S(しじょうきこう)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書 (original) (raw)

Ss Ss
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd Ee Ff Gg Hh Ii Jj Kk Ll Mm Nn Oo Pp Qq Rr Ss Tt Uu Vv Ww Xx Yy Zz 各行左側のAEIOUは母音である。

Sは、ラテン文字アルファベット)の19番目の文字。小文字は sギリシャ文字Σ(シグマ)に由来し、キリル文字Сと同系の文字である。

字形

筆記体

ジュッターリーン体。真ん中は長いs

左半円の下に右半円を重ねた形である。これはΣ(シグマ)の小文字語末形 ς と共通の形である。大文字も小文字も同じ形である。

呼称

音価

この文字が表す音は、/s/(無声歯茎摩擦音)ないしその類似音である。ただし、西欧の多くの言語で、母音・有声子音に挟まれた単独のsを有声の/z/で読む。この場合、母音・有声子音に挟まれた無声の/s/を表すにはしばしばssと書く。

Sの意味

宇田川榕菴が著した「舎密開宗」の化学実験図。第一図(上部)において実験に用いる器具(管部分)を「S字様管」と記している。

単位・数学記号

自然科学

文学・風俗

作品名

建築

スポーツ

音楽

交通・車両

自動車

家電・IT

その他

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
S U+0053 1-3-51 SS s U+0073 1-3-83 ss
U+FF33 1-3-51 SS U+FF53 1-3-83 ss 全角
U+24C8 ⓈⓈ U+24E2 1-12-44 ⓢⓢ 丸囲み
🄢 U+1F122 🄢🄢 U+24AE ⒮⒮ 括弧付き
𝐒 U+1D412 𝐒𝐒 𝐬 U+1D42C 𝐬𝐬 太字

他の表現法

関連項目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/05 14:54 UTC 版)

.s(ドッツ)とは2005年トミーテックが発売したおもちゃである。 16×16個の穴の開いた正方形のパネルに色つきのピンを指すことによって、ドット絵を作成する事が出来る。また、パネルをつなげる事により、さらに大きな絵のドット絵を作成する事が出来る。商品はパネルと複数色のピン、ディスプレイ用の台座(ベース)とパネル結合用のジョイントからなり(一部のセットには額縁状のフレームと専用スタンドも含まれる)、ピンやパネルの色の組み合わせによりファミコン時代を主としたゲームキャラクターをモチーフとしたものやディズニーキャラクターをモチーフとしたものが発売されている。

2007年5月24日からは公式通販サイト「テックステーション」において一部商品の単品販売が開始され、2008年3月からは店頭での単品販売も開始された。

目次

セット

通常セット

第一弾

2005年7月3日発売

第二弾

2005年11月18日発売

第三弾

2006年1月26日発売

第四弾

2006年3月発売

第五弾

2006年5月19日発売

第六弾

2006年5月30日発売

第七弾

2006年7月15日発売

第八弾

2006年8月発売

第九弾

2006年11月発売

ドッツコレクション(ブラインド販売)

ニンテンドーバージョン

2006年12月上旬発売。下記6種類にそれぞれ赤台座・黒パネルと透明赤台座・透明パネルの各2種類。シークレットに金台座のものが設定される。

ドッツスタート

2007年3月発売。他の版権キャラクターのセットとは異なり、動物や季節などのレシピブックレットが付属する。 入門用セットという位置づけであり、ピンやパネルも多めに含まれている。

ドッツバリュー!

2008年12月発売。要望の多かった、類似色を集めたセット。 通常セットとは異なり、ピン1,020本、パネル2枚のみという構成でベース、ジョイント、レシピ等は省かれている。

キャッチザドッツ

タイトーからアミューズメント専用商品として販売された。 パネルが1枚、ピンも250本程度と通常販売されているセットよりは少なめである。

特別版

ドッター祭り

.sを使用した作品コンテスト。開催時に販売されている部材を利用したオリジナル作品、という条件。通常のドット絵作品にとどまらず、パネル、ベースなどをうまく利用した立体作品も見受けられる。

夏だ!ドッター祭り(2005年夏)

テーマ「夏」

結果発表 2005年9月16日

2006年 新年ドッター祭り(2005年冬)

テーマ「新年」

募集期間 2005年12月22日 - 2006年1月25日

結果発表 2006年2月1日

夏だ!ドッター祭り2006

テーマ「夏」

募集期間 2006年7月13日 - 2006年8月27日

結果発表 2006年10月2日

冬だ!ドッター祭り2007

テーマ「冬」

募集期間 2006年12月1日 - 2007年1月31日

結果発表 2008年2月8日

ドッツスタート!発売記念パネル1枚ミニコンテスト

テーマ「大切なもの」1パネル作品限定

募集期間 2008年3月29日 - 2008年5月6日

結果発表 2008年5月10日

夏だ!ドッター祭り2007

テーマ「旅」「海」「祭」の中から選択

募集期間 2008年7月末 - 2007年8月31日

結果発表 2008年9月13日

2008年 新年ドッター祭り

テーマ「新年」

募集期間 2008年1月7日 - 2008年1月31日

結果発表 2008年2月14日

「ドッツバリュー!」発売記念『冬×バリュー!=ドッター祭り』

テーマA「冬」

テーマB「ドッツバリュー!」ドッツバリュー!から2種類を選択、2種類に含まれるカラーのみを使用

募集期間 2008年12月20日 - 2009年2月28日

結果発表 2009年3月19日

どこでもいっしょ10周年記念『どこでもいっしょ×ドッツコンテスト』

テーマ どこでもいっしょのキャラクター「ポケピ」を使用した作品

募集期間 2009年3月5日 - 2009年5月28日

結果発表 2009年6月25日

どこでもいっしょとのコラボレーション企画であり、ソニー・コンピュータエンタテインメント協力の下、2009/6/25配信のトロ・ステーションにてトロとクロが作品を紹介する方法で発表が行われた

黒パネル2枚セット発売記念『black×autumnドッツコンテスト』

テーマ 「秋」をテーマに「黒パネル」を2枚以上使用した作品

募集期間 2009年7月23日 - 2009年9月24日

結果発表 2009年10月22日

外部リンク

SGD」はこの項目へ転送されています。乱択アルゴリズムについては「確率的勾配降下法」をご覧ください。
シンガポールドル
新加坡元 (中国語)Dolar Singapura (マレー語)சிங்கப்பூர் வெள்ளி (タミル語)
ISO 4217 コード SGD
金融管理局 シンガポール金融管理局
ウェブサイト www.mas.gov.sg
使用国・地域 シンガポール ブルネイ
インフレ率 2.3%
情報源 The World Factbook, 2021.
ペッグしている 通貨 ブルネイ・ドルと等価
補助単位
1/100 cent
通貨記号 S$
通称 Sing
硬貨
広く流通 5, 10, 20, 50 cents, $1
流通は稀 1 cent (現在は発行されていない)
紙幣
広く流通 2,2, 2,5, 10,10, 10,50
流通は稀 1,1, 1,20, 100,100, 100,500, 1000,1000, 1000,10 000
硬貨鋳造 シンガポール造幣局
ウェブサイト www.singaporemint.com

シンガポール・ドルシンガポール共和国の通貨。ブルネイ・ドルと等価に固定されており、ブルネイ国内でも流通・使用されている。

シンガポール・ドルの通貨記号は**S$.**であり、補助単位はドルの100分の1のシンガポール・セント(単位記号 S¢)である。

ISO4217の通貨コードはSGDである。日本での通称は、星ドル(せいドル、シンガポールの中国語における旧称「星加坡」に由来)ともいうが、一般的ではない。

当初の為替レートは、8.57シンガポール・ドル = 1スターリング・ポンドであった。

対ドル為替レート(1993年~)

対円為替レート(1989年~)

硬貨

硬貨一覧(旧硬貨、第2世代)

硬貨は1、5、10、20、50セント硬貨と1ドル硬貨がある。2009年現在、1セント硬貨は回収が開始されており[1]、市価での最小単位は5セントになりつつある。
2013年6月25日から新硬貨(第3世代)の流通が開始された[2]。 新硬貨のデザインは以下の通り[3]

第1世代・第2世代の旧硬貨も、1セント硬貨も含めて現在有効である。

歴代の硬貨の材質は次の表の通り。

| | 第1世代(1967) | 第2世代(1985) | 第3世代(2013) | | | ------------- | --------------------------------------------------------------------------------------------- | -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- | | 1ドル | 白銅 | アルミニウム青銅 | バイメタル貨(外周黄銅メッキ、内側ニッケルメッキ) | | 50セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 | | 20セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 | | 10セント | 白銅 | 白銅 | ニッケルメッキ鋼鉄 | | 5セント | 白銅、白銅メッキ鋼鉄 | アルミニウム青銅 | 黄銅メッキ鋼鉄 | | 1セント | 青銅→銅メッキ鋼鉄 | 銅メッキ亜鉛 | (小額すぎるため製造中止) |

紙幣

ポートレイトシリーズ(4世代)

紙幣は2、5、10、50、100ドルが発行されている。かつては1,000、10,000ドルも発行されていた。

各紙幣共にデザインテーマがあり、全紙幣の表面にはシンガポール初代大統領ユソフ・ビン・イサークの肖像が印刷されている。

4世代目紙幣図案 (1999–2011現在) [1]
画像 価値 大きさ 主な色 描写 発行 状況 素材
$2 $2 $2 126 × 63 mm ユソフ・ビン・イサーク(初代大統領) 教育 1999年9月9日 流通
$2 $2 2006年1月12日 ポリマー
$5 $5 $5 133 × 66 mm ユソフ・ビン・イサーク ガーデンシティ 1999年9月9日
$5 $5 2007年5月18日 ポリマー
$10 $10 $10 141 × 69 mm ユソフ・ビン・イサーク スポーツ 1999年9月9日
$10 $10 2004年5月4日 ポリマー
$50 $50 $50 156 × 74 mm ユソフ・ビン・イサーク 芸術 1999年9月9日
$100 $100 $100 162 × 77 mm オレンジ ユソフ・ビン・イサーク 青年達
$1000 $1000 $1,000 170 × 83 mm ピンク ユソフ・ビン・イサーク 政府
$10000 $10000 $10,000 180 × 90 mm ユソフ・ビン・イサーク 経済

記念紙幣

初めての記念紙幣は1990年7月24日にシンガポール独立25年を記念して発行されたものだった。
1999年12月8日には2000年(ミレニアム)を記念して500万枚の記念2ドル札が発行された。これはポートレイトシリーズの2ドル札とよく似ており、通常シリアルナンバーのある場所にMillennium 2000のロゴが入れられた[6]

2007年7月27日にはブルネイ・ドルとの相互利用開始40年を記念して記念20ドル札が発行された。また、同時にブルネイでも同様の記念20ドル紙幣が発行されている。[7]

2015年8月にはシンガポールの建国50周年を記念して、リー・クアンユー初代首相の絵も入った紙幣が印刷された。

記念紙幣 [2]
画像 価値 大きさ 主な色 描写 発行 素材
$20 $20 $20 145 × 69 mm 黄色・茶色 ユソフ・ビン・イサーク“Dendrobium Puan Noor Aishah”( シンガポール(金融街付近)とブルネイのランドマーク紙面にはこう書かれている"BRUNEI DARUSSALAM ∙ SINGAPORE""CURRENCY INTERCHANGEABILITY AGREEMENT 1967 - 2007" 2007年7月27日 ポリマー

旧紙幣について

現在では旧紙幣に当たる3世代目の紙幣(船シリーズ。額面は1、2、5、10、50、100、500、1000、10000ドル)も法的には有効である。

現在のSGDの為替レート
Google Finance: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD
Yahoo! Finance: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD
Yahoo! ファイナンス: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD
XE: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD
OANDA: AUD CAD CHF CNY EUR GBP HKD JPY/円USD

脚注

  1. ^ シンガポール日本人会 シンガポールの貨幣コイン編
  2. ^ シンガポールナビ 6/25から新硬貨の流通開始へ
  3. ^ Singapore's Third Series Coins
  4. ^新1万円札は使われるのか”. ARC WATCHING 2019年6月号. 2020年11月4日閲覧。
  5. ^1000Sドル札の発行中止、資金洗浄防止策で”. NNA (2020年11月4日). 2020年11月4日閲覧。
  6. ^ Frequently Asked Questions, シンガポール金融管理局. Retrieved 19 February 2008.
  7. ^ "Commemorating the 40th Anniversary the Currency Interchangeability Agreement" (Press release). Monetary Authority of Singapore. 27 June 2007. 2010年4月22日閲覧。

関連項目

外部リンク

ドルとそれに類する通貨
現行 オーストラリア・ドル バハマ・ドル バルバドス・ドル ベリーズ・ドル バミューダ・ドル ブルネイ・ドル カナダ・ドル ケイマン諸島・ドル クック諸島ドル(英語版東カリブ・ドル フィジー・ドル ガイアナ・ドル 香港ドル ジャマイカ・ドル キリバス・ドル リベリア・ドル ナミビア・ドル ニュージーランド・ドル サモア・タラ シンガポール・ドル ソロモン諸島ドル スリナム・ドル 新台湾ドル RTGSドル トリニダード・トバゴ・ドル ツバル・ドル アメリカ合衆国ドル
現行(ドルから改称) 中国・圓 エチオピア・ブル マレーシア・リンギット
廃止 アンティグア・ドル(英語版) ブリティッシュコロンビア・ドル(英語版) イギリス領北ボルネオ・ドル(英語版) イギリス領西インド・ドル(英語版) セイロン・リクスダラー(英語版) 連合ドル(英語版) 大陸ドル(英語版) デンマーク・リグズダラー(英語版) デンマーク領西インド・ダラー(英語版) デンマーク領西インド・リグズダラー(英語版) ドミニカ・ドル(英語版) オランダ・レイクスダールダー(英語版) グリーンランド・リグズダラー(英語版) グレナダ・ドル(英語版) ハワイ・ドル(英語版大東亜戦争軍票英語版) 膠州湾租借地ドル(英語版マラヤ及びイギリス領ボルネオ・ドル マラヤ・ドル(英語版) モーリシャス・ドル(英語版メキシコ・ドル モンゴル・ドル(英語版) ネイビス・ドル(英語版) ニューブランズウィック・ドル(英語版) ニューファンドランド・ドル(英語版) ノルウェー・リグズダラー(英語版ノルウェー・ターラー ノバスコシア・ドル ペナン・ドル(英語版) プリンスエドワードアイランド・ドル(英語版) プエルトリコ・ドル(英語版ローデシア・ドル セントキッツ・ドル(英語版) セントルシア・ドル(英語版) セントビンセント・ドル(英語版) サラワク・ドル(英語版) シエラレオネ・ドル(英語版スロベニア・トラール スペイン・ドル(英語版) 海峡植民地ドル(英語版) スマトラ・ドル(英語版) スウェーデン・リクスダラー(英語版旧台湾ドル テキサス・ドル(英語版) トリニダード・ドル(英語版) トバゴ・ドル(英語版ジンバブエ・ドル
非流通 マーシャル諸島ドル ナウル・ドル ニウエ・ドル(英語版) パラオ・ドル ピトケアン諸島ドル(英語版
概念 ユーロダラー オイルダラー(英語版) 国際ドル(英語版
仮想 リンデンドル Project Entropiaドル(英語版
私製 南極ドル アリゾナ・ドル(英語版カルガリーダラーズ カナディアン・タイヤ・マネー(英語版ディズニードル リバティー・ダラー(英語版) ソルトスプリング・ドル(英語版) トロント・ドル(英語版
関連 ドル記号 半ドル(英語版) 穴あきドル(英語版ターラー (通貨) トラール (通貨単位)(英語版貿易銀 ドルインデックス
カテゴリ

皮肉記号(ひにくきごう、英語: irony punctuation)とは、文章中で皮肉(irony)や嫌味(sarcasm)の意味合いを表現するために使用することが提案された各種の約物である。本項目では、約物以外の表現法も含めた、文章中で皮肉の意味合いを表現する各種の方法についても説明する。

皮肉を表す文章には、疑問符(?)や感嘆符(!)のような、皮肉表現であることを示す標準的な方法がなく、いくつかの形式が提案されている。それらの中で、最も古く、最もよく使われるのは、1580年代にイギリスの印刷職人ヘンリー・デンハム(英語版)によって提案されたパーコンテーション・ポイント(percontation point)と、19世紀にベルギーの新聞出版者マルセリン・ジョバール(英語版)とフランスの詩人アルカンタ・デ・ブラーム(ポルトガル語版)によって使用されたアイロニー・マーク(irony mark)である。どちらも、疑問符を左右反転させた「⸮」の形を取る。

皮肉記号は、その文が、字通りの意味ではなく皮肉として理解されるべきであることを示すために使用される。括弧で囲まれた感嘆符や疑問符、および「皮肉の引用」も、皮肉や嫌味を表現するために使用されることがある。

パーコンテーション・ポイント

パーコンテーション・ポイント () は、疑問符を左右反転させた記号であり、修辞的疑問符(rhetorical question mark)とも呼ばれる。1580年代にヘンリー・デンハムによって提案され、回答を必要としない疑問文(修辞的疑問文、反語)の終わりに使用された。17世紀には使用されなくなった[1]Unicodeでは、コードポイントU+2E2Eに「反転疑問符」(reversed question mark)として割り当てられている。この文字は、U+061Fに割り当てられたアラビア語の疑問符(؟)と似ているが、別の文字である。

現代の疑問符(?, U+003F)は"punctus interrogativus"の子孫である[2]が、現代の疑問符とは異なり、"punctus interrogativus"は"punctus percontativus"と対になっていた。前者は回答が必要な疑問文の、後者は修辞的な疑問文の後につけられた[3]

アイロニー・マーク

1668年、ジョン・ウィルキンス(英語版)は、 『真性の文字と哲学的言語にむけての試論』において、上下反転した感嘆符を用いて皮肉な表現を強調することを提案した[4]。1841年、ベルギーの新聞出版者であるマルセリン・ジョバール(英語版)は、クリスマスツリー絵文字のような形の矢印のアイロニー・マークを導入した。 翌年、彼はこのアイデアを拡大し、この記号を様々な方向に向けて、苛立ち、憤慨、躊躇などを表現する約物として使用できることを示唆した[5]

1905年のフランス語の百科事典に掲載された、アルカンタ・デ・ブラーム(ポルトガル語版)がデザインしたアイロニー・マーク[6]

アイロニー・ポイント(⸮, 英語: irony point, フランス語: point d'ironie)は、フランスの詩人アルカンタ・デ・ブラーム(ポルトガル語版)(別名マルセル・ベルナール)が1899年の著書_L'ostensoir des ironies_で使用した、その文章を皮肉と解釈するべきであることを示す約物である。これは、右の図に示すように、左右反転した疑問符に似ているが、わずかに異なる字体をしている[3]。以前に、同じ記号をマルセリン・ジョバールが1841年6月11日付の記事で使用し、1842年の報告で言及していた[7]

フランスの作家エルヴェ・バザン(英語版)は、1966年のエッセイ_Plumons l'Oiseau_で、同じ目的でギリシャ文字のψの下に点を付けたような約物 () を使用した[8]。この作品では、他に以下の5つの約物が提案されている[9]

2007年3月、オランダの財団CPNB(Collectieve Propaganda van het Nederlandse Boek)は、アイロニー・マークの別のデザインである_ironieteken_ を発表した[10][11]

逆イタリック体

イギリスのジャーナリスト、トム・ドライバーグ(英語版)は、皮肉を持った文章を、従来のイタリック体とは異なるイタリック体で印刷することを提案した[12]

皮肉の引用

皮肉の引用符(scare quotes)とは、引用符の特殊な使用法である。それは、引用符(日本語においては鉤括弧)で囲んだ単語や文章が、一般的な意味ではなく、本来とは違う意味合いを持って使用されている、すなわち、「いわゆる〇〇」といった意味合いであることを示す。引用符の通常の目的とは異なり、「注意の引用」においては別の文章から引用されているとは限らない。声を出して読むときは、単語の前に「いわゆる」(so-called)などの文言をつけたり、皮肉や嘲笑を込めた読み方をしたり、エアクオートのジェスチャーをしたりする。

Temherte slaqî

エチオピア・セム諸語の一部の言語では、皮肉な文や非現実的な文の終わりに_temherte slaqî_または_temherte slaq_と呼ばれる約物をつける。これは逆感嘆符(U+00A1) ( ¡ )のような文字である[13]

その他の表現方法

非公式な状況においては、修辞的疑問文を角括弧で囲まれた疑問符や感嘆符をつけて"Oh, really[?]"や"Oh, really[!]"のように表現することができる。テレビの字幕放送では、皮肉を表現するのに角括弧や丸括弧で囲まれた感嘆符が使用される[14]

2010年には"SarcMark"記号が提案されたが、これは対応したコンピュータフォントを必要とする[15]

皮肉を表現する別の方法として、約物に隣接してチルダ(~)を配置する方法がある。これにより、標準的なキーボードで簡単に入力することができる。スポーツブログ_Card Chronicle_では、文末のピリオドの後にチルダを挿入している[16]

ウェブサイトReddit上では、HTML式の<sarcasm>...</sarcasm>を略した/sが普及した[17]

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2E2E ⸮⸮ REVERSED QUESTION MARK

関連項目

脚注

  1. ^ Truss 2003, p. 142
  2. ^Interrogativus.png”. TypoWiki. 2007年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月23日閲覧。
  3. ^ a b Everson, Michael; Baker, Peter; Dohnicht, Marcus; Emiliano, António; Haugen, Odd Einar; Pedro, Susana; Perry, David J.; Pournader, Roozbeh (April 10, 2016). Proposal to add Medievalist and Iranianist punctuation characters to the UCS. オリジナルの2016-04-10時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160410171950/http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n3193.pdf.
  4. ^ Houston 2013, pp. 212–214
  5. ^ Houston 2013, pp. 215–217
  6. ^ Claude Augé, ed (1897–1905). “Ironie _(irony)_”. Nouveau Larousse illustré. 5. Paris. p. 329{{inconsistent citations}}
  7. ^ Marcellin JOBARD, "Industrie française: rapport sur l'exposition de 1839 – Volume II, p. 350-351." French industry, report on the 1839 exhibition, Vol 2 pp. 350–351 (French text available on-line)
  8. ^ Bazin, Hervé (1966). Plumons l’oiseau. Paris (France): Éditions Bernard Grasset. p. 142{{inconsistent citations}}
  9. ^ Yevstifeyev, Mykyta; Pentzlin, Karl (Feb 28, 2012). Revised preliminary proposal to encode six punctuation characters introduced by Hervé Bazin in the UCS. オリジナルの2016-05-07時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160507104626/http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n4256.pdf.
  10. ^Nieuw: een leesteken voor ironie” (オランダ語). Stichting Collectieve Propaganda van het Nederlandse Boek (CPNB) (2007年3月13日). 2008年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月15日閲覧。
  11. ^Leesteken moet ironie verduidelijken” (オランダ語). Nieuwsblad.be (2007年3月15日). 2012年9月15日閲覧。
  12. ^ Houston 2013, p. 227
  13. ^A Roadmap to the Extension of the Ethiopic Writing System Standard Under Unicode and ISO-10646”. 15th International Unicode Conference. p. 6 (1999年). 2019年12月23日閲覧。
  14. ^BBC Subtitle Guidelines”. bbc.github.io. 2019年10月26日閲覧。
  15. ^Nieuw leesteken waarschuwt voor sarcasme en ironie” [New punctuation mark warns of sarcasm and irony] (オランダ語). HLN.be (2010年10月18日). 2013年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月15日閲覧。
  16. ^ Mr_Hobbes (5 August 2014). “The Guide to Card Chronicle's memes / inside jokes / quirks”. Card Chronicle. 9 January 2015閲覧。
  17. ^ http://www.lrec-conf.org/proceedings/lrec2018/pdf/160.pdf

参考文献

外部リンク