CPU使用率が100%になる問題とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 13:50 UTC 版)
「ウイルスバスター」の記事における「CPU使用率が100%になる問題」の解説
2005年(平成17年)4月23日 7時33分から配布された「ウイルスパターンファイル2.594.00」に問題があり、WindowsXP SP2など特定のWindows環境で適用し再起動すると、CPU使用率が100%となりPCの動作が極端に遅くなる不具合を生じさせた。同日9時2分に配布を中止、10時51分に修正版「ウイルスパターンファイル 2.596.00」を公開した。 翌24日には会見を開き、原因は、このバージョンで新しい圧縮形式に対応したが、この検査機能にミスがあり、特定の条件下で処理が無限ループになってしまったことであること、また人為的ミスでテストが行われずにリリースされていたことが説明された。 また、問題の2.594.00を削除するツールをインターネットで24日11時から配布。25日以降に家電量販店などでCD-ROMでも配布した。またオンサイトでのシステム復旧サービスを無償で実施した。 4月27日、以下のように補償することを公表した。 個人ユーザー 障害の発生有無に関係なく4月23日時点で有効な契約があれば自動的に契約期間を1か月無償で延長した。 専門業者などに依頼して既に復旧作業を行った場合は、8500円まで補填した。(6月15日受付終了) 障害が発生したが自分で復旧した旨を申告した場合は、契約期間をさらに3か月無償で延長した。(6月15日受付終了) 法人ユーザー 障害の発生有無に関係なく4月23日時点で有効な契約があれば自動的に契約期間を1か月無償で延長した。 復旧費用については個別対応 問題のバージョンをダウンロードしたユーザーは国内だけで約17万件であった。復旧サポート向け窓口として設置した「復旧費用ご相談窓口」の利用者数は5月9日~6月15日の総計で個人ユーザーが28,300件、法人ユーザーは700件だった。 また、この問題はWindowsの起動時にコンピュータが停止状態に陥ってしまうケースが多く、また情報の提供や問題修復ツールの配布はインターネットを中心に行われていたことから、情報を必要とする利用者に十分提供できなかったという側面もあった。
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