月とコーヒー - 徳間書店 (original) (raw)
月とコーヒー
人気作家が腕によりをかけて紡いだ「とっておき」の24篇。全作品原稿用紙10枚ちょっと。5分で読めるのに忘れえぬ物語たち
著者 | 吉田篤弘 著 |
---|---|
ジャンル | 文芸書 |
シリーズ | 文芸書 |
出版年月日 | 2019/02/26 |
ISBN | 9784198647728 |
判型・ページ数 | 4-6変・336ページ |
定価 | 1,980円(税込) |
これは、忘れられたものと、世の中の隅の方にいる人たちのお話。
喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。トランプから抜け出してきたジョーカー。赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。終わりの風景が見える眼鏡──。
人気作家が腕によりをかけて紡いだ、とっておきの24篇。
- 吉田篤弘
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を続けている。著書に『つむじ風食堂の夜』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『イッタイゼンタイ』『電球交換士の憂鬱』『台所のラジオ』『おやすみ、東京』『月とコーヒー』『それでも世界は回っている』『おるもすと』『チョコレート・ガール探偵譚』『天使も怪物も眠る夜』『流星シネマ』『奇妙な星のおかしな街で』『ぐっどいヴにんぐ』『なにごともなく、晴天。』『屋根裏のチェリー』『中庭のオレンジ』『鯨オーケストラ』『羽あるもの』などがある。
zel
寝る前に読み進めてました。あたたかな気持ちにつつまれて眠りについていました。読み終え本を閉じるのがさみしくて。 大切な友や物、出来事を思い浮かべるそんな毎夜でした
黒わんこ
90)ほっこりするような、それでいてもっと先を知りたくなるような。そんな話が集まった短編集。なんとなく前半に収められている話と後半とで雰囲気が変わっていくような気がした。私的には「ツアー」「マーちゃんの眼鏡」が好きかな。後はやっぱり「青いインクシリーズ」どれも争いのない素敵な物語で心が浄化された