ツニーミュージックのブログ (original) (raw)

日の出公園で撮影する石井務さんと万馬研太朗さん

波:今日はツニーミュージックで編曲を担当している石井務さんに来ていただきました。石井さんお久しぶりです。

石井:久しぶりです。2年ぶりぐらいですか?

波:そうですね。万馬さんが馬の話を書いてから、2年ぐらいになります。その間、あまり活動していないと思ったら、気づいたら11曲もアップロードされていて驚きました。

石井:スランプで、音楽活動していなかったのは事実です。昨年の秋ごろから再開して、「幻の0番線」を作ったぐらいから乗ってきた感じですね。

波:連絡がなかったから、まさか再開していたなんて知りませんでした。

石井:どうもすみません。ブログのことなどすっかり忘れていました。万馬さんもきっと忘れていたんでしょうね。

youtu.be

曲:「幻の0番線」

波:新曲の「ラベンダーの丘」を聴きました。素敵な曲ですね。

石井:ありがとうございます。でも編曲したのはもう10年ぐらい前で、ずっとアップロードできずにお蔵入りしていたんです。今回、ロケに合わせて、音源を見直して、ミキシングもやり直しました。基本的には変更していませんけどね。

波:北海道ロケへ行ってきたのですね。知りませんでした。うらやましい。

石井:そうなんです。今年の2月か3月でしたか、万馬さんに、ツニーミュージック10周年だから北海道ロケへ行って撮影してください、と言ったんです。そうしたら、本当に行くというので、私も一緒に行くことにしました。「ラベンダーの丘」をアップロードできなかったのは、映像に難があったからなんです。

波:そういう理由だったのですね。万馬さんがブログで書いていましたが、リスペクトしているアーティストへのチャレンジだそうですね。

石井:私もそれは知りませんでした。でも、ブライダルソングなので、私のイメージではピアノとストリングス一択でした。植松君子さんの作詞で、私が作曲した「風船を飛ばそう~赤い風船」という曲があるんですが、その曲もブライダルソングで、同じようにピアノとストリングスですね。

波:素敵な組み合わせだと思います。こだわりがあるのですね。

石井:昔、もう25年も前ですね。ブライダルのアルバイトで、チェロを弾いていたことがありまして。すっかり刷り込まれています。

youtu.be

曲:「風船を飛ばそう~赤い風船」

波:「ラベンダーの丘」には鐘の音が入っていますが、あれは撮影した音を入れているのですか?

石井:もともと最初の編曲から入れていました。間奏のところから挿入されますが、ラベンダーの丘に響く鐘の音と、チャペルを歩く二人がフラワーシャワーで祝福されているというイメージなんです。ピアノの下降音階はヒラヒラとフラワーシャワーが舞い降りるところですね。初めから鐘の音は必須でした。

波:でも、映像を見ると完全に合っていますね。

石井:撮影した映像に入っている上富良野の鐘の音の音源を取り出して、ノイズを消してミキシングをしました。そこに映像を重ねた形ですね。

波:そこまで考えて撮影していたのですか?

石井:ツ兄さんのプランで、上富良野の鐘は撮影予定でした。しかし、このような映像を撮影できたのは奇跡的だったと思います。曲を知っているからその場の思いつきで撮影しましたが、思った以上にキレイに鐘の音が録音されていて、背景の青空もずっと曇りの天気予報でしたから映像的にも奇跡的だったと思います。

波:日頃の行いが良いおかげですね。

石井:そう思います。万馬さんは日ごろから徳を積んでおけば、必ず良いことがあると言って、誰かを助けたりゴミを拾ったり、良いことをしていてくれていたおかげですよ。

波:え~、万馬さんが。作詞の感じから良い人だと思っていたのですが、やっぱりそうなのですね。天気が良かった撮影当日ですが、他には面白いエピソードはありますか?

石井:撮影日に5時ごろ起きて、窓を開けた時ですね。思わず二人を大声で叩き起こしました。天気が悪いという予報でなければ、その時間には起きずに朝食を食べてから出かけていたでしょうね。早朝だったので中富良野の北星山ラベンダー園に着いた時、他にお客さんはいなくて貸し切り状態でした。私だけ息を切らして丘の頂上まで行って全体を撮影したのですが、曲のどこで使うかを考えながらカットを撮っていたので、本当にいい絵が撮れたと思います。ラベンダーの丘の斜面から青空を撮影して、それが動画で鐘の青空と融合した場面では、初めて見たときに鳥肌が立ちました。あと、ツ兄さんがホテルでベッドから落ちて姿が消えた時、万馬さんがマジックショーと言ってツボにはまりました。ツ兄さんは「壁際の魔術師」だって。

波:美味しいものは食べてきましたか?カニとかスープカレーとか。

石井:実は撮影してホテルに帰ってきたときの朝食が、ひと仕事した後なのであまりにもおいしくて。結局、昼過ぎまでお腹がいっぱいで、滞在中はこれといった富良野の名物は食べませんでした。撮影はうまくいったので、名物を食べなかったのが北海道ロケで唯一の後悔ですね。名物ではありませんが、帰りの駅ビルで食べたチェーン店のトンカツは旨かったですよ。鹿児島の豚だとか・・・。

波:今日は楽しいお話をありがとうございました。また新曲ができたら、今度は教えてください。

石井:ありがとうございました。

youtu.be

曲:「ラベンダーの丘」

プロフィール

石井務:長野県在住。福島県生まれ。ツニーミュージック作品全般で、編曲やミキシングを担当している。作曲も手掛け、「Fine ski holiday」「小さな紫色の花束に添えて」「飛べるよ、いつか」「ざくざく~二本松」などがある。また、てぃ~あいの名前で、「よい子に贈るよい子の歌集」ではコーラスを、「農民画家」ではチェロを担当している。

波ノリオ:ツニーミュージックの公式ブロガー。ペンネームはもともと万馬研太朗の作曲ペンネームだったが、本人は曲や動画の作成はしていない。

♪~窓を開ければ~

【撮影当日】

「♪~窓を開ければ 港が見える~」と歌ったのは、淡谷のり子先生ですが、ん?窓を開けたんじゃなくて、カーテンを開けたんじゃないんですか。? その朝、カーテンを開けて、窓も開けて、「うわ~、太陽出てるよ、晴れてますよー!」と大声で叫んだのは、石井務さんでした。私は、4時過ぎ頃に一度目が覚めて、10センチほど開けていたカーテンを見て、明るくなっていたのを確認したのですが、曇っているみたいなので、また寝てしまいました。その大声にビックリして飛び起きて見れば、富良野の町に朝日が輝いているではありませんか‼時計を見れば4時45分。「すぐに撮影に行きましょう!」と務さんが言うので、私と兄さんは大慌てで準備をします。務さんは、その日一日分の着替えをひとパックにして用意して有るので、早い!私たちは、下着、シャツ、靴下はどれだ~と、てんやわんやです。旅慣れしていない男たちだからしかたないですネ。朝食は8時頃までに帰ってきてから食べましょうと、ホテルを出たのは5時15分頃だったと思います。

【撮影開始】

昨日、札幌から高速を使って富良野のホテルまで運転してくれたのは、務さんでした。そして今日のドライバーはツ兄さんです。自らがピックアップした撮影ポイントに案内してくれる事になっています。

なかふらの北星山ラベンダー園

最初に着いたのが、「なかふらの北星山ラベンダー園」。朝早いので、誰もいません。撮影には最高ですね。スキー場なのか?左側にリフトがあって、ラベンダーの花がとても綺麗に咲いています。右側の小道を、務さんはドンドン上って行きます。「なかふらの」という大きな文字のてっぺんまで行ってしまったようです。

蝦夷松の松ぼっくりに魅了される

私は、ハアハア言いながら中間ぐらいまで行って、巨大な「松ぼっくり」を発見。木の下にボタボタと何個も落ちているではありませんか!大きさがわかるように百円玉を置いて撮ってみましょう。とにかくデカい。後でググってみたら「蝦夷松の松ぼっくり」だそうです。2月に「松ぼっくり」という曲の動画で、開ききった松ぼっくりを水に漬けて理想の形に調整しました。ここでこんな松ぼっくりに会えるとは、びっくり、なんか嬉しい気持ちになってしまいました。こんな事をしている場合ではありません。ラベンダー畑を撮らなくてはなりません。私は子供の頃からの悪い癖で、すぐに横道にそれて、やらなくてもいい事をやってしまうので、反省。やっとこさテッペンまで登ると、「ラバンジン」という看板がありました。これも後でググってみたらラベンダーの「混合種」の名前だそうです。な~んか、ロマンチックを感じるのは、私だけではないようです。

下の方で撮影していたツ兄さんの所へ集合すると、務さんが「最高の画が撮れましたよ!」と、大満足のようです。朝早いので、観光客の姿が無かったのが幸いしたようです。

次に目指すのは「日の出公園ラベンダー園」です。ここの風景は何度もネットで見ていたので、まるでその中にワープしたみたいですが、これは信じられない程の現実の世界です。美しいラベンダー畑に響きわたる「鐘の音」を、務さんがキレイに録ってくれました。楽曲の中に、見事に挿入されていますのでYouTubeでお楽しみ下さいませ。

そこまでの撮れ高に満足して、ホテルに戻って朝食にしましょう。朝飯前に大仕事をしてきたので、腹ヘリコプターは墜落寸前です。美味い、美味い、さすが北海道だね、何を食っても美味い。ツ兄さんは、ひととおり食った後で、北海道ジャガイモごろごろのカレーを追加。それを見て私も思わず追加。三人ともに腹いっぱい、満腹の腹をさすって大満足。「もう昼飯いらないよ」だって。

撮影するツ兄さんと務さん

ひと休みしたら、「富田ファーム」へ行きましょう。ここはもう観光客で一杯でした。美味しい「富良野メロン」が並んでいましたが、食べたくても腹いっぱいで手が出ませんでした。「どっかで食ってやるぞ~」と思いながら。

ゆっくりと走るトラクターバス

次は「ラベンダーイースト」へ。ここは、ラベンダー畑の中をゆっくりと走るトラクターバス🚌がのどかで、北海道を感じる風景でした。ここで、ツ兄さんが美味そうに食っていたのは「ラベンダーソフトクリーム」でした。もちろん色は、ラベンダー色。

キセキの一枚!ウエディング・カップ

そこからあちこち回ったら、「フラワーランドかみふらの」へ。ここで、どこに車を止めようかなんて、偶然止めた目の前のラベンダー畑を見てビックリします。ウエディングドレスのカップルが歩いているではありませんか!あと5秒も遅かったら、そのカップルは画面の中央からいなくなっていた事でしょう。務さんが、撮っていてくれました。映画の名シーンみたいです。

最低の撮れ高:万馬研太朗氏

それに比べたら、私の撮れ高は最低でした。一人でロケに行くと失敗して手ぶらで帰るわけにはいかないので、緊張していますが…。3人で行くと気がゆるむのかどうかわかりませんが、2人に申し訳ありません。その分、頑張って頂いて、とてもいい動画が出来上がったと思っています。

「ラベンダーの丘」の、作詞作曲ノートを見たら、2010年8月7日でした。その時はまさかこの曲が務さんに編曲してもらって、北海道ロケなんて夢に思いませんでした。こうしてYouTubeでにアップ出来たことは、とても嬉しく思います。素晴らしい仲間と最高の北海道「富良野」の旅でした。(終)

youtu.be

【プロフィール】

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

【曲作りから】

写真家の前田真三さん(1922-1998)が、フィルムカメラで撮ったラベンダー畑の写真を初めて見たのは、「日本カメラ」というカメラ雑誌でした。「富良野」への憧れは、それからず~っとず~っと強くなっていったように思います。

そして「ラベンダーの丘」という曲を作りたくなって、イメージが広がっていきました。ラベンダーの丘なら、そこを越えて君の待っている町へ帰る事にしましょう。季節はもちろんラベンダーが咲いている夏。一本道の向こうから、君がかけてきます。それを見て、ボクは大声で君の名前を呼びます。

日の出公園ラベンダー園

北海道の曲を作るなら、松山千春さんへのチャレンジです。千春さんを大好きだった千代ちゃんからクレームが来るかも。そういえば、二本松市には本物の「千春のオジちゃん」が住んでいました。ラーメン屋とスナックで何度か会った事があります。

富良野」の曲を作るなら「北の国から」の、さだまさしさんへのチャレンジでもあります。さらに歌詞の中にある「結婚しようよ」は、吉田拓郎さんへのチャレンジでもあります。なんちゃって。。。そんな事を考えながら作詞作曲すると楽しいですね~。

さあ、石井務さんがブライダルソングとして、ピアノとストリングスで、素晴らしい編曲で仕上げてくれました。ちょうどA君とMちゃんが結婚するというので、この曲をプレゼントしたのですが、何と!ボツ。その結婚披露宴は、新婦のMちゃんのエレクトーン演奏がメインエベントのようだったので、仕方ないか~。

【旅の始まり】

それから何年たったでしょうか。何度聴いても良い曲だから、「YouTubeにアップしましょう」と言っていたのですが…。そして何度も、石井務さんには「富良野に撮影に行って動画撮ってきてください」と言われていました。が、「北海道は遠いぞ~、俺は行った事ないし~、連絡船に乗りたかったけど、今はもう無くなったからな~」などと、グダグダ言っているばかりでした。

それが、今年の4月頃でしょうか、突然、「富良野」に行ってみたくなってきたのです。まずは、埼玉の字幕職人、ツ兄さんに相談したら「一緒に行ってもいいよ♡」と言ってくれたのです。「よ~し!北海道にいくどう~」と、石井務さんに伝えたら、「ぜひ私も一諸に!」という事になって、3人での北海道初上陸作戦が始まりました。

持ち物チェックリスト

ここで、ツ兄さんがスゴイ才能を見せてくれました。ツアーコンダクターという事で、新幹線からホテル、レンタカーまで手配してくれたのです。6月にはスケジュール表が送られてきました。7月18日から20日まで2泊3日。持ち物チェックリストまで送られてきて、当日まで、ドキドキワクワクの毎日でした。

さあ、その日は長野と埼玉から福島に集合して、新幹線で函館北斗まで。後は特急で札幌まで行って、レンタカーで「富良野」へ。富良野の町に入ったのは夜8時くらいでしょうか。車の窓を開ければ、何と!あま~い香りの空気が入って来るではありませんか。町全部の空気がラベンダーの優しい香りで出来ているようです。そのあたりでエゾシカの親子連れ3頭が直前横断、ちょっと危なかったけれども「これが北海道だ~い」と、嬉しくなってしまう私たちでした。

ホテルにチェックインして、5階の部屋の窓を開ければ、「富良野」の優しい香りと空気を胸いっぱい吸い込みました。胸部レントゲンの時の「息を一杯すって~止めて」を思い出しました。止める必要はないので、何度も吸って、吸って、幸せです。

ただ、心配なのは「明日の天気」もう1週間前から、くもり、くもり、くもり、ずっとくもり。雨はなさそうだけど、あ~~、ダメかな~。「まだわからないど」と強気を装っても、本当は、もう弱気です。

ホテルから見た朝日

寝る前に、窓のカーテンは10センチぐらい開けておきましょうね。何でかって?朝が来たのがわかるように。朝食は7時からだから、6時に目覚ましをセットしましょうね。「おやすみなさ~い」。

つづく

youtu.be

【プロフィール】

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

福島競馬を場外で買う

今年の夏の福島競馬は、有観客になって賑わいを見せています。でも私は、そのお祭り騒ぎのような福島競馬場が好きではありません。

というのも、朝からビールを飲んでお祭り気分の親父たちや、子供連れの家族などがワイワイガヤガヤ。楽しそうな若いカップルなども多くて集中できません。テレビの前で大騒ぎしているオジサンたちは本気で競馬をしに来ているのではなくて、知り合いと一緒にストレス解消しているみたいです。

その人たちの会話の中で、ちょっと気になる言葉があります。「第一本命」とか「第二本命」とかと、よく聞く事があります。それって、「一番人気」と「二番人気」の事だと思うのですが、福島の人だけだと思います。さすがに「第三本命」っていうのは聞いた事がありません。それと、もひとつ。「払い戻し」の事を「両替」って言いますね。ちょっと違うと思うのですが、福島の不思議です。山形の人や仙台の人も言っているのでしょうか?

そ~んな福島競馬場に嫌気がさして、ウインズ新白河で、福島競馬を場外で買って勝負しようと思ったのです。2階はウマカ専用の売り場になっていて、椅子にちっちゃなテーブルが付いた席が並んでいます。9日土曜日はそんなに混んでなくて、10時頃にオッズのテレビ前の席にすわる事ができました。

そこから、1階の馬券売り場まで行くのがめんどうでしたが、1階にはオッズのテレビがないので上と下を行ったり来たり。何て不便なんでしょう。ウマカで買えばいいのですが、私はいつもニコニコ現金払いが好きなので…。

その戦利品の馬券コピーを添付します。どうじゃ~~‼

馬も恩返しをするのだろうか

鶴のように馬も恩返しをするのだろうか? その馬が夏の福島競馬場のゴールを先頭で駆け抜けた時、私はふと思ったのです。

そのレースは「阿武隈ステークス」 7月9日(土)のメインレースだ。馬の名は「ゴールドスミス」。その父親は、オルフェーブルの父でもある「ステイゴールド」だ。

ステイゴールドは2015年に亡くなっているので、その子供が走っていれば若くても6~7歳にはなっているはずだ。ゴールドスミスは、何と、8歳馬だ。先週「ゴーゴーユタカ」が負けたNIKKEI賞と同じ芝1800メートルを逃げ切ってしまったのだ。

ラジオのアナウンサーは叫びます。「これは、大波乱になりました!」 私は単勝17~18倍の3番ゴールドスミスから馬連で15点、総流しをしていましたので2着に何が来ても的中です。その2着、7番の田中勝春さんの馬は単勝80倍くらいあったので、ゴールの瞬間に「3-7」は2万円以上の万馬券になっていると確信しました。

なぜ、それが「恩返し」なのか。2001年秋の天皇賞で、ステイゴールド単勝に大金1万円をつぎ込んで負けた事があるのです。普通はハズレ馬券なんかすぐに破り捨ててしまうのですが、なぜかステイゴールドの名前が入っている単勝馬券を捨てずにとっていたのです。

そしたら、なんとその後の香港バーズG1を勝ってしまったのです。何で日本で勝たないの!香港じゃ馬券買えないよ!悔しいやら何やら、自分の推した馬なので嬉しいような気もして、ステイゴールドは忘れられない馬になりました。

しかも、香港での馬名は「黄金旅程」。中国名にするとダサくて笑ってしまう馬名もありますが、これはカッコよくて強そうな馬名ではないでしょうか。その後で、競馬雑誌のカラーページでゴール写真を見つけました。鞍上武豊、ゼッケン9番の下には確かに「黄金旅程」の文字が…。

それを切り抜いて額に入れた時に、馬券も一緒に入れて仕事場に飾っていたのですが…8年ぐらい前に引っ越した時にダンボールの中に入れて持ってきた記憶があります。どっかにあるはずだ~~探す事探す事、出てきました。21年前のハズレ馬券が。それを見ながら、私はしみじみ思うのです。(笑うんじゃねえ)ゴールドスミスの激走はステイゴールドの「恩返し」に違いないと。

ステイゴールドはずれ馬券

香港G1 黄金旅程(ステイゴールド

プロフィール

万馬研太朗:福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

夏の想い出に~恋のフルーツライン

万馬研太朗曲 GUMI他

www.youtube.com

2021年は、「ハイッみんぽう」の大石邦子さんの連載「続:風のあとさき」の「万馬研太朗さんの歌」で始まりました。これはもう、前にも書きましたとおり信じられない程の出来事でした。

そのお礼のつもりで,2月12日にコンビニからCDを10枚ほどクロネコ便で発送しました。そしたらその夜の大地震で大石様はとんでもない事になっていた事を後の「ラヂオ長屋」で知りました。お風呂で溺れかけたというショッキングな出来事でした。

翌14日に電話を頂きまして、大石さんの生電話にチョー緊張「昨日のラヂオ長屋であなたの話をしましたよ。CDありがとう。」とおっしゃるのです。驚きつつも、まだ使ったことのない「ラジコ」という方法で聴く事が出来ました。とてもとても嬉しい「北国のエッセイスト」でした。

さらに次週は大石さんが電話で出演。「北国のエッセイスト」をまた放送して頂きました。CDを送らなかったら、地震が無かったら、ラジコが無かったら、何回もの放送が聴く事が出来なかったと思うと、巡り合わせとはとても不思議な事だと思っています。

5月には、福島民報に「クマガイソウ」が載っていたので「水原川」というクマガイソウがテーマの曲を送りました。大和田さんが水原地区まで取材に行って下さり、「水原川」をかけて下さいました。6月の若葉の頃には「君と僕のコンチェルト」。これもまた思い入れのある曲でしたので放送して頂きまして感激しています。

10月には「奥岳~本当の空の下で」大和田さんの奥岳ロープウェイの取材と一緒にかけて頂きました。こんなにラジオで放送されても、ラジコが無かったら聴けませんでした。パソコンの打ち込みで作るオーケストラ(カラオケ)も、今という時代が間に合わなかったら作れていませんし、石井務さんという素晴らしい編曲者がいなかったら出来ませんでした。

大石さんに曲を送るのも、農民画家「すげのでんじゅ」さんからの紹介が無かったら実現しなかったと思います。「北国のエッセイスト」という曲も東西南北の「北」がテーマとして与えられなければ編曲には到らなかった事でしょう。

今年は大石さんのおかげで信じられない展開の1年になりました。また来年も「福島をテーマにした曲」を作り続けたいと思います。今年はどうもありがとうございました。よいお年をお迎え下さいませ。

2021.12.30 万馬研太朗

プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

福島の歌 万馬研太朗の作品

www.youtube.com

クマさんに出会った

「ある日森の中 クマさんに出会った」という曲がありますが、この曲を聞くたびに私はぞっと震えあがってしまいます。というのも2年前、福島市の弁天山の下を自転車で通りかかった時の事です。何か、道路の向う側からキレイな若い女性が手招きをしているのではありませんか。「えっ何?」これはもしかして、あの東国原英夫さんも引っかかりそうになったという「ハニートラップ」かい。でも、お色気というより、慌てているような只ならぬ感じです。左右を確認して道路を渡れば、私の居たあたりを指さして

「そこ、そこ、そこに熊がいましたっ‼」

「え~っ!」

「その茂みから顔出して、私と目が合って引っ込んだけどまだそこにいますよ。」「ひぇ~~本当ですかっ!?」

実は、この出来事に出くわす手前で、ちょっとしたゴタゴタがあって1~2分ロスしたおかげで命拾いです。手前のセブンイレブン定型外の郵便物を出すのに、

「140円切手ちょうだい。」とアルバイトさんに。

「そんな切手はありません。」

「そしたら100円と10円4枚。」

「100円は無いので10円14枚でいいすか~?」

オイ、ちょっと待て~ィ、封筒に切手14枚も貼れますか。貼って貼れない事もないですがカンベンして下さい。「じゃ、どうしましょう」と言うので「84円と63円下さい」7円損しますけど、140円以上あれば間違いなく届きますから。と、ポストに入れて自転車でクマさんのいる弁天山の下を通りかかったのです。

もし、140円切手があったら私がクマさんと鉢合わせしていたでしょう。臆病な私は大声を上げるか、腰を抜かすかして襲われていたかも知れません。キレイな女性は冷静でした。通りかかった私を避難誘導してくれたのですから。時はゴールデンウイーク、弁天山には散歩している人も沢山いるはずです。警察に通報してくれました。すると、すぐに来ました来ました。交番が近いので2人のお巡りさんが5分ぐらいでやって来ました。クマが出たところで、お姉さんが状況を説明しているのを道路の向かい側で見ていると、

「あ~~っ」

黒いモノが動いているではありませんか。私は大声で、

「熊だ、熊だ~!」

と叫びましたが、バイパスを走る車の音で声が届きません。こっちを向いたお巡りさんに、

「上だ、上だ」と指さしたのですが、すぐ下からは上が見えません。今、あなた達のすぐ上に、

「クマがいるんですよ~」と。

やっと道路のこっち側に渡ってきたお巡りさんは、慌てて本署かどこかへ電話しまくります。そして、そのクマは午後の4時ごろ、市役所の駆除隊によって駆除されたそうです。それまで1人のケガ人も出なかったのが不思議なくらい、怖~い出来事でした。

イノシシなんて珍しくねェべ。

f:id:naminorio:20211024175424j:plain

その年の秋には、会津若松ロケに帰りの磐越西線普通列車中山宿駅近くでイノシシと衝突。缶チューハイでほろ酔いの所に、キィ~~ッと急ブレーキ。停止直前に「ゴン」と何かが当たった鈍い音が。乗客の1人が「またイノシシだべ。」

すると、社内アナウンス、

「線路上に2頭のイノシシを確認しまして急ブレーキをかけましたが、そのうちの1頭に衝突したもようです。これから安全確認のためしばらくお待ち下さいませ。」

との事。今年の10月20日にも新聞で見つけました。

我が家の前では、しなの君子さんが雉を見て驚いていましたが、最近はイノシシが走り回っています。生垣から急に飛び出してきてぶつかりそうになったり、キケンを感じたりしています。春はウグイス。どうも5~6羽が近くで鳴いているようですが、彼らは1羽のオスが5~6個の巣を掛け持ちするそうです。大変ですね。夏には、ジャングルクルーズみたいなギャ~ギャ~と鳴く鳥や、山鳩のカップル。道路では烏が空からクルミを落として、車に牽かせて割って食べています。そして夜中には琵琶の木から屋根に飛び降りて「ドン、バタバタバタ」とハクビシンが運動会かい。小川には蛍も。大雨の次の日には、大きな沢蟹が坂を上って来ました。さらにその茂みの下には、巨大なガマガエルが~‼。秋には、センサーライトが点くとタヌキが何匹も。落ちた柿を食いに来るようです。

いろんな生き物も頑張って生きているのでしょう。同じ地球上で仲良く暮らしていきたいものです。しか~し、こいつらだけは許せないのが「へクサムシ」だ。2階の窓の端っこにどっから来たのか、もう100匹ぐらい。昔、吾妻スカイラインの高湯ゲート近くの山小屋に芋煮会で泊まった時に、へクサムシの大群でパニックになった事がありました。それを元に「へクサムシの宿」を作ったのですが…。罪の意識を感じながらへクサムシをとっている毎日です。

www.youtube.com

ヘクサムシの宿 歌詞

秋深し街道宿場町 草鞋ぬぐ時 一人の僧侶が言った

この町では虫一匹 殺してなりません

風呂上がり熱燗一本つけ 眠りつくだけ

草木も眠るという 丑三つ時

それは起こった 地獄への入り口

何かが顔を横切る また戻って来た

無意識に平手打ち プニュっとつぶれた

ウッ何だ この臭いは ウッウッウ~~ 悶絶

ヘクサムシが一匹二匹 十匹百匹 千匹二千匹

部屋を埋め尽くし 宿を埋め尽くし

町を埋め尽くす 祟りじゃ~~

祟りじゃ~~ ヘクサムシの祟りじゃ~~

僧侶が叫ぶ地獄絵図 ヘクサムシの宿

夜が明けるのを待ちかねてた ヘクサムシたち

隣の城下町に飛んで行った お天道様に南無阿弥陀仏

白いもの好きな虫たちは 何処へ行くのか

紅い腰巻きよりも 白いフンドシ

大好きなのは お城の白い壁

へばり付いたらもう駄目 二度と離れない

退治しろ殿様が 踏みっ潰した

ウッ何だこの臭いは ウッウッウ~~ 落城

ヘクサムシが一万二万 十万百万 千万二千万

城を埋め尽くし 國を埋め尽くし

全て埋め尽くす 祟りじゃ~~

祟りじゃ~~ ヘクサムシの祟りじゃ~~

僧侶が叫ぶ断末魔 ヘクサムシの國

プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

「あの日を忘れない」万馬研太朗

東日本大震災から10年です。テレビでもラジオでも、それについての番組になる事でしょう。私は、あの時の事をあまり思い出したくないのですが、「あの日を忘れるな、風化させるな」という声が聞こえてきます。

そしたら2月13日に福島沖の大地震で、また震え上がりました。「災害は忘れた頃にやってくる」どころか、忘れないうちにまた!今回は震源地が深い所で、津波がなかった事は幸いでしたが、家などの被害は10年前よりも大きい所も多くあったようです。

10年前のあの日は、福島市でも水道が止まってしまったので、私たち家族は松川町の妻の実家に一時避難しました。水は裏山の井戸から水道だし、薪で炊く五右衛門風呂もあったので、とてもありがたかったものです。何かあった時にはこんな事もあるかと思っていた事が現実になるとは…

そんな中、原発が連続して水素爆発して、もしかしたら福島市も避難地区になるかもと思うと震え上がって眠れそうにありませんでした。眠れずにいろいろと思いを巡らせるうちに、こんな時はどんな「歌」を歌いたいのだろう。どんな歌が聴きたいのだろう。と思ったのです。「呑気に歌なんて作ってられっか」という声も聞こえてきますが、何もできず、何もしなくてボ~っとしているよりも作ってみたくなった夜でした。真夜中に布団を被って懐中電灯でメモしたっけ。

その後知ったことですが、古関裕而先生の作った曲の中には「長崎の鐘」とか「鐘の鳴る丘」や「フランチェスカの鐘」など、「鐘」の曲を沢山作っているそうです。きっと、そのあたりを手繰って作られたのが阿久悠先生の「あの鐘を鳴らすのはあなた」(歌・和田アキ子)ではないかと思うのです。

眠りつけない床の中で、ふっとその曲を思い出したのです。若い衆の曲なら「明日は夢がある、希望がある」という歌詞が溢れていますが、「あなたには希望の匂いがする 人は今孤独の中 あの鐘を鳴らすのはあなた」いい歌詞です。

でも、私は「鐘」をNGワードとして封印。何か優しくて心を癒してくれる「歌声」が聞こえるような曲を作りたいと思ったのです。そうです、天使のような歌声が…。どんな歌がいいんだろう。そうだ、ララバイ、優しい子守歌で癒されてみたい。と思って出来たのが、この「マリーの歌声」です。東北ずん子さんの優しい歌声が心に沁みてきます。

「初の公開作品」石井務

マリーの歌声は、ツニーミュージックグループが最初に公開した作品です。私はそれまで万馬研太朗さんの作品を個人的に編曲して楽しんでいました。

2014年のある日、「マリーの歌声」という作品を編曲した時に、この曲が東日本大震災の2週間後に作曲されたということを知りました。この曲に秘められた万馬さんの想いに感動し、涙した私は、2014年3月にニコニコ動画ではじめてツニーミュージックとしてアップロードしました。ちょうど震災から3年の月日が経っていました。しかし、震災の爪痕はたった3年では完全に消え去ることはできていませんでした。この曲は被災者のためのレクイエムであり、残された私たちが力強く歩き出すまでの応援歌であることを、全世界の人々に聴いてもらいたいとその時真剣に考えていました。音源や編曲の技術は、今考えれば未熟ですが・・・。

私は長野県に住んでいますが、いつも生まれ故郷の福島に想いを馳せています。どこに住んでいてもあの日のことは忘れずに、ともに歩き続けたいと思います。

youtu.be

マリーの歌声 歌詞

今日まで歩いて来た道も 明日へ続くはずの道も

全て無くなった今は 立ち止まるしかない

空っぽになった心にも 聞こえてくるのは何だろう

マリーの歌うララバイ 子守歌

荒れ果てた大地に 芽生える希望を

育てるやさしい光のように

傷ついたみんなの魂 癒してくれるだろう

マリーは歌う マリーは歌う 眠りつくまで

今まで吹いてた風さえも 天の恵みの雨までも

汚れてしまった今は ただ祈るしかない

打ちひしがれた心にも 聞こえてくるのがわかるだろう

マリーの歌うララバイ 子守歌

壊されたこの町 立ち上がれるよう

もう一度力を与えてくれる

生きていくみんなの魂 励まし続けてる

マリーは歌う マリーは歌う 歩き出すまで

傷ついたみんなの魂 癒してくれるだろう

マリーは歌う マリーは歌う 歩き出すまで

マリーは歌う マリーは歌う 眠りつくまで

マリーは歌う マリーは歌う・・・

プロフィール

万馬研太朗福島県在住。多くの作品は福島や二本松を題材にして、演歌・歌謡曲・POPSの作詞・作曲を行っている。コミックソングも得意分野。演歌でも歌謡曲でもない、新しくもなく古くもない中間的なジャンルを提唱しており、中間歌謡曲と位置づけしている。すでに60作品以上YouTubeニコニコ動画で配信されているが、代表作は「滝桜」「花筏ハナイカダ」「黄昏のダンディ」「十三歳のサムライ」など。「イカニンジンの歌」は福島の地元アイドル「餃子っ娘ジュニア&ひとくち餃子」に提供され、CMソングにも起用されている。また、自ら撮影した動画や写真は石井朗の名前で彩玉プロダクツへ提供している。

石井務:長野県在住。福島県生まれ。ツニーミュージック作品全般で、編曲やミキシングを担当している。作曲も手掛け、「Fine ski holiday」「小さな紫色の花束に添えて」「飛べるよ、いつか」「ざくざく~二本松」などがある。また、てぃ~あいの名前で、「よい子に贈るよい子の歌集」ではコーラスを、「農民画家」ではチェロを担当している。