月々のまとめ (original) (raw)
読んだ本
- フラナリー・オコナー『フラナリー・オコナー全短篇 下』
- ジョン・ヴァーリイ『へびつかい座ホットライン』
- アンソニー・ホロヴィッツ『殺しへのライン』
- ジョン・グリーン『どこまでも亀』
- 殿山泰司『JAMJAM日記』
- 北村薫『水 ― 本の小説』
- 逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』
- マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
- アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』
- アガタ・トロマノフ『名建築と名作椅子の教科書』
『フラナリー・オコナー全短篇 下』:長生きしてもろくなことはない。
『殺しへのライン』:ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ3作目なの知らずに本作から読み始めてしまった。探偵役のホーソーンがいいキャラしている。
『JAMJAM日記』:50年前の日本、微妙に想像しづらい世界である。当時はサントリー美術館の入館料が100~200円だったらしい。びっくり。
『同志少女よ、敵を撃て』:パヴリチェンコを想像しながら読んでたら本当にパヴリチェンコが登場した。近年の世界情勢を考えるといろいろ複雑な気持ちになる。
『侍女の物語』:なぜか孤島で億万長者と暮らす侍女ロボットが反乱を起こして島を脱出する話だと思いこんでいたが、全然違った。現実感あるディストピア。
『毒入りチョコレート事件』:このシリーズを読むのは『ジャンピング・ジェニイ』に引き続き2作目。シェリンガム氏が毎回ろくな目にあってなくてかわいそう。
『名建築と名作椅子の教科書』:アーティゾン美術館の倉俣史朗の椅子、いまだに座ってみたことがない(先客がいたり人目が気になったり……)
読んだ本
- キャサリン・マンスフィールド『マンスフィールド短編集』
- 坂崎重盛『東京読書 少々造園的心情による』
- デボラ・インストール『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
- アントニイ・バークリー『ジャンピング・ジェニイ』
- 倉方俊輔『東京モダン建築さんぽ』
- リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』
読んだ本
- キルメン・ウリベ『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』
- ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『たったひとつの冴えたやりかた』
- フレドリック・ブラウン『真っ白な嘘』
- 西川栄明『この椅子が一番!』
- ギョーム・ミュッソ『ブルックリンの少女』
読んだ本
読んだ本
『spring』:これで恩田陸の既刊は全部読み終わったはず。
読んだ本
- エドガー・アラン・ポー『黒猫・アッシャー家の崩壊』
- ロブ=グリエ『消しゴム』
- キム・ヨンス『ニューヨーク製菓店』
- 萩原朔太郎『猫町』
- アリス・マンロー『ピアノ・レッスン』
- 矢部良明(監修)『日本やきもの史』
- レイ・ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』
- 恩田陸『夜果つるところ』
- ネヴィル・シュート『渚にて』
『黒猫・アッシャー家の崩壊』:エドガー・アラン・ポーの作品、江戸川乱歩っぽさを感じる。それはそう。
『夜果つるところ』:崩壊しない館は小説に登場させるべきではない(チェーホフの銃的な)。
『渚にて』:もっと殺伐とした世紀末世界が描かれているのかと思いきや、だいぶ穏やかな空気感だった。
読んだ本
- 恩田陸『隅の風景』
- アガサ・クリスティー『終りなき夜に生れつく』
- ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
- ポール・オースター『ムーン・パレス』
- 恩田陸『鈍色幻視行』
- 烏賀陽百合『しかけに感動する「東京名庭園」』
- 坂木司『ホテルジューシー』
- 辻村深月『傲慢と善良』
- デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』
- アントワーヌ・ローラン『赤いモレスキンの女』
- 『カフェをつくりたい人の本』
- 吉田健一『金沢・酒宴』
『隅の風景』:恩田陸の旅行エッセイ、自分には決して持ち得ない感受性を通して旅している気分になれるので良い。
『終りなき夜に生れつく』:アガサ・クリスティー作品、人生で初めて読んだ気がする。いわくつきの土地でヒロインが酷い目にあうお話ということで、『レベッカ』的なゴシックロマンかと思いきや……。
『ムーン・パレス』:主人公の人生の歩み方にセンスが満ち溢れている。自分も人生を一個の芸術作品に仕立て上げていきたい(?)
『鈍色幻視行』:『猿丸幻視行』リスペクトなのかと思ったけどそうでもなさそうだった。古めかしいお屋敷が最後に崩壊して終わる話は名作。稀覯本をめぐるミステリーといえば『三月は深き紅の淵を』を思い出す。 『三月』とは違って作中作の『夜果つるところ』が実際に書籍として刊行されているということで、そちらを読むのが楽しみ。
『傲慢と善良』:軽いホラー。登場人物たちが人生に対して前向きすぎて引いてしまった。
『九月と七月の姉妹』:今月読んだ中で一番よかったのはこれ。なぜだか奇妙な家が出てくる話が多めな一ヶ月だった。『傲慢と善良』の登場人物のみなさんがこの家庭の様子をみたらブチギレそう。
『赤いモレスキンの女』:まさにおとぎ話。ウエルベックとロブ=グリエが不仲という知見が得られた。
『金沢・酒宴』:句読点を極限まで廃した文体、読みやすくはないが、夢とも現ともつかない本作にはちょうど良いように感じた。成巽閣、行ってみたい。