ふくい桜マラソン2024(2024/3/31) 恐竜も驚く福井パワー!来たれ、フードファイター! (original) (raw)
長らくマラソン空白県だった福井県、もう何年も前から力を入れに入れた準備と宣伝を重ねておられましたが、ついにこの日が来ました。福井を訪れる度に、色々な所でふくい桜マラソンに向けた表示やコースがあり、全国のランナーだけでなく福井の皆様が楽しみにしておられたのだと実感していました。大迫傑選手が大会プロデューサーという時点で振り切れていますが、2時間10分切りチャレンジの部があったり、コモディイイダや日本郵政のエリートランナーが多数招待されたりで、とてつもないことになっていました。
実際に走ってみると、この日に懸ける思いが溢れ出ていて恐竜も目を覚ます勢いでした。この漲るパワー、福井が本気を出すと大変なことになるのですね。沿道を埋め尽くす福井の皆様に太鼓、スコップ、甲冑、吹奏楽など果てることない応援で迎えていただけました。
丸岡城、九頭竜川、9.98スタジアムといった名所も回れますし、満開なら走ってなどいられない程美しいであろう川沿いの桜も心を満たしてくれます。
さくらエイドは、予習段階で覚悟していたものの、ただでは済みませんでした(超褒めています)。オーカワパンさんから始まり、足羽三山、黒糖まんじゅうに栗カップケーキ、更にソースカツ丼まで。ご当地ドリンクのさわやかも三ヶ所全ていただきました。ここまではまだ走りながら食べられます。
さくらエイドが恐竜さながらに牙をむくのは38km。谷口屋の厚揚げ、越前蕎麦、鯖寿司、竹輪、梅干しと畳み掛けてくるので、どうしてもタイムが出ません(とことん褒めています)。こんなに種類豊富に、県外組が食べたいものを揃えるエイドがかつてあったでしょうか。フードファイター的には受けて立つしかないでしょう。ごちそうさまでした。
最後まで応援が多くて、腹持ちのよい給食陣にさしこみが来そうになりながらも(自業自得や)、笑顔で走り切れてお礼もお伝えできました。終了後も素敵なメダルにタオル、嬉しい福井銘菓をこれでもかと持たせていただき、感謝し切りです。桜はまだ少し先でしたが、来年の楽しみにとっておきます。
走り自体は無調整ということもあり始めから期待していませんでしたが、意外と風が涼しかったこともあり、特に大きなダメージを負うことなくグロス3時間10分ちょい(ネット3時間9分台)でした。(156bpm, 192spm, ストライド1.17m, 上下動比5.2%, 上下動6.3cm, 左右接地時間バランス48.2%:51.8%, 接地時間238ms, ヴェイパーNEXT%2白)
前日受付とエキスポも地元企業・自治体のブースが沢山です。観光も短い時間ながら、ヨーロッパ軒総本店さんでがっつりとソースカツ丼をいただいたり、エトワァルさんでは驚異的なサービス(パン一本プレゼント)までご提供いただいたり、ふるまいのお汁粉に紅白のお餅が三つも入っていたりと、沢山おいしいものをいただきました。
アフターはふくチャリを駆使し、応援しつつ花の湯さん(さわやかさながらの薬湯)、パン工房麦さん(レーズンパン卵サンドが新鮮)、足羽山公園遊園地(動物園が面白い)、足羽神社の垂れ桜など、沢山巡ることができました。
福井の街を駆け巡るこの大会は、北陸新幹線なしでも通いたくなる素晴らしいものでした。福井の皆様、開催・応援本当にありがとうございました!
福井フードのすごさを思い知った大会といえば東尋坊愛のマラニック(103km)があります。
金沢マラソンのことは好き過ぎて、既に7回も走っています。今年も勿論参加します。
富山マラソンも、景色、応援、エイド、そして観光がぎゅっと詰まったスケールのでかい大会です。
続きのページには、コース、エイドの写真やランナー心理(食レポともいう)、北陸新幹線延伸に翻弄された移動のあれこれなど、気になることからしょうもないことまで綴っています。大会に関わられた方に、少しでも伝わると嬉しいです。
コメント、スター、↓のバナークリックなど何でもよいので反応をいただけますと、“こんなブログを忍耐強く読まれる方がおられるのか……。”と書いた本人が吃驚します。
次回予告は、“土曜の朝から彩湖でぐるぐる”です。
前日(北陸新幹線にはまだ乗らず)
福井へ(サンダーバードにも乗らず)
大阪から敦賀
6:30起床。楽しみ過ぎて夜更かしして寝不足ながら、心拍数45、66.4kgで普通です。時間が少しあったので、カリフラワー、人参、しめじをレンチンしてマヨチーズ、卵に能登の海塩、納豆にねぎ、ヨーグルトと普通に食べます。
我ながらまめです。
金夜もしっかり食べました。牛肉、卵、なす、人参、しめじをにんにく醤油で炒めました。ひきわり納豆には大根おろしです。グランモラビアはミルクの香りとアミノ酸の結晶がうまいですね。ヨーグルトは石川のホリ乳業のプレミアムです。
食べることが好きで好きで。
五島つばきマラソンの機会に買った五島(しま)かりんこで糖質も蓄えました。もっと甘いかと思っていたところ、とても優しい味でした。
まだ一月程しか経っていないのですね。
“大阪から敦賀までサンダーバード、敦賀から福井までは北陸新幹線”というのがJRさんの思い描く(推奨する)移動手段だと思います。しかし、実際、敦賀まで特急を使って短縮できるのは数十分、敦賀から福井までも近すぎるということを考えると、ケチな私は鈍行で本を読もうと考えました。というわけで、比較的接続のよい7:45大阪発→9:54敦賀着、10:13敦賀発→11:04福井着で移動です。
それにしても実家泊だと荷物が少なくてよいです。歯磨きセットやカミソリ、着替えなども不要です。どうせ作業時間も取れないのでPCも持参せず。後で思い知りましたが、鈍行の混雑ぶりは尋常ではないので、荷物は限界まで絞る必要があります。
(新幹線逆効果なのか)新快速は朝から結構混んでいましたが、運よく新大阪で座れました。駄目でも京都では大抵座れるので問題ありません。一方、堅田くらいで立っていると、その先の展望は厳しめです。この季節の8時台に近江舞子で降りる人はあまりいません。近江舞子以降は各停ですが、湖西線の各駅に一つずつ寄るのも趣があります。
琵琶湖の景色もいいですね。
敦賀から福井
敦賀駅では色々と驚きました。まず数が少な過ぎることで以前より知られる改札内のトイレが増えておらず、大行列です(もしかしたら新幹線側にあったのかもしれませんが、表示に従うと改札側に向かうのが自然かと)。やむなく一度改札を出ましたが、出た先には券売機の大行列。“ひょっとすると北陸新幹線延伸は寝耳に水だったのだろうか”と思いました。
二両しかなく本数も少ないハピラインふくいの車内は、言うまでもなく地元の方と観光客で超満員。プラレールが見られたことを除いては一つもいいことがありません。少なくともハッピーとは感じませんでした。座れてしまっても身動きが取れず、席を譲ることさえできないため罪悪感もものすごいです。
ひどい目に遭いました。体調も優れません。
しかしまあ、大阪からの特急料金4,000円をケチった者への仕打ちとしては妥当なものでしょう。関西から北陸方面への高速バスもここ数年で激減していますし、格安移動はどんどん難しくなっていきます。バスはビジネスチャンスだと思うのですが、運転手さんの確保も難しいのでしょう。
プラレールは和みました。カタコトカタコト。
移動中は『本当に役立つ栄養学』(佐藤成美 ブルーバックス)を久々に再読しました。大事な知識の割にすぐ忘れますから。日々の食事で数値の計算は全くしませんが、食べ合わせや数日単位で不足しそうな栄養素については意識しています。
福井にて
受付会場・イベント
駅からはシャトルバスも出ていますが、折角なので街中を歩きました。確か最後に福井駅付近を歩いたのは、2019年の朝倉トレイルの時だったと思います。駅は恐竜を前面に出しており、迫力があります。越前和紙の桜もきれいでした。
レゴの恐竜はすごいですね。
怖いくらいの迫力です。
沢山の方の力の結晶です。
会場までの道にも沢山の方が案内に立っていて下さり、迷うことがありません。笑顔でご挨拶しながら進むのも好きです。受付会場の福井市体育館は広々としていて、スムーズに参加賞を受け取れます。“何年も前から待っていました!”とお伝えすると、“そう言っていただけると嬉しいです!”と満面の笑みで応えて下さりました。
街中を歩くだけでも楽しいものです。
大きいですし、バスもスムーズです。
受付のおばさまがとても明るい方でした。
もうこの時点で普通のマラソン大会とは違いますよね。
EXPOは地元企業・自治体の皆様が多数出展しておられ、かなり豪華です。五月ヶ瀬せんべいのうちわをもらえたり、五木ひろしマラソンの美浜町のへしこや、セーレンさんのお掃除グッズを買えたりで楽しめました。ハピラインふくいの混み具合を何とかすれば、観光リピーターは更に増えそうに思います。
力も入っていて楽しいEXPOでした。
大会記念グッズも種類豊富でした。
アンチドーピングのお話も勉強になりました。トップアスリートでない限りは関係ないのですが、市販の風邪薬を安易に使用してしまうとアウトになることも多いと分かりました。私自身はこの手の薬を買って飲んだことが無いのでリスクゼロのはずですが、ニュースを見る目が変わりました。
InBody測定もありました。
金沢マラソン、さいたまマラソン、富山マラソンに揖斐川町の各ブースも回り、ご縁に感謝です。金沢マラソンブースで受け取った「がんばろう能登・石川」ステッカーは、当日使いました。サイズ的にナンバーカードの中には収まりませんでしたが、最後まで剥がれずにいてくれました。
2016年だけ出られなかったのが悔やまれます。
できることを続けるしかないのです。
福井駅前のハピテラスでもイベントが開催されており、アスリートビブスを見せるとおしるこがふるまわれます。引換カードではだめなので、まず会場に行って参加の意思を示す必要があります。紅白のお餅は三個も入っており、手加減というものを知りません。おいしかったです。
本当に気合が入っていました。
ステージも長時間開かれていました。
既にお腹いっぱいでぶ~。
昼食(ヨーロッパ軒総本店さんへ)
何が何でも福井らしいものを食べなくてはなりませんから、受付会場までの途中で寄ることにしました。11時開店でも、11:23頃にお店の前には長蛇の列でした。ドラクエ4の発売日さながらです(世代がばれる)。
この店構えには威厳すら感じます。
丼だし回転も速かろうと列につき、待つことおよそ50分(予想より長し)、ついに入店できました。メニューは勿論カツ丼セットです。
これがかの有名な福井名物ですか。
カツを食べてみると、“このソースにはこの厚さとパン粉しかない”、と思うくらいにそれぞれの長所が噛み合っていました。甘さと酸味の混じったソースに、程よい柔らかさのお肉、しかも極細かなパン粉で、衣が味わいを邪魔しないのがまたよいです。“本物のソースカツ丼とはこういうものか”と思い知りました。
老舗は違いますね。
実は15年前くらいにソースカツ丼を食べた時は、“正直、もういいかな”という(怖くて面と向かっては言えない)感想を抱いたのですが、今日はしっかりとよい記憶で上書きすることができました。
牛カツも食べてみたいところです。
パン活
- エトワァルさん
昭和から続いている老舗のパン屋さんです。何気なくパンを選んでいるとご主人がとても気さくに話しかけて下さり、マラソンの話だけでなく、“敦賀から福井に新幹線は高過ぎる。不便になった”という話で盛り上がりました。やはり地元の方にとっても負の影響があるのだなと納得です。
駅から近く、色々なパンが楽しめます。
トロサーモンとディノケールのキッシュ、青森リンゴのデニッシュを買ったところ、まさかのレーズンとクランベリーのカンパーニュを一本サービスという破格の待遇で恐縮しきりです。いやいや流石にこれはと申し上げたのですが、“金沢でスライスして食べてよ!”と仰っていただけたのでありがたくいただきました。
おまけにしてはでかすぎます!
早速ちぎって食べてみたところ、想像を遥かに上回るレーズンの密度と、香ばしく噛み応えのあるクラストがとてもおいしかったです。
しかも中もぎっしりという。
キッシュもサーモンとベーコン、クリーム、そしてケールが、他ではあまり経験したことのないおいしさでした。青森リンゴのデニッシュも懐かしい味がバージョンアップしたお味でした。全体にお値段控えめなのにレベルが高く、買って後悔はないパン屋さんです。
どちらも大変おいしかったです。
- マルサパンさん
こちらは1923年創業ということで大正です。お店の外観からしてレトロで、一定以上の年齢層の心をくすぐります。歴史の長さは、金沢でいうと森長さんですかね。
レトロ建造物に萌えます。
店内もまたレトロでたまりませんね。
パンは全て個包装で、おそらく市内のスーパーなどでも売られていそうな様子です。見るからに懐かしのカレーパンとクリームコロネを選択。カレーパンは子供の頃に食べていたものより明らかにおいしく、期待以上でした。コロネも昔ながらの食感で、忘れていた味わいが戻ります。
正に、ホッとする味です。
- ル・ピュイさん
食パンとラスクのおいしいお店とのことで、抹茶ラスクを買いました。板チョコデニッシュは急に欲したものです。こちらでも明日頑張って下さいと応援していただけました。ラスクは後日のお楽しみに。
こちらも駅から近く、手土産にもよさそうです。
ラスクも楽しみですね。
福井から金沢へ(最後の抵抗)
福井から金沢も耐えられないくらいの長時間というわけではないことと、北陸線に乗れなくなった寂しさに耐えられないことから、15:13福井発→16:36金沢着を選択しました。今回も二両編成ですので、混み具合と乗り心地は推して知るべしですね。芦原温泉や加賀温泉で降りる人がそれなりにいる分(敦賀~福井よりは)まだましですが、この近距離で新幹線に乗りたい人もそういないでしょうから、新幹線駅のある自治体間の移動は最早想定されない時代なのでしょう。
多分普通列車の本数自体は今までと大差ないのでしょうが、サンダーバードに分散されていた層が新幹線を避けた結果、敦賀から金沢までの区間がとんでもなく混雑する結果になっているのだと思います。結論として、観光客は新幹線に乗るしかないでしょうね。地元の皆様にご迷惑をおかけしないためにも。
夕食(グリルオーツカさん(金沢))
かなりお腹いっぱいだったのもさっきまでの話、前日は豚肉でビタミンB1を摂取しておきたいところです。ハントンライスで有名なグリルオーツカさんに17時台にお邪魔し、あえて生姜焼き定食をオーダーしました。やはり自分で作るいい加減な生姜焼きとは異なり、お肉の下処理からとろみのある生姜ダレなど、全てがおいしかったです。
ハントンだけではないのです。
桜の開花状況を確かめたり、ステップスポーツさんでMETA SPEED EDGE PARISを見たり、近所の銭湯で身体を休めたりなど、普段通りの金沢の時間を過ごしてから就寝です。
私には、こういう時間も必要なのです。
レース当日
レース前
北鉄バスダイヤ改正により危うくDNS
23:10消灯5:30起床です。心拍数が50とやけに高く表示され、BodyBatteryもほとんど回復していません。まあ誤差の範囲だろうと気にしなかったのですが、月火と珍しく鼻風邪に見舞われたので、実際体調はイマイチだったのかもしれません。食べ過ぎで自律神経のバランスを損なったのか、ハピラインの呪いなのかは分かりません。
朝食はエトワァルさんのレーズンとクランベリーのカンパーニュをスライスし、レンジで少し温めていただきました。朝からよいものをいただきました。農協牛乳は能美市のものです。
月曜日の朝にようやく完食できました。でかいです。
会場でのんびりと着替えている時間はないことから、全て着替えてから出発します。足趾のワセリンも忘れませんでした。ここまではよかったのですが、バス停に行ってみると3/16ダイヤ改正により始発が11分遅くなっていました。これではギリギリだと、本数が多いはずの別の通りへと移動。しかしここも始発が6:42と大ピンチです。
“朝は道路も空いているし、15分くらいで着いてくれないかな”とランナー特有のポジティブ思考で乗っていましたが、金沢駅に着いてみると7:00。北陸新幹線は7:02発。ウォーミングアップもなしにダッシュです。階段も一段飛ばしで上ります。普段やらないことばかりマラソン当日の朝にやってしまうという展開に大分消耗しました。前日のうちに自由席を購入してICOCAに紐づけておいたお陰で間一髪間に合いましたが、最悪8:11福井着で駅のロッカーに荷物を預けることも真剣に考えていました。
ちなみに、金沢から乗った分には自由席でも座れましたが、小松から先は立っている方もいました。バスについては後で調べた結果、もう一つのルートを使えば10分以上の余裕があると分かったので、今後は大丈夫です。更にいうなら雨でなければ、シェアサイクルを使って早く到着することすら可能ですね。
ま、間に合いました……。
なお、ここまで北陸新幹線延伸にまつわる恨みつらみばかりを書いてきましたが、福井駅のトイレは素晴らしかったです。大は3基でしたが、少し並んだ程度で回転もよく、とてもきれいでした。トイレトラブルの可能性をゼロに近づけられたことで、安心して走れます。
スタートまで
7:37福井駅着で、トイレに寄ったもののスタートも近くて楽勝だろうと油断していましたが、第1ウェーブ男子手荷物預け場所は結構遠いです。アナウンスでも繰り返されていましたので、急いで上着を脱ぎ、シューズを履き替えて運搬しました。上腕二頭筋は結構張ってしまいました。お土産は前日に買い過ぎない方がよさそうです。
駅からは近そうに見せかけてそれなりです。
しかもBブロックのカーゴは一番奥だったのでなかなかたどり着かず、到着は8:01になってしまいました(締め切りは8:00)。それでも怒られることなく預かっていただけ、福井の皆様の心の広さに感謝します。
本当の一番奥でした。
スタートブロックへの移動はスムーズで、Bブロックの中でも結構前の方に行けました。動的ストレッチをするスペースはありませんでしたが、曇ってくれて意外と暑くないため、結構いけるのではと考えていました。
スタートセレモニーでは、大会プロデューサーの大迫選手が登壇すると、周囲も私も大興奮です(私は生の大迫選手を初めて見たので、特にテンションが上がりました)。“今日は途中まで走ります!”との声(サプライズ)には皆沸き立ちましたね。まあ一秒もその姿を視界に捉えることなどできないのですが。
福井県の杉本知事に加え、石川県の馳知事も来ておられ、北陸新幹線はやはり地域の希望なのだと思いました。
意外と暑くなくて助かりました。
【ちょっと真面目な内容】
装備
シューズはヴェイパーNEXT%2白28cm。走行距離365km超、思い出が詰まっています。金沢、富山を走っていますので、福井でも走ってもらおうと考えました。
かなり痛んでいますが、もう少し一緒に頑張りましょう。
ウェアは気温も考慮して、夏にも着用するアンダーアーマーノースリーブにしました。収納力抜群のTIGOLAマルチポケットパンツM、ザムストソックス、ニューハレ踵二重はいつも通りです。キャップも被りました。
持ち物
ジェルフラスコは二つ。アミノ酸・経口補水液をベースに片方にはマグオンを溶かしています。
エイドが多いので大丈夫だとは思いましたが、念のため。
練習
鳥取マラソン以降は、以下の流れでした。
月:観光スロージョグ(久松山は歩き)
火:オフ
水:スロージョグ
木:スロージョグ
金:朝有酸素ジョグ60分(12.1km, 138bpm, 197spm, ハイパースピード2)、夜トレッドミル60分(10km, 1%)
土:雨でオフ
日:閾値走5km(19:42後半ダレて失速。ソーティRP6)、昼スロージョグ(忍者ショー見学やお買い物など)
月:健康診断でオフ(バリウムが気になる)
火:有酸素ジョグ14km(69:16, 137bpm, 194spm, ターサーRP3)
水:閾値走5km(19:07 後半上がった。ソーティRP6)
木:朝有酸素ジョグ60分(12.3km,134bpm, 196spm ズームフライ4)、夜トレッドミル45分(7.5km)
金:スロージョグ
土:オフ
ガーミンさんの評価も甘かったのですが、やはり直前一週間のメニューとしては少々負荷が高かったと言わざるを得ません。この辺りは体感的なものですので、今後も精度を上げていきたいところです。
この通りに走れたことなんてありません。
レース
序盤~前半
- 序盤(開始早々に溢れる思い)
スタートロスは30秒でした。スタート直後は線路の段差に注意とプログラムにも明記されていますので慎重に入ります。マットで覆ってくれていますので、転倒リスクはかなり低減されていますが、それでも気を付けた方がよいでしょう。最初は混みますが、二階右折する頃には大分走り易くなります(ガーミンさんによると4:49, 4:26)。
スタートラインよりそれなりに後ろですね。
にぎやかです。これだけの人数が福井の街を走る日が来るとは。
少しずつ走り易くなっていきます。
線路は1.4km付近でもう一度通りますので気が気ではありません。ビビっていたため、最初の啓新高校ダンス部さんの応援を見届けられませんでした。この先少し行った辺りで遠くから和太鼓の音が聞こえて来ます。最初は和太鼓集団北の庄さん、続いてますらを太鼓さんですね。
最初の太鼓は右側でした。
お次は左側です。周囲に気を付けながらできるだけ近くを通ります。
応援が多いです。早くも来てよかったなと実感します。
高架下の日ッ出門座さんは、事前に写真を見るとシャベルっぽくて気になっていたのですが、期待通りのシャベルで、ガンガン鳴らしておられました。5km手前の啓蒙こども太鼓さんは、曲がりながらですが、折角なので大きく膨らんで撮影させていただきました。“まだ5kmも来ていないのに溢れとる!”と思うのですが、もし新幹線が延伸しなかったら、このエネルギーはどこに向けて放出されていたのでしょうか。大人も子供もとにかく元気いっぱいで、走っていて楽しかったです。
しかし何故にシャベルなのでしょうか。雪かき用ではなく、農作業?
コースいっぱいの応援が嬉しいです。
5kmからしばらくは福井ご自慢の北陸新幹線に沿って走ります。最初のエイドは5.4km。両サイドに展開されており十分すぎる量です。金沢マラソンも一発目は両サイドですね。セーレンさんが運営して下さっており、全てにおいてご協力いただいていることに感謝します。
給水も豊富ですので、一切の心配は無用です。
この道を進んでいる途中で、“頑張ろう能登 来年は能登和倉万葉の里マラソンへ来ませんか”というシャツを着ておられる方がいて、思うところがありました。私もステッカーを付けていたので、一言“頑張りましょう”とお声がけさせていただきました。
応援メッセージボードがとてもよかったです。
海パンは流石に寒いのでは。
7kmで手元31:20くらいです。このフラットコースで鳥取マラソンより遅いので、今日は駄目な日だと分かります。
8km辺りで九頭竜川を越えるのですが、意外と上りが長く感じました。でも多分ここが一番上る場所で、少なくとも鳥取マラソンのような苦しさはありません。橋を下った先のエイド(8.7km)も両サイドでテーブルも長く、給水は万全です。周りとの距離に気を付け、奥の方で狙えば確実に取れます。
沢山の応援のお陰で、上りも元気に走れます。
橋の上からの眺めもよかったです。福井の自然を感じられます。
クレーンには撮影班の方が。
右に折れてからはコースが狭くなりますが、その分応援が近くなり、一層ありがたみが増します。復路でもまたお会いできる皆様に見送られながら、丸岡城を目指します。
とにかく近くて熱が伝わります。
また帰ってきますので、待っていてください。
もうトップ選手が折り返してきて、あまりの速さに惚れ惚れします。先頭の方はペースメーカーより先に来ましたので、速過ぎますね。2時間11分台で優勝した花王の物江選手のお姿も見ることができました。コモディイイダの岡山選手は、割と余裕がありそうな表情でした。
こんな風に走ってみたいですね。絶対に無理ですが。
遠くの山々もよいものです。
目立つところにピンクの恐竜さん。北陸でお馴染みのあの方でしょうか。
走っていくと何やら甘いパンの香りが漂ってきます。丸岡中学校吹奏楽部の皆さんの演奏に励まされながら左折するとオーカワパンさんの製造所があり、ここがあの、という喜びがありました。また、“最初のさくらエイドではオーカワパンさんのパンがふるまわれますよ”という予告だったりもします。
吹奏楽も本当に多くて感謝です。
紛うことなきオーカワパンさんです。
14kmで手元1:02:20くらいだったと思います。
色々な太鼓で応援していただきました。
國神神社も大きかったです。
中盤
- 中盤①(ついにベールを脱ぐさくらエイド)
丸岡城までやって来て、東尋坊愛のマラニック(103km)では20kmくらいだったなと思い出しながら走っていました。丸岡城天守を国宝にする市民の会さんは、丸岡城を背負って最高の撮影スポットで待ち構えておられますので、バッチリ写真に収めることができました。
三国中学校郷土芸能部さんの和太鼓も走りを盛り上げます。
計算され尽くした立ち位置です。
丸岡城周辺の応援も本当に多く、とてもにぎやかでした。応援の皆様が押し寄せるといいますか。丸岡城ももう一度、しっかりと見ておきます。
本当に楽しい時間です。嫌なことなんて考える暇がありません。
もう一度丸岡城を見届けます。
曲がり角は正面の応援をしっかり見られます。
15km地点の応援ステージは、丁度入れ替わりの時間でした。
15.1kmでは最初のさくらエイドが。北陸ではおなじみ、金沢のスーパーでもよく売られているオーカワパンさんのタマゴンボールです。パレットを傾けて取り易くしていただけましたので、気合一閃、ピンポイントで一つだけをゲットすることができました。懐かしの味なのですが、サイズ的にも味的にもランニングによく合います。
このエイドは小学生が主役として働いてくれている“つぼみエイド”でもありますので、子供達にとって、いい思い出になってほしいなあと思いながらドリンクをいただきました。勿論、毎回お礼を言いながら。
この甘さがまたよいのです。
ここから3km程は往路のランナーさんとスライドするので、にぎやかです。沿道も、さっき見送って下さった方々との再会です。「表児(ひょうこ)の米」も気になったのですが、布久漏(ふくろ)神社の例祭なんですね。布久漏太鼓わらべ組「楽鼓」さんにも、二度応援していただけました。
左前方から沢山の方が走って来られます。これぞ市民マラソン大会です。
往路よりずっと近くを通れますので、よく見えます。
布久漏神社はなかなか読めません。
北陸新幹線の高架を潜り、往路とは別れます。その先19.5kmには二度目のさくらエイドです。まず、ご当地ドリンクのさわやかも初登場です。あまりにも鮮やかな色に、手を伸ばさずにはいられません。昭和のクリームソーダが作れそうです。
北陸新幹線に別れを告げて進みます。
すごい色です。甘い炭酸は走っていると丁度良いです。
お菓子は奥の方にあるものを狙おうとしたところ、(あまり福井のイメージが強くはない)ビーバーだったので、引き返して足羽三山をいただきました。上品なお味で、幸福感が増します。とてもマラソン中とは思えません。
こんなによきものをいただいてしまいました。
19.9kmでは森田中学校吹奏楽部さんの演奏もあり、また元気が出ます。お菓子をアピールしながら楽しく走らせていただきました。
声援にはできるだけお応えしたいところです。
21kmで手元1:33:20くらい、中間点はグロス1:34:20でした。
- 中盤②(九頭竜川沿いの温かな応援)
中間点過ぎにも芳野愛鼓会華響・越前のら打ち衆さんの大きな音での応援が。少し行った先の私設エイドでは一口プリンもいただきます。“プッチンプリンは今でもあの味なんだ”という感慨すらありました。
本当に真横を通っていますね。近くて力が伝わります。
超懐かしの味でした。
23kmから3km程は九頭竜川に沿って走ります。24kmの中角駅周辺では河合地区マラソン応援団の皆様の大きな横断幕が目立っていました。橋の先でも太鼓での応援で力をいただけます。
この辺りは一瞬混みました。
写真では分かりにくいですが、菜の花が咲いていました。
川沿いの道でも応援が途絶えません。
太鼓は遠くからでも聞こえるので、撮影準備がし易いです。
今回走っていて思ったのは、メッセージボードがすごく凝っているなということでした。あまり撮れていないのが悔やまれますが、福井名物のイラストや、「頑張れ~」の「~」が蛇になっているものなど、楽しみながら準備して下さったのだろうなと響きました。
九頭竜川沿いは向かい風でしたが、身体を冷やしてくれるのでよかったですし、タイムを狙っているレースでなければそう気にならないレベルでした。左手に伸びていくその姿が、なんとも穏やかな気持ちにさせてくれました。
この景色をしばし楽しみましょう。
左折して高屋橋を渡り、南進します。橋の上にも幟が沢山で、気持ちいいです。
かなり大きな橋です。眺めもよし。
26.5kmのエイドは「塩飴など」とあったので、とりあえず掴んだところ、塩飴でした。この塩飴は大きいので、なんとか次のさくらエイドまでに食べきらなくてはと考えながら走っていましたが、なかなか溶けてくれませんでした。
この手の飴は思い切り掴むことが大事です。はじかないために。
コースは、見通しのよい直線で、距離的にも金沢マラソンを思い出すエリアでした。
恐竜さんも福井だと更にありがたみを増します。
金沢マラソンだとカレーに向けて心の準備をする頃です。
28kmで手元2:04:20くらいだったはずです。
後半~終盤
- 後半(手加減知らずのさくらエイド再び)
残りの道のりも3分の1、マラソンはここからが自分との戦いです(フードファイター的にはさくらエイドにどこまで対応できるかで真価が問われます)。県立武道館のさくらエイド(29.2km)では、カップケーキ(栗)とかりんとう饅頭をいただきました。かりんとう饅頭はサクッと歯ざわりもよく、食べ易かったです。それでもサイズはそれなりですので、何回かに分けていただきました。
小気味よい歯ざわりと黒糖の味が素晴らしいです。
日野川を越える明治橋は、桜が満開になったらすごいだろうなと想像を掻き立てる景色でした。カップケーキにも着手しますが、これがまたでかくてなかなか食べ終わりません(ありがとうございます)。そうこうしているうちに、次々と素敵な沿道応援が登場しますので、写真を撮るために食事を中断したり、できるだけわかり易く食べるなどして大忙しでした。ボリュームもあり、満腹感も得られます。“おいしそ~”という声もいただきました。
来週には、川沿いの桜並木が見えるはずです。
包装も収納できるマルチポケットパンツを愛用しております。
チームで衣装を揃えておられたり、メッセージも皆で一文字ずつだったりすると、“おお!”と思いますね。32kmのこども太鼓も元気でした。確かこの辺りの私設エイドでレッドブルをいただいたりと、公設エイド以外も沢山でした。
プログラムで見つけられないことから、私設太鼓と思われます。
チームプレイが光ります。
東安居こども太鼓の皆さんもありがとうございました。
細かな橋を渡り、ガスタンクを左折すると、さが桜マラソンを思わせるような川沿いの道となります。ここも間違いなく桜が咲き誇ることでしょう。応援の子たちも笑顔で応えて下さりました。
ガスタンクあらわる。
笑顔の応援、ありがとうございます。
桜が咲き誇ったら、どんなに美しいことでしょう。
35kmでグロス2:36:27。手元2時間35分50秒台でしたので、少し落ちたのかと考えていました。感覚は可もなく不可もなくのジョグ状態でしたが。
- 終盤(突破不能なさくらエイド)
もう後は30分くらいでいきたいところですが、35.4kmではいよいよソースカツ丼が登場しますのでとても真面目に走ることなどできません。一方、金沢マラソンのカツカレーと同じく、走りながら食べる技術の見せ所でもあります。
周囲との距離・速度に気を付けながら上手く掴んだところまではよかったのですが、スプーンを受け取らなかったため、重力と指頼りになりました。一口でいくと流石に重いと見て、まずはカツを一口食べ、“やはり濃厚だ”と当たり前の感想を抱きながら進みます。応援に応えたりでなかなか次の一口に進めなかったため、走っている間は親指でカツを押さえることにより飛び出してしまう事態を防ぎました。
かなり濃厚な味わいです。
二回に分けて食べたのですが、重力のみではなかなかカップからご飯が落ちて来ず、かなり長いこと上を向いてはたくなどしていました。マラソンでここまで顎が上がったのは初めてだと思います。厳しいコースです。
カツを食べながら、社西輪中太鼓さんの応援も力に変えます。
正直かなりお腹が膨れて来たところで(ソースの味も金沢カレーより濃い)、福井運動公園の外周に入ります。なかなか中に入れないぞと思っていたところで、38kmの表示があり、まずは給水に勤しみます。こちらもつぼみエイドで、小学生の男の子が手伝ってくれていました。
外周も贅沢な時間です。
皆が右に折れていくのですが、真っすぐ先に視線を向けると、どう見てもさくらエイドが待ち構えているではありませんか。ここで私が中途半端にタイムを狙っても誰も幸せになりませんので、がっつり止まって端から端まで勧められるままにいただくことにしました。開店直後なのでまだ空いています。
まずは谷口屋さんのおあげです。北陸勢なら知らぬ者はいない逸品です。香ばしく、大変おいしくいただきました。続いて越前蕎麦もいただき、“日本一の蕎麦や!”とのお言葉に違わないお味で、薬味のネギまでも完璧でした。これらをいただかずして、どの面下げて帰れるというのでしょう。
焼いて大根おろしだととことんうまい逸品です。
”お蕎麦もあるよ!”ということでありがたくいただきました。
更に福井に来て目の前にある焼き鯖寿司を食べないなんてありえませんので、こちらもいただきます。ここまで福井を感じられるメニューが続くとは、天晴れにもほどがあります。
ものすごくしっかりした本物の鯖寿司でした。
まだテーブルは続き、竹輪を噛み締めたり、“梅干し辛い!水甘い!”などとやっているうちに時間はどんどん過ぎていきます。折角なので毎回大きなリアクションを取った方が楽しさも伝わるかなと。喜んでいただけて光栄です。
食べることで盛り上げます。
この塩辛さがまたよいのです。
ちなみに、この先競技場内での飲食は禁止ですので、ここでは足を止めて完全に食べきることが必要です。私くらいになれば8番らーめんを走りながら食べることもできる(2019金沢)のですが、今日はゆっくりと、手を合わせての“いただきます”から“ごちそうさまでした”まで執り行いました。ちなみに、ガーミンさんによるとこの1kmに6分49秒を要したようです。攻略困難なコースです。
9.98スタジアムは、桐生選手が日本新を出した場所ですので、“こんな所を走らせていただけるとは!”とドキドキしました。大型ビジョンでは走っている姿が映し出される上に、越前一張羅さんも手を振ってくれますし、福井アカペラサークルSing Ringさんの歌声も心地よく、とても贅沢な経験をさせていただきました。
めっちゃ手を振って下さりました。
気分はトップ選手です。気分だけは。
歌声を背に受けながら走っていきます。
競技場を出てからの道でも、社中学校吹奏楽部の皆さんの演奏と、元気な応援でも盛り上げていただきました。
前列の男子生徒さん達がすごく応援して下さりました。
9.98スタジアムを走ったところで速くなるわけでもないという現実に気づきながらも、残りの旅路を行きます。全然速く走れている感じもないですし、地味に40km手前で上ったりもしますが、例によって“最後くらいは上げたいな”と思いながら、まだ口内に残っていた鯖と寿司飯を飲み込み(まだあったんかい)、準備を整えます。
恐竜さんの機動力はすごいです。
実はちょっと上ります。
最後だけでもよい走りを。
左折して40km、手元3時間1分ジャストですので、ターゲットは明確です。40km以降で9分を切りたいところですが、足羽川を渡るべく新明里橋を渡ることになります。“富山マラソンも最終盤に橋を渡ったな。それにしてもこんなに橋を渡る大会もあまりないな”と思いながら進みますが、お腹いっぱいでさしこみ寸前ということもあり、ガーミンさんも4:15/kmと諦めたくなる数字を出してくれます。腹持ちのよい給食陣を食べてから2kmくらいしか来ていませんので、それはそれは厳しい戦いです。
右折してもまだスピードが出ません。食べ過ぎたのでしょうか。
このままだれることも多いのですが、“折角ヴェイパーさんに頑張ってもらっているわけだし、もう少し上げてみようか。さしこみに耐える練習にもなるし(何それ)”と、最後1kmだけは少し強く反発をもらうようにしました。呼吸は荒くなってきましたが、流石はヴェイパーさん、スピードが出ると走り易さがアップします。
最初っから頑張りなはれ。
しんどくはあるもののまだ耐えられる喜びを感じながら、最後は100mを9秒98で走るくらいの意気込みで(しかし実際は50mですら9秒98以上かかっています)上げてフィニッシュです。一応8:56には収まってくれましたし、ネットで3時間10分は切ったのでよしとしましょう。初めての福井の旅路は、もう間違いなく最高の時間でした。
最後は直線を気持ちよく駆け抜けます。
アフター
会場(豪華なお土産と笑顔の労い)
フィニッシュ後、あの福島和可菜さんがおられたので、記念撮影をお願いしたところ、快く応じて下さりました。色々なところでお見掛けしていますが、こうしてお写真まで撮っていただいたのは、おそらく函館マラソン2019以来ではないかと思います。
はぴりゅうさんも撮影に応じて下さりました。
この後の動線もスムーズです。ドリンク、完走メダル、完走タオル、更に特別な箱に入った五月ヶ瀬、バナナと餅どら勝家太鼓もいただきます。持ちやすいように袋もいただけるのが助かります。
手荷物受取は、最初に受け取れるので嬉しいかなと思っていたのですが、実は更衣室まで最も長い距離を運ばなくてはならないという宿命を背負わされていたことに気づきます。これも身体が強い者の役目ですので、笑顔でお礼を言いながらウイニングロードを楽しみました。“完走おめでとうございます!”という労いの言葉と笑顔は、何度いただいても嬉しいものです。
素敵な記憶がまた生まれました。
例によってまずはアミノバイタル粉、アミノプロテインを摂取します。お腹はいっぱいですが、飲むしかありません。そこまで違和感はありませんでした。更衣室は駐車場で、十分な広さです。砂がつきやすいので、手荷物預けの袋を上手く敷くとよいでしょう。プロテイン(シェーカー持参)、プロテインバーを摂取し、バナナもいただきました。
ヴェイパーさんは、意外と走る前とそれ程変わっていない様子でした。翌日も筋肉痛はほぼ無く、流石はヴェイパーさんと実感しました。
今日も守ってくれてありがとう。
駅までの案内に従いスムーズに進んでしまいましたが、キッチンカーエリアはもう一つ先の通りだったのですね。福井城跡のお堀がきれいだったのと、一つだけ咲いている桜の花を見つけたことに満足して、歩みを進めてしまいました。桜が咲いた福井の街は、また来年に取っておこうと思いながら。
もう春になっていました。
福井観光
ふくチャリで応援
駅の観光案内書でふくチャリ(シェアサイクル)を手に入れ、出発です。事前にアプリも設定しておいたのでスムーズです。ハピテラスのステージも見たかったのですが、とにかく早めの行動を心掛けます。ちなみに、こまつマラソン勧進帳に参加した後も、シェアサイクルで安宅の関とハニベ岩窟院に行きました。
30分110円と良心的な価格設定です。
駅前は恐竜だらけです。いつの時代や。
まずは足羽川沿いで少し咲いている桜の中をゆっくり進み、桜まつりの空気に触れます。少し行くとマラソンコースの40km地点に出て、ここにつながっているのかとようやく理解します。軽く応援したり、沿道の方に“応援ありがとうございました”とお礼をお伝えしたりしましたが、冷静に考えると、単に薄着でレンタサイクルに乗っている中年でしかないので、やや反応が薄かったことも道理だと思います。
足羽川沿いには、咲いている木々もありました。
足羽山トンネルを抜けていきます。
あと少しです。頑張って下さい。
思い出の福井運動公園でもしばらく皆様の走る姿、応援する姿を眺めながら、楽しい時間を思い出していました。この時間になると、給食テントも大行列でしたので、やはり人気店は開店直後を狙うべきですね。
皆さんそれぞれに楽しそうにしておられてよかったです。
花の湯さん
まずは混む前に銭湯だろうとリサーチしておきました。13:30頃なのでまだ全然混んでいませんでした。ボディーソープとシャンプーはあるので、タオルさえあればOKです(入館料は休日770円)。お風呂はジェットバスあり水風呂あり露天風呂ありで大満足です。特に、薬湯が明るい緑で、さながらさわやかのような威容?で笑いました。私は使いませんでしたが、サウナも三種類あり、全てが揃っています。
かなり頼りになるお風呂です。
パン工房麦さん
さっきあれだけ食べたのに、そしてまだ手元には食べるものがあるのに、パン活は一期一会ですので行くしかありません。お洒落なお店に豊富な種類のパンが。ダッチチーズはクリームチーズがたまりませんし、レーズンパンの卵サンドは初めての味でしたが、かなりおいしかったです。可愛い店員さんもマラソン完走を労って下さり、嬉しかったです。
こちらも素敵なパン屋さんでした。
自転車で訪れる価値のあるおいしさです。
足羽山
- 足羽山公園遊園地
電動アシスト自転車さえあれば大抵の坂は上れます。福井に来て足羽山に行きませんでしたでは済まされないでしょう。つづら折りの道を上っていくと、遠くに福井運動公園が見えます。制限時間が7時間ということもあり、まだ間に合うはず、と念じておきました。
アナウンスの声が届いていた気がします。
あじさいの道通りを進むと、足羽山公園遊園地に到着しました。無料の動物園ということで大宮公園を思い出しつつ早速入ってみます。ポニーやロバ、羊にヤギ、ニホンザル、文鳥、インドクジャクなどなど沢山おられ、これは子供は喜ぶだろうなと思います。遊具もあり、くたくたになるまで遊べます。
自転車ですいすいと進みます。
入るしかありませんね。
期待以上に色々な動物さんがおられました。
ハピジャンという屋内動物園では、カピバラさんに癒されたり、オニオオハシはロボットなのではと疑ったりもしますが、何と言ってもアカアシガメがその辺を徘徊していたり、オウギバトがバサバサっと飛んできて普通に歩いていたりするのがよいですね。とっても自由です。
素敵な仲間たちです。
実は俊敏なカピバラさん。
作り物かとすら思いました。
何なら出ていく勢いです。
足羽山からの福井の街並み、北陸新幹線の眺めは気持ちよかったです。福井テレビのテレビ塔や古墳、平和の塔なども見ながら、数日後には満開になるであろう桜を照らすぼんぼりの道を下っていきます。
駐車場からの眺めが一番でした。
近くで見るとかなり大きいです。
恐竜から古墳まで揃っています。
平和塔といい、卯辰山を思い出していました。
この辺りも卯辰山を思わせるものがあります。
足羽神社の枝垂れ桜は福井市の天然記念物で、樹齢380年とのこと。背丈も広がりも本当に見事で、また丘の上にあるということもあって、遠くの街を見守っているように感じました。
また素晴らしい出会いがありました。
神社にもお参りし、今日無事に走らせていただいたことのお礼を胸に手を合わせました。帰宅してから知ったのですが、「足守り」のご利益があるそうで、ランナー的にはお守りの一つくらいは授かってくるべきでした。
無事に走らせていただきありがとうございました。
名残惜しかったのですが、時間も限られているので、そのまま坂を下って足羽川を渡り中心部に戻りました。16時頃となるとフィニッシュ地点も撤収が進んでおり、さっきまでの世界が本当にあったのだろうかとすら思いました。
イベント会場も日常へと帰りつつありました。
お土産と帰路(ハピラインの悲劇を金の力で回避)
自転車をポートに返却し、福井駅のくるふでお土産を買おうかと思ったのですが、流石に大繁盛でお会計まで長蛇の列。ならばとハピリンの二階に行ってみたところ、それなりに並んだもののまだましでした。黒羽二重きなこと、団助濃厚ごま豆腐(永平寺町)を購入して満足です。実は五月ヶ瀬なら一階のお土産屋さん、何ならファミマで買えるので、本当に時間がなければファミマがよいでしょう。
このごま豆腐は、そんじょそこらのものとは比べ物になりません。
帰りもケチってハピライン、という選択は流石にしませんでした。北陸新幹線2,730円とハピライン1,140円との差額は、30分の移動時間短縮のために支払うものではなく、周囲の方との距離を保って落ち着いて過ごすための料金だとようやく学びましたので。敦賀駅での新快速との接続もそこまで悪くはありません。
ということで、ここは金で解決します(何か嫌な響きですが厳然たる事実)。みどりの窓口や券売機は行列ですので、e5489でICカードに紐づけるのがよいでしょう。16:56福井発→17:17敦賀着にしました。自由席も、敦賀方面は空いていました。金沢方面は並んでいる方も多かったです。北陸からの参加者が多いので、当然ですね。
見た目のインパクトとバニラビーンズの香りも利いた崖淵シュークリーム(坂井市)と、フィニッシュ後にいただいた餅どら勝家太鼓(羽二重もち入り!)を食べて、福井の旅を締め括ります。いつもサンダーバードから見て来た東の景色を見たり、いややっぱり北陸線を新幹線側から見たいと移動したりと、気忙しく過ごしましたが。
映えることが何より大事です。
見たことのない場所から。
17:47敦賀発→20:13大阪着の新快速で、本を読みながら帰りました。また一つ、とても素敵な思い出ができたことに充たされつつ。
東口には見事に何もなし。
時代は移っていくものですね。
最後に
フルマラソン空白県として最後発の大会でありながら、勢い余って桜の開花を追い越してしまうということも含めて、福井の皆様の思いが詰まった思い出に残る大会でした。
こんなにすごい大会は一度開催するだけでもとてつもなく大変ですが、きっとこれからも全国のランナーを惹きつけながら、続けて下さることと信じています。私も、次はもっとよいタイムで走りたいと思いますが、結局さくらエイドに捕獲されて食を楽しむことになる気もします。
サンダーバードが無くなり遠くはなりましたが、また福井には遊びに行きたいと思います。福井の皆様、この度は素晴らしい応援で迎えていただき、本当にありがとうございました。福井パワー、すごかったです。
ここまでご覧いただきありがとうございます。