい船。
私は北山さんよりもキスマイよりもずっと馬鹿だから、時々このことを忘れてまた色んなことに苛々するんだろうけど。それでもこの瞬間があったことを忘れたくないと思った。
RANSHINも楽しかったなー!今も卒業のことは「良くなるため」の選択だったとは思ってないけど、この一年の変化は本当に愛おしくて、七人のこんなに楽しい今以外のifの世界は全て霞んで感じられるようになった。宮田さんや千賀さんが「個人の夢」についても触れてくれるようになった世界で、七人が挑むSeven Dreams、それぞれの夢を愛していく。
北山さん、キスマイのライブ、観に来てますか?
29. Take Over
Gravityでめっちゃポエム書いたところから突然話戻すけど、この黒衣装ブロックはTake Overを中心にFDLのDream onのアンサーソングになってると思う。
FDLはコンセプトの一つに「夢」が含まれていると私は勝手に散々言ってるんだけど(Akumuの使い方とか夜っぽい曲多いとかDream onを核にしたライブであることが根拠の一部です)
FDLの時点で彼らが一番伝えたかったメッセージであると思しきDream onは、まずタイトルが「夢を見続ける(馬鹿な夢でも見てろ)」という意味の英語で、歌詞でも「限りない夢を 追いかけて行くから」という優しめの表現だったのに対して、
Catapult:その夢を Make it real
Take Over:そう夢だけじゃ終われない
と今回はかなり強めの表現になっていて、このあとのWANI-WANI含めて彼らの精神的な変化を表してるような気がするのだ。これからのキスマイのあらすじは夢を望むだけじゃなくて、夢を叶えてこの世界を奪い取るキスマイ。*9
・私は正直この曲にはもともと全然愛着が無かった。マジで「聞き覚えはある」程度の曲に過ぎなかった。(過去のDVDほとんど見てないことがバレる発言)
だから大阪初日でペンラの振り方が激しいわコール聞こえてビックリした。けれど大阪二日目の時点で私もペンラぶん回してヘイだかウォーだか良く分からない声で叫んでた、熱い古参が残ってる!じゃねえんだよここ数年の新規だってこの熱狂を作ってる一人なんだよ!!の気分。なんだろうね、すごい無敵感溢れてる曲だから私も気が大きくなってしまうんだと思う。「私がついてるからな!!!!!!」って思いながら叫んでる。ドームの中わたしみたいな人間いくらでもいると思う。
・二階堂さんが東京最終日に叫んだ「舐めんなよ!(ニュアンス)」、キスマイ→ファン、ファン→キスマイ、チームキスマイ→外野、全部の気持ち混ざってる感じがしてヤバかった。
・後でTake Overって『蛹』と同じアルバムだったんだなとも気づいて感慨深かった。北山さんのこと『蛹』で9割説明できると思ってたけど*10、今のキスマイのこともTake Overで9割説明できると思う。なんでこの人たちは変わり続ける世界の中でずっと魂の核を保っていてくれるんだろう。
30. WANI-WANI
キスマイ、天下です。
この黒衣装ブロックのメッセージなんてまあもう全部一緒だし良いよねもうセトリの話放棄しても!ええとTake Overも頭に「This is a warning」って歌詞があるので警告繋がりでもあるね!!
・私はこの一年以上ずっと怒ってて、ファンコミュニティの外はもちろん中に対しても意味分からない意見たっくさんあってずっと怒ってて、その怒りとかはきっとキスマイにもあって、でも彼らは大人でファンのこと宥めてくれていて、もっと怒りたいはずの彼らが優しいので我慢することも沢山あったんだけど。キスマイの中で一番怒りの感情とかを見せない玉森さんがこの曲プロデュースして、「何が分かる?外野なんかに」ってボロボロになりながら歌い上げて、もう歌い上げるっていうより私には「叫び」みたいに見えてるんだけど、ここに私の世界の全てが詰まってるなと思った。同じ怒りがあって、それを最強で最高のパフォーマンスに昇華してくれる彼らがいれば他の意見なんて全て無価値になる。無視できること、無価値になること、赦せること、本来は全部違うはずだけど、このメッセージって「逸れた流星群」と近いなと思ったし、私はマジでアホなのでまたどうせキレるけど、私の芯はブレないし彼らへの愛を一生貫けると思った。
・曲一部公開された時点で散々言ってるけど、私の「アイドルが好き」という気持ちの原点の一人は「もういい外野黙ってな」って歌ってたのでオタクの魂って変わらないな…てずっと思ってる。
・藤ヶ谷さんが腕ピシパシして踊りながら紡ぐ歌い出し、生まれ持ったgood stuff、歌詞に合い過ぎててこわい。顔が本当に良い!!!!
・「お気楽な稼業 It's easy-peasy」の外野舐め腐るBAD BOY二階堂さん歌詞に合い過ぎてて怖い、ニカラップってこの日の為に確立されたんじゃないかと思う
・「幕が上がるその刹那」、ステージ上でいっちばん輝く宮田さんがステージ掌握してて大好き、一生好き、アニメロ行きます行かせてください王子様
・横尾さんが曲名でもある警告を鳴らしてるの大好き!!!Synopsisでトップクラスで歌声安定してる横尾さんだけど、声質的にはファルセットとかこういう飛び道具的な部分歌ってるときが一番輝くし今回のライブ確実に生で見て一番ギャップのある男なのでそりゃ警告しないとだよなぁ!ってドヤ顔する羽目になる
・「右向きゃみなscream 左向きゃstun」スポットライトの動きもダンサーの動きもめちゃくちゃ好き。花火ドンパチやってる中で照明もフルで活きてるのが一番よく分かる瞬間。
・千賀さんが「自分だけの reason for living」って歌ってるところ、アーティストとしての魂みたいなものが一番強固なひとがこの歌詞なの意味分からないくらい良いし「私だけのreason for livingはキスマイのことだよ」って思いながら聴いてた。そしたら7/10のSengaismで「みんなの生きがいになれる様」って言ってて「ファンってアイドルの考えを拾えるんだな…」って何となく思った、「生きがい」の英訳の一つがReason for livingなんだよな……。
・藤ヶ谷さんの「振り撒け愛だ」大好き。玉森さんの「まあ見てなさいBystander」大好き。宮田さんがジャケットめちゃめちゃはだけさせて騒がせてくれるの本当に大好き。NAKEDの腹チラ見逃しがちなので見逃した時はここで取り返すように叫んでる。
特効の音も相まって精神がめちゃくちゃになる。めちゃくちゃ叫んでる。わたしはこの花火の音、何よりこの曲で叫んでるときの自分の声でしばらく耳おかしくしてました。喉も耳も治るまで一週間かかった
・ライブ終わってこのブログ書きながら曲のメッセージ見たら「好き勝手言う人たちの言葉よりも、幕が上がる前に暗闇に響く自分達を呼ぶその「声」を胸に力強く立つ。そんな姿をイメージした一曲」って書いてあってちょっと泣いた、この曲で自分の喉潰せてたなら本望だな…社会人として本当にアウトな潰し方したからもうやりませんが…
エンドロール
メイキング映像じゃなくてエンドロール用の映像を作ってくれているの、ゲームコンセプトの一環かもしれないとはいえめちゃくちゃ嬉しかった。すごい凝ってるし。焚き火囲んでるところとか特に好き。
本来はエンドロールの企業を血眼で見るタイプだけど見応えありすぎて途中から諦めた、スケルトンLEDが追加されてたのとコレオグラファーがかなり増えたということしか認識できてない。
こちらが拍手したいタイミングと映像の中の人たちが拍手するタイミングがリンクするの好き。
Bonus stage/save
・FDLでの「キスマイGO」が下手だったばかりにごめんな…まあ逢えるの時点でも既にグダグダだったからこうなるのは時間の問題だったかもしれない…ただコールされてないのに「アンコールありがとう」って出てくるのはちょっと冷めちゃうのでこのやり方はファンとしてはとてもありがたかった。
・セーブとの二択でセーブせずにボーナスステージ突入するの、向こう見ずのキスマイの象徴みたいで大好き。
31. 光のシグナル
ちゃんと歌詞見ると「ともに」と言ってること同じじゃない?*11とか大阪終わってから思ってたけど、当時のスタブロ読んだら「「仲間との友情の大切さ」「仲間と一緒に前に進んでいこうという気持ち」をテーマに制作した」って書いてあって「ほら!!!」って思った。なにがほらなんですか?
これで出てくるときの玉森さん、この世の「光」の具現化みたいだなと思っている。
32. Thank you じゃん!
WEAREで突然社歌ポジションに並べられて衝撃を受けたけどよく考えると苦労してる中堅のグループ名の曲でもあって「必然だ…」ってなった曲。
歌い出しの男は卒業したし(歌割り引き継いだ男はちょいちょい歌いそこねるし)、セクシーはセクシーじゃなくなったし、私にサンキューじゃんの振りを教えてくれたアイドルはアイドルじゃなくなった。作詞した人もテレビの世界からいなくなった、作詞した人がプロデューサーの番組は終了した。
私の個人的な思い出の話が混ざるので、必ずしもキスマイのファンみんなに適用される話ではないんだろうけど、「失ったもの」の存在を思い起こさせて、歌詞も「上手く行かなさ」みたいなのものを描いてて、それでも頑張りの肯定と周囲への感謝を謳う曲はこの世界への祝福のようであって、ある種今回ライブの一曲目であるLoved Oneにも似ているように思う。サンキューじゃんは実質Loved One。だったらこの曲は、過去の全肯定でもあるんじゃないかな。セクシーにもウエストにもAからZにもジャンプにもエイッとにも幸いがあれと願うような。みんなリリース時からの10年くらいで色んなことがあったねえ…
ちなみにトロッコ曲なので天井で踊り倒してるだけで大体終わる。他人へのファンサ動作への興味が薄いとアイドルの動作を覚えなくなる。
33. AAO
北山くんがナオトさんと仲良いの見て「ああこれずっとキスマイの定番曲になるんだな」ってRANSHIN行って思ってきたばっかりなので東京は一段と感慨深かった。
・東京から(FDLから謎に導入された)AAOの宮田さんのコール、「せーの、えいえいおー!」が戻ってきたの嬉しかった。えいえいおーって勝鬨でもあるわけで、このライブ優勝してるな〜!と思う自分の気持ちにも合ってて景気よくて大好き。
・ドーム上空に「A」と「O」の文字が飛んでるのおもろい。過去ライブからずっとそうだけどレーザーで遊んでるの好き、アンコ曲何かしら笑顔になれるアイテム浮かんでて大好き、どの曲のタイミングかは忘れてたけど今回のラバストの顔が浮かんでるのが一番好き。
34. Everybody Go
このときの「キスマイGO」がやっぱりファンの声一番大きく出てるなあ…と思う。B-SIDEからどんどん増されていく一体感の極地の曲。キスマイの煽りもどんどん激しくなるし、エビバデなんてファンになってから一番沢山聞いてる曲なのに今回のライブのエビバデが間違いなく一番楽しかった。
・六人になって初披露となったFDLでは歌い出し全員になっていて、「歌い出しのこの重圧は全員で背負うようになったんだ…!」と感動してたのに(大阪初日の記憶はないけど)初っ端からニカちゃんが歌唱を放棄してるの笑う。少プレではあなた一人で歌ってたのに…!!何なら東京、FDL時点では全員パートとして認識してたはずの部分が気がつくと二・三人になってたりして「自由だな〜〜!!」って笑ってる。皮肉なんかじゃなくすごい良い空気だと思う。
・「キスマイGO!」に「ニカちゃん高所頑張れ!!」の意味が含まれることになるとは思わなかった。ちょっと低くなったときに小さく手振るの可愛い。入る位置にもよるけどすごい楽しい。
・ニカちゃんのことを特に気にせず叫ぶときの「キスマイGO」、本当にパワーの強い祈りみたいな言葉。直訳すると「行けキスマイ!!」ってすごくない?エビバデゴーは「みんなで行こう!!!」だし、これ書くのブログの中だけでも二回目だけど今は「みんなと俺たちでKis-My-Ft2」だから、ファンを含めたチームとして「進むぞ!!!」って鼓舞し合いながら叫んでるのとんでもない空間。汗だくになりながら「宗教ってこうやってハマってくんだよな」とすら思った。スピ。
・東京二日目と三日目でニカちゃんはクレーン終わりに「ファンサ出来なくてごめん」みたいなニュアンスで土下座してたんだけど、なんとなくこれは私達の言葉が彼に届きすぎた結果なんじゃないかと思った、一方的なメッセージになったことによって高所への怖さ<<応えられない申し訳無さになったんじゃないかなって。名古屋でも土下座させてやりたい。(語弊)
35. 笑って泣いて
色んなことを思い出した。「チグハグな"らしさ"」という歌詞では「そのままでいい」と孤独を輝く誰かさん思い出しちゃうし。
夢と愛のために肩を組んでいくなんて去年散々言及した「若者たち」だし。
でも特に、「ふりだしに戻って もう一度」という歌詞が特にキスマイみたいだなあって思っている。
そこまでのライブの感謝を告げつつ、最後の一曲です、と前置きしてからこの曲が始まったとき、Synopsisは突き詰めて言えば「笑って泣いて」のためのライブだったんだなと思った。RANSHINがFORMのためのライブだったみたいに。
少なくとも、キスマイの「あらすじ」は「笑って泣いて」と定義したのかもしれないと思った。
「ふりだし」、これは言い換えると初期衝動であり、初心であり*12、デビューできなかった頃のことであり、何よりも「Everybody Go」のことだと思っている。
カモノバもTake overも乱心も他の「カモン」とか「No.1」とか「時代」とか使ってる曲って要するに全部Everybody Goの焼き直しだと思うんだけど、要所要所に彼らの「ふりだし」でもある曲を歌って、居場所を確かめながら進んでいくようなライブだった。
夢みたいな夢を描こう。Syn-opsis、一緒に見る景色、ファンと一緒に観ていきたい景色は、夢の景色なんだ。そう伝えてくれたと勝手に思っている。
結局「君と見る夢」の話でもあるのだから、FDLのドリオンと言っていることは一緒かもしれないけど、幸せそうに楽しそうに歌う彼らを見たときの「大丈夫だ」という気持ちはFDLの比じゃなくて、あのライブを経て今回のライブがあることにもすごく感謝した。その時にしか持っていない心の動きを、作品としてこの世に残してくれるキスマイのライブが大好きだし、ペンラと声をもってその作品作りに参加できることもとても嬉しい。
逢えるde showのときステージに集合して肩を組む彼らのI Scream Nightを見たあの頃、これが一生続けばいいと思った。
今回ステージに集合して肩を組んで一緒に頭を振る彼らを見て、これよりも良いものが待ってるかもしれないこれからの世界が楽しみだと思った。
大好きだよキスマイ!!行けるところまで行こうな!!
※このブログは一応この記事とセットの感想のつもりです。お時間ございましたらどうぞ。ただ、RANSHINと対応するライブはどちらかというとFDLの方に近くて、今回のSynopsisに対応を感じられるようなライブが北山くんの次の下半期のツアーになるのかなってなんとなく思ってる。という訳で今はキスマイが一歩先にいるぞー!って北山くんを煽りたい気持ち。害悪ファンでごめん。彼ら同士の引力ってこちらが想像するよりもずっと強いなって今年何百回も思っているから、一緒に進んでいくものだろうから、比べることに意味はないんだけどね、絶対に。
はじめに:
これは北山さんの考察・解釈に全力を懸けているのに北山さんのファンを名乗りきれない、でも北山さんのことが大好きなことは確かなキスマイ担がライブ行って来たよの記録です。考察というか感想だし、結構内容忘れてるし、ちょっと偏った考え方してるし、たぶん間違いも含まれるし、だいぶ記憶おかしくて上げたあとも直してるし、何故か突然キスマイのライブのネタバレをしたりします。一万三千字。
前回ほぼ同じノリで書いたブログはこちら
めちゃくちゃ良かった~!理性では何も不安なことなんてないし、絶対面白いと分かっていたけど、でもやっぱ見るまで分からないし…と思っていた不安みたいなものを吹き飛ばしてくれるライブで最高でした。今後も行きます。次のツアーも決定していてハッピー、2024年、大大大本命のライブを四種類も浴びれるなんて最高な年過ぎる。
- 開演前
- 1. NE:0 era
- 2. You & I
- 3. JOKER
- ミニMC
- 4. ヒロイン
- 5. BET
- 6. 赤い夜に
- 7. TOTONOTTE
- MC
- 8. 消えないメロディー
- 9. THE BEAST
- 10. violet
- 11. ink.
- 12. 乱心-RANSHIN-
- 13. FORM
- アンコール(ネオエラと乱心)
- まとめ
開演前
今回のライブには大東くんとDeePals*1なる研修生の子たちが着くと噂には耳にしていたけど、開演前にプロフィールが流れるのは知らない文化でウケた。STARTOにも導入してくれていいけどMBTIを現時点で明かしていないアイドルのライブで、自己紹介の欄にMBTI入っているの「それでいいのか…?」の顔はした。韓流コンテンツだと自己紹介にMBTI入ったりするみたいだけどそういうことなんだろうか。そういえばキスマイでMBTIが明らかになっているのは平成組三人だけなので年長の北山さんがまだMBTIを明らかにしてないの、必然かもしれないですね。このブログはこのくらいしれっとキスマイの話をしていきます。
1. NE:0 era
お洒落な映像が短い時間流れてライブが始まるの、TOBEのカラーなのかもしれない。開演前の時間の時点で「ああ絶対このダイヤ型の機構から北山さん登場するんだろうな…」とは思っていたけれど、ムビステが動いて会場のド真ん中にダイヤ移動して北山さんが登場したとき「分かっててもこんなに面白いのか…」と思った。
FDLの「ともに」以来の真っ赤なペンライトの中、大歓声を浴びて登場する北山さんを観たとき、心からこの景色を北山さんに見せることが出来て良かった、この景色を世界で一番最初に見ることの出来る一人になれて良かったと思った。
私はかつて七人を望んでいたけれど、もうこうなった以上北山さんには北山さんの天下を取ってもらわなければならない、絶対に、という気持ちかなあ言語化してしまうと。
演出はHEROesのときに会場全部掌握してた銃のそれとか完璧だったし、一曲目から景気良く特効出ててお祭り男で最高だった。
これはブログ上げてからかなり後で気がついたことなんだけど、このダイヤを北山さんは「卵」と言っていたらしく、「それは『蛹』過ぎないか…?」と思った。『蛹』、前ブログで書いた通り、ライブ演出では卵から不死鳥が生まれてる歌だったと思うんだけど、炎と共に卵から北山さんが登場してるの、どう考えても直球で「転生」じゃん…。
2. You & I
二曲目にしてこんなに覚えてないことある??ってくらい演出の記憶が飛んでるんだけど、あれだけ銃をバンバン撃ってた曲の後に「I’ll give you my gun」って正しいなあ…とは思っていた記憶がある。
3. JOKER
HEROes観てからこのライブ来た客全部落としに来てるやつだこれ!って最初で気づく。You&Iは記憶失っているながらも目玉となる演出は含まれてなかったとは思うんだけど、HEROesでめちゃめちゃ人を惹きつけていたであろう曲をある程度その時の演出を踏襲した形で序盤に盛り込むの「進研ゼミで見たやつだ!」でしかない、早めに元を取らせてくれるやつ。バズーカ持った人たちは平成のJの演出~!!って感じて超ワクワクしたしポップコーンいっぱい飛んでるの景気良くてアリーナ席前方が羨ましかった。浴びたかった。
あとDeePalsのあどけない子たちが北山さんに似たサングラスつけて北山さん囲んで頷く振り、可愛くて面白かった。早くサングラス取れよと思ってたけどここで許した。
ミニMC
曲が落ち着いたとき、ソロライブは確かに歌い踊り続けられないもんな…ってちょっとさみしくなった。あと「北山宏光です」って言いながらぬるっとサングラス取る北山さん、サングラスを取る動作で客席を沸かす気が相変わらずゼロで面白かった。サングラス決め打ちで取って歓声を獲得するアイドルも割といるのに、絶対にそこじゃないだろってところで取るよねえ。逢えるDOMEでConneXionくらいのときに外周歩きながら普通に外してたね。HEROesでも不思議なタイミングだった気がする。出来ればそのままでいてください、すごく可愛いので。でもこの動作で客席沸かせたいの意図を感じられるようになったら全力で悲鳴あげます。
紙飛行機飛ばしてたのここだよね、北山さんの文体のメッセージがスクリーンに映し出されるの、文章偏重アイドルの名残を感じてとても好きだった。キスマイというグループは他のアイドルグループと比べて圧倒的にテキストの産出量が多いと思ってて、そこも私が彼らを愛し続けていられる理由の一つだと思うので。音声よりも、メッセージに想いを託しがちなところとか。手紙だったから逢えるのライブ映像もちょっとだけ思い出した。正確な文面は忘れてしまったけど、「色んな想いがあったと思う」みたいなこと書かれてて少し泣きそうになった。確かに色んな想いを抱えて私はここに来ていた。
4. ヒロイン
まず衣装が優勝。薄緑みたいな色合い(あとで記事とかインスタとか見ると白な気もするんだけど)の肩開いてるのちょっと好み過ぎてとても困った。北山さんってこういう中性的な服が似合うのでずっと着ていてください、ロックなのもかっこいいけど個人的な好みはこちらです。
曲は大東くんがピアノ弾きながらせり上がってくるの見て、私が求めてた味過ぎてちょっと呆然とした。正確には年始の帝劇舞台とか新作のJ舞台とか、もうちょっと言っちゃうとHEROesが滝沢演出ならこういうの来ないかな~と夢想してた味。なのでまさか北山さんのライブで得られるとは思ってなかった。既視感のある演出なのに生で久々に見るとこんなに面白いのかと思うし、スぺオキの権化みたいな大東くんの初登場(たぶん)がここなのもここまで温存してたのも大正解過ぎて、心の中拍手喝采だった。
心の中で拍手してたらいつの間にかローラースケート履きだしてた。気がついた瞬間、普通に絶叫した。
私は北山さんの先にキスマイを見ているし、今はキスマイを理解するために北山さんを追っているみたいな節があるので*2キスマイを感じさせる要素があれば無条件で沸きはするのだけど、
それとは関係なく嬉しくて。ローラースケートってキスマイと北山さんの魂みたいなものじゃないですか。
北山さんがローラースケートを履き続けることはもう絶対に分かってたことだった。
根拠はTV Guide Alphaの最後の連載。滑走路でローラースケート履いた撮影して、キスマイでいた時間とこれからのキスマイを全部肯定するようなインタビュー内容で、最後の写真もローラースケートを履いて滑走路を走る、ローラースケートと共に飛んでいくようなものだったから*3、この人はキスマイで居続けていてくれるんだな、「キスマイの北山さん」から北山さんのことを大好きになったファンと一緒にいてくれるんだなと思っていた。
でもそれでも、やってくれるまでその事象は確定しないし、一発目のライブでやるとも信じきれていなかった。だからこそ、私が感じていた気持ちは何一つ間違っていなかったんだなと思ってすごく嬉しかった。Kis-My-Ftが結成された最初の頃からローラースケート履けて、一番最初にローラースケートでバク転出来るようになったひと。光GENJIの結成日と同じ日に生まれた藤ヶ谷さんと同じかそれ以上にキスマイのローラースケートの原点である北山さんは履き続けなきゃダメだよ。
あとこのブログ書きながら最後のテレガイAlphaを読み返して気付いたけど、その時に履いてた白のローラースケートはSweet Melodyで履いてたBottegaの23万円のそれで、そういえばSynopsisのライブ内でキスマイが履いてたローラースケートもBottegaのローラースケートだったので何か縁が繋がっているような気がした。
FDLではBottegaでは無かったのに今年になって履いている意味というか、北山さんはAlphaのインタビューで「俺の足元を見たら…分かる人は分かるかもしれないな。」という微妙に意味深な言葉を残していたのだけど、Sweet Melody撮影の時点では北山さんの卒業は確定していただろうし、なんかもしかしたらこのBottegaのローラースケート、チームキスマイから借りてたんじゃなくて、譲り受けてたりしませんか…?Synopsisからは北山さんの色は少し抜けていたけど、こういう形でともに進み続けてたりするんじゃないですか…?これでヒロインで履いてたのがBottegaだったら綺麗だったけど、黒のベーシックな形のだった。この話は終わりです。
そんな訳で(どんな訳で?)私以外の人間も結構絶叫していたヒロイン、令和の星屑のスパンコール、北山さんからファンに向けた夢女作製曲ラブソングかと思っていたら、半分くらいファンの心情の曲にも聴こえて大変だった。
例:「(ローラースケートを履いている君を見るのは)初めてじゃないんだ僕は君を知ってる 君が僕のヒロイン」「(ローラースケートでたなびいて)揺れる髪も僕の「愛しい」」
大変だった。このブログ書きながら今もずっと頭の中をヒロインが流れている、北山さんを想うための曲として。
5. BET
モニター映像のカジノっぽいネオン、ライブ映像あるあるのトンチキ店名ですごい好きだった記憶ある。メインステージの両脇の階段で人立たせてシャンパン持ってシャンパンタワー表現してたの天才だった。光る棒で水の表現してたのも好きだったな~私は水が好き。HOMEのヨブコエのことはちょっとだけ思い出した。あとカード型の紙吹雪みたいなの舞ってて良かった、出来れば会場全体に降らして欲しかった。滝沢歌舞伎の鼠小僧の小判のこともちょっとだけ思い出した。
基本的にMV準拠の振り・フォーメーションではあったと思うんだけど、ふと「一人を丸く囲んで回る振りってキスマイ以外のグループで見た記憶殆ど無いな…」って思った。ソロアイドルを好きになったのは北山さんが初めてなので一人でやるパフォーマンスだとそういうことも多いのかもしれないけど、とにかく凄い馴染みのあるフォーメーション。ローラースケートでグルグルしているのが一番見た回数の多い動きだけど、公演のつい一週間前もセグウェイで見た。普通こんなに沢山観ることないと思う。
おまけ
BETの時点で赤い夜に用のピンクのウサギの仮面出てたのバニーガールのイメージと掛けてたからだね?!?!(一ヶ月時差の気づき)
— ミタニ (@mtnigenkai) 2024年7月11日
6. 赤い夜に
BETの時点で、HEROesでも使われていたピンクのウサギのお面はステージ上に登場していたからBETのあとは赤い夜になんだろうなと思っていた、心の準備が出来ました。
印象的だったのはモニター映像。私の記憶が正しければHEROesのときは映像なかったと思うんだけど、今回、映像は林みたいになっていた。
「ただ離婚してないだけ」の候補曲という情報を踏まえると、これは夜の森に死体を埋めに行った柿野夫妻二人のことを描いた歌だな…と思った。HEROesでは赤の靴跡が印象に残る演出だったけど、あれやっぱりきっと死体埋めに行く道のりだったんだろうなとか、Fearで出てきた人の腕で出来た木も、やっぱりきっとあの樹の下には死体埋まってたよねという答え合わせが出来たような気がして嬉しかった。
Fearは柿野正隆を主人公として「不倫相手の萌といずれ生まれる子供」にフォーカスした曲で、赤い夜には「柿野夫妻」にフォーカスした曲だとも思っている。妄想乙って感じだけど私は幸せなのでそれでいいです。
それからジュニアが仮面付けてる演出マジで大好きだった。HEROesと違ってダンサーじゃなくて研修生に付けさせたの、偉い。私の頭の中にはジュニアが仮面付けてて大好きだった曲のサンプルが大量にあるんだけど、また一つ追加されました。
7. TOTONOTTE
どうやって赤い夜にからTOTONOTTEに移行したかの記憶が無い、でも衣装は同じだったよね…今回そもそも持ち曲が12曲前後という中で、曲の繋がりも何もどうにもならない場所は確実に発生するので、情緒がどーこーとかは言う気ないけど、でもやっぱここが最近の二階堂さんと北山さんの差かな~とは思っている。基本的に両方ともすごく言葉の力を大事にすることに感性が偏重してるけど、どうにもならない時にどちらかというと物語を優先させる二階堂さんとどちらかというと人を惹きつけることを優先させる北山さんって感じしません?なんでライブの感想書いてるだけなのに根拠のない持論でこんなに尺取るんですか?
生で聴いた時の耳馴染みの良さは凄かったし、キャッチ―な振付が多くて見ててすごく楽しかった。サウナ詳しくないけど、これ歌詞に対応してる動作なんだろうな…と思ったし湯気が出てくる機構が超面白かった。あと途中でモニターの映像が彫像いっぱいの神殿みたいになってて「神殿w帝劇とかで良くありがちな良く分からない神殿ww大好きww」って思ってたんだけど、家帰ってから「古代ローマのサウナだったのかあれ…」ってなった。
このうちの「テピダリウム」の項目にある写真、神殿っぽいんだよね…こんな感じだった気するもん、映像…。
MC
・DeePalsの中でこの子気になるな…好きになる可能性がある顔だな…と思っていた子がMCに呼び出されててかなり心揺らいだ。
・大東くんが「今日の北山さんのライブで大きなパワーをもらってます!」みたいなこと言って、北山さんが「スピ?スピってる?」という返しをして彼も会場もキョトンとしてる中で、私はひとり「北千共通語彙!!」って発狂してた。6/10のSengaismで千賀さんはライブとサウナを重ねてたしライブの楽しい瞬間を感謝しながら「俺スピってる?でもねー、あれはスピってるんだよ。」って書いてた。スピってる、ネットのオタクは時々使う言葉だけどたぶんアイドルとしてはギリギリ許されるか許されないかの境目の語彙だと思うよ。北千はこういうところがあって好き。
・ファンとコミュニケーション取ってる時も後輩とコミュニケーション取ってる時も決して悪くはなかったけど、ナオトインティライミさん出てきた瞬間、北山さんの表情緩んで、私の知ってる北山さんの顔になってその顔が大好きすぎたので、「なんでソロコンで北山さんは人と一緒にいることで魅力倍増する人だと再実感させられてるんですか?」と思った。個人の感想なんだけどね、そういう傾向なんて本人も重々承知でそれでもソロでやっていくことを選んで、グループの代わりに色んな人と短期で組んでいくことを選んだのだろうなとは思うんだけど。友人と楽しそうに話したり歌ったりしてるのを見るの、いい時間だった。
・AAO口ずさんでくれてありがとうナオトインティライミさん。因果関係の認識が狂ってるオタクなので、二人の仲が良い限り、AAOはこれからも六人のキスマイの定番曲で居続けるのだろうと言い放てます。
8. 消えないメロディー
大東くんのソロがあるときいて、初っ端で「シンデレラガール*4だ…」と思った。ごめん。
大東くん、自我が見えないタイプのスぺオキだと思ってたのでちょっと苦手だったけど今回ようやく彼の中身をちょっと認識出来た気がして好きになれるかもしれないと思った。なんかね…会話の端々に可愛さがにじみ出てたし何より黄金期のタッキーみたいな輝き方してたんだよね…満天の星みたいなモニター映像だったし…(滝沢秀明と言えばハムレット、ハムレットと言えば満天の星)
北山さんがファンに起立を促し、ペンラ何色?と客に聞かれて「まだ決まってません!」と答えたあのやり取り、私たちが逢えるDOMEのIMPACTorsの記憶を持っているのを感じられたことも、キスマイ七人が持つ後輩への愛が今も繋がっているんだなと思えたことも、愛しくてたまらなかった。あと何より大東くんの答え方が可愛かった。決まってないのに会場の7割が(神宮寺くんの)水色・残りは青か白になってるの見て「あっもしかしてここにいるファンたちはタッキーじゃなくて翼を重ねて見てる…?」とは少し思った。水色に元ネタがあったらすみません、HEROesのときも大体こんな感じの色だった記憶もある。あと歌が本当に上手い。
9. THE BEAST
赤い鎖に繋がれてる北山さん見た瞬間脳が沸騰した。オタクは全員鎖に繋がれている推しが好き。(特大主語)赤い果実でも見てはいるけどなんぼあってもいいですからね、鎖を解き放つ感じかと思ったら鎖引きずってなんか後ろから持ってきてたの、意外性もあってマジで好きすぎたけど好きすぎて記憶飛んで鎖が最終的にどうなったか全然覚えてない。助けて。映像はHEROesのときと全く一緒だった。
あとでちゃんと考えたらきみけもちゃんと踏まえられてる演出だった気がする。鎖に繋がれていたのは奴隷だった獣の象徴。でもあんまり覚えてないから書けない
10. violet
画面いっぱいのパンダが振ってきて「かわい〜!前の曲から獣つながり~?!そういえばなんで藤ヶ谷さんのインライでパンダ書き始めてたんだっけ?」とか考えてたら超不気味で灰になる前にみたいな服着たデカいパンダが出てきてびっくりした。パンダもどきのダルメシアン(※藤ヶ谷さんのインライ参照)より怖かった。
右耳に鈴4つ付けてて(4つじゃなかったらごめん、でも鈴って乱心のイントロで鳴るやつだな〜と思ってた)灰になる前にみたいなカラフルなペンキまみれの服着て、JOKERの要素でもあるパンダの姿して、ドリボの北山さん&きみけもの神崎くんの象徴みたいなナイフ持ってた(これはこじつけですね)ので「北山さんじゃん…」って思ったけどサビに入った途端歯剥き出しにしてレーザービーム飛ばしながらナイフぶん回してて「これがキスマイでは出来なかったこと!!!」って思って最高だった。北山さんは今この世界で何をやろうとしてるんだ、映像が衝撃的すぎた。あと「もしかしてこのあと灰になる前に来る?!」ってドキドキしすぎて映像じゃない方ではどんなパフォーマンスしてたか覚えてない。
ただ、あとになってから思ったのは「これやっぱり灰になる前にとは地続きの世界観だったな…」ということだった。
普通に歌詞見ると狂愛(←死語?)の歌のはずなのに、パフォーマンスは「アイドル」の歌として組んでたんじゃないかと思うし、それを踏まえると歌詞もアイドルの生き方を描いたものみたいに見えてくる。
パンダは可愛らしくて愛されるべき存在であるアイドルのアイコンでもあるし(マーチングJ…マッチと黒柳さんからの文脈を私はどうしても感じてしまう)「真っ赤な嘘でも言う 愛してる」「欲しがるままに演じる」ってアイドルの台詞みたいだし、「厚化粧」って嘘や衣装を纏うことみたいだし(灰になる前にでペンキ顔に塗ってたシーンみたいだし)、曜日感覚がバグるのって芸能人がよく言ってることだし、
特に「violet」というタイトルそれ自体と「監視の目」、映像のラストでテレビにパンダが収まるところ、そしてこの曲の後から実際に監視のように撮影OKになるのが、どうも「灰になる前に」のMVで監視カメラを睨むシーンとか思い出しちゃって。あれは北山宏光の物語だったことは確かじゃないですか…。*5
violetって、可視光線と不可視光線の境目に近い色って意味なんだろうな。同じく不可視光線の一歩手前の赤と対極の。絡まっている「糸」って「視線」のことで、もっというと他者からのイメージのことなんだろうな。じゃあ「疎ましい色彩」は人から勝手に持たれるイメージのことで、他の人の目に映ってる自分の色のことかもしれないな。「透明にさせる」「首輪を外して」は他の人のイメージから解放されることかもしれないな。でも北山さんは観測されることを、モニターに収まることを結局選んだんだな。
とか今もずっと考えてる。まとまらないけど。この一曲だけでブログ書けそうだった。材料がこれしかないので書きません。
11. ink.
撮影OKタイムになったばかりで集中力散漫になって覚えてないし、あとで他の人が上げてた映像みて「こんなにえっちな服だったんですか?!」って思った。他人が録った映像で自分の現場レポを紡ぐのってどうなんだろう…って考えちゃって上手く感想が書けない。最後女性が布被せられて消えたことしか覚えてない。サンプルが少なすぎるかもしれないけどさあ、ライブで突然マジック始めるのってもう絶対Jの伝統芸能な訳で、撮影可能の時間じゃなかったら手ぇ叩いて笑ってたと思う。大好き、マジで好き。滝沢のお膝元に行ったのなら私はこういう演出を絶対に観たいわけですよありがとう。大好き。恐らくすごく心込めて作られたパフォーマンスへの感想がこんなんになるので私は北山さんのファンを名乗る自信がないんですよ…
ペンキ(インク)まみれの曲の後に「ink.」やってるんだなってあとでふと思った。
12. 乱心-RANSHIN-
ごめん、衣装がHEROesのOPでも着てたものになったことと映像の花火が元気で良かったこと以外何も覚えてない、誰かが撮ってくれればいいや~と思った時点で記憶焼き付けるの諦めるの私の悪い癖です、たぶんTOBEとの相性が良くない、そういえば弁慶と義経の義経みたいな布被ってて「タッキーが義経で弁慶は藤ヶ谷さんで北山さんは悪役だったのに北山さんが義経やるの認識バグる」とは思ってたけどでもこれやっぱりRANSHINじゃなくて間奏の感想。*6
13. FORM
RANSHINなのにRANSHINで終わらないライブ、無音でセンステに向かう姿。予感はあったけどイントロが流れたときに絶叫した。撮影OKタイムの間は静かにしようと思ってたのに無理だった。北山さんが数年以内にキスマイ時代の曲を歌うことは確信を持っていた。インスタの投稿で「これまでの曲をやる」という不思議な言い回しをして、ライブ中にローラースケートを履いてるの観て、violet観て、「キスマイ時代の曲をやるのは今日なんだな」と分かってた、それでも叫んでしまった。撮影OKタイムとは全く思わなかったし、同じライブに何度行っても同じタイミングで叫ぶように、叫んでしまった。貴方を好きで居続けていて良かった。
真っ赤なペンライトの中、たった一人マイクスタンド一本で、動かないムビステの上でパフォーマンスをしている姿を見て思い出したのはドンワナだった。WebFesの映像でしか見ていないドンワナ。でも彼は飛び降りなかった。
やっぱり北山さんの曲とか演出って高頻度で濃厚な“死”を突き付けてくる印象が、北山さんの胸元に死が突き付けられている印象があったんだけど、今回のライブは珍しく一貫して死ぬ側では無くて殺す側のパフォーマンスしてきたなあ…と思っていて。「死ぬのはまだだ」と謳った曲からスタートしたのはこのパフォーマンスのためだったのかなとすら考えてしまった。HEROesとも違って、周りに自分のファンしかいない場ではこの人死なないんだ。表題曲の歌詞に転生なんか待てない/I don't need no next lifeと含まれるライブで死ぬ方がおかしいか。
卒業を発表して割とすぐのソロラジオで「死ぬわけじゃないし」「ずっとキスマイよ」と言ったことを今でも覚えている。後者の「ずっとキスマイ」に関しては縋るようにして時々何も理解し合えない客の意見に不安になりながらも信じて来て、今回自分の感覚を今後も抱きしめていこうと思ったけれど、前者に対してはずっと否定してた。好きなアイドルが私の望む場所から去ることは失恋であり死なんだよって言い続けてた。というかFDLのことは今でも葬式の意味合いが強い儀式だったと思ってる。あの「ともに」は他の誰が何を言おうと、キスマイが何を言おうと私にとっては送り火です。Endless SHOCK eternalが葬式だったのと同じくらいには
でも、彼にとっては死じゃなかったんだな、とその時の言葉の意味がようやく分かったような気がした。
「君から溢れる全ての感情抱きしめるよ」
色んな想いを持ちながらこの場に来ている人間を肯定してくれるようなこの歌詞を聴いて、このライブはFORMがテーマのライブだったんだな…とも思った。Synopsisが「笑って泣いて」のライブなのと同じくらいに。
どれだけ必然が積み重なってても、私がどれだけ彼が卒業した理由が感覚的に分かっても色々言う人が内外にいる中で、一発目のライブで古巣の曲やってる事実は客観的に見ると「乱心」なのでそういう意味では乱心かもしれない
大人数のJr.をパフォーマンスに参加させたなんか無駄に走ってるFORM、四人のJr.をバックにつけた少プレのFORM、たった一人の今回のFORM、という周囲が減っていくようなストーリーをこっちが感じられるのもグループを離れて研ぎ澄まされていく北山さんの象徴みたいなパフォーマンスで、SOLITARY*7みたいなのに死なないパフォーマンスが美しかった。
アンコール(ネオエラと乱心)
アンコールの客のコールに対してはポストでひとしきりキレたので割愛。ファンサタイムで撮影OKなのはわっしょいCAMPでもあったけどオタクのリアクションが別のオタクのスマホに収められてるのゾッとするので本当にやめて欲しい、かなり近くまで来てくれる嬉しさが霞む*8
あと近くまで行くためのトロッコみたいなやつの電飾がSynopsis光量8倍ペンラのスペシャルモードみたいな光り方してて笑った。同じこと考えてた人あの会場に10人くらいはいたと信じたい。
まとめ
撮影可能タイム要らないとか、落下物の量的にアリーナ席前方があまりに優遇されてて羨ましいとか、撮影可能タイムマジで要らないせめて2曲くらいに収めてくれたぶん北山さんの方針では無いんだろうけど集中出来ないしペンラ振れないしライブ行く意味分からなくなってくるから嫌とか兎に角撮影可能タイムの長さにはどうしても思うところあるニカちゃんの帽子よりよっぽど思うところあるけど、その不満を何倍にも上回るくらいには超面白かった!!
根がどこまでもコンビ厨でグループアイドル推しなので、一人のライブだったらファンミーティングみたいなものとして愛で方を変えなくていけないのかなあと思っていたけど、最高にエンタメだった。
去年までのキスマイには、意思疎通をしてないであろう物事でメンバーが同じメッセージを発信したり同じことをしたり、その一方で役割分担がハッキリとしていてメンバーの誰かがやったことには追随せずその人しかやらない、みたいなことがよくあった。ちょっと矛盾してる言葉なんだけど伝わってほしい。
今のキスマイはコミュニケーションを分かりやすくとるし、役割分担も少し曖昧になってきていると思う。私はその変化を好ましく思っている。今のキスマイが一番好きだ。
でも、去年までのキスマイのことも私はすごくすごく好きだったし、「七人」という括りで見た場合にはそのグループ性はこれからも残るのかもしれないなと思った。
ローラースケートを履いたこと、FORMを歌ったこと、「キスマイとしての日々をなかったことにしない」という姿勢を初っ端から打ち出してくるのは、FDLで「ともに」を最重要パートで歌ったこと、Synopsisでメインセットに「ともに」のジャケ写があったこと、今でも頻繁に北山さんの話をすること、そういったキスマイの「北山さんがいた時間をなかったことにしない」という姿勢と強くリンクしていると思う。
「ともに」のMVで恵比寿や代々木を巡ったと知ったとき、「これを七人の思い出にするということはこの先の六人の思い出にはならないってことなのかな、例えば20周年があった時に同じことは出来ない訳で、先のことなんて何も見えてなくてそれでも今できること全部やったってことなのかな」と思った。キスマイは自認が「崖っぷち」で、先に残せる隠し玉を温存せずにすぐ使ってしまう印象があった。北山さんが一発目のライブで、これからの起爆剤や目玉としても残せるであろうローラースケートと過去曲を使ったとき、その惜しみの無さに、そういう意味でも「キスマイなんだな」って思った。やっていることが同じだ。
一方でキスマイはドームツアーとしては初めて*9ジュニアをバックに付けずに公演をした。このことはジュニアの文化を愛するものとしてかなり不満だったけれど、北山さんの公演に研修生がついて、その演出を付けてると知って、北山さんがやるからキスマイはその役割を降りてもよくなったんだな、と思った。本来そこに因果関係は全くないはずなのに、自分の中では繋がっていた。
私にとってはどうしても、キスマイのライブだった。そのことが本当に嬉しかった。
最後に、逸れた流星群。この曲は他のファンと同じくらいに大好きだったから生で聞けなかったのはちょっと残念で、でもオーラスに居なかったのは自分の責任なので会場で聴けなかったのは全く構わなくて、これに関してだけは撮影可能タイムの長さに感謝したんだけどそれはともかくとして。(でも円盤や配信の特典でいいじゃん~~~と思うので掌返しをするには至らない)
歌う前に「誰かのことを傷つけるより、許す勇気の方が強ぇんじゃねえかなって思う時があって、そんな思いを自分に知らしめるかのように書いた曲です」って言ってるのを見て、より北山さんのことを好きになった。
私はいつも何だか色んなことに怒っていて、他軍や北山さんに仕事が決まるタイミングでも私はときどき苛々していて、自分のポスト遡ってもサッポロ一番のCMが他のタレントで始まった日に北山さんの車のCM案件決まって、更にそれが同じ広告代理店の人の仕事だろうなと思って*10「許せるって難しい!!」って投稿してることを確認できるんだけど、その時それでも「逸れた流星群」を自分の心に置いていこうと決めた私は許していかないといけないんだな、それはキツイな、これが出来る北山さんすごく強いな私には出来ないよ…と思っていたのを覚えてたんだけど。
今回の言葉で、北山さんも、知らしめていかないと忘れそうになるくらいには自分と戦っているんだなと思って。じゃあ私も逃げちゃいけないんだなって思った。
それから、つい昨日横尾さんを遠因として突然知ったことなんだけど、「許すということは強さの証だ」ってガンジーの名言でもあるらしい。誰もがそれほど多くを許すことはできない、弱きものは許すことが出来ない、許すことが出来るのが強いものだ、そういった言葉。北山さんは名言を借りる形ではなく一人でその言葉に辿り着いてて、でもそれに辿り着いた過程にはインド旅も含めて彼の過ごしてきた時間全部があったんだなとなんとなく分かって、全てを背負ってこの時代を生きていてくれる北山さんは、やっぱりこれからもずっと私の指針なんだな、指針にしていきたい人だなと思った。
おわり。
※ネタバレを含みます
アイドルが好きで、物語も好きな一人のファンとしての感想は、以下になる。
構成的にも、キャラの魅力的にも、読んでよかったと心から思う物語だった。
特にユイの前でライブをする、という当初の目的が達成されてから、物語としてのゴールが移動し一つではなく複数の問題を解決する物語であることが明かされる構成は、読んでいて驚きがあった。各キャラクターは生き生きと物語を動かし、最後にキョウスケとカイの二人に焦点が絞られタイトル回収が行われる流れも、終始読んでいて心地の良い展開であることも読書体験としてとても楽しかった。
そして、ブロガー(笑)としての感想が以下になる。
私は事務所のテキスト担なので*1、各タレントのエッセイなども時々読んでいるし、当然事務所初の作家である加藤シゲアキの本も全作とは言わずとも割と読んでいる。
何が言いたいかというと、この本を読んで(何なら発売前時点の宣伝を読んで)思い出したのは、加藤シゲアキの「閃光スクランブル」だった。
彼の処女作である「ピンクとグレー」もある種映画作品を通した生者と死者の対話みたいな話で、男二人で進められていく物語の中で共通の知り合いである女と死者側の親類が物語のターンポイントに登場する話でもあるので類似点は見受けられるのだが、物語の読了感はどちらかというと「閃光スクランブル」に近かった。
この話では、物語の中盤、中村一義の「キャノンボール」という曲の歌詞が印象的に引用される。
「僕は死ぬように生きていたくはない。」
この物語の主人公の片方は大切な妻を交通事故で八年前に失い*2、それ以降、生業としていたカメラを妻の生前とは同じ形では扱えず、人と必要以上に関わらず文字通り死ぬように生きていた人間だった。このフレーズは、妻の墓参りの場面で、妻の声として(あるいは幻聴として)主人公に「キャノンボール」を歌うことを要求することで登場する。つまり、境界のメロディと同様、死者側が生者側に向けるメッセージとして登場するのだ。そしてこの物語は実在の曲と物語内のみに登場するオリジナルの曲が時折引用されながら進む、そして生を取り戻すまでの音楽物の話でもある。*3って言ったら加藤シゲアキのファンに怒られるとは思う、極論過ぎて
何というか、たぶん宮田俊哉は加藤シゲアキの作品を、特に「閃光スクランブル」を読んではいないと思っている。読んでいたらここまで似通ったメッセージをまっすぐに伝えられないとは思う。
「僕は死ぬように生きていたくない。」
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒なんだと思う」
でもこんなに共通してしまったメッセージは、あの事務所のアイドルとして、もしくは芸能や表現の世界に生きている人間が考えることとして、共通しているからなんだろうなと思う。
処女作や初期の作品はどうしても、作家の原風景が反映されるものだとは思っている。本人が一番自信を持ってうまく書けるものは本人が体験してきたこと。プレバト見ててもそう思う
オタク兼アイドルが描いた物語であることによる深みは、(帯コメントを担当した藤ヶ谷さんも言及しているように)各関係者の台詞として反映されている。「売れるために必要だと思うものは、最低限の技術、物語、魅力です」「ファンが見たいものって、(中略)夢に向かって必死にやってる姿だろ?売れる曲を狙って作ったって、そこに全力のパフォーマンスと全力の努力がなかったら誰も応援しない!」といった台詞の先に、宮田俊哉というアイドルは存在してくれている。
それと同時に、同じ年代のオタクとして、事務所を追ってきたオタクとして、宮田俊哉を追ってきたオタクとして、境界のメロディは他にも様々な彼の原風景が混ざって生み出されたものだろうと思っている。
本発売直前のタイミングで生出演したレコメンで言及していた「Angel Beats!」。
あの話をしていたのは、勿論ドラマCDの声優である佐久間くんとの代表的なエピソードであることも理由としてはあるだろうけれど、「未練を残した人間が成仏するまでの物語」「ピアノの音が印象に残る物語」「音楽をきっかけに再会する物語」であることという共通項が意識としてあったからなのではないかと思う。
宮玉三部作。「かにたま」という妙に聞き覚えのある響き。「星に願いを」で死者を想って奏でられるメロディ。
サムライアーのメンバーの関係性はキスマイというグループで活動してきた経験が反映されているとあとがきで明言されているし、カイはさほどSnowManに詳しくはない私ですら、佐久間大介の姿しか重ねられない。
「DREAM BOYS」。夢の象徴であるベンチ、弾き語りされる曲、本人が歌わなかった曲を他のグループが継いでそれによるトラブルが発生する点。*4
そして「SHOCK」。このブログでも頻繁に言及しているように私はSHOCKが大好きで、若干誤った解釈でこの物語は私の魂に刻み付けられており*5なんにでもSHOCKをこじつけながら生きているのでハイハイいつもの怪文書ねと読み流していただいて良いのだが、
序盤の「それでも良いじゃん。幻想だったとしても、またこうして会えたんだから。ずっとこのまま一緒にいられれば……」(P39)というキョウスケの台詞にも、「この雑誌だって一つ連載が終わったら、新しい連載が始まるだろ?」(P44)というカイの台詞にも多少言い回しとしてSHOCKの香りを感じたし、それ以外の台詞も、続けるために・立ち止まらないために一緒にパフォーマンスを行う終盤の展開も、似通っている部分があると感じた。
宮田俊哉のアイドル像の原点である「堂本光一」という存在の象徴のような作品であり、宮田俊哉が人生で初めて観た舞台であることを考えても、この物語が「境界のメロディ」に影響を与えていることは想像に難くない。*6
ある種、脚本も文学作品の一つではある。表現を続けなければならない。名を残さないといけない。生きている限り。死んだとしても、未来に何かを繋いでいかないといけない。それはやっぱり、私が愛する事務所で輝く人たちの根源にある魂なのだと思っていたい。
Recordの語源は、取り戻す(Re)+心(cord)だという。心に刻む、心が思い出せるように記録をする。
私はたぶんあまり、音楽と共に生きてきた人間ではない。好きなアーティストの曲しか聴かないし、好きなアーティスト以外の曲を聴いてもすぐに飽きてしまう。ライブは大好きだけど生音ではない収録音源でも大して満足度は変わらないと思う。曲に感動して心を動かされることはあるけど、本質的には歌詞に感動しているタイプだという感覚がある。メロディで人とつながることは上手ではない。だからそういう意味では、キョウスケとカイに共感することはできない。*7
けれど、記憶を失っても、大事なことが零れ落ちて行っても、最後に残るもの・心に刻まれているものがきっとあるだろうと描く物語には深く共感した。生前のカイが音楽とそれにかかわる人々によって形作られてきたように、私も周りの人たちと、言葉と物語、何よりもアイドルが紡いできた言葉で出来ている。そして生業は表現の世界とは程遠くとも、何かを返せればいい、何かを形に残したいと願ってブログを書いて言葉を残している。
今ほとんどアイドルの言葉で出来ている私は、これからも彼らの言葉を吸収して形作られていくし、最後に残るものもたぶんアイドルの言葉なのだと信じている。いつか全てが無くなった果てに残るかもしれないものの一つとして大好きなアイドルが書いた、純度の高い言葉の塊として「境界のメロディ」が刻まれたことが本当に嬉しいなと思った。
改めて、宮田くん、作家デビューおめでとう!!
※主観の話です。
※以前ふせったーなどに書いた感想と内容が被る部分が多くあります。
※上手くまとめられなかったのでほぼ箇条書きの7000字です。
- タイトルについて
- 各回の感想-現場で2ステして、配信で観てみて-
- 鳴門♡♡♡♡♡♡
- 横尾さんの演技について-横尾さんの演技が大好き-
- シャッフルという構成の劇
- 大好きなシーン箇条書き
- 感想-アイドルファンがこの物語を観てしまった感想-
タイトルについて
「こころ」
中山の「心情」に触れている作品だからこのタイトルであると考えつつも、
夏目漱石の「こころ」も踏まえているのかもしれないと思った。先生は過去に友人を死に追いやっていた点、Kが先生に「近頃は熟睡ができるのか」と問い掛けてた点、そして「人を信じられない」「人を信じたい」の話である点。医師も「先生」という肩書を負える職業だし。
「幻影的情熱」
熱に浮かされている様子そのままを表したタイトルとも思いつつも、吉本隆明の「共同幻想論」も踏まえてるのかな、なんて…。
読んでも内容咀嚼しきれてないのだけど、当時の共産主義が(そして「幻影的情熱」の登場人物が)掲げる平等な理想郷はマルクス主義の傾向が強いのに対して、それを「幻想」と説くカウンター的な論説かなと…全然違ったらすみません…
それでいて鳴門のモデルであると思われる方、つまり山岳ベースで作られていた「幻想」から距離を置くことに成功した方がこの本を踏まえて当時のことを振り返っていたので…*1
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%90%8C%E5%B9%BB%E6%83%B3%E8%AB%96
また、庄子が暴力的総括を受けたあとに流れる曲はThe Velvet Undergroundの「Ride Into The Sun」なんだけど、この「Sun」はたぶん幻影とか理想郷とかそういう意味で使われてる言葉なんだろうな、と思う。
あとこの曲が発表された年は1969年頃なので、年代もほぼ一致してるんだよな…
長いのでこの歌詞は以下リンクに突っ込んでます。和訳がネットに全然無かったので勘で意訳してます。
https://fse.tw/VgxCapMB#all
「Who's living there」とか天使たちの「ここはだれ?わたしはどこ?」の台詞っぽいし…
「ピクトグラム」
「引き返せ」って分かりやすく書いてあるのにそれにすぐに対応できない人たちの話ってことなのかなと思っている。
また、この矢印の通りの軌道で鳴門がドアを開けてることに気がついたときちょっとゾクゾクした。たった一人舞台中央の扉を通れた人。場転の都合とも思うけど、植村が鳴門が開けてそのままにしていたドアを閉めてるの皮肉だな〜と思った。
各回の感想-現場で2ステして、配信で観てみて-
私は横尾渉さんのファンなので、基本的には横尾渉の演技の変化しか観てないのだけど、生の演技を見る面白さを今までで一番感じた公演だった。
配信で見た演技は、終盤中山と鳴門の人格が混ざり合ってるもので、彼らの人間らしさがよく出ていて、少し憔悴した鳴門と滑稽で愛おしい中山だったけれど、
5/6に最後に自分の目で焼き付けた公演は、鳴門の可愛らしさと中山の冷たさと孤独とが綺麗に切り離されていたもので、最も賢い選択肢を選べた鳴門と哀しくて辛くて哀れな中山だったのだ。
5/3(夜)
5/3に観たときは、鳴門はしっかりとした判断力を持ったかわいい男で中山は迂闊さと子供らしさの残る激情家って感じだった。配信よりも二人の人格は分離されていたけど中山の演技は6/5に観たそれの方が暗くてずっと好みだった。
5/6(昼)
5/6に観たときは、私はその日の中山のことを「嫌なエリート全開」「怒鳴るシーンとかがふざけんなってくらい全然違ってすごい良かった」「感情に表現が追いついていて一つ一つの叫びが胸にガンガンに響いてヤバかった」「以前一部浮いていた台詞が浮いてなかった、本心からの叫びになってた」など書いていた。
今でもその突然の変化を忘れられないし、これほどまでに同じ公演を複数回見る意義を感じたのは初めてだった*2。あの日の横尾さんの印象は、配信を二周した今でも薄れていない。
ただ仮に最終日の公演が収録されていたとしても、目の前で繰り広げられる演技の呼吸を拾ってボロボロ涙流しながら集中して見て感情が流れ込んでくるような錯覚覚えて呼吸浅くなって酸欠になってエグい頭痛に襲われてスタオベがふらつくなんてことは無かったとも思う。
この作品を劇場で生で観ることができて本当に良かった。
配信
配信も見ることが出来てよかった。記憶の定着以外でも真ん中で区切られた構図は映像で初めて認識できたし(センターブロック引けなかった)作り手の強調したい場所を認識できるのでとても助かった。
特に配信を見なければ深海の「マスコミに出た情報を軽い気持ちでみんな信じる」から始まるパートは印象に残すことができなかったかもしれない。映像アングルが分かりやすくカメラ目線のようになっていて、作り手たちの怒りのようなものを感じ取れて、すごく良かった。スマホの画面を客席に向ける天使たちの台詞がある以上、作る側と消費者側の第四の壁は意識されてるものと思うので…
鳴門♡♡♡♡♡♡
現時点で今年一番大好きな男になってしまった。
最初赤ヘル被って出てくるパートでは結構象徴的に銃を持ち、角材も持ち、スクラムも組み、無表情で総括をし、暴力主義みたいな顔してたのに、
突然ニコニコ自己紹介してるのヤバすぎた、初見で悲鳴を上げかけ台本読んで悲鳴を上げ二回目の観劇でも悲鳴を上げかけ配信で二周とも叫んだ。
回を追うごとに料理の手付きがプロの中華料理屋みたいになっていく鳴門、ヨモギが苦手な鳴門、女子二人と楽しく話す鳴門、指導部を前にしてソツがない鳴門、総括に積極的に参加する鳴門、拠点の下見を指示されるタイミングで初めて動揺を見せる鳴門、両親のために生きたいと告げる鳴門、一人だけ抜け出せた賢い男…全ての要素が刺さって大好きだった。賢しらに色々感想書き連ねてるけど、もし他人に「ピクトグラムどうだった?」って聞かれたら口を開いてまず「鳴門が好き♡♡♡」って答えてたと思う。
中山は冷たい傲慢なエリートのくせに小心であるのが見えるところとか注射器を首に当ててるシーンとか、嘘をついてしまうところとか、最後何かが抜け落ちてしまってる表情とか大好きです。
横尾さんの演技について-横尾さんの演技が大好き-
これだけ鳴門に狂ったのは私が愛する横尾さんのアイドル性を予想しない形で浴びれたからだと思う。
これだけ中山が愛しくて仕方がないのは、横尾さんの冷たい顔立ちと彼の人間らしさを初めて目に見える形で認識できたからなのだと思う。
先日のWOWOWのインタビューで、宮田さんが横尾さんのことを「人間の本質と可愛らしさ両方を持ち合わせてる」みたいなこと言ってた記憶があるんだけど、そうやってイメージする彼の属性が200%乗っていた2つの役が、大好きで大好きで仕方が無い。
ただ、これは別にファンの贔屓だけではないと信じている。
私は好きな人目当てで観に行った演劇では役から本人の要素を拾い愛でることも観劇の目的の一つとしてしまうけど、今回生で見た彼の演技は、アイドルへの愛をもってアイドルの先に役を見たんじゃなくて、役の先に微かにアイドルが見えただけだったな…と思っただけなので。上手く説明できてる気がしないけど…
スーツがよく似合う恵まれた骨格も、インテリ感や繊細さが透けて見える顔立ちも、人を惹きつける容姿も、細かい感情の機微がよく乗っている表情も、強い感情が乗った叫び声も、美しいフォーメーション変化の足取りも、横尾さんは舞台の演技がすごく魅力的でこれからもステージ上でずっと演技する姿を見ていたいも思った。
役者は多かれ少なかれ、演じた役を取り込んで生きていくものだと思うので、このピクトグラムを経た横尾さんが今後どんな変化をしてしまうのか、そしてこれからどんな役を演じてくれるのか、楽しみにしていたい。とにかくまた横尾さんの演技を見たいです。
シャッフルという構成の劇
https://fusetter.com/tw/feX0g0F2#all
このふせったーでも少し言及しているけれど、それぞれの人間の関係性が重なりながらも全く別の人間を演じている劇は純粋に面白かった。
私は横尾さんのファンなのでどうしても
村田↔中山と林↔鳴門の関係性のリンクに注目してしまうけれど(元ネタ的に林が鳴門のことを高く評価している可能性が高いというのはちょっと衝撃だった)、それ以外も村田↔安崎の関係性面白いな…とか女性の立場は少し逆転してるのだな…とか思いつつもすぐに頭を切り替えて付いて行ける2時間は何度見てもあっという間だった。
配信で改めて見ると、アフタートークで言っていた役の切り替えスイッチである「手を組む位置」とか以外でも
村田は緩急のある話し方をするのに林は基本バカ早口で、両方頭がキレてるのに差が出ててすごいなとか(林のモデルの方もカリスマ的指導力で立て板に水のように話してる印象を各媒体で受けた)、
安崎は低めで凄みのある話し方をするのに神岡はバカ大声で、両方男性性の強い怖さがあるのにその質が全く違うなとか、
橋口は武闘派で長田は姐さんって感じで、同じように圧のある怖さがあるのに全然頭の出来が違う感じが出てるなとか(そこまで意図的では無いかもしれないけど、オウム真理教のそれは大衆性があるそれに対して連合赤軍のそれはエリート集団が陥った袋小路…みたいな比較をした論説を見かけた気がするので、その差がよく出てるなと思った)
台詞が共通するシーンがあるのに揺らぎ続けている植村と、真っ直ぐに信教が揺らがない深海の対比の美しさとか(色々重なる構造はあるけれど、ピクトグラムはどうしても「中山↔鳴門」と「中山↔植村」の二つの構造に重きを置いてる作品だと思う)
役が一つずつしかない二人も、
マッドでその時代の喋り方をして考えてることが見えない怖い宮川から気まぐれな動きを沢山する傍観者になる様子(注射器首に突きつけられたあと場面変わって首さすってるとこすごい好きだった)、
長田とは別の方向性で一番その時の熱狂に飲まれている庄子から無邪気にニコニコして客の心情を撫でてくる様子(ド主観だけどマジで私の内心と同じ顔してた)、全部印象に残っている。
「こころ」と「幻影的情熱」の壁と、舞台側と客席側の壁が時々見える瞬間があって、伝えたいこととの構造とマッチしてるのだろうな…と思える時間が楽しかった。
ところで「幻影的情熱」側で走って拳を振り上げて何かを叩きつけるようなシーンが結構あったけど、あれは「彼らが生きている現実」と「空想の理想郷(共産主義だとか、高度な精神と肉体の結合が実現されている世界)」を隔てる壁や扉を叩く行為の象徴みたいなとこなのかな…その幻想側に踏み込めている林は全く叩いてなかった気がするのよね…
大好きなシーン箇条書き
・Wink踊るとこ(踊る横尾さん)
・寝れない中山(後述)
・中山と橋口が入信の経緯を話してるときや二人が真ん中で顔つき合わせて言い争ってるシーン。上手と下手に綺麗に分かれてるとこ(見てて本当に気持ちいい、配置が半々になってるシーンは他も全部好き)
・村田がお腹見せてるところと安崎がビニール袋で殴るところ(緩急の付け方が地獄)
・宮川と深海の狂信者二人が話してるとこ(嫌いな人いる??)
・注射器突きつけるとこ(必死な表情大好き)
・橋口が無駄に中山叩いてるとこ(アフタートークで初めて認識したけど本当に理不尽な橋口がかわいい)
・最後
・何のために生きているのか?のキラキラ女子三人(最悪な伏線なので)
・後ろでバリケード築いてる人たちと拾ったビラをバッて渡す鳴門(嫌いな人いる??)
・炊事場全部♡♡♡
・被指導部が走ってぐるぐるするとこ(人の愚かさが出てて最悪なので)
・革命歌(序盤のそれ以外いつも構造がグロすぎて)
・鳴門がドアを開けるところ
・最後
感想-アイドルファンがこの物語を観てしまった感想-
キスマイが大好きな私は正しくアイドルのことを「偶像」だと、そして神様だと思っている。ファンの語源は「狂信的な信奉者」である以上、アイドルファンはアイドルのことを何も疑わない「信者」で有るべきだと思っている。
私は私が愛している事務所のアイドルには一番に「気合」を、精神力を求めている。何があってもショーは続けなければならない、どんなトラブルがあっても、どんな怪我をしても、その結果死ぬとしても。
私は「こころ」における実行犯側の人間だ。
何もなかった世界で、私はキスマイに出会って初めて自分が生きてきた意味を理解できた。キスマイのために色々な関係性と生活を整理した。世界の見え方は全部変わった。この三年、何を考えるにしても基準はキスマイにある*3。キスマイは私達に何を求めているのか。キスマイのメンバーだったらこういうときどんな選択肢を選ぶか。
中山は橋口に対して「私はね、寝れないんだよ、ずっと」と答えた。
私は、去年の今頃から今年の2月までずっとよく眠れていなかった。キスマイを好きになる前もまたあんまり眠れてなかった。信じるものがなかった私が真理を一つ手に入れて落ち着いて、でも北山さんの卒業で信仰が揺らいで、寝れていなかったのだ。*4
信じる者同士の「みんな」に入りきれている自信はない。ファンの中でも気に入られるファンでいたいという欲が強くある。今は他の場でも成功したいし俗世への欲は全く捨てていない。
それでも、信じる者たちと信じない者たちとの壁をずっと感じていたし、仮に他の社会全てが私の愛するアイドルたちを敵に回したらアイドル側に着くと決めている。
安崎の台詞に「こちらだって(自分たちの組織のことを)守らなきゃいけない」というニュアンスのものがあった。広い世界の中で、自分たちの守りたいものが狭くなって、その場合、他の全てを敵に回さなくてはいけなくなるような感覚は事務所が苦境に立たされるこの一年で散々感じてきた。
「こころ」の登場人物にはアイドルのファンとして「見たことがある」と嘲るような目線も向けていた。
アイドルを疑って、好きでなくなっていることに気づいているのに気づかないふりをして、騙しきれなくなったら突然アンチになるような客。
みんなに合わせて好きになって、みんなに合わせてアイドルを信じたりアイドルから離れていく客。
そして、その嘲りの目線は自分にも向く。
色んな噂を見ないふりしてとある事務所の構造を好きで居続けることと、
とあるテレビ局の理不尽な理論を見ないふりして番組を見続けることと、
とある社長の人脈を見ないふりしてとあるアイドルを応援し続けること、
中山も私も大して変わらないのだ。
疑いようもなく「こちら」の世界の話だと思った。
私は「幻影的情熱」における指導部側の人間だ。
エンタメの神様に愛されてる人は病気や怪我をして公演を中止にさせることはない、と思っている。今も思っている。
横尾さんや玉森さんや藤ヶ谷さんや北山さんを大好きで崇める気持ちの一欠片として、「公演を中止にさせたことがない」がある。私はなんの不利益も被っていなかったのに、四人と三人に壁を感じる思想が未だにある。キスマイとそれ以外に「長期休養したメンバーがいない」という論点を持ち出し、キスマイを愛している部分がある。ほんの一欠片としても確実に。
精神は肉体を超越する、という考えを捨てきれていない。
私はこれからもグロいエンタメの方が好きって言い続けるし、自分の考えを変える気も全く無いけれど、歪んだ考え方の末路を見せ続けられたのがずっとずっとキツくて面白かった。彼らのことを愚かとバカにしきれない、というか自分に似てて愚かだから12人みんな可愛く見えたのかもしれない。
最初から自分の偏った考えは自覚はしていたけど、その現象を感想として残せる経験は本当にありがたかった。
そしてその構図の最後に、某コミュニティで発生した現象が組み込まれたな…ということも含めて面白かったなとすら思っている。自分だけの話じゃなくて、ファン全体が簡単に陥る罠なのだな、と実感できたこと。
理想郷ってこわいね。でも楽しいんですよ、理想郷を夢見る行為は。その理想郷が一人一人違って、そんなものが実在しないとしても。
「こころ」のメンバーはそのまま突き進むよ。「幻影的情熱」のメンバーも始まりはあんなに楽しそうだったね。
アイドルがこの物語を演じていることで、私の中で何個も何個も重ねられる構造が増えていくこの体験をできて本当に良かった。
また演劇を、観に行きたいと思います。
※これは2023年の年始に書き上げて、ちょっとグロいな…と思って封印していた文章です。当時の表現そのままにお届けします。物価も上がって、チケット代も値上がりして、今の自分も当時とは少し違う追い方をしているのでグロさが薄れたような気もするし、ドームツアー決まって嬉しいし眠らせておくの勿体ないしまあいいかなって!
それなりの期間ジャニオタをやっている人は、全ステにいくらかかるか、という旨のブログを読んだことがあると思う。かの楽曲大賞の主催者様が書いている文章だった。
かつてひとライブツアーにつき一公演以下しか行ったことの無かった私は、その文章を読んで以降多ステや全ステに憧れを抱くようになっていた。
そしてひとライブツアーにつき一公演以下しか行ったことの無い期間が10年近くあったはずの私は、気が付くと全12公演のうち10公演参加という多ステを敢行する立派なオタクとなっていた。アリーナツアーは1公演しか行っていないし、上には上が沢山いる。ただ、非オタにはドン引きされるだけののめり込み方なのだと思う。
その一方で、仕事や私生活も多少忙しくなってきており、今年は去年以上にお金を使うことは出来ないような気がしている。
そこで今回、このタイミングで、私は昨年キスマイに一体いくらかけていたのか?自称エンジョイ勢はどれくらいお金を使ってしまったのか?昨年時点のチケット代や交通費だと多ステはどういう状況になっていたのか?という話をしたい。ライブだけだと完全に過去の有志様の下位互換の二番煎じとなるので、ライブ以外のオタ活関連費用も計算しながら、自戒も込めて。
前提
・身近にキスマイファンの友人はいないので全てソロ参戦。地方に泊めてくれる友人もいない。名義も家族分すらない一名義。チケ取引(交換含む)経験なし。一般販売の購入がそれなりに得意。
・費用は500円単位でざっくり計算。
・休みは早めに申請したら取れる勤務形態だが、前乗りをするほど余分には取れないので、ライブ当日に現地に行く。ライブ用の体力を残しておきたいので、行きに夜行バスは使いたくないタイプ。新幹線はぷらっとこだまユーザー。規制退場を絶対に守りたいのと次の日の仕事用の体力はどうでもいいのと削れる費用は削りたいので帰りは出来るだけ夜行バス。でもカプセルホテルは苦手。
・計算の問題で東京駅に住んでると仮定(実際はただの関東住み)キスブサの二階堂さんリスペクトということで
・個人の仕事にもお金を落としたいタイプの箱推し。
・趣旨を損なわない程度にフェイクや省略を入れながら書きます。(ここまでで既にTwitterでの言動と少し矛盾してる)
ドームツアー代 139,000円
内訳:
①埼玉 ベルーナドーム 5/20,21
チケット代→18,000(一般2枚)
交通費→2,500
小計20,500
②大阪 京セラドーム 6/3,4,5
チケット代→27,000(一般3枚)
交通費→17,000(往11,000(新幹線)/復6,000(バス))
宿泊費→10,000(2泊)
小計54,000
西武ドーム初日の公演を観た後にその場で3枚買って、交通手段と宿も確保。本当に行って良かった。
③名古屋 バンテリンドーム 6/26,27
チケット代→17,500(FC2枚)
交通費→14,000(往10,000(新幹線)/復3,000(バス))
宿泊費→6,000(1泊)
小計36,500
交通手段と宿の確保は大阪と同時期。ただもっと早くしても大して値段は変わらなかったと思う。
④東京ドーム 7/2,3,4
チケット代→27,000(一般3枚)
交通費→1,000
小計28,000
実際はこれにロッカー代・食費・現地の交通費などが加わるが、とりあえず遠征費の60%以上はチケット代であり、かなり安くついた。体力的な問題で行きの新幹線は死守したが、人によってはまだまだ費用を削れたと思う。ただしこれはコロナ禍真っ只中の費用でもあったので、今はもう少し値上がりしてしまうかもしれない。
また、仮に全ステで福岡に行っていたらこれに+70,000くらいされたのかな~とは思っている。夏休みシーズンの交通費と宿泊費は高い
ツアーグッズ代 64,000円
詳細省略、アリーナ分ドーム分の合計。大体一個ずつ購入。ただし個人の写真とクリアファイルとドームのうちわは気になったもののみ、スクリ~マ~ズとキスマイぬいぐるみは全種2体ずつなど例外はあり。ただし四回に分けて購入しているので送料が高く付いている。(アリーナ分・ぬい以外のグッズ・ぬい・販売終了直前の追加購入)
追加購入分、行かなかった福岡の遠征代!と思って財布の紐ガバガバだった。
アリーナツアー代(札幌遠征) 39,000円
内訳:
チケット代→9,000
交通費→23,000(往復17,000(格安航空)+東京⇔成田6,000)
宿泊費→7,000(2泊)
当選発表の日、外れたにも拘わらず復活当選もしくは制作開放を信じる賭けに出て、2泊分と飛行機抑えて行った。無駄な一泊分を考慮しても、飛行機代的には当たってから予約するよりかなり安くついたと思う。無事制作開放が当たったが、当たらなかったらただの旅行費になっていた。
⇒ツアー関連費用 242,000円
SHOCK関連費用 49,500円
内訳:
チケット代→14,000
交通費→25,000(往復飛行機代)
宿泊費→5,000(1泊)
グッズ代→5,500(パンフ・ステフォ数枚)
本当は複ステしたかったけどチケ争奪戦が厳しかった。SHOCKってこわい。7月末にチケットを取ってから交通手段を確保。格安航空は予約が埋まりつつあり値上がりしていたが、奇跡的に早割がきく早朝便のJALを取れた。福岡観光に結構金は使ったが旅行費なので交通費以外はノーカン。超楽しかった。(感想)
野鴨関連費用 14,000円
内訳:
チケット代→11,500
交通費→500
グッズ代→2,000
本当は複ステしたかったけど機会を逃した。東京公演って素晴らしい。
ファンクラブ代 4,000円
安すぎる。あと50年分くらい先払いさせてほしい。
キスマイ関連サブスク代 20,500円
内訳:
Radiko→4,500(9か月分)
コロナ感染周りのニカちゃんの発言を聴きたくて4月頃から入ってしまった。CD発売の地方局宣伝とか、藤ヶ谷さんのラジオ休止分を地方局で聴けたりしたので便利。高いが。
LINE MUSIC→12,000(12か月分)
なんだかんだ入りっぱなしになってしまっている。他のアーティストの曲も聴けるので便利。高いが。
Paravi→3,000(3か月分)
夫婦円満レシピの先行放送分が観たくて(リバステを一足先に聴きたくて)契約。ボス恋のときに契約済みなので無料契約期間が無いのが厳しかった。
dTV→1,000(2か月分)
しゃべくるキス夜の時期のみ再契約。
~ここから計算ガバガバになります~
ジャニショ代 20,000円
ましかくフォト全員分買ってー、カウコンうちわ買ってー、ポートレートシリーズフォトアルバム以外買ってー、生写真二人以上写ってるやつ全部買ってー、単体は写りのいいもの買ってー…20kで収まったっけ…?収まる…??
雑誌代 30,000円
Alphaは8冊あった。概算。たぶん収まってない
CD代 40,000円
やっぱりCDの積みっていうのは色々な意味でセンシティブな情報だし、積み続けられるのって限られたメンタルの人だと思うし、積みを推奨することもいけないし、でもこの程度の枚数で積んだとか言っていいのか分からないし、一方で普通の人がどれくらい買っているのかとか考えだしたら止まらないけど、今年は鑑賞用保存用布教用で大体3セットずつ買ったということで計算をしましょう。今年はアルバム出してないし、ライブDVD円盤もほぼ出してないし、実際去年と比較するとここの出費は少ないです。少なくとも私にとって楽しく買えるありのままの金額がこのくらい。追いFearとかもあったね。
他円盤代 10,000円
公式に落ちていない金額ですが過去の円盤収集を進めました。SHOCKの予習含む。本当はもっと買ってる。ドン・ジュアン円盤代が引き落とされたのは去年だと信じている。
CM商品代 30,000円
時計と櫛を買いました。ドライヤー買えなくてごめん。ラーメンとプロテインは食費なので含めてないです。
合計⇒460,000円
おおよそ50万円という結論に落ち着きました。
プリキュアに貢いだ金額とか、録画用のDVD代とか、バラエティで紹介してたもの買いに行った金額とか、残業減らしたことによる機会損失とかは考えてないです。そこまで考えたらキリが無いので。
今軽くググったので正確な数え方かは分からないのですが、一人世帯の娯楽費の平均は15,452円/月らしいです。3倍近く。
ソロオタクは他の基準が無く、これが世間的に多いか少ないかの判断が出来ないので、感想は控えます!
ちなみに去年はキスマイ以外で20現場くらい行ってました。行ってましたね……。現場以外のオタク趣味も多少あるよ!
今年も楽しくオタ活をしていきたいと思います、よろしくな、キスマイ!
本日4月4日は明導アキナの誕生日です。アキナくんー!!誕生日おめでとーーー!!!
みなさま、TVアニメ「カードファイト! Divinez」は楽しんでいますか?
私はめちゃくちゃ楽しんでいます!
宮田さんが主演声優を務めることが発表された12月から早四ヵ月ちょっと。
アニメ面白い!アキナくん素敵!みんな素敵!はもちろんのこと、
新春ヴァンガ祭楽しかった!*1
アキナのアクスタ届いた!社長の年賀状も届いた!アニメイトカフェでアキナのドリンクとガブのクッキー買った!
宮田さんのヴァンガード関連のメディア露出楽しい!インライ!YouTube沢山!
カード買うの楽しい!スターターデッキでルール覚えたの早く実践したい!デッキちゃんと組みたい!
…と、ヴァンガード関連コンテンツを丸ごと楽しんで幸せな日々を送っている。
そして3月22日放送回の宮田ニキ生。歌って欲しい曲を絶対に歌ってくれる最高の男こと宮田俊哉(及び最高のニキ生スタッフ陣・そして恐らくブシロードのお偉いさん方)は、最高のメンバーと最高のタイミングで「「切札」歌ってみた動画」を繰り出してきた。
歌唱メンバーは明導アキナ役、宮田俊哉。呼続スオウ役、川島零士。清蔵タイゾウ役、真野拓実。伊勢木マサノリ役、森嶋秀太。
宮田俊哉のことが大好きなのはもちろんのこと、私はこの四ヵ月で宮田さん以外の歌唱メンバーのことも大好きになっていた。*2
スオウ・タイゾウ・マサノリという回を増すごとに魅力を増すキャラクターたちへ命を吹き込んでいる、それだけでも好きなのに、
川島さんは1月の宮田ニキ生でテンション高くて面白くてちょっと変な人だったのにスオウとの温度差凄すぎてアニメ回が進むごとに尊敬を強めていたし、
真野さんはヴァンガ祭で一日目はチーム分けで不憫だったのに二日目はカードファイトつよつよだし話も上手いしとにかくスペック高いし、
森嶋さんにはヴァンガ祭で「綺麗な顔した高貴っぽい人だな~」と思ってたらとんでもない変な絵を見せられてからずっとメロメロだった。キスマイ担に具体的に説明するとレストランキスマイルの千ちゃんみたいな絵を涼しい顔して出してた。今思うとヴァンガ祭初っ端の朝に森嶋さんのファンらしきギャルが楽しそうにしているのを見掛けた時点でだいぶ好感を抱いていたかもしれない。
そもそもあの食生活終わり気味宮田さんに糖質を管理されてる40歳なんて好きに決まってるよ…(Xでの二人のやり取りをご参照ください)
マジで最高だった。ここまでのアフレコとストーリーの展開も想いとして載せられているような歌。何回も何回も聴いた。
そこまで強くキャラの声に寄せて歌われてはいない分、「なんでこんなに歌上手いのに真野さんあんまり歌を出していないんですか?!歌って?!?!」「森嶋さんの歌声全然胡散臭く無い!!めっちゃ甘くて爽やかさまである!!」「川島さんめちゃくちゃ主人公声!!なんだこのカッコ良さ!!!」と声優さん達の声を浴びれる体験は本当に最高だった。*3
特に感情が乗ってる二番の各ソロパートが凄すぎた。何を言っても歌に対して陳腐になりそうなのでこの辺で止めておくが、ニコ動のコメント全部にいいね付けて*4読み上げたい。レコーディング(風)映像も超アツかった。森嶋さんのカチューシャ風ヘッドホンかわいい
聴くうちに、まず第一に原曲の良さがあって、これだけ素敵な「歌ってみた」を受け取れているんだよな…とふと思った。
一話のラストでワクワクした感覚。二話以降のOPでワクワクした感覚。新春ヴァンガ祭のトークイベントのシンキングタイムで耳が足りなくなった感覚。
そんなことを思い出しながら検索すると、曲がフルで聴けるMVがYouTubeにアップされていた。根本的にキスマイにしか興味のなかった私の不勉強を自省しながらMVを再生した。
最高だった。
そしてただ楽曲や映像がカッコいいだけではなく、MV上の物語が素晴らしいことに気がついた。
ディヴァインズ視聴者の多くは、9話の放送時点で、「切札」がアキナ視点だけではなく、アキナの妹であるヒカリ視点の曲であった可能性に気がつくことになったと思うのだが、*5
このMVにも、二人の主人公がいるように思えたのだ。
突然ですがこれからMVの話をするためにV.W.Pの話をします。
マジでV界隈に全く詳しくないので失礼かましてると思います、付け焼刃知識です、失礼も誤りも直すのでご指摘ください。
V.W.P―――――「電脳の魔女達」という肩書だけはアニメ製作発表会見などで聴いていたが、私はMVを見るまでこのグループのことを全く知らなかった。
V.W.Pは、バーチャルシンガー5人組のユニットである。それぞれソロのヴァーチャルシンガーとして活躍していたところを、花譜を中心として結成されたグループで、現在もグループ活動と並行してソロ・ユニット活動が行われている。
宮田ニキ生ウォッチャーであれば、ニコ動に上がっているボカロ曲の歌手として「可不」の字面は見たことはあると思うが、この可不(カフ)の声の元となったシンガーが花譜(カフ)でもある。花譜以外の四名も可不と同様、同じ読み方・違う漢字の音声合成ソフトウェアが作成されている。*6
「切札」でグループを知るまで全く彼女たちを知らなかった私が偏見で語るとこんな感じ。*7
花譜(カフ):ピンク髪の二つ結びの子。可不に声が似てる。ボカロっぽい歌唱方法なのに意志が載っている声。
理芽(リメ):青髪ボブで場合によって毛量少なめの長い髪(エクステ?)が付いていたりいなかったりする子。花譜に歌い方が少し近いが、ベースの声が少し低くて若者っぽい声。
春猿火(ハルサルヒ):髪が三色(黒赤青)ロングのお姉さん。ツインテールにしていたり髪を下ろしていたりヘッドホンをしてたりする。「切札」ではツインテール。大人びた声。ラップが上手い。
ヰ世界情緒(イセカイジョウチョ):白髪ロングメカクレ少女。基本的には見た目と同じ声がする、幼めで声優っぽい声。でも低い音階の歌だと幼さが抜けて澄んだ声。
幸祜(ココ):セミショート黒髪×ロング青髪(青はインナーカラー?)のお姉さん。髪が長くてサラサラで右目涙ぼくろ。お姉さんって感じの声。ロングトーンの表現力がすごい。
■名乗ってくれるので誰が誰だかわかりやすい曲
■宮田さんがモエラジで流してた曲
V.W.Pは曲によってセンター(メイン歌唱メンバーと言うべきかも)が異なるのだが、「切札」のメインは、ヰ世界情緒であった。
(メンバーが私より絶対に年下であることを良いことに内心ではV.W.Pメンバーのこと全員ちゃん付けで呼んでいるんですが、あまりにオジサンっぽくてノイズになりそうだったので敬称略で表記させていただきます)
たぶんの歌割りがこちらである。色分けは以下の通り。
花譜・理芽・春猿火・ヰ世界情緒・幸祜の各メンカラ表記。(実際のヰ世界情緒のメンカラは白だし、春猿火のメンカラも赤のときある気がするのだけど)
五人は水色、黄緑はヰ世界情緒を除く四人です。
誤りはあるかもしれないが、少なくとも歌いだしも、サビのメインパートも、Cメロの一番いいところもヰ世界情緒。MVで一番映っているのもヰ世界情緒。
彼女たちのパーソナリティを知らないままに語って申し訳ないのだが、見た目からして一番「妹」っぽい彼女がメインの曲であった時点で、ディヴァインズの伏線は貼られていたのかもしれない。
そして2番部分のMVを見ると、ヰ世界情緒以外の四人のメンバーの中で、春猿火だけが明らかに重要な役割を振られていることに気づいてしまった。
一番わかりやすいのは3:14頃に、春猿火がヰ世界情緒の方を見て微笑んでいるシーンである。
私はこのMVは街の危機を5人が不思議な力で救う話だと思うのだが*8、特に二番部分の映像を見ると
・ヰ世界情緒は扉を開く
・春猿火だけがヰ世界情緒と同じ扉の前で、同じように「扉を開くか開かないか」の選択肢を迫られている
・ヰ世界情緒は一度、一人で問題に対処しようとしている(残りの四人が立ち上がらない)
・一度は扉を開かない選択肢を選んだはずの春猿火が、街を駆け抜けて、恐らくヰ世界情緒の元に向かっている
・春猿火は最終的にヰ世界情緒の横に立ち共に力を振るっている(五人で協力している)*9
ということがストーリーとして語れるように思った。
11話現在、ヒカリはアキナと同様に運命者として妹/兄のために戦っていることが明かされており、
ヒカリは一度「奇跡」を否定していたものの、アキナとのファイトの末、最終話では二人が心を共にして戦う展開が予見される。
アキナとヒカリの関係性は、MVにおける春猿火とヰ世界情緒の関係性に近似しているのだ。
春猿火「詩に乗せて仮想現実から君を探すんだ」
ヰ世界情緒「越える運命だって君とだから意味があるんだよ」
アニメの物語の文脈が乗るこの歌割り、本当に最高でしかなかったし、最初からMVちゃんと見とけば良かった!!と私は心から思った。ディヴァインズ視聴者全員MV見て!!見たことある人も見直して!!!!
※MV公開当時、V.W.Pのファンによって「春ヰ」というワードが飛び交っていたことも、コメント欄にこの二人の関係性を指摘するコメントがあることも今わたしは確認できるのだが、ディヴァインズの視聴者にまで届いていたかというとそうではないという判断をしている
そしてこの感動のまま「切札」歌ってみたを再び聴く。
こちらの歌割りは以下の通りである。
V.W.Pと重ねるとこの通り。
この歌ってみた、MVを見る以前から
・「廃に染まる雨」が雨に濡れたり「零」を望むスオウの歌割り
・「欲に手を伸ばして」が人の欲が好きで欲に忠実なマサノリの歌割り
・ヒカリの心情ともとれる「無条件に終わり逝く君を前に私は何を願うの」がヒカリを初期から支えていたタイゾウの歌割り(OP映像も兄妹のカットの部分)
・最後のサビの「Awaken.〜」のパートが、OP映像で二人ずつピックアップされているのと同様、二人ずつで歌われている
とアニメファンが楽しめる要素いっぱいだったのだが、*10
MVを踏まえるとさらに
・「閉ざされた世界〜」の宮田さん森嶋さんの背中合わせの映像がV.W.PのMVリスペクトであること
・MVと同様、ディヴァインズは一人ではなく全員で協力する物語であること
・二番の春猿火「潜在的思考が〜」のパートをタイゾウが歌っており、登場人物の中でもタイゾウは特に春猿火と同様主人公(アキナ/ヒカリ)と共に並び立ち戦う人である可能性を提示されていること
・Cメロ最重要パートをスオウとアキナで担っており、(散々他の情報から分かっていたことでもあるが)ディヴァインズはスオウとアキナ二人の関係性が最重要テーマであること
などに気づけてしまい(勿論勝手な類推も含まれているとは思うが)より最高な気持ちになることができた。
原曲・MV・OP映像・歌ってみた、それぞれに関わる全ての関係者様方本当にありがとうございました。「切札」最高です!是非!!聞いてみてください!!!
(「切札」マジでサイコーー!!って言いたかっただけなので特にまとめはありません)
■ノンクレジットOP映像(リンク貼るタイミングが無かった)