ゆるふわおぎゃり系おじさんの冒険 (original) (raw)

The sauna、そこは長野にあるホルガ村

どうも。榊ことブタおじさんです。この見出し、別に嘘じゃないと思う。いる人は全員キマってるわけだし。人死にが出ないだけで、ある意味カルト的な場所だし。北欧チックだし。まあでも若干悪意があるのは認めるところだ。なぜなら僕は、所謂サウナーと言う奴らが好きではないのだから。

お前もサウナー名乗ってるだろ何言ってんだ、と思うだろうが落ち着いてほしい。確かに僕も一般的にはサウナーという括りに入る人種なのは間違いないのだけれど、個人的には、昨今のサウナブームに乗じる形で小洒落たサウナハットをかぶっている若人たちとは別の人種であると自認している。まあつまり、めんどくさい古参の老害みたいなもんだ。メタラーだからね、しょうがないね。

メタラーは大体めんどくさい原理主義者ばかりです(個人の感想です)

だってあいつら、正直言って邪魔なんですもの。なんで標準体重で健康診断にも引っかかってなさそうなモヤシの若造がどっかの施設のロゴ入りサウナハットと自前のサウナマット持ってスマートウォッチで心拍やら時間測りながら複数人で押し寄せてくるんだよ。何しにサウナに来てるんだよ。気付きや閃き、イノベーション自己啓発のため? もうアホかと。サウナはね、おっさんのおっさんによるおっさんのための場所なの。おっさんになればなるだけサウナ室ではヒエラルキー上位なわけ。仕事やらなんやらを持ち込んでる人はいないの。全部忘れて、孤独になりにきているの。ダイエットするのがめんどくさいから、一縷の希望とやった感を得るために腹の出た奴らが発汗しにくるの。爺さんたちがお互い生きてるのを確認する地域の社交場なの。

君たちが持ち込んできたようなキラキラしたものとは無縁のドロドロした男臭い世界なの。ヘヴィメタルと一緒なの。

だけど僕は、コンテンツを充実させるのは、そう言う眩しい奴らだってことも知っている。僕たちは良くも悪くも因習に囚われ変化を嫌うから、好きなものが好きなもののままでいてくれと願うけれど、大抵のものは停滞したら最後、廃れていく。もちろん良い発展ばかりではないけれど、そうやって大衆に認められないものはいずれ淘汰されていくのだ。だけど陰でこっそり楽しんでいる黎明期みたいな時が、往々にして一番楽しかったりもするから、受け入れるのが難しかったりもするのだけれどね。そうやってめんどくさい古参というものが出来上がるのだと僕は思う。

とまあそんな感じで僕はめんどくさいタイプのサウナーなのだけれど、だからこそ、奴らに対して疎ましく思いつつも感謝しているのだ。お前たちがいるおかげで僕のホームサウナは混雑しているけど、そのおかげでサウナ室は綺麗に保たれているし、アップグレードされているし、何よりThe saunaみたいな凄い施設が出来たりもするのだから。

と言うことで、ずいぶん前置きが長くなったけれど、8月に長野県は野尻湖の辺りにあるThe saunaへ行ってきたのだ。

lampinc.co.jp

凄いところだったよ。前述の通り、僕は面倒臭いタイプのオタク気質を持っているので、こういういかにもな所っていうのは穿った目線で見てしまうのだけれど(そもそも僕は湯船がないサウナ施設はあまり好んでいない)、やはり皆が絶賛するだけあって素晴らしい施設だった。

いざ日本のフィンランド

8月某日、今回は友達であるモヒカンと剛毛(両名ともクズのパチンカス)と一緒に行くことになっていたので、中野市で彼らと合流した。妻の実家(長野)へ子供と一緒に帰省をするついでに、サウナへいく許可をいただいた格好だ。

ビジネスホテルでクズ2名をピックアップし、下ネタ7割ギャンブル2割仕事1割くらいの会話をしながら野尻湖へ車を走らせた。

盆期間だというのに野尻湖周辺はそれほど混雑もしておらず、さらに森の中ということも相待って異界感を増幅させていたように思う。

そうして細い林道のような道を走った先に、それはあった。

ここが世に聞く名サウナ

The Saunaの登場である。サウナというより、小さな村と言った方がしっくりくる。ああ、僕たちは今、遠く北欧へやってきたのだと錯覚するほどだ(北欧なんて行ったことないけど)。おそらくお客さんは沢山いたんだろうけど、動線のおかげなのか、全く混み合っている感じはなく、むしろ静けさを感じるほどだ。アリ・アスター監督の映画で出てきそうだなという感想を抱くのは、僕の感性がおかしいからだろうか。

受付の建屋に入るとお客さんが多くいて、ここが日本だったと思い出す。スタッフさんは若い方が多い印象だけど、皆気さくで、サウナが好きなんだろうなという感じだ。僕はこの日、舐められないようにと神戸サウナ&スパのポロシャツを着て行ったのだけど、スタッフの兄ちゃんに「自分もそれ持ってます。あそこ最高ですよね」と話しかけられ、勝手に先手を打たれたような気持ちになった。ほう、できる。一目でこのポロシャツを見抜くばかりか、ちゃんと行ってもいるなんて。もうそれだけで、この場所が尋常じゃないと思い知らされるというものだ。

ホルガ村とかボーはおそれているの劇団がいた森の中とか、その辺の感じ

僕が勝手に臨戦体制になっている間にスタッフの方は説明を一通りすませてくれていたようで、友人達は受付の建屋を出て行ってしまう。僕はウロウロしてて何も聞いていなかったので、慌てて彼らを追う羽目になった。やれやれ、油断ならないぜ。

桟橋のような通路の途中にある脱衣所でレンタル水着に着替え、いざサウナへ向かう。この日予約していたのは、3号棟のコルメという3時間貸切のサウナだ(というよりここしか予約できなかった)。

これが結果的にはとても良い選択で、思う存分自分のペースで蒸されることができた。ロウリュをこれでもかとやって熱々にするパターンや、寝そべってじっくり温めるパターンなど、いろいろな形でサウナを堪能することができる。夕暮れ前なら、なんと野尻湖を水風呂として使用することもできるというから凄い。

※まあ野尻湖時体は温いし地面はヘドロみたいにヌメヌメだし、サウナから若干距離はあるしで、水風呂としての評価だけならぜんぜんイマイチだけど。でもロケーションを堪能するロマン枠としては満点。

コルメ 入り口は人間用とトントゥ用の二つ用意されている

サウナ室 寝転ぶ事もできる

掛け流しの水風呂 かなり冷たく、冬場はやばそう

野尻湖ダイヴも可能

悔しい! でもととのっちゃう!

飲み水としても使える小屋脇の水風呂は適度より少し冷たいくらいだったけど、芯からサウナで温まるのでちょうどよく、そして何より飲むとめちゃくちゃ美味い。最高と言って差し支えない気分だ。友人と来ているのに、気づけば皆最低限しか喋らず、己の世界に入り込んでいる。ととのい椅子として用意されているインフィニティチェアに横たわり、虫の声を聴きながら夕まずめの空を眺める。鼻腔からは蚊取り線香の匂いがする。ちょうどいい気温だ。そうだ、昔の夏の夕暮れ時はこんな感じだったな。そうして目を瞑ると、なんだか時間の感覚が失われていく。いろんな奴がサウナに来るようになって、サウナのあり方も変わってきているけど、僕にとってのサウナはずっと変わっていないように思う。ただ、自分と向き合うだけの場所。一人の僕になる場所。ある種のタイムマシン。そんな所だ。

あの時、iPodで音楽を聴きながら、独りぼっちで故郷から遠い町を歩いて見上げた空を、この時は思い出していた。真っ暗だったり、真っ赤だったり。僕は昼間に外を出歩けなかった。死にたかったり、許せなかったりして、不安がとめどなく押し寄せてきて、とても生き苦しかったけれど、その中にもなんだか漠然としたワクワクや希望を持っていた頃だった。何者かになれると思っていたし、なれなかった時は死ぬ時だと信じてしまっていた。救いは外の世界にはなくて、カーテンをずっと閉め切っていた部屋で、16インチくらいの窓からしか世の中と繋がれなかった。当時のそこは今よりも煩雑で混沌としていて、決して優しくも綺麗でもなかったし、便所の落書きみたいだったけど、少なくとも自由ではあって、そんなところに救われていた。2次元コンテンツなんてものに市民権は全然なくて、それらは僕らみたいな弱いものの為だけにあった。そんな時分だ。青空の下を歩いた記憶なんて、全然なかった。

あの時見ていた空が、この時見ていた空だった。そんな風に過去と現在が混ざり合って、なんとも言えない気持ちになった。あの僕は今の僕を見て羨ましがるとも思うし、日和ったなって叱責するかもしれない。一方で今の僕はあの僕を見て、ギラギラしていて尖っているその気持ちやガラスみたいな感性は尊くて忘れないようにしなきゃと思うけれど、たとえ生まれ変わっても、過去に戻ってやり直せるとしても、今いるここに到達できるように生きるだろうねって思ったよ。

なんだ、僕はやっぱり今めちゃくちゃ幸せなんじゃないか。色々間違ってきたし、あの時こうしていればって後悔も、この先の不安もたくさんあるけど、それでも今がいいと思てるじゃないか。なんとか今日まで生きてきたけど、明日からもこうやって楽しく生きていたいって思えるようになったよ。

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軟派なサウナじゃととのわねえって思っていたのだけれど、そうやってちょっとしたタイムトラベルを経ているうちに、対魔忍のごとくあっという間にととのっちまったわけだよ。

まあそんな感じで3時間まるまる堪能したあとはお待ちかねのサウナ飯。これがまたどれも信じられないくらい絶品で、他の料理を食いたいがためにまた再訪してもいいかなと思うほどだった。

やたらうめえドリンク達

違法薬物でも入ってんのかってくらい中有毒性のあるとうもろこし

自分のに近いものを食おうとしたけど3人とも食えるものがなかったバカうまいソーセージ

気づいたら無くなってておかわりしようかすげえ悩んだ

食後に娘とお揃いになるTシャツのお土産をかって、大満足で帰ったわけでした。
色々言ったけど、他の小屋のサウナも絶対にいつか入りたいと思える素晴らしいところだったよ。冬にも行ってみたいと思うけど、ちょっと覚悟がいるな。でも絶対、最高なんだろうなあ。

さて、次はどこに行きましょうかね。

気づいたらパパになってた

お久しぶりです。榊akaブタおじさんでございます。

前回の記事をいつ書いたのすら憶えていないほど悠久の時を経ての更新になります。

(raruが何やらその間書いていましたが)

娘が生まれてもうすぐ一年になります。

生まれてからこれまで、本当にあっという間で、だけどかつてないほど濃密な時間を過ごしたなという感想です。

また、母子ともに今日まで大きな問題がなく、健康でいてくれることが本当にありがたいことだと思っています。

とは言っても、出産は本当に命懸けなんだなって、頭では分かっていたけれど、いざ立ち会ってみると壮絶の一言でした。

なのでここいらで一度、この一年をざっと振り返ってみようと思います。

随分長い記事になってしまいました。まあ備忘録ってことで。

一人ディズニーデビュー

いきなり出産関係ないじゃねえかと思うかもしれませんが、そうではありません。

去年の夏、妻は里帰り出産をするため実家へ帰っており、僕はしばし一人暮らしと相成りました。

正直言って(妻には口が裂けても言えませんが)子供が生まれることはこの上なく嬉しい反面、今までのように自由に遊ぶことができなくなることや、人生の主役はもう自分では無くなってしまうのかと言う寂しさ、自分のような人間が父親になれるのだろうかという不安など、100%ポジティブな感情だけではなかったことは事実です。結果として娘と対面した瞬間から今まで、そんな感情は吹っ飛んで、それより遥かに大きなハッピーに自分の心は占められるのだけど、とにかく当時は心配しつつ、その名残惜しさを消すように、暇を見つけてはサウナに通って映画を見て、筋トレをして、といった生活をしておりました。

そうこうしているうちに予定日が近づき、僕はとあるミッションのために一人ディズニーシーへ向かったのでした。

そもそも僕は元々ディズニーが大好きで(最近のディズニー事情や大好きなスターウォーズをめちゃくちゃにしたことなど一筋縄では行かないクソデカ感情はありつつも)、当然ディズニーリゾートについても幾度となく訪れては帰りの車で次はいつ行こうかなんて考えているタイプの人間です。そんな僕に付き添う形で何度もディズニーリゾートへ来訪するうちに、妻もそれなりにネズミとその仲間たちのファンになっていきました。

なので、これから生まれてくる娘の友達として、ダッフィーのぬいぐるみを手にいれることはひどく自然な流れなのでした。ですが、ただ彼を購入するだけではつまらないため、せっかくならこの際一人でディズニーシーに行って、ついでに遊んでこようと思ったわけです。

(ダッフィーのぬいぐるみはどうしてもアーント・ぺグズ・ヴィレッジストアで買いたかった。)www.tokyodisneyresort.jp

気を利かせた妻が、ちょっと早めの誕生日プレゼントとしてチケットをくれたので、これはもう行くしかありません。

幸いなことに天候にも恵まれ、いざパークへイン。

そこからはもう、ずっと幸せな時間でした。おっさんが一人、ダッフィーを小脇に抱えてシーを彷徨うことには流石に一抹の不安を覚えていたのですが、実際そんなことはすぐに気にならなくなりました。

唯一例外でヴェネツィアンゴンドラだけははちゃめちゃに肩身が狭かったです。四方をカップルに囲まれる中、身動きがほぼ取れないゴンドラにダッフィーを抱えたおじさんが搭乗しているわけですから。僕だけではなく、周囲の方達も戦々恐々だった可能性もあり、若干の申し訳のなさと居心地の悪さがありました。

とはいえそれ以外はもうさすがディズニーの魔法と言うべきでしょうか。自分のペースで身軽にパークを回れることは、想像以上に快適で、時間はあっという間に過ぎていきました。

また、キャストさんの対応の素晴らしさに改めて感動しました。僕がアトラクションに並んでいる時など

キャストさん「何名様ですか?」

僕「一人と一匹です」

キャストさん「あらあ、ダッフィーちゃんとデートなんですね。隣に座らせて大丈夫ですよ(抱えて乗ってくださいね〜の場合もあった)」

僕「そうなんですよ〜。ありがとうございます」

こんなやりとりをさせていただきました。何がすごいって、会話の相手が僕みたいなキモいおっさんでも怪訝な顔やらを何一つせず、完璧な笑顔で間髪入れずに対応してくれるところだと思うんですよ。

※パーク内ですれ違ったお客さんに「あの人さっきもいたね……(引き気味)」みたいなことは言われてしまったので、時折辛いタイミングはあったけど。

シングルライダーなんかも駆使して、結局主要なアトラクションは概ね乗ることができ、気がついたら閉園の時間になっていました。(ダッフィーちゃんはデカすぎるのとおっさんの発汗がやば過ぎたため、午後からは車で休憩となりました)

変な汗かきながらクソデカダッフィーを抱えるおじさん

レストランではダッフィー用の席を用意してくれました

サウナの思い出その1『舞浜ユーラシア』

当初の計画ではディズニーを出た後は、そのままテンションとアドレナリンに任せて直接妻の実家へ行く予定でしたが、流石に遊び倒した後の3時間超のドライブはリスクあるよねってことで、宿泊をすることにしておりました。

せっかくなので、行ってみたかったホテルに泊まることに。(ダッフィーと二人で)

それが、舞浜ユーラシアです。

www.my-spa.jp

ここのサウナが非常に評判が良く、遊び疲れた身体を癒そうと言うわけです。

チェックイン時には、僕と同じくディズニー帰りと見受けられる方が多数おりました。そこでも一際異彩を放つのは子連れならぬ熊連れのおっさん。一日それなりに奇異の目に晒された僕はもう何も動じることはなく、堂々と受付を済ませたのでした。

部屋のベッドにダイブする儀式を一通り済ませ、すぐにサウナへ向かいます。

更衣室からすでに広く、期待が比例して膨らみます。浴室もその期待に違わぬ広さがありました。内風呂だけでなく、露天もです。また、ちゃんとした温泉というのも高ポイントです。

さて、サウナですが、僕は2種類(ケロとフィンランド)入りました。(公式サイトだと4つあります。その日ハマムはやっていませんでした)

フィンランドサウナも心地よい高温でとても良かったのですが、ケロサウナの出来の良さに驚きました。清流荘のケロサウナを体験していたので、そこまで期待していなかったのですが、個人的には遜色無いレベルでした。

水風呂もちょうどよい冷たさで、さらに外気浴もできたので大満足でした。

噂に違わぬハイレベルな施設でした

サウナの思い出その2『スパ・アルプス』

舞浜ユーラシアに一泊した翌日、僕はダッフィーとその他もろもろのお土産を持って高速道路をひた走りました。妻の実家まで約3時間超のドライブです。

実は今回の旅にはもう一つ目的地がありました。これは完全に僕の個人的な予定なのですが、富山にある北陸の聖地と名高いスパ・アルプスにどうしても行ってみたかったのです。妻の実家は長野にあるのですが、まずそこへ必要な物資を届け、一休みしたのちにスパ・アルプスまで足を伸ばし、一泊して翌日の午前のうちに再び妻の実家へ戻ると言う旅程を組んでおりました。あまりない機会とはいえ、気をつけていってこいと許可してくれた妻には感謝しかありません。

※足を伸ばすと言っても妻の実家からスパアルプスまで200キロくらいあります。あのあたりはお山がたくさんあるので、直線距離なんかは決して信じてはいけません。

そうこうして始まったドライブなのですが、Apple Musicで何となく流していた神門のラップが妙に心に響いて、泣きそうになりながら山の中の高速道路を運転していたのが今でも鮮明に思い出せます。例えばこんな曲たちです。

www.youtube.com

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それまでしっかり聴いたことがなくて(不可思議/wonderboyのカバーくらいしか知らなかった)本当に何の気なしに流していたのだけど、自分の状況も相まってか、なんだかとても胸にくるものがありました。おかげで途中で眠くなってしまうなんてこともなく、気がつけば僕はもう長野に着いておりました。それからしばらく、僕の家と妻の実家を往復する時は、神門のラップが定番になりました。

話が逸れてしまいましたが、そうして僕はスパ・アルプスに辿り着きました。

www.sauna-alps.com

ネオンの看板がいい感じです。入ってみると、古き良きスパ施設って感じがして落ち着きます。サウナは暑さの割に非常に入りやすく、じっくり大量に汗が出ます。水風呂は2種類あり、設定温度よりも冷たく感じるのですが、これまたまろやかで入りやすいです。まさに北陸のしきじと言った感じなのですが、ここは外気浴ができるので、その点は明確にスパ・アルプスへ軍配が上がります。きっちり3セットをこなしてフィニッシュ。ばっちりととのいました。その後は食堂でサウナ飯を喰らい、カプセルスペースで爆睡するというパーフェクト滞在。

翌朝もしっかり朝サウナをキメて、妻の実家へとんぼ返りしたのでした。

北陸の雄、スパ・アルプス

絶対に言っては行けないワード

さて、そんな感じで赤ちゃんに出会う準備をしていくうちに、いよいよ予定日が近づいてきます。初産には良くあることみたいなのですが、僕たちの子供もまだ快適なお腹の中にいたかったようで、予定日が過ぎてものんびりしていました。

そうこうしているうちに1週間ほどが経過しましたが、娘はというとまだのんびり胎内ライフを満喫しておりましたので、妻は入院して、彼女に出てきてもらう準備をすることになりました。

僕も毎日朝から晩まで病院に通い詰めます。痛みに耐える妻を見ているには本当に辛くて、赤ちゃんに対して、自分のペースでいいからねって思う反面、早く出てきてよって願う気持ちも同時に持っていました。

さて、実は病院に通うにあたり、妻には前もって注意されていたことがありました。それは、決して「頑張れ」と言わないことです。当然全力で妻も子供も頑張ってるんだから、まあ言われてみれば当たり前です。僕はついうっかりでもそう言わないように心がけ、「いいよ」「大丈夫」「その調子」「すごいね」「ありがとう」のような、前向きな言葉と一緒に背中をさするようにしていました。

ことが起きたのは、通い出して2、3日めくらいのことでした。相変わらず辛そうな妻の背中をさすっていた時のことです。ちょうど助産師さんもきてくれて、一緒に妻のサポートをして頂いていました。

僕「いいよ〜、大丈夫、その調子だよ〜」

助産師さん「そうそう、いけるよ〜。頑張れー!! 頑張ってー!!」

僕「……」

妻は相当辛かったのか、この一幕を覚えていないようなのですが、僕は今でも時々思い出しては笑ってしまいます。

でも本当にこの時は、今まで見たことないほど衰弱しているように見える妻の姿に、胸が締め付けられる思いでした。妻の前で僕が辛い顔をするなんて絶対に出来ないので、努めて明るくいようとしましたが、毎日不安で仕方ありませんでした。子供もさることながら、妻は大丈夫なのだろうか。ずっと思っていたことですが、母子ともに無事なら、二人が健康に病院を後にできるなら他にはもう何もいらないと、改めて強く願いました。あと今にして思うと、母親って、本当にすごいんだなって、思い知らされたよね。

病院から虹が見えました。この虹になんだか少し救われた気持ちになったのを覚えています。

来てくれてありがとう

最終的には予定日から約2週間後に彼女は僕らのところへやってきてくれました。2810グラムの女の子。妻も消耗し切っていましたが、それ以外は大事ありませんでした。本当に素晴らしいことです。妻には感謝してもしきれません。

助産師さんに連れられてやってきた赤ちゃんは、とても小さかったけど、びっくりするくらい存在感がありました。命そのもの、って感じでした。初めて赤ちゃんを抱っこするイメージはずっと持っていたのですが、タオルに包まれた彼女を受け取った時の気持ちは、とても言葉では言い表せませんでした。色々な感情が混ざり過ぎて、フリーズに近い感じだったかもしれません。でも、優しくてあったかかったことは間違いありません。

僕らのところに来てくれてありがとう、そう思いました。

もうそれから1年近く経つので改めて思い返してみると、子供って本当に尊いものです。僕は昔、本当に死にたかったことがあって、どうしようもない憎しみに支配されていた時もあって、人生何もかも嫌になっていました。それから色々な偶然が重なって妻と出会い、子供と出会い、月並みですが、生きていて良かったって心から思うようになりました。そして以前に比べて随分と優しい人間に慣れているのではないかとも感じています。

全ての人に、結婚をして子供を持つべきだ、なんて勧めるつもりは毛頭ありません。コスパやタイパ、あるいは趣味に費やす時間なんかで言えば、独り身に勝るものはないのかもしれません。上にも書きましたが、僕も子供が出来たら自分はもう人生の主役じゃなくなるんだって思っていましたし、それが少し嫌だった時もありました。実際、筋トレの時間は取りづらくなったし、サウナに行く回数もめっきり減ったし、映画館にもなかなかいけませんし、友達ともほとんど遊べません。でも別に、それらが僕の人生から失われることはありませんでした。筋トレもサウナも映画も遊びも、大抵のことは工夫次第で出来ます。なんならベンチプレスは子供が生まれた後に140kgを挙げることが出来るようになったので、むしろ成長しているくらいです。筋力だけではなく、なんだか人間として一回り強くなれたような気さえしています。少なくとも僕の人生は、子供が生まれたことで、より楽しく、より幸せになっていると心から言えます。それはいわゆるコスパやタイパのような概念で測るものではなく、全く別の次元の話なのでしょう。結局、僕の人生の主役は相変わらず僕のままで、ただ、主演が増えただけなのです。

お揃いのThe SaunaのTシャツ

家族でいろんなところへお出かけしてます。raru家にも会いに行きました。

車もポストアポカリプスでも生き残れるタフガイ仕様に変更

もうけもんだね

なんか全然一年振り返れませんでした。ここで一気に書き切るには多すぎるほど色々なことがあったので、その辺りはまた別の機会に書けたら書こうと思います。

最後に、娘が好きな「シナぷしゅ」という番組の中に、「もうけもん」と言う曲があります。これを初めて聴いた時、思わず泣いてしまいました。

www.youtube.com

ほんともう、もうけもんだね。

お久しぶりです。raruです。
久しぶりだったので、タイトルをちょっとエモい感じにしてみました。

最後のアウトドアで、また3人でキャンプをしよう。
そういってテントを買いました。

それから3年は過ぎたでしょうか。
テント、まだ一度も開いてないです。

と、いうわけですよ。
我々恐ろしいことに3年間1度も3人で顔を合わせておりません多分。

コロナによって生き方が大きく変わってしまいましたね。
なんだか何もかもが停止したような感覚で、元々予定していた生活とは大きく違う未来に辿り着いてしまった感があります。

それについて良い悪いは軽々しく言えはしないなとおもいます。
誰がどう思って、誰にどう思われているのか分からないですからね。

生活の変化

まぁポエムはほどほどに、僕ら3人も生活が大きく変わりました。

raruの場合

人生の大きなイベントをいっぺんに迎えました。
それはそれで喜ばしいことです。

ただ職種の特徴もあって、自分の生活の中にいる人間の数がとても少ないです。
とにかく人に会いません。ずっと家にいます。

カイリと豚、3人でまた遊びたいなぁというのを常々思っております。

ちなみに、カイリ, 豚の両名もお子さんが産まれており、それ + コロナの影響でなかなか集まれなかったというのが実情です。

もうちょっとだけ辛抱なんですかね。
少し落ち着いたらまた遊びたいと思います。

その頃には結構な年になってるので、遊び方も少し変わるのかもしれません。
いや嘘です。多分あんまり変わらんっす。
ただ一つ一つの動きに機敏性がなく、各々関節がいてぇって言ってるだろうなってことです。

豚はとても子煩悩で、お子さんもとても可愛い感じなので自慢したくてしょうがないでしょう。

彼が子供を連れて素敵な家族写真を見せてくれますが、危ない変質者が子供に狂喜の笑みを浮かべながら擦り寄ってるようにしか見えません。
人は見かけで判断しちゃいけませんね。

ゆるふわおぎゃり系おじさんたちは、おじさん度を上げつつ、子供もともにおぎゃり続けています。

今後の活躍にもご期待です。
普通にまた楽しい日記を残して、老後に楽しく眺めたいなって思ってます

生きてます。それも強くなって。

大変にお久しぶりとなってしまいました。生きてます。榊です。

コロナ禍でなかなか3人で集まることが出来ず、未だ寂しい気持ちはあるのですが、僕自身はそれなりに楽しく日々を過ごせているのではないかなと思います。

そろそろまた3人集まって冒険に出かけたいので、その下準備をしていたと考えれば、まあこの期間もそれなりに意味があったのではないでしょうか。少なくとも僕自信にしてみればこの一年で、確かに成長を感じられているのですから。

なのでここいらで、空白の期間を振り返ってみたいと思います。

ベンチプレス130kg到達

最近うれしかったことと言えばまずはこれでしょうか。120kgを挙げてから1年以上停滞していた重量がここ最近になって伸び始めて、125kgを挙げてから1ヶ月かそこらで130kgまで伸びました。もちろん満足はしていませんが、達成感はひとしおでした。

基本的にベンチプレスでは3回挙上出来る重量+10kgくらいが1回挙がる感覚なので、とにかく3回挙がったら2.5kgくらいアップしてチャレンジっていう方法を週に1度やって、あとは軽い重量で刺激を与えるトレーニングを週に2回、合計週3回の頻度でベンチプレスをして記録を達成できました。今はベンチプレスの頻度は週2回に落として、代わりに腕のみの日をつくり、太い腕を作ることを重視しています。もちろんさらに重たい重量のベンチプレスにもチャレンジしますし、スクワットとデッドリフトも着実に強くしていく所存です。

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ジム近影

車を変えました

今年に入ってすぐのことですが、人生で初めて買った2008年式のアウディさんとお別れし、BMWに乗り換えました。アウディ、まだまだ走れる感じだったので迷ったのですが、ちょうどよい機会があり、思い切ってみました。今回の車はディーゼル車なので、独特のエンジン音が心地よいですし、やはり駆け抜ける喜びをコピーにしているだけあり、走りがとてもスムーズで運転していて楽しい車です。

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BMWとブタおじさん

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洗車後の愛車

色々買ったりもした

他にも七輪をかって庭のウッドデッキでや河原でお肉を焼いて食べたり、ブライトリングのクロノマット44を衝動買いしたり、停滞している日本の消費に少しでも貢献する活動と言う名目の買い物を色々としていました。僕は基本的に見栄っ張りで、ブランドものも大好きなのですが、服だとすぐに体型が変わって着られなくなってしまい、もったいないので、アクセサリーや靴やバッグ、時計などにお金をかけて、服はほとんどがスウェットなどの動きやすいものばかりです。

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河原にて

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お出かけセット

釣りもしてます

最近はソーシャルディスタンスを保って出来る遊びとして、釣りもよくやるようになりました。人があまりいないポイント(その辺の川辺とか)で適当にやってます。海でも川でも、糸を垂らして適当に肉を焼いたりカップ麺を作って食べながらだらだらするのはいいものですね。少し前に雷魚を釣って食べました。あいつら寄生虫がやばいらしいので、よく焼いて食べました。僕はおいしく食べたのですが、一緒にやっていた後輩は泥臭くて食えないって言っていました。

後輩「榊さん、万が一寄生虫が生きてたらやばいのでよく噛んでくださいよ」

僕「おk」

後輩「今ほとんど噛んでなかったですよね? 話聞いてました?」

僕「ごめん、口に入れると無条件ですぐ飲み込んじゃう」

というデブならではの一幕もありましたが、無事何事もなく生きています。僕はゾンビがはびこるポストアポカリプスな世界が来ても生き抜けるタフガイを目指して日々鍛えているので、よい子はまねしない方がいいと思います。

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ライギョ釣れた

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ライギョの蒲焼き的なの

サウナには相変わらず通っています~清流荘のケロサウナ~

最近もサ道2021がドラマでやっていましたが、僕も相変わらずサウナーとして活動しています。やはり緊急事態宣言などで自粛している期間もありましたが、マナーを守って蒸されています。ここ最近サウナがすごくはやっているので、良くも悪くもどの施設に行ってもそれなりに混んでいます。僕は小さい頃から親父に連れられて津々浦々のサウナや温泉施設を渡り歩いてきたので、最近の混雑っぷりや妙に洒落たサウナ施設やサウナグッズなんかを見ると、どうにも先輩風を吹かせたくなる老害になってしまいそうなのですが、文化ってそういうものなんですよね。流行るって言うのは、昔からそのコンテンツにいる人にとって受け入れがたい部分もあるのでしょうが、概ねは歓迎するべきものなのだと思います。受け入れて、それでも大切な根底にある部分だけは、それを知っている古参が大切に守っていけばいいのではないのでしょうか。

とまあそんなことを思う時点でもう老害と言われてしまうのかもしれないですが、とにもかくにも僕はサウナや温泉が大好きなのです。ということで去年のおちあいろうに引き続き、今年も行ってきました。下田にある、清流荘です。

ここも素晴らしかったです。僕のお目当てはなんと言っても薪で加熱するフィンランド式のケロサウナです。男女兼用で水着着用なのですが、やはりサウナはいいですね。普段の僕なら水着の女性がいればもうそれが最優先となるはずなのですが、サウナは自分と向き合うところ。ビキニのちゃんねーより、己の内面なのですね。木の香りと熱気で身体の芯まで温めて、外の水風呂か、温泉を利用したスパリゾートのプールで身体を冷却し、ととのい場所でゆっくりと休む。非日常感をたっぷり味わいながら、極上のリラックスを味わうことが出来ました。

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ケロサウナ

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プールサイドでオロポを飲みつつととのう

次の冒険は3人で

とまあ、僕はこんな風に、おじさんになっても青春を目一杯楽しんでいます。人生で今が一番楽しいって、出来ることならずっとそう言っていたいですね。少なくとも、そうあるために日々己を鍛えています。筋トレのいいところは、今の自分が人生最強で、まだまだ成長出来るって分からせてくれるところですよね。サウナは迷いそうな時や疲れたとき、自分を見つめ直して心を整理させてくれます。

また3人集まったとき、全力で楽しむために、心も身体もより強くより逞しくより健康でいられるように、また明日からも生きていこうと思います。まだまだやりたいことや達成したいことがたくさんありますから、年を重ねてもいい意味で貪欲でいたいものですね。

それではまた。

夏休みは絶対短い

学生と社会人の違いは多々ありますが、その中の一つに夏休みの長さというものがあるでしょう。私、ブタおじさんこと榊も大学生だった時代がありまして、当時は夏休みが8月から9月にかけて、二ヶ月間もありました。まあその頃はまともに授業も出ていなかったので、毎日が夏休みみたいなものでしたが、これが社会人になると長くても十日ばかりに激減するわけです。

かといって、今二ヶ月間も休んでしまうと恐らく社会復帰が出来なくなるほど堕落してしまうに違いありません。3連休ですら、その後の出勤が憂鬱なのですから。そう考えると、私もずいぶんと大人になったものです。

さて、そんな短い夏休みを、おじさんは必死で充実させようとするのですが、あいにくコロナウイルスの影響で、おおっぴらに遊ぶことがはばかられてしまいます。ただ、惰眠を貪るのもある意味贅沢なのですが、それはさすがにもったいない。さて、そこで私はどうしたのかというのが、今回の記事になります。

とりあえず対馬救っとく

まずは一人で手軽に出来る冒険として、私が手を出したのが、ゴーストオブツシマでした。これがまた非常によく出来たゲームでして、あっという間に3日ほど溶けていきました。オープンワールドのくせに驚くほどロード時間が短くて、ストレスなくサクサク出来てしまう。ゲーム性とストーリーもよく出来ていて、最後の選択はめちゃくちゃ葛藤してしまった。テーマの一つでもある『誉れ』って、僕の中では誇りとか信念とかと同義で、そう考えると仁さんの選択は実は誉れ高きものだったんじゃないかって思うわけですね。とかそういう考察もしつつ、蒙古どもをバシバシ闇討ちしたり正面から切ったりしまくりました。サブクエ全部やらないと気が済まない勢なので、メインストーリーに時間かかったけど最後まで楽しく全クリ。完全に神ゲーでございましたね。

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Ghost of Tsushima

サウナシュランにランクインした茶室サウナ

お次はサウナ。

www.saunachelin.com

こちらのサウナシュラン2019に、私の住む静岡から唯一選ばれたサウナに行ってきました。

このサウナがあるのは、おちあいろうという伊豆にある旅館です。そこまではよかったのですが、何せ全然調べずに勢いだけで電話予約をしてしまいまして・・・・・・。私のような庶民にとっては目玉が飛び出るような値段でした。電話口で思わず断ろうとする理性をまだ見ぬ整いへの欲求で握りつぶして、一泊を予約しました。

ですが、いざ泊まってみると、お値段以上の素晴らしい旅館でした。サウナ抜きにしてもまた行きたいと思うほどです。

www.ochiairo.co.jp

旅館自体の美しさもうそうなのですが、隅々まで行き届いたサービスに上品極まりない食事など、文句のつけようがありません。

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おちあいろう

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おちあいろうの中

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体力の最大値が増えそうな風呂(ツシマ的に考えて)

肝心のサウナと言いますと、風呂自体が三つあり、男女で1日ごと入れる場所が交代になります。茶室サウナがあるのはそのうちの一つ、月の湯というところです。

入ってみると、そもそもの温泉自体の質が最高。こちらで十分に身体を温めてから、いざ茶室サウナにインです。

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茶室サウナ外観

こちらがサウナの外観なのですが、サウナの下がそのまま水風呂になっており、そばを流れる川の水が使用されているとのことで、なかなかの冷たさ。また、この水を使ってセルフロウリュが可能です。

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サウナ内

サウナの中はこんな感じです。サウナストーンに向かって座ることも、窓の外を見ながら蒸されることも出来ます。

まず1セット目はそのまま、外を眺めつつ身体を熱していきます。サウナ内には温度計やら時計やらは見当たりません。サウナと景色と私の身体だけがそこにありました。この時点で、最高のサウナの一つだと確信します。

身体が暑さに参ってしまう直前を見極めてサウナから出て、掛水をして直下の水風呂へ。冷たい。キュッと身体が締まっていく感覚。心地いいです。水風呂から出て身体を拭いて、水分補給して、そのまま外気浴へ。蝉時雨の向こうに川のせせらぎを感じます。身体が自然の中に溶けていくようです。もう既に整いそうですが、2セット目へ入ります。今度は水を桶にくんでセルフロウリュを試します。サウナストーンにひしゃくで水をかけると、あっという間に蒸発して、サウナ内に蒸気が充満していきます。熱いです。ですがなんと心地いいことか。私の他に客の姿はありませんので、思う存分蒸気を立てていきます。

すっかり温度が上昇した室内で、じりじりと汗をかいていきます。辛い熱さ、でも気持ちがいい。そうして限界がくるタイミングで、また水風呂へ。外気浴をして、3セット目。今度もセルフロウリュで蒸気を身にまといます。だくだくに汗をかいたら、再度水風呂へ。今度は頭まですっぽり水の中へ侵入し、思い切りクールダウンします。あたりは徐々に暮れてきていて、ヒグラシがカナカナと鳴いています。

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ととのい場所

外気浴をしていると、心地よい浮遊感に身体が包まれていきます。来ました。ばっちり整いました。
この後に食べた飯のうまいことと言ったら、まさに天にも昇る心地でした。最高の贅沢を堪能させていただきました。また、何かの機会に是非訪れたいと思います。

おじさんのホームジム

最後に、私引っ越しまして、これを機に本格的なホームジムを構築いたしました。

www.mbcpower.jp

基本的にはこちらのショップで必要な機材をそろえまして、先日ついに完成したのがこちらでございます。

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おジムさん

ホームジムの何がいいって移動時間が皆無なことと、ひたすら自分のペースで出来ることですよね。コロナウイルスの影響でジムが自粛になっても、ホームジムなら関係なくトレーニングが出来ます。これがあるだけでQOL爆上がりです。これからもガシガシ鍛えて、よりタフガイなおじさんを目指します。

とまあ、こんなご時世ですが、比較的楽しく過ごしております。でも早く、おじさんズで冒険に出かけたいですね。それまでは、自己鍛錬に励むとします。

それではまた。

今週もずいぶん長く感じた。学生の頃は長期休暇と言えばそれこそ1ヶ月や2ヶ月という認識だったのだが、社会人になるとそれが途端に数日間になる。エンジェルフォールも裸足で逃げ出す落差だ。会社に入りたての頃はそれこそそのギャップに面食らってしまったものだが、今となっては慣れてしまって、むしろ1ヶ月など休もうものなら恐らく社会復帰は不可能になるほど堕落するに違いない。それを証明するように、9日間のゴールデンウィークが明けてしばらくたつのに、僕の頭はまだ怪我から復帰開けのスポーツ選手のようにおっかなびっくり動いているままである。加えてこのご時世の自粛要請も相まって、余計に錆みたいな怠さが体に纏わり付いている。外に出られるのに敢えてだらけるのと、否応なくそうするのでは、身体の反応は変わってくるのだ。しかし、午前9時から始まる一限目どころか午後からの講義にも寝坊していたどうしようもない僕からすれば、驚くべき進歩ではあるだろう。

さて、そんなものだから、普段通り働いて、なおかつ終業後にホームジムにてウェイトトレーニングも行っていては、金曜の夜には定時で帰ってリフレッシュしたいと思うのが人として当然の性であろう。にもかかわらず、終業のベルが鳴ってもオフィスのデスクでタスクに追われていたのだから、僕の心はキツく締め上げられて歪む寸前だったのは言うまでもない。

結局仕事を終えたのは19時を過ぎたあたり。華金の僕が求めているのはうまい飯でも安らかな睡眠でも、プライムビデオでのんびり見るスタローンやステイサムの血なまぐさい肉体美でも、笑ってしまうくらいハードな筋トレでも、当然飲み会でもない。サウナだ。

www.tokinosumika.com

という訳で終業後にプロテインを一気飲みしつつ向かったのは、先日緊急事態宣言の解除を受けて営業再開をした、東静岡駅からほど近い松之湯だ。ここは営業自粛前も割と頻繁に通ってはいて、それこそこの温泉が天神の湯と名乗っていた時から慣れ親しんではいるのだが、この日の僕にはいつもとは違う目的があった。テントサウナである。

テントサウナとは、その名の通りサウナストーブがテント内に設置されているものなのだが、セルフでロウリュが出来たり、普通のサウナでは体験できないようなある種不便さのある原始的な熱気を間近で体験できる設備である。

個人でも購入でき、探すと様々ヒットする。

product.rakuten.co.jp

しかし購入するには高く、使用場所も限られており、今まで入りたいとは思いつつも、機会がなく歯がゆい思いをしていたのだ。ところが少し前に天神の湯が松之湯にリニューアルしたタイミングでこのテントサウナが設置されたと言うではないか。

そうして僕はここに何度か訪れたのだが、遅い時間であったり雨天であったりとタイミングが合わず、結局体験出来ずに営業停止、歯がゆい思いだけが募っていく日々を過ごしていたというわけだ。

前置きがずいぶん長くなってしまったが、ようやく今回、天気も時間も申し分ないタイミングで、このテントサウナとご対面出来るというわけだ。

車を駐車場に泊め、受付を済ます。この松之湯は、カプセルホテルも兼ねていて、かつ小学生以下が入場できないためいつも比較的静かであり、風呂に入る前からある程度リラックスが出来る。脱衣所で服を脱ぎ、入り口の自動ドアを抜けると左手側に露天風呂が見えた。その奥にチン座、もとい鎮座しているのが、テントサウナである。

テントサウナ自体は二つあるのだが、どうやら今日稼働しているのはそのうちの一つだけのようだった。近づいてみると、受付表に名前を記入し、順番が来れば呼ばれるシステムだそうで、僕はすぐに記名した。聞くと、1セット十分で、同時に入ることが出来る人数は2名から3名ほどとのこと。今セットが始まったばかりなので、準備等含めてあと十二、三分ほどで僕の番が来るとのこと。こうしてはいられない。急いで身体を清めなければ。すぐに洗い場へ向かい、頭と身体を素早くかつ念入りに洗う。普段ならこの後炭酸泉で身体を少し温め、高温のロッキーサウナへ向かうところだが、今回はウォータークーラーで水分補給をした後すぐに露天風呂へと足を向けた。天然温泉の露天風呂につかりながら、その時を待つ。映画館でCMを見ているときのような気分だ。僕が風呂の縁に腰掛けて肩周りのストレッチをしていると、ついに名前を呼ばれた。少し慌て気味にテントサウナへ向かう。どうやらこのセットは二人のようだ。僕と一緒に入るのは、白髪の目立つ初老のおじさんだった。ベンチに腰掛けていたおじさんが先にテントの中へ、続いて僕も少し腰をかがめて中へ入る。ソリッドスネークにでもなったかのような気分だ。中は思っていた以上に狭く、サウナストーブの目の前に二段掛けのベンチがあり、その下あたりにアロマ水が入ったバケツが2つおいてあった。話し合いの結果、熱いのがそれほど得意ではないというおじさんが下に、僕は上に座った。なんとなくだが、この狭さでは僕が入るとあと二人は難しいのではないかと思った。

程なくして、テントの入り口が閉まった。五分と十分で、係の人がコールしてくれるそうだ。もうすでにかなり熱い。これは過酷な戦いになると、すぐに悟った。このご時世、狭く熱気渦巻くテントに裸のおっさんと三密の役満。時代に逆行どころか真っ先に戦いを挑む、まさにランボー怒りの脱出状態。そして既に我らは脱水状態。汗がどっとあふれ出てくる。時計もないので今何分経過したのか全くわからない。まあ仮にあっても僕は目が悪いのでほとんど見えないだろうけれど。

「結構熱いですね。僕、テントサウナ初めてなので、どうぞお好きにロウリュしてください」

どうにもロウリュが気になっていた僕は、下でうつむくおじさんにそう声をかけた。

「いや、実は私も初めてで。かなり熱いですね。では、少しかけてみます」

おじさんは少し迷ったような、困惑したような声でそう返し、恐る恐るといった様子でひしゃくからアロマ水をサウナストーンに落としていった。途端に熱せられた石から蒸気が吹き上がる。同時に強い熱波が全身を包んだ。思い出すのはサウナしきじの薬草サウナだ。身体から水分が吹き出てくるのがわかり、僕は思わず少しのけぞった。後頭部がテントに当たり、柔らかな感触が返ってくるのが、少しおかしかった。

しばらくして係の人が五分経過を告げた。まだ五分、もう五分、僕にはどちらか判別出来なかった。そうだ、僕もロウリュをやってみよう。おじさんに許可を取り、ひしゃくを手にした。アロマ水をすくい、サウナストーンにかけていく。音を立てて再び蒸気がテント内をゆっくり満たしていく。体感温度はさらに上昇し、早く十分経過してくれという身体からの悲鳴が少しずつ大きくなっていく。今何分なのだろう、最後の方はそんなことばかり考えていたような気がする。とにかく熱い、だが、不思議と心地よく、出たくない。だが出たい。出て水を飲み、水につかりたい。そんな思いがせめぎ合う。多分おじさんもそう思っているに違いない。

そしてようやく、あっという間の十分が終わった。入り口が開かれ、おじさんが真っ先に飛び出していく。僕も後を追い、水風呂へ一直線だ。松之湯の水風呂は縦長の一人用檜風呂が三つというものなのだが、埋まっていないことを心から祈りつつ向かう。よかった、空いている。僕はウォータークーラーで水分を摂り、手桶で水をすくい全身の汗を流した後、水風呂へつかった。気持ちいい。水温は18度強くらい。檜の匂いが身体に落ち着きを与えてくれる。オーバーヒート寸前の火照りきった身体が、どんどん冷却されていく。最高だ。

しばらくして水風呂から上がり、身体をよく拭きつつ外気浴へ向かう。もうこの時点でいつもとは違った。既に整いかけているのだ。そのことに驚きながら、僕はテントサウナの傍らにあるデッキチェアに身を横たえた。外気は20度を超えているくらいだろうか。だか感じる温度はそれ以上に温かい。全身の脈動が聞こえてくる。そして身体が溶け出すようなあの感覚。なんと言うことだ、通常なら三回サウナに入った後にやってくる瞬間が、さらに磨きをかけて一回目にやってきてしまった。テントサウナ、恐るべし、である。

その後はたっぷり休息をとった後、いつもの通りロッキーサウナと水風呂、休憩のセットを繰り返し、炭酸泉にゆっくり浸かった後、再度身体を入念に洗い、大浴場のあつ湯で調整して終了した。

心地よい疲労感に包まれて、車で帰路につく。窓を開けると金曜の夜風が僕をすき家へと誘っていた。

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明太高菜牛丼特盛りアサリの味噌汁お新香セット

さすがにダイエットを決意した身では、ということで、控えめに食事をとった。ごちそうさまでした。

こんばんは、榊です。

新年度も始まりましたね。いかがお過ごしでしょうか。

最近は新型コロナウイルスの影響であまり外で遊べませんね。

ということで近況報告です。

龍が如く7をクリアしました

まずはこちら。

一応このシリーズは外伝以外は網羅しておるのですが、今作より大幅な主要人物の変更があり、正直最初は否定的というかできばえに懐疑的というか、あまりよい印象はもっていませんでした。

しかし実際にプレイしてみるとこれが面白いのなんの。ナンバリングの中ではかなり上位に食い込む出来だとおもいます。

主人公の春日一番をはじめ、主要人物たちがとても魅力的でした。

数あるRPGの中でも最高の平均年齢だろうと思われるおっさん達の冒険。

一番達が仲良く横浜の町を駆け回ってるのを見るだけで、なんかほっこりしちゃうんだよなあ。

仕事終わりに夢中でやり続け、全クリしました。キャラもストーリーもよかったし、前作までのファンを楽しませるポイントも多くありました。

恒例のサブストーリーも充実していたし、ホームレスから社長も経験できるゲームでした。ハローワークダーマの神殿ポジションだったり、ちりばめられた小ネタがよかったですね。

個人的に残念だったのは、ちょうど全クリした日がアメリカ市場がサーキットブレーカーを初めて発動した日で、僕の取引している為替口座がサーバーダウンしてそれどころじゃなくなってたってところでしょうか。

なんとか事なきを得ましたが(得てはないですが)エンディングムービーで出てきた涙がどこ由来なのか、しばらくわかりませんでした。

とにもかくにも、このコロナ騒ぎが収束したら早速伊勢崎へ行って聖地巡礼勇者パーティーごっこをしなければいけませんね。

龍が如くをやると自然に

これは龍が如くあるあるだと思うのですが、このゲームをプレイすると、筋トレ、というか体を鍛えないとという義務感に襲われますよね。

地方の片田舎に住む僕は普段いくことがないのですが、都会の繁華街は油断するとすぐに絡まれるというのは、もはや常識でしょう。相手はその筋の輩だけではなく、チンピラ、ヤンキー、果てはサラリーマンに至るまで、こちらに襲いかかってきます。7になると、ホームレスやらソープ狂いまでもが絡んできます。龍が如くは実際の街をモデルにしており、その再現度の高さも魅力の一つということで、つまり実際の街もそういった危険に満ちているのでしょう。ということは、生半可な人間はボコボコにされて終わりな訳ですね。

やはりここで大切になってくるのは筋トレということになります。

幸いにして、我がジムはホームジムなので、こういった有事の際にも濃厚接触する人がおりません。安心して備えることができます。いずれかの街へ行くときのために、さらに強くなっていなければなりませんね。

温泉やサウナ

世間が自粛ムードなので、いく機会は減っておりますが、筋トレをした後のサウナにはまっております。

サウナ自体は子供の頃からよく親父と温泉やら銭湯やらに行っていたので、歴で言えばもう15年以上になりますが、僕は正直水風呂が得意ではありませんでした。毎年正月に川に入って水垢離しているやつが何を言ってるんだって感じですが、それとこれとは別だったのです。

ですが、最近はサウナの後の水風呂と、休憩、そこからの整いにすっかりはまってしまい、なんだか本格的におっさんになってきたなあと思うのであります。

僕が住んでいる静岡には、サウナしきじという全国でも有数の優れたサウナがあるのですが、近頃非常に混雑しており、もっぱら行くのは駿河健康ランドか柚木の郷という温泉施設です。

どちらもサウナは結構熱いし、ロウリュサービスもあり、外気浴もできて、お風呂の数も申し分ないです。あと飯がうまいですね。これが結構大事です。

嫌なことがあっても、筋トレ、温泉、サウナ、水風呂、外気浴、整ってからの温泉、この流れで心身ともに蘇り、さらに強く前向きな自分に出会えます。

なんとか自分で自分を守れ

www.youtube.com

最後に余談ですが、この曲、昔はたんなるいい曲だなあって思っていただけなんだけれど、この年になって改めて聞くと涙不可避なんですよね。

「落ち着いたら温泉でも行こう」こういうことを何回も言ってる気がするのに、結局なかなか実現しないまま、忙しい時間だけがぼんやりずっしり過ぎ去っていくんですよ。きっとみんな、「いつか、いつか」なんて思いながら、目の前の現実を乗り越えていくので精一杯なんです。いつもと違うことをするのって、すごくエネルギーがいるし、昔みたいに特別な準備をしなくたって遊べるってことが、日に日に少なくなってしまっています。その現実が退屈で詰まらない訳でもなくて、ただ本当に、それ以上をするのが単純に疲れてしまうし、時間がとれないってだけで。それでも、だからこそ、たまに肩を並べて笑い合うことが、本当にかけがえのないことなんだなって思うのです。

だから時々は、いつか落ち着いたらじゃなく、思い立ったそのときに仲間を連れ去って温泉でも行こうかな、なんて考えています。

ちんちん