962C GTiとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
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「リチャード・ロイド・レーシング」の記事における「962C GTi」の解説
ファクトリー仕様のポルシェ・962Cの改善を行う為に、ロイドは1987年シーズンに向けて新車の製造を委託した。以前と同様に、モノコックはナイジェル・ストラウドによって設計されたが、標準の962パーツは、特注のパーツと一緒に収まるように調整された。最初のシャーシ名は、意図的に#106Bとしているが、956 GTiで使用されているものと同じシャーシでは無いが、ファクトリー製との再び顕著な違いがあった。車のリアは完全に再設計され、リアウイングはもはやロングテールのボディワークの一部ではない。代わりに、ウイングは車の後部にぶら下がっていて、中央の支柱だけで取り付けられていた。 1987年シーズンが進むにつれ、車のフロントにも変更が加えられた。フェンダーとノーズは丸みを帯びており、フロントブレーキ冷却ダクトと小型ヘッドライトは全く新しいデザインが特徴だった。これらのフロントエンドの改良は、別のマシン、シャーシ#200の製造で、1988年まで継続された。ノーズ下部の中央の隙間を埋め、ブレーキ冷却ダクトを車の中央に向けて再配置できるようにし、フロントダウンフォースを補助するためにスプリッターを追加した。リアでは、ナイジェル・ストラウドがジャガーが使用していたデザイン要素を採用した。車の後輪の側面をカバーで覆い、整流した空気の流れを可能にした。 シャーシ#201は、1989年にチームに加わった。新車は当初、#200が空力性能を向上させるために使用していた後輪カバーを使用していたが、1990年に廃止された。ブレーキ冷却ダクトもノーズの高く大きな開口部に移動した。 さらに2台の962C GTiシャーシがGTiエンジニアリングによって製作された。ダイソン・レーシング(英語版)はシャーシ#202を購入し、IMSAGTチャンピオンシップ用にさらに改造し、#DR1として知られるようになった。ダイソンの962C GTiは、テキサス州サンアントニオで開催されたレースで優勝した。 ADAエンジニアリングは#203を獲得した後、1992年ルマン24時間レースに参戦し、1994年ルマン24時間レースでADA・チーム日本として再び参戦した。 シャーシ#106Bは、リチャードロイドが置き換えた後に販売され、1988年から1991年にかけて日石・トラスト・レーシングチームの手によって全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権に出場した。 シャーシ#200は、1990年にアルファキュービック・レーシングチーム with RLRでJSPCを走った。
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