都会のネズミと田舎のネズミ (original) (raw)

警察の科学捜査はどんどん進化しているようで、昔あった「見当たり捜査」なんてのは監視カメラが取って代わったため、ベテラン刑事の経験や勘がAIに吸収されていくのが時代の流れとなっています。

もちろん、そういう技術は民間へも浸透しており、万引きの常習犯についてはスーパーの顔認証システムにリンクしていて、実際に現場で活用されているとのこと。炙り出された小悪党は、吹き溜まりへと集められていくものらしい。それはそれで問題なんだけど。

最近、驚いたのは「ゲノム・モンタージュ」の話。

これは、現場に残された容疑者のDNA(ゲノム情報)からモンタージュ写真を作成し、犯罪捜査に利用する研究が進められているということです。 そんなことが可能ならば、捜査の網は一気に狭まります。まさか全国に指名手配ってわけにはいかないでしょうけど、聞き込みの際に、充分に活用できる寸法です。

そして、政府が進めているマイナンバーカードがこれに絡んできます。写真付きですからね。いっそ、DNA情報も登録制にしてくれたら、犯罪が激減するようにも思いますが、イヤな人はイヤなんでしょうねぇ?

『魔女と過ごした七日間』(KADOKAWA)は、東野圭吾の記念すべき著作100冊目だそうです。

警察が犯罪歴のない人のDNA情報をいつの間にか手に入れているという設定で物語が展開していくんだけど、それで犯罪が減るんだったら、それでも構わないというのが私の意見です。ダメな人はダメなんでしょうかねぇ?

登場人物一人ひとりの感情がストレート過ぎて、ためらいとか葛藤とかジメジメしたところが少なく、東野作品としては物足りなさが残りました。88点。

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 18点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 18点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 16点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 18点

【読後感】爽快感・オススメ度 18点

【合計】88点

今月号の『danchu 』に沼津の牛山精肉店がたっぷりと掲載されています。ファンとしては、メッチャ嬉しい。

このお店は知る人ぞ知るの名店で、普通のお店よりはちょっとだけ高めだけど、品質は掛け値なしの一級品で、店主に任せておけば、何を頼んでも外れなしです。

恥ずかしながら、これまでシャトーブリアンなるものを食したことがなく、『いきなりステーキ』で肉は重さで食べるものだと刷り込まれていたのですが、大間違いでした。

そして、この店で販売しているハンバーグがまた絶品で、何が違うんだろうと思っていたところ、ステーキを成型したときの端切れを使用していると知り、大いに納得です。そりゃ、美味いに決まっている。

死ぬまでの食事回数は、せいぜい八万回程度ですからね。大事にしなくっちゃ。

山中湖の築60年のボロ小屋へ招いた客人には、せめて食事を楽しんでもらおうと、ステーキで接待しているんです。

お店で食べたら、一人少なくとも2万円以上は覚悟しなきゃいけませんからね。

ステーキの場合、調理法もシンプルなので、プロもアマも関係なく、ひたすら素材勝負ってとこ。家で食べる理由でもあるんです。

ちなみに、味付けは塩胡椒だけ。あとは生ワサビを擦りおろすのが贅沢です。

最近は、お節料理の代わりにお正月用のステーキ肉やすき焼肉の注文が殺到しているとのこと。なんか、分かるんだなぁ。

『ケーキの切れない非行少年たち』はシリーズ化された宮口幸治のベストセラーですが、この中で遠回しに言っているのは、障害とまでは認定されないものの境界知能とカテゴライズされるいわゆる判断能力が極めて低い人たちのことで、詐欺グループの手先となりやすいのが、よく分かります。

例えば、衆人環視のもと、白昼堂々と銀座の高級時計店に押し込みをかけた事件なんぞ、普通の感覚では理解し難いものがありますが、三手先を読めないのがケーキの切れない子たちであって、強奪して逃げる以降については想像がつかないってこと。使用者側にとっては、誠に使い勝手の良いアルバイトなのであります。将棋は間違いなく弱いけど。

そして、そういう将棋の弱そうな人をどうやって集めるかといいますと…

ちょっと前に、アパレルのバカ社長がお年玉として100人に100万円を配るなんてことを社会実験だと言ってやってましたが、そういうのに応募してくるような人は、確実にバカリスト入りします。この件が、そのまま闇バイトに繋がっているとは言いませんが、一つのデータベースが出来上がるわけです。世の中を甘く見ている人、あるいはお金を欲しがっている人。

「一億円あげます」なんてフザけたメールが届いたりするけど、あれなんかもそう。つまり、普通に考えたら、絶対に触れちゃいけないようなものに平気で触ってくるような人たちをリストアップすれば、狙い撃ちの精度が上がるってことです。それがバカリスト

一方で、過去に投資用のマンションを購入した人だとか、詐欺まがいのビジネスに引っかかったことがある人だとか、高齢者一人暮らしだとか、電話をかけたら反応が怪しかった人だとか、それはもうターゲットとなるリストはどんどんブラッシュアップしていきます。

う〜ん、分母はどんどん大きくなりますからね。これは、ものスゴい成長産業です。

高齢者の電話については、代行セキュリティサービスというビジネスが生まれるような気がしています。

昔、TBS系列の国際プロレスビル・ロビンソンという人気レスラーがおりました。

人間風車という技をかけた当人もなかなかのダメージを受ける得意技を持っていましたが、彼の人気の秘密はそこじゃなくて、相手がロープに手を触れたら攻撃を中断するというフェアプレーにあったのです。

プロレスでは、5カウントまで攻撃を続けてもいいという怒られるまではやってオッケー、あるいはレフリーにバレなければいいみたいな暗黙知がある中でのフェアプレー。そういえば、タイガーマスクもそんなでした。

日本人は、ルールを守るのを大切にするし、正義の人を応援する。そう思います。

石破内閣の最大の誤算は、公明党と連立を組んでいたことを計算に入れていなかったことです。

衆院選の前倒しスケジュールは、小泉進次郎総理を前提に決まっていた話なので、これを変えることなんかできません。

その他にも、公明党とはいろいろ約束しており、自身の一存で決められることは意外なほどに少なかったのです。

就任早々に失点を重ねたのだから、野党にチャンスが巡ってきたのだけれど、対立候補を一本化するための時間が足りず、どうやら自公の過半数割れはなさそうです。立憲民主がコマ不足であるのは否めませんからね。

だけど、私が立憲の党首だったら、起死回生の一手として、同党議員の小選挙区と比例との重複立候補はしないという背水の強手を放ちます。

これは、約束を守れないと批判する自民党に対する強烈なアンチテーゼとなるからです。間違いなく、国民は快哉を叫ぶでしょう。

リスクはありますが、僅差で争うような選挙区においては、必ず追い風になると思います。

いろんなことを言わずに一点突破を目指すのは、余計なしがらみの少ない立憲民主党だからこそ、できる話。そう思いませんか?

男性プロの将棋指しは140人程度で組織されていて、毎日のようにいろんな棋戦の闘いが繰り広げられています。

みんな本名での登録ですが、その中にはうーんと唸るような立派な名前の人がおりまして、三枚堂達也(さんまいどう・たつや)七段と都成竜馬(となり・りゅうま)七段が双璧でありましょう。小説には、こういう珍しい名前が使われることが多いんですけど、現実ですからね。いや、羨ましくもあります。

と思っていたら、この秋、新規参入してきた若者がスゴい。獺ヶ口笑保人(おそがぐち・えほと)四段です。獺ヶ口という苗字は、福井県の地名にあるんだそうで、獺は銘酒獺祭の獺、つまりかわうそとも読みます。名前の笑保人は英語のエフォート(努力)から引っ張ってきたんだと。親御さんのセンスもなかなかです。

本人は、群馬大学の医学部に在学中で、棋士と医師の二刀流を目指すというのも一段上を行っている。

しばらく、注目して見続けたいと思います。

坂道グループの出現で、女性タレントの顔と名前がまるで一致せず、また、覚える気も起こりませんでした。

とにかく賞味期限が短くて、もともとの人数が多いもんだから、次から次へとキリがない。メイクも含めて全員が外見を一つの方向に寄せていくので、区別がつきにくくなっているというのもあります。

そのうち、苗字も被り出します。大島だとか松井だとか斎藤だとか…名前に至っては、ナントカ美とか美ナントカだらけで覚えられるハズがありません。

差別化を図るんだったら、内面です。キャラを磨いていく。

センスのある人たちは、早めにそれに気づいて、お笑い芸人に近寄っていきます。

先鞭をつけたのが野呂佳代朝日奈央で、それをさらに上回ったのが渋谷凪咲でした。

渋谷凪咲の場合、その準備と努力は古舘伊知郎レベルで、平均的なお笑い芸人よりもワードセンスが優れていると思われます。

女性タレントが毒を吐く場合、高市早苗が微笑むみたいな副作用があるわけですが、ターゲットを限定しながら自分の味方をそばに置いて、毒消しでもするかのような笑顔でチャラにするイジメっ子の手法が際立っていて、達人レベルです。

そんなものを見せられれば、誰も真似ができないもんだけど、鬼才・佐久間宣行は、ヤメAKBの中からニートだった福留光帆を見出し、自身のYouTubeチャンネルで、見事な炙り出しを行いました。

https://www.youtube.com/watch?v=0FKe0Pj8tAA

https://www.youtube.com/watch?v=vq5_51V3uTw

他にもYouTubeにアップされている動画がたくさんあって、どれも面白い。

渋谷凪咲の路線なんだけど、どうも三代続くギャンブラーの家庭環境がベースにあるのが彼女の強みらしいです。

そんなに勉強した風でもないのに、潤沢な語彙センスはどうやって生まれたのでしょうか?

しばらくは、言動を追っかけてみようと思っています。

帯状疱疹の後遺症で、右眼の視力がガクッと落ちたのを心配して、広島の友人が三次産の黒い真珠と呼ばれるピオーネを送ってくれました。

何せ、3月から大学病院へ通い続けているものの、一向によくならず、今では2種類の点眼薬とこれまた2種類の飲み薬、そして瞼の裏側へ塗る軟膏が与えられており、一日中薬漬けとなっている始末なんです。他に、痛風と高血圧の薬もあるもんだから、気が滅入る一方でして…

成績の悪い子供に対し、大勢の家庭教師をつければ成績が上がるというもんでもなく、むしろ、飲み忘れの罪悪感が付きまとい、治ろうとする意欲が損なわれているような気がしています。

そこへやって来たのが救世主ピオーネです。

強い甘みがありながら、爽やかな酸味があり、果汁たっぷり。

紫の色素はポリフェノールのひとつであるアントシアニンから出来ており、このアントシアニンが視力を改善する働きがあるとされているんだそうです。なんだなんだ、薬よりもよっぽど効きそうじゃないか。

何より、美味しいのがいい。皮ごと食べれば糖尿病の心配もないらしい。ただし、健康保険は効きません。石破さん、何とかなりませんかねぇ?