野鳥観察ブログbyななしかく (original) (raw)
5年前に「天売島探鳥のすすめ」という記事を書きましたが、今回は探鳥ポイントを打ち込んだ地図を作成し、天売島のどこを探鳥すれば良いか一目瞭然で分かる記事を目指して書きましたので、島の様子が分からず行くか悩んでいる方は是非この記事を読んで天売島へ足を運んでみてください。
〈アクセス〉
天売島へ行くには羽幌からフェリーで島に渡ります。道民鳥屋はフェリーターミナルまで車で行き船に乗る人が圧倒的多数派ですが、実は朝に札幌駅からバスに乗って羽幌に向かえば、春期間なら午後の船で島に渡ることが出来ます。秋期間は1日1本しか船が出ないので、公共交通機関を使うと羽幌宿泊をする必要が出てきます。道外からGWで長期に島に滞在する予定の方はバスでの移動がコスパが良くお勧めです。
〈宿〉
島には6つの宿泊施設があります。春夏はいづれも営業していますが、秋冬は営業している宿が限られますので、計画時点で泊まれる宿を確認することをお勧めします。ご飯は民宿栄丸が一番おいしく量があった覚えがあります。学生時代からお世話になっているゲストハウス天宇礼は価格が安くおすすめです。個室が1つしかなく女性に優先して割り当てられるため、殆どの場合で相部屋の2段ベッドが割り当てられますが、正直1日探鳥して疲れ切っているので食事をとったら気絶するように寝るため、あまり気になったことはありません。食事をつけることも出来て、天売の食材を使った料理を出してくれます。
〈時期〉
おすすめ時期は5月1週目から3週目と11月です。個人的には鳥数が多い9月も面白い時期だと思いますが、他にもシギチや鷹の渡り、学会など鳥イベントが盛り沢山な時期なので足を運びづらいです。
〈探鳥ポイント〉
主要な探鳥地は殆ど東側にあります。西側にある赤岩展望台は、海鳥繁殖地の上にあるため、ウミガラス、ケイマフリ、ウトウなどを見ることが出来、初めて天売島に訪れる際には足を運びたいポイントです。東側から赤岩に向かう道中に珍鳥がいる場合も少なくなく、西側ではコウライウグイス、オウチュウ、アカアシチョウゲンボウ、バライロムクドリなどが出たこともあります。また西側では秋冬にはよくオオモズが見られ、風のない夜にはコミミズク、トラフズクなどが見られることがあります。
・赤岩展望台 海鳥観察が出来る場所で、高確率でウミガラス、ケイマフリなどが見られる。秋、冬は赤岩周辺の外周道路で、ユキホオジロ、ケアシノスリなどが良く見られ、ヤマヒバリ、シベリアジュリンが見られた年もあった。
(青線・5月のおすすめの探鳥ルート)
自分が良く通るルートの1例を青線で描いてみました。自分はこのルート+天候や狙う鳥によって気になる場所を追加で寄ってみたりして島を彷徨っています。4月や11月は灯台までの道や外周、フットパスの北側の道の方が珍鳥に出会うことが多いため、ルート選びが難しいです。
・灯台 木がほとんど生えておらず、開けており笹で覆われている中に砂利が敷き詰められた通り道が1本、灯台まで続いている。猛禽類やヒバリ類、ツメナガ/ユキホオジロなどが期待出来る。また、所々にあるブッシュにムジセッカなどが入ることもある。春は高確率でオオジシギがいる。通年チェックしたいが、特に11月や4月などがおすすめ。
・フットパス入口~フットパス① フットパス入口側はやや開けており、ツグミ類やアオジ、ノゴマを良く見かける。フットパスに入ると針葉樹帯があり、その先に広葉樹がメインに変わる。針葉樹帯の場所は薄暗く、フットパスの通路でツグミ類が採餌をしていることが多い。広葉樹と針葉樹が混ざったやや明るい林はヒタキ類やムシクイが観察し易い。
・フットパス② フットパス②周辺は片側に背の低い針葉樹が通路沿いに植えられており、もう片側は広葉樹がまばらに生えた明るい林となっている。ムシクイ、ヒタキ類が観察し易い。
・フットパス③~ノゴマ館〜フットパス④ 針葉樹メインの薄暗い林と広葉樹メインのやや明るい林の境界で、ムシクイ、ヒタキ類の数が一番期待できる。珍鳥も多い。
・フットパス⑤ ナナカマドやハンノキが生えており、秋には多くのアトリ類やツグミ類などが集まる。春もハンノキでベニヒワの群れが採餌していた年もあった。2019年秋にナキイスカを発見したのはこのポイント。
・校庭 天売小中学校の校庭。生徒や先生の迷惑にならない様に学校を使用している時間帯は訪れるのを避けるべきだが、ツグミ類、セキレイ類やヤツガシラ、雨の後はシギチなどが降りている事もある。
・前浜港 ヒバリ類やセキレイ類、エンベリが入る事がある。鳥がいない事が多いが偶に珍鳥が入るらしい。
・外周道路 道沿いでエンベリが採餌していたり、道沿いの畑や空き地でムジセッカやオジロビタキが見つかる事がしばしばある。
・桜並木 桜が道沿いにならんでいて、2018年の春にはチョウセンメジロの群れが採餌していた。それ以降、そんな光景は拝めていないが、ツグミ類やヒタキ類が見られる事もあるため注意が必要だ。
・神社 朝イチや天気が崩れた後など、鳥が入ってきた時に最初に鳥が入るイメージがある場所。ヒタキ類、エンベリ、ツグミ類など色々な種類の鳥が見られる。必ず見逃したくない場所の一つ。
・海岸の道 稀にサバクヒタキ類などの珍鳥が入るらしい。コホオアカやシベリアアオジをよく見かける。
・ゴルフ場 ツグミ類やセキレイ類がよく入る。抜けていく直前の鳥が入るイメージがある。
・天売港 偶に怪我をした海鳥が入る事がある。また港の草地にセキレイ類やヒバリ類が入ることがある。また航路では冬から春にかけてよくハシジロアビを見かけるため出来れば航路でも探鳥したいところだ。
・ 観音崎 秋から冬にかけてケアシノスリやノスリが多い。積雪が進むと道が分からなくなるため危険である。
〈ブログ主が実際に天売島で観察した野鳥〉
チョウセンメジロ(2018.5桜並木)
ムギマキ(2019.5フットパス③付近)
ハシジロアビ(2019.5天売航路)
キマユホオジロ (2019.5外周道路)
ムジセッカ(2019.9フットパス②付近)
ユキホオジロ(2019.11赤岩展望台付近)
ヤマヒバリ(2019.11赤岩展望台付近)
ナキイスカ/イスカ(2019.11フットパス⑤付近)
ケアシノスリ(2020.1島北側の外周道路沿い)
コベニヒワ(2020.1フットパス②付近)
オジロビタキ(2023.5桜並木付近)
アカマシコ(2023.5神社)
シラガホオジロ(2023.5フットパス入口)
オオモズ(2023.11フットパス北側の道)
コバシギンザンマシコ (2023.11ノゴマ館付近)
ハイイロウソ(2023.11フットパス北側の道)
コアカゲラ(2023.11フットパス北側の道)
マミジロ(2024.5フットパス⑤付近)
ハシブトアカゲラ(2024.5フットパス①)
〈おまけ〉焼尻島
天売島が注目されがちですが、焼尻島にも勿論珍しい鳥が入ります。環境は都市公園の様な明るい紅葉樹がまばらに生えた環境や池などがあり、また天売島とは違い面白いです。しかし、探鳥地がそれほど広くないため(西側の牧場が広過ぎて探鳥に適さないため)、何泊かして探鳥するには天売島の方がおすすめです。自分のおすすめの焼尻での探鳥は、午後便で島に渡る際に焼尻島泊をして、翌日1便で天売島へ向かったり、天売島から羽幌へ帰る際に1便に乗って一度焼尻島で降りて探鳥し、2便で羽幌へ向かうのがおすすめです。
チフチャフ(2019.5焼尻島東部)
ミゾゴイ (2019.5焼尻島東部)
ツメナガホオジロ(2019.9焼尻島北東部)
2023年11月12日(日)に、野付半島の先端付近の汽水干潟でオオキアシシギ第一回冬羽を発見した。
当日はなんの気なしに野付半島へ足を向けたところ、干潟に何やら中型のシギが3羽走り回っているのが目に止まった。アオアシシギだろうと思いつつ年齢や換羽状況も気になったため、念のため双眼鏡で観察すると、最初に観察した個体の顔つきがタカブシギの様で頭の中に「?」が溢れた。急いで他の個体を確認すると、全てアオアシシギ第一回冬羽だった。もう一度、謎の個体を確認する。「タカブシギ?いや、アオアシシギとほぼ同じサイズで大き過ぎる。アオアシシギの個体差?いや、そんなはずはない…」と思考が駆け巡り、数秒フリーズした後にやっと「これはオオキアシシギに違いない!」と頭の引き出しからオオキアシシギが引っ張り出された。改めて特徴を確認すると、脚は鮮やかな黄色、初列風切の突出はアオアシシギより長く、背中の模様はコントラストが強くタカブシギの様で、嘴はアオアシシギより直線的で顔つきはタカブシギを連想させた。その後、車が通過した際にアオアシシギと共に干潟の奥へ飛翔して移動したので、最大の特徴である白くない腰も確認出来た。
オオキアシシギはアオアシシギと共に、干潟を駆け巡り、潮溜りで小魚を採餌していた。警戒心はやや強めで、車が通過すると、尾を上下したり、干潟の奥へ走って行ったり、飛翔して小移動するなど、明らかに気にしている行動を示した。しかし、車をやや離れた場所で停めて中で観察をしていると、何度かやや近めを移動する事もあった。オオキアシシギは、1時間ほど観察して潮がやや満ちて来た時に車が通過して、アオアシシギと共にアクセスが出来ない数キロ離れた隣の干潟に移動してしまい、その日はその後姿を見せなかった。
オオキアシシギの国内記録にはいくつか越冬記録があり、長期滞在を期待したが、発見翌日に観察された以降は5日間姿を見せなかった。野付半島の先端付近の干潟は潮が一定以上満ちると干潟が消失してしまうため、日中殆ど干潟が出ない事もあり、丁度発見2日後からその様な条件だった。しかし、姿を消して6日後の19日(日)の午後に同所で鳥仲間が再発見し、その後20.21日と確認する事が出来た。その頃には、一緒にいたアオアシシギは0羽となっており、いよいよ長期滞在モードか?と思っていたが、その後ぱったりと姿を見せず、その後確認される事はなかった。
〈日本におけるオオキアシシギの記録〉
学術誌に投稿するために、過去の記録を調べたので紹介します。思っていた以上に記録は少なく、見つかった写真有の記録は本記録を除くと6個体(もしくは7個体)で、写真のない記録で文献に記載があったものも多くはありませんでした。
発見年 | 場所 | 記載文献 | 備考 |
---|---|---|---|
1964.8 | 宮城県蒲生干潟 | 野鳥誌1964/9.10月号 | 成鳥夏羽後期 |
1983.10 | 愛知県汐川干潟 | 山溪ハンディ7新版日本の野鳥 | 第一回冬羽・越冬記録 |
1996.11 | 埼玉県彩湖 | Strix vol.16 日本野鳥の会 野鳥記録検討会 | |
2004.1 | 茨城県稲敷 | 日本の野鳥650 | 第一回冬羽・越冬記録 |
2016.1 | 北海道長流川河口 | 野鳥愛護会野鳥だより184号 | 第一回冬羽・越冬記録 |
2019.9 | 千葉県 | 千葉県野鳥の会会報誌 | 第一回冬羽 |
2019.10 | 奈良県 | 文献なし(web上に記録あり) | 2019.9の千葉県の個体と同一個体の可能性が高い |
2023.11 | 北海道野付半島 | 本記録 | 第一回冬羽 |
他に写真の有無が不明な記録として、北海道(根室)、石川県、岡山県、沖縄県に1つずつ文献に記載がある記録がある。他に鳥類目録に徳島県、神奈川県の記載がある。そのうち沖縄県の記録は1月の記録で越冬していた可能性がある。
記録の収集にあたってご協力頂いた方々、ありがとうございます。また、他に写真が撮影されている記録をご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントか何かで教えて頂けるとありがたいです。
下半期
7/17 落石漁港でカラシラサギを観察
9/14 アラナミキンクロを根室半島で観察
10/21 ハシリコタンでウズラシギ、ハマシギ を観察
11/3 標津町でギンザンマシコを観察
ハシリコタンでハマヒバリ、ツメナガホオジロを観察
11/23 ハシリコタンでユキホオジロを観察
納沙布岬でチシマウガラスを観察
11/24 標津川河口でカナダカモメadを観察
12/3 ハシリコタンでアメリカビロードキンクロを観察
12/9 野付半島でアビを観察
12/10 納沙布岬でチシマウガラスを観察
12/23 尾岱沼漁港でカナダカモメadを観察
2023年に根室で自分が見てきた鳥をまとめた記事です。好評なら毎年続けてみようと思います。
上半期
1/2 ハシリコタン沖でコスズガモ雄1w?を発見。
1/14 温根元漁港でオオホシハジロ雄1w発見の報をもらい見に行く。
その帰り道に寄った別海漁港でオオホシハジロ3羽を発見(第一発見ではなかったらしい)。
その帰り道に念のため寄った尾岱沼漁港でカナダカモメadを見つける。
1/15 別海漁港で昨日発見のオオホシハジロや堤防にあがるコオリガモを観察する。
2/19 歯舞周辺でコミミズクを観察(この時はコミミズクの目撃情報が根室で多かった)。
2/23 別海漁港でオオホシハジロを観察中に堤防にいるコミミズクを見つける。
2/24 野付半島でハマヒバリを発見。
2/25 野付半島でコミミズクを観察
2/26 花咲港でアメリカビロードキンクロを観察
落石クルーズでアメビロやウミバトを観察
3/12 歯舞クルーズでエトロフウミスズメやコウミスズメを観察
3/25 ハシリコタンでカナダカモメを発見
3/27 ハシリコタン漁港で25日に見たカナダカモメを再発見
4/8 花咲港でコウミスズメとハシブトウミガラスを観察
根室港でアメリカビロードキンクロを観察
4/9 春別川河口で推定モンゴルセグロカモメ4sとカナダカモメadsを発見
尾岱沼漁港でコスズガモ雄adを発見
4/14 尾岱沼漁港で4/9のカナダカモメを再発見
春別川河口で4/9のコスズガモを再発見
4/16 標津漁港でスズガモ×キンクロハジロ雑種雄adとカナダカモメadsを発見
春別川河口でカナダカモメadsを発見
4/17 標津漁港でカナダカモメ3sを発見
4/22 標津漁港でカナダカモメadsを観察
4/23 西別川河口で推定シロ×セグロカモメadsを観察
標津漁港で推定シロ×セグロカモメ3sを観察
別海漁港でコオリガモadsを観察
4/26 標津漁港でモンゴルセグロカモメadsを発見
西別川河口でモンゴルセグロカモメ2sを観察
4/27 尾岱沼漁港で推定モンゴルセグロカモメ3s、ads2個体を観察
標津漁港でコスズガモ雄ad2個体、雌j1個体を観察
5/15 野付半島でオオジシギを観察
5/21 春別川河口でソリハシセイタカシギを発見
5/23 野付半島でシギチのピークを迎える
野付半島で部分白化トウネンを観察
6/3 春国岱でマミジロキビタキを観察
標津
①お食事処 あけみ
価格帯・やや高め(3000〜4000円くらい?)
予約・不明
地元民からの評価が高い居酒屋・寿司屋。まだ行った事はないがお寿司が美味しいらしい。
②食事処しのだ
価格帯・1000〜1500円
予約不用
普通な感じの定食屋。定食は小鉢が多く汁物も付いてきて豪華。小鉢も汁物も美味しいと思う。
尾岱沼
③食事処白帆
価格帯・1000〜2000円
予約不用
尾岱沼の数少ない食事処。夏は希少なホッカイエビを用いたエビ天丼が食べれる。脱皮エビを用いる事で殻ごとあげても柔らかく美味しい。自分はまだ食べた事がないが、お寿司も美味しいらしい。
別海
④はまなす亭
価格帯・1000〜1500円
予約不用
量多めの定食屋。がっつり食べたい時におすすめ。普通に美味しい。
⑤ポークチャップの店 ロマン
価格帯・2000〜3000円くらい?
予約推奨
ポークチャップ発祥のお店らしく人気らしい。ポークチャップは作るのに時間がかかるため予約推奨らしい。別海と言えばというお店だそう。そのうち行きたいな〜と思いつつ行けてない。
⑥居酒屋鮨和
価格帯・3000〜5000円くらい?
予約・不明
地元民からおすすめされたお寿司屋さん。行った事がないのでそのうち行きたい。定番ネタが並んだ出前を一度食べたがそれは割と普通なお寿司だった。季節のネタに期待したい。
①知床ジンギスカンそら
価格帯・3000〜5000円
予約推奨(繁忙期でなければ当日予約でもだいたい取れる)
地元民イチオシのお店。炭火の七輪で焼くタイプのジンギスカン。網焼きと鍋焼きの2タイプがあり、注文した肉によって使い分ける(メニューにどちらで焼くか書いてある)。肉は厚切りで食べ応え十分。サイドメニューの個人的おすすめはジャガチー。是非極寒のなか1日中鳥見をした日の締めにお立ち寄りください。
②根室花まる中標津店
価格帯・2500〜4000円
予約不可(だった気がする)
北海道の魚介の取り扱いが多く、季節によってメニューも変わるので何度行っても飽きない良い寿司屋。グランドメニューでおすすめは炙りホッキ。季節物だとトロにしん(冬)。汁物は全てクオリティーが高いので是非注文してみて下さい。生サーモン(グランドメニュー外)とサーモンがあるのでお気をつけて。生サーモンの方が圧倒的に美味しいです。
③むらかみうどん
価格帯・800〜1200円
予約不可、整理券あり
定休日が多く閉まる時間も早いので行くタイミングが殆どないが美味しいうどん屋。個人的にはカレーうどん推し。スープカレー的に素揚げした野菜が乗っていて食べ応え抜群。あとはチーズ乗せ放題のカルボナーラうどんも是非食べてみてください。自分は遠慮してあまりチーズをかけなかったら店員さんにもういいんですか?と聞かれたので遠慮はいらないと思います笑
中標津空港を利用する際には是非ご検討を。
④レストラン牧舎
価格帯・1000〜1500円
予約なしでも入れる
中標津から車で15分ほど内陸へ向かった場所にあるランチのみのレストラン。探鳥地が近くに無いので探鳥メインの旅にはなかなか組み込むのが難しいかも。店内はおしゃれな雰囲気でカレーやパスタなどメニューは少ないながらに全て美味しい。夏にクルーズと観光を兼ねた旅にいらした際には、開陽台の絶景を見る前に是非お立ち寄り下さい。
⑤ トラットリアナッカリーノ
予約 土日祝日予約不可
価格 夜・2000〜3000
地元民おすすめのイタリアン。夜しか行った事がないが、量はやや多め。特にサラダは3〜4人でシェアすると丁度良い量で、パスタは1人1人前で満足だった。メニューは地元の海産や野菜などを使ったものも多く、どれも美味しかった。
その他紹介
・鮨 わたなべ
予約推奨
価格帯・6000〜12000円
根室には珍しい高級寿司屋。個別のメニューはなくコースのみ。豪華な寿司というよりはシンプルで素材の良さを味わう寿司が出る。ベースは道内産だが道外産もクオリティが高い。若い方には物足りないかもしれないが、クオリティの高いネタをシンプルに食べたい!という方にはおすすめ。
・Fenetre
予約推奨
価格帯・不明
行った事がないが、調べると殆ど絶賛のレビューしかなく気になっているお店。地元民に聞いても味が悪いという話は聞かないので良いと思う。来年は行くつもりですが、もし行った事あるよ!この記事を見て行ったよ!という方がいらっしゃればコメントで教えて下さい。
・おすすめのお土産
東武サウスヒルズやコープ中標津あるるは乳製品の品揃えが良いので、お土産何か買いたいな〜という方は乳製品を買って宅急便で自宅へ送るのがおすすめです。十勝、別海、中標津などなど道東の各地の乳製品が置いてあります。
根室北部のカモメポイント①〜⑩
①標津港(北側)
記録したカモメ・オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ウミネコ、カモメ、ユリカモメ、セグロカモメ、カナダカモメ、モンゴルセグロカモメ
一言メモ・3月下旬から4月下旬まで渡りのカモメが通過する。天候に関係なく大型カモメが多い貴重なポイント。河口よりの砂入れ場に大型が降りる事もある(スタック注意)。
ワシカモメ3w 4/18
カナダカモメ3w 4/17-18
カナダカモメ成鳥夏羽4/22(クムリーン中間個体)
推定シロ×セグロ雑種3w 4/23
モンゴルセグロカモメ成鳥夏羽 4/26
②標津港(南側)
記録したカモメ・オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ウミネコ、カモメ、ミツユビカモメ、ユリカモメ、セグロカモメ、カナダカモメ
一言メモ・大型カモメがねぐらとして遠くの堤防を利用する。遠方の堤防にずらっと並んだり、運が良いと近くの堤防に数十羽が降りている事もある。悪天候時は手前の地面に大型・小型がまとまった数降りる。3〜5月はニシン漁が盛んでトラックや漁業者の往来が激しいため注意が必要。荒天の日や夕方の観察がおすすめ。
カナダカモメ成鳥冬→夏羽4/16
推定シロ×セグロ雑種3w 4/23(①と同一個体)
③野付半島
記録したカモメ・オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ユリカモメ、カナダカモメ
一言メモ・越冬時期の12-1月にカナダカモメの目撃情報が多い。野付湾が完全に凍結してしまうとカモメ類は見られなくなる。11-12月はシロカモメが多い。
④尾岱沼港
記録したカモメ・オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、カナダカモメ、モンゴルセグロカモメ
一言メモ・水揚げのある日(月〜土)の午前にまとまったカモメが堤防に降りる。荒天の日や早朝以外は漁業者の往来があるため邪魔にならない様に観察する必要がある。ややカモメとの距離があるものの安定して大型が降りる貴重なフィールド。
カナダカモメ(クムリーン中間個体)4/14
モンゴルセグロカモメ3s 4/27
モンゴルセグロカモメ成鳥夏羽
⑤春別川河口(干潟)
観察したカモメ・ウミネコ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ、セグロカモメ、モンゴルセグロカモメ
一言メモ・干潮時に干出した干潟に大型、小型カモメが降りる。ウミネコが増える前(4月中旬より前)は大型が多く、シロカモメやセグロカモメが多く降りるが、4月下旬にはウミネコ、オオセグロ、ユリカモメしかいない。
⑥春別川河口
観察したカモメ・ウミネコ、オオセグロカモメ、シロカモメ、ワシカモメ、セグロカモメ、カナダカモメ
一言メモ・河口にあるテトラポットの上に大型カモメが休む。何故かカナダカモメ率が高い。
カナダカモメ(クムリーン中間個体)成鳥夏羽4/9
カナダカモメ成鳥冬→夏羽 4/16
⑦別海港
観察したカモメ・オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ウミネコ、カモメ、ミツユビカモメ、ユリカモメ、セグロカモメ、タイミルカモメ
一言メモ・荒天時に大型カモメがまとまった数降りる。荒天時と通常時の差が大きいポイント。いつかどえらい珍カモメが出る予感がする。
タイミルセグロカモメ成鳥夏羽 4/16
⑧西別川河口
観察したカモメ・オオセグロカモメ、ウミネコ、カモメ、シロカモメ、モンゴルセグロカモメ、ユリカモメ
一言メモ・大型カモメが水浴びをする。また荒天時には大型カモメが大量に降りる。
セグロカモメ×シロカモメ雑種 4/23
モンゴルセグロカモメ2w→s 4/26
⑨ハシリコタン港
観察したカモメ・オオセグロカモメ、ウミネコ、シロカモメ、セグロカモメ、カナダカモメ、ユリカモメ
一言メモ・シロカモメが多いポイント。3月中旬から4月中旬までシロカモメが常に2桁以上見られる。
シロカモメ成鳥冬→夏羽 4/8
カナダカモメ成鳥冬→夏羽 3/27
⑩ハシリコタン
観察したカモメ・オオセグロカモメ、ウミネコ、シロカモメ、カナダカモメ
一言メモ・あまりカモメの数は多くないが、テトラポットにシロカモメやオオセグロカモメが降りる。
カナダカモメ成鳥冬→夏羽 3/25
近年、根室周辺を中心にアメリカビロードキンクロの観察例が急増しています。例に漏れず、自分も昨年4月からの1年間で7個体を撮影出来ました。
2022/4/25 根室港
2023/2/26 花咲港
2023/2/26 花咲港
2023/2/26 落石クルーズ(左・アメビロ雄成鳥、右・アメビロ雄1年目)
2023/4/8 根室港(左)
2023/4/9 ハシリコタン沖
〈アメビロとビロキンの比較〉(上・アメビロ、下・ビロキン)
・雄成鳥
〔両者の識別点〕
アメリカビロード | ビロードキンクロ | |
---|---|---|
頭部の形 | 前頭部が高く角張る | 前頭部が低く額がなだらか |
嘴の瘤 | 低い | 高い |
嘴の模様 | 縁に黄色は出ない | 縁が黄色い |
脇の色 | 褐色 | 黒 |
〔頭部の比較〕
頭部の形は角度によってやや分かりづらい。嘴の模様は、縁に黄色が出るか出ないかだけでなく、ビロードキンクロは赤一色に縁に黄色が出るのに対し、アメリカビロードキンクロは根元側はオレンジで先に行くにつれてグラデーションで赤紫色に変化する。嘴の瘤は分かり易い識別点だが、ビロードキンクロの2年目の個体は瘤が低いため注意が必要。
・雄1年目(上・アメリカ、下・ビロキン)
・雌(上・ビロキン、下・アメリカ)
雄成鳥 | 雌成鳥 | |
---|---|---|
尾羽 | 黄色帯が太い | 黄色帯が狭い |
初列先端 | 白色の羽縁の幅が広い | 白色の羽縁が狭い又は見られない |
喉の黒色斑 | 境界が明瞭 | 境界が不明瞭 |
*幼鳥は雌雄共に初列先端の羽縁がない/明瞭に出ない傾向にあるそうです。
*尾羽の黄色帯と初列先端の羽縁の白は雌雄でオーバーラップがあるので、傾向があるという認識で良いと思います。
上・雄成鳥、下・雌成鳥
上・雄齢不明、下・雌成鳥
成幼判定に関しては断言出来るものではなく、あくまで推定の域を出ません。
参考文献・ヨーロッパ産スズメ目の識別ガイド