「cast」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
英語:
cast
キャスト(cast)とは、映画や劇、テレビ番組などの出演者全体を指す言葉である。主役から脇役、エキストラまで、作品に登場する全ての役者を含む。キャストは、物語を進行させる重要な要素であり、彼らの演技や存在感が作品の質を大きく左右する。また、キャストは作品の宣伝やマーケティングにも重要な役割を果たす。特に、有名な役者がキャストに名を連ねると、作品への注目度が高まることが多い。 キャストは、監督やプロデューサー、キャスティングディレクターによって選ばれ、役者の演技力、適性、人気度などが考慮される。また、役者が演じるキャラクターとの相性も重要な選考基準となる。キャストの選考は作品の成功に大きく影響を与えるため、非常に重要なプロセスである。
英語:
cast
「キャスト」とは・「キャスト」の意味
「キャスト」とは、「(テレビドラマなどの)配役」を意味する日本語である。「キャスト」は本来は英語で「cast」となり、「(ものを)投げる」や「(票を)投じる」などの意味を持つ動詞だ。「(役を)割り当てる」の意味もあり、名詞としての使い方には「配役」がある。
「キャスト」の語源・由来
「キャスト」は英語「cast」が、カタカナ語として使われているものである。「cast」の語源は、ゲルマン祖語の「kastona(投げる)」だ。古ノルド語では「kasta(投げる)となり、中期の英語では「casten(投げる)」となった。語源としての主な意味は「投げること」である。
「キャスト」を含む熟語・言い回し
「キャスティング」とは
「キャスティング」は、英語の名詞「casting」がカタカナ語として使われているものである。「casting」には「役の割り付け」や、「釣り糸の投げ込み」などの意味がある。日本では「キャスティングする」として、「役の割り付け」の意味で使われることが多い。釣りをする人の間では後者の意味である。
「キャスト」に関連する用語の解説
「ボートキャスト」とは
「ボートキャスト」は公式のボートレースのライブ配信や、動画コンテンツに特化したWEB映像サービスである。株式会社日本レジャーチャンネルが運営しており、パソコンやスマートフォンなどから無料で視聴できる。
「キャストオフ」とは
「キャストオフ」は英語の「cast off」のことである。「cast off」は動詞と副詞が結びついた句動詞で、他動詞としての使い方は「(~を)投げ(脱ぎ)捨てる」や「(~を)放棄する」などの意味を持つ。自動詞は「(船が)網が放たれる」、「(編み物で)目を止める」などである。名詞では可算名詞として「捨てられたもの(人)」や、「古着」などを表す。限定用法の形容詞(名詞の前に置かれる形容詞)として「(服などを)脱ぎ捨てた」、「(人が)見捨てられた」などとして使う。「キャストオフ」はカタカナ語としては定着していないが、2006年から放送された特撮ドラマ「仮面ライダーカブト」で使用されていた。「仮面ライダーカブト」に登場する「マスクドライダー」が「マスクドフォーム」から「ライダーフォーム」へ変化する際の音声である。「キャストオフ」の音声とともに装甲が脱ぎ捨てられ、超高速移動や必殺技の使用が可能になる。
「キャスト」の使い方・例文
カタカナ語としての「キャスト」は、テレビや演劇の制作者の側で使われることが多い語である。視聴者の側からは「今度のドラマは出演者がよい」などとして、通常の日本語が使われることも多い。「キャスト」の使い方としては「ドラマでは通常、エンディングでキャストがクレジットされる」や、「私は観るドラマを、キャストではなく脚本家で決めている」などがある。「面白い小説は多いが、ドラマ化するとキャストに原作者が口出しすることがあるので注意が必要だ」、「予定していたキャストが急病で、急いで代役を探さなければならなかった」などの例文もある。
「主演に人気俳優を使っても、キャスト全体がよくなければ視聴率は取れない」や、「キャストを選ぶ際は、スキャンダルの少ない俳優がよい」などとしても使える。「最近はドラマのキャストに芸人が起用されることも多い」、「キャストが好きでドラマを見始めたが、ストーリーに馴染めず途中で見るのをやめてしまった」なども「キャスト」を使った文の例である。「今回のドラマはキャストが役に合っていないと思ったが、それぞれの俳優の、これまでとは違う演技が見られて得をした」や、「キャストやストーリー、主題歌などのすべてが合致したとき、ドラマは視聴者から高い支持を得る」などの言い方も可能だ。
別表記:
「cast」とは、ものを投げる・放る・振る・打つ・配役・鋳型を意味する英語表現である。
「cast」とは・「cast」の意味
「cast」には、動詞としての意味がいくつか存在する。
目的語を伴う場合は主に、「投げる」という意味を表す。また目的語の種類によっても意味が変化し、サイコロの場合は「振る」、釣り針などの場合は「投げ込む」、選挙などの票の場合は「投じる」、くじなどの場合は「引く」という意味を表すことがある。また前置詞「at」を伴って、「視線を注ぐ」という意味になる場合もある。
ほかにも、映画や演劇などの作品に対して「役を割り当てる」、加工される金属に対して「鋳造する」、爬虫類に対して「脱皮する」という意味で用いることがある。
また、投げること、投網、運試し、抜け殻、鋳型、医療用ギプスといった可算名詞としての意味もある。
「cast」の発音・読み方
「cast」の発音記号は「kˈæst」または「kάːst」であり、主に「キャスト」と読む。過去形、過去分詞形も同様である。稀に「カスト」と読む場合がある。
「cast」の活用変化一覧
「cast」は不規則動詞であり、過去形は「cast」、過去分詞形は「cast」である。現在進行形では「casting」となる。
「cast」の語源・由来
中期英語のcasten(投げる)、古ノルド語のkasta(投げる)が由来のゲルマン祖語である「kastona(投げる)」、「kosta(投げる、割り当てる)」が語源になっているとされている。「broadcast(放送する)」の語源と同じである。
「cast」の覚え方
「cast」は基本的に「投げる」ことをイメージした意味が多いため、何かものを投げるところをイメージして覚えるとよい。意味としては、「throw」に近い。
「cast」を含む英熟語・英語表現
「be cast」とは
「be cast」とは、castの受身形である。例えば、「be cast down~」で、「意気消沈させられる、降格させられる」、「be cast away~」で「取り残された」というような意味がある。
「castする」とは
「castする」とは、コンピュータープログラミングにおいて、ある変数の型を別の変数の型に変換することを表す表現である。日本語では、「型変換する」という。
「the die is cast」とは
「the die is cast」とは、「さいは投げられた」ということわざを表す英語表現である。「die」は「さいころ」という意味の英単語である。ことわざの意味としては、「もう終わってしまった出来事なので、後戻りができない、後に引けない」という意味を表す。ローマ帝国将軍のユリウス・カエサルが戦闘のために川を渡った際に発した言葉がもとになっているとされている。
「lead cast」とは
「lead cast」とは、映画や演劇などの物語において、「主役」を表す英語表現である。何かしらの行動を起こし、物語を進めるような存在に対して用いることが多い。必ずしも一人だけを指すわけではない。
「cast」の使い方・例文
To cast things out the window is dangerous and should never be done.(窓から物を投げるのは危険であり、絶対にやってはいけないことです。)
I am good at casting my line into the ocean.(私は海に向かって釣り糸を投げ込むのが得意である。)
She decided to cast her vote for the new candidatein this election.(彼女は今回の選挙で、新人の候補に一票を投じることにした。)
He was cast in a theater role that he had longed for, so he worked hard in rehearsals.(あこがれていた演劇の役に配役されたので、必死に稽古に励む。)
You need to cast your eye over the papor for Afternoon meetings.(あなたは午後の会議のために、書類に目を通す必要がある。)
Due to a ship accident, he was cast away unpopulated island.(彼は船の事故のために、無人島に取り残された。)
I cast a lottery to try my luck and got a very good result.(運試しにくじを引いたら、とても良い結果が出ました。)
Metal is cast in the factory to make airplanes.(飛行機を作るための金属を、工場で鋳造する。)
I broke a bone during an exercise and had to wear a cast for a month.(運動中に骨折してしまったので、1か月間ギプスをつけなければいけなくなった。)
The die is cast, There's no point in having regrets.(さいは投げられたので、後悔しても仕方がない)
We will be casting a keen eye on promising athletes.(有望な選手に対して、熱い視線を注ぐ。)