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沙弥満誓

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関連ブログ

大和の国のこころ、万葉のこころ11日前

ここにありて筑紫やいづち・・・巻第4-572~575訓読 >>> 572まそ鏡(かがみ)見飽かぬ君に後(おく)れてや朝夕(あしたゆうへ)にさびつつ居(を)らむ 573ぬばたまの黒髪(くろかみ)変はり白(しら)けても痛(いた)き恋には会ふ時ありけり 574ここにありて筑紫(つくし)やいづち白雲(しらくも)のたなびく山の方(かた)にしあるらし 575草香江(くさかえ)の入江にあさる蘆鶴(あしたづ)のあなたづたづし友なしにして 要旨 >>> 〈572〉何度お逢いしても見飽きることのない貴方に取り残され、朝も夕もさびしくなりました。 〈573〉黒髪が年をとって白くなっても、まだ辛い恋に会うなんて。こんなこともあるのですね。 〈574〉ここ大和から筑紫を…

#万葉集#巻第4#沙弥満誓#大伴旅人

関連ブログ

万葉集の歌碑めぐり2年前

万葉歌碑を訪ねて(その1939)―岐阜県養老町 養老神社―巻三 三五一・三三六●歌は、「世間を何に譬へむ朝開き漕ぎ去にし船の跡なきごとし(巻三 三五一) 「しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ(巻三 三三六)」である。 岐阜県養老町 養老神社万葉歌碑(沙弥満誓) ●歌碑は、岐阜県養老町 養老神社にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「沙弥満誓詠綿歌一首 造筑紫觀音寺別當俗姓笠朝臣麻呂也」<沙弥満誓(さみまんぜい)、綿(わた)を詠(よ)む歌一首 造筑紫觀音寺別当、俗姓は笠朝臣麻呂なり> (注)べったう【別当】名詞:①朝廷の特殊な役所である、検非違使庁(けびいしちよう)・蔵人所(くろうどどころ)・絵所・作物所(つくもどころ)などの長官。②院・親王家・摂関家・…

#万葉歌碑巡り#万葉集#萬葉集#沙弥満誓#養老神社

大和の国のこころ、万葉のこころ2年前

世間を何に譬へむ・・・巻第3-351訓読 >>> 世間(よのなか)を何に譬(たと)へむ朝開(あさびら)き漕(こ)ぎ去(い)にし船の跡(あと)なきごとし 要旨 >>> 世の中を何に譬えたらよかろう。船が夜明けに漕ぎ去ったあとには何の跡形もなくなってしまう。人生もそんなものだろうか。 鑑賞 >>> 沙弥満誓(さみまんぜい)が、大伴旅人の「酒を讃める歌」(巻第3-338~350)に呼応して詠んだ作ともいわれ、すぐその次に載せられている歌です。世間を仏者のいう無常という面から捉え、上2句が自問、3句以下が自答した形になっています。「朝開き」は、港に泊まっていた船が夜明けとともに漕ぎ出すこと。当時、大宰府にあった満誓は、自然と海に接するこ…

#万葉集#巻第3#沙弥満誓

大和の国のこころ、万葉のこころ3年前

筑紫の綿は暖けく見ゆ・・・巻第3-336訓読 >>> しらぬひ筑紫(つくし)の綿は身に付けていまだは着(き)ねど暖(あたた)けく見ゆ 要旨 >>> 筑紫の綿で作られた着物はまだ肌身につけて着たことは無いけれど、いかにも暖かそうに見える。 鑑賞 >>> 題詞に「沙弥満誓(さみまんぜい)、綿を詠む歌」とある1首です。「しらぬひ」は語義未詳ながら「筑紫」の枕詞。「綿」を詠んだのは、当時、蚕の繭から紡いだ真綿は、九州の特産品の一つだったことが背景にあるようです。ただし、この歌の解釈にはやや怪しいところがあり、「筑紫の綿」は筑紫の女を意味し、「筑紫の女をまだ抱いたことはないが、よさそうだ」の寓意だとする見方もあります。 沙弥満誓(生没年未詳)…

#万葉集#巻第3#沙弥満誓#筑紫#セクハラ

万葉集の歌碑めぐり4年前

万葉歌碑を訪ねて(その920)―太宰府市観世音寺 観世音寺―万葉集 巻三 三三六●歌は、「しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ」である。 観世音寺万葉歌碑(沙弥満誓) ●歌碑は、太宰府市観世音寺 観世音寺にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「沙弥満誓詠綿歌一首 造筑紫觀音寺別當俗姓笠朝臣麻呂也」<沙弥満誓(さみまんぜい)、綿(わた)を詠(よ)む歌一首 造筑紫觀音寺別当、俗姓は笠朝臣麻呂なり> (注)べったう【別当】名詞:①朝廷の特殊な役所である、検非違使庁(けびいしちよう)・蔵人所(くろうどどころ)・絵所・作物所(つくもどころ)などの長官。②院・親王家・摂関家・大臣家などで、政所(まんどころ)の長官。③東大寺・興福寺・法隆寺などの大寺で、寺務を総括する最…

#万葉歌碑巡り#万葉集#沙弥満誓#観世音寺

湯飲みの横に防水機能のない日記19年前

微妙に腐女子の万葉集今回は「イケてない」もしくは「行けなかった」男たちの歌、第三弾。 もしかしたら、これ、シリーズになるかもしれない。 沙弥満誓歌一首 世間乎 何物尓将譬 旦開 榜去師船之 跡無如 (351) 世の中を 何に譬(たと)へむ 朝開き 漕ぎ去にし船の跡なきごとし よのなかを なににたとへむ あさびらき こぎにしふねの あとなきごとし 【普通の解釈】 人の世を何にたとえようか。朝に漕ぎ去っていった船の、波の跡が残っていないようなものだ、とでも言っておこうか。ああむなしい。 旅のイメージはあるが、直接、旅を歌ったものではない。 何らかの理由があって、「世の中」を「漕ぎ去にし船の跡なき」に喩えている。 作者…

#万葉集#沙弥満誓#笠麻呂#大伴旅人

万葉集の歌碑めぐり12日前

万葉集の世界に飛び込もう(その2672)―書籍掲載歌を中軸に(Ⅱ)―●歌は、「昔見し象の小川を今見ればいよよさやけくなりにけるかも(大伴旅人 3-316)」である。 【象の小川】 「大伴旅人(巻三‐三一六)(歌は省略) 象(きさ)の小川は吉野山の金峯山(きんぶせん)と水分(みくまり)山とに発して山裾で合流し、象山と御船山とのあいだの喜佐(きさ)谷を北流して吉野川にそそぐ小流である。その落ち口から小流にそって喜佐谷道にはいると、〇・三キロほどで、川に沿って杉の巨木にかこまれた桜木社(天武をまつる)の幽邃(ゆうすい)な森がある。・・・この歌の長歌(三一五)の題詞に『暮春之月』とあっていつの時かわからないが、『続日本紀』によれば、聖武天皇の初年、神亀元年三月のことと…

大和の国のこころ、万葉のこころ3ヶ月前

佐保河の岸のつかさの・・・巻第4-529訓読 >>> 佐保河(さほがは)の岸のつかさの柴な刈りそね 在りつつも春し来たらば立ち隠(かく)るがね 要旨 >>> 佐保川の岸の上の柴は刈らないでください、春になったら隠れて恋ができるように。 鑑賞 >>> 大伴坂上郎女の旋頭歌。旋頭歌は5・7・7を2回繰り返した6句からなり、上三句と下三句とで詠み手の立場がことなる場合が多くなっています。頭句(第一句)を再び旋(めぐ)らすことから、旋頭歌と呼ばれ、短歌との先後は、旋頭歌のほうが古いものとみられています。『万葉集』には約60首があり、それも大体『柿本人麻呂歌集』のものです。この歌は、郎女が、擬古の心から興味をもって作ったものとみられています。…

2)日本民族の伝統文化と天皇神話の400年宗教戦争。天皇の人道貢献と戦争回避の平和努力。 4ヶ月前

💄5)─1─天皇統治の古代日本にはLGBTQ文化があった。~No.11No.12 ・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 2024年6月21日 YAHOO!JAPANニュース 奈良のタウン情報ぱーぷる「【新刊】「奈良好き」「歴史好き」必読!天皇との絆で読み解く日本古代のLGBTQ!? 歴史好き、奈良好き必読の一冊が2024年4月16日に刊行された。 本のタイトルは『天皇との絆で訪ねる古代史 ―日本古代のLGBTQ!?』(難波美緒著/日本橋出版)。 天皇と臣下の絆を中心に、日本古代にどのような「男同士の絆(ホモソーシャル)」の描写があるかを史料からまとめた日本初の書籍である。 恋愛的な絆だけでなく、師弟…

万葉集の歌碑めぐり4ヶ月前

万葉集の世界に飛び込もう(その2587)―書籍掲載歌を中軸に―●歌は、「あをによし奈良の都は咲く花のにほうがごとく今盛りなり(小野老 3-328)」、「ぬばたまの黒髪変り白けても痛き恋には逢ふ時ありけり(沙弥満誓 4-573)」、「大和へ君が発つ日の近づけば野に立つ鹿も響めてぞ鳴く(麻田陽春 4-570)」である。 「古代史で楽しむ 万葉集」 中西 進 著 (角川ソフィア文庫)の「旅人の周辺」を読み進もう。 前稿で大伴旅人について紹介したが、同著では、次に、「旅人をとりまく大宰府の官人たちの歌を」紹介している。 「小野老(おののおゆ)はのちに大宰府の大弐(だいに)(次官)になった人だが、都をたたえる歌を大宰府において作る。(巻三、三二八)(歌は省略) 『…

大和の国のこころ、万葉のこころ6ヶ月前

恋の奴がつかみかかりて・・・巻第16-3816訓読 >>> 家に有る櫃(ひつ)に鏁(かぎ)刺し収(おさ)めてし恋の奴(やつこ)がつかみかかりて 要旨 >>> 家にある櫃に鍵をかけ、しまい込んでいたはずの、あの面倒な恋の奴めがつかみかかって来て。 鑑賞 >>> 穂積皇子(ほづみのみこ)の歌。左注に、宴会が盛り上がってきたときに、好んでこの歌を詠み、お定まりの座興となさった、とあります。一説によれば、穂積皇子は「つかみかかりて」と歌いながら、宴席に侍って酒を勧める女性に不意に抱きついて驚かせ、場の座興にしていたのだろうとも言われています。「櫃」は、蓋のついている木箱。「恋の奴」の「奴」は賤民身分の男の使用人のことで、ここでは自分を苦しめる「恋…

万葉集の歌碑めぐり8ヶ月前

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2476)―●歌は、「藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君」である。 茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森万葉歌碑(プレート) 20230927撮影 ●歌碑(プレート)は、茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森にある。 ●歌をみていこう。 ◆藤浪之 花者盛尓 成来 平城京乎 御念八君 (大伴四綱 巻三 三三〇) ≪書き下し≫藤波(ふぢなみ)の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 (訳)ここ大宰府では、藤の花が真っ盛りになりました。奈良の都、あの都を懐かしく思われますか、あなたさまも。(同上) (注)「思ほすや君」:大伴旅人への問いかけ。(伊藤脚注) この三三〇歌を含む三二八から三三七歌…

万葉集の歌碑めぐり8ヶ月前

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2454)―●歌は、「筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも」である。 茨城県つくば市大久保 つくばテクノパーク大穂万葉歌碑(作者未詳) 20230927撮影 ●歌碑は、茨城県つくば市大久保 つくばテクノパーク大穂にある。 ●歌をみていこう。 ◆筑波祢乃 尓比具波波麻欲能 伎奴波安礼杼 伎美我美家思志 安夜尓伎保思母 或本歌日 多良知祢能 又云 安麻多氣保思母 (作者未詳 巻十四 三三五〇) ≪書き下し≫筑波嶺(つくはね)の新桑繭(にひぐはまよ)の衣(きぬ)はあれど君が御衣(みけし)しあやに着(き)欲(ほ)しも 或本の歌には「たらちねの」といふ。また「あまた着(き)欲しも」といふ。 (訳)筑波…

大和の国のこころ、万葉のこころ9ヶ月前

大伴旅人の松浦川に遊ぶ歌(2)・・・巻第5-855~857訓読 >>> 855松浦川(まつらがは)川の瀬(せ)光り鮎(あゆ)釣ると立たせる妹(いも)が裳(も)の裾(すそ)濡(ぬ)れぬ 856松浦(まつら)なる玉島川(たましまがは)に鮎(あゆ)釣ると立たせる子らが家路(いへぢ)知らずも 857遠つ人松浦(まつら)の川に若鮎(わかゆ)釣る妹(いも)が手本(たもと)を我(われ)こそまかめ 要旨 >>> 〈855〉松浦川の川の瀬は光り輝き、鮎を釣るために立っているあなたの着物の裾は水に濡れています。 〈856〉松浦の玉島川で鮎を釣ろうとに立っているあなたたちの家へ行く道がわからない。 〈857〉松浦の川で若鮎を釣るあなたの腕を枕に寝るのは、私の願いです。 鑑…

大和の国のこころ、万葉のこころ9ヶ月前

梅花の歌(3)・・・巻第5-823~825訓読 >>> 823梅の花散らくはいづくしかすがにこの城の山に雪は降りつつ 824梅の花散らまく惜(を)しみわが園(その)の竹の林に鶯(うぐひす)鳴くも 825梅の花咲きたる園(その)の青柳(あをやぎ)を蘰(かづら)にしつつ遊び暮らさな 要旨 >>> 〈823〉梅の花が散るというのは何処のことか。この城の山には雪があとからあとから降ってくる。 〈824〉梅の花が散っていくのを惜しみ、私の庭の竹林で、ウグイスがしきりに鳴いている。 〈825〉梅の花が咲いているこの園の、青柳を髪飾りにして、終日のんびりと遊び暮らそう。 鑑賞 >>> 823は、大伴百代(おおとものももよ)の歌。824は、阿氏奥島(…

万葉集の歌碑めぐり9ヶ月前

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2428)―■ふじ■ 「万葉植物園 植物ガイド105」(袖ケ浦市郷土博物館発行)より引用させていただきました。 ●歌は、「藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君」である。 千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園万葉歌碑(大伴四綱) 20230926撮影 ●歌碑は、千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園にある。 ●歌をみていこう。 三二九、三三〇歌の題詞は、「防人司佑大伴四綱歌二首」<防人司佑(さきもりのつかさのすけ)大伴四綱(おほとものよつな)が歌二首>である。 ◆藤浪之 花者盛尓 成来 平城京乎 御念八君 (大伴四綱 巻三 三三〇) ≪書き下し≫藤波(ふぢなみ)の花は盛りになりにけり奈良…

万葉集の歌碑めぐり1年前

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2380)―■わた■ 「万葉植物園 植物ガイド105」(袖ケ浦市郷土博物館発行)より引用させていただきました。 ●歌は、「しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ」である。 千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園万葉歌碑(プレート)(沙弥満誓) 20230926撮影 ●歌碑(プレート)は、千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「沙弥満誓詠綿歌一首 造筑紫觀音寺別當俗姓笠朝臣麻呂也」<沙弥満誓(さみまんぜい)、綿(わた)を詠(よ)む歌一首 造筑紫觀音寺別当、俗姓は笠朝臣麻呂なり> (注)べったう【別当】名詞:①朝廷の特殊な役所である、検非違使庁(けび…

万葉集の歌碑めぐり1年前

万葉集の世界に飛び込もう―万葉歌碑を訪ねて(その2376)―■やまあい■ 「万葉植物園 植物ガイド105」(袖ケ浦市郷土博物館発行)より引用させていただきました ●歌は、「しなでる片足羽川のさ丹塗りの大橋の上ゆ紅の赤裳裾引き山藍もち・・・」である。 千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園万葉歌碑(プレート) 20230926撮影 ●歌碑(プレート)は、千葉県袖ケ浦市下新田 袖ヶ浦公園万葉植物園にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「見河内大橋獨去娘子歌一首并短歌」<河内(かふち)の大橋を独り行く娘子(をとめ)を見る歌一首并(あは)せて短歌>である。 (注)河内 分類地名:旧国名。畿内(きない)五か国の一つ。今の大阪府東部。河州(かしゆう)。古くは「…