読み方:かいこ《「飼い蚕(こ)」の意》 カイコガの幼虫のこと。Weblio国語辞典では「蚕」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。">

「蚕(カイコ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

カイコ
成虫 幼虫
分類
: 動物界 Animalia : 節足動物門 Arthropoda : 昆虫綱 Insecta : チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera : カイコガ科 Bombycidae 亜科 : カイコガ亜科 Bombycinae : カイコガ属 Bombyx : カイコガ B. mori
学名
Bombyx moriLinnaeus, 1758
和名
カイコガ(蚕蛾)
英名
Silk moth Silkworm

カイコ(蚕、学名:_Bombyx mori_)は、チョウ目(鱗翅目)カイコガ科に属するの一種。和名カイコガとされる場合もカイコとされる場合もある。カイコガと呼ばれる場合も、幼虫はカイコと呼ばれることが多い。幼虫はクワ(桑)の葉を食べて育ち、糸を分泌してをつくりその中でに変態する。この糸を人間が繊維素材として利用したものがである。

家畜化された昆虫

カイコは絹の生産(養蚕)のためにクワコ家畜化した昆虫であり、野生動物としては生息しない。そのため家蚕(かさん)とも呼ばれる。また野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物として知られ、人間による管理なしでは生きることができない[1]。カイコを野外のクワにとまらせても、餌のクワの葉を探さないまま餓死したり、体色が目立つ白であるためにすぐに捕食されたり、腹脚の把握力が弱いため容易に落下したりして、すぐに死んでしまう。成虫もはあるが、体が大きいことや飛翔に必要な筋肉退化していることなどにより、羽ばたくことはできるが飛ぶことはほぼできない[2]

他に家畜化されている昆虫としては、セイヨウミツバチ(養蜂)、コオロギ(食用)、ナミテントウ(天敵製剤)などがある。

地方名

20世紀の調査では、カイコを意味する方言地方名)には主に次のような例があった[3]

起源

養蚕は少なくとも5000年の歴史を持つ[4]中国伝説によれば黄帝の后・西陵氏が、庭で繭を作る昆虫を見つけ、黄帝にねだって飼い始めたと言われる。

カイコの祖先は東アジアに生息するクワコ (Bombyx mandarina) であり、中国大陸で家畜化されたというのが有力な説である[5][2]。カイコとクワコは近縁だが別種とされる。これらの交雑種は生殖能力を持ち、飼育環境下で生存・繁殖できることが知られているが、野生状態での交雑種が見つかった記録はない[2]。一方でクワコはカイコとは習性がかなり異なり、夜行性で活発に行動し[6]、また群生することが無い。これを飼育して絹糸を取ることは可能ではあるが容易ではなく[7]、むしろにおいてカイコとは異なる昆虫であるヤママユの方が、絹糸を取るために利用される。

しかし5000年以上前の人間が、どのようにしてクワコを飼い慣らしてカイコを誕生させたかは、現在まで完全には解明されていない。そのため、カイコの祖先はクワコとは近縁だが別種の、現代人にとって未知の昆虫ではないかという風説[8]が流布している。しかし、ミトコンドリアDNAの情報[9][10][11][12][13]や全ゲノム情報[14][15]を元に系統樹を作成すると、カイコはクワコのクレード(分岐群)の一部に収まるため、この仮説は支持されない。

生育過程

完全変態の昆虫である。

孵化したての1齢幼虫は、黒色で疎らな毛に覆われるため「毛蚕」(けご)と呼ばれ、また、アリのようであるため「蟻蚕」(ぎさん)とも呼ばれる。を食べて成長し、十数時間程度の「眠」(みん、脱皮の準備期間にあたる活動停止期)を経て脱皮する。2齢以降の脱皮後も毛はあるが、体が大きくなる割に、毛はあまり育たないのでイモムシ様の虫となり、幼虫の体色や模様は品種によって様々であるが、通常は白く、頭部に眼状紋が入る。幼虫の白い体色が天敵に発見されやすいこともあって(逆に言えば、見失っても飼育者である人間の目には留まり易い)、幼虫は自然下では生育できない。また2齢幼虫になる頃に毛が目立たなくなるのを昔の養蚕家は「毛をふるいおとす」と考え、毛ぶるいと表現した。

各発生段階のカイコ

多くの品種の幼虫は、5齢で終齢を迎え、(さなぎ)となる。蛹化が近づくと、体はクリーム色に近い半透明に変わる。カイコは繭を作るのに適した隙間を求めて歩き回るようになり、摂食した餌をすべて排泄する。やがて頭部の吐糸口から絹糸を出し、頭部を∞字型に動かしながら繭を作り、その中でになる。繭の色や形は品種によって異なるが、白い楕円形が一般的である。絹糸は唾液腺の変化した絹糸腺(けんしせん)という器官で作られる。後部絹糸腺では糸の主体となるフィブロインが合成される。中部絹糸腺は後部絹糸腺から送られてきたフィブロインを濃縮・蓄積するとともに、もう一つの絹タンパク質であるセリシンを分泌する。これを吐ききらないとアミノ酸過剰状態になり死んでしまう。カイコは歩きながらでも糸を吐いて繭を作る準備をする。また蛹になることを蛹化というが、養蚕家は化蛹(かよう)という。

繭の中でカイコの幼虫は丸く縮んで前蛹になる。これはアポトーシスプログラムされた細胞死)が体内で起こっているのであり、体が幼虫から蛹に作り変わっている最中である。その後脱皮し、蛹となる。蛹は最初飴色だが、段々と茶色く硬くなっていく。

羽化して成虫になると、口から絹糸を溶かすタンパク質分解酵素を出して自らの作った繭を破って出てくる。成虫は全身白い毛に覆われており、翅を有するが、体が大きいことや飛翔筋が退化していることなどにより飛翔能力を全く持たない上、口吻はあるが餌を食べることは無い。成虫は尾部から茶色い液(蛾尿)を出す。交尾の後、やや扁平な丸いを約300粒産み、数日から約10日で斃死する。

参考画像

利用

絹の採取

カイコは、ミツバチなどと並び、愛玩用以外の目的で飼育される世界的にも重要な昆虫であり、主目的は天然繊維の採取にある。日本でも『古事記』にも記述があるほどの長い養蚕の歴史を持つ。第二次世界大戦前、絹は主要な輸出品であり、合成繊維が開発されるまで日本の近代化を支えた。農家にとって貴重な現金収入源であり、地方によっては「おカイコ様」といった半ば神聖視した呼び方が残っているほか、養蚕の神様(おしろさま)に順調な生育を祈る文化も見られた。また「一匹、二匹」ではなく、他の昆虫と同様に「一頭、二頭」と数える。

繭は一本の糸からできている。製糸工場は繭を受け取ると高温乾燥して長期間の保存を可能にする。これを乾繭という。絹を取るには、繭を丸ごと茹で、ほぐれてきた糸をより合わせる。茹でる前に羽化してしまった繭はタンパク質分解酵素の働きで絹の繊維が短く切断されているため、製糸には向かない。品質の悪い繭は真綿にして紬糸を作るために利用することがある。

繊維用以外では、繭に着色などを施して工芸品にしたり、絹の成分を化粧品に加えたりする例もある。

2017年、遺伝子組換えによって緑色蛍光シルクを作るようにした遺伝子組換えカイコが初めて養蚕農家で飼育され、繭が出荷された[16]。詳しくは「遺伝子組換えカイコ」を参照。

餌用・食用

ベトナムのサナギ

四川風のサナギのトウガラシ炒め

韓国のポンテギ

絹を取った後の蛹は、日本の養蚕農家の多くは、などの飼料として利用した。現在でもそのままの形、もしくはさなぎ粉と呼ばれる粉末にして、魚の餌にすることも多い。

また、貴重なタンパク源として人の食用にされる例は多い。90年余り前の調査によると、日本の長野県群馬県の一部では「どきょ」などと呼び、佃煮にして食用にしていたと報告されている[注釈 1][_要出典_]。太平洋戦争中には、長野県内の製糸工場において、従業員の副食として魚肉類の代わりに提供された。最初は特有の臭いもあって、なかなか手の出なかった従業員達も、貴重なタンパク源として競って食すようになり、しばらくして数に制限が加えられたという[17]

現在でも、長野県ではスーパー等で蚕蛹佃煮として売られている[18]伊那地方では産卵後のメス成虫を「まゆこ」と呼び、これも佃煮にする。朝鮮半島では蚕の蛹の佃煮を「ポンテギ」と呼び、露天商が売るほか、缶詰でも売られている。中国では山東省広東省東北地方などで「蚕蛹」(ツァンヨン、cānyǒng)と呼んで素揚げ煮付け炒め物などにして食べる。ベトナムでは「nhộng tằm」(ニョンタム)と呼んで、煮付けにすることが多い。タイ王国でも、北部北東部では素揚げにして食べる。

日本企業のエリー(東京都中野区)は2020年1月、カイコと牛肉を半々使ったハンバーガー店を開業した[19]

ヒトに有用な栄養素を多く含み、飼育しやすいことから、長期滞在する宇宙ステーションでの食料としての利用も研究されており、粉末状にした上でクッキーに混ぜて焼き上げる、一度冷凍したものを半解凍する、などの方法が提案されている。今では言われなければわからないほど自然な形に加工できるようになっている。また、蛹の脂肪分を絞り出したものを蛹油[20]と呼ぶ。かつては食用油や、石鹸化粧品の原料として利用された[21]。現在では主に養殖魚の餌として利用される。

他に、爬虫類や両生類など昆虫食動物を飼育する際の餌として生きた幼虫を用いる。その分野では「シルクワーム」の名で呼ばれる。

産業用途

蚕の遺伝子情報は解読されており、遺伝子組換えにより、有用な物質の生産に利用することができる[22][23][24][25][26]大腸菌酵母等、菌類を使用する手法と比較して、維持費のかかる培養タンクがなくても飼育が可能で、従来から培われてきた飼育法を活用できると共に、収率も優れているため今後の展開が期待される。

動物用医薬品生産

遺伝子組換えバキュロウイルスを接種したカイコによってインターフェロンの生産を行う[27]

冬虫夏草の生産

蚕蛹に接種したり植菌したりして、冬虫夏草(茸)を商業生産する原料として利用される場合もある[28]

蚕糞葉緑素の利用

蚕糞は葉緑素を豊富に含んでおり、抽出されるフェオフィチンを原料として食用色素である銅クロロフィルおよび銅クロロフィリンナトリウムが製造される[29][30]

薬用

昆虫病原糸状菌(白殭菌)に感染した蚕(白殭蚕)は死んでしまい、絹を取る事は出来ないが、漢方医学ではてんかん中風、あるいは傷薬として用いた方法が『医心方』などにある。1919年農商務省調査でも普通の蚕を含めて民間療法の薬として様々な病状の治療に用いられているとされている。白殭蚕を東京都南多摩郡山梨県西山梨郡では「おしらさま(御白様)」と呼んだ[31]

蚕糞は伝統的に蚕沙(さんしゃ)と呼ばれ、関節痛結膜炎などに用いられる[32][30]

九州大学は2020年6月27日に九州大学発のベンチャー企業であるKAICO(福岡市)と共同で、新型コロナウイルスのワクチン候補となるたんぱく質の開発に成功したと発表した[33][34]。2021年からワクチンの臨床試験開始を目指すとしている[34]

学術分野

学術目的では変態ホルモンの生理学などのモデル生物として用いられる。蚕学として発展してきたことで、飼育の歴史が長く生態・生理学上の知見が蓄積されており系統も豊富に確立されているためにモデル生物としての価値は高い。エクジソンはカイコを用いて単離された代表的な昆虫ホルモンである。また、教育課題としてカイコの幼虫の飼育や解剖観察を行うことも多い。

九州大学では1910年頃から遺伝資源の保存を目的に450種類のカイコを飼育継代している[35]。この世界的に見ても稀な長年にわたる取り組みは他者の追随を許さないものとなっており、新型コロナウィルスのワクチン開発にも利用された[33][34]

伝説

日本

カイコの繭から糸を取る技術は、稲作などと相前後して日本に伝わってきたと言われているが、古来においては様々な言い伝えがあり、日本神話が収められている『古事記』『日本書紀』(記紀)の中にもいくつかが収められている。

これらの神話はいずれも食物起源神話と関連している事から戦前民俗学者である高木敏雄は、これは後世においてシナ(中国)の俗説に倣って改竄したものであり、植物から作られた幣帛を用いる日本の神道には関わりの無い事であり、削除しても良い位だと激しく非難している。[_要出典_]だが、仮にこの説を採るとしても、『古事記』『日本書紀』が編纂された7世紀の段階で養蚕が既に当時の日本国家にとって重要な産業になっているという事実までを否定する事は出来ないと言えよう。今日ではこの神話は東南アジアオセアニアに広く分布するハイヌウェレ型神話の類型として認識されている。[_要出典_]なお、蚕は『古事記』下巻の仁徳天皇記に再び登場し、応神天皇時代百済から渡来したとする伝承上の人物である[36]奴理能美(ぬりのみ)が飼育していた「一度は這(は)う虫になり、一度はになり、一度は飛ぶ鳥になる奇しい虫」(蚕)を皇后磐之媛命に献上する逸話が語られる。

三代実録によれば、仲哀天皇4年(195年)にの始皇11代の孫功満王(こまおう)が渡来して日本に住みつき、珍しい宝物である蚕(かいこ)の卵を奉献したとされ、豊浦宮(現在の忌宮神社)が蚕種渡来の地とされる。忌宮神社では毎年3月28日に、蚕種祭が行われ、1981年(昭和56年)から毎年、生糸つむぎと機織りの実演が披露されている。

日本においては、記紀などの史的な由来とは異なるカイコの由来説話が存在する。

中国

東晋時代の中国(4世紀)に書かれたとされる『捜神記』巻14には次のような話がある。

この話をモチーフとしたと思われる伝説は日本国内にも伝わっており、柳田國男の『遠野物語』にもおしら様信仰にからんで類似した話が載せられている[37]。ただし、中国におけるストーリーとは異なり、娘は馬と恋愛関係となり、殺された馬の首に縋りつくなど娘と馬の関係が異なっている[37]

病気

脚注

注釈

  1. ^ 1919年農商務省による調査では、23府県で蛹を食する地域が存在し、成虫でも2県、幼虫でも食する県が1件報告されたと記録されている。

出典

  1. ^ 下田みさと、金勝廉介「カイコ幼虫の歩行距離と野外での生存の可能性」『蚕糸・昆虫バイオテック』2016年 85巻 3号 p.3_145-3_151, doi:10.11416/konchubiotec.85.3_145
  2. ^ a b c 河本夏雄、津田麻衣、岡田英二 ほか「遺伝子組換えカイコの飼育における生物多様性影響の評価手法の構築」『蚕糸・昆虫バイオテック』2014年 83巻 2号 p.2_171-2_179, doi:10.11416/konchubiotec.83.2_171
  3. ^ 尚学図書 編『日本方言大辞典』 別巻、小学館、1989年、707頁。
  4. ^ Goldsmith, Marian R.; Shimada, Toru & Abe, Hiroaki (2004): "The genetics and genomics of the silkworm, Bombyx mori." Annu. Rev. Entomol. 50: p.71-100. PMID 15355234. doi:10.1146/annurev.ento.50.071803.130456
  5. ^ 布目順郎「養蚕の起源」『蚕糸科学と技術』6, 50-53, 1967, NAID 10029378304
  6. ^ 佐々木正己、地曳文夫、広部達道「クワコとカイコの日周行動の比較」『玉川大学農学部研究報告』24号, p.26-42(1984-12)
  7. ^ 一田昌利「新しいシルク素材としての野蚕」『繊維学会誌』第59巻第9号、繊維学会、2003年、298-301頁、doi:10.2115/fiber.59.P_298
  8. ^ 奥井一満著『タコはいかにしてタコになったか―わからないことだらけの生物学』(光文社文庫) ISBN 978-4334724382
  9. ^ Banno, Yutaka; Shimizu, Koichi; Itoh, Masanobu; Sezutsu, Hideki; Yukuhiro, Kenji (2002-08-01). “Significant Levels of Sequence Divergence and Gene Rearrangements have Occurred Between the Mitochondrial Genomes of the Wild Mulberry Silkmoth, Bombyx mandarina, and its Close Relative, the Domesticated Silkmoth, Bombyx mori” (英語). Molecular Biology and Evolution 19 (8): 1385–1389. doi:10.1093/oxfordjournals.molbev.a004200. ISSN 0737-4038. https://doi.org/10.1093/oxfordjournals.molbev.a004200.
  10. ^ Pan, MinHui; Yu, QuanYou; Xia, YuLing; Dai, FangYin; Liu, YanQun; Lu, Cheng; Zhang, Ze; Xiang, ZhongHuai (2008-08-01). “Characterization of mitochondrial genome of Chinese wild mulberry silkworm, Bomyx mandarina (Lepidoptera: Bombycidae)” (英語). Science in China Series C: Life Sciences 51 (8): 693–701. doi:10.1007/s11427-008-0097-6. ISSN 1862-2798. https://doi.org/10.1007/s11427-008-0097-6.
  11. ^ Arunkumar, K. P.; Metta, Muralidhar; Nagaraju, J. (2006-08-01). “Molecular phylogeny of silkmoths reveals the origin of domesticated silkmoth, Bombyx mori from Chinese Bombyx mandarina and paternal inheritance of Antheraea proylei mitochondrial DNA”. Molecular Phylogenetics and Evolution 40 (2): 419–427. doi:10.1016/j.ympev.2006.02.023. ISSN 1055-7903. https://doi.org/10.1016/j.ympev.2006.02.023.
  12. ^ Dong Li, Yiran Guo, Haojing Shao, Laurent C Tellier, Jun Wang, Zhonghuai Xiang and Qingyou Xia (2010). “Genetic diversity, molecular phylogeny and selection evidence of the silkworm mitochondria implicated by complete resequencing of 41 genomes”. BMC evolutionary biology 10(1): 81. https://doi.org/10.1186/1471-2148-10-81.
  13. ^ Sun, Wei; Yu, HongSong; Shen, YiHong; Banno, Yutaka; Xiang, ZhongHuai; Zhang, Ze (2012-06-01). “Phylogeny and evolutionary history of the silkworm” (英語). Science China Life Sciences 55 (6): 483–496. doi:10.1007/s11427-012-4334-7. ISSN 1869-1889. https://doi.org/10.1007/s11427-012-4334-7.
  14. ^ Wang, Jun; Xiang, Zhonghuai; Wang, Jian; Zhou, Zeyang; Nielsen, Rasmus; Lu, Cheng; Yang, Huanming; Li, Songgang et al. (2009-10-16). “Complete Resequencing of 40 Genomes Reveals Domestication Events and Genes in Silkworm (Bombyx)” (英語). Science 326 (5951): 433–436. doi:10.1126/science.1176620. ISSN 0036-8075. PMID 19713493. https://doi.org/10.1126/science.1176620.
  15. ^ Zhan, Shuai; Wang, Wen; Xu, Anying; Qian, Heying; Fang, Gangqi; Liyuan Liu; Cui, Yong; Wang, Lizhi et al. (2018-08). “The evolutionary road from wild moth to domestic silkworm” (英語). Nature Ecology & Evolution 2 (8): 1268–1279. doi:10.1038/s41559-018-0593-4. ISSN 2397-334X. https://www.nature.com/articles/s41559-018-0593-4.
  16. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2017年11月2日). “前橋の一般農家がGM蚕の緑色蛍光繭出荷 量産は世界初”. 産経ニュース. 2020年4月17日閲覧。
  17. ^ 長野県おもしろ世相史刊行会・編『長野県おもしろ世相史<昭和編> 上巻』郷土出版社刊 1992年(平成4年)4月17日発行(224頁)
  18. ^ 武田厚子, 武田隆司, 鈴木千夏 ほか「2-II-8 ビタミンB1栄養状態へのマグネシウム摂取量の影響」『ビタミン』74巻 4号 2000年 p.221-, 日本ビタミン学会, doi:10.20632/vso.74.4_221_2
  19. ^ 【START up X】虫テック 世界に羽ばたけ/コオロギ・蚕・ハエ…無視できない栄養価/効率飼育・味もアップ「たんぱく質危機」に福音『日経産業新聞』2020年2月21日1面
  20. ^ 『蛹油』 - コトバンク
  21. ^ カネボウ 歴史コラム「第1回・1936年 事業によるサステナビリティへの貢献~化粧品事業創成の思い~」
  22. ^ 瀬筒秀樹, et al. "遺伝子組換えカイコによる医薬品開発プラットフォームの構築." YAKUGAKU ZASSHI 138.7 (2018): 863-874.
  23. ^ 関水和久, 浜本洋. "カイコの食品, 医薬品の評価動物としての利用." マイコトキシン (2019): 70-1.
  24. ^ 太田悠葵, et al. "遺伝子組換えカイコによる抗体医薬品の開発と課題." Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan 66.4 (2018): 164-169.
  25. ^ 栗原宏征, 井戸隆喜, 山田勝成. "カイコを用いたタンパク質医薬品製造." 繊維学会誌 63.9 (2007): P_266-P_269.
  26. ^ 浜本洋, 関水和久. "カイコをモデル動物とした創薬." 生化学 86.5 (2014): 578-582.
  27. ^ 矢内顯、植田吉純、後藤基治郎 ほか「カイコによるネコインターフェロンの大量生産システムの開発」『農林水産技術研究ジャーナル』25(2), 30-33, 2002-02-01, 農林水産技術情報協会, NAID 10008243586
  28. ^ 石黒慎一 ほか「カイコ冬虫夏草の機能解析と応用開発」『蚕糸・昆虫バイオテック』85巻 2号 2016年 p.2_63-2_67, 日本蚕糸学会, doi:10.11416/konchubiotec.85.2_63
  29. ^銅クロロフィル及び銅クロロフィリンナトリウムについて」『愛知県衛研技術情報』第18巻第4号、愛知県衛生研究所、1994年、1-3頁。
  30. ^ a b 後北峰之「虫の糞を用いた染色」『繊維製品消費科学』第48巻第1号、日本繊維製品消費科学会、2007年、25-32頁、doi:10.11419/senshoshi1960.48.25
  31. ^ 尚学図書編『日本方言大辞典』(小学館、1989年)p.1190
  32. ^蚕沙(さんしゃ)”. TradMPD 伝統医薬データベース. 富山大学和漢医薬学総合研究所. 2023年3月8日閲覧。
  33. ^ a bカイコからコロナワクチン候補 「食べて接種」も? 九大など開発”. 西日本新聞 (2020年6月27日). 2020年9月29日閲覧。
  34. ^ a b cカイコの体内で生成 新型コロナのワクチン候補、来年度にも治験へ 九大”. 毎日新聞 (2020年6月30日). 2020年9月29日閲覧。
  35. ^ビジネス特集 “役立たず”から 豚1000頭分のワクチン”. NHK NEWS WEB (2019年5月13日). 2019年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月14日閲覧。
  36. ^ 日本人名大辞典+Plus『奴理能美』 - コトバンク
  37. ^ a b蚕神説話に関する中日比較研究--「蚕女」言動を中心に”. Cinii. 2020年4月17日閲覧。
  38. ^ Smith, Tracy (1999年8月). “Pasteur and insect pathogens” (英語). Nature Structural Biology. pp. 720–720. doi:10.1038/11483. 2023年4月3日閲覧。
  39. ^ 早苗, 和田 (2013). “特集「昆虫病原糸状菌研究の現状と展望」にあたって”. 蚕糸・昆虫バイオテック 82 (3): 3_147–2_153. doi:10.11416/konchubiotec.82.3_147. https://www.jstage.jst.go.jp/article/konchubiotec/82/3/82_3_147/_article/-char/ja/.

参考文献

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、カイコに関連する**メディアおよびカテゴリ**があります。

ウィキスピーシーズに**カイコ**に関する情報があります。

食肉
家禽 合鴨 英語版エミュー ガチョウ 英語版英語版 キンケイ クジャク ターキー英語版ダチョウ 英語版ヒクイドリ ホロホロチョウ レア
家畜 アルパカ 仔牛 ガウル カエル カタツムリ 水牛英語版) ズブロン(英語版英語版トナカイ バイソン ビーファロー(英語版 モルモット ヤギ ヤク ラクダ ラバ リャマ ロバ
ジビエ イグアナフランス語版 ウサギ オオカミ カラス カンガルー コウモリ 鹿 スズメ センザンコウ ビーバー ワニ英語版
魚肉 アユ アンコウ アンチョビ英語版ウォールアイ ウシノシタ ウナギ オヒョウ オレンジラフィー カイヤン カジキ メカジキ カレイ カワカマス キンギョ クラッピー(英語版コイ コマイ サーディン英語版サケ サバ英語版サバヒー サメ サンマ シイラ タラ英語版コダラ スケトウダラ英語版ツナ ティラピア ナマズ ニシン英語版パーチ バサ バス ハタ フグ フナ ボラ マス メダカ ヤガラ ワラスボ
とその他のシーフード アザラシ英語版アメフラシ アワビ イカ英語版イソアワモチ イソギンチャク イルカ ウニ ウミウシ エビ英語版カキ カニ英語版 クラゲ英語版ザリガニ英語版シャミセンガイ タコ英語版タニシ ナマコ英語版ヒザラガイ ホタテガイ ホヤ ムール貝 ユムシ ロブスター
昆虫 バッタ亜目イナゴ Grasshoppers (locust) ハチ英語版カイコ英語版ざざむし英語版カミキリムシ セミ英語版ゲンゴロウ コオロギ コオロギ粉 アメリカミズアブ英語版ミールワーム英語版モパネワーム英語版) タケムシ(英語版ヤシオオオサゾウムシ英語版タイワンタガメ英語版ゴキブリ英語版アリタイ語版英語版シロアリ英語版
部分肉と調理加工 キュアリング(英語版燻製肉英語版ケバブ コートレット ゴレン コンビーフ サルーミ(英語版塩漬け シチュー ジャーキー シャルキュトリー スジ肉 ステーキ ソーセージ ダム・プクト(英語版タルタルステーキ タンドール チョップ 漬け込み(英語版) 吊るし肉(英語版バーベキュー パティ英語版ハム ばら肉 ハラミ 挽肉 ビルトン ヒレ ベーコン 干し肉 マリネ ミートボール ミートローフ 水煮 蒸し煮 もつ ランチョンミート レバー ロース ロースト英語版牛もも
一覧記事 肉料理(英語版) 牛(英語版) 仔牛(英語版海鮮 燻製(英語版 ステーキ(英語版) ソーセージ(英語版) 鶏(英語版) 羊(英語版) 豚(英語版) ハム(英語版) ミートボール(英語版) ヤギ(英語版) その他 国別食肉消費量(英語版) 代替肉の一覧(英語版
心理学と倫理学 カーニズム 動物の権利 動物福祉 食のタブー 肉食 肉食の倫理学(英語版) 肉食の心理学(英語版
肉食忌避 ヴィーガニズム 菜食主義 準菜食主義 ペスカタリアニズム ポロタリアニズム(英語版) 植物由来食(英語版代替肉
環境 飼料要求率(英語版迂回生産 集約畜産 畜産が環境に与える影響(英語版
関連項目 赤肉 インドの非菜食主義(英語版カニバリズム 屑肉 ケースレディー・ミート(英語版霜降り 食肉科学(英語版) 食肉の柔軟性(英語版食料保存 白肉英語版製肉 屠殺 屠畜場 共食い 生肉英語版昆虫食 クモ食(英語版培養肉 ピンクスライム ブッシュミート ブッチャー(英語版
食 ポータル Category: 食肉