ニギハヤヒとニニギは本当に兄弟なのか?【古代史再考】 (original) (raw)

前回の【飛騨口伝⑧】で書き忘れたのですが、天孫族である**邇邇芸命(ニニギノミコト)が降臨する際、ヒルメムチ命(天照大神)から十種神宝(トクサノカンダカラ)**を授かります。(2024.11.13追記)

kumashine369.hatenablog.com

画像引用 ニニギ - Wikipedia

この神宝が**ウガヤフキアエズに、そこからサヌ命(神武天皇)**に継承されます。

そして神武東征の際、邇邇芸命の兄である**饒速日命(ニギハヤヒノミコト)兵長である長髄彦(ナガスネヒコ)に進行を阻まれます。しかしサヌ命が饒速日命と同じ十種神宝を持っていたことで、同じ天孫族であるとわかり、見事サヌ命は大和を統治し、初代天皇に君臨する**のです。

この物語からわかるとおり、**饒速日命邇邇芸命は兄弟**なのです。

しかし、古代史を勉強していくと、このふたりは本当に兄弟なのか疑問に思ってきます。

出雲口伝によると、**饒速日命とは徐福のことだ**と伝えられています。

徐福は秦の始皇帝の命令により、蓬莱山(日本)に不老長寿の薬を探しにきます。

そして1度目の渡来で海部氏の始祖となり、2度目の渡来で**物部氏の始祖**となります。

**海部氏の祖神は天火明命(アメノホアカリノミコト)で、物部氏の祖神は饒速日命であり経津主神(フツヌシノミコト)**です。

しかも出雲口伝では、**素戔嗚尊(スサノオノミコト)も徐福だ**と伝えています。

つまり徐福とは、

徐福 = 饒速日命天火明命経津主神素戔嗚尊

と、四柱の神様の基になっているというのです。

なんとややこしい。。。

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

しかも、出雲口伝では邇邇芸命は登場しません。

みシまる湟耳さん著『ヤタガラスの娘』でも、**邇邇芸命の存在を疑っています(もちろん神武天皇も)**。

少女神 ヤタガラスの娘

ということは、邇邇芸命は存在しないのでしょうか?

しかし、飛騨口伝では邇邇芸命は存在した」としています。

kumashine369.hatenablog.com

ヒルメムチ命の息子である**天忍穂耳(アメノオシホミミ)**の子どもは、

長男:天火明命

次男:饒速日命

三男:邇邇芸命

で、それぞれ

天火明命 → 飛騨を守る

饒速日命 → 大和を開拓

邇邇芸命 → 九州制圧

を任されます。

これだとすべての辻褄が合うのです。

古代史に関する書物をいろいろ読んできましたが、いちばん腑に落ちるのが飛騨口伝でした。

饒速日命邇邇芸命は兄弟なのです。

なんなら天火明命の兄弟なのです。

しかしそうなると、先代旧事本紀に登場する

天照国照彦天火明櫛玉饒速日

という天火明命の名前の意味がわからなくなります。

これもまた、考察していきたいと思います。

<参考文献>

※この記事は、飛騨口伝の内容を要約して記しています。詳しく知りたい方は、福来出版のオンラインショップよりご購入し、ご一読ください。

https://fukurai.thebase.in

『明らかにされた神武以前』著者:山本健造

https://fukurai.thebase.in/items/64863

『日本のルーツ飛騨』原著者:山本健造 編集者:山本貴美子

https://fukurai.thebase.in/items/39107

『暴かれた古代史』著者:山本貴美子

https://fukurai.thebase.in/items/60054

『裏古事記』著者:山本貴美子

https://fukurai.thebase.in/items/39111

<よく読まれる記事>

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com

kumashine369.hatenablog.com