akiraの体操観戦記 (original) (raw)

パリ五輪個人総合決勝上位8位までの得点をまとめてみました。

個人総合決勝1位は日本の岡慎之助選手。

予選86.865、決勝86.832と予選決勝ともハイレベルで安定した演技を見せてくれました。決勝のDスコアは35.3。Eスコアは51.532。張博恒選手とはDスコアで1.0の差がありましたが総合得点ではトータル0.233上回りパリ五輪の個人総合王者となりました。

日本の代表選考でも岡慎之助選手の美しい体操が高い評価うけてましたが、最高峰のオリンピックでも決勝で最高のEスコアの評価をうけたので嬉しいです。

先週の全日本シニア選手権では、鉄棒でリューキンを新たに取り入れた新構成を成功させて14.966という自身のパリ五輪鉄棒金メダルスコア14.533を大きく上回る得点を叩き出しました。Dスコアも5.9→6.2と0.3もアップさせていました。

ゆかでもリジョンソンに挑戦する予定もあるとのことなので、パリ五輪個人総合王者のさらなる進化から目が離せませんね。

個人総合決勝2位は中国の張博恒選手。

予選は88.597と大台の88点を超える非常に高い得点を出しました。6種目合計Dスコアはなんと36.6。6種目合計Eスコアも予選では最高の51.997を出しました。

決勝では、最初のゆかで後方3回半ひねり(E)~前方宙返り1/2ひねりで転倒してしまい、予選よりも1.233低い得点の苦しいスタート。予選では1位の張博恒選手と2位の岡慎之助選手の差が1.732ありましたので、残りの種目で予選並みの得点を出せば、実は逆転できる可能性がありました。最後の鉄棒、チェコ式車輪で大きく反るミスがあり、着地は止めて意地を見せましたが14.633と予選の15.133より0.5低い得点となり、6種目ミスを出さなかった岡慎之助選手に0.233届きませんでした。

2021年世界体操北九州大会より、橋本大輝選手と世界の個人総合のトップを争っていた張博恒選手、このパリ五輪でもハイレベルな強さを見せましたが、団体、個人とも金メダルには届きませんでした。

この中国に団体と個人総合で勝ちきった日本チームと岡慎之助選手素晴らしいです。

個人総合決勝3位は中国の肖若鵬選手。

決勝の6種目合計Dスコアは35.1。

落下の可能性のあるあん馬は予選より0.2下げて、つり輪は0.2、平行棒で0.3、鉄棒で0.4予選よりDスコアを上げて、トータル0.7予選よりDスコアを上げてきました。

予選でミスのあったゆかも決勝では修正し、ベテランらしい試合運びを見せました。

決勝86.364と予選の84.898より1.466も得点を上げてきました。

個人総合決勝4位はウクライナのイリア・コフトン選手。

6種目合計Dスコアは35.7と高いものがありました。

平行棒の着地が前方系でピタッと決まったのが印象的でしたね。

ゆか14.700、あん馬14.633、平行棒15.400と得意の3種目で高得点を出しました。

予選はあん馬と鉄棒で大過失があって83.163だったので、決勝はよく修正してきました。20歳と若い選手なので、勢いを感じますね。

個人総合決勝5位はイギリスのジョー・フレイサー選手。

6種目合計Dスコアは35.6と高いものがありました。

2019年世界選手権平行棒の金メダリスト、今回も平行棒はDスコア6.5で14.933と高い得点を出しました。

85.532と85点台にのせてきました。

個人総合決勝6位は日本の橋本大輝選手。

決勝の6種目合計Dスコアは35.1。

ゆかで14.633、跳馬で14.766、鉄棒で14.400と高い得点を出しましたが、あん馬で落下があり12.966、つり輪は不可解なジャッジで何かしらの技が認定されずDスコアが0.4低い5.3となり13.400と得点を落としました。

決勝の得点は84.598でした。

怪我もあり、本調子で挑めなかったのが悔しいですね。

橋本大輝選手は言わずとしれた東京五輪の個人総合金メダリストで2021年の世界選手権個人総合決勝では87.964で2位。2022年の世界選手権個人総合決勝では87.198で優勝。2023年の世界選手権個人総合決勝では86.132で優勝。東京五輪以降、ずっと世界の体操界を引っ張ってきました。

今年4月の全日本体操個人総合選手権予選では、脅威の世界最高Dスコアとなる36.9の高難度の演技構成を見事に通しきり、88.199の高得点を出していました。

怪我の影響もあり、本来の調子とはほど遠い中でも、団体決勝で金メダルを決定づける鉄棒の演技を見事に決める活躍は素晴らしかったです。世界の大舞台で何度も金メダルがかかる鉄棒を決めてきた橋本大輝選手ならではの強さを見ました。

ロス五輪に向けても橋本大輝選手の超高難度の演技構成とスケールの大きい伸びやかで美しい体操は日本の大きな武器となりますね。頑張ってほしい。

個人総合決勝7位はイギリスのジェイク・ジャーマン選手。

6種目合計Dスコアは33.6。

つり輪Dスコア4.4で12.900、鉄棒Dスコア4.8で13.333と2種目苦手種目ありますが、

ゆかで14.900、跳馬で15.166と得意種目の強さは際立ってますね。

得意種目でビッグスコアを出し、苦手種目は最低限のDスコアでミスをせず守る。スペシャリストならではの戦い方ですね。

個人総合決勝8位はウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手。

6種目合計Dスコアは35.5。

リオ五輪の個人総合決勝で内村航平選手と世紀の名勝負を演じたオレグ・ベルニャエフ選手。30歳のベテランとなりましたが、4種目終わってトップに立つなど、このパリ五輪でも見せ場を作りました。

鉄棒は12.700。やはり苦手にしていますね。

パリ五輪個人総合での戦い、見ごたえがありました。

Dスコアを高くして、いかに減点されない演技を作り上げるか。

AI自動採点システムで採点されるようになり、技が認定されないなんて事態も増えましたね。より正確な実施が求められるようになりました。

すごい時代になりましたが、日本の選手は、それ以上に人の心に響くような美しい演技を目指しているなと感じます。

来年以降からまたルール改正が行われ、今まで技数が10技だったのが、8技になるという大きな変更がありますね。

技の難度も格上げになる技が多くあるので、選手は大きな対応が求められそうです。

体操ニッポンは対応して最強の強さを見せてくれると思います。

パリ五輪個人総合王者の岡慎之助選手、東京五輪個人総合王者の橋本大輝選手、2人の五輪王者が引っ張る日本チーム最強ですね。

頑張れニッポン\(^o^)/

体操JAPAN OPEN2024 2日目の今日は第2回スーパースペシャリスト選手権大会が行われ、立川立飛アリーナに見に行ってきました。

ゆか

優勝 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)14.300(D6.0 E8.300)

2位 青木翔汰選手(ジュンスポーツ北海道)14.266(D6.0 E8.266)

3位 武井優介選手(相好体操クラブ)14.000(D5.7 E8.300)

4位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)13.866(D5.8 E8.066)

5位 橘汐芽選手(茗溪クラブ)13.833(D5.9 E7.933)

松見一希選手が優勝。

新月面僅かに一歩、前方1回ひねり(C)~シライ2着地ピタリ!

後方3回半ひねり(E)着地ピタリ!

後方3回ひねり着地ピタリ!

ガッツポーズ出ました!

高難度のひねり技で着地を決めてきました!

14.300の高得点で優勝!

あん馬

優勝 谷川翔選手(セントラルスポーツ)15.000(D6.7 E8.300)

2位 津村涼太選手(鹿屋体育大学)14.900(D6.6 E8.300)

3位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)14.733(D6.4 E8.333)

4位 長崎柊人選手(ジュンスポーツ北海道)14.466(D6.3 E8.166)

5位 加藤裕斗選手(コナミスポーツ)13.500(D6.0 E7.500)

谷川翔選手が優勝。

ブスナリ(F)を成功!雄大な開脚旋回の高難度技の連続、存分に魅せてくれました。

得点は15.000!ビッグスコアで優勝!

津村涼太選手が2位。

去年のアジア大会種目別あん馬で2位の実力者。

こちらもブスナリ(F)を成功!

高難度の演技構成をスピード感ある旋回で通し切りました!

素晴らしい演技で得点14.900を出しました。

杉野正尭選手が3位。

パリ五輪でこの種目ファイナリストになり6位だった杉野正尭選手。

HコンバインはF難度にして、モギルニーは抜いてきました。

大観衆が注目する中、見事に通し切りました!

得点14.733、大きなガッツポーズ出ました!

つり輪

優勝 金田希一選手(相好体操クラブ)14.500(D6.2 E8.300)

2位 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ)14.400(D6.3 E8.100)

3位 上田悠太選手(筑波大学)14.333(D6.2 E8.133)

4位 上山廉太郎選手(徳洲会体操クラブ)14.166(D5.8 E8.366)

5位 谷川航選手(セントラルスポーツ)14.133(D6.0 E8.133)

金田希一選手が優勝。

冒頭にヤンミンヨン実施してきました。

中水平2つ、振り上がり上水平、力技盛りだくさんの構成!

伸身ムーンサルトの着地はやや低くなり一歩。

14.500!高得点出ました!Dスコアは6.2!

高橋一矢選手が2位。

力技のひとつひとつを余裕を持って捌いてますね。

伸身新月面宙返り降りの着地は前に一歩。

力技のスペシャリストで降りにF難度を持ってくるのが凄いです!

14.400の高得点出しました! Dスコアは最高の6.3!

パリ五輪団体金メダリストの谷川航選手は5位。

中水平2発の姿勢素晴らしかったです!

着地はめずらしく一歩はずみました。

14.133 Dスコア6.0。

跳馬

優勝 壁谷日陽選手(日本大学)14.399

1本目14.466(D5.6 E8.966 減点0.1) 2本目14.333(D5.2 E9.133))

2位 遠藤幹斗選手(静岡県体操協会あいねっとグループ)14.283

1本目14.833(D5.6 E9.233) 2本目13.733(D5.2 E8.733 減点0.2)

3位 藤井涼平選手(宮崎ひなたGYM)13.849

1本目14.633(D5.6 E9.033) 2本目13.066(D5.2 E7.966)

4位 作本淳哉選手(MARUDA)13.833

1本目14.800(D5.6 E9.200) 2本目12.866(D4.8 E8.366)

5位 早坂晶宗選手(タートルスポーツクラブ)13.633

1本目13.533(D5.6 E7.933) 2本目13.733(D5.2 E8.533)

壁谷日陽選手が優勝。

1本目にロペス(D5.6)

2本目にローチェ決めてきました!

ローチェは腰高着地で小さな弾みに抑えて素晴らしかったです。

注目の南一輝選手は6位。

1本目ドゥリッグスを決めてきましたが、2本目はシューフェルトを実施して尻もちをつく大きなミスをだしてしまいました。

平行棒

優勝 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)15.400(D6.5 E8.900)

2位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ)15.133(D6.4 E8.733)

3位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)15.100(D6.5 E8.600)

4位 杉本海誉斗選手(相好体操クラブ)14.933(D6.3 E8.633)

5位 田中佑典選手(田中体操クラブ)14.566(D6.0 E8.566)

岡慎之助選手が優勝!

車輪ディアミドフ成功!マクーツ(E)成功!昨日ミスのあったヒーリーも丁寧に行い成功!バブサー(E)、ティッペルト、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地ピタリ!得点は15.400!

パリ五輪で種目別銅メダルを獲得した時の再現のような完璧な実施に場内大歓声でした!

北園丈琉選手が2位。

マクーツ(E)、ヒーリー、雄大なササキ、バブサー(E)、前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地ピタリ!

15.133の高得点!Dスコアは6.4!

川上翔平選手が3位。

車輪マクーツ(F)成功!

前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地ピタリ!

15.100の高得点!Dスコアは6.5!

F難度の車輪マクーツ見事に決めてきました!素晴らしい!

注目の田中佑典選手は5位。

マクーツ(E)でめずらしく足をぶつけるミスがありました。何事もなかったかのように演技を続け、後方屈伸2回宙返り(D)の着地をピタリと決めてくるところに田中佑典選手の強さを感じました。

14.566 Dスコアは6.0

鉄棒

優勝 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)14.833(D6.4 E8.433)

2位 田中佑典選手(田中体操クラブ)14.700(D5.9 E8.800)

3位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ)14.033(D6.1 E7.933)

4位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ)13.700(D6.0 E7.700)

5位 前田楓丞選手(ナカノ体操教室)13.600(D5.9 E7.700)

優勝は杉野正尭選手。

ペガン成功!昨日抜いてきたカシーナを行い成功!コバチ~コールマン連続成功!

場内が最高に盛り上がったところに伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!

場内が大歓声につつまれました!

14.833の高得点!Dスコアは6.4。

田中佑典選手が2位。

アドラー1/2ひねり~コールマンの連続技を成功!

コバチ高い!

リバルコのひねりも鋭い!

伸身新月面宙返り降りの着地僅かに一歩。

14.700の高得点!Dスコア5.9。

鉄棒のスペシャリスト前田楓丞選手は5位。

ツォリミン、手放し技に入る前のひねりでバランス崩す、カッシーナ成功連続は行えず、コバチ成功、アドラー1/2ひねり~デフ成功!

伸身ムーンサルトの着地はピタリ!

得点は13.600 Dスコアは5.9。

昨日は連続含むDスコア6.5の高難度の演技構成を成功させて14.800の高得点を出しましたが、今日は思わぬミスで惜しい演技になってしまいました。

解説の塚原さんが言うには、「カッシーナ~コールマンの連続技のことを先に考えてしまってミスが出たのではないか」とのこと。

ひとつの油断も大きなミスにつながる、体操の難しさがでましたね。

パリ五輪この種目の金メダリストの岡慎之助選手は6位。

アドラー1/2ひねりで戻るミス、コールマン成功!リューキンで落下。

演技やりなおして伸身トカチェフ(D)でも落下。

チェコ式車輪、伸身新月面の着地はピタリ!

得点は2回の落下が響いて11.600 Dスコア5.4。

昨日はリューキンも完璧に決めて、14.966の最高点を出しましたが、今日は悔しい演技になってしまいました。落下こそありましたが、新たにリューキンに挑む姿勢はさすが金メダリストだと思いました。

試合後にはパリ五輪団体金メダルメンバーの橋本大輝選手、岡慎之助選手、萱和磨選手、杉野正尭選手、谷川航選手からパリ五輪金メダル報告の挨拶がありました。

体操スクールのジュニアの女の子達から花束が送られ、写真撮影、一人一言ずつ挨拶をしてくれました。会場を一周、お客さんの歓声に手を振って応えていました。

こうしたセレモニーは嬉しいですね。昨日に続いておめでとうの拍手を送りました。

終了後、金メダリストを間近で一目見ようと、通路に人だかりが出来てました。

パリ五輪団体金メダルの熱狂は凄いです!

第2回スーパースペシャリスト大会、堪能しました。

今年から全日本種目別選手権が6月から12月に移動になったので、ここでスペシャリスト達の最高峰の演技を見ることが出来て大満足です。

そしてパリ五輪金メダリストの演技をパリ五輪が終わってからまだ一ヶ月ちょっとしか経ってない中で、目の前でもう見ることが出来る喜び!パリ五輪の興奮が蘇りました!

パリ五輪3冠にして4つのメダルを獲得した岡慎之助選手は、もう新しい技に挑戦していて、さらなる進化も感じました。その演技を生で見て、これは金メダル3つ含む4つのメダルを取るわけだと凄さを肌で感じました。

この岡慎之助選手がひっぱる日本チームに、万全の状態の橋本大輝選手が加わったらと思うとやっぱり体操ニッポン最強ですね。

来年からのルール変更は技数が10技から8技に変わる大きな変更となるので、それに対応するための新たなる戦いも既に始まってますね。

体操ニッポンなら、対応して最強の強さを見せてくれると思います。

頑張れニッポン\(^o^)/

体操JAPAN OPEN2024 全日本シニア体操競技選手権を見に立川立飛アリーナまで見に行ってきました。

パリ五輪が終わってからまだ1ヶ月ちょっとしか経っていない中、パリ五輪金メダルメンバーから岡慎之助選手、杉野正尭選手、谷川航選手が出場。

金メダリストの演技を一目見ようと、満席のお客さんが駆けつける中、熱い戦いが繰り広げられました。

男子団体

優勝 徳洲会体操クラブ 346.793

2位 セントラルスポーツ 335.028

3位 相好体操クラブ 331.327

男子個人総合

優勝 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)86.331

2位 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ)85.599

3位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ)85.364

4位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)85.264

5位 長谷川毅選手(徳洲会体操クラブ)85.065

6位 三輪哲平選手(セントラルスポーツ)84.731

種目別ゆか

優勝 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ) 14.500

2位 松見一希選手(徳洲会体操クラブ) 14.466

3位 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ) 14.300

種目別あん馬

優勝 谷川翔選手(セントラルスポーツ)14.766

2位 杉野正尭選手(徳洲会体操クラブ)14.700

3位 長崎柊人選手(ジュンスポーツ北海道)14.600

種目別つり輪

優勝 金田希一選手(相好体操クラブ)14.800

2位 高橋一矢選手(徳洲会体操クラブ)14.666

3位 山崎響太選手(相好体操クラブ)14.366

種目別跳馬

優勝 川上翔平選手(徳洲会体操クラブ)15.033

2位 作本淳哉選手(MARUDA)15.000

3位 遠藤幹人選手(静岡県体操協会あいねっとグループ)14.900

種目別平行棒

優勝 北園丈琉選手(徳洲会体操クラブ)15.200

優勝 田中佑典選手(田中体操クラブ)15.200

3位 杉本海誉斗選手(相好体操クラブ)15.166

種目別鉄棒

優勝 岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)14.966

2位 田中佑典選手(田中体操クラブ)14.900

3位 前田楓丞選手(ナカノ体操教室)14.800

男子個人総合は岡慎之助選手が優勝。

パリ五輪3冠、4つのメダルを獲得した岡慎之助選手、今日の演技も凄かった。

あん馬を安定感ある演技で、危なげなく通しました。
14.500 D5.9

つり輪は中水平、十字倒立を力強く決めます。少し難度を落とした演技構成ながら、伸身新月面の着地を止めて場内大歓声!13.933 D5.4

跳馬はドゥリッグスで勢い余って前にはねますが余裕のある跳躍。

平行棒は、車輪ディアミドフ、マクーツ決める、ヒーリーでバランスを崩しますが立て直しが素早かったです。前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降りの着地はピタリ。

オリンピックで金メダルに輝いた鉄棒は圧巻でした。アドラー1回ひねり、コールマン、リューキン(F)を新たに入れてきて成功!
伸身トカチェフ(D)、チェコ式車輪、伸身新月面の着地ピタリ!
場内大歓声!
得点は14.966! Dスコアはオリンピックから0.3上げて6.2!

最後のゆかは伸身ムーンサルト成功!前方1回ひねり(C)〜前方2回半ひねり(E)、新月面着地ピタリ!マンナ、倒立の連続で美しさをアピールしっかり魅せます!
後方2回ひねり(D)の着地ピタリ!、後方2回半ひねり(D)の着地ピタリ!
得点14.500 D5.9

美しさと安定感のある盤石の演技にオリンピック王者の貫禄を感じました。それでいて新たにリューキンも入れてきて、さらなる成長を見せてくれました。

2位に北園丈琉選手。
今日の北園丈琉選手は気迫を感じました。
跳馬はなんとローチェを実施してきました。低い着地になりましたが、大きなミスにはせず成功。
鉄棒は、カッシーナ、コールマン、伸身トカチェフトカチェフ、ツォリミン、着地を止めて大きな歓声が上がりました。
最後のゆかも伸身新月面、前方屈伸2回宙返り(E)の着地をピタリと決めて研ぎ澄まされてました。

代表選考ではミスが多かった北園丈琉選手ですが、やはり実力者、この全日本シニアでは高いレベルの演技を見せてくれました。

その他には杉野正尭選手が鉄棒でペガン、コバチ〜コールマン成功、着地ピタリで場内大歓声。

谷川航選手が平行棒で着地ピタリで場内大歓声とオリンピック組が会場をわかせていました。

前田楓丞選手が得意の鉄棒、カッシーナ~コールマンの連続成功、コバチアドラー1/2ひねり~デフ成功、伸身ムーンサルトの着地は小さく1歩。

Dスコア6.5で14.800の高得点を出しました。

田中佑典選手は平行棒で15.200、鉄棒で14.900と得意の2種目で素晴らしい演技、高得点を出しました。

試合後には、岡慎之助選手、杉野正尭選手、谷川航選手と今日の試合には出場しなかった橋本大輝選手、萱和磨選手も加わり、パリオリンピック金メダル報告の挨拶がありました。
直接おめでとうの拍手出来たので良かったです。
やはりパリ五輪の熱気は凄いものがありますね。

思えば、去年のこの大会で場内アナウンスの刈屋富士雄さんが、岡慎之助選手のことを近い将来、日本代表で必ず活躍するであろうことがうかがえる期待の選手と紹介していたのですが、翌年のパリ五輪で団体金、個人総合金、鉄棒金の3冠含む4つのメダルの大活躍をすることになるのですから、岡慎之助選手は予想以上のスケールで期待に応えてくれましたね。素晴らしいです。

明日はスーパースペシャリスト大会、応援しに行きます!

頑張れニッポン\(^o^)/

加藤凌平選手が8月30日に現役引退を表明しました。

pic.twitter.com/gRDFhh6CXO

加藤凌平 (@ryoheikato0909) 2024年8月30日

加藤凌平選手は、2012年ロンドン五輪に日本チーム最年少の18歳大学1年生で世界デビューし、チームにミスが続出する中、落ち着いた軽やかな演技で任された種目全てで高得点を上げる活躍で団体銀メダルに貢献しました。

翌年2013年の世界体操選手権アントワープ大会では、個人総合で銀メダルを獲得、金メダルの内村航平選手と日本勢ワンツーフィニッシュの快挙を達成しました。

2015年の世界体操選手権グラスゴー大会では、足首のけががありながらも、任された種目で完璧な着地を見せ、日本チーム悲願の団体金メダル獲得に貢献。

2016年リオ五輪では、予選から団体決勝まで、まったくミスを出さない安定感抜群の演技で12年ぶりのオリンピック団体金メダルを獲得、日本中が歓喜に沸きました。

今は失敗しない男といえば萱和磨選手ですが、その前は安定感といえば加藤凌平選手でした。大舞台でのメンタルの強さは凄まじいものがありました。

内村航平選手と加藤凌平選手が入った時の日本代表の安定感は半端なかったです。

パリ五輪の団体金メダルは、中国のミスもあっての大逆転でしたが、リオ五輪は中国もロシアもいる中で2.641の大差をつけての圧勝、最強でしたね。

ロンドン五輪後の2012年12月の全日本体操団体選手権も印象に残ってます。

同学年のライバル野々村笙吾選手と順天堂大学のダブル1年生エースとしてチームをひっぱり、内村航平選手、田中佑典選手、植松鉱治選手、沖口誠選手、小林研也選手、中島立貴選手という日本代表をずらりと揃えた王者コナミとの激しい優勝争い。4種目目跳馬順天堂大学コナミを逆転し、平行棒、鉄棒とミスのない演技で順天堂大学が競り勝ち優勝。加藤凌平選手は6種目、野々村笙吾選手は5種目を行い高得点の活躍。次世代エースの勢いを感じる試合となりました。

2013年4月のワールドカップ東京大会で共に19歳(大学2年)だったオレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)との対決も印象強いですね。

この時の加藤凌平選手はロンドン五輪で活躍して次世代エースとして勢いがありました。対するオレグ・ベルニャエフ選手は当時、内村航平選手並みの高い6種目Dスコアを持つ若手として海外で注目されていました。

オレグ・ベルニャエフ選手は予想以上に強くて驚いたし、加藤凌平選手もオレグ・ベルニャエフ選手と同じ38.1までDスコアを上げていて、ここまでやるのかと驚きました。

それぞれいい演技もあればミスもあるという中で0.2差でオレグ・ベルニャエフ選手が加藤凌平選手に競り勝つという結末でした。

ここで加藤凌平選手に日本で勝利して勢いづいたオレグ・ベルニャエフ選手は、2016年リオ五輪絶対王者内村航平選手と世紀の名勝負を繰り広げることになるという因縁の始まりのような試合でした。

30歳となったオレグ・ベルニャエフ選手は今回のパリ五輪の個人総合でも8位。4種目終わってトップに立つなど今だに世界の個人総合で存在感をしめしてますね。

オレグ・ベルニャエフ選手は内村航平選手との激闘が有名ですが、加藤凌平選手と同い年のライバルとしてユニバーシアードとか対決が多かったから、加藤凌平選手のライバルというイメージも強いです。

加藤凌平選手は、2013年5月の東日本インカレで直前のウォーミングアップ中につり輪が切れるアクシデントで肩を痛めたり、2015年8月の全日本インカレで跳馬のロペスで足首を怪我するなど、怪我も多かったですが、2013年は世界体操選手権で個人総合銀メダルの活躍、2015年は世界体操選手権団体金メダルに貢献するなど、怪我を乗り越える強さが凄まじく、感動を覚えます。

リオ五輪以降、ルール改正や新世代の台頭でなかなか上位に入れなくなりましたが、2022年のKOHEI UTIMURA THE FINALでは持ち味の安定感のあるゆかの演技で内村航平選手の引退に華を添えていました。

怪我を乗り越えて、オリンピックの金メダルを獲得した加藤凌平選手、大舞台の極限のプレッシャーの中でも涼しい顔で演技を成功させる強さに、たくさん感動をもらいました。ありがとうございます。これからの活躍も応援しています。

加藤凌平選手の戦歴

2010年

全日本種目別選手権 種目別ゆか3位

2011年

全日本体操選手権個人総合7位

NHK杯8位

2012年

全日本体操選手権個人総合3位

NHK杯4位

ロンドン五輪 団体銀メダル

全日本種目別選手権 種目別ゆか優勝 あん馬2位 平行棒8位 鉄棒6位

団体優勝(順天堂大学)

2013年

ワールドカップ東京大会 個人総合2位

全日本体操個人総合選手権 2位

NHK杯2位

ユニバーシアードロシア・カザン大会 団体3位 個人総合2位

種目別ゆか優勝 あん馬5位 平行棒4位 鉄棒3位

世界体操選手権アントワープ大会 個人総合2位 種目別鉄棒7位

全日本体操団体選手権 3位(順天堂大学)

2014年

全日本体操個人総合選手権 3位

NHK杯 3位

全日本体操種目別選手権 種目別ゆか2位 あん馬7位

世界体操選手権南寧大会 団体2位 種目別ゆか6位 平行棒3位

全日本体操団体選手権 2位(順天堂大学)

2015年

アメリカンカップ 個人総合2位

全日本体操個人総合選手権 個人総合3位

NHK杯 NHK杯3位

アジア体操競技選手権大会 団体優勝 個人総合優勝 種目別あん馬7位 平行棒7位

世界体操選手権グラスゴー大会 団体優勝

全日本体操団体選手権 団体2位(順天堂大学

2016年

全日本体操個人総合選手権 個人総合3位

NHK杯 個人総合2位

リオ五輪 団体金メダル 個人総合11位 種目別平行棒7位

全日本団体選手権 団体3位(コナミスポーツ)

2017年

全日本体操個人総合選手権 個人総合9位

NHK杯8位

全日本体操種目別選手権 種目別ゆか3位 平行棒4位

全日本体操団体選手権 団体2位(コナミスポーツ

2018年

全日本体操個人総合選手権 個人総合12位

NHK杯 個人総合15位

全日本体操種目別選手権 種目別ゆか3位 鉄棒4位

全日本体操団体選手権 6位(コナミスポーツ

2019年

全日本体操個人総合選手権 個人総合24位

NHK杯 個人総合19位

全日本体操団体選手権 団体4位(コナミスポーツ

2020年

全日本体操個人総合選手権 個人総合44位

2021年

全日本体操団体選手権 団体9位(コナミスポーツ

2023年

全日本体操個人総合選手権 ゆか予選55位

2024年

全日本体操個人総合選手権 ゆか予選43位

パリ五輪体操競技、8月2日(金)の1時15分から女子個人総合決勝が行われました。*日本時間です。

女子個人総合結果

金メダル シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)59.131

銀メダル レベッカアンドラーデ選手(ブラジル)57.932

銅メダル スニッサ・リー選手(アメリカ)56.465

4位 アリス・ダマート選手(イタリア)56.333

5位 ケイリア・ネムール選手(アルジェリア)55.899

6位 エリザベス・ブラック選手(カナダ)54.799

7位 邱祺縁選手(中国)54.766

8位 ヘレン・ケヴリク選手(ドイツ)54.598

9位 フラヴィア・サライヴァ選手(ブラジル)54.032

10位 ナオミ・ヴィッセル選手(オランダ)53.965

11位 岸里奈選手(日本)53.965

12位 アリス・キンセラ選手(イギリス)53.799

アメリカのシモーネ・バイルズ選手が金メダル。

東京五輪では、メンタルヘルスの問題で個人総合決勝も棄権したシモーネ・バイルズ選手、このパリ五輪では見事、団体に続いて女子個人総合の女王に返り咲きました。

跳馬ではDスコア6.4の最高難度のオリジナル技、男子で言う屈伸メリサニディスやってきました。15.766というビッグスコアでスタート!段違い平行棒でミスがあり、平均台終わって2位のレベッカアンドラーデ選手と0.166差と僅差での戦いでしたが、ゆかが15.066と圧巻の演技でした。

終わってみれば2位に1.199差つけての優勝。やはり強いですね。

ブラジルのレベッカアンドラーデ選手が銀メダル。

跳馬でDスコア5.6のチェンフェイを実施。15.100の高得点。シモーネ・バイルズ選手がミスした段違い平行棒で14.666の高得点とってきました。平均台も14.133、ゆかも14.033と高得点でまとめ銀メダル!総合力高いですね。

アメリカのスニッサ・リー選手が銅メダル。

東京五輪の個人総合王者のスニッサ・リー選手、得意の段違い平行棒は14.866と圧巻の演技でした。

去年、腎臓の病気にかかってしまったとのことで、このパリ五輪へは困難な道のりでした。それを乗り越えてここまでスニッサ・リー選手が戻ってきたのは素晴らしいです。

4種目安定した演技で見事な銅メダルとなりました。

11位に日本の岸里奈選手。

最終種目の跳馬でユルチェンコ2回ひねりをしっかり決めて13.766の高得点出しました。この大舞台で4種目安定した演技を見せました。

これからが楽しみな選手です。

女子個人総合決勝、華やかな演技と熱い戦いとても見応えありました。

パリ五輪体操競技、7月31日(水)の0時15分から女子団体決勝行われました。*日本時間です。

女子体操ならではの華やかな競技、見ごたえありました!

女子団体決勝

金メダル アメリカ 171.296

銀メダル イタリア 165.494

銅メダル ブラジル 164.497

4位 イギリス 164.263

5位 カナダ 162.432

6位 中国 162.131

7位 ルーマニア 159.497

8位 日本 159.463

金メダルはアメリカ。

シモーネ・バイルズ選手、ジェイド・キャリー選手、ジョーダン・チャイルズ選手、スニッサ・リー選手、ヘズリー・リベラ選手という布陣で挑んだアメリカ。

東京五輪の時はメンタルヘルスの問題でエースのシモーネ・バイルズ選手が試合を途中棄権して、優勝候補ながらまさかの2位に終わったアメリカ。

このパリ五輪では、去年の世界選手権から代表復帰したシモーネ・バイルズ選手(27歳)がフル出場しました。

シモーネ・バイルズ選手、跳馬で14.900、段違い平行棒で14.400、平均台14.366、ゆか14.666と圧倒的な強さは健在でした。

最後のゆかは、J難度のバイルズ2(男子で言うリジョンソン)圧巻の高さでしたね。

大歓声凄かった。エースの復活で、アメリカが2位イタリアに5.802もの大差をつけて優勝!復活の金メダルとなりました。

銀メダルはイタリア。

アリス・ダマート選手、マニラ・エスポジト選手、アンジェラ・アンドレオリ選手、エリザ・イオリオ選手、ジョルジア・ヴィラ選手という布陣で挑んだイタリア。

エースのアリス・ダマート選手が段違い平行棒で14.633の高得点をだすなど、強さを見せました。

女子体操競技がオリンピック競技に採用された1928年アムステルダムオリンピック以来、実に96年ぶりのメダル獲得になります。

銅メダルはブラジル。

エースのレベッカアンドラーデ選手が跳馬で15.100を出すなどチームを引っ張りました。24歳ベテランのフラヴィア・サライヴァ選手も段違い平行棒のウォームアップで右目の上を切るアクシデントありましたが、本番では絆創膏を貼って演技13.666の高得点出しました。平均台では、解説の村上茉愛さんも絶賛するクオリティの高い交差輪跳びを決めて13.433取っていました。

ブラジルのオリンピックの体操団体メダルは史上初の快挙とのことです。

ルーマニアが7位。

2016年のリオ五輪で団体出場を逃すなど、低迷が続いていたかつての体操王国ルーマニアが7位。ロンドン五輪で銅メダルを獲得して以来、12年ぶりの団体決勝での演技となりました。

日本女子チームは8位。

異例の事態があり、通常5名でエントリーするオリンピックの団体戦を、4名で戦うことになった日本女子チーム。

岸里奈選手、岡村真選手、中村遥香選手、牛奥小羽選手の4人で臨みました。

予選は4選手ミスのない演技を見せ5位で決勝進出。

この決勝では、中村遥香選手が平均台で落下するなど、ミスもありましたが、個人総合予選10位で種目別決勝ゆかにも残った脚力の強い岸里奈選手、平均台で13.700の高得点を出し表現力のある岡村真選手、平均台でデフやオリジナル技を決めるなど高い難度に挑戦しているミライモンスターにも出てた中村遥香選手、跳馬でユルチェンコ2回ひねりを決めた牛奥小羽選手と各選手が持ち味を発揮していました。

演技後に一緒の班で回っていたカナダチームと写真を撮るなど、笑顔が印象的でした。

初めてのオリンピックでエースが出場出来なくなり、4名での戦いになるなか、予選を突破して、決勝を戦い抜いた日本女子チームに拍手です。

パリ五輪、8月5日の体操最終日は種目別決勝3日目、平行棒、平均台、鉄棒、女子ゆかの競技が行われました。

日本時間18時45分から始まり、決勝種目では一番早い時間からの競技開始となりました。

種目別平行棒決勝

金メダル 鄒敬園選手(中国)16.200(D6.9 E9.300)

銀メダル イリア・コフトン選手(ウクライナ)15.500(D7.0 E8.500)

銅メダル 岡慎之助選手(日本)15.300(D6.5 E8.800)

4位 張博恒選手(中国)15.100(D6.4 E8.700)

5位 フェルハット・アリカン選手(トルコ)15.100(D6.9 E8.200)

6位 谷川航選手(日本)14.133(D6.3 E7.833)

7位 ルーカス・ダウザー選手(ドイツ)13.700(D6.0 E7.700)

8位 オレグ・ベルニャエフ選手(ウクライナ)13.300(D6.2 E7.100)

中国の鄒敬園選手が優勝。

この種目の第一人者やっぱり強かったですね。

G難度のツォラキディスから入って、マクーツ、バブサーとひとつひとつの技を丁寧に行ってる印象でした。

前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(E)の着地ピタリ!

着地が止まった後、鄒敬園選手にしては珍しく雄叫びを上げましたね。

つり輪、あん馬も強くなっていて団体では強力すぎるポイントゲッターの鄒敬園選手ですが、この平行棒はデビューの時から他を寄せ付けない強さを誇ります。Dスコアでは同等、またはそれ以上の選手も出てきましたが、9点超のEスコア、16点台を出せるのは今だに鄒敬園選手だけですね。

日本の岡慎之助選手が銅メダル!

個人総合で金メダルに輝いた岡慎之助選手、種目別平行棒でもしなやかで美しく正確な演技を完遂!マクーツ、車輪ディアミドフが雄大、着地の前方かかえ込み2回宙返り半ひねり降り(E)の着地ピタリ!つま先まで完全に自分の身体をコントロールしていて、縦横無尽にダイナミックな移動と美しい倒立、場内を魅了する演技決めてきました。

団体金、個人総合金に続く、見事な銅メダルです。

日本の谷川航選手は6位。

パワーが必要なアームツイストはスムーズな捌きで見事に決めてきましたが、棒下宙返り1/2ひねり(E)で前に2歩、3歩と動いてしまいました。

着地は谷川航選手らしい柔らかい着地でピタリと止めました。

失敗ありましたが、種目別でハイレベルな争いになっていたので、より完璧を目指した攻めの姿勢が見えた演技でした。

種目別平均台決勝

金メダル アリス・ダマート選手(イタリア)14.366(D5.8 E8.566)

銀メダル 周雅琴選手(中国)14.100(D6.6 E7.500)

銅メダル マニラ・エスポジト選手(イタリア)14.000(D5.8 E8.200)

4位 レベッカアンドラーデ選手(ブラジル)13.933(D5.7 E8.233)

5位 シモーネ・バイルズ選手(アメリア)13.100(D6.2 E7.200 減点0.3)

6位 スニッサ・リー選手(アメリカ)13.100(D6.2 E6.900)

7位 ジュリア・ソアレス選手(ブラジル)12.333(D5.3 E7.033)

8位 サブリナ・マネカ ボイネア選手(ルーマニア)11.733(D5.8 E5.933)

イタリアのアリス・ダマート選手が金メダル。

シモーネ・バイルズ選手ら有力選手に落下が相次ぐ展開の中、安定した演技で通し切りました。

中国の周雅琴選手が銀メダル。

最大7.2のDスコアを持っている選手ですが、その場ジャンプの1回ひねりでバランスを崩し、台を両手で掴むミスがありました。

種目別鉄棒決勝

金メダル 岡慎之助選手(日本)14.533(D5.9 E8.633)

銀メダル アンヘル・バラハス選手(コロンビア)14.533(D6.6 E7.933)

銅メダル 張博恒選手(中国)13.966(D6.5 E7.466)

銅メダル 唐嘉鴻選手(台湾)13.966(D6.5 E7.466)

5位 蘇煒徳選手(中国)13.433(D6.0 E7.433)

6位 マリオス・ジョルジオウ選手(キプロス)13.333(D5.9 E7.433)

7位 杉野正尭選手(日本)11.633(D5.8 E5.833)

8位 テン・スルビッチ選手(クロアチア)11.333(D5.5 E5.833)

日本の岡慎之助選手が金メダル。

有力選手に落下が相次ぐなか、しなやかで美しい正確な実施が光りました。

コールマン(E)、伸身トカチェフ(D)、トカチェフをダイナミックに成功させて、チェコ式車輪もスムーズ!

伸身新月面宙返り降りの着地ピタリ!

Dスコアは5.9と種目別決勝にあってはそれほど高くないですが、Eスコアは最高の8.633!正確な技捌きと完璧な着地は王者の貫禄を感じさせました。

なんと団体金、個人総合金、平行棒銅に続く、鉄棒の金メダル獲得!今大会3冠にして、4つ目のメダルを達成しました!

オリンピック1大会で3冠達成は、1972年ミュンヘン大会の加藤沢男さん以来、52年ぶりの快挙。また体操競技でオリンピック1大会4個のメダル獲得は、1984年ロサンゼルス大会の具志堅幸司さん以来、40年ぶりの快挙となりました。

おめでとうございます!

岡慎之助選手、今大会大活躍で大ブレイク素晴らしいです。積み上げてきた確固たる実力があってこそですね。一昨年に右膝前十字靭帯断裂の大怪我があったことを考えると、この場に立つのに想像を絶するような苦労と努力があったと思います。それを乗り越えての快挙に感動します。

コロンビアのアンヘル・バラハス選手が銀メダル。

伸身ピアッティ、カッシーナ、コバチ~コールマン成功。

伸身新月面宙返り降りの着地もまずまず。

去年の世界ジュニア選手権で個人総合2位、ゆかと平行棒で優勝。鉄棒3位というコロンビア期待の17歳の選手。

粗さはありますが、このオリンピックの種目別決勝で大過失をする選手が相次ぐ中、Dスコア6.6を通してきたのは凄かったです。

得点14.533は岡慎之助選手と同点でしたが、タイブレークルールでEスコアの高い岡慎之助選手が1位となりました。

日本の杉野正尭選手が7位。

大技ペガンで片手が外れますが、車輪につなげます。続くカッシーナで惜しくも落下。

カッシーナやり直して成功、コバチは単発にして成功、アドラー1回ひねり(E)、伸身コスミック(C)成功、アドラー1/2ひねり、伸身新月面宙返り降りは前に両手をついてしまいました。

あん馬と鉄棒のスペシャリストの杉野正尭選手、予選、団体決勝と鉄棒で高得点を出していて、演技構成的にも金メダルが狙える内容なので、落下が悔やまれます。

しかし、団体金メダルは杉野正尭選手のあん馬跳馬、鉄棒の高得点なくしてはあり得なかったので、そこを完璧に決めてくれたことが何より重要でした。

3位以下に落下か着地転倒の大過失が続出する荒れた決勝となりました。

どの選手も技が盛り沢山に入っていてるので、緊張感が高い分、普段より力が入って、最後の着地まで力が持たずに転倒する失敗が多かったです。

その中にあって岡慎之助選手の躍動感みなぎる強い着地は光ってました。

東京五輪鉄棒金メダルの橋本大輝選手が予選でミスがあり決勝に進めず、決勝進出したスペシャリストの杉野正尭選手に失敗があっても、オールラウンダーの岡慎之助選手が金メダルを取る。体操ニッポンの鉄棒のレベルの高さは最強ですね。

種目別女子ゆか決勝

金メダル レベッカアンドラーデ選手(ブラジル)14.166(D5.9 E8.266)

銀メダル シモーネ・バイルズ選手(アメリカ)14.133(D6.9 E7.833 減点0.6)

銅メダル ジョーダン・チャイルズ選手(アメリカ)13.766(D5.9 E7.866)

4位 アナ・バルボス選手(ルーマニア)13.700(D5.8 E8.000 減点0.1)

5位 サブリナ・マネカ ボイネア選手(ルーマニア)13.700(D5.9 E7.900 減点0.1)

6位 アリス・ダマート選手(イタリア)13.600(D5.6 E8.100 減点0.1)

7位 岸里奈選手(日本)13.166(D5.7 E7.566 減点0.1)

8位 欧鈺珊選手(中国)13.000(D5.6 E7.700 減点0.3)

9位 マニラ・エスポジト選手(イタリア)12.133(D5.7 E6.533 減点0.1)

ブラジルのレベッカアンドラーデ選手が金メダル。

チュソビチナ、後方伸身2回宙返りと大技決めてきました。

ラインオーバーに気を付けて丁寧に実施していたのが印象的でした。

全選手で最高のEスコア8.266を出しました。

ゆかで絶対的な強さを誇るシモーネ・バイルズ選手を僅差で上回っての優勝となりました。

アメリカのシモーネ・バイルズ選手が銀メダル。

バイルズ2(男子で言うリ・ジョンソン)成功!

前方1回ひねり~ロンダート~バク転~シリバス!両足ラインオーバー。

バイルズ(後方伸身2回宙返り1/2ひねり)着地ピタリ!

最後に後方伸身2回宙返り!両足ラインオーバー。

とんでもない内容の凄まじい演技構成で、高さがずば抜けてましたが、両足ラインオーバーが2回あり、それだけで0.6の減点があり得点は14.133。まさかの2位となりました。

これまでもバイルズ選手は当たり前のようにラインオーバーをしていましたが、ずば抜けた内容と実施で断トツで優勝してきました。しかしルールも改正ごとに厳しくなり、今回はバイルズ選手といえど、ラインオーバーの減点が響いて僅差で優勝を逃すことになりました。

日本の岸里奈選手は7位。

冒頭に大技シリバス決めてきました。

前方2回ひねりのシリーズで片足ラインオーバーありましたが、場内から手拍子がおこるほど、観客を味方につける演技よかったです。

日本女子チームでただ一人種目別決勝に進み、演技をやり通してくれました。

今後楽しみな選手です。

これでパリ五輪の体操競技日程が終了となりました。

時差が7時間あるので、日本からは連日の深夜観戦となりましたが、体操ニッポンの選手たちの大活躍に連日感動と興奮をさせてもらいました。

男子は悲願の団体金メダル!岡慎之助選手の個人総合金メダル!平行棒銅メダル!鉄棒金メダル!と連日感動の嵐でした。

団体決勝では、あきらめないで、ベストを尽くして、最後までつなぐことが大切なんだと教えられましたね。

萱和磨選手が不屈の精神でチームを鼓舞して安定感抜群の演技で支え、岡慎之助選手が日本の美しい体操を体現して場内を魅了し、スペシャリストの杉野正尭選手があん馬、鉄棒で爆発的な演技で高得点を取り、谷川航選手が跳馬で攻める姿勢、つり輪、平行棒で力強さと最強の着地を見せ、エース橋本大輝選手が金メダルがかかる最後の鉄棒で着地を止めて優勝を決める!まさに見事な大逆転金メダルに勇気と感動をもらいました。

個人総合では岡慎之助選手という新しい王者の誕生に沸きました!

内村航平さんが「日本の美しい体操と僕の強い着地、この2つを兼ね備えた新しいチャンピオンです」と言っていました。

それをまさに体現していた岡慎之助選手の活躍素晴らしかったです。

これからロス五輪に向けて、パリ五輪王者の岡慎之助選手と東京五輪王者の橋本大輝選手2人のオリンピック王者が切磋琢磨して引っ張る体操ニッポン、楽しみ過ぎます。国内の試合も注目です。

頑張れニッポン\(^o^)/