相生あおはの書庫 (original) (raw)
こんにちは、相生あおはです
旅費って想像以上に家計を圧迫してることが分かったので、控えようって話です
この前の三連休で行った立山室堂
~~もくじ~~
- 最近は宿泊費がえげつない
- 旅行って凄まじく疲れる
- 休日はしっかり休むようにしたい
- ところで毎週末は2連休だよね
こんにちは。相生あおはです。
10/27にM3(音系・メディアミックス同人即売会)がありました。7回目の参加です。
毎回色々挑戦してて、その結果今回は学びが非常に多い回となりましたので軽く振り返ります。
最初に書きますが、本サークルで初の赤字となりました。
~~もくじ~~
- 前倒しの行動
- クロスフェード
- 初のシングルスペースでのレイアウト構成
- 最大の反省点
- 不思議と落ち込んでない
- 体調方面の反省点
- 最後に
続・旅行記です
~おしながき~
Part1: 2021/12/13 北の大地へひとっ飛び
Part2: 2021/12/14 こいつ稚内に何しに行ったん
Part3: 2021/12/15 北星八幡神社へ
Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
Part4: 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ
Part5: 2021/12/17 帰仙 ←イマココ
本記事の目次はこちら。
1. 2021/12/17 帰仙
昨日旭川で買った駅弁を。確かこれが私が北海道で最初に買った駅弁と同じものです。
い つ も の
起きたら雪の花が咲いてました
内地民に「北海道の大きさを甘く見るな」という無言の圧力図。これすき
無言の圧力
私は旅の最終日に新千歳空港に行くので、毎回旅程を振り返りながらこの図を眺めるのが、物語の〆みたいな感じで凄く好きです。
全滅の国際線
この時はまだコロナ禍扱いだったそうで未だに国際線は全滅でした。この前行った時はある程度復活してました。
そういえば何故か久しぶりにTwitterでバズりました。世の中の人間のツボがよく分からないです
— 相生あおは@秋M3 G-20a (@semicolon0103) 2021年12月17日
北海道滞在の〆
いつも弟子屈ラーメン一択の私。だた、分かる人には伝わると思いますが、いつも長蛇の列を成してる某店が流石に気になって来てます。両方食べるとなるとフードファイト確定なので悩ましいです。
今回は飛行機で来てます。空港ラウンジが無料で使えたので入りました。
ひろい。
美味しい牛乳飲み放題。すごい。
注意書きを探しまくりましたが無かったので本当に無料だそうです。内地民としては想像つかないサービス。人口密集地で飲める味とは思えないくらいホントに美味しかったです。
帰仙
その後の釧路行きに乗って現実逃避したかったです
空
高高度地点でしか見えない、暗い空。登山してる友人が見せてくれた深い青の空を思い出します。まだ自分が知らない場所や景色があるということを認識する瞬間、凄くロマンを感じてワクワクします。死ぬその時まで様々なところを流浪していたいです。
松島上空
2. ようこそ現実
飛行機だと90分程度で仙台に着きます。本当にあっさりした最後でした。陸と海しか知らなかったので実感が湧きませんでした。
終幕
今回解放した飛行機という手段は、本当に日本地図が歪んで距離感覚が破壊されるので教育上よくないです。でも、初日に上空から見えた下北半島は当然ですけど地図通りの形をしていて本当に感動しましたし、地理学習の補助教材として大変優秀だと思います(手のひらクルー)。旅情とかそういうこと考えると難しくなるので考えないことにします。とりあえず修論のいい気分転換にはなりましたね。
3. 振り返って
今回の旅は100%気分転換のつもりであり、この時行かないと二度と行けなくなる秘境駅の探訪も無かったわけですから、あっても無くてもいい旅行になるはずでした。
が、ゲストハウスの方と語り合って得た、「好きなことを楽しんでこその人生」という価値観は今の私に大きく影響を与えており、今から思うと人生のターニングポイントと言える旅になってました。
ただ生命活動をし、ただ基本的な社会的活動をしているだけって本当に生きている意味が無いんですよ。生き甲斐があってこその人生とはよく言ったものですし、生き甲斐を追ってる時の気分って最高じゃないですか。生を実感するじゃないですか。
生き甲斐を追って何かをしている時のハイ状態、間違いなくアドレナリンが出てます。生き甲斐というヒトがただ定義しただけの概念にホルモン放出という生体反応がリンクしているところに、生命の神秘を私は感じます。
もちろん休息休養は大事で、心身ともに健康で元気であることが第一前提です。スタートとして心身ともに元気じゃないと何もできませんし、元気でも一生懸命に生き急いだ結果身体を壊しては本末転倒です。そこが非常に難しいところで、何事も出力70%くらいが多分ベストなんでしょう。夢を追い求めて必死に働き命を落とした方の話をたまに聞きます。ご本人としては道半ばでの絶命という最悪な結果のはずですが、私はそういう絶命の仕方って最も文化的でいいなって思います。私はそういう死に方がしたい。
……と作曲を追い求めすぎて蕁麻疹と不眠と胃痛を発症して自転車操業生活を送りながらこれを書いてます。70%というのも常に70%というのが大事であり、100%と0%を交互に繰り返すPWM制御的な70%は多分身体が追い付かない気がしました。
抗アレルギー薬や快眠グッズ・アロマでゴリ押してPWM制御を続けたいんですが、身体への負担量を考えると一考の余地がある気がしてます。家にある教科書では人体のハックに限界があるので、医学の道に行きたかったなぁという気持ちです。医者にならない医学部みたいなのないんですかね?
脱線してきたので〆ます。ちなみに今回の旅行の翌月にはこれ↓があり
semicolon0103.hatenablog.com
そのちょっと後に大事件↓があり
semicolon0103.hatenablog.com
自作のプログラムを添えて258ページの修論を提出して余裕綽々の卒業。
学部4年時に見た地獄からはとても想像できない、胸を張って充実したと言える最高の大学院生活でした。
(完)
続・旅行記です
~おしながき~
Part1: 2021/12/13 北の大地へひとっ飛び
Part2: 2021/12/14 こいつ稚内に何しに行ったん
Part3: 2021/12/15 北星八幡神社へ
Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
Part4: 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ ←イマココ
Part5: 2021/12/17 帰仙
本記事の目次はこちら。
1. 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ
ゲストハウスの方と深イイ話をした昨日は22時過ぎに寝たので、睡眠時間は5時間未満で足りてません。寝ぼけまなこをこすり身支度をし、荷物は一旦置かせて頂いて早速向かいます。
午前5時半の音威子府駅前
駅前ターミナル
流石に氷点下10度近いので水分という水分が凝固しています。
この時間帯は駅員さんがいらっしゃいません。客の判断でホームに向かっていいそうです。
静かな音威子府駅
音威子府からは5:35くらいに始発の稚内行きが数年前に新設されたそうで、ありがたく使わせてもらいます。新設って、列車や路線の廃止続きの北海道の地方鉄道には珍しいですよね。
稚内行き
マジどーでもいいんですが、これから乗るキハ54 501て車両、写真見返したら昨日も乗った車両でした。なんとなーくエモいです。私そこら辺の人よりは道北に行ってるんで、ここら辺走ってる車両もしかしたら全部乗ってるのかもしれません。
列車は音威子府を出発。本当に辺りはまだ真っ暗で、反射で車内しか見えないくらい真っ暗です。このまま1時間位列車に揺られます。
外は漆黒
そして次は糠南。降りましょう。と思ったらですね、私のほかもう一方いらっしゃいました。今日平日だよ??あなたも修論疲れて来た大学院生ですか????
糠南到着
2. 糠南駅
夜の帳がまだ開いてない6:30頃、私ともう一人の旅人は糠南駅に降りました。
めっちゃ心細い
とんでもなく心細かったです。偶然一人じゃなくなったとはいえ、周囲には人の息吹が無いので闇に吸われるかのような感覚でした。3か月前にサロベツ原野を走った時に感じた恐怖ととても似ていました。
semicolon0103.hatenablog.com
糠南駅
糠南駅全貌
糠南駅脱出
糠南駅から出ようとするにも、あまりの積雪でブーツに雪が入るくらいでした。でも流石に周囲を散策したいので、表層をどかして埋もれない高さに整地してから踏み固める感じで先を切り開きました。
私は今まで冬季に秘境駅探訪するのは何回かやってますが、ここまでの経験は初めてでした。
撮ってるうちに空が白んでくるのはいいんですが、これこの後確実に列車が来ると分かってなかったら遭難って感じの雰囲気が漂っていました。軽く吹雪いていて正直言って怖かったです。
今までの写真は夜間モードで多少露光して撮ったので明るく見えてますが、実際はまだ暗いです。
踏切の明かりがあると周囲はまだこんなに暗い
パノラマ
歩ける範囲で少し歩きましたが、文明の息吹から離れることができないくらいの恐怖でしたのであまり遠くに行けなかったのが心残り。正直勿体ないことをしました。
スカスカ時刻表
この駅もまぁ凄い時刻表です。
来たかった物置き駅舎に来れた嬉しさと、こんな滅多にできない恐怖体験も出来たという嬉しさ。気づいたら帰りの列車の時間がはやくも近づいてきました。17分の滞在は正直短いですが、それより長い滞在時間を取ろうとするなら確実に音威子府方面からのアタックが必要となり、それでも2時間弱となってしまいます。でもこの秘境感がたまりませんなぁ~~
列車が来るまでなんとなく、物置き駅舎内にあったスコップで雪かきしてました。楽しかったです。
3. 現世に戻る
この安心感たるや。ちなみにこの528って編成も昨日乗ってます。まじで私ここら辺の車両全部乗ったことあるんちゃうか。
帰りの列車
ようやく明るくなってきた
2022年3月に廃止になった歌内駅
私と共に糠南駅に立ち降りた旅人は歌内駅で降りていきました。私と同じ秘境駅マニアでしょう。
音威子府に戻って来たという安心感
さっきまで私はとんでもないところにいたということを、ここ音威子府に戻って来て実感しました。いくら大自然が好きな私でも、身の危険を感じるくらいの状況だと文明の息吹に恋焦がれるんだなぁという収穫でした。本当に、現世に戻って来たという感覚でした。
いくつか秘境駅に行っていますが、駅ごとで感じる感想が異なるのが本当に面白いところで、これだから秘境駅探訪はやめられないんです。あえて冬季に行くのもミソかもしれません。人は少ないし文明から隔絶された感覚が増してお得です。
以前どこかで見かけた記事で、「寒い地域は寒い時期に行け、暑い地域は暑い時期に行け、その方がその土地を味わえる」とどなたかが仰っていました。本当に仰る通りだと思います。が夏の沖縄はもう行きたくないかな……息苦しかった。
ゲストハウスに戻ります。帰りの列車までのんびりしましょう。
雪原の絵
まあ絵じゃないんですけど、階段の踊り場にある窓から見える景色が、屋内の快適性と対比になってさながら額に飾られた雪原の絵です。
部屋でゆっくり
ストーブがかなり暖かったので寝具への着火を心配して少し捲り、そこに牛乳を置いて暖めてる図です。
4. またね音威子府
幾度となく訪れているこの街、音威子府。私は今後の人生であと何回来ることができるでしょう。
駅前通り
平日の朝八時半の音威子府駅
みなさんこれ平日の朝ですよ。広尾町でも同じこと思いましたが、北海道の地方都市特有の「都会の喧騒を完全に忘れられる景色」が本当に大好きです。
私は性格が非常に悪いので、この景色を朝の新宿駅とかのデジタルサイネージで「今を生きる」みたいな文字と共にでかでかと流したいですね。
蕎麦屋さん跡
そういえば昔ここにあった蕎麦屋さんのスペース、今後もずっとシャッター閉まったままなんでしょうか。なんとなくここが再オープンする知らせの予感をどこからともなくその雰囲気を感じます(ぼやかす)。
線路
冷静にこの線路みたら積雪まぁヤバいですね。線路の存在が分かるだけ充分マシです。
そのまま特急で旭川まで。
戸袋に引き込まれそうになった雪が落ちた跡
これは下車する時に撮った奴です。北海道の特急車両あるあるで、戸袋手前の場所に凄い量の雪が付加体さながらに積もるんです。その雪の付加体が、ドア開いてもドア枠に付着し直立したままの瞬間が大好きなんですが、いつもこうしてすぐ朽ちてしまうので撮れたためしがありません。
でも朽ちて地面にぶつかる時の「パシュン…」って音がとても好きです。
旭川駅のオシャレ感が凄く好きなんですが、じつは友人の会社がここの建設に携わってたとかなんとか。世界は狭い。
幌加内蕎麦
旭川に来たなら幌加内蕎麦。分類上は醤油ラーメンでも旭川ラーメンは私には油が多すぎると感じたので、旭川ではいつも私は蕎麦を選びます。
某友人が「ガソリン飲んだこと無いけどガソリンみたいな味がする」って言ってたラーメン屋も、怖いもの見たさで行ってみたい。
モーセの雪割れ
旭川はロードヒーティングが発達してるのではなく、始発列車が来る前に駅長さんが魔力で雪を除けてるらしい。12月の旭川って全然積もってないんですね。
さて食べたい駅弁も買ったので札幌に帰ります。
網走行きと稚内行きの誘惑
札幌行きの隣に稚内行きと網走行きを置くという誘惑。ずるいよ~。戻りたい誘惑に負けず札幌行きに乗り込みました。
5. 札幌辺りでだらだら
特記事項ないっすね。画像だけでサクッと
観光客に人気な小樽
内地より明らかに安い上に明らかに美味しそうな寿司🍣
フアフアネコチャン
本気でネコチャンに空目
おとんの扱い……
ポセイ丼で昼ごはん
正常な価格でこの美味しさ、最高です
この時行ったポセイ丼さんが今どうだかは知りませんが、最近の"The観光地"は基本的に非常識なインフレが進んでいるので心配です。そのうち札束でも海鮮丼食べられなくなりますよ、いつぞやのドイツみたいに
思い出の小樽ビール
私が道内で人生で初めて立ち降りた駅が小樽駅で、その時入った思い出の店がここです。時間がある時は巡礼するようにしてます。
猫にも優しいビール
観光客こういうの好きそう 1
観光客こういうの好きそう 2
小樽駅改札
小樽駅ホームは暗めに撮るのが好きです
札駅で一番好きなアングル
北海道"開発局"という響きのロマン
以前はすすきのに音ゲーしに行ってたりしましたが、最近歌舞伎町と負けないくらいの治安の悪さを認識したので、今後基本的に行くことは無いでしょう。田舎者の猫なのでこういうところはやっぱり性に合わない。
一日の〆
いつからかサッポロクラシックから豊富牛乳に鞍替えしてしまいました。
明日は仙台に帰ります。
続・旅行記です
~おしながき~
Part1: 2021/12/13 北の大地へひとっ飛び
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Part3: 2021/12/15 北星八幡神社へ
Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて ←イマココ
Part4: 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ
Part5: 2021/12/17 帰仙
本記事の目次はこちら。
1. 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
早朝に稚内を発ち幌延町と北星八幡神社、智恵文駅を巡ったのち、私はこの日の宿、ゲストハウスIKEREさんに泊まりました。
改めてチェックインし、一日の疲れを取るべく夕飯としましょう。昨日稚内で食べきれずテイクアウトしたスラッピージョーを頂きます。電子レンジが使えたので暖かくて美味しかったです。
スラッピージョー(食べかけテイクアウト)
ところでゲストハウス内にこんな案内が。
音威子府珈琲の案内
私が興味深そうに見てたら、ゲストハウスの方が「折角なので召し上がりますか?」と言ってくださいました。
どうやら珈琲担当がその方だそうで、特別に淹れて下さるとのことでした。是非と思い、淹れていただきました。
じっくり淹れる
淹れていただいた珈琲
近くにあったポップには「おと高生はドリンクAll100えん」の文字が。"おと高"とは音威子府村立のおといねっぷ美術工芸高等学校のことです。こういう所から地域振興の気配を感じてとても良かったです。
温かみのあるコルクボード
2. 珈琲を頂きながら
休日等であればゲストハウス一階のラウンジエリアは沢山の旅人が集うそう。実際2022年9月に再度お世話になった際は、ここで旅人とゲストハウスの方々と時間を忘れ何時間も談笑したことがあります。
この日は平日だったこともあり、私とゲストハウスの先ほど珈琲を淹れてくださった方の2人のみでした。
よく考えてみると、平日に猫一匹だけが泊まりに来るんです。ゲストハウスの方としては事情が気になったことでしょう。当然、どういう経緯で来たか等の話になります。
今私は修士二年の学生だということ。修論も順調で卒業は余裕であるから身投げの旅ではないこと。来年から就職するから時間が取れないことを懸念して学生の今のうち沢山旅に出ようという意図もあり渡道したということ。個人的にやりたいこと(作曲とはこの時言うタイミングが無かった)があるも就職すると出来なくなるのかという悩みがあるということ。
ゲストハウスの方は当然ゲストハウスを経営してる方ですから社会人なわけです。これから社会人になる当時の私としては、またとない機会だと思い、そんな人生の先輩に失礼を承知でそんな話をしてみました。
3. 好きなことを楽しんでこその人生
答えたくなければ答えなくていい、と下手に出てお聞きしたところ、私の予想とは裏腹に前向きな雰囲気で答えてくださいました。
仰るに、その方は道内某所で会社員を最初はされていたそうです。ただその方がやりたいこと、珈琲を活かせる場所が無いかということで行きついたのがこのゲストハウスだったそうで、当時の会社を辞めて今に至るということでした。
勿論、珈琲一本で生活されてるとは流石に思いませんが、働きながら趣味の珈琲と共に歩む人生を送れていて大変満足されているとのこと。
2021年12月当時私が内定貰ってた会社は、今となっては前職になるわけですが、そこは明らかに会社員の人生を会社の"物"として扱い個人の尊厳も平然と踏みにじるような会社でしたから、入社前の当時の私は趣味と共に歩める人生は送れないと思ってました。
そんなことも漏らすと、やりたいこと(趣味)があるのは素敵なことで、人生がどんな局面になろうと大切にするべきと仰っていました。実際に行動に移した方の仰ることですから言葉の重みを大変実感しました。好きなことを楽しんでこその人生。この言葉は3年弱経った今でも私の心に刻み込まれています。
ここにわざわざ詳しく書きませんが、卒業してから今の会社に入るまで、すなわち前職では本当に色んなことがありました。
屈辱、侮辱、怨恨、憤怒。私が人生で味わった負の感情の8割を抱え続ける日々でした。そんな中、生き抜いてこられたのは間違いなく周囲の方のお陰ですが、今振り返ると趣味を投げ捨てたくないという強い意志もある程度寄与してたのかもしれません。もしこの旅でこの言葉が心に刻まれてなかったら一体どうなってたか考えると恐ろしいです。
そして今、好きなことを楽しんでこその人生という価値観が暗黙的に全社的に共有されてるという夢のような職場に身を置けています。その職場にありつけれたのは私のコネであり、そのコネは趣味によるものです。私は趣味のために生き、趣味に助けられる、そんな人生を送っているんですね。
これは3年弱前の旅行ですが、生活が落ち着いた今回顧すると深みが違います。この旅行記を書くのは今がベストタイミングなのかもしれません。規模が壮大になりましたが、こういう気づきを得ることができるのも旅の醍醐味だと私は思います。
4. 就寝
翌日が4時か3時半起きであることを完全に忘れて話し込んで、気づいたら21時半でした。あっという間の2時間半であり、人生で間違いなく大切な時間の一つになりました。
館内の階段
この階段スルスル滑るので危ないけど、昔ながらの旅館感があって私は好きです。
客室前廊下
昔は何かの宿舎だったそうで、それをリノベーションしたのだそう。
翌日使わせて頂いたんですが、シャワールームも大変綺麗で、完全プライベートでないゲストハウスに抵抗が当初あった私も安心して過ごすことが出来ました。
明日はもう一つの秘境駅に行き、札幌に戻ります。
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続・旅行記です
~おしながき~
Part1: 2021/12/13 北の大地へひとっ飛び
Part2: 2021/12/14 こいつ稚内に何しに行ったん
Part3: 2021/12/15 北星八幡神社へ ←イマココ
Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
Part4: 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ
Part5: 2021/12/17 帰仙
本記事の目次はこちら。
- 1. 2021/12/15 北星八幡神社へ
- 2. まずは幌延町へ散策しに
- 3. 幌延町内散策
- 4. 幌延駅に戻る
- 5. 智恵文駅
- 6. 北星八幡神社まで歩こう
- 6. 迫るタイムリミット
- 6. 智恵文駅周辺散策
- 7. 音威子府にて
2. まずは幌延町へ散策しに
身軽になったところですぐ北星八幡神社 現最寄りの智恵文駅に行く旭川方面の列車はすぐ来ません。その列車は稚内からやってくるんですが、時刻表を見ると稚内方面に向かえばその列車を幌延駅で観光した上に丁度待ち構えることができることが分かりました。
旭川と智恵文と音威子府と幌延と稚内の位置関係が頭に入ってないと1mmも理解できない文でしょう。早い話が時間つぶしに60km先の街に散策しに行ったという認識で大丈夫です。
果てに向かう列車
歴史深い建物 天塩中川駅
2022年3月に廃止になった歌内駅
物置が駅舎 糠南駅
地元住民からも愛されてる駅 南幌延駅
幌延駅では雪がパラついていた
幌延駅を選んだ理由は、周辺を散策したことが無いからという理由です。この辺りの沿線で駅周辺が栄えているのは豊富とここ幌延だけな印象があって、豊富は以前レンタサイクルで走ったので今回は幌延にしました。
幌延駅構内
改札中って札とかを駅員さんが引っ掛けたりして改札開始を知らせる光景が長閑で私は大好きです。とりあえず駅を出ます。
3. 幌延町内散策
ここ幌延町はトナカイが有名で、重要な観光資源になっています。
幌延町観光マップ
幌延町内
トナカイ観光牧場の案内も見かける
唯一見かけたスーパー
地元散策するときは、こういうチェーンでなさそうな地域密着のスーパーに絶対に入ります。でも宮城県岩沼市産のいちごが仙台産として売られてたのは許していません。産地詐称ですよ。
当然ですが幌延町の指定ゴミ袋を買いました。
また幌延町のことで忘れていけないのは、放射性廃棄物の地層処分研究施設があるということです。
協定書や施設のサイトを見ましたが、幌延町に放射性廃棄物が持ち込まれたという事実はないように見えます。ただ、幌延には原発があるみたいな話を言ってる人が居たりするので、一般市民に情報を正しく伝えることの重要性を痛感します。調べると反対運動とか出てきます。まぁそうでしょう。
これはあくまで私個人の意見です。ここら辺の論争って放射性廃棄物の処分問題と再生可能エネルギーが抱える課題どちらを取るかみたいな話だと思ってます。ゆくゆくは再生可能エネルギーで代替できるでしょうが、エネルギー密度の観点では圧倒的に原子力・核エネルギー利用が現状有利なのは事実です。
では私が核エネルギー利用を全面的に肯定しているかというと実はそういうわけでもなく、科学側の身としては恐らく珍しく「核エネルギー利用に手を出した時点で人類は終わりである」という考えを持ってます。遺伝子組換えとかクローン技術とかと同様、いくら人間といえど、ここら辺の技術は知れば知るほど、いち生物種として手を出していい領域を越えてる感じがするんですよね。
また核エネルギー利用を譲歩しても、そもそも日本という世界で例を見ないくらい不安定な場所でするのはやっぱり間違えてる気がします。
こう見るとあたかも原発反対派のように見えますがそうでもなく、そもそも論として日本列島は人類が住み着いて高度な文明を築き上げるべきではなかったみたいな、あくまでニヒリズム的な考えです。
様々なこと知り、調べ、学び、そして考えると虚無になる現象、これは一体何なんでしょう。
これらは既に起こったことなので考えるだけ無駄だということはわかってても、どうしてもこういう思考に至り虚無になるんです。人類は愚かで儚いですね。様々な感情を抱きながら上の案内看板を眺めていました。
4. 幌延駅に戻る
駅事務所の左にあります
このホロカルでは挽きたて珈琲も頂くことができます。例えば6:03旭川発稚内行の普通列車は幌延で長時間停車します。その時にコーヒーを注文するのが大変おススメです。
毎回立ち寄るたびにいろいろ買ってる気がします。頑張って町おこししてる場所の物を買うのはとても嬉しい気持ちになります。
幌延町は北緯45度線が通る
駅ホームにこんなモニュメントがあります。こう考えると幌延町は町おこし材料が沢山ある印象を受けます。
そろそろ名寄行き列車が来ます。これに乗って目的地である北星八幡神社最寄りの智恵文駅を目指します。
5. 智恵文駅
2024年3月に廃止になった恩根内駅
2024年3月に廃止になった恩根内も過ぎ、智恵文に着きました。
智恵文駅
私は感覚麻痺してるので普通の立派な駅と思っちゃいますが、冷静に考えればここもなかなかの秘境駅かもしれません。
でも
なんと駅前には郵便局がある!
駅前一等地に郵便局があるのでやっぱ秘境駅じゃありませんね(手のひらクルー)
6. 北星八幡神社まで歩こう
ここ智恵文駅から目的地の北星八幡神社まで列車は当然、バスもありません。歩くのみです。今ビックリしたんですけど、北星八幡神社ってGoogleMapに出て来ないんですね。そんなあ
片道30分
現在時刻は14時13分。帰りの音威子府方面列車が来るのは15時15分。事前調査では分かってたもののかなりカツカツです。これを逃すと2時間弱待ちぼうけです。
この時のミスとして、幌延駅でいろいろ買ったお土産を持ったままということです。このデバフは想定外で結構焦ってました。でも行くのみ。またタイムアタックの開始です。
ただひた歩く
周囲は一面の銀世界
廃屋もある
ひた歩き、
この踏切を見るのは10か月ぶり
20分弱という好タイムで到着。健脚でよかったとつくづく思いました。この辺りが2021年3月まで北星駅があったエリアになります。
反対側から
ちなみに↓は10か月前に撮ったものです。こうして並べると、何かイイですね。
2021年2月26日午前8時11分撮影
折角なので駅の痕跡を見てみましょう。先に10か月前に撮影したものを載せます。
2021年2月26日午前8時24分撮影
それが廃駅になると
痕跡が無い
こうなります。廃駅後に来訪というのは初めてだったので、この時初めて何とも言い難い寂しさを覚えました。
それでも
2021年2月26日午前8時18分撮影
駅前一等地の清流は健在
自然物は変わりません。もちろん、廃駅になって撤去されたから痕跡が無いのは当たり前ですが、自然と比較して初めて認識できる人類の構造物・歴史・文明の儚さを知りました。
そして本題の北星八幡神社です。
北星八幡神社
この時の積雪量が防寒防水ブーツの丈を大幅に超えていたため参拝は叶いませんでしたが、再びこの地に来れて、再び自分の目で観れたということが本当に嬉しかったです。ますますこの地が好きになりました。
6. 迫るタイムリミット
暫く感傷に浸っていましたが、15時15分の列車に間に合わないとえらいことになります。体力的には可能でも、できれば帰りは歩きたくない。と思った私はこの地域のタクシー会社さんを調べ電話で呼んでみようとしました。したらすぐ配車できるとのことでした。なんて幸運なんでしょうか。
本当にすぐタクシーが来ました。仙台から北星八幡神社目当てにわざわざ来たということ、15時15分発の列車に乗るということ等を伝えると、「まだ時間があるから荷物を車内に置いて周辺を見て良いですよ~」と仰ってくれました。本当になんて幸運なんでしょうか(二回目)。
旧北星駅方面を望む
今度は鎮め石を拝みたい
そして、運転手さんと楽しい会話を交わし、智恵文駅まで戻ってきました。お話によるとどうやらこの区間でタクシーを使う方はチラホラいるそうで、周辺はラッセル車両の有名な撮影スポットなんだとか。でも神社目的でタクシーを利用したのは私が初めてだったそうで、運転手さんも知らなかったそうです。地元の方も知らない情報を旅人の私は知ってるという、ちょっとウキウキした気持ちになったのは懐かしいです。
智恵文駅前から伸びる道
6. 智恵文駅周辺散策
列車まで25分くらいあります。折角なので、来る時は時間無くて出来なかった周辺散策をしましょう。タクシーで送ってもらったから出来ることです。本当に感謝です。
駅舎内
郵便局周辺には人の息吹がある
郵便局から駅方面には廃屋が目立つ
ポツンと智恵文駅
智恵文駅は一日平均乗降客数が3人を超えてるそうで、廃止対象駅にはなっていません。でも10年20年後どうなっているかは想像に難くないです。実際に周辺を歩いたから分かりますが、大変僭越ながらこの地の文明存続は厳しいものがあると感じざるを得ませんでした。
エントロピーは増大するのが自然界の掟のはずなのに、人間は散らばるどころか人口密集地を好むという真逆の挙動を示しているように一瞬思えます。が、結晶成長という現象がある通り案外この人間の挙動は自然の掟に則っているのでしょう。面白いですね。
音威子府に戻る
私を下ろした列車は稚内へ急ぐ
今日の宿がある音威子府に着いたのは16時過ぎでした。
7. 音威子府にて
まだ16時過ぎですが12月の高緯度地域というのもあり、辺りは日没さながらでした。
辺りは暗くなりつつあり雪も降っているものの、村民の方と普通にすれ違うのが音威子府村です。音威子府には村立のおといねっぷ美術工芸高等学校があり、ぱっと見の印象に反して活気を感じる村です。
音威子府でも郵便局に寄り、風景印を頂きました。今日は平日だったのもあり、幌延・智恵文と続き三つ目ゲットとなりました。
用事が済んだので夕飯と翌朝食の調達です。音威子府のセコマは少し離れた所にあるもののセコマのご飯が食べたくなったので雪道をまた歩きます。
村内唯一のセイコーマート
宿に帰るころには完全に夜でした。
音威子府の夜道
こう見えて17時前です。この日は12月15日、冬至近いですもんね。
2024年6月現在これを書いてて思ったんですが、本稿にはモブとして2022年3月に廃止になった歌内駅、2024年3月に廃止になった恩根内駅と、二つも廃駅が登場してます。日本の今後はとりあえずさておくとしても、北海道の閑散地域の今後が本当に心配です。
さて、この時お世話になったゲストハウスIKEREさんのことも書きたいのですが、既に1万字を越えてるので、その様子はPart3.5に。
次: Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
続・旅行記です
~おしながき~
Part1: 2021/12/13 北の大地へひとっ飛び
Part2: 2021/12/14 こいつ稚内に何しに行ったん ←イマココ
Part3: 2021/12/15 北星八幡神社へ
Part3.5: 2021/12/15 音威子府駅前のゲストハウス IKEREさんにて
Part4: 2021/12/16 物置駅舎 糠南駅へ
Part5: 2021/12/17 帰仙
本記事の目次はこちら。
1. 2021/12/14 こいつ稚内に何しに行ったん
えっと、書くにあたりこの日の行程を振り返ったんです。したら、写真はろくに撮ってないんです。
流石に何もしてない訳ないと思い、なら何かしらツイートしてるだろうということでツイートを遡りました。
見たところ、12時前に稚内に到着してから本当にどこも行かずにそのまま稚内で寝てるんです。
流石の私も「は?」ってなったんです。
もしや…と思い修士時代のフォルダを見返したんです。
唖然
こいつまた稚内で研究室のオンライン研究報告会やってるんだけど!!!
「は!?」
私実は前科持ちなんですよ。今から見返すと私とんでもない奴ですね、何やってんのアンタ。ただ卒業後に先輩にネタバラししたら超ビビられたのでバレてなかったらしい。なら前科持ちじゃないかも。卒業後振り返ると思いがけない発見がありますね。
semicolon0103.hatenablog.com
2. 特急の多目的室で修論を書く
7:30発の稚内行き宗谷号には何回もお世話になってます。今朝も使います。
札幌駅で一番好きなアングル
旅情を感じるアングル
一応儀式的に車両前面の写真も撮りはするんですが、私は地名が沢山乗ってる発車標メインで写す方が好きです。
列車は発車して稚内に向かいますが、このネタ何回目か分からないのでそれは省略。
列車は岩見沢辺りまでは案外混んでましたが、旭川も過ぎて人が減って来てからラウンジ車両へ。
テレワークスペースで牛乳飲みながら作業
誰もいなかったので折角ということで使ってみました。といっても、ラウンジ車両のテーブル席が一部そうなってるだけでした。
更に、案内によると多目的室がテレワーク用に開放されているようなので、そこも是非と思い使ってみました。
居住性がとても高い多目的室
案内の方に使用する旨を伝えると、次の方が来るまで使えるとのことでした。ここの扉を開けるのは初めてでした。ちなみにこの反対面は車内販売エリアとなっていて、そこに案内の方がいらっしゃった記憶です。どうやら実証実験だったらしい。
こんな景色を横目に修論を書ける幸せ
修論飽きたら豪華ランチ
観光用としても使われる車両の多目的室で修論を書いてたのは私だけでしょう流石に。アンケートも取られましたが、正直に修論執筆って書きました。
4. 稚内にて…
まずは荷物をホテルに置いて…
デッッッッ!!!
後輩から聞いていた仰天サイズのハンバーグ?ステーキ?を頂きました。スラッピージョーというものらしいです。
お味はとても好みで美味しかったんですが、当然食べきれません。でもテイクアウトできるとのことで残りは翌日の音威子府で食べました。
tabelog.com
お店から出て港の方を見ると、利尻島行きのフェリーが出航。そろそろ稚内から船乗りたいよね~と思ってたのでワクワクしました。ちなみに翌年礼文島にふらっと行ってます。
利尻島行きフェリー
そして…
空白の2時間
はい。"あれ"です。
報告会も終わって外に出たらもう真っ暗でした。でもこれ16時20分なんです。緯度が高いことを実感します。
日没がとても早い
わっかない牛乳とセコマのポテトを買いに外出し、戻って原神やってこの日は寝ました。