2024年エリザベス女王杯_全頭評価と予想 (original) (raw)
先週は全く記事を書けず…馬券はBCF&Mの馬連とみやこSでサンライズジパングの単複とまあぼちぼち。ロマサガ2Rが面白すぎるのでしょうがない。 今週末の京都は1週挟んだG1デーの再開!エリザベス女王杯ですね、まったく当てられたことがないですが…。今週末は雨という予報ですが、降水量はそこまででもなくいっても稍重?かな。今の京都だとやや時計がかかってもおかしくないので決着タイムが2:13くらいで考えていくのがいいかもしれない。
過去の好走馬
2023
1着 ブレイディヴェーグ
ロードカナロア×インナーアージ(母父:ディープインパクト)
母インナーアージはミュージカルウェイ子つまりミッキークイーンの全姉。妹のミッキークイーンは京都巧者で適性は十分。ブレイディヴェーグ自身ウインハーヘアっぽさがよく出ていて、Nureyevのクロスも持ちつつBlushing GroomやRivermanを持つ母系で実力・適性共に十分だった。
2着 ルージュエヴァイユ
ジャスタウェイ×ナッシングバットドリームズ(母父:Frankel)
母方にサドラーもありつつ凱旋門賞をレコード勝ちしたデインドリームの牝系でまあ京都の外回りは合う。ジャスタウェイは父だとハーツクライのように緩さよりも米国っぽい筋肉質を強調しやすいのでそういう意味でもどこか切れ味では中途半端になってしまい勝ちきれなかった。
3着 ハーパー
ハーツクライ×セレスタ(母父:Jump Start)
母はアルゼンチン産馬なので使い減りしないタイプの馬。母父はSeattle Slew系だから仕上がり早のハーツクライ。そのため筋肉質でマイラーのように見せるが、ハーツにDynaformer、Strawberry Roadだから中距離っぽさが抜けない。スピードを持続させるのが上手で旧京都ならインでもという感じだが…。もう少し瞬発力がといった口なので上りが速すぎず残れたというところか。
2019
1着 ラッキーライラック
オルフェーヴル×ライラックアンドレース(母父:Flower Alley)
この時期の京都と考えれば父オルフェーヴルは荒れ馬場に強いし、なにより母父のFlower Alleyは兄弟にスピルバーグとトーセンラーがいるように京都との相性が良い。牝系にBold RulerやRaise a Nativeの軽い米国のスピードがあるため阪神でもエリザベス女王杯を制したが、この馬なりに京都を走る裏付けはあった。
2着 クロコスミア
ステイゴールド×デヴェロッペ(母父:ボストンハーバー)
この馬もステゴ系で母方にSadler's Wellsが直接入ってくる牝系。Nashwanから伝わるBlushing Groomも京都相性はいい。Tudor Minstrelが入っているのも先行しての粘り腰という意味ではかなりプラスか。ただ2着っぽさはある。
3着 ラヴズオンリーユー
ディープインパクト×ラヴズオンリーミー(母父:Storm Cat)
ディープだけで京都適性は十分な気がする。Storm Catとミスプロで阪神向きな感じも抜けないが、牝系はMiesqueの直系でNureyevが入っているのが良い。ただ適正の分負けてしまったが。
2018
1着 リスグラシュー
ハーツクライ×リリサイド(母父:American Post)
母父American Postは仏2000ギニーの勝ち馬でサドラー持ち。Mill ReefにLyphardと欧州色が強いがマイラーっぽい血が多く京都外回りでこそという感じも強い。Lyphardのクロスで機動力があるのもプラス。
2着 クロコスミア
3着 モズカッチャン
ハービンジャー×サイトディーラー(母父:キングカメハメハ)
父を見れば京都外回りっぽさは十分で母方はNative Dancer、Secretariatが入っているようにスピードの下地がある。バランスはいいが日本っぽさは欠片もないためスローの展開待ちなところはある。
まとめると、父サンデー系→ハーツ・ディープなど欧州要素が多い馬が多いので、母系はある程度米国の持続力を併せ持っている方が良い。父キンカメ系→硬さが出やすいので母系に欧州のしなやかさが強調される要素がほしい。父ハービンジャー等ノーザンダンサー系と在来牝系の種牡馬→父で十分京都適性を引き出せるので母系は米国由来のスピード感が欲しい。
今回の出走馬の評価
エリカヴィータ 血統:D 調教:E 総合:E
キングカメハメハ×マルシアーノ(母父:フジキセキ)
2年前のフローラSを最後に馬券内が無い馬。掲示板に入ったのが福島牝馬SとディセンバーS、メイSとワンターンかローカルという感じが抜けない。母マルシアーノはキンシャサノキセキの全妹だが、ダート中心の活躍で硬さがある。そこにキンカメだと…。思い切ってダートの方が良いかも。 今回の調教は美浦Wで66秒台終い11.2と悪くはないが復調とまでは行かない。
キミノナハマリア 血統:C 調教:A 総合:B
ハービンジャー×シャドウマリア(母父:ヴィクトワールピサ)
福島牝馬Sは落馬の被害もありレースを辞めた形で参考外。その後は休養を挟み夏の函館札幌で好走。血統的にもハービンジャーにヴィクトワールピサと欧州っぽさが強いものの、Woodmanはかなりのスピード要素だが物足りなさが残る。**紫苑Sもそうだったように一雨欲しいタイプ。追切も最近の好調さをうかがわせる内容で評価は高い。**
コスタボニータ 血統:B調教:B 総合:B+
イスラボニータ×レディイン(母父:Kendor)
前走府中牝馬Sは惨敗に終わったが、マーメイドSで馬体重が480㎏に増えて以降着順は安定しないが、冬にしか走れていない東京と重ハンデのマーメイドSだから度外視は可能。血統面では、母父Kendorがロンシャンの1600mG1を2勝したゼダーンの方のグレイソヴリン系で今の京都とは好相性。父もコジーン持ってるからグレイソヴリンの影響は強いしIrish Riverも入ってくるから京都2200は合うはず。イスラボニータが若干不安か?調教もマーメードS以外は馬券を外さない追切の内容で悪くない。
コンクシェル 血統:C 調教:C 総合:C
キズナ×ザナ(母父:Galileo)
前走府中牝馬Sは0.8差の9着。逃げて粘り切れなかった。全姉のシンシアフィッシュ含め1勝クラス以上では2番手以内からの押し切り勝ちしかない血統で今回も逃げの手が求められるだろう。血統面はキズナ×Galileo,Machiavellian,Marignanと欧州向きといった血統表で距離は長くても問題はなさそう。調教も栗東CWで68.9終い11.9とこの馬なりに悪くない時計。タイプ的にはマテンロウスカイに似ているが、そちらより重めな血統から高速決着の軽い馬場よりも雨の影響が強い馬場向きではあり晴れ予報はマイナスだ。
ゴールドエクリプス 血統:D 調教:B 総合:D+
ドゥラメンテ×ゴールドグローリー(母父:ハービンジャー)
前走マーメードSは惨敗に終わってしまった。母系はエスサーディーから始まる明治以来の在来牝系で当然キレのある脚などないため、**小倉記念のように35秒台の上りでも馬券内に滑り込めるようなタフなレースが理想。前走は京都の内回りで忙しかった所があり外回りの方が良いのは確か。追切の感じからも立て直しは出来ていそうだが、馬場は渋りが欲しい方でここは我慢して12月の京都くらいで買いたい。**
サリエラ 血統:A 調教:E 総合:E
ディープインパクト×サロミナ(母父:Lomitas)
前走はオールカマーで12着。全姉のサラキアはエリザベス女王杯2着がありこの馬も昨年は0.3秒差の6着だった。前回より馬体も良くなっているが今年の春ほどの出来ではなく、昨年のエリザベス女王杯と比べてもスケール感に乏しい。ダイヤモンドS→天皇賞春のローテーションが相当応えたのか…。追切も国枝厩舎なら美浦Wで〆るのが、基本だがまさかの坂路。追切内容からも本調子とはいい難い。状態面からも買いづらいだろう。
シンティレーション 血統:B 調教:A 総合:A
ロードカナロア×ファシネートダイア(母父:アグネスタキオン)
前走の府中牝馬Sでは豪脚を発揮し2着に滑り込んだ。去年のブレイディヴェーグと同産駒だが、こちらはアグネスタキオンでカーネギーが良く出ている。1800mに実績が集中していることが不安材料として挙げられがちだが、距離が伸びて悪いタイプではなく、今の東京を生かし切れる瞬発力とスピードがあればあとは坂の適性をカーネギーとHis Majestyでカバーできればここでも十分狙える。調教も前走で十分仕上がっていたしここは一本調子を保てているなら問題ない。
シンリョクカ 血統:A 調教:A 総合:A+
サトノダイヤモンド×レイカーラ(母父:キングカメハメハ)
前走は人気に反発して新潟記念を牡馬相手に勝利。牡馬混合戦をハンデに恵まれたとはいえ押し切ったのは大きな成長ぶりと言えるだろう。近親にダノンシャークがいる牝系でダノンシャークも先行力があるタイプだったので、今回もどう先行していくかは重要なところ。血統面では、父サトノダイヤモンドは勿論母系も京都巧者でスピードにも優れた牝系なので京都2200への適性は疑いようがない。Shirley Heightsやゼダーンが直系に入る牝系がなんとも堪らない…。追切も前走以上の迫力でまさに充実一途と言える状態だ。
スタニングローズ 血統:D 調教:C 総合:D
キングカメハメハ×ローザブランカ(母父:クロフネ)
前走クイーンSは6着。野芝の高速馬場を好む馬なので冬の京都はどうしても合わない。マーメードSならともかくというところ。キンカメ×クロフネは阪神っぽさが強く。**大阪杯で好走したように一本調子に進むレースなら持続力を生かしてというところ。エリ女は京都外回りの性質上そうなりにくく先行勢も多いのでここでは難しい。調教自体は悪くないので舞台替わりで。中山牝馬Sあたりでどうか。**
ハーパー 血統:B 調教:E 総合:E
ハーツクライ×セレスタ(母父:Jump Start)
前走府中牝馬Sは15着とまさかの惨敗。調教もどこか冴えない内容で去年の秋の好調期からの後退が進んでしまっているように見える。牝系はアルゼンチン系なので使ってよくなっていくと思うが本来は阪神向きの血統なのでこの時期の京都は不安。
ピースオブザライフ 血統:E 調教:D 総合:E
キタサンブラック×サンキューアスク(母父:シンボリクリスエス)
現状はダート中心の活躍でキタサンブラック産駒らしい。母はオークス5着馬だが、キタサンを付けたことでダートの重さが出てしまったか。ロベルトも効いているので小回りのダートでどうだろう。
ホールネス 血統:B 調教:A 総合:B+
Lope de Vega×Missunited(母父:Golan)
前走は新潟牝馬Sを勝利しての参戦。Lope de Vegaは凱旋門賞11着だったし産駒も凱旋門ではパッとしない。母父のGolanは凱旋門4着でジャパンCでも健闘した馬なので京都との相性はまあ悪くなさそう。追切もいつも通りで良い感じ。どちらかというと問題は枠順と位置取りでスノーフェアリーのように内から弾ける競馬を期待したいがそういう馬ではないのが不安。
モリアーナ 血統:D 調教:C 総合:D
エピファネイア×ガルデルスリール(母父:ダイワメジャー)
前走府中牝馬Sは8着。配合的にも中山や阪神が合いそうな小回り向きの血統で京都外回りではエピファネイアとはいえ推しにくい。調教は悪くはない。馬場が渋ってAJCCのような展開になればというところだが…。
ライラック 血統:B 調教:A 総合:B+
オルフェーヴル×ヴィーヴァブーケ(母父:キングカメハメハ)
エリザベス女王は過去2年4着、2着と好走が多いライラック。ノーザンテーストのクロスにミスプロの血を持つオルフェーヴル産駒という面ではラッキーライラックと同じでいかにもエリザベス女王向きの血統。**スカーレットインクの直系だから先行してこそ良さが活きる。しかし、メンバー的にも先行するのは難しそうで後ろからでは勝ちきれないところが…。追切はライラックらしく抑えた時計で終いが切れる。好調子。**
ラヴェル 血統:C 調教:B 総合:C+
キタサンブラック×サンブルエミューズ(母父:ダイワメジャー)
姉が京都のマイルCSを制したように京都は合う血統。ただ京都の2200mをこなすにはスタミナ不足な感じも大きく、ここでは買いづらさも…。調教は良く動けているので適条件で拾ってあげたい。
ルージュリナージュ 血統:A 調教:B 総合:A
スピルバーグ×パンツァネッラ(母父:ルーラーシップ)
スピルバーグ産駒である。つまりトーセンラーの全兄弟で京都は合う。この馬自身もフェアリードールの直系でトゥザヴィクトリーの全姉妹からなる牝系にいる。どちらをとっても京都向きで騎手も京都向き。今回内枠を引けたし買わない手はない。前走も5着まで迫ったし下り坂巧者の可能性もあればスワンSのオフトレイルくらいの変わり身を見せても。追切は良い。
レガレイラ 血統:C 調教:B 総合:C+
スワーヴリチャード×ロカ(母父:ハービンジャ:)
前走ローズSは伸びきれず5着。アーバンシックの近親だがこの馬の方がスワーヴの早熟性が強く能力値は若干疑ってしまう。京都も距離も血統的にはこなせるはずだが、後方からの差し脚がほかの馬より上位のものが古馬相手に使えるかどうかは疑問。買うなら同じハイクレアのモリアーナとセット買いが面白そう。
予想
◎シンリョクカ
〇シンティレーション
▲ライラック
△ホールネス