アキアカネ群れ飛ぶ御在所岳山頂 (original) (raw)

御在所山頂に群れ飛ぶたくさんのアキアカネ

小さな点々で見にくいかも知れませんが30匹以上写っています。手前の三角の山は鎌ヶ岳(1161m)。御在所岳東峰)から南の方を見ています。

この夏はどこにもいっていなかったので、奥様の提案で近場の御在所岳(標高1212m)に日帰りロープウェイ登山。というか、メインは麓の湯の山温泉のお食事付き日帰り入湯でした。

赤くなっているアキアカネ

いわゆる赤とんぼです。成熟したら赤くなる様です。

まだ赤くないアキアカネ

アキアカネは暑いのが苦手なのだそうです。こうやって逆立ちするのも、日の光を浴びる面積を狭くして、暑さを避けているのだとか。

春に麓の伊勢平野濃尾平野の田で孵ったあと、鈴鹿山脈伊吹山などの涼しい山に登って過ごし、秋も深まった頃生まれ故郷の田に戻って産卵します。しゃがんで人差し指を伸ばして草に化けたつもりでそよいでいると、アキアカネはすぐ指にとまります。とまった足を親指で押さえて簡単に捕まえることができるほど無防備です。今年は暑すぎて中々里に下りてこないかもしれませんね。そうなると田に水たまりは残っているかな・・・

御在所岳東峰)とロープウェイ

山稜重なる奥行きのある尾根筋。ロープウェイのコースに沿って右の尾根を登る高度感あるアルペンチックな登山ルート中道があります。子供らが小さいときに何度か家族で登りましたが、子供らがスタスタと先にいってしまい夫婦二人で焦ったことを思い出します。今回はずぼらにロープウェイで片道15分の山登り・・・

ロープウェイの麓駅があるのは湯の山温泉。左上奥に広がるのは伊勢平野

どんどん高くなる。楽ちん楽ちん。

中道の途中標高800mあたりにあるおばれ岩(負われ岩)。

二枚の花崗岩の巨岩がもたれるように立っていてその間を道が続きます。急登で尾根に出たあたりでいつも一息ついていたところ。楽してロープウェイで登ってきたので少し罪悪感が・・・

中道の登山者 気持ちよさそう!

ロープウェイは楽だけど・・・ゴンドラの中は暑い。背景は伊勢平野。その辺だけ見ると登山者が巨人に見える。中道のダイダラボッチ

中道のキレット

標高900mあたりにある花崗岩の崖です。鎖をつかって下りまた左手へ登り返します。小学校低学年だった子供たちが、ひょいひょいと大胆に降りていく怖い物知らずの姿を見て血の気が引いた所です。

だいぶ山頂が近づいてきた。

逆光な上にロープウェイの窓の反射が邪魔ですみません。白い鉄塔は御在所岳ロープウェイの名物鉄塔(標高943m地点に建ち高さ61m)です。

山頂駅到着前 振り返り見る山麓 高~い!

もやがなければ伊勢湾が広がる・・・のですが・・・

到着後 山頂公園の見晴台から南をのぞむ

谷を挟んだ向こうの三角形の山頂を持つ山は鎌ヶ岳です。鎌ヶ岳から右奥に伸びる鎌尾根はなだらかな山の多い鈴鹿でもアルペン気分の味わえる尾根です。麓でテント泊してこの尾根を歩いたのはもう40年ほど前のこと。一緒に行った友人は一足早く天の上の人。アキアカネにでもなって楽しんでいるかも。左手前の特徴的な格好の岩は大黒岩。この岩と私がいる見晴台の間をロープウェイは通っています。山頂駅は右手にあります。

山頂公園(朝陽台)から南をのぞむ ススキが伸びて秋の気配

一番左端のこんもりした高まり雲母峰(きららみね888m)から右の鎌ヶ岳に伸びる尾根を笹藪こぎしながら登った事があります。途中、背丈より高い笹藪を挟んで「ブフフ、ブフフ」とうなる動物(多分イノシシかニホンカモシカ)と対峙して膠着、一人で素手では危険、と引き返そうと思ったら相手が尾根を降りてくれて無事通過させてもらったことも。相手も怖かったでしょうね。今ほど獣の気配はなかった頃です。尾根の向こうのこんもりした山は入道ヶ岳(906m)。

御在所岳東峰)山頂より北をのぞむ

鈴鹿北部の山々。右の白いところ(風化した花崗岩の砂地:ザレ)がいくつも見える山は釈迦ヶ岳(1092m)。その左奥にうっすらと見える山は、コントラストがなくてわかりにくいですが、手前に竜ヶ岳(1099m)、奥に藤原岳(1144m)が重なっています。その左奥にもりあがる台地状の山は御池岳(1247m)、その奥に伊吹山(1377m)が重なっているはずですがはっきりしません。御池岳の左外れのあたりは霊仙山(1094m)です。もやがなければもっと北の奥美濃の山も見えると思いますが、今回の視程は鈴鹿どまり。

ずぼらにもリフトで御在所岳最高地点(1212m)西峰へ
西峰横の望湖台から西をのぞむ

逆光気味ですが、奥左の盛り上がりは雨乞岳(1238m)、ほぼ横にスライドして右の台形の高まりは鈴鹿の雲ノ平と言われる鈴鹿最深部イブネ・クラシ(1160m)です。

その右 方角としては北西の方向

右奥には御池岳の山塊、これで前の北の方を写した写真につながります。視程が良ければ望湖の名の通り山が低くなったあたりに琵琶湖が見えるのですが、今回は残念ながらもやっていました。

帰りのロープウェイから山を振り返る

久しぶりの御在所岳。楽しませていただきました。お山とロープウェイに感謝。

今回は最初に温泉につかり、お昼をいただいてそれからのロープウェイ登山でした。今度は是非昔のように中道を自分の足で登り、降りてきてから温泉にゆっくりと浸かりたいと思います。

最後に食事付き日帰り温泉のお品書き

秋のあじわい。奥様も愚息も大満足。仕事で関東にいる娘には恨まれるかも。また来よう。今週も草刈り頑張るぞ!