「Gbps」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
| ビット毎秒 | |
|---|---|
| 記号 | b/s, bps, bits/s |
| 系 | MKS・cgs・fps 等 |
| 量 | データ転送レート |
| 定義 | 1秒あたり1ビットの伝送率 |
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ビット毎秒(ビットまいびょう、英:bit per second 略記 bps[1])は、データ転送の速度の単位であり[2]、1秒あたり何ビット転送されるかを示す[2]。 JISの情報処理用語としてはビット速度(bit rate[3])の単位である。インターネット回線や携帯電話回線の通信速度、パーソナルコンピュータと周辺機器間のデータ転送速度などを表示するために使われる[2]。ビーピーエス、ビットパーセカンドとも。
接頭辞(キロ、メガ、ギガ、テラなど)を付け、kbps, Mbps,Gbps, Tbpsのように表記する[2]。
記述法
ビット毎秒は、ビット/秒 と書いたり[注釈 1]、英語の"bits per second"を略してbpsやb/sなどと書くことがある。通常は小文字で書く。通常は接頭辞をつける。
- キロビット毎秒(kbps, kb/s) - bpsの103倍
- メガビット毎秒(Mbps, Mb/s) - bpsの106倍
- ギガビット毎秒(Gbps, Gb/s) - bpsの109倍
- テラビット毎秒(Tbps, Tb/s) - bpsの1012倍
コンピュータの分野ではキロ、メガ、ギガなどの接頭辞を、本来の意味から離れて210倍、220倍、230倍[注釈 2]の意味として使用することがあるが、ビット毎秒については本来の103倍、106倍、109倍の意味で用いることが多い。
ビット毎秒の「毎秒」を省略して単に「ビット」と呼んだり、「ビット」さえも省略してその上に付く接頭辞だけで呼ぶこともある(「100メガビット毎秒」のネットワーク→「100メガ」ネットワークなど)。
バイト毎秒との換算法
データ転送レートは、ビット毎秒の代わりにバイト/秒(バイト毎秒、アルファベット表記はbを大文字にしてBpsまたはB/s)が使われることがあるが、両者は当然、数値が異なる。通常、1バイトには8ビットのデータが含まれているので、bpsの値を8で割るとBpsの値になる。例を下に記す。
- ADSLやFTTHなどで8Mbps、100Mbpsという表記があったとき、これらをバイト毎秒に換算すると、それぞれ1MBps、12.5MBpsとなる。
- 1KiBps=8192bps=8.192kbps。1kbpsはおよそ0.122KiBps。
なお、1バイトを8ビットとして扱わない環境もあるので、情報通信の分野においてはバイトという単位を使うことは不適切とされ、常に正確に8ビットを表すオクテットという単位が用いられることが多い。
各分野のビット毎秒
音響
- 0.6 kbps - 軍用などで、音声を認識するための必要最低限な品質(MELPeなど特別仕様の音声エンコーダを使用した場合)
- 2.4 kbps - 軍用などで、音声を認識するための品質 (LPC-10e, MELP)
- 3.45 kbps - 携帯電話で実用化された最低限、PDCハーフレートの音質 (ARIB STD-27 PSI-CELP)
- 8 kbps - 携帯電話の音質 (G.729 Annex A CS-ACELP)
- 12.2 kbps - GSM (ACELP)、及び3G (AMR)の音質
- 32 kbps - 一般的な固定電話、及びPHSの音質 (G.726 ADPCM)。32 kbpsのMP3は「AMラジオ程度の音質」と喩えられる[注釈 3]
- 48 kbps(ステレオで96 kbps)- FMラジオの音質。48kbpsのMP3は「FMラジオ程度の音質」と喩えられる[注釈 3]
- 64 kbps - デジタル加入電話 (ISDN)の音質(G.711 μ-law対数量子化圧伸PCM)。高品位符号化ISDNの音質 (G.722 SB-ADPCM)。ワンセグの音声 (HE-AAC) の品質
- 144 kbps - 地上デジタル放送の音声の品質
- 232 kbps - YouTubeのHD画質モードの最高音質
- 264.6 kbps - AACの1チャンネル当たりの最大(44.1 kHzの場合)
- 320 kbps - MP3の最高音質
- 352 kbps - ATRAC3plusの最高音質 (44.1 kHz / 2 ch)
- 576 kbps - AACの1チャンネル当たりの最大(96kHzの場合)
- 640 kbps - Dolby Digitalの最高音質
- 1.4112 Mbps - オーディオ用CD (CD-DA) の音質(線形量子化非圧縮のリニアPCM)
- 1.5 Mbps - DTSの最高音質。非圧縮・48 kHz・16 bitのステレオ音声の音質
- 4.6 Mbps - 非圧縮・48 kHz・16 bitの5.1chサラウンド音声の音質
- 5.6448 Mbps - SACDのステレオの音質
- 6.1 Mbps - 非圧縮・48 kHz・16 bitの7.1chサラウンド音声の音質
- 16.9344 Mbps - SACDのマルチチャンネル (5.1ch) の音質
- 18 Mbps - Dolby TrueHDの最高音質(Blu-ray Discの場合)
- 24.5 Mbps - DTS-HD Master Audioの最高音質(Blu-ray Discの場合)、非圧縮・192 kHz・64 bitのステレオ音声の音質
映像
- 32 kbps - テレビ電話で話者を認識するために必要最低限な品質
- 64 kbps - 3G-324M (MPEG-4 Visual+AMR) のテレビ電話の最高品質
- 128 kbps - ワンセグの動画 (H.264) の品質
- 1.15 Mbps - ビデオCDのMPEG-1動画(映像のみ)の品質
- 1.374 Mbps - ビデオCDの品質(音声含む)
- 2 Mbps - YouTubeのHD画質モードの最高画質
- 9.8 Mbps - DVD-Videoに記録できる最高画質
- 10.08 Mbps - DVD-Videoに記録できる最高品質(音声・字幕データ等含む)
- 12 Mbps - BS・110度CSデジタル放送の標準放送の品質
- 15 Mbps - 地上デジタル放送のハイビジョン放送の品質
- 23 Mbps - BS・110度CSデジタル放送の2Kハイビジョン放送の品質
- 24 Mbps - AVCHD(H.264+AC-3)の最高品質
- 54 Mbps - BD-Videoに記録できる最高品質(音声・字幕データ等含む)
- 55 Mbps - MPEG-2の最高品質
- 100 Mbps - スーパーハイビジョンをH.265/MPEG-H Part 2/HEVC形式で圧縮したときの品質
- 128 Mbps - Ultra HD Blu-rayに記録できる最高品質(音声・字幕データ等含む)
- 144 Gbps - スーパーハイビジョンの動画非圧縮時の品質
通信、データ記録媒体、コンピュータ内部の転送 など
この節では、どの程度のビット毎秒が、通信、データ記録媒体、コンピュータと周辺機器のデータ転送、コンピュータ内部のデータ転送などで使われるか示す。
- 50 bps - 国際テレックス網
- 300-2400 bps - カンサスシティスタンダード(データレコーダのオーソドックスな記録方式)
- 31.25 kbps - MIDIケーブル
- 56 kbps - アナログ回線モデム (V.90) の最大(受信のみ)
- 100 kbps - I2Cのバスモードの標準モード
- 1.2 Mbps - CDやCD-ROMの1倍速の読込速度
- 1.5 Mbps - USB Low Speed (USB1.0 - 1.1) の最大値
- 3.4 Mbps - I2Cのバスモードのハイスピードモード
- 10.08 Mbps - DVDの1倍速
- 11.00 Mbps - UMDの1倍速
- 11 Mbps - Wifiの11bの最大値
- 12 Mbps - USB Full Speed (USB1.0 - 1.1) の最大値
- 36 Mbps - Blu-ray Discの1倍速の読込速度
- 100 Mbps - 100BASE-TX (Fast Ethernet) の最大値
- 400 Mbps - IEEE 1394a-2000の最大値
- 400 Mbps - LTO Ultriumの非圧縮時の読取速度
- 480 Mbps - USB High Speed (USB2.0) の最大値
- 800 Mbps - IEEE 1394bの最大値
- 1000 Mbps - LTO Ultriumの最大速度
- 1064 Mbps - IDE (Ultra ATA/133)の最大値
- 1.5 Gbps - シリアルATA(SATA)1.0の最大値
- 3 Gbps - シリアルATA 2.0 - 2.5の最大値
- 5 Gbps - USB Super Speed (USB3.0) の最大値
- 6 Gbps - シリアルATA 3.0の最大値
- 6.9 Gbps - Wifiの11ac (wifi5)の最大値
- 10 Gbps - Thunderboltの最大値(2013年には1 Tbpsを予定)・USB 3.1の最大値
- 20 Gbps - Thunderbolt 2の最大値
- 31.2 Gbps - M.2 SSD(PCIe 3.0 x4 NVMe)
- 40 Gbps - USB 4.0の理論値[4]
- 125.6 Gbps - M.2 SSD(PCIe 5.0 x4 NVMe)
上の一覧では標準的な装置を掲示したが、各装置で実際に使われている転送レートは異なることがある。たとえば次のような値である。
- μ-lawやA-lawを使用した電話回線は、約64 kbps。
- DVD - 品質やソースによりビット毎秒が異なるが、通常は1 - 10.08 Mbpsの範囲になる。
- MD - 通常のMDなら292 kbps(モノラル時146 kbps)、MDLPの場合にはそれぞれLP2=132 kbps、LP4=66 kbps。Hi-MDではさらに選べるビット毎秒が増える。
- Blu-ray Disc - 36 Mbpsが1倍であるが、映像は2倍速の72 Mbpsまで対応する。
脚注
注釈
- ^ 例えば『日経コンピュータ』(現・日経XTech)などがこう表記する。
- ^ 詳細は2進接頭辞を参照。
- ^ a b ただし、AM (FM) ラジオ放送が実際に32 (48) kbpsのMP3で伝送されているわけではない。
出典
- ^ 「ビット毎秒」。https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E6%AF%8E%E7%A7%92。コトバンクより2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d 「BPS」。https://kotobank.jp/word/BPS。コトバンクより2025年10月3日閲覧。
- ^ JIS X 0009:1997 [情報処理用語(データ通信)] 用語番号 09.05.17。
- ^ [1]
関連項目
| 表 話 編 歴 データ圧縮方式 | |
|---|---|
| 可逆 | エントロピー符号 一進法 算術 Asymmetric numeral systems(英語版) ゴロム ハフマン 適応型(英語版) 正準(英語版) MH レンジ シャノン シャノン・ファノ シャノン・ファノ・イライアス(英語版) タンストール(英語版) ユニバーサル(英語版) 指数ゴロム(英語版) フィボナッチ(英語版) ガンマ デルタ レーベンシュタイン(英語版) 辞書式(英語版) BPE Deflate Lempel-Ziv LZ77 LZ78 LZFSE LZH LZJB(英語版) LZMA LZO LZRW(英語版) LZS(英語版) LZSS LZW LZWL(英語版) LZX LZ4 ROLZ(英語版) 統計型(英語版) Brotli Snappy Zstandard その他 BWT CTW(英語版) Delta DMC(英語版) MTF PAQ PPM RLE |
| 音声 | 理論 ビットレート 平均(ABR) 固定(CBR) 可変(VBR) コンパンディング 畳み込み ダイナミックレンジ レイテンシ(英語版) 標本化定理 標本化 音質 音声符号化 サブバンド符号化 変換符号化 知覚符号化 コーデック A-law μ-law ACELP ADPCM CELP DPCM フーリエ変換 LPC LAR LSP MDCT 音響心理学 WLPC |
| 画像 | 理論 クロマサブサンプリング 符号化ツリーユニット(英語版) 色空間 圧縮アーティファクト 解像度 マクロブロック ピクセル PSNR 量子化(英語版) 標準テストイメージ(英語版) 手法 チェインコード(英語版) DCT EZW(英語版) フラクタル KLT(英語版) ピラミッド(英語版) RLE SPIHT(英語版) ウェーブレット |
| 映像 | 理論 ビットレート 平均(ABR) 固定(CBR) 可変(VBR) 画面解像度 フレーム フレームレート インターレース 映像品質(英語版) コーデック(英語版) 重複変換(英語版) DCT デブロッキングフィルタ(英語版) フレーム間予測 |
| 理論 | 情報量 複雑性 非可逆 量子化 レート歪み(英語版) 冗長性 情報理論の年表(英語版) |