大沼ねこひ日記 (original) (raw)
9月27日
少し前の大沼駒ケ岳です。2枚目と見比べてみてください。わずかずつではありますが、紅葉が進んでいます。
『かぜにもらったゆめ』の原画を見たい人に情報がきちんと行き渡るよう、いつも以上に広報をがんばっています。展覧会によっては作家さんとの二人三脚で広報に取り組みますが、今回は私ひとりが請け負っているので、早めに取り組んで協力者も多めに募りました。
12日(土)では北海道新聞道南版「みなみ風」で、14日(月)は地元のコミュニティラジオFMいるかでお話させていただけることになりました。FMいるかは函館山のロープウェイの麓にある日本で初のコミュニティラジオ放送局で、佐々木紫さんの番組に出演します。
ラジオが好きなので嬉しいです。youtubeで同時生配信されるとのことで、ちょっと緊張しますが、地元の友だちが喜んでくれたので、手を降るつもりでLet's try!
10月9日
春と同じで、住んでいるからこそわずかな違いが感じ取れ、このくらいでもとても秋めいてきたな、と思います。外から来る方は、もっと真っ赤、黄色、を求めていらっしゃるので、「紅葉にはまだね」という方もいますが、ほんのり山の色が変わってゆく様子がお楽しみ。くっきりした色がお好きな方は、途中に紅葉の並木があり、そこはかなり赤くなってきました。
空気が澄んで美しい大沼の散策をお楽しみください。13日(土)14日(日)はアップルパイに加えて、プルーンのタルトも焼いています♪プルーンはそろそろ終わりになりそうです(予定では19、20日が最後)。
大沼ではストーブの準備をする季節になりました。本州の暑さもひと段落したとのこと、長い長い夏、お疲れさまでした。
「今年は蝶も二毛作だよ」
先日息子2が報告してくれました。ちょうど社会で農作物の二毛作を習った小学生。いつもは蝶がいなくなる時期なのに、ちょうちょも飛んでいるし通学路に芋虫がいた!というのです。
ここに住んでいると、季節のめぐりが同じように繰り返すので、私もこれまで意識していなかった虫たちの季節感(草花との密接なリンク)がわかるようになりました。6月の注意すべき毛虫・芋虫の時期を過ぎ、7月に蛾や蝶が舞う季節がやってきます。その頃は一年で最も花の種類が多いと言っていいでしょうか。当たり前だけど、蜜源に合わせて成長するのですね。
今年は今までほとんどいなかったヒトスジシマカが大量発生。湖畔沿いは蚊が多いと言っても、今までいたふらふらのろのろ飛ぶアカイエカであれば痒さも弱く、無視できる程度だったので、関東にいた時室内に蚊が1~2匹いただけでなんであんなに大騒ぎしていたんだっけ、と忘れるほどでした。
ところが移住前の関東で蚊帳を買ったり必死で攻防していた時のあの蚊が、とうとう北海道にも生息し始めたのです。来年からもいるのかと思うと…><
花の時期も微妙にずれているし、一番自然とよく触れ合っている息子には、去年よりは涼しかった大沼でもリアルに異常気象が体感できているようです。
さて、嘆いてばかりもいられません。りんごはしっかり実り、今年も七飯産りんごのアップルパイが、今週から始まります☆彡
全粒粉のザクっとした香ばしい生地で、スパイスの効いたりんごソテーを包んで焼き上げました。
現在早生のミックスりんごです。同じアップルパイでも、その週によって微妙に味が変わります。その時々の美味しさをお楽しみください☆
『かぜにもらったゆめ』1週目が終了しました。
この企画を通じてたくさんのご縁があり、嬉しい日々です。店の営業の傍ら、ほぼひとりで搬入・搬出・広報などをやっているので、その詳細をお話することが今はできないのですが、大沼に来て不思議なご縁がつながることがとっても多く、生きていることの魔法を体験できているような感じです。
村上さん、童心社様、昨年からの皆さんの応援のお気持ちや募金の力が全て生かされてこの展示が実現しました。本当にありがとうございます。展示はまだまだ続きます。
コロボックル物語シリーズ(佐藤さとる/作、村上勉/絵、講談社)
今日はりんごタルト最終日!
大沼湖畔道路はグレートランウォークが開催されて時計回りの一方通行になっています。
大沼駅前から鹿部の方向へ国道を迂回し、左手に若松毛皮さんの黄色い看板がみえたところで左折して、流山牧場さんの前を抜けると湖畔道路のちょうどいいところに出ます。
毎年GRの日はお店は静かなので、ぜひゆっくりお楽しみください。
GR参加者様に配る飲食ブースには、こちらの特製マフィンが並んでいます(^^)/
晴れて良かったですね✨
10月3日(木)より、『かぜにもらったゆめ』原画展が始まります。
今日は店内に絵を掛けました。これから細かい仕上げをします。
5点の原画を飾ってみて、そのすばらしさに改めて圧倒されます。細やかな愛情深い絵の力は、液晶画面でなく野山の美しい自然をたくさん吸い込んで、五感のすべてを使って遊びまわった村上先生の世代ならではの深さなのでしょうか…泣きそうになります。
先生が、絵(の時代)はもう終わった、と言ってしまうのがわかるくらい、すばらしい絵です。私たちは何を失ってゆくのか、そんなことを思って少し暗くなってしまうほどの衝撃を受ける絵です。
これらの絵は、村上先生の許可をいただいて掲載しています。転用はお控えください。また、店内の遠景は撮影可能ですが、絵だけを写すことはご遠慮ください。
今はまだ、十分なご紹介の言葉が出て来ません。木曜からお店でお待ちしています!
これらの絵と出会うことができて幸せです。
村上先生、童心社の皆様、ありがとうございます。
多くの方と、この感動を分かり合えれば幸いです。
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10/3(木)~12/1(日)
『かぜにもらったゆめ』原画展
(佐藤さとる/詩、村上勉/画、童心社、初版1976年 復刊2017年)
三月の羊にて
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能登半島での集中豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます
ただでさえ復興が長期化しているところへの水害…自然は過酷ですね。一日も早く穏やかな日々が過ごせるようになりますように。
写真は庭のヤブマメ。草花はどんな環境でも生きようという意欲に燃え、その知恵が美しく結晶する様はほんとうに見事です。
環境の大きな変化が続く時代、植物を見るとほっとするだけでなく何か生きるヒントが授けられるような気がします。
さて、8月から始まった時川真一さんの「北の旅~森と鱒(ます)たち」も最終週となりました。先日時川さんが愛用しているマーカー「コピック」の公式ページにインタビューが載り、時川さんの背景やお仕事ぶりがとてもよくわかるものでしたので、ぜひご覧ください!
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時川真一個展「北の旅~森と鱒(ます)たち」
2024.8/8(木)~9/29(日)
(*最終日は15:30以降搬出作業することがあります)
三月の羊にて
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プルーンのタルトとブドウのタルト(ブドウはたぶんこの土日だけ☆)
栗のパウンドケーキ(店頭はご予約で)
実りの秋を迎え、お菓子が充実しています。気温が下がると何でも美味しく感じられ、辺りの風景もなぜか心に染みてきますね。
ここ数年の物価高騰で、何を引いて何を残し、何をプラスしてゆくか、試行錯誤しながらできるだけ価格を抑えられるよう努めていますが、また少しずつ値上がりしてしまいます。
お菓子の一部、コーヒー、送料が、数十円ですが値上げとなります。これからも、大沼から心くつろぐ良い品をお届けできるよう努めてゆきますので、どうぞご理解いただき、応援いただけましたら幸いです。
材料費や光熱費以外にも、キャッシュレス決済の手数料や、インボイス制度の影響も否めません。今年から始まった電子帳簿書類保存法の影響は来年以降に出てくるでしょうか。
10月からは郵便料金が値上げ。封書が100円になりますね。凝ったすてきなレターセットや切手も好きですが、私は「ミニレター」が気に入っています。郵便局で定型を売っている、葉書料金で出せる封書一体型のものですが、ご存知でしょうか。
中に写真1枚くらいまでは入れることができます。色気はないかもしれないけれど、行数が印刷されているのでだらだらした手紙にならず、「限りがある」ので構成を考えて端的に手紙を書くことができます。
葉書よりたくさん書けるのに、葉書料金だからお得感もあり、封筒ものりも便箋も切手も一体化しているので、ペン1本あれば手紙が出せます。入院中の連絡用や寮生活の息子に持たせて愛用していますが、あまり知られていないようです。
ミニレターの使い手は、私の周りでは東京にいていつもねこひ日記を読んでくれているYさんくらいかな。知ってるけど味気ない、という方もいましたが、手紙が好きだからこそ色々な使い方ができるのだと思います。工夫次第でいくらでもプラスできるのも良いところ。
Yさんのお手紙は、いつもさっぱりしていて、こちらの時間を余計に取らないような軽さと配慮があり、それでいて温かみがあります。ブルーブラックの万年筆の、変ることのないスタイルがかっこよく、自分が混乱している時でも、安定したYさんと接するととても安心した気持ちになります。
年齢は母より上ですが、心置きなく話せるお友達です。手紙が「あり」で電子的なものを否定するわけではありません。ねこひ日記がなかったら、Yさんとこれほど親しくなっていたかどうか。
私たちは色々な手段を手に入れました。複合的に賢く使って、でもそれは全て、良い目的の為でありたいものです。
ブドウのタルトはおそらくこの土日のみなのでぜひ。お取り置きも歓迎です。
限りがあるから、何かが生き生きするということもありますね^^良い秋を!