夏さ、また。 (original) (raw)

最近は知らない街に行って、散歩して酒を飲むことが好きです。東京は一駅ごとに趣が変わるので、日帰りの遠出に丁度いいと思います。

どんなに飲んでも電車で帰れる。終電が遅いってだけで、夜の時間も自由になる。土曜日の夜なんて0時まで遊べる。その気になれば、楽しい時間がずっと延長できる。平日は苦しい社会人だけど、土曜日だけは心の底から大学生みたいな心持ちて遊んでます。

東京に引っ越してから行きたかった場所のひとつに、ジブリ美術館がありました。レンタルショップが身近にない頃、娯楽は金曜ロードショーの録画だけ。学校の図書館にはジブリの映画をまとめた本もあって、よく読んでました。

一番好きな作品はハウルの動く城です。ヨーロッパのような街並みと、魔法という可能性が溢れている世界観が好きでした。ソフィーが強い女性なのも好きだ。食べ物も美味しそうでお気に入りです。二番目は猫の恩返し。バロンが活躍した時に流れる曲が好きでした。

学生時代楽器をやっていたので、よくジブリ関連の曲を演奏していました。人生のメリーゴーランド、風の通り道、君をのせて…。オーケストラ編成で演奏したアシタカせっ記はいい思い出です。合奏で肌がビリビリする感覚。もう楽器を弾くことはないから、味わえないのが惜しい。イントロが好きです。

配信されていないのもあって、コクリコ坂あたりから見れていないんですがね。友人に水沼殿がいいぞって言われ続けています。

小学生の頃、友人がシュナの旅の本を持っていて、貸してくれたなあ。お母さんの親友が千と千尋の神隠しの本を買ってくれました。裏表紙にメッセージが書いてあったんですが、達筆で未だに読めない。有馬温泉に行く途中、神戸の三ノ宮の駅で火垂るの墓を思い出したな。家に主題歌アルバムがあって、小学生の頃はラジカセでずっとOn your markを聞いていました。

ジブリぐらいの作品になると、関連する思い出が沢山あります。今の子供も見ているのかな。ファンタジーって、辛い時心を救ってくれる気がします。ここじゃないどこかを意識させてくれる。

子供の頃からこんなにお世話になっているので、1度行こうと思っていました。ちゃんと1か月前にスマホに張り付いて、ローチケでチケットを購入しました。

ジブリ美術館には三鷹駅から歩いていきました。緑溢れる沿道を行きます。井の頭公園に併設されているので、高級住宅地と森の間のような場所を進んでいくと、次の回の入場を待っている人達が並んでいました。みんな早い。

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到着するとトトロがお出迎え。大きい!けど大人から見たらそこまで大きい訳では無い。メイちゃんのサイズだったら確かにお腹に乗れるけど、大きめの傘が使えるぐらいの大きさ。私が大人になってしまった。

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外壁に隠れまっくろくろすけ

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素敵な庭園の奥にある小さな入口。屋内は撮影禁止です。ヨーロッパの村にある小さなお家のような見た目。中は複雑な階層になっており、どうやったら上に行けるか苦労します。それが建築の目的らしく、好奇心をもって扉を開けたり、階段を登ったり、知らないお屋敷に迷ったような気持ちになれます。

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外壁。2001年にできたってことは、20年以上前の建物になります。これこそ、綺麗に手入れされているって感じがします。こう見えて、中は木造で、子連れの人がたくさんいました。外人も多い。世界的に人気だからでしょうか。

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11時に入場したのですが、お昼にご飯のところは混むと聞いていたので、迷子になりながらカフェに行きます。メニューは昔と変わっているので、ルパンのミートボールパスタとかはないのですが、スイーツ系が充実していました。

屋外のカウンターからはビールが買えます!オリジナルビールは外の水道で洗えるので、瓶はお土産にもできます。100円で香ばしいむぎ茶も買えるので、暑い夏は是非。ホットドッグもチキンフライも美味しかったです。

展示で特に良かったのは、宮崎駿監督の机周り。壁には過去の作品のイメージボードが沢山あります。ゆっくり見ていると時間を忘れてしまう。鉛筆と水彩絵の具というシンプルな画材で書かれているのに、沢山のキャラクターや自然が描かれていました。ハウルの動く城の書き込みとか細かくて分厚かった。

アルバムや本棚も魅力的でした。飛行機の図鑑から植物の図鑑、アルバムには海外の井戸や壁や街並みの写真。作画資料だからドアとかばかり写ってたり。大きな川の写真とかね。本棚を見るとその人となりがわかるそうですが、素人目でも確かに…と思ってしまうほど。

嬉しかったのは山盛りのタバコの吸殻があったこと。やっぱ禁煙社会に抗って欲しい。ピースとチェリーの箱がありました。作画指示みたいなメモもあって、トトロの断面図や肩を書かないで欲しいという注意書き。絵コンテを切ってるから監督はイライラしてますという注意書き。とにかく注意書きやメモが多くて、大変な現場が伺えます。

アニメーションの成り立ちや、ジブリを支えてくれた人達の話。過去作品の絵コンテ集も読み応えがありました。宮崎駿監督が児童文学が好きだからか、児童文学専門の本屋さんも併設されています。子供の頃読んだ本が沢山あって、話し合うだけで楽しかった。3匹のやぎのがらがらどんとか。長くつ下のピッピとか。

子供専用ですがネコバスもありました。乗りたい!!大人だって乗りたい!!

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写真を撮り忘れましたが、いい感じの中庭がありました。

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屋上には天空の城ラピュタのロボット兵。お花に囲まれていて、のどかな雰囲気でした。

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近くで見ると配線が生々しい。
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戦争の後、廃れた戦車が草木に埋もれて花畑が広がっている風景のようでした。

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奥の方にあったラピュタの石版。「読める、読めるぞ!」とムスカごっこができます。

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回すとガラガラキラキラ音が鳴る、魚のようなベンチ。

お土産屋も充実しています。ポストカードと中トトロのぬいぐるみを購入。幼い頃、中トトロのお手玉がお気に入りで、ずっと持ち歩いていました。そのことを思い出したら、お持ち帰りしていました。

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出口にあった紅の豚のような蚊取り線香入れ。こういう小さな遊び心が沢山ありました。ステンドグラスもジブリの作品でしたし、探せばもっと沢山キャラクターを見つけられたんだろうなあ!

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このまま吉祥寺観光へ移ります。井の頭公園を散策。石神井公園よりも広く、歩道が歩きやすい。

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公園の中には飲食店が何店舗もあります。アート系のイベントをしていたのか、遠くからボサノバが聞こえていました。コーヒーを飲みながら、スワンボートを漕ぐカップルを実況して時間を潰しました。外国人のお父さんがボートを漕ぐのが凄い上手だったのに、娘は全く興味がなさそうなのも面白かった。

足を休ませたら商店街の方を散策します。行きたかったパン屋もクレープ屋も売り切れでおやすみでした。残念!

吉祥寺って住みたい街ってよく聞くので、てっきり高級住宅地とパン屋ばかりあるタイル調の閑静な街だと思っていたんですが、駅からソープランドの看板が見えるし、雑多とした繁華街もあって驚きました。

一人暮らしでも生活がしやすそうだ。電気屋も百貨店もなんでも揃ってて羨ましい。住みやすいということは、お散歩の範疇で欲しいものが全て揃えられる環境のことを言うのでしょう。

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ちょっと並んで購入したメンチカツ。肉汁が溢れて美味しい。夕方に前を通ったら、並んだ列がさらに長くなってました。近所にあったら、夜ご飯にこのお惣菜が食べれるのか。

ハーモニカ横丁を歩いたのですが、初見で入るには難易度が高そう。店員の女の子がかわいいから、ガールズバーみたいになっている立ち飲み屋もあるとクチコミにあり、ちょっと先入観かあったのも否めない。2周しても決めかねて、ぐるぐる細い路地を歩く。

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ハーモニカ横丁の近くにある雑居ビルの地下にあった、日本酒のお店へ。プラットスタンド 酛という、カウンターが中心の居酒屋です。

銘柄を選ぶというより、チャートから好きな味を選んで、店員さんに日本酒を選んでもらうシステムがあり、初心者も安心して飲める仕様。店員さんのチョイスが的を得ており、とても楽しかったです。この後他のお店を予約していたというのに、ついつい沢山飲んでしまった。

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鯛の刺身かな。新鮮なのか歯ごたえがバッチリ。明太子の天ぷらも美味しかったです。美味しい肴と美味しいお酒。1人で静かに飲むのもいいし、数人で来ておつまみを色々食べながら自分だけの好きな日本酒を探してみてください。

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全国の日本酒がありました。写真は滋賀県の萩乃露というお酒です。この日の日記には、「辛口で重くて美味しい。最後に酸味を感じられる」と書いてありました。つまり、記録に残すほど気に入ったということ。油っぽいおつまみをあっさりと流してくれたのでしょう。辛口の日本酒が好きなのですが、辛口でも沢山のレパートリーがあって楽しかったです。

ほろ酔いで当日予約したお店に向かいます。道中雷の音がしたと思ったら、遠くて花火大会をしてました。井の頭公園の木々に阻まれて殆ど見ることは出来なかったけど、夏の終わりを感じられました。

立ち呑みビストロryo に行くと、外のテーブルでは犬と吉祥寺のマダムがワインを飲んでいる。格好いいなあ。

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写真は白子。今日たまたま仕入れたらしい!!壁一面にメニューがあって、どれも美味しそう。カジュアルフレンチって感じなんだろね。立ち呑みと看板にあったけども、ちゃんと座れます。

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ワインをボトルで開けてガンガン飲むぞ!!ハラミのステーキは肉肉しくて美味しい!!フライドポテトも細めで美味しかった。ワイン泥棒の肴が多く、ひとつの食材でも沢山の調理法があるので迷ってしまう。先程の白子は天ぷらもあったり、羊肉はローストに煮物に炒め物。天国かな。

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お店イチオシのレバーパテ!人生でいちばん美味しかったかもしれない。香辛料香る甘めのブレッドに、塩味の効いたこってりとしたレバーがとても合う!あまじょっぱい口の中を冷えた白ワインで流す幸福感よ。無限に食べてしまう。

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彼が食べたいと言っていたイクラのパスタ。見た目から美味しいと分かる、贅沢な逸品でした。こんなにいくらを口の中にかきこんじゃっていいんだろうかって罪悪感と、それを上回る美味しさ!!

お腹いっぱい飲み食いしました。今度は空腹の時に来て、最初っからフルスロットルで食べたいお店。

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甘いものが食べたくなって、商店街にあったキッチンカーでクレープを購入。ちょっと井の頭公園にあったコーヒー屋に似ている。系列なのかな。チョコバナナクレープを久しぶりに食べました。

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家に帰ったので、中トトロさんは家の祭壇に飾りました。後ろはオリックスのグッズになります。恥ずかしい。中トトロも野球を見ようね。

高品質なお店が多く、下町っぽくないけど人も多すぎない。散歩も楽しいから日中から遊べる楽しい街でした。吉祥寺に住みたい人が多いのも納得です。いいなあ。沿線も魅力的だし、途中下車してお酒を飲む旅をしたい。素敵な場所でした。みなさんもぜひ行ってみてください。

6月ぐらいに写真を保存しておいて、全く書いていない下書きが複数あった。写真を見れば何か思い出せるかもしれない。なのでこれは思い出し日記である。記憶力が悪いとよく言われるが、見たら何か思い出せるかもしれない。

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このユニフォームは橙魂だ。調べてみると6/7~6/9に着用していたらしい。思い出すといいながら早速ネットの情報に頼っている。巨人VSオリックスの試合の日だった。セ・パ交流戦が東京ドームで開催されるので、アイドルのライブ以来久しぶりだなあと出かけたのだった。

なお、あの橙魂の写真を見て最初に思ったことは、「丸佳浩選手がすっかり生え抜きみたいな顔で写っているなあ」でした。FA先で戦力になり、愛されているのは喜ばしい。

高校生の時、受験勉強の傍ら広島カープが好きになった。大学生の頃中日主催試合で富山で試合があり、バイト先の野球好きのおばさんに頼んで連れて行ってもらったなあ。その時購入した丸佳浩選手のユニフォームは、今も実家にあります。

亡くなった父親が巨人ファンだったので、私が喜ぶと思ったのか嫌がらせなのか、ことある事に「丸がタイムリー打ったぞ」「丸のホームランで勝ったぞ」と連絡をくれるので、その度に「丸はもう巨人の選手なんで!」ってキレてた。懐かしいし微笑ましい。お父さんは良かれと思って言ってたのだと今もなればわかる。

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東京ドームの外では徳光さんのトークショーがやってました。お父さんが見ていた番組によく出てたことを覚えている。なお、私の父親が好きな選手は江川選手と松井秀喜選手です。

外でシェイクシャックを購入した気がする。注文の列は早かったのだが、商品が来るのに時間がかかって暇だった。

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いざ入場。狭い通路からグラウンドが見えた瞬間大好き。アイドルのライブでしか来たことがないので、こんなに天井が高いとは知らなかった。この天井、全部1枚の屋根なんだよね。当たり前なんだけど、大きな人工物を見るとちょっと感動する。

そしてエアコンが効いている!!涼しい!!!巨人ファンは毎回こんなに快適な環境で試合を見ているんですか!ZOZOマリンの強風も、楽天モバイルパークの刺さる日差しも、ベルーナドームの灼熱の暑さもない。最強。

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せっかくだから丸佳浩選手のタオルを買いに行こう。大きなグッズショップは売り切れだったので、コンコースの小さな売り場を探すしかない。大きなタオルが欲しいのだ。しかし一周しても丸選手のタオルは売り切れていました。泣く泣く小さなタオルを購入。

あとからわかったのですが、今日は丸選手の1000得点達成の式典がありました。レジェンドに片足突っ込んでいる。そりゃタオルは売り切れる。

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ふつうに崎陽軒が売ってるのは横浜戦があるからだろうか。ホットドッグを見ると、京セラドームで食べたいてまえドッグを思い出す。東京ドームの売店はあちらこちらに点在していて楽しい。

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本日のスタメン。菅野選手、長野選手、坂本選手、丸選手は学生時代からずっと試合に出ている印象。ここに内海哲也選手がいたら、私がズムサタで巨人軍熱血速報を見ていた頃のメンバーだ。懐かしいけど、まだまだ現役なんだよね。

我らがオリックスは一番中川圭太選手。ユニフォームを持ってるぐらい大好きです。今年は太田椋選手がよく出てるイメージです。それより今シーズンはけが人が多かった。ほとんど怪我で離脱しているオリ姫デーは悲惨だったなあ。3連覇の疲労が出てると思えば仕方ないんだけどね。

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巨人と言えばオレンジ色。なのでオレンジ色のサワーです。いつもビールばかり飲んじゃうんですが、必ず1種類は球場限定のカラフルのサワーを飲んでしまう。美味しかったです。

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食べかけのシェイクシャック。3000円ぐらいすると思ってたので、想像より安かった。バーガーキングみたいに野菜たっぷり肉肉しい印象。付け合せのチキンが美味しかったです。

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丸選手の式典の様子。一緒に来た友人に丸選手のタオルを持たせました。おめでとう!!

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やっぱビールを飲まなきゃね。東京ドームは売り子さんのレベルが高いよ!って言われていたような気がしますが覚えてなく……頭にひまわりをつけてたり可愛かったような気がする。いや、ベルーナだったっけ。都内は球場がいくつかあるから、昨日は東京ドーム、明日は神宮みたいなことをしている人もいるらしいですね。

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オリックスを見に来ているのに、カメラは丸選手ばかり撮ってますね!

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若月選手の応援歌の「笑顔の花が咲く~」の部分が好きです。試合関係ないよなって毎回思います。今回座っている席はポールの近くの見切れ席だった気がします。公式サイトが売り切れていて、慌ててチケットぴあでとりました。

ビジター外野応援席は怖くて座れません。オリックスの応援歌は、画数の多い漢字が多くて難しい。でもいい曲が多いですよ!タオルとか盛り上がるし!どつけとか言うけど!

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びっしり満員。さすが大人気球団。

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ほら!このびっしり感!!羨ましい!!アイドルのライブだったらぶち切れそうな天井席ですが、野球だと楽しそうでいいですね。席が選べる喜び。

壁に優勝した回数を書いてるんですが、こんなに優勝してるんですね。V9とかかな。強すぎる。落合監督時代の中日がライバルの時は少し年数が飛ぶのも感慨深い。

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大画面に映る岡本選手。岡本選手ぐらいしか若い選手を知らない私が悪いんですが。ズムサタの岡本選手も好きですし、オールスターで絶対阪神の選手の記念撮影に写り込むのも好きです。ヤクルトの村上選手や横浜の牧選手といい、若い世代は陽キャの長距離砲が多い。

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またビール飲んでますね!!確か凄い打ってて気分が良くなってますね。あとエアコン。空調があるの強すぎる。痛い日差しもない。

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金足農業の吉田輝星選手。オリックスに来てくれてありがとう。この日は中継ぎリレーだったので、色んな投手が見れて嬉しかったな。

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近くに長野選手がいる。長野選手だよね?守備位置的に。ちょっと不安です。これが思い出し日記の怖いところ。記憶に鮮度がない。

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勝ちました!今年はオリックス戦に6回ぐらい行ったと思うのですが、これ以外の勝ちを覚えていません。何故か楽天を応援した試合は沢山勝ちました。これが5位と4位の差なのでしょうか…。

あと、この日以降菅野選手の調子が良くてビビります。最多勝あるんじゃないかな。

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ヒーローインタビューの西川選手。広島カープから来てくれました。未だ他支店にいる熱狂的な広島カープファンのおじさんから、「うちの西川は元気でしょうか」と連絡が来るのが面白いです。この日は大活躍でした。

客席にはオリックスのユニフォームを着た女の子が沢山いました。ユニフォームの女の子と私服の彼氏という組み合わせもちらほら。若い人も多かったな。オリックスってビジターユニも格好いいしいいよね。今年は調子悪いけど、みんな頑張ろうね。

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久しぶりの勝ち試合にホクホク。東京ドームを出ると巨人の選手のいい笑顔がモニターに写っていました。何故か小林選手と菅野選手はバラバラです。

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丸選手はすっかり巨人の顔ですね。ヘルメットは小顔効果なのかな。この日はずっと丸選手の写真ばかり撮影していました。しょうがない。好きだったんだからね。

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焼売専門店で食べた色んな種類の焼売。レアな日本酒が多くありました。また行きたいんだけど、中々機会がなくて悔しいです。

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締めに食べた立ち食い寿司。このハマチも美味しかったなあ!駅の構内にあるのは知ってたけど、本格的でした。

こんな感じで写真だけ撮って書いていないことが多くあるので、今後こんな思い出し日記が増えていきます。せっかく写真を撮ったなら、ブログに出して記録に残さないと勿体ないのでね。野球ばかり行っていてすみません。

本当はもっと考えていることとか、感情とかを残す方が反響が大きいのですが。仕事がちょっと忙しくて心を覗き込む余裕がありません。そろそろ職場や周りの人間への愚痴を固めたような自暴自棄の文章を吐けそうですが、言葉にすると改めて自己嫌悪に陥るのでね。そうならないように健康に留意します。

あっ健康診断の日程変更の連絡をしなければ!大変だ!!

友人と写真を撮った時に、己の肉体の分厚さにびっくりした。いや、太ったよなあ。社会人になってから20kg以上太ったとは思っていたけども。あといびきも酷くなった。体力も落ちた。

流石に気合をいれないといけない。人生で太ったことはあれど、痩せたことは無い。苦痛が伴う時間があるのだろうと推測する。仕方ないので、少しカロリーを抑えたご飯を心がけることにした。酒は飲んでいい。揚げ物、カップ麺、スナック菓子は躊躇する。特に揚げ物をご馳走とし認識しているので直ぐに食べてしまうから、最近は豆腐に茹でたオクラの納豆をかけて食べていた。意外におなかいっぱいになる。

散歩にも行くようにした。仕事終わりに歩くのだ。1日1万歩は歩くようにしたい。山やら海やら坂やら住宅街から繁華街まで、のこのこ歩くようにしている。

極めつけは水泳だ。アマゾンで水着と度入りのゴーグルを購入した。目が悪いので、プールで何も見ないのは心細い。調べれば、歩いて少し行ったところに区民プールがあるじゃないか。住んで1年も経ったが気づかなかった。

ということで歩いていってみた。たくさんの親子連れとすれ違う。入ってみたら、プールの他に、色んなカリキュラムがあった。剣道の用具を持っている子もいる。銅とかめっちゃ重いよね。

プールは完泳コースがあって、そこを泳いだ。知ってはいたけど己の泳ぐスピードはとても遅い。ゆっくり用のコースを泳いでいるが、申し訳ない気持ちでクロールで泳いだ。抜かしてくれ!おお!並んだな!ありがとう!の気持ち。

泳いでわかったが体力が壊滅的に落ちていた。社会人一年目にジムのプールに通っていたが、こんなに泳げないことは無かった。完泳コースだから足を着くわけにはいかないという気合いで泳いでいるが、往復したらプールサイドに上がって休んでしまう。顔は熱を持ち、息は荒い。これが肥満!!

仕方がない。生理で通うことができないことはあるけれど、週1を目標に泳ごうと思う。ゆっくりなクロールと平泳ぎを組み合わせだが1時間でギブした。左鎖骨のしたの筋肉が痛い。辛い。

この後さっさと帰ればいいのに、失った水分を求めてちょっと歩いて飲み屋街に来てしまった。そして安い立ち飲み屋に入り、ホッピー白で乾いた身体を潤している。隣のグループはバンドマンなのか、ピッチの話をずっとしていた。あと小田和正の話。

オーダーしてからトイレに行こうとしていた人がいたので、それを引き受けたらゴーヤーチャンプルーを奢ってもらった。正しくは頼んでいたけど会計を終わらせてしてしまったらしい。余ったゴーヤーチャンプルーを貰ったという形だ。

夏の味、ゴーヤチャンプルー。豆腐に歯ごたえがあっておいしい。ぬたによく合う。他に食べたのは唐揚げとマカロニサラダ。タバコも吸える。1人飲み立ち飲み屋で最高のコンディションだ。

ちょっと苦いけど美味しい。ありがたいな。急に予定が空いた休日が充実してしまった。嬉しい。この後また歩いて家で飲むしね。いい日よ。

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奢ってもらったゴーヤチャンプルー。下味がしっかりしていて美味しかった!

親友が結婚したショックで新宿を歩き回った日に購入したサマージャンボが外れた。その日は大安のくせにとにかく運が悪く、藁にもすがる思いで購入したのだった。ミニジャンボとサマージャンボ、合わせて20枚。金額としては6千円。遊び続けてしまう薄給人間にとって、痛い出費だったのだ。

8月は7億が当たるつもり生活してみた。言霊思想を信じて、当たるからねーと口に出したらどんどん当たる気がする。月末の私は有給をとってみずほ銀行に換金に行っているような気がしてくる。

7億円あったら、少しは投資に回そう。社会との繋がりは欲しいからパートはしたい。あんまり人と話さなくてもいいけど、社員同士の仲がいいようなところで少しだけ働きたい。近所のプールに昼から通い、子供達のはしゃぐ声を聞きながら泳ぎたい。ついでにお腹の周りの脂肪も落としたい。

安い都内のマンションを購入してリノベーションをしよう。本棚を壁一面に作って、それを埋めていくことに喜びを感じたい。図書館なんて行かずに、全部新品で埋め尽くすのだ。己と同じぐらいの背丈の観葉植物を買って、相棒と名付けたい。ルンバだって導入するからね。風呂は追い焚き機能がついていて、足が少し伸ばせるぐらいの大きさがいい。風呂場にタッチパネルがついていて、お湯の温度を変えれるんだ。古くてもいいから、丈夫で大きな洗濯機が欲しい。

台所はシステムキッチンがいい。コンロは2つ欲しい。魚焼き機がついていて、いつでも鯖の塩焼きを食べれるようにしたい。冷凍庫と野菜室と両開きになっているとこらがある大きな冷蔵庫が欲しい。お酒とふるさと納税で購入した帆立を沢山保存するんだ。自動で氷ができるのだ。大きなオーブンレンジと、電動泡立て器が欲しい。私はふわふわなパウンドケーキを焼きたいのだ。

代金を負担して、友人たちと泊まりの旅行に出かけよう。温泉旅館にみんなで連泊して、特に観光もせずにだらだら各々の時間を過ごすようなことをしたい。みんなで和室に集まって妄想を語り合いたい。昔のジャニーズのDVDを流して、ワイワイ言いたい。それなら、大学の友達たちの住んでいる土地を回りたい。北陸の友人とは何年も会っていないのだ。みんなでちょっといい居酒屋で日本海の海鮮と日本酒を味わいながら、昔の話をしたい。駄々を捏ねて黒部ダムに行きたい。

彼氏が7億円が当たったら大学院にまた行きたいと言っていたので、資金を工面しよう。社会人学級みたいなのはあるのだろうか。週末だけやっている大学の講座を受けたい。西洋史か日本史を学びたい。郷土史も楽しそうだ。それなら、カルチャースクールに行って、絵手紙と小説の書き方を学びたい。時間も沢山あるだろうから、一つ話を完成させてみたい。

母親と豪華客船クルーズに乗りたい。母親は目が悪いので、お風呂では何も見えなくて嫌だからと旅行にそんなに行ってくれないからだ。実家もリフォームして、過ごしやすいようにしよう。断捨離の業者を呼んで、綺麗にしてもらおう。母親と犬はずっと楽しく暮らして欲しい。お母さんの親友が住んでいる方へ一時的に引っ越してもいいようにしたい。犬と暮らせるホテルを沢山回れるようにしたい。

ちょっといいカバンを買おう。本革の、使い続けたら光沢が生まれる黒いカバンが欲しいのだ。真鍮の指輪のほかに、ブレスレットも欲しいなあ。シンプルで何年も使えるものがいい。香水が欲しい。メゾンマルジェラのサンデーモーニングがいいと聞いたので、それを身にまといたい。

長くて薄いながらも暖かい、無地のチェスターコートが欲しい。ユニクロとGU以外の服を買いたいのだ。卑弥呼の大きなサイズのパンプスを購入し、ヒールで街を歩きたい。金子眼鏡みたいな品のある眼鏡が欲しい。髪の毛を美容院で染めたい。どうせならブリーチまでしてしまおう。傷んだ茶髪と金髪から脱却して、プロの腕で染めて欲しいのだ。

ホールケーキが食べたい。家に生まれた時から誕生日が同じ人間がいたので、誕生日ケーキはいつも半分こだった。私だけの大きないちごのホールケーキが食べたい。ケーキと記念日を独占したい。

イタリアに行きたい。今じゃ考えられないが、学生時代軽いバックパーカーみたいな一人旅をしたことがある。ルートの兼ね合いでイタリアにだけ行けなかった。直行便でイタリアに向かって、本場の薄いピザを食べたい。サン・ピエトロ大聖堂に行ってみたい。007で見た、ヴェネツィアだって行きたい。地中海を見てみたいのだ。

それなら、当時歩いて楽しかったスペインとオーストリアにもう一度行きたい。スペインは美術と美食の国だった。特にワインと生ハムは格安で格別だった。対してオーストリアは文化と甘味の街だ。ホテルザッハーでザッハトルテを食べて、近くのオペラ座に入って立ち見でトゥーランドットを見た。また、1人でフラフラしたいのだ。どの国でも、ワインを沢山飲みたい。

国内にも行きたいところが沢山ある。出雲大社石見銀山志賀直哉が一時期住んでいたとされる松江。サンライズ出雲に乗って、私は島根に行きたいのだ。沖縄にも行ってみたい。青い海というのを見てみたい。夏の北海道も涼しいと聞く。春夏秋冬を最適な土地で、美味しいものを食べながらゆっくりと過ごしたいのだ。倉敷の大原美術館に行きたい。涼やかに流れる小川を眺めながら、柳が垂れる街並みを歩きたいからだ。

回らない寿司を食べよう。よって、今月は消費を重ねて2万円の赤字になった。そんなこと気にならないぐらい、ちょっとした贅沢をしたい。回らない寿司、単品で頼む焼肉、揚げたての天ぷら、シェフのおまかせのコース料理。緊張すると味がしなくなるので、カジュアルな銘店で友人たちと大声で笑いたいのだ。人とご飯を食べて、楽しかった記憶を味と場所に結びつけたい。

犬と暮らしたい。実家にはずっと犬がいた。家に帰ってきたら、尻尾をふってお出迎えしてくれるような存在が欲しい。名前を呼んだら振り返り、歩いてきてくれるような存在が。毛がふわふわで、よく笑う。自分の足元をクルクルと歩き、いつもこっちの様子を伺ってくれる。そんな犬とずっと長く暮らしたい。

ここまで書いて、ふと思う。全部を一気に叶えることは不可能だ。7億円は必要だ。しかし、少しずつ死ぬまで叶えていくなら、もしかしたら全部できるかもしれない。全部は無理でも、8割ぐらいはできるかも。

大きな夢はなくなった。人生に期待なんてしていない。とにかく楽して暮らしたい思いは変わらない。今だって7億円欲しい。それでも、考え方によってはそこそこ幸せかもしれない。小さな幸せの可能性が、我が人生に溢れている。

親友が好きだ。こんなことを言うと、自分が色々と勘ぐられることが多い。まあ勘ぐられてもいいぐらい好きだ。でも、そんなことも言ってられない現代社会だ。恋愛以外の心の繋がりも尊ばれる世の中になればいいのに。

そんな親友に思いつきで花束を渡した話である。まずは、昔の話を書こう。

彼女はとても素敵なので、昔から好意を寄せられる機会が多かったように思える。幼稚園から高校までずっと同じ学校だったので、お友達グループが高校で別れた時も、周囲の人間関係を把握することは出来た。なので、彼女に想いを寄せていた人間のことも、何となく情報だけは耳にも入る。ただ、私は恋愛の話題がこの上なく不快なタイプなのが災いして、面と向かってこの話題について話したことは無いし、当時は恋愛なんぞより楽しいことが溢れていた。

しかし、大学進学を境に、我々は道を違えた。地元と進学先はあまりに遠く、接続するものは夜行バスしかない。寝ても覚めてもGoogleマップが新潟と表示する3列シートの夜行バスは、そのまま心の距離となる。地元の大学で人気者になった彼女の人間関係は把握出来ず、年に数回帰省する時に会う間柄になってしまった。会うには新潟を超えねばならないが、新潟は長すぎる。

新潟を越えることに四苦八苦している間に時は流れた。ある年の、彼女に恋人なるものができたという報告の衝撃と、阿鼻叫喚の地獄絵図を私は忘れない。確か、友人も含めたLINEの名前を、小林一茶の「 亡き母や海見る度に見る度に」に変更したように思える。海を見る度に亡くなった母の愛情を思い出すという内容だが、転じて恋愛をしたお前は死んだと同じなのだから海を見る度に彼氏のいなかったお前を思い出すよという意味で送った。過激。一緒に海に行ったことは無い。あとテニミュの画像を沢山送った気がする。スタンプテロに近い。今も見返したくない。

親友の彼氏っていう存在が、嫌い。 - 夏さ、また。

↑この記事に当時の気持ちがある。

初めての事だったので、そこから1年間連絡を絶った。今思えば嫉妬なのだと思う。あと明るい大学生活を送っている彼女が怖かった。こちとら、おそ松さんを1日3回見ているオタクライフだったのもあるかもしれない。オタクとキラキラ女子大生は相容れないのだ。

嫉妬しながらもずっと気にしているので、いいねはしないがTwitterでは覗いていた。ちらっちらっと見てはいるが、遊びの誘いはない。新潟が大きすぎるから仕方ない。

しかし、夏にちょっとヨーロッパを1人でぐるぐる旅する夢を叶えることにした私は、テロに巻き込まれて死んだら後悔すると思い、正月の帰省の時に連絡をとった。偉い。そして思い残すことなく、ここ最近連絡をとっていなかった理由を告げた。「彼氏が出来て嫉妬してまして、連絡とりませんでした。今もそこそこ腹が立ってますし、私の方が仲がいいと思います。」

普通は依存してくる幼なじみは気持ち悪い存在なのだが、彼女は言った。「嬉しい」と。初売りに湧くヨドバシカメラエスカレーターで、こいつ意外に変なやつだなと、的はずれな感想を抱いた。今思えば、器の大きさに感服である。いや、やっぱクレイジーが強い。

その後も、彼女には恋人が何人かいたように思える。あんまり覚えていない。そんな性別だけで彼女の特等生に座ることが出来る指定校推薦みたいな男たちなんぞに興味はないのだ。私には彼女と過した時間の流れと、彼女のお母さんからの熱い信頼がある。ちょっと背が高くて筋肉質で、性器の形が違うだけで手を繋ぐことが出来る特権を有している、彼女の恋人が狡いのである。

それよりも、私たちには語らうことが沢山あった。2人とも酒に強いので、沢山酒を飲むことが楽しかった。どんなことにもユーモアを生み出し、2人にしか分からないツボを押えて笑うのが楽しいのだ。最終的になんでも面白い時間がやってきて、看板や鳩の挙動ですら面白くなるのだ。他人の話なんぞ、する必要が無い。

彼女はいいやつだった。就活で苦しんだ私は、色々と終わったあと「就活で自殺しようとしたよ」と言ったら、酒に強いはずなのに彼女は飲みすぎて人生で初めて吐いた。動揺したらしい。就活の記事で、内定が出ない憂さ晴らしに手持ち花火を行ったのも彼女の実家の駐車場だ。スミノフの瓶がエモいとか、ヘビ花火をうんこ花火と呼んではしゃいだ。ジュディ・オングごっこもした。

卒業前に進学先に来たので遊んで、強風の中環水公園近くのテンガン山みたいなオブジェの上でポーズを撮ったり、夜間開館中の21世紀美術館のプールが貸切状態だったので溺れる写真を撮影した。彼女が遊びに来た早朝、緊張で深酒した私はトイレにスマホを落としてしまい、乾燥のためジップロックに米とスマホを入れたものを片手に再会したのを覚えている。

社会人になり地元に戻ってからは、年に数回遊ぶようになった。私は地元に殆ど友人はいなかったし、激務で病んでいった。対して彼女は友達に困ることも無く、仕事も順調だったように思える。恋人がいたかどうかは覚えていないが、いると仮定して遠慮した。キラキラと明るくて眩しかったのだ。こんな人間が物理的距離を理由に依存してはいけない。

緊張です上手く誘えない期間が長らくあった。転機となったのは、親友の家で遊んでいた時に親友の彼氏が乗り込んできた事件だと思う。帰ろうとした時、数日前に小さな争いがあったという彼氏が手書きの便箋を持ってやってきたのだ。唖然とする私。親友が怒った姿を見たのは、最初で最後だと思う。

許してもらうことだけを考え、自分の何が至らなかったのかという根本的な解決に至っていない弁明の手紙を音読し、添削する赤ペン先生になったのもこれきりだ。私は深夜遅くまで残り、まだ近くにいないかパトロールして帰った。彼女は別れた。今となれば笑い話だが、恋愛という関係の歪な恐ろしさと、「男」という存在の気持ち悪さがピークに達した時だった。人を狂わせる何かがあるのだ。

その後、私は病んで仕事をやめて上京した。取り巻く環境は日々変化しているが、幼稚園のお誕生日のお祝いで一日違いの女の子がいるんだなって思った時から、今日この日まで関係は続いている。正月には会うし、年賀状も送り付けている。

そして自分に彼氏がいる癖に、今なお親友の彼氏には嫉妬している。親友の彼氏という存在に対抗しているかもしれないし、会わないようにもしている。会わなければ想像の範疇で収まるのでどうとでもなるのだが、会ってしまった時が惨い。社会的にも精神的にも負けてたらどうしよう。そもそも勝ち負けなんか無いのだが、優位な立ち位置を取り続けたい。これでは、別れたくないと弁明の手紙を書いた男と同じである。

依存。人に許されているという心地良さに、親友という言葉の耳障りの良さに酔ってしまうが、ただの依存である。ここまで拒否されてこなかったからという甘えが前面に出ているだけだ。同じコミュニティに属していないから適切な距離を取れるだけで、近かったら気持ち悪い人間である。

わたしは彼女が今日何を食べて、今週はどのYouTubeの動画が好きで、今好きなバンドを知らない。それを知るのは、一番会っている恋人だろう。あいつはSNSをしない。知識量がアップデートされない。普通に悔しい。この感情も、あまりよくないのだが思ってしまう。悔しい!

ただ、私も大人だ。社会人だ。そんなことが頭に過っても行動しない。普段考えないようにしているし、遠くに住んでいる。会ってそんな話もしないのだ。ただ、この肉体の内側に苛烈な思想があるだけである。なんで親友というポジションは社会的に二番手以下になってしまうのかという悩みと、それは私にとってブーメランになるということ。

そもそも大切な人という椅子は1つしかないという訳ではなく、恋人部門や家族部門や親友部門に別れており、優劣はなく並列に語られているということ。

ただ、長年の人間の営みと社会性が、恋人を特別視して語ってきただけである。社会が持続するために、家という単位が最小のコミュニティとして機能してきたからだ。家を繋げることが人間の社会を未来へ繋げるいちばん良い形として、効率的であると信じられてきた。

だから、家を目指すのが本能であり、家の素になるつがいを羨望し求める。動物的な種の保存という本能を言い換える形で、「恋人」という座席が尊ばれたのだと思う。尊ばれないと、誰も結婚しないからな!ガハハ!少子化待ったナシ!

そんなある年末、帰省した酒の席で彼女が同棲するかもしれないと聞いた。互いに家を保持していつでも別れることが出来る半同棲ではなく、2人で住むための家に引っ越すという正真正銘の同棲だった。あまりに衝撃だったので、帰省の記憶がこの場面と家の近くのバス停に降りた寒さしかない。

20代後半だしな、と思う。中学高校の同級生どころか大学の同級生すら最近結婚し始めてるしな。ブームだよね。いや、人類史始まってから結婚がブームなのはわかってるけどさ、旅行の方が手軽で楽しい趣味だと思うよ。それともあれか、親友の兄が結婚したからか。身近な人がしていると結婚っていいなって生放送が脳に直接お送りされるもんなあ。なにやってくれちゃってんの。

私の周りのその遠くの知人はみんな人生スゴロクで駒を進めてさ、昇進結婚妊娠出産とかなんか色々してたけど、他人事だと思っていた。とうとう最寄りの人間のサイコロが振られようとしているじゃないか。

困ったな。困ってしまう己の醜い心が憎たらしい。おめでとうと言いたいが、何故か親友の彼氏よりも親友を喜ばせたくなった。

一緒に暮らしてしまった以上、出し抜くことは不可能だ。過ごした時間はどんどん増えていく。思い出だって増えていく。男、彼氏にしか許されない領分に立ち入ることはできない。

そういえば賃貸契約の時に名前を連ねたりするんでしょう。私と親友の名前が並ぶ法的な書類なんぞ一生手に入らないぞ。当たり前なんだけどさ。法的な立ち位置で並列を望むことはできない。第三者の証明は得られない。

そうなると、インパクトだ。でっかいインパクトで霞ませるしかない。なんか文字したら馬鹿らしいな、でっかいインパクト。初めての結婚式とか旅行とか引越とかライブイベント全部を彼氏とすると思うから。何かしらの初めてか、今までの事を霞むようなでっかいインパクトを大脳に刻み込んでやろう。

今後、ことあるごとに思いだせるような、土地と結びついたことがいい。何かによってふと、ここであんなことがあったなと思えることがいい。いつも会える彼氏には到底できることがない、突発的で刺激的なサプライズがいいだろう。

たまにしか会わないやつ(自分)&たまにしか使わないけど馴染みがある場所(駅)&人生あんまりないこと(サプライズ)を組み合わせれば、でっかいインパクトは生み出すことができる。27歳が捻り出す語彙では無いけど、いいじゃないか。

アクセサリーは重いと同級生たちが教えてくれた。指輪は男の専売特許だ。香水は好みがある。消え物は誕生日プレゼントの枠で渡すつもりだ。家具とか置物は引越しの時邪魔になる。アルバムとかだったら面倒くさい女だ。もっと花火みたいに、瞬間的に記憶に焼き付けるものがいい。

ロマンチストな己の心に従って、花束をあげることにした。新幹線で花束を運ぶなんてことはあんまりしないし、再開直後に大きな花束を持って駅に現れたら、一生忘れることはないだろう。大荷物になって不便だろう。大変さも一緒に覚えていればいい。

下準備として東京駅の花屋を調べた。新幹線のホームから近いところに花屋があった。どうせ送るなら、真っ赤な薔薇を送りたい。季節じゃないからちょっと高額らしいが、ボリューミーじゃないと花束じゃない。友人の好きな色と私の好きな色を混ぜて、いい感じの花束にしよう。

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そして当日購入したものがこちら。この大きな紙袋を持ち、キャリーバッグを引っさげて新幹線に乗るという状況にワクワクする。遠距離カップルみたいで己に酔えてしまう。逃避行する人に見えるかもしれない。わざわざ東京から持って来る人は稀だろう。頭のいい人は地元の駅の花屋で予約して受け取るだろうし。でも、この過程をやってみたかった。

親友に花束を渡すのはこれで2回目である。一度目は友人の1人暮らしの家に遊びに行った時、思いつきで買ったことがある。人に花束を渡す機会は人生でないだろうなと、ふと悲しくなったことに起因する。その日は親友の元カレがやってきて最大限に揉めたので、あまり花束にいい思い出がなくなってしまった。

それでも親友はその花が枯れても飾ってくれていたので、ありがたいなあと行く度に思ったのである。嫌な思いでも染み付いているだろうに、ずっと花瓶にささっていたのだ。毎日家にあるんだから嬉しさと嫌な思い出が入り交じって、変な気持ちになることもあるだろう。

悪いタイミングで渡した贖罪の想いがあった。名前をつけて保存なんかしないで、いい思い出で無理やり上書きして欲しかった。同棲したら結婚するかもしれないし、その前に花束を見たら私を思い出せばいい。結婚式に行ったことは無いけれど、花束は絶対登場するだろう。人生の節目を彩る花は祝福を意味するべきだ。

場所は私たちの玄関口である大きな駅だ。駅は3階に新幹線ホームがあり、大きな2つのエスカレータがステンドグラス前と呼ばれる待ち合わせ場所を挟むように伸びている。吹き抜けになっているため、エスカレーターに注視さえすれば花束を掲げている人間は簡単に見つけられる。

これぞでっかいインパクト。私は地元に知り合いは殆どいないので、恥を晒してもダメージはない。地元に住んでいる親友は、この先ずっとこの駅を使用して、ステンドグラスの前で私の知らない人間と待ち合わせするだろう。

その刹那、変なやつがいたなって思い出して貰えたら。こんなに色々と書いているが、ずっと私のことを覚えていて欲しかったのだ。これからも年に何回も会うし、死ぬまで遊ぶけど。それでもやっぱ、自分をちょっとだけ人と違う記憶の席に座らせて欲しい。正真正銘のエゴだった。

やあやあと意気込んで降り立った駅はとても寒い。それもそのはず、2月である。片手には親友への誕生日プレゼントと花束を入れた紙袋をふたつ。もう片手にはキャリーバッグと荷物が入ったトートバッグ。手が足りないのだ。勝手に自分に酔っていたが、荷物過多のちんちくりんである。

しかも親友が見つからない。一度エスカレーターを降りるも見つからない。ステンドグラスを見ても見つからない。もう一度上に向かい、また降りた。そこでLINEが入った。

「間違って上に行っちゃった」

「服なに色?」

「白い」

見上げるとエスカレーターを下る見覚えのある顔。当初のプランは大きく外れ、上下逆になってしまった。仕方ないので、エスカレーターの降り口に出待ちをして合流した。

まずは誕生日プレゼントの袋を交換する。それだけで楽しい。その後花束を渡す。膝から爆笑して崩れる親友。そうだ、これが見たかったのだ。このために1ヶ月間プランを練って、全部だめにしたけれど。どんな結果になったとしても笑ってくれる安心感。

笑いすぎて息ができない親友を眺める。こんなことを、幼い頃からずっとしてきた。親友の方が素敵で器用で友人も多い。でも、君を笑わせることは結構得意だった。先の長い人生も、ずっと笑わせたいなと思う。君が笑ってくれるだけで、結構どうでもよくなるものだ。

人生とか将来とか関係なく、今親友を笑わせている己の影だけが、環境や年齢を隔てても、学生の頃のようにそのままだった。

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せっかくだからと手に持たせた。綺麗な花束だ。君が持って完成する。このまま予約してた店に向かった。PARCOの前で、「プレゼントした櫛に模様を彫るサービスがあったので、共通の星座を掘った」と言っていた。君と私の誕生日は1日違いだから、苗字も身長も違う2人にとっての唯一の共通点だった。中々に君も重いなあ、と嬉しくなった。舞い上がっていたのは私だけではないのだ。

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その日食べたジンギスカン。最高に美味しい。

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その日食べた好きなお店の前菜盛り合わせ。これも相当美味しいかった。楽しくてたまらない夜だった。こんなに飲んで、騒いだ夜はないんじゃないかな。酒を飲む量が等しい友達はあんまりいないから、こんなに自由に飲めるのは久しぶりだった。

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後日友人から送られてきた写真である。嬉しいね。飾ってくれたらしい。前に嫌な思い出が詰まった花を活けた花瓶に生けてあり、上書き保存に成功したのだと嬉しかった。ただ、この部屋に親友は住んでいない。彼と住む部屋に引っ越したのだった。

この記事は迷いながら、約4ヶ月の日時をかけてゆっくりと書かれたものだ。もう編集する気合いもないから、二人称のバラバラ感が読みにくかったに違いない。各タイミングで、親友の名前が、君だったり彼女だったり友人だったり変わっただろう。

今日、親友が結婚した。LINEが来た。インスタは見ていない。他の友人に緊急で連絡を流した。仕事が嫌で死にたくなって、降るはずの雨が降らない日だった。目の調子が悪くて、高校生の頃のようにメガネで仕事に行った日だった。宝くじを買おうとしたら、冷たく当てられた酷い日だった。親友が結婚した。らしい。

友人の1人は、親族の危篤で近くにいなかった。家の遠い友達は、酒をあまり飲まないのに来てくれた。ずっと話を聞いてくれた。2人とも高校の同級生だ。

遠く離れた土地で、私は親友の説明をせずに本題に入ることが許された。それだけで、とても恵まれた環境なのだろう。インスタが見れない私に向かって、友人は「指輪と婚姻届が掲載されている」「相手の男が写っている」「お前が苗字で呼んでいる親友の、苗字はきっと変わった」ということを教えてくれた。私はインスタの結婚報告が直視出来なかった。

きっとみんな、正しいお祝いの言葉を送っているのだろう。私も送りたい。長めのポエムを送りたい。誰よりもいい文章を、誰よりも高い熱量で送りたい。でも、私はその男に会ったことはないのだ。それだけの人間なのだ。親友と思ってるのは独りよがりで、ファンなのかもしれない。

よく分からない空虚を抱えてつらつらと話す私に対して、友人は「今日ここに来てよかったよ」と言ってくれる。何杯飲んでも、3ヶ月ぶりに開けたタバコをふかしても、何も私の周りの空気は変わらない。ただ、そこに惨めな命があるだけだ。親友は駒を進めた。知らない男と、知ってる土地で。私は君の知らない土地で、知らない店で飲んでいる。

楽しい話にしたかった。やー、君よ。我々はずっと友達だと。武者小路実篤のように、「実にたのしい二人は友達」と笑うような。細やかな詳細は省いて、笑っていたかった。

僕は君に、お祝いの言葉を素直に送らねばならない。それが親友の責務である。しかし僕は、婚姻届に指輪を並べる君に向かって、仮面オーズみたいなマークを作るなと思う。だからオーズのタジャドルのアンクの画像を送り、色々と茶化した画像を送り、紛れるようにジョジョの「祝福せよ」の画像を送った。日本語が打てなかった。友人からは「タジャドルのフィギュアを新居に飾ってる」と返信が来た。そうでは無いのだ。

泣きたいのに涙が出ない。やけに煙が見に刺さって片目だけ泣いている。君は幸せであればいい。ずっと幸せであればいい。ただ、君の近くにいないことが悲しいのだ。私が選んだことなのに。私のかなしさはどうしよう。

せめて、君の周りにいる純粋な友人のように綺麗な言葉を送れればよかった。3日後には送れると思うよ。送れると思う。君はこんな葛藤を抱えた人間など虫けらのように無視して欲しい。幸せになってほしい。簡単に言えない私を、どうか許して欲しい、

マックシェイクを飲んで新宿を歩いた。想像より小さくね?と言ったら、友人が私たちが大きくなっただけだと言う。

噎せ返る暑さの中で、故郷の夜の涼しさを思い出した。風が強い日が多かった。星が降る夜なんて腐るほどあり、部活終わり自転車で坂道を下った。話題をそらそうとして色んなことを話したが、全て君に帰結した。思い出が沢山ありすぎるのだ。

明日はやってくるのだろう。君は楽しく暮らすだろう。私も楽しく暮らしていくのだと思う。何も変わらないんだよ、苗字しか変わらないんだよって君はいう。これからもずっと遊ぼうねって連絡が来た。

祝う心はある。おめでとうー!って叫びたい。それでも、後ろめたい不思議な心があるのだ。己への憐憫なのか、悼む心があるのだ。顔を知らない君の彼氏を何だか許せないのだ。許せない私に、一番腹が立つ。

何がどうなってこんな感情を苛まれているのだろう。でも、この葛藤を細分化して、名前をつける丁寧な作業はしてはいけない。それこそ、ただの失恋になる。そんな程度の言葉でラベリングなんてされてたまるか。世界で一番、私が複雑な思いを抱えているんだ。この痛みが親友の特権なんだ。

誰にも言語化させないし、教えてなんてやらない。感情の一粒、記憶の一欠片さえ愛しく、悲しく、尊いものなんだ。大きいからこそ、虚しいのだ。それがなんだ。いいじゃないか。今はただ、浸らせて欲しい。この感情を抱えることを許して欲しい。

私と君だけの27年間は、輝いていた。これからもずっとそうだろう。それが僕らだろう。春夏秋冬日常の一コマに、君の笑い声が頭の中に響くのは変わらない。たまに思い出すこともあるだろう。新しい2人の思い出を作り続けることだろう。

苗字が変わっただけなのだ。本当に、それだけのはずなのだ。

それなのに、どうしてこんなに喜べないんだ。喜べない自分が憎いんだ。おめでとう、嬉しいよ。一生幸せでいてね。

君と僕の間には、くっきりと隔たりがある。それが、可視化されてしまったのだ。情けなくて、たまらない。君の幸福を心から願っているはずなのにね。私が知らない誰かと人生を歩む君を見ていると、寂しくてたまらないのだ。

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5月に大学時代の友達が東京に来てくれました。明日推しのライブらしく3時間ほどしかし会えなかったのだけど、コロナ禍ぶりなのでとても嬉しかったです。

池袋であんスタのカフェに寄ってから来るとの事なので、有楽町に集合。待ち合わせが比較的容易であることと、ご飯を食べる時に飯屋を探すのが楽だからという理由での選択でした。

仕事終わりに集まった。話を聞くとカフェで沢山食べて満腹らしい。ならば腹ごなしに歩こうということで、丸の内のKITTEの博物館に行くことにした。数年ぶりなのに歩いてる時の会話が推し活の話ばかりで、今大学3年生だったっけ?と錯覚したくなった。3年生に戻りたい。

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博物館の展示方法が西洋っぽいと思う、KITTEの博物館。正式名称はインターメディアテクなのかな。東大の博物館です。動物の骨とか沢山あって面白い。平日の夜は殆ど人もなく、東京駅が近いのに貸切のようでした。

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古地図の展示が楽しかったです。古地図から吉原の場所を奇跡的に特定した時、歓声が盛れましたからね。ここは寺、ここに川、つまりここ周りに何も無い場所は吉原遊廓!名推理だ!やった!

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左の人、ちょっと不良っぽいような堂々とした姿で格好いい。ポージングがメンズノンノっぽくて近代的!海外に留学だか使節でいって、なにも得られなかったって怒られた人の写真があって面白かったです。残っちゃってるから、身内には大事にされたのかな。

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ウルトラ格好いい島津忠義。鼻筋が通ってる!どんな理由で撮られた写真が分かりませんが、この兜とかは家宝なのかな。弓を持っていてるのも、乗馬が得意だったからでしょうか。

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金平糖が入っているのがちょっと可愛かったです。昭和天皇の式典で賜ったものだから、食べることすら恐れ多かったのかな。数年後、博物館で展示されてるとも昭和天皇は思わなかったかもしれませんね。

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博物館の中には殆ど人はいませんが、東京駅の周りは帰宅ラッシュが始まるからか沢山の人の姿がありました。高みの見物。

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日英博覧会のときのもの。きっとイギリス側が用意したものに思える。所々、それ中国じゃないか?って思える姿があって面白い。それでも、戦後日本の国力は高かったんだなって思える絵でした。

たくさんの鳥の標本を見たり、教授の肖像画を見ながら誰の絵が一番上手いか勝手に順位をつけたり、とても楽しい時間でした。東京駅で時間を潰すときにちょうどいいですよ!

博物館を出ると、丸の内に相応しいブランドが並ぶビルの一部分だったことに気づく。吹き抜けの高い天井は緊張してしまうので、そそくさと後にした。トウキョウコワイ。

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夜の東京駅。ウェディングフォトを撮ってる人が多すぎて笑う。横に3組いた時は、ウェディング三連単って呼んでいた。東京駅でウエディングフォトを撮る人は、JRの職員の人が多いのでしょうか。東京の人と地方から出てきた人のどちらが多いのか、女の人と男の人どちらが提案するのかな。

有楽町駅から東京駅まで歩いていると、高架下のはとバスの待合室近くに沢山のウェディングドレスがかけられているのを見るから、一大ビジネスなんだろうなあ。

友人の親に送るための写真を撮影し、友人の幼なじみが来るまで30分ぐらい時間があるとのことで、東京駅地下の立ち飲み屋に行く。お酒と福島のピーナッツ(おくやピーナッツという、昔店舗に行ってから大好き)を食べた。

あと卵焼きとミートボールも食べたな。チョイスが殆どお弁当みたいでよかった。

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持参してくれたぬいぐるみが入るカバンの構造を教えて貰っていると、友人の親友が到着。大学時代よく遊んでいた友人たちのご友人なので、何となく互いに話は聞いていたけど会うのは初めてだった。とても気さくな方で、意気投合した。そして彼女は出張帰りというのに、一緒にちょっとだけ酒を飲むことになった。嬉しい。

大学の友人たちはあまりお酒を嗜まないのだが、彼女はビール以外はなんでも飲めるらしい。なぜビールが飲めないのか不思議なほど、お酒のことが好きそうだった。ワイワイ東京駅の改札内を歩くものの、夕飯時だからかどこも満席。何とか見つけたハンバーグ屋で、ポテトと酒をつまみに爆笑する異色人間集団が爆誕した。

友達の友達というのは仲が良くなるスピードが段違いに早い。そして、同年代のオタクは10代に摂取したジャンルが大体同じなので、その話題でずっと喋れる。すごい楽しかった。あとその子が東京の時に住んでいた時使ってた路線が一緒で盛り上がった。

次の日に幕張のライブに行くため、近くのホテルに泊まる友人たちと別れた。久しぶりに大学の同級生と現実世界で話したな。特に通話とかもしないから、数年ぶりに脳みその知識と話題と思い出の引き出しをパカパカと開ける、スピード選手権に参加しました。昔はこれを4年間やり続けてたのか。そりゃ大学時代は楽しかったよ!

相変わらず友人と話す内容が、自分の人生とか仕事のことではなく他の友人が何にハマってどのジャンルに生息しているか、今自分の熱いジャンル、推し界隈の話でずっと変わらない。幼稚かもしれないけど、老人ホームでもこの話をしていたい。

再会して直ぐにいつもの会話鬼キャッチボールが出来て楽しかった。安心感からか脊椎で会話してましたけど。脳はおやすみモードでした。口はめっちゃ動いた!最高!また遊ぼ!!

簿記の勉強から逃げてアニメばかり見ているせいか、ブログの更新が疎かになっている。書かない間に沢山美味しいものを食べたし、野球も行った。

アニメも見たな!転職して一年、創作物を摂取する余裕が生まれた。忘却バッテリー、ダンジョン飯、ぼっちざろっくを通勤中に見た。ダンジョン飯と忘却バッテリーは漫画も全巻読んでしまった。心の隙間がフィクションで埋まる心地良さ。その代わり読書が遠のいているので、図書館で本を借りたい。模倣犯を全巻読む余裕は今しかない。

前置きと全く関係ないが、仕事が忙しかった時に、インスタで見たクレープ屋に行った。甘いものを欲したのだ。ただ、私がクレープで知っただけで、本来はお菓子屋である。知らない改札と知らない駅を通り過ぎて、ちょこっと行くとその店はあった。

女の人が炎天下の中沢山並んでいる。私以外にもインスタの情報から嗅ぎ分けてやってきたのだろう。渋谷に人気のクレープ屋はあるが、あまりに人気で行きづらい。あと渋谷は怖いし眩しい。日常に溶け込むなら落ち着いた街にあるお店がいい。

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そんなわけで買ったバターシュガーなクレープ。生クリームがガッツリのってるハイカロリークレープもいいけれど、大人の足し算のような素朴なクレープが食べたかったのだ。いや、こっちもバターが沁みているから、ハイカロリーには変わりはないか。

巻くことを意識せずに作られているので、個体なのに舌触りがトロッとしている。飲むようにペロリと食べてしまった。ふんだんに使われたバターと砂糖が口いっぱいに広がる。

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確かいちごのアイス。すっごく濃厚で美味しかった。沢山並んだあとだと体に果実が染み渡る。夏になってからまだ行ってないが、これの為だけにまた行きたい。今は違う味とかも出てるのかな。

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猫のクッキー。顔がかわいくて購入した。歯ごたえがよくて美味しい。子供の頃親と作ったお菓子みたいな、少ない材料で構成されているような味がする。つまり、素朴で美味しくてどこか懐かしい。

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むっちりプリン。上に乗ってたのは、さくらんぼの砂糖菓子みたいなものだった気がする。ちょっと食べるのが前だったので思い出せない。これも美味しかったなあ。ここに来れば喫茶店に行かなくても、お家で一番好きなタイプのプリンが食べれるんだ!と嬉しくなった。

上京してわかったが、ちょっとした冒険、気軽なお出かけに東京は適している。考えなくてもSuicaにお金をチャージさえすれば、乗り換えてどこまでも行ける気軽さがいい。前に住んでたところは、場所を確かめてエンジンかけて、ひやひやしながら苦手な運転をしていたからなあ。

最悪寝てれば着くという、無責任なお出かけが気軽にできる。また、スマホで知らないお店を見つけたら足を運びたいと思う。