神居尻山 登山 初心者向け!絶景と花観察を楽しむ3コース案内 (original) (raw)
神居尻山(大倉山麓より)
札幌中心に道内の山をのんびり歩いているヤマプラです。今回は道民に大人気の登山道、神居尻山の登山道案内です。花の名峰と名高い神居尻山にまだ登ったことの無い方、札幌近郊で人気のハイキングコースをお探しの方の一助になれば幸いです。又、春の神居尻山の花についても登山口で無料配布されていました「神居尻山の花ポケット図鑑」を元に筆者が実際観察できたものを見た順にご紹介する記事としましたのでお花観察ハイキングの参考になれば幸いです。
目次
- 神居尻山とは
- 神居尻山駐車場(Bコース)
- 神居尻山 B~Cコース周回タイム・難易度
- 神居尻山 B~Cコース周回ルート解説
- 神居尻山 A~Bコース周回タイム・難易度
- 神居尻山 A~Bコース周回ルート解説
- 絶景の神居尻山山頂
神居尻山とは
神居尻山(かむいしりやま)は標高946.7m、樺戸山地に属する山塊の一座でお隣のピンネシリと並び石狩郡当別町と樺戸郡樺戸新十津川町の境を成す山です。1990年、当別町の道民の森の造成に合わせ3つの登山コースが造られた新顔の山でありながらも陽当たりの良い尾根線にはお花畑が発達し、北海道100名山に選定されている登山愛好者はもとよりハイキングルートとしても大人気の山です。↓
神居尻山(道道28号より)
神居尻山の登山道は3コース造成され、それぞれに駐車場が設けられています。ピストン登山はもちろん思い思いに周遊することができるため、道央圏で人気を集める登山道となっていますが、かつて巡ることが出来たピンネシリへの縦走路は廃道となっており、現在は縦走することはできません。札幌岳から空沼岳の縦走路に続き、名峰二座を巡る札幌近郊の夏山の本格縦走路が減っていくのは札幌の登山愛好者としては寂しい限りです。
神居尻山 ルートマップ
山名はアイヌ語で「神様の山」の意味で深い渓谷を持つ威厳に満ちたその山容はその名にふさわしい。
神居尻山(道民の森 神居尻地区より)
神居尻山駐車場(Bコース)
神居尻山は3つの登山口を持っており、それぞれ整備された駐車場が用意されています。今回はBルートから登りCルートから下るのに便利なBルートの駐車場を利用しました。道道28号から道民の森神居尻尻地区に向かって曲がり、総合案内所手前の園路を右折すると各コースの駐車場が出てきます。今回はBコース駐車場をプロットしました。初めての方は下のグーグルマップでご確認下さい。大人気の登山道で一番人気の駐車場です。良く晴れた休日には満車になることも有ります。その場合はAコース、Cコース、又は総合案内所の駐車場を利用することになります。↓
神居尻山 Bコース駐車場
総合案内所のトイレの他、Bコース駐車場にもトイレが整備されています。但しBコースの駐車場のティシュは有りますがトイレは和式なので苦手な方は総合案内所に行くと洋式トイレが有ります。
神居尻山 B~Cコース周回タイム・難易度
神居尻山の標準コースタイムと距離は登山口の案内板に有ります。いずれも初心者向けに整備された登山道です。
- 案内板による標準タイム↓
- Aコース 山頂まで6km/4時間
- Bコース 山頂まで2.6km/3時間
- Cコース 山頂まで2.5km/3時間
Aコースは距離が長くアップダウンを繰り返す効率の悪いルートですが急登箇所が少なく比較的登りやすいルートです。ピストンすれば往復10キロを超えますので本格的な日帰り登山を楽しむことができます。BルートとCルートは距離は短いですが心が折れそうになる程急勾配が続くルートです。初めて来た時は30℃超えの炎天下、距離が短い軽ルートだろう、一気に登ってしまえとCルートを一気登りし猛汗、登ったものの軽熱中症で具合が悪くなり下山はぐだぐだとなりました。温度のコンディションによりますが負荷の強い登山道ですのでくれぐれも無理は禁物と改めて知らされました。水分塩分補給、がんばり過ぎ、発汗し過ぎに注意して適度に休憩しながら、自己のペースで楽しんで下さい。
さて、先ずはBルートから登りCルートを下るルートのご紹介です。お花見登山の山行記録はコチラ。タイムは年齢、性別、体力により個人差が激しいので目安とし、余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。(登山日5月19日)↓
- 距離 : 7.2キロメートル
- 高低差 : 650m
- 所要時間 : 3時間41分
- 休憩 : 32分
- レベル : 初級
主なコースタイム↓
- Bコース駐車場07:58→
- →09:45BコースCコース分岐09:48→
- →10:10神居尻山10:23→
- →10:44BコースCコース分岐11:00→
- →12:02Cコース登山口
- →12:11Bコース駐車場
神居尻山 B~Cコース周回 ルート解説
駐車場から左に進めばBコース登山口、右に向かうとCコース登山口です。先ずは左。
登山口に神居尻間の花ポケット図鑑が無料で配布されていました。今回の山行は花の名山神居尻山、せっかくですのでこちらの図鑑を参考に私が鑑賞できた花々を解説して簡易な神居尻山花図鑑を作成していくことにします。ポケット図鑑に無いものは「新北海道の花」で補足していきます。
麓で真っ先に抑えたが序盤から山頂直下の稜線まで各所で群生が見られるミヤマスミレ。良く似たタチツボスミレが地上茎で群生に対しミヤマスミレは地下茎で群生します。
- ミヤマスミレ(スミレ科)
- 3~10㎝の多年草
- 5~6月に紫色の花
- 地上茎が無く地下茎で群生
ミヤマスミレ
地下茎で群生するミヤマスミレ
春一番を告げる妖精、エゾエンゴサクは登山口手前にまだ残っていました。
- エゾエンゴサク(ケシ科)
- 10~25㎝の変異の大きな多年草
- 4~5月に青、紫、白、桃色と多彩な変異を見せる
- 花は総状花序で2㎝程。
エゾエンゴサク
他の方が先を急ぐ中、だらだらと写真を撮りながら登山口に到着。駐車場から200m程、普通に歩いていれば1~2分です。
Bコース登山口
登山ポストの中に登山届が有ります。入林届に記入した後、下山届を切り取り持参して下山口のポストに投函します。では登山開始。
序盤は緩やかで爽やかな登山道です。
間もなく丸太階段が出てきて急登スタート。時折平坦な箇所も有りますが尾根までひたすら標高を稼ぐルートです。
かなり進んだように思ったが山頂まで2.0kmの標識。まだ600mしか進んでないのか、高度は稼いでいるが距離は進んでいない。
森の中は蒸し暑い。せっかくの花の名山ですので無理をせず写真を撮りながら進むことにしました。ヒトリシズカはBコースの中腹で数か所群生。
- ヒトリシズカ(センリョウ科)
- 15~30㎝になる無毛の多年草
- 4~5月に白い花
- 茎頂に2~3㎝程の花穂が1本つく
ヒトリシズカ
黄色い花はともすれば殺風景になりがちな登山道に活気を添えてくれます。お花の撮影も登山の良い思い出(余裕が有れば)、バラ科のコキンバイは中腹から山頂にかけて多く群生が見られました。
- コキンバイ(バラ科)
- 15㎝程度の多年草
- 5~6月に黄色い花
- 花弁は5枚、茎頂に2㎝程度の花が1~3個つく
コキンバイ
コキンバイの群生
Bコース、Cコース共に数本あったムラサキヤシオ、丁度目線の高さに有る艶やかなピンクのツツジは良い目の保養になります。
- ムラサキヤシオ(ツツジ科)
- 高さ1~2mの落葉低木
- 5~6月に桃色の花
- 花は枝の先端に数個つき、花冠は5深裂して径3~6㎝
ムラサキヤシオ
Bコースの序盤から尾根線にかけて春先の時期、多数目にする野草の女王シラネアオイ。この時期多くの登山者が写真を撮る人気のお花です。登山道脇のあちこちに咲いてますので無理をしなくても良い写真は撮れると思います。
- シラネアオイ(シラネアオイ科)
- 20~50㎝の多年草
- 5~7月に薄紫色の花
- 地下茎で群生、花びらは4枚
淡いピンクのエゾヤマザクラはBコースの尾根線手前で見られました。
- エゾヤマザクラ(バラ科)
- 落葉広葉樹で大きいものは20mを超える
- 4~5月に比較的濃い桃色の花
- 一重咲きで直径3~5㎝程
エゾヤマザクラ
あいにくの曇りで遠望は効かないが高度が上がってくると暑寒別岳が見えてきた。
暑寒別岳
苦しい急登を乗り越えて標高707mピークの尾根に取り付きます。あそこから緩くなるはずだ。
急登連続で噴き出る汗、まとわりつく虫にクール効果のあるサラテクトをたっぷり。神居尻山は虫よけは必携のお山です。たっぷりかけてしばしクールダウン、虫よけが無いとゆっくり休めません。↓
後1.6キロだと。半分も進んでないのか。
右手にCコースと合流する842mピーク、まだポコポコと幾つかのピークを乗り越えて進む尾根歩きです。
しかしあの稜線を歩かずに帰るなどあり得ない。
途中の尾根歩きは比較的緩やかで歩きやすい。↓
さらに稜線を歩いていると白いエゾヤマザクラに癒されます。↓
エゾヤマザクラ
明るい稜線の登山道にはカタクリが多数自生していました。ユリ科の花はいっつもうつむいているなぁ。↓
- カタクリ(ユリ科)
- 10~15㎝の多年草
- 4~5月に赤紫色の花
カタクリ
春のお姫様、ヒメイチゲは尾根線で発見、数輪ですが自生を確認できました。↓
- ヒメイチゲ(キンポウゲ科)
- 5~15㎝の多年草
- 5~7月に白い花
- 花びらは5枚が多く1㎝ほどで葉は細く尖っている
ヒメイチゲ
のんびり歩いて842mピークに取り付きます。
Cコースと合流しました。
晴れていれば日本海まで見えるパノラマ景観が楽しめます。すっきりと晴れれば手稲山まで見えるのか。まぁ、手稲から樺戸山地が見えることもそう無いしなぁ。でも見に来たいなぁ、札幌からそう遠くないし又来よう。
今回は暑寒別岳がかろうじて見えている。↓
山頂まであと600m、ずいぶん長い2kmだった。
先に進むとミヤマアズマギクが居ました。今回確認できたのは2凛だけ。5月だとまだ早いのかな。
- ミヤマアズマギク(キク科)
- 10~20㎝の多年草
- 6~8月に青紫色の花
ミヤマアズマギク
山頂直下で大群生を見せるミヤマキンバイ。コルはこやつらの大生息地です。中腹にいたコキンバイは花びらがふっくらとして先が尖ってますがミヤマキンバイはハート型にへこんでいます。↓
- ミヤマキンバイ(バラ科)
- 10~20㎝の多年草
- 6~8月に黄色い花
- 花びらは5枚、先がへこんでいる
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイの群生↓
尾根歩きから山頂直下までたびたび群生を見せたエゾノハクサンイチゲ↓
- エゾノハクサンイチゲ(キンポウゲ科)
- 15~40㎝の多年草
- 6~8月に白い花で群生
- 花びらは5~7枚で葉はギサギザ
エゾノハクサンイチゲ
山頂直下でまだ苦しい登りが続くがもうひと踏ん張り。
山頂は多くの人で賑わっている、ラス登!↓
標高846.7m、北海道100名山神居尻山登頂、三角タッチ。↓
美しい稜線の奥にピンネシリ、あっちにも又行きたくなった。
避難小屋を持つAルートの稜線、次回はこっちから登ろう。ピンネシリの横の796mピークは名前が無いようだ。
青山ダムの方向、ダム奥の山塊は別狩岳か。絶景と喜んでいる方もいるが晴れていれば積丹まで見えるのになぁ。
暑寒別岳は綺麗に見えている。
暑寒別岳
黄金を探せ!、黄金山がどっかに居るはずだ。
みっけ、暑寒別岳の稜線と同化している上霞んでいるがひょろ長い三角形のシルエットを発見。
黄金山
浦臼の方向に三角山等の山塊。↓
山頂に人が増えだしたのでそそくさと行動食を取ってCコースから下山。一部登山道が崩落していてロープを頼りに下ります。次回はCコースの利用は止めよう。
さらに足を踏み外すと転落しそうな急階段が続きます。足の回転が速い若い人はスイスイと下っているが私には無理だ。↓
ふう、やっと平で一息つける。↓
今回、花の少ないCコースで散見したフデリンドウ。
- フデリンドウ(リンドウ科)
- 5~10㎝の2年草
- 5~6月に青い花
- 花冠は5裂して15mm程、その名の通り筆形
フデリンドウ
Cコースはずいぶん花が少ないなぁと思っていたら最後にメインが有りました。サンカヨウが自生していました。葉っぱはA、B、Cどのコースでも確認できましたが花が咲いているのはここだけでした。
- サンカヨウ(メギ科)
- 30~60㎝の多年草
- 5~6月に昨白い花は雨降りに時には透ける
- 花は3~10個で葉は大きく先が尖っている
サンカヨウ
Cコースの登山口付近にサンカヨウの群落が有りました。Cコースはこの時期、登山口だけ覗いて他のルートを利用することにしよう。
Cコースの登山口に到着、本日も安全登山、お疲れさまでした。
Cコース登山口から駐車場に戻っていると沢部にエゾノリュウキュウキンカの群生が見られました。
- エゾノリュウキュウキンカ(キンポウゲ科)
- 50~80㎝になる水分の多い多年草
- 低地の水辺で 5~7月に黄色い花
- 花びらは5枚で径3~4㎝、水草らしく平べったい大きな葉っぱ
エゾノリュウキュウキンカ
遠望は有りませんでしたが春の花々を巡る良い登山となりました。帰り道で神居尻山の山容を見ていると、
神居尻山
北きつねが寄ってきた。舌を出して何かくれって態度、何にもやらんぞ、あっち行け。キツネに餌付けは止めましょう。
神居尻山 A~Bコース周回タイム・難易度
前回は天気が悪かったので天気の良い日を狙って早速リベンジ、今回はAルートから登りBルートを下るルートのご紹介です。お花見登山の山行記録はコチラ。タイムは年齢、性別、体力により個人差が激しいので目安とし、余裕を持ってハイキングを楽しんで下さい。(登山日6月2日)↓
- 距離 : 11.2キロメートル
- 高低差 : 660m
- 所要時間 : 3時間59分
- 休憩 : 26分
- レベル : 初級
主なコースタイム↓
- Bコース駐車場07:52→
- →08:00Aコース登山口08:02→
- →08:47林道交差08:50→
- →10:13縦走路分岐
- →10:21避難小屋
- →10:31神居尻山10:48→
- →11:09BコースCコース分岐11:13→
- →12:15Bコース登山口
- →12:17Bコース駐車場
神居尻山 A~Bコース周回 ルート解説
登りはAコース、下りはBコースの周回ルート。A、Bどちらの駐車場でも良いですが帰りに楽したいのでBコースの駐車場を利用しました。ここから読み始めた方で駐車場が知りたい方は記事上の神居尻山駐車場(Bコース)をご参照ください。↓
Bコースの駐車場からAコースの登山口まで車道を通ると遠いですが歩行者用にショートカットルートがあります。看板が出ていて明瞭です。↓
木橋を渡って車道に出ます。↓
Aコースの駐車場を超えると登山口です。距離にして650m、徒歩10分程でストレスフリーの散歩道でした。入山届を投函して登山スタート。
登山道案内によると6kmで4時間とある一番長いルートですが神居尻山は周遊を楽しむ方が多いのでこのルートでもスライド多数でした。
いきなり階段か。↓
序盤にマイズルソウの群生です。本日は道中、麓から中腹にかけて群生がかなり観察できました。ハート型の葉っぱが特徴的な小さくて白い花です。
- マイズルソウ(ユリ科)
- 10~25㎝の多年草
- 5~7月に白い花
- 地下茎により群生、2枚のハート型の葉が交互につく
マイズルソウ
急な箇所も有りますが緩やかな箇所も交互に出てきます。イタヤカエデやシラカバ等広葉樹の森です。秋に来ても綺麗だろうな。↓
ニリンソウは麓から中腹にかけて散見されます。
- ニリンソウ(キンポウゲ科)
- 10~30㎝の変異の大きい多年草
- 4~6月に白い花、緑やピンクの変異も有る
- 中央が黄色く葉先は分裂している。
ニリンソウ
エレイソウは数凛でした。
- エンレイソウ(ユリ科)
- 20~40㎝の多年草
- 4~6月に小豆色又は緑色の花
- 花びらは3枚
エンレイソウ
咲いているものは少なかったですがかなりの群生が確認できたコンロンソウ。
- コンロンソウ(アブラナ科)
- 高さ40~70㎝の多年草
- 5~6月に白い花
- 花びらは4枚葉は尖っている。
ミヤマスミレはAコースでも群生していました。
ミヤマスミレ
車の車輪のような丸い葉容の先に小さな花が特徴的なクルマバソウ。咲いているものは少なかったですが中腹に群生していました。
- クルマバソウ(アカネ科)
- 高さ20~40㎝の多年草
- 5~7月に白い花
- 葉が6~10枚で輪生するのが特徴で花が無くとも同定できる。
- 花冠は4裂し2~3mmの小さい花
クルマバソウ
登山はやっぱ天気だな、晴れているだけで楽しい。
登山口から1.1キロの看板を超えたあたりから眺望が開ける場所が出てきます。早速黄金探し。めっけ!後ろの暑寒別岳の山塊と同化しているが頭だけぴこっと出ている。北海道100名山、厚田の名峰黄金山です。
淡いピンクのタニウツギは1箇所だけ確認できました。
- タニウツギ(スイカズラ科)
- 1~1.5mの低木
- 5~6月な桃色の花
- 花はラッパ状
タニウツギ
ハクサンチドリは中腹から山頂にかけて咲き始めています。
- ハクサンチドリ(ラン科)
- 3~10㎝の多年草
- 6~7月に赤紫色の花
ハクサンチドリ
エゾイチゲも確認できました。
- エゾイチゲ(キンポウゲ科)
- 5~15㎝の多年草
- 5~6月に白い花
- 花びらは6枚が多い
エゾノイチゲ
前回も咲いていたが撮り忘れたオオカメノキ、今回はしっかりゲット。
- オオカメノキ(スイカズラ科)
- 高さ2~4mになる落葉低木
- 5~6月に白い花
- 光沢のある亀の甲羅のような葉容からこの名がついた
オオカメノキ
1時間程歩いているといきなり開けています。標高530mの林道との交差です。↓
ロープが張られ順路は明瞭、初めてでも不安の無いルートです。↓
暑寒別岳を主峰とする増毛山地も本日は綺麗に見えています。↓
林道交差から15分程歩くと長い急登が出てきました。
10分程苦しい登りを超えると見晴らしが良い640mピークにでます。ここで少々休憩と水分補給。↓
いい眺めだなぁ。
山頂まで後2.7キロか、駐車場から1時間半程で半分を超えました。
左手にお隣のピンネシリも見えて来た。
ピンネシリのレーダーサイトも見えている。↓
右側に本日の目的地、神居尻山ピーク。↓
一旦下ってピンネシリ縦走路の有る尾根に取り付きます。
Aコースでも山頂に近づくとエゾノハクサンイチゲの群生を確認できました。
エゾノハクサンイチゲ
のんびり散策モードです。神居尻の中腹、緑が濃くて目に優しいなぁ。↓
ムラサキヤシオとピンネシリ。↓
ムラサキヤシオ
Aコースの散策名所、ダケカンバロードに尽きました。
風邪の力でクネクネと曲がって伸びています。↓
標高も850mを超えました。最後の尾根歩きです。↓
ピンネシリに向かう縦走路は通行止め、こっちからでも良いルートだと思うがなぁ。
山頂をロックオン、めっちゃ混んでる。↓
途中の避難小屋を偵察、中は掃除されてとても綺麗でした。
Aコースラス登!↓
神居尻山登頂、今シーズン2回目。
絶景の神居尻山山頂
前回来た時はお花鑑賞は楽しめましたが眺望がイマイチ、今回はやや霞んでいますが道央の山々が見えています。腰を下ろして早速山座同定。↓
神威岳、百松沢山、烏帽子岳の神威三座、無意根山、羊蹄山、余市岳、羊蹄山の手前に手稲山も見えている。↓
羊蹄山と余市岳にズーム、手前に手稲山とネオパラ山の稜線が見える。↓
増毛山地はくっきりと見えている。↓
増毛山地
日本海側↓
ピンネシリ。↓
青山ダムの後ろが別狩岳、増毛山地の山座同定の案内板が山頂にありますので細かく知りたい方は山頂でじっくり調べて下さい。↓
本日は道央の山々が見れて来た値が有りました。
6月に入ると山頂のお花の種類も増えていました。前回は2凛だったミヤマアズマギクも多数群生咲いていて、ほのかに色付きだしていましたた。
ミヤマアズマギク
代表的なチシマフウロは8月まで楽しめます。
- チシマフウロ(フウロソウ科)
- 20~50㎝の多年草
- 6~8月に青紫色の花
- 花びらは5枚
チシマフウロ
エゾノハクサンイチゲも山頂部で群生、8月まで楽しめます。
エゾノハクサンイチゲ
一凛だけあって意外だったミヤマオダマキ。今後この山で繁殖するのだろうか。
- ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)
- 10~25㎝の多年草
- 6~8月に青紫色の花、先が白い
- 花びらは5枚
山頂で目を楽しませてくれるミヤマキンバイも8月まで観察できます。
ミヤマキンバイ
では下山、B、Cコース分岐に向かう左手は深い渓谷が刻まれています。
登山道は細尾根、スライドする方と譲り合って歩きます。
20分程下山してB,Cコース分岐に到着。
ここからの暑寒別岳もいいなぁ。
Bコースはしばらく尾根線を歩きます。↓
登りの時はまだ半分も来てないのかとイラッとした標識ですが下山だともう半分来たのかと嬉しくなりました。(登山あるある)
慌てなくてもいいし一休み。
見返り、先ほどまで居た神居尻山ピーク。↓
種類の多いスミレ、白い花のものは「新北海道の花」に6種掲載されています。葉の形状よりマルバスミレと同定。Bコースに群生が数か所見られました。
- マルバスミケ(スミレ科)
- 5~10㎝の多年草
- 5~6月上旬に白い花
- その名の通り葉がふっくらと丸い
マルバスミレ
今回確認できたカラマツソウはBコースで1か所。
- カラマツソウ(キンポウゲ科)
- 50~80㎝の多年草
- 6~8月に白い花
- 花びらは無い
カラマツソウ
本日も安全登山、お疲れさまでした。
Bコース駐車場に止めて有るので帰りは楽々♪、又いつか来よう。
他の北海道百名山、登山記はこちらから↓
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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