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下天地蔵

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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸3ヶ月前

【私本太平記 第1巻 〜🪷下天地蔵🤲大きな御手🌺ばさら大名】まだ除夜の鐘には、すこし間がある。 とまれ、今年も大晦日《おおつごもり》まで無事に暮れた。 だが、あしたからの来る年は。 洛中の耳も、大極殿《だいごくでん》のたたずまいも、 やがての鐘を、 偉大な予言者の声にでも触《ふ》れるように、 霜白々と、待ち冴えている。 少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com 🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷 【ふるさと納税】京都・遊絲舎/真綿紬の絹糸が映える。丹後帯 半幅帯「源氏香」(白) 半幅帯 源氏香 絹糸 シンプル …

#下天地蔵#大きな御手#ばさら大名#足利尊氏#太平記

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いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸3ヶ月前

【10分で聴く私本太平記2】下天地蔵3〜4🪷〜足利又太郎尊氏殿‥いささか 酒癖がお悪いようで🙀いくら酔っ払っても 犬さん🐶に狼藉はいかんよ‥by 🐈‍⬛【私本太平記3 第1巻 下天地蔵③〈げてんじぞう〉】 🍶現執権高時の田楽好きも、狂に近いが、闘犬好みは、もっと度をこしたものである。 鎌倉府内では、月十二回の上覧闘犬があり、武家やしきでさえ闘犬を養って‥ 十数名の武者は、 みな小具足《こぐそく》の旅姿だった。 といってもあらましは、 足軽程度の人態《にんてい》にすぎない。 争いあって、一碗ずつの酒を持ち、 干魚か何かを取ってはムシャムシャ食う。 そしてやや腹の虫がおさまり出すと、 こんどは野卑な戯《ざ》れ口《くち》で果てしもない。 彼らには、片隅の先客など、眼の外だった。 又太郎の方でも、思わぬ光景を肴《さかな》として、 声も低めに、ひそと、…

#鎌倉殿#紀州犬#熊野新宮#下天地蔵#田楽

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記8 第1巻 下天地蔵8完〈げてんじぞう〉】上杉憲房は以前からこの甥が好きらしい。又太郎の方でも甘えた頼みを抱いていた。それはこの人が、母の兄であるという親近感だけのものではなかった。六波羅はもう夕《ゆうべ》の灯だった。 彼の姿を見ると、右馬介はすぐ侍部屋から走り出て迎えたが、 なにか冴えない容子ですぐ告げた。 「若殿。ついにここのご宿所を嗅《か》ぎつけてまいりましたぞ」 「嗅ぎつけて。……誰がだ」 「大晦日《おおつごもり》の小酒屋での」 「あ。あの犬家来どもか。それが」 「探題殿へ訴え出たため、 検断所から何やら御当家へきついお沙汰のようです」 「足利又太郎と知ったのか」 「そこのほどは分りませぬが、 上杉殿には、甥《おい》どのが立帰ったら、 すぐにも旅支度して、東《あずま》へ帰れとの仰せなので」 「伯父上は、奥か。 ——いや旅支度など急がずともよい。 ちょうどおいでなれ…

#足利尊氏#下天地蔵#棟梁#行幸#後醍醐天皇

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記7 第1巻 下天地蔵7〈げてんじぞう〉】地蔵の両面とは、つまりは、わしのことだった。だから、我が子の両面をよう知っている母が言っていたのだ。地蔵菩薩を以て終身の守護にしようと思った。老歌人の為定から 「……お供も召されずお一人でか」と、 いぶかられたのもむりはない。 いつもの右馬介さえ今日は連れていなかったのだ。 都は知らず東国では源氏の名流、 武門の雄と見なされている足利氏の曹司《ぞうし》である。 ゆらい遠国者の上洛ほど 派手をかざって来るものといわれているのに、 飄《ひょう》として、一人で門を叩くなどはおかしい。 先で偽者と過《あやま》られなかったのも、 思うに、彼にはこんな場合もあろうかと、 とくに心をつかってくれたらしい母の添文《そえぶみ》のお蔭だった。 彼にもそれが分っていよう。 やがて為定の門を辞して、あてどなく町を行くうち、 ふと、石の地蔵尊を路傍に見かける…

#六道#羅刹#地蔵菩薩#閻魔大王#下天地蔵

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記5 第1巻 下天地蔵5〈げてんじぞう〉】🎍「‥あの傲慢な生き物が、わしには、まざと、鎌倉の執権殿そッくりに見えてきたのだ。そこが酒だな。もう余りは過ごすまい」「右馬介、右馬介っ。早く来い。逃げるが一手だぞ」 わざと五条橋を避け、 主従とも、七条河原へまぎれたのは、 相手の追尾《ついび》よりも、帰る先と、 身分を知られることの方が、 より恐《こわ》かったからにちがいない。 「いやどうも、若殿のお悪戯《わるさ》には、 驚きまいた。物にもよりけり、相手にもよるものを」 「やはり酒のなせる業《わざ》だったな」 「そんなお悪いご酒癖《しゅぐせ》とは、 ついぞ今日まで、右馬介も存じませんでしたが」 「はははは。犬も悪かった。 あの傲慢《ごうまん》な生き物が、 わしには、まざと、 鎌倉の執権殿そッくりに見えてきたのだ。そこが酒だな。 もう余りは過ごすまい」 「こ…

#下天地蔵#闘犬#北条泰時#北条時頼#北条時宗

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記4第1巻 下天地蔵④〈げてんじぞう〉】🍶🐕「‥おれが抑えていればこそだが、押ッ放したら、われのどこへ噛ぶりつくかも知れぬぞ」「よいとも。もう一度足であやしてやる。放せ」放されたが‥「……ふ、ふふふふ」 つい、又太郎は、 独り笑いを杯に咽《むせ》ばせてしまった。 と共に、酒に酔った犬飼の手綱《たづな》を抜け、 いつのまにか側へ来て、 自分の足もとを嗅いでいた紀州犬の鼻ヅラを見たので、 いきなり足をあげて蹴飛ばした。 ——それは、まったく彼の意識なき衝動か、 酒興《しゅきょう》の発作ではあったらしいが。 人間どもに仕えられて、 近ごろ驕《おご》っていた犬である。 けんっ—— と、するどく悲鳴して、四肢を退くと、 怒りを眸に示して、ひくく唸《うな》った。 犬以上にも驚いたのは、 飲みはしゃいでいた人間どもの方である。 場所はせまい小酒屋の土間。 「——すわ」 といっても、 小…

#禰宜#下天地蔵#鎌倉殿#闘犬#紀州犬

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記3 第1巻 下天地蔵③〈げてんじぞう〉】🍶現執権高時の田楽好きも、狂に近いが、闘犬好みは、もっと度をこしたものである。鎌倉府内では、月十二回の上覧闘犬があり、武家やしきでさえ闘犬を養って‥十数名の武者は、 みな小具足《こぐそく》の旅姿だった。 といってもあらましは、 足軽程度の人態《にんてい》にすぎない。 争いあって、一碗ずつの酒を持ち、 干魚か何かを取ってはムシャムシャ食う。 そしてやや腹の虫がおさまり出すと、 こんどは野卑な戯《ざ》れ口《くち》で果てしもない。 彼らには、片隅の先客など、眼の外だった。 又太郎の方でも、思わぬ光景を肴《さかな》として、 声も低めに、ひそと、ただ杯を守っていた。 「右馬介。……どうやら鎌倉者らしいな」 「さようで。話ぶりでは、鎌倉から紀州熊野へ、 何かの御用で行った帰路の者かと察しられますが」 「む。うなずかれることがある。 先ごろ、熊野新宮へ…

#紀州犬#闘犬#北条高時#足利尊氏#下天地蔵

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸4ヶ月前

【私本太平記1第1巻 下天地蔵①〈げてんじぞう〉】🍶まだ除夜の鐘には、少し間がある。とまれ、今年も大晦日《おおつごもり》まで無事に暮れた。だが、あしたからの来る年は。洛中の耳も、大極殿の佇まいも‥まだ除夜の鐘には、すこし間がある。 とまれ、今年も大晦日《おおつごもり》まで無事に暮れた。 だが、あしたからの来る年は。 洛中の耳も、大極殿《だいごくでん》のたたずまいも、 やがての鐘を、 偉大な予言者の声にでも触《ふ》れるように、 霜白々と、待ち冴えている。 洛内四十八ヵ所の篝屋《かがりや》の火も、 つねより明々と辻を照らし、 淡い夜靄《よもや》をこめた巽《たつみ》の空には、 羅生門の甍《いらか》が、夢のように浮いて見えた。 そこの楼上などには、いつも絶えない浮浪者の群れが、 あすの元日を待つでもなく、 飢《う》えおののいていたかもしれないが、 しかし、 とにかく泰平の恩沢《おんたく》ともい…

#私本太平記#吉川英治#下天地蔵#足利尊氏#一色馬之助

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸3ヶ月前

【10分で聴く私本太平記4】下天地蔵7〜8🪷 尊氏殿の母上は、大魔王と大慈悲の両面を持つ地蔵菩薩を信仰していた。ふと旅の路傍で、両面を持つ地蔵菩薩を自分の守護仏にすることに決めた。【私本太平記7 第1巻 下天地蔵7〈げてんじぞう〉】 老歌人の為定から 「……お供も召されずお一人でか」と、 いぶかられたのもむりはない。 いつもの右馬介さえ今日は連れていなかったのだ。 都は知らず東国では源氏の名流、 武門の雄と見なされている足利氏の曹司《ぞうし》である。 ゆらい遠国者の上洛ほど 派手をかざって来るものといわれているのに、 飄《ひょう》として、一人で門を叩くなどはおかしい。 先で偽者と過《あやま》られなかったのも、 思うに、彼にはこんな場合もあろうかと、 とくに心をつかってくれたらしい母の添文《そえぶみ》のお蔭だった。 彼にもそれが分っていよう。 やがて為定の門を辞して…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸3ヶ月前

【10分で聴く私本太平記3】下天地蔵5〜6🪷〜足利又太郎尊氏殿、今度は新千載和歌集を撰した 冷泉為定殿に会いに行く。和歌の学びも武家の嗜み🌟勉強は大事なり📕by 😼【私本太平記5 第1巻 下天地蔵5〈げてんじぞう〉】🎍「‥あの傲慢な生き物が、わしには、まざと、鎌倉の執権殿そッくりに見えてきたのだ。そこが酒だな。もう余りは過ごすまい」 「右馬介、右馬介っ。早く来い。逃げるが一手だぞ」 わざと五条橋を避け、 主従とも、七条河原へまぎれたのは、 相手の追尾《ついび》よりも、帰る先と、 身分を知られることの方が、 より恐《こわ》かったからにちがいない。 「いやどうも、若殿のお悪戯《わるさ》には、 驚きまいた。物にもよりけり、相手にもよるものを」 「やはり酒のなせる業《わざ》だったな」 「そんなお悪いご酒癖《しゅぐせ》とは、 ついぞ今日まで、右馬介も存じませんでし…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸4ヶ月前

【10分で聴く私本太平記1】大晦日に酔っ払って よだれ出して寝てる又太郎‥実は足利尊氏さんの若い頃だって😳 意外じゃんねえ by ネコ様🐈🪷下天地蔵1 〈げてんじぞう〉🪷 第1巻 まだ除夜の鐘には、すこし間がある。 とまれ、今年も大晦日《おおつごもり》まで無事に暮れた。 だが、あしたからの来る年は。 洛中の耳も、大極殿《だいごくでん》のたたずまいも、 やがての鐘を、 偉大な予言者の声にでも触《ふ》れるように、 霜白々と、待ち冴えている。 洛内四十八ヵ所の篝屋《かがりや》の火も、 つねより明々と辻を照らし、 淡い夜靄《よもや》をこめた巽《たつみ》の空には、 羅生門の甍《いらか》が、夢のように浮いて見えた。 そこの楼上などには、いつも絶えない浮浪者の群れが、 あすの元日を待つでもなく、 飢《う》えおののいていたかもしれないが、 しか…