PV444とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:46 UTC 版)
「ボルボ・PV444/544」の記事における「PV444」の解説
スウェーデンは第二次世界大戦中を通じ中立を守ったため戦禍から免れたが、スウェーデンを囲むヨーロッパ諸国は戦勝国・敗戦国を問わず広範に戦禍を受けており、戦争終結後の厳しい戦後不況の影響からはスウェーデンも免れがたい状況にあった。ボルボ社経営陣は戦後の経済的窮乏の中、会社の生き残りのためには、従来の市場で中級以上のレンジに当たるボルボ車よりも、より小型で経済的な商品を開発することが必須であると洞察、戦時中から新型車の開発を開始していた。 新しい小型車はPV444として1945年2月に発表された。実際の生産は戦争終結後の1946年秋にずれ込んだが、戦後に市場に投入された新型車としては最も早い一台となった。車名のPVはスウェーデン語の「Person Vagn」(乗用車)、444は「4人乗り・4気筒・40馬力」の意味であった。 メカニズムの特徴としてはボルボとして初めて、世界的にも比較的早い段階でモノコックボディを採用し、車両重量を1t以下に抑えたことが特筆される。また、前輪サスペンションも当時のフォードがまだ固定軸であったのに対し、独立懸架を採用した。 エンジンはボルボ初のOHV直列4気筒が新開発された。当初のエンジンはB4B型と呼ばれ、排気量は1,414ccでその名の通り40馬力であったが、1955年にはSUツインキャブ付きのB14A型が追加され、1957年には1,583ccのB16A・B16B(ツインキャブ)に変更された。 1953年には3ドアワゴンの「PV445デュエット」も追加された。1958年までの14年間に約20万台が生産されている。途中の小変更によりA、B、C、D、E、H、K、Lの合計8シリーズがある。当時の日本にも少数ながら輸入された。
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