村田沙耶香とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

村田沙耶香

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読書

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むらたさやか

女流小説家。
1979年、生まれ。
コンビニ人間」で第155回芥川賞を受賞。

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関連ブログ

カタコトニツイテ4日前

「コンビニ人間/村田沙耶香」の感想と紹介250.コンビニ人間/村田沙耶香 私は世界の部品になって、この「朝」という時間の中で回転し続けている。(p.6) コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 大学卒業後も就職することなく、コンビニエンスストアでアルバイトを続ける女性の生活と人生観を描き、第155回芥川賞を受賞した、村田沙耶香の長編小説。 36歳未婚である主人公の女性は、生活の全てをコンビニアルバイトに費やし、ほかの物事には興味を示すことなく、世界の一部として生きていた。 周囲の訝しむ目線から逃れるように、機械的に近くの人々の言動を真似していく。本人にその気はなくとも、世界から弾きだされないように、誰…

#コンビニ人間#村田沙耶香#本#小説#読書

ネットで話題

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356ブックマーク『コンビニ人間』著者・村田沙耶香「普通に見える人たちも、じっくり話すと変なところがある」 - りっすん by イーアイデムwww.e-aidem.com

228ブックマーク「殺人シーンを書くのが喜び」“クレイジー”と呼ばれる芥川賞作家・村田沙耶香の肖像(てれびのスキマ) - エキスパート - Yahoo!ニュースnews.yahoo.co.jp

76ブックマーク作家選・気分に寄り添う読書道――村田沙耶香「子供時代を思い出したいときに読みたい本」〈後編〉:NikkeiLUXEwoman.nikkei.com

57ブックマーク村田沙耶香という毒を飲む - 沖縄で島猫と遊ぶ日々・(ΦωΦ)隠居編catpower.hatenablog.com

45ブックマーク村田沙耶香さん:芥川賞発表当日も変わらずコンビニバイト 今後は「店長に相談」 - 毎日新聞mainichi.jp

35ブックマーク村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」realsound.jp

29ブックマーク「自分の闇よりも深いものに祈る」――小説家・村田沙耶香の描く孤独/荒井裕樹×村田沙耶香 - SYNODOSsynodos.jp

25ブックマーク世界全体があなたを愛する楽園 - 村田沙耶香「消滅世界」 - 未翻訳ブックレビューkaseinoji.hatenablog.com

24ブックマーク「多様性」の気持ちよさに負けて 村田沙耶香さんの後悔:朝日新聞デジタルwww.asahi.com

関連ブログ

一人ぼっちユウトの日記15日前

『コンビニ人間』を読んで『コンビニ人間』を読んで感じたことこんにちは、みなさん!一人ぼっちユウトです。今日は、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』について語りたいと思います。この本、読んだことありますか?もしまだなら、ぜひ手に取ってみてください。きっと共感できる部分がたくさんあるはずです。 コンビニという舞台の魅力まず、この物語の舞台となるコンビニ。誰もが一度は訪れたことがある場所ですよね。村田さんは、この日常的な場所を通じて、現代社会の孤独や違和感を見事に描き出しています。主人公の古倉恵子が感じる「普通」とは何かという問いかけは、私たち自身にも突き刺さるものがあります。 恵子の生き方に共感恵子の生き方、どう思いましたか…

#一人ぼっち#孤独#自由#独身#一人暮らし#村田沙耶香#コンビニ人間#ファッション#アクセサリー#おひとり様

シングル スマイル1ヶ月前

ハコブネ 村田沙耶香ハコブネ (集英社文庫) 作者:村田 沙耶香 集英社 Amazon 自らの性に疑問を抱く里帆、女であることに固執する椿、生身の男性と接しても実感を持てない千佳子。三人の交差する性はどこへ向かうのか。 ★★★☆☆ レビュー 著者の作品は人間の内面というか奥底の闇の部分をえぐる様なものが有って興味深いんだけど、本書もまた人の内面を露わにする。 3人の女性を登場させて性的マイノリティを描いている。今時なテーマだなと思うものの、LGBTとか同性愛者とかそういう枠組みにとらわれないグレーな部分を丁寧に描いている。なのでこのテーマありきで書きました、という様なフィクション感だとか、LGBTってこんな感じだ…

#村田沙耶香#ハコブネ

Blcrackreverse1ヶ月前

異色の芥川賞作!『コンビニ人間』が現代社会に問いかける「生きる意味」芥川賞というと難解なイメージだったんですが、近年はそういった作品ばかりでもなくなってきているんでしょうね。 『コンビニ人間』 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon 「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。 「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。 ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……

#村田沙耶香#本#小説

こうきちの小屋 はるのこうきち雑記ノート1ヶ月前

読書の夏 その2また本を読めた。 「クラスメイトの女子、全員好きでした」 「殺人出産」 「クラスメイトの女子、全員好きでした」以前図書館で見かけた時、単行本の装画がかわいくて惹かれた。借りるか迷ったが、最終的には借りなかった。「もしかすると少年時代の思い出したくないことまで思い出させられる内容かもしれない・・・」と尻込みして。その後、テレビドラマ化されたらしいと知り、面白いんだろうなと思って借りてみた。おもしろかった。私は好きだった。私はこういう本、好きだ。 ただ、お下品な文章がちょくちょくあるので、女性にはウケない気がするし、女性にはお薦めしない。潔癖な男性にもお薦めしない。少年時代のエピソードで語られるお…

#クラスメイトの女子、全員好きでした#爪切男#北村人#殺人出産#村田沙耶香

KoTomの徒然2ヶ月前

普通とは誰にとっての普通なのか(コンビニ人間)今回は村田沙耶香さんの小説、「コンビニ人間」から問題をピックアップしていきたいと思います。話については読まれるのが一番は早いというのと、あらすじを読んでもらった方がきれいにまとまっていると思うのでそっちにお任せします。 コンビニ人間 (文春文庫) 作者:村田 沙耶香 文藝春秋 Amazon この本では自分では普通の道理だと思って行動しているのだけれども、周りからは異常だと思われてしまう主人公が登場します。 定性的に見るとこの主人公は発達障害の可能性が高いです。専門家ではないのであやふやですが自閉症、ADHDの傾向が見られますね。 繰り返しになりますが、主人公は自分の行動が普通だと思って生活して…

#読書#コンビニ人間#村田沙耶香

本好きの秘密基地2ヶ月前

丸の内魔法少女ミラクリーナ/村田沙耶香今回は村田沙耶香さんの『丸の内魔法少女ミラクリーナ』を紹介します。 タイトルだけ見たら児童書っぽくて、スルーするところですが。 村田沙耶香さんが書いたとあらば、これはシュールな物語な予感がする。 丸の内OLが魔法少女になった気分で、社会のあらゆるちょっとした悪を成敗していく的な!? かなり期待大なのですが、こちらも1年くらい寝かせていましたよ。(買って満足するタイプです) 目次 あらすじ 感想 『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 『秘密の花園』 『無性教室』 『変容』 最後に あらすじ クレイジーな心と世界で当たり前の根本を問いただす4つの短編。 感想 やはり村田沙耶香さんの世界はクレイジーで最高…

#丸の内魔法少女ミラクリーナ#村田沙耶香

wasabitan’s blog2ヶ月前

読書の夏その93。「コンビニ人間」著者 村田沙耶香 長編 単行本 176ページ 発売日 2018/9/4 読み終えるのにかかった時間 2時間 「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。 引用:Amazon 芥川賞に手を出すには勇気が入りました笑 芥川賞はなんとなく敷居が高いとい…

#コンビニ人間#芥川賞#村田沙耶香#読書

ひよこの本棚3ヶ月前

ふるえる、ふえる。『地球星人』 村田 沙耶香 新潮社(2021) なんという作品を読んでしまったんだ… と呆然とする。 そんな読後感でした。 生き延びるためには、世界が求める役目を果たさなければならない。 働き、産み育てる、部品。 いっそ何も不思議に思わないくらい、洗脳されきってたら、楽なのに。 あまり表には出さないかもしれませんが、この感覚がわかる人は結構いるんじゃないかな、と思います。 みんな大人だから、見えないフリ、知らないフリをしているだけなのかもしれません。 繁殖ではなく伝染、という表現がものすごく好きでした。私の中では「共振する」という言葉が出てきました。 ふるえる、と、ふえる。 おもしろくて新しい…

#地球星人#村田沙耶香#読書記録

立ち向かう振りの妄想癖3ヶ月前

『生命式』 村田沙耶香内容(amazonより引用) 夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。文学史上、最も危険な短編集! 生命式 (河出文庫) 作者:村田沙耶香 河出書房新社 Amazon 感想(ネタバレなし) 「村田沙耶香はヤバい」という噂はかねがね聞いていたが、実際ヤバかった。衣食住のどれかが狂っている世界や人ばかり登場するので、読んでいるとこちらの倫理観まで侵食されるような悍ましさがある。 冒頭の表題作が一番ヤバい。死人をみぞれ鍋の具にしてそれを生前の友人同僚でつついて時たま男女が「受精してきます」と席を立…

#小説#村田沙耶香

Yondaful Days!1日前

ナオコーラさんが透けすぎる小説~山崎ナオコーラ『あきらめる』あきらめる作者:山崎 ナオコーラ小学館Amazon山崎ナオコーラさんの本は比較的多く読んでいて、前作『ミライの源氏物語』にも共感し、出演したラジオ番組も楽しく聴いたので、親しみのある作家と言える。 文学の力を信じていて、文学を通じて世界にモノ申したい、少しでも社会を良くしたい、そういった意気込みを感じて、とても応援したい作家だが、いわば野心作と言えるこの本で、その「野心」は世界に伝わるのだろうか、と考えてしまった。自分の考える問題点は、ひとことで言うと、山崎ナオコーラさんの姿が透けて見えすぎるということ。 「今、私はこのような社会問題について、こういった問題意識を持っています」というのは、エッ…

やまもおちもいみもない話がしたい1日前

活動できた朝散歩をし、図書館も行けた。午後は寝てたけど…。まぁよし。 図書館に行くから本を読むことになるけど、読むとやっぱり面白いね。 何か批評的なことを言ったり書いたりすることはできないけど、小説を読んで、こんなことを書けるなんてすごいな~って思うだけでも楽しい。こんな施設を発明してくれたどこかの人、ありがとう。 今日読んだ本 樺沢紫苑「ストレスフリー超大全」 星野智幸「だまされ屋さん」 村田沙耶香「信仰」

詩的夢幻1日前

丸の内魔法少女ミラクリーナ丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫) 作者:村田 沙耶香 KADOKAWA Amazon ちょうど今魔法少女ものの小説を書いてるので、読んでみた。 コンビニ人間の作者さんなんだね。 小学生の頃から魔法少女ごっこ遊びをしている主人公がミドサーになっても魔法少女ごっこ遊びをしているという話で。単純な話に思えるけど結構深い話だった。 最後の変容って話が良かったな。 主人公がパートに勤めていてそこの大学生たちが口をそろえて言う「なもむ」っていう感情が共感できず「怒り」もしないサイボーグみたいな感じになった若い人たちに共感できず、モヤモヤしながら生活を送る。学生時代のバイト先の同性の先輩の当時イケイ…

にくうどん2日前

悪は存在しなかった美的人間の条件に対する侵犯と反芻的旋回 おい、社会。18のミスで全面的に負けになるの勘弁してくれ。定型の論理で語るな。情けないことを言うと体感年齢やっと16だ。というか振る舞い方がそれくらいになってきた。 ときに同級生の18くらいでの振る舞い・選択を見渡してみる。まず確実に一点あいつらは大人だった。ガキじゃねぇ。衝動の赴くままにシャドーボクシング(たまに人に当てていた)のと比べて、あいつらは舞踏のように力の戯れを統御していた。エリクソンの発達段階から導くに、当時18歳であるのに関わらず、児童期で有能感・万能感を得ることに必死だったのだろう。当時周りにいた人間ごめん、申し訳ねぇ。自分の発達で言い…

生活の日記3日前

2024-10/13 花の香 立ちあがリーヨ急に嫌になった。こういう時は暗い音楽を聴いて、型に嵌める。 創作を消費するだけの、それを当たり前だと思っている人達は、健康的だと思う。 今日を摘め。(その日の花を摘め。)私の好きな言葉。 キタニの、夜警とSad Girlと花の香を聞いた。やっぱりキタニは良い。素晴らしい。久々に聞いたけどとても良い。花の香が凄い。聞く文学。 こういう小説が読みたくなった。前から読みたいと思っていた川端康成の雪国、読もうかな。 自分もこんな叙情的で艶やかな恋がしたい、と思った。決して手に入らない踊り子の女に恋をしたい。この世のものとは思えないほどの白い肌に、熟した果実のように赤い唇。(伊豆の踊子読もうかな。川端康…

たすく10日前

【23】本こんにちは。 昨日の話です。 昨日は久しぶりに自転車で遠出しました。特に用事もなかったのでとりあえずいつもは行かない方面に行くことにしました。 まずは自転車で1時間弱のショッピングセンターに行きました。経路的にはそこまで複雑じゃないけど、緩やかな上り坂が続いている道だったから地味に辛かったです。11時前でまだ昼食を食べる感じでもなかったので食料品売り場で水を買って適当に時間を潰しました。家にいるのと変わらない…… 近くでイベントをやるという告知をみた気がするなと思って再度確認したら来週の土曜でした。悲しい。来週の土曜は予定があるから行けないな…… 昼食をとった後、近くにある書店に寄りました。 …

ポケットの中には小さな愛を14日前

凪のこころでねNEW陶芸教室での初作品が完成した 可愛い~!!!(言うて大皿と花瓶は体験で作った時のものなので、削り&釉薬掛け共に先生だけれども)重ねがけってこんなに綺麗な色になるんだと感激。手捻りで作った猫おばけちゃんは白の絵の具で塗ったもののあんまり発色しなかった。が、とぅるとぅるで可愛い。次回は白い釉薬で試してみたい。 あわよくばプレゼントできるレベルのものを作れるようになりたい!(なる!) そして作品を受け取った同日は土練り~ろくろ成形までやった。 菊練りという土を菊のような形にリズムよく捏ねていく基礎の工程があるんですが、これがにっちもさっちもいかない。先生はサク~っと綺麗な菊を生み出してたのに、…

リストと残響15日前

2024年9月後半に読んだ本・数少ないほぼ全作(漫画原作・メディアミックスは除く)を追いかけている作家。 ・今回は特典書き下ろしなどの短編を集めた短編集。ファンサービス寄りの内容。 ・なぜか2ヶ月くらい発売が延期していた。 短物語 作者:西尾維新 講談社 Amazon ・劇場版のノベライズ? 当時はアマプラの配信で見た気がするけれど。コロナの影響もあったのかも。 ・改めてノベライズを読むと、話の筋自体は割と単調だったなと思う。アクションとかギミック演出とかで話が展開していたのだと再認識。 PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR (集英社文庫) 作者:華南恋,サイコパス製作委員会 集英社 A…

みずうみ202316日前

「憐れみの3章」2024年アメリカ・イギリス合作/原題:Kinds of Kindness/監督:ヨルゴス・ランティモス/165分/2024年9月27日〜日本公開 ヨルゴス・ランティモスらしい異様さや不条理、気まずいユーモアに満ちた作品。 ただ、難解なのかと言われたら、そうではないと私は思う。 誰にでも気軽に勧められる作品ではないし、人によってはすごく嫌いかもなあとも思うけど。 作品は邦題の通り、三章で構成されている。 どの物語も、奇天烈で過剰な人々が織りなすグロテスクさと滑稽さの合わせ技みたいな物語。 各エピソードを、同じ役者たちが全く違った人物を演じるという趣向が面白い。 出てくるキャラクターたちが、あら…

別に書くほどじゃないけど…17日前

文芸誌を一年間読んでみるチャレンジ 9月の定例報告会今年1月から始まった「文芸誌を一年間読んでみるチャレンジ」も残すところ3ヶ月となりました! めちゃくちゃあっという間だったよね!? 文芸誌自体を読むのに1ヶ月かかって、読み終わったと思ったらもう次が出ていているから、体感として一冊がずっと続いているような気がするとかしないとか。時間感覚をバグらせてくれる文芸誌チャレンジ、今月の見どころをご紹介します! 文學界/(ちょっとだけ)ユリイカ9月号・若輩 今月の特集は「短歌と批評」ということで、すごく売れたっぽい。完売したとか。こんなことなら2冊買っておけばよかったかも。保存用と…… まずは読切小説が三篇。川上弘美『くぐる』はSFだった。主人公が人生で…

りぼんの読書ノート17日前

2024/9 Best 31.シソンから、(チョン・セラン) 朝鮮戦争で家族を失い、海外出稼ぎの際に白人男性から惨憺たる目に遭っても生き延びて、帰国後には著名な知識人となり、ユーモアを忘れずに多くの仕事をこなし、2度の結婚で授かった4人の子供を育てあげた後に、大往生を果たしたシソンの10周忌に際して、子供たちや孫たちはどのような捧げ物を準備したのでしょう。著者が祖母に対して「彼女が持つことのできなかった人生をプレゼント」したという本書は、20世紀を生き抜いた女性たちに対して21世紀から捧げる愛」がテーマとなっています。 2.月ぞ流るる(澤田瞳子) 赤染衛門は中宮彰子のサロンにおけるリーダーであり、『栄花物語正編』の著者…

シングル スマイル17日前

消滅世界 村田沙耶香消滅世界 (河出文庫) 作者:村田沙耶香 河出書房新社 Amazon 人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく・・・ ★★★☆☆ レビュー 解説の通り、妊娠は人工授精が当たり前になり夫婦間での性行為は近親相姦とされる近未来が舞台。完全に管理される妊娠~育児は果たして楽園と呼べるのか。 相変わらず「セックス」というタブーに切り込んでくる。でもそこにエロティシズムは感じられない。むしろヤバさを感じて以前読んだ「地球星人」を彷彿させる。地球星人はかなりヤバかったけど、それに比べると洗練はされている。 妊…

wceoのブログ18日前

読書⑳「破局」遠野遥著2020年芥川賞受賞作。 あらすじは以下の通り(河出書房新社より) 充実したキャンパスライフ、堅実な将来設計、そして新たな恋――。肉体も人生も、潔癖なまでに鍛え上げた私に、やがて訪れた破局とは。現代の実存を問う芥川賞受賞作がついに文庫化。 「私」は嫌味な男だ。にもかかわらず、いつの間にか恐ろしいほど共感している。――小川洋子スポーツによって他者を滅ぼし、同時にセックスによって他者から滅ぼされてゆく展開は見事。新しい才能に目を瞠らされた。――平野啓一郎ほとんどゾンビ化している人間たちによる群像劇。この作者は、きっと、手練(てだれ)に見えない手練になる。――山田詠美村田沙耶香『コンビニ人間』にも通…