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YF-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/04 17:28 UTC 版)

YF-1B

原開発国 中国
使用期間 1958-1969
設計者 航天液体推進技術研究院, Ren Xinmin, Mo Tso-hsin, Zhang Guitian
搭載 東風3号A東風4号長征1号
前身 С2.1100
後継 YF-20
現況 引退済
液体
構成
燃焼室 1
ノズル比 10
性能
推力 (vac.) 303.6 kN (68,300 lbf)
推力 (SL) 275.3 kN (61,900 lbf)
燃焼室圧力 7.1 MPa (1,030 psi)
Isp (vac.) 267.4 秒 (2.622 km/s)
Isp (SL) 242.5 秒 (2.378 km/s)
燃焼時間 140s
寸法
直径 56センチメートル (22 in)
使用
東風3号A東風4号長征1号の1段目
リファレンス
出典 [1][2][3][4][5][6] [7][8]

YF-1N2O4UDMHガス発生器サイクルで燃焼する中華人民共和国液体燃料ロケットエンジンである。基本的なモジュールとして4基を束ねてYF-2として使用される。それを基本として高高度用に開発された型式はYF-3として知られる。[2][9]

複数の著者はOKB-2 (NII-88)のイザエフによって開発されたС.2.1100/С.2.1150 La-350ブースターエンジンの模倣だったと見做す。[10] エンジン開発で燃焼の安定と長時間の信頼性のある燃焼で大きなトラブルがあり、開発が難航したことが知られる。

目次

派生型

原型のエンジンは東風3号ロケット以降で使用され、人工衛星打上げ機の長征1号で主推進に使用された。[2]

YF-1

コアエンジン、元は東風3号に搭載されて打ち上げられた。UDMH/AK27Sを推進剤として使用した。OKB-2のС.2.1150の模倣[3][10]

YF-1A

コアエンジン、改良型は東風3号A、東風4号長征1号で使用される。[3][2][10][11]

YF-1B

コアエンジン、改良型は長征1号Dで使用される。推進剤をUDMH/N2O4へ転換した。[2]

YF-3

上段用の派生型、東風4号で使用。[2]

YF-3A

改良型上段、長征1号で使用.[2]

モジュール

原型のエンジンは複数台で使用されるが、ブースターの用途で単体のエンジンのみが使用される。通常は複数台のエンジンがモジュール内でまとめて使用される。

関連するモジュールが1段目で使用された。:

YF-2

4基のYF-1によって構成されるモジュール。元は東風3号に搭載された。[3]

YF-2A

4基のYF-1Aによって構成されるモジュール。改良型。東風3号A東風4号長征1号で使用された。[3][2]

YF-2B

4基のYF-1Bによって構成されるモジュール。改良型。最終的な長征1号Dで使用された。[2]

関連項目

出典

  1. ^ Norbert Bgügge. “Asian space-rocket liquid-propellant engines”. 2015年7月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Norbert Bgügge. “Propulsion CZ-1”. 2015年7月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e Norbert Bgügge. “The Chinese DF-3 missile”. 2015年7月25日閲覧。
  4. ^Long March”. Rocket and Space Technology. 2015年7月25日閲覧。
  5. ^CZ-1”. Encyclopedia Astronautica. 2015年7月25日閲覧。
  6. ^YF-2A”. Encyclopedia Astronautica. 2015年7月25日閲覧。
  7. ^YF-3”. Encyclopedia Astronautica. 2015年7月25日閲覧。
  8. ^ Harvey, Brian (2004). “Launch Centers Rockets and Engines”. China's Space Program — From Conception to Manned Spaceflight. Springer Science & Business Media. p. 230. ISBN 978-1852335663. https://books.google.com.ar/books?id=XaqK7LOVsc0C&pg=PA230&lpg=PA230&dq=yf-1.
  9. ^ Mowthorpe, Matthew (2004). “Chinas Military Space Program”. The Militarization and Weaponization of Space. Lexington Books. p. 90. ISBN 978-0739107133. https://books.google.com/books?id=3QY-4UKu-qUC&pg=PA90&lpg=PA90&dq=yf-20.
  10. ^ a b cDong Feng-3 (CSS-2)”. SinoDefence. 2015年7月25日閲覧。
  11. ^Dong Feng-4 (CSS-3)”. SinoDefence. 2015年7月25日閲覧。
・話・ ロケットエンジン
液体燃料 低温推進剤 液体水素/ 液体酸素 CE-7.5 - CE-20 - ES-702 - ES-1001 - HM7B - J-2 - LE-5 - LE-5A - LE-5B - LE-7 - LE-7A - LE-9 - RD-0120 - RD-0146 - RD-56M - RL-10 - RL-60 - RS-68 - SSME - YF-73 - YF-75 - YF-77 - ヴァルカン - ヴィンチ - HG-3 - BE-3 液体メタン/液体酸素 RS-18 - LE-8 - ラプター - BE-4 準低温推進剤 ケロシン/液体酸素 F-1 - H-1 - NK-33 - RD-0110 - RD-0124 - RD-107 - RD-108 - RD-117 - RD-118 - RD-120 - RD-170 - RD-171 - RD-180 - RD-191 - RD-58 - RD-8 - RS-27 - RS-27A - RZ2 - S1.5400A - XLR50 - YF-100 - ケストレル - マーリン ハイパー ゴリック 推進剤 ヒドラジン系/ 四酸化二窒素 11D49 - AJ-10 - L-2 - L-2.5 - LE-3 - LR-87 - LR-91 - RD-0210 - RD-0212 - RD-0233 - RD-0235 - RD-0236 - RD-0255 - RD-216 - RD-253 - RD-264 - RD-270 - RD-275 - RD-857 - RD-861K - RD-869 - S5.92 - S5.98M - YF-1 - YF-20 - YF-23 - YF-24 - YF-25 - YF-40 - エスタス - バイキング - ヴィカース ケロシン/過酸化水素 Gamma - Stentor 非対称ジメチルヒドラジン/ 硝酸 Bell 8000 - RD-216
固体燃料 ブースター EAP - GEM - PSOM - PSOM XL - SRB (RSRM) - SRB-A - アトラスV-SRB - キャスターIVA-XL 下段・中段ロケット S-138 - S-139 - S-7 - SR118 - SR119 - SR120 - キャスター120 - オライオン50 上段ロケット スター48 - SRM - オライオン38 - IUS
原子力推進 NERVA - RD-0410 - 11B97
小推力エンジン ハイパーゴリック推進剤 ドラコ - R-4D - BT-4 - BT-6 電気推進 DCアークジェット MR-508 ホールスラスタ PPS-1350 - SPT-100 イオンエンジン NSTAR - RIT-10 - UK-10 - UK-T6 - XIES - μ1 - μ10 - μ10HIsp - μ20
関連項目 宇宙機の推進方法 - 軌道投入用ロケットエンジンの比較 - ロケットエンジンの推進剤
エンジンサイクル 圧送式サイクル - ガス発生器サイクル - 二段燃焼サイクル - エキスパンダーサイクル

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YF-1

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「YF-1」の記事における「YF-1」の解説

コアエンジン、元は東風3号搭載され打ち上げられた。UDMH/AK27Sを推進剤として使用した。OKB-2のС.2.1150の模倣

※この「YF-1」の解説は、「YF-1」の解説の一部です。
「YF-1」を含む「YF-1」の記事については、「YF-1」の概要を参照ください。

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