FRAMEとは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)
別表記:
「frame」とは、枠・枠組み・骨格などを意味する英語表現である。
「frame」とは・「frame」の意味
「frame」とは、「枠」や「骨組み」といった意味を持つ英語の名詞である。窓枠や額縁といった「周囲を縁取って囲むもの」は基本的に「frame」となる。他にも、飛行機の機体の骨組みや車体の枠組み、船舶の肋材などの「骨組み」も「frame」である。ここから派生して、「構造」や「組織」、「動画のコマ」、野球やボーリングの「回」、コンピュータの「フレーム」などの意味を持つことがある。基本的に可算名詞となるが、例外的に「人や動物の体格・骨格」という意味合いで用いる場合のみ不可算名詞となる。ただし、「構造」や「組織」に関しては「framework」の語を使用するほうが一般的と言えよう。
また、「frame」は「組み立てる」「枠にはめる」といった意味を持つ動詞としても用いられる。「組み立てる」から派生して「文書を作る」「計画を立てる」、「枠にはめる」から派生して「濡れ衣を着せる」「罪を被せる」などの意味も存在する。他動詞のため、目的語と併用する必要がある。
「frame」の活用変化一覧
名詞としての「frame」は、可算名詞として扱われることが多く、「frames」という複数形が存在する。一方で、動詞に関しては規則変化を行う。三人称単数現在形は「frames」、現在分詞は「framing」、過去形と過去分詞は「framed」である。動詞として用いる場合の三人称単数現在形と、名詞として用いる場合の複数形が同一であるため、正しく読解するためにも「frame」がどちらの品詞で用いられているかはしっかりと見極めておきたい。
「frame」の語源・由来
「frame」の語源は、ゲルマン祖語の「framjana」が語源である。意味は「成し遂げる」「遂行する」「促進させる」「骨組みを作り上げる」で、ここから古期英語の「framian」(成し遂げる)に変化を遂げた。さらに「何かを組み立てる」という意味の中期英語「framen」に派生し、時を経て現代の「frame」となっていった。語形が変化していく中で、「骨組みを作り上げる」ことが「骨組み」そのものを指すようになり、やがて「枠」という意味を持つようになっていった点は注目に値するだろう。
「frame」を含む英熟語・英語表現
「time frame」とは
「time frame」とは、物事を行う際に必要となる時間や期間の枠のことである。主に為替相場のチャート分析における「月足」や「日足」などが該当する。また、「作業時間」を説明する際にもこの表現が用いられることが多い。
「picture frame」とは
「picture frame」とは、額縁を意味する熟語である。絵画用、写真用、ポスター用など様々な種類があり、サイズも美術館で用いられるような大型のものから写真立てのような小型のものまで幅広いが、全てひっくるめて「picture frame」と呼称される。写真用のものは「photo frame」という表現が使われることもある。古くは紙媒体の絵画や写真を飾るためのものだったが、21世紀に入ってからは液晶ディスプレイを備えて絵画や写真等の画像データを表示し、スライドショー機能等を備えた「digital picture frame」(デジタルピクチャーフレーム)も登場した。
「frame」の使い方・例文
名詞としての「frame」は、「The frame of the house is still being assembled.」(家の骨組みはまだ組み立て中だ)のように、「何の骨組みか」を明確にすることで意味が取りやすい。なお、「His frame is sturdy.」(彼の体格はがっちりしている)という文のように、frameが不可算名詞となっている場合は「体格」や「骨格」について述べられていると判断することができる。
一方動詞としての「frame」は他動詞であるため、「The schoolyard is framed by a fence.」(校庭はフェンスに囲まれている)のように、「囲んでいる」「当てはめられている」対象を文中でしっかりと示さなければならない。「John framed a false charge against Sam.」(ジョンはサムに対して虚偽の告発をした)のように、「濡れ衣を着せた」等の用法を行う場合も同様で、「誰が」「誰に」対して濡れ衣を着せたのかを明示することが重要である。