気晴らし旅日記 (original) (raw)
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4月中旬、まだ北の地には桜がうっすら残る頃に北陸新幹線を使って福井県へ行って来ました。数年ぶりに入学式シーズンまで桜が残った年で、車窓からも山桜や川沿いの桜を時々見ることができ、久しぶりに春をしっかりを感じられる時期でした。
北陸に行くのは北陸新幹線の長野~金沢間が開通した2015年以来で、気づけば9年ぶりになっていました。有名どころは前回行っているので、今回は割愛して前回行かなかったところを中心に回ってみました。
立ち寄ったところ
福井県立恐竜博物館
念願の、恐竜博物館です。博物館というとガラス越しに遠目に置かれた展示物を見るイメージが強かったですが、展示エリアに侵入させないための最低限の手すり越しに見ることができました。
入場してすぐ地上から地下へエスカレーターへ下っていき、通路を進むと冒頭の開けた展示エリアに到達するのですが、地下へ下っていく近代的な造りと開けた展示エリアに一面に広がる恐竜との対比がより一層ワクワク感を引き立てているように感じました。
詳しい事前知識を持たずに伺ったため、ティラノサウルス系(4本足の2足歩行)のイメージしかなかったのですが、時代が進むにつれて 4本足2足歩行から2本足機能特化型(首長くなる、甲羅がついて亀の様相になる)or 鳥型(前足2本が羽に進化して飛ぶようになる)に進化していく様が目で見て学べるところが大変おもしろかったです。
また恐竜や化石の展示だけでなく、地球がどのような変化をしてきたのか、どういった鉱石からその時代にあったことが特定できるのか、なども展示されており、隅々まで見ると半日は簡単に溶けてしまいそうほどでした(ただ一休みできる場所が少ないため、半日は疲れるかも)
2時間の所要時間で計画していましたが、急ぎ足で回ってしまったのでひとつひとつをじっくりは見られなかったのが心残りでした🦕(とはいえ2000円しない値段で展示図録が買えるので後からこれで思い出し鑑賞しても良さそうでしたが)
丸岡城
1576年に柴田勝豊により築城され、1948年の福井地震により一度倒壊したものの、1955年に修復されて現在の状態に至ります。
パッと見ると2階建てに見えますが実は3階建てで、急階段(1→2階の階段が65度、2→3階は67度)とほぼ梯子に近しい階段と、寒さで割れてしまうのを防ぐべく石瓦が採用されているのが特徴です。
急階段(もはや梯子)にはロープが備えられており、これを使って上り下りします。スカートをお召しになっている方もいましたが、なかなか辛そうでしたので訪れる際はパンツスタイルが良さそうでした。
石瓦越しの町並みです。笏谷石(しゃくだにいし)と呼ばれる石を加工して作っているそうですが、この石は別名《越前青石》とも呼ばれており、雨で濡れると青みががって見えるそうです。確かに手前側よく見ると、青みががって見える気がする。
越前大野城
雲海の上にそびえる、天空の城のイメージがあるお城です。晴れた午前中に伺ったのですが、流石に雲海はさっぱりありませんでした😂
雲海の上となるタイミングがあるのだから、さぞ標高が高い場所にあるのかと思っていたのですが、そんな事はなく市街地(平地)からちょっと小高い丘を登るくらいで到達できました(坂がきついという口コミもよく見かけましたが、健常者なら少し疲れる程度で十分到達できます)
天守閣自体は廃藩置県以降に再建されたもので、戦国時代から残るのは石垣だけとなります。石垣は《野面(のづら)積み》と呼ばれる自然石を加工せずに積み上げる方式で、粗雑には見えるものの短時間で築け、雨に強い造りです(同時期に築城された丸山城もこの造りの石垣を採用している)
平泉寺白山神社
717年に建てられた、苔が有名な神社です。晴天の日中に伺ったので青々しい明るい緑が映える写真になりましたが、HPを見ていると曇天で見る深い緑もまさに苔寺といった感じで雰囲気が良さそうです。
織田信長の時代に一度焼失しており、現存しているのは全盛期の1/10程度らしいのですが、それでも十分すぎる敷地に立派な苔が広がっていました。平家物語や義経記にもこの場所は登場していますが、確かに人生一度は見ておきたい美しい景色でした。
東尋坊
火曜サスペンスでよく登場する場所です。福井に来たらここは外せない景勝地ですね。崖ギリギリから下を見るのがやめられない場所です。
前回来たときは知らなかったのですが、海沿い×景勝地ということで有名な看板猫がいました。見た目のまま《クロ》と名付けられているそうで、カフェで休憩していたところ気をきかせたスタッフの方がご飯をあげる時間を調整してくださいました(このカフェで飼っているわけではなく、ご近所さんが面倒見ているそうです)
バッチリ写真も取れたし、少し触らせてくれて猫パワー充電できました。スタッフの方に本当に感謝です、コーヒー美味しかったので立ち寄らせていただきます!
金沢街歩き
このあたりは2回目の訪問なのでさらっと流しますが、近江町市場~21世紀美術館~金沢城公園~ひがし茶屋街あたりを散歩してみました。いつ来ても、この昔ながらを感じさせる町並みや風景が素敵で、何度でも来たいと思わせてくれます。
食べたもの
天ぷら付きおろしざんまい@やすたけ
太打ち細打ちを選べる形式で太麺を選択しました。
蕎麦自体は十割蕎麦なので、ブチブチ切れてしまうかな、と思ったのですが、そんなことは全くなく、噛みごたえのあるおそばでした。
そばつゆは上からおろし(大根おろし)・とろろおろし・絞りおろし(大根の絞りつゆ)の3種ついていました。大根おろしは全体的に少し辛味のあるものだったため、かえしは醤油が控えめに感じました。
最後に蕎麦湯も頂いたのですが、今までで見た中で一番とろみがあり、これだけでお腹が膨れそうなほどでした。おろしに加えると辛味がマイルドになり飲みやすく、絞りおろしに加えるとさっぱりととろみを忘れて飲みやすくしてくれました。
総評としては噛みごたえのあるおそばを、醤油が控えめで少し甘めのつゆに浸けるのが好きなので、こちらは大変好みでした。が、蕎麦が1.5人前あったのでちょっと多かったな😂
なめこおろしそば@そば処梅林
蕎麦大好きなので、2日連続で蕎麦食べました。こちらは1000円しないリーズナブルな価格帯で、この価格で提供してしまってよいのかとちょっと心配になったくらいです。
細麺にとろろと大根おろしが盛られたお蕎麦で、濃すぎない甘めのつゆなので、大根おろしでさっぱり食べたり、とろろでまろやかにして食べるのが美味しかったです。
越前大野城から立ち寄りやすい立地なので、このあたりの訪れるならぜひオススメしたいお蕎麦屋さんです。
バーチとピスタチオのジェラート@gelateria RITORTA
とても天気が良くジェラート日和だったので、金沢の香林坊地区にある美味しそうなジェラート屋に行って見ました。
バーチというのはヘーゼルナッツとチョコレートをあわせたもので、このお店のも砕いたナッツが含まれており、ナッツの味の深さとチョコレートの濃厚さがマッチしていました。ピスタチオは +100円 ですが、プラスするだけの価値ある味でした。
日本国内でジェラートというと、フルーツベースのさっぱりしたものをイメージするかもしれませんが、こちらはイタリアでよく見かけるジェラート屋に近い、濃厚な味わいのフレーバーが多かったです。
本場のイタリアジェラートを1年くらい前に食べたことがあるのですが、その時のレポートはこちら。
今回のビジホ
亀の井ホテル福井
もともとは日本郵政がかんぽの宿として保険加入者向けの保養施設として運営していたためか、広い敷地に少ない客室の造りになっています。大浴場に天然温泉があるのですが、もともとの宿泊数が少ないからか20人程度入れそうな空間を1人で貸し切り状態で使うことができました。
福井市内はアップダウンの少ない地形なのですが、こちらの宿は街中から裏通りに入り、ちょっとした峠道を道なりに登っていくと到着します。小高い丘の上にあり周辺に飲食店はないため、夜ご飯はカニ会席を予約していました。
カニは旬のシーズンではないのを承知のうえ予約していたので、過度な期待はしていなかったのですが、焼きガニが期待を大きく越えて美味しかったです。炭火で焼いて食べるのは初めてだったのですが、カニそのものの甘さが引き立ちそれだけで美味しかったです🦀
ホテルビスタ金沢
今回はスーペリアツインのお部屋にしました。27㎡あるためソファスペースもしっかり確保できております。コーヒーメーカーのあるお部屋だったため、到着していきなりコーヒーブレイクしました。
水回りがユニットバスではなく、バス・トイレ・洗面の独立型なのがビスタ系の良いところです。大浴場があるのでお部屋のお風呂はなくても良さそうですが、円安の影響か外国人が団体で大浴場を使っている時間帯があったりするため、まったり過ごしたい方はお部屋のお風呂を使うのが良いかもしれません。
注意事項
恐竜博物館の予約有無
- 平日は日時指定の観覧券予約不要だった(常設展の場合)
- 予約している場合、時間10分前から入場可
- 土日祝やGW・長期休暇はまた状況異なるため詳しくは公式HP参照
* FPDM: 福井県立恐竜博物館
能登半島地震の影響(2024年4月現在)
- 21世紀美術館
- 2024/6/24 まで展覧会ゾーン(有料エリア)とスイミング・プールは休場中
- 交流ゾーン(無料エリア)のみ公開中
- 交流ゾーンは21世紀美術館本来の展示は少ない(ある作家の特別展示的な内容が多いため、21世紀美術館を目的に来場する場合は物足りなさがあるかも)
- 以降のスケジュールは公式HPを参照
* 金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
- 兼六園・金沢城公園
- 一部エリア(通路)が立ち入り禁止エリアになっており、目的地まで少し遠回りになるケースがある
* 兼六園・金沢城公園の立入禁止エリアについて(3月1日現在)|お知らせ|金沢城と兼六園日記
- 一部エリア(通路)が立ち入り禁止エリアになっており、目的地まで少し遠回りになるケースがある
スケジュール
- 4/18(木)
- 4/19(金)
- 4/20(土)
- 🐾金沢街歩き
- 17:57 🚄新幹線移動(金沢→東京)
- 20:23 東京駅到着
終わりに
年始以降しばらく体調を崩してしまって、久しぶりの旅行になりました。過去に一度行っているので前回と比較すると、訪日外国人が多くて観光地としてレベルが上がってしまったように感じました。
とはいえ、東尋坊や蕎麦屋さんではスタッフの温かさに触れられたり、観光地でありつつも日本の地方ならではの良さも並行して感じられる土地になっており、手が届きにくいところまでレベルアップしてしまったものの、また来たいなと思わせてくれる出来事もたくさんありました。
年始にあった能登半島地震の復旧・復興問題で今も苦しい状況にいる人もいる中、現地にお金を落とすことくらいしかできませんでしたが、これがめぐり巡って現地の状況改善に少しでも繋がれば良いなと思います。また気兼ねなく、北陸に行けたら良いな。
2023年ももう終わりということでこの1年を振り返ります。
今年は30歳になる年だったので、貯金をせずやりたいことを盛大に実行する1年にしようと誓い、その通りに実行できた1年でした。
具体的に何を実行したかというと
- 旅行
- 国内はもちろん、ひとり海外(イタリア)にもチャレンジできた
- 歴史
- コテンラジオに出会って、旅行先の歴史を学んでから現地に行くことにハマった
- ブログ
- 過去何回も作っては継続できず断念、を繰り返していたが旅行先の記録を残そうと再開してしばらく継続できている
- 歯列矯正
- お金だけでなく形に残るものにも投資したくなった
- 動画作成
とまあ、本当に多岐に渡るけど、やはりこのブログでは 旅行/歴史/ブログ を中心に振り返りたいな。
旅行先
本当は今年1年で47都道府県制覇したかったのだが(残り12県だったので)、途中でイタリアを入れてしまったので断念しました。
とはいえ1週間もまとまって休めるタイミングなんて、この先どれだけあるかわからないし、予定を変えてよかったと思う。国内制覇はまた来年頑張ろう。
(ちなみにこれだけ遊び回っていても、残りの都道府県は8県あるよう😂)
- 1月:関ケ原 / 竹生島 で歴史を学ぶ
- 2月:会津若松で雪まつり
- 4月:姫路で満開の桜と城巡り
- 4月:伊豆でグランピング
- 4月:弘前城でさくら祭り
- 5月:砂丘で砂遊び
- 7月:イタリア ナポリ/フィレンツェ/ローマ 6泊9日の旅
- 9月:余市でウイスキー工場見学
- 10月:名古屋で城めぐり
- 城カード集めを始めた
- 11月:奈良で正倉院展と寺めぐり
- 12月:箱根(これから)
お気に入り
個人的に一番のお気に入りはイタリア旅行で、ずっと行きたいと思っていたポンペイ遺跡に行けたのが一番大きい理由ですが、建造物のあまりの大きさや、フランクに話しかけてくる外国人などなど、新しい発見が本当に沢山ありました。
当時の旅行記のほうがちゃんとその時の感動が書けていて良いかも。
ブログ復活前の旅先について
ちゃんと記録に残すようにしたのが4月の弘前さくら祭り🌸以降なので、それ以前の旅行先もこちらで振り返ろうと思います。
1月:関ケ原 / 竹生島 で歴史を学ぶ
初めての古戦場に行っていました。関ケ原古戦場記念館という施設があり、そこで映像や展示で学ぶこともできるし、レンタサイクルで実際に現地を回ることもできます。
現地に行くまで気づけなかったのですが、関ケ原という地形は広く緩やかな傾斜がある地形で、位置取りに寄って有利/不利が分かれるような地形でした。ここまで広く見渡せるような地形は見たことがなく、史実にあるような戦略が取れるのか、と思っておりましたが現地に行ってみると納得できました。
そして琵琶湖の中心にある竹生島でかわらけ投げしていました。行った当時は気づかなかったけど、竹生島は神仏習合時に近い状態が残されていて、島の中にお寺と神社が近い距離にあります。
2月:会津若松で雪まつり
コロナ明け数年ぶりの開催ということで、とても人が多く賑わっていました。例年より雪が少なく、昼間だとところどころ剥げている箇所もあったのですが、写真だと十分雰囲気が出ていますね。
ここで食べた蕎麦がき団子が最高に美味しくて、今でも記憶に残っております。また機会があったら立ち寄りたいです。
4月:姫路で満開の桜と城巡り
さくらがちょうど満開のタイミングで訪問できました。姫路城、こうしてみると他のお城と何が違うのか、と思わせますが段違いで広いです。中も5~6層ありとても見応えがありました。
城カード購入し忘れてしまったので、また立ち寄らないとな~と思っています。
4月:伊豆でグランピング
初めてのグランピング体験でした。ドーム型のテントの中にこたつとベッドがあり、外にはBBQができるようにコンロが設置されていました。
まだ夜は寒い時期でしたが、友人とワイワイしながら過ごしてとても有意義な楽しい時間を過ごせましたね。
来年の目標
まずは47都道府県制覇!
そして日本2週目は城カード集めに奔走したいと思っております。
今年はなんだかんだ仕事も大変で、疲れているタイミングで出かけてしまい、全力が出しきれなかったこともあったので、コンディション万全の状態で旅に行けるようにしたい。
そして旅から帰ってきたらここで記録に残せるようにしたいと思う!!
きっと来年も色々なことがあると思うけど楽しい一年にできますように!
ようやく冬の始まりを感じた11月下旬に、中学生ぶりに奈良へいってきました。学生時代は全く歴史と紐づけて観光しなかったけど、この年になって史実と比較しながら建築物や美術品を見るのが面白いなと思っている最近です。
時代背景やその当時何を思ってその人はその選択をしたのか、という部分を掘り下げて見ていくと、ただの暗記ものではなく楽しく学べるし、現代に活かせる教訓もあるなあと思います。
立ち寄った場所
法隆寺
日本最古の木造の塔である五重塔
現存する世界最古の木造建築であり、日本最初の文化遺産。聖徳太子と推古天皇が寺と薬師如来を作ったのが始まりで607年に建立されたと言われています。
元々は聖徳太子の父である用明天皇が病気平癒のために作成しようとしていたが間に合わず崩御され、その意志を継いだ厩戸皇子(聖徳太子)と、用明天皇の兄弟である推古天皇が継いで作成したそうです。
用明天皇が亡くなった後は、隋に習って海外に負けない国を作るため「天皇中心にした統一国家を作る」ことを目的に、蘇我馬子が兄弟の推古天皇と用明天皇の子供である聖徳太子を摂政にした政治を行っていました。
目的を成すために海外の儒教や仏教を活用し、官政や心構えを整えようとしており、冠位十二階や十七条の憲法が生まれたといわれている(当時の隋は儒教で国が統制できていたため、これを見習おうとしていたのかも)
彼らによって仏教や儒教が保護・奨励されたため、この時代から大衆にも広く浸透していったのだそうです。
金堂。2重と3重めの支柱に龍が彫刻されている。
続いてはお隣の金堂。中は見られないので外から建築を観る形になります。
珍しいなと思ったのは2重目と3重目の支柱に龍が彫刻されていたことです。
帰ってきてから調べたら、建立当時から彫刻されたものではなく、江戸時代の修繕の際に付け加えられたものだそうです。
昇り龍と降り龍の彫刻
大宝蔵院
法隆寺の入館券で一緒に入れる大宝蔵院には、一度は教科書で見た/聞いたことのある玉虫厨子と、十七条の憲法の版木が展示されていました。
十七条の憲法は「和を以て~」の第一条から始まる、儒教をベースにした役人の心構えを書いたものです。版木(木で作られたスタンプのようなもの)で作られており、全て漢文による記述でした。達筆(版画なので筆は適切ではないかもしれませんが)なので、ガラス越しで見てもしっかり読めました。
宗教も版木などの木版技術も、中国・朝鮮を中心に海外から取り入れた技術や思想であり、この時代でも海外のほうが進んでいたのだなあと実物を見るとしみじみと思わされました。
中宮寺
中宮寺の本堂
法隆寺の東側にある夢殿を越えた先には、7つある聖徳太子が立てたお寺の一つである中宮寺があります。
これまた教科書で聞いたことのあるアルカイック・スマイルを持つ国宝の菩薩半跏像がおられるのと、日本最古の刺繍品と言われる「天寿国曼荼羅繍帳」のレプリカが展示されています。聖徳太子が亡くなった後に、その后が聖徳太子のいる天国のありさまを刺繍で作らせたものだそうで、現代でも製品として販売できそうなクオリティでした。
薬師寺(法相宗総本山)
中門前越しに西塔と国宝の東塔を写す
法隆寺建立から更に時代は下り、680年には天武天皇が持統天皇の病が治るようにと祈願のために薬師寺が建立しました。初期は藤原京の位置に建てられたものの、718年に現在の場所へ移設されたそうです。
東塔
国宝である東塔は初期に建立したときのまま、薬師寺創建当時から残る唯一の建物だそうです(平城京最古の建造物ともいえる)
少しわかりにくいですが、6層の屋根のうち2組1セットのような作りが美しいバランスでした。中には釈迦の生涯を示したブロンズづくりの大きなレリーフが展示されていました。
東大寺(華厳宗総本山)
東大寺大仏殿の盧遮那仏
薬師寺建立からまた更に時代はくだり、752年には東大寺が建立します。この頃は天然痘を始めとした疫病と飢饉の流行で世の中が不安定になっていたため、仏教の力で国家の安定を図ろうとしていました。
いきなり東大寺が建立したわけではなく、741年に 国分寺創建の詔 が出され、全国アクセスが良い場所に国分寺が建てられたあとに、その総本山として東大寺は建立されました。
東大寺は国家安定を目的としていましたが、それとともに仏教を研究し学僧を育成する役目も持っていました。今でこそ、このお寺はこの宗の総本山、といった紐づけがありますが(東大寺は華厳宗総本山)、当時は宗派関係なく六宗(平安時代には天台宗と真言宗を加えた八宗)を兼学する道場でもありました。
奈良時代の六宗で現存しているのは下記の三宗だけだそうで、今回巡った薬師寺や唐招提寺もそれぞれ法相宗と律宗の総本山です。
正倉院展
正倉には本来穀物などを保管するそうですが、東大寺の正倉院には宝物が保存されており、年1回点検と合わせて選定された宝物が一般公開されています。
聖武天皇遺愛の品々や、東大寺にまつわる品が宝物として保存されており、中国や朝鮮と交流が深かったことは想像し易いですが、更にその向こうのササン朝ペルシアや東南アジアとも交流があったことがわかる品々が展示されていました。
今回の目当ては写真にも描かれている「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんのそうのびわ)」で、一見するとただの琵琶ですが、裏面が貝などで綺羅びやかに装飾されていました。
唐招提寺(律宗総本山)
唐招提寺の金堂
当時日本に伝来していた仏教のうち、不完全だった戒律(悟りを開くための修行生活の規則)を唐から教わるため、日本が鑑真を招待したそうです。
とはいえ、来日することが決まってからも10年の間に5度も渡航に失敗し、失明しながらも6度目でようやく日本の地に到達した鑑真和上は修行の道場として唐招提寺を開いたそうです。
朝一で訪問したからか、人が少なく静寂が広がるなかを見て回ることができました。
春日大社
768年に平城京の守護と国民の繁栄を祈願して創建されました。鹿と共存した森の中で鮮やかな朱色の建物がとても印象的でした。本殿までの道のりも鹿が沢山いて、観光客を出迎えてくれているようでした。
鹿を神の使いとしているからか、こんなかわいいおみくじもありました。
鹿のおみくじ。普通verと白鹿verがありました
同じ時代に、神社から通じる神道と寺から通じる仏教の両方が存在していたので、ケンカしなかったのか、というのがすごく疑問だったのですが、当時~江戸時代までは神仏習合と称されるほどうまく調和していたそうです。
明治維新時に神道を国教にするべく「神仏分離令」発されたことにより、神社から仏像などが排除されてしまいましたが、国内にもまだ共存している寺・神社は存在するそうです。
現代の日本人も初詣や七五三には神社へいき、お盆などの法要ではお寺に行っているので、多くの日本人は明確に区別せず共存させる形だと思うのですが、昔は物理的にももっと近い位置あったそうです。
(余談)歴史的な楽しみ方
どういった背景で建立されたのか歴史に合わせて見ていくのも面白いけど、こんな見比べ方も面白いかもしれないなーということでまとめておく。
伽藍配置の比較
飛鳥~奈良時代の寺院では、境内の塔や金堂の配置が異なる(伽藍配置)ため、それを見比べてみると面白いな~と思いました。
建立順だと 法隆寺→薬師寺→東大寺ですが、薬師寺式までは中門の内側に塔が配置されていたものの、東大寺の時代では中門の外側に塔が配置されるようになりました。
仏教では塔こそが一番重要な建造物のはずですが、神仏習合のうちに大仏が重要視される=金堂が最重要の建造物 の認識に変わったのかもしれないなーと思うと、人々の認識が変わったことで建物様式にも影響が出るのが興味深いです。
年表に並べる
- 592年 推古天皇が即位し初代女帝になる
- 593年 聖徳太子が摂政になる
- 607年 遣隋使 小野妹子が隋へ派遣される
- 618年 隋が滅び、唐に変わる
- 唐が日増しに強大化するため、天皇中心の強固な国家を作る必要があった
- 622年 聖徳太子亡くなる
- 645年 蘇我入鹿 が中大兄皇子により暗殺
- 645~649年 大化の改新
- 公地公民/班田収授法/国郡制度/租庸調の税制制定 が行われる
- 日本で初めて「大化」という和暦が使われる
- 663年 白村江の戦い
- 672年 壬申の乱
- 680年 〈薬師寺〉建立
- ~疫病と飢饉が流行~
- 710年 平城京遷都
- 718年 〈薬師寺〉が現在の場所へ移設
- 741年 国分寺創建の詔
- 743年 盧遮那仏造立の詔
- 全国にある国分寺の総本山として東大時を建立し、本尊として巨大な大仏を作ることを示した
- 752年 〈東大寺〉建立
- 753年 鑑真が来日し、東大寺で僧侶を育成する
- 759年 〈唐招提寺〉建立
- 768年 〈春日大社〉完成
食べたもの
柿のモンブラン[季節限定] @大和茶大福専門店 GRAN CHA
歩き疲れてふらっと入りました。期間限定の柿モンブランを食べましたが、とても甘くて、普段辛党の私にはちょっとびっくりしました。上に干し柿が乗っているのですが、こやつで矯正器具が外れたのが思い出深い…!
また機会があったら、今度は調子に乗らずにかき氷にしようと思います。
かき揚げざる @蕎麦切り よしむら
かき揚げ1つ食べちゃったけど本当は3つ入りです
10割蕎麦なのに細くぶちぶち切れないお蕎麦が印象的でした。かき揚げもくどくない油で、大変美味しかったです。蕎麦湯も最初から最後までとろみがあるタイプで、お茶かわりに蕎麦湯を飲み続けたいくらいでした。
休日のお昼どきでお昼セットが売り切れていましたが、量がちょっと物足りなかったのでセット(もしくはそば大盛り)でも良かったなーと思いました。
コーヒーのグラニータ @宝島
夕飯まで1時間空いていたので休憩がてら立ち寄りました。商店街の隠れた老舗カフェで食事メニューは売り切れていたので、入店断られるかと思ったけどカフェメニューならOKということで入れてくれました。
コーヒーをアイスボックス状に凍らせたもので、元のコーヒーが美味しいせいかとても満足度が高かったですね。普通にコーヒーも飲んでみたかったですね。
大和の野菜懐石〈案山子 – かかし(岩魚)〉@ならまち旬菜ひより
写真には載せきれなかったのですが、寒い日だったのでコースが始まるまでにレタスと生姜のスープを出してくれました。レタスをスープにするのが斬新だなあと思いつつ、体がとても温まる優しい味だったのを覚えています。
最初から最後まで野菜尽くしのコースなのですが、蒸し野菜が一番美味しかったです。塩かドレッシングか味噌で食べるのですが、何で食べても本来の野菜の甘さが引き出されていました。
卵とじ葛うどん @天極堂 JR奈良駅店
寒い日だったけどこれは暖か(むしろ熱いくらい)でした!葛によるとろみが全然熱さを逃さず、猫舌じゃないのにふーふーしないと食べられなかったです(褒めている)
体の芯から温まれたし、関西風の出汁が効いたスープが最後まで美味しかったです。
今回のビジホ@ダイワロイネットホテル奈良
今回は コーナーデラックスツイン のお部屋です。ふき替えたばかりのかやぶき屋根のような色をベースにしたお部屋で、随所に鹿のモチーフが散りばめられている奈良らしいお部屋でした。
大浴場もあるのに、バス・トイレ別というちょっと贅沢なお部屋で、ビジネスホテルでもこんなお部屋があるんだなーと学びになりました。
万葉集で詠まれる茅色(かやいろ)が使われている
気をつけるとよいこと
- 公共交通機関
- JR⇔近鉄の乗換えが歩くには距離が離れているので、観光地近くまでは電車(できるだけ乗り換えは少なく)、現地までは徒歩がおすすめ
- もしくは観光地を周遊するバス利用がおすすめ
* バスは前のり後のりが統一されてなく、個体差があるので注意
- 服装
- 鹿がそこら中にいるので足元は汚れても良いものにしておくと吉
- お寺も舗装されていない(砂利・土)場所が多いので歩きやすい靴がよい
おわりに
念願だった法隆寺に行けて大満足の旅でした。世界最古の「木造」建築なので、災害や事故で失われてしまう前に一度見ておきたかったんですよね。
実際に行ってみると五重塔はもちろんのこと、大宝蔵院でも歴史的価値のあるものが見れましたし、正倉院展も多くの人が見に来るだけの宝物が展示されていました。
10代20代の頃はこういう展示物を全く楽しめなかったのですが、年を重ねたからか新しい楽しみ方を知り、現地へ赴いてその歴史を学ぶことがより楽しくなりました。
次回は時代順に京都(平安京)でも行こうかな。
涼しくなって散歩に良い気候になってきたので、名古屋へ行ってきました。通過することはよくあったのですが、駅を降りて散策するのは初めてなんですよね。
立ち寄った場所
犬山城
少しだけ木々が色づき始めたタイミングでした。城下街側から城までは短い区間で急坂に箇所があり、それさえ乗り切れば平坦な場所に城がある立地です。
犬山城は織田信長の叔父である、織田信康によって築城されたのですが、織田家は代々水運による貿易を得意としており、この城も裏は伊勢湾までつながる木曽川が流れています。
ほそぼそとした川ではなく水流も深さもある川で、今は遊覧船の運行程度となっていますが、昔はこの近辺まで船が来ていたのかなと思い馳せながら見るのが楽しい時間でした。
天守閣には大正13年頃の写真が残っていたので、現在の景色と比較してみました。大正13年=1924年なので約100年経過してますが、山々の感じはこの頃から変わってない様子です(建物は随分ふえましたね)
徳川園
Googleマップで興味深い庭を見つけたので寄ってみました。
そこそこ街中にあるのに、園内は高低差があり写真のような滝や高低差を生かした景観になっていました。日本の景観をぎゅっと縮小したようなお庭で、見ていて心あらわれるような心地でした。
精神的にちょっと疲れているタイミングだったので、今を忘れて休まる機会が得られて本当に良かったです。
熱田神宮
雨上がり後のよく晴れた日に訪問しました。この1時間前まで雨が降っていたとは思えないほどです。
西暦113年からこの地に草薙の剣を祀っており、織田信長が桶狭間の戦いの前に祈願したということでも有名な神宮です。桶狭間は熱田からさらに南下した箇所にあり、思ったほど遠くない位置にあるようです。〈桶狭間古戦場公園〉というズバリそのものがあるようなので、次回は訪問してみないといけませんね。
話が少しそれましたが、神宮内の施設は戦後再建されたもので、施設自体は全体的に新しいのに荘厳たる雰囲気があるのが印象的でした。
名古屋城
金のしゃちほこが有名な、名古屋城天守閣です。意外に平坦な場所にあって、犬山城に比べると訪問し易い立地でした。そして円安のせいもあり外国人が非常に多かったです。
天守閣は老朽化で入れないため、左下に写っている再現された本丸御殿に立ち寄りました。本物は関ケ原の戦いのあととなる1615年に建てられ、中は豪華に彩られ江戸時代の先端技術が詰め込まれたそうです。
写真の天井や、左上部分の彫刻欄間などが特に細かい作りで(正直こんな立派なものが当時あったのかと疑うほどで)再現ではありますが、見てみる価値があるものでした。
食べたもの
玉手箱懐石 @豆腐かふぇ浦嶌
自家製の豆腐を使った懐石ランチが楽しめるということで立ち寄りました。個人的に豆腐はこだわりがあって、大豆の味が濃厚なタイプが好みなのですが、こちらはそこまで風味が強すぎないお豆腐で、ちょっと物足りなかったです。
古民家風のお店で中はゆっくりできると思いますので、人混みを避けたいならお勧めです(お店の中も雰囲気はとても素敵でした)
豆腐田楽と生麩田楽 @本町茶寮
ランチがちょっと足りなかったので、城下街で田楽を食べました。豆腐田楽は揚げてある方が外のカリっと感と豆腐のふわっと感が楽しめて良いですね。
別の方が〈醤油玄米だんご〉をまとめ買いしていたのですが、そちらも最後に炙っているようで大変美味しそうでした。店内だと様々な種類の田楽が食べられるそうで、次回行くときは中で食べてみたい。
味噌煮込みうどん @山本屋総本家
〈玉子煮込うどん〉とご飯を注文しました。シメは絶対雑炊にしたいと思っていたので、お腹はそこまで空いてなかったはずですが、ご飯まで追加していました。
うどんがとても印象に残っていて、人によってはもう少し煮込んだほうが良いのでは!?と思わせるコシの強さ(人によっては芯が残っていると感じるかも)が特徴的でした。個人的には固いほうが好きなので、こちらのうどんは最高に好みでした。
玉子が入っているのでまろやかさの方向へ味変するか、一味と七味が渡されたのでスパイシーな方向に味変もできました。雑炊も十分にできるほど、スープ多めでしたので行ったり来たりの味変を楽しめました。
名古屋市内の立ち寄りやすい場所に何箇所かあるようで、また名古屋に行った際は立ち寄りたいです。
アイアンオムレツ @スパゲッティ・ハウス ヨコイ
名古屋に来たら一度は食べようと思っていたあんかけスパです。今回はヨコイさんで〈アイアンオムレツ〉を頂きました。
初めてのあんかけスパで、想像以上にスパイシーで味が濃い!というのが一口目の感想でした。スパイシーなのはコショウが効いているスパイシーさで、食べているときも水が欲しくなるし、食後にアイスが欲しくなりました。
麺はもっちりつるつるな太麺であんかけが絡みすぎず、それでいて必要分はつくという絶妙さでした。学校給食のソフト麺をちょっとだけ思い出させてくれ、懐かしい気持ちにさせてくれました。
卵が入っているので、多少はスパイシーさが中和されているとは思いますがそれでも少しびっくりさせるスパイシーさだったので、トッピングでまろやかさを足しても美味しそうでした。
今回のビジホ@ダイワロイネットホテル名古屋駅前
今回は〈ダイワロイネットホテル名古屋駅前〉に宿泊しました。全国でよくお見かけするビジネスホテルで、どこ泊まってもハズレを引いたことが無いです。一人旅には十分なクオリティでした(ベットだけでなくテーブルが別添で、ちゃんと作業できるだけのスペースがあるのが好みです。まあ作業はせずこの上に置かれるのは🍻とツマミなんですけども)
このテーブルの上に、アメニティが準備されていたのも個人的にはポイントが高いです。最近足に貼るシートが、歩き回った後の疲れを取るのに効果的と知りまして、これがあるとテンションが上がります。
スケジュール
費用(交通費往復+宿)
- ダイワロイネットホテル名古屋駅前 ¥10229
- 新幹線往復(東京⇔名古屋)¥22390
合計で¥32629でした。
今年は楽天トラベルで使えるクーポンにふるさと納税していて、予約時にこれを使ったため、これでも¥7000ほど割引が効いてます。
新幹線の方は〈スマートEX〉で予約しています。余裕を持って予約できると割引が効くのですが、今回も1週間前に予約してしまったため正規料金(割引なし)です。
まとめ
名古屋にちゃんと立ち寄ったのは初めてでしたが、北海道以上に食事の調整が大変でした(北海道もラーメンに寿司、カレーにジンギスカンと美味しいもの盛りだくさんですが、名古屋は油断していた…!)
モーニングに味噌カツ、味噌煮込みうどんにきしめんにあんかけスパ、味噌おでんにどて煮に手羽先にひつまぶし、天むす等々…北海道ほど長期滞在はしない中で、この量があるので、何回か行く前提で食べるものを決めないと本当にツライ。
次はもう少し沢山食べられるときに、味噌カツとひつまぶしをチャレンジしに行きたいです。あと徳川園美術館も時間が足りなかったのでもう一回行きたい。
9月は北海道の余市へ、ニッカウヰスキーの工場見学に行ってきました。北海道は何度か訪問したことがあるのですが、小樽から先へ行ったのは初めてでした。
余市蒸溜所
早速入場
駅を出て直進すると蒸溜所の入り口が見えてきます。予約時間の15分前から受付開始になり、人がぞろぞろとやってきます。
中に入るとエントランスに当たる部分と、実際に職人さんが通行に使ったり、機材の運搬を行う道路が引かれています。
余市蒸溜所では石炭直火蒸留と呼ばれる方式で、適切な火力を保つために人がつきっきりで石炭をくべ続ける事が必要なんだそうです。ちょうど見学しているときも石炭をくべるタイミングがありましたが、扉をあけると轟々と炎がたぎっていて熱気が伝わって来ました。
また余市で製造される重厚なウイスキーは、この〈ポットスチル〉(茶色い部分)と職人が適切なタイミングで石炭をくべることで生み出されるんだそうです。
また製造されたウイスキーが保管されていた場所(商用は今は別の場所を使っているそうです)も見学できました。ひげのおじさんが印字された樽が素敵でした。
無料テイスティング🍻
見学の最後に20分間の試飲タイムです(待ってました)この日の試飲対象は以下でした。
それぞれ1cm程度注がれたグラスを受け取り(この時点ではストレート)、それぞれロックにしたり、ハイボールにしたり、好みの飲み方で試飲できました。自販機でちょっとしたおつまみも売っているのですが、チョコレートなどお洒落なものが多かったです。
スーパーニッカとシングルモルト余市を飲み比べてみると、シングルモルトのほうが重厚で蒸溜所見学で見てきた石炭直火がこの味わいを生み出しているのだなあと、感じました。
個人的にはアップルワインが気に入ったので、この場所でしか買えない限定ラベルを購入しました。
RITA‘SKITCHEN(お勧め!)
ここはコスパがとても良かった(美味しさに対して価格が安い)ので、ぜひまた行きたいです。
注文したのは〈自家製糠鰊と玉ねぎのシンプルパスタ〉〈北海道産ポークスペアリブのニッカシードル煮 焼きりんごとポテト添え〉と、〈リタハイボール〉(写真撮り忘れ)ですが、スペアリブはほろほろまで煮込まれていて思っている以上に量も入っておりました。
パスタは 鰊(にしん) を使っているのですが全然魚臭さはありませんでした。初めての味でとても新鮮でしたが、こちらもツマミとしての量ではなく、本当に一食分でした。
リタハイボールはアップルワインを炭酸で割ったハイボールなのですが、前身の大日本果汁株式会社の頃に製造していたりんごジュースを彷彿させるような甘口のハイボールで、これも甘さもありつつさっぱりしていて、飲みやすかったです。
ウイスキーのテイスティングもあって、時間と酔いが回ってなければぜひ挑戦してみたかったです。
ポイント
最後にまた行くときのため、注意するところなどポイントをかい摘んで残しておきます。
電車の本数が少ない
1時間に1本も通ってない時間帯があるので、ツアーの予約時間と電車の到着時間はよく確認が必要です。
小樽~余市間はICカードが使えない
この区間はICカードが使えないので、小樽までICカードを使う場合はここで切符を買うことが必要になります。札幌→小樽までは〈快速エアポート〉、小樽から先は在来線で向かうことが多いと思うのですが、小樽で乗り換えの時間が発生するためこの時間で切符を買うことが可能です。
時間調整のお店も少ない
駅近辺にはいわゆるお土産屋さんが少ないため、時間調整はニッカウヰスキーのミュージアムとショップで行うことになります。
蒸溜所とミュージアムの入り口は別れているのですが、蒸溜所⇔ミュージアムへの通行証がもらえるため、こちらを使って往復するのが効率がよいです。
予約は当日まで粘ってみて
ネットから事前予約が必要ですが、人数が少ないため2人でも希望日/時間帯の予約が難しかったです。ネットでは前日12時までにキャンセルできるのですが、それ以降はTELキャンセルになるため、当日朝にTELしてみると滑り込める可能性があります。
※ ちなみに当方も1人分しか取れなかったので、当日朝TELして1名追加できる、ということで追加してもらいました
余市はウイスキーだけでなくワインも有名なので、次回はワイン目的で訪れても良いかなーと思っています。暑すぎず寒すぎずで散歩するには最高な気候でしたので、ぜひ9月に訪れてほしいです。
夏にイタリアに旅行した際の費用一式と持っていった道具達をまとめます。
費用:約45万
現地に向かうまでに、航空券+ホテルで 約42万円 と各入館料と都市間移動のため2.5万円かかりました。現地での食事はだいたい5万くらいでしょうか(一人なので後半の方はスーパーなど使ってうまく抑えました。レストラン、食べきれないので食材が勿体なというのもあり)
ハイシーズン+出発2週間前予約なので当然といえば当然ですね。突然休暇がもらえたので弾丸で予約しましたが、ちゃんと計画的に予約しましょう(未来の自分へ)
航空券・ホテル:約42万
ハイシーズンなのはわかっていたので、Skyscannerでなるべく安い航空券を探しました。利用空港は利便性と実用性(帰りの空港はプライオリティパスでシャワーが使えるか、免税など手続きも多いため拙い英語でも対応できそうか)で選びました。
またホテルも、地球の歩き方でどの地区が良いか(利便性と安全性、コスパ)を調べたうえで、Expediaやtrip.com、Googleマップの口コミを見て決めました。本当は掲載されている★2~3の中から選びたかったのですが、そこまでの予算はなく、日本円で1~2万円(おそらく★2くらいだと思うのですが)を目安に探しました😂
- 航空券 ¥292,430
- ホテル ¥127,612
- ホテル ポテンザ@ナポリ 2泊朝食あり¥30,402
- ホテル レオナルド・ダ・ヴィンチ@フィレンツェ 1泊朝食あり ¥21,917
ここだけはちゃんと写真撮っていたので貼っておきますが、イタリアのお風呂はシャワーがなくてビデがおいてあるんですよね。日本のビデと違ってこれを浴槽代わりにして、足湯代わりにするそうなのです。 - B&B ホテルローマ イタリア ヴィミナーレ@ローマ 3泊朝食あり ¥75,293
交通費・入館料など:約2.5万
- 特急電車 ¥13,844
- 入館料など ¥11,896
記事投稿時点の金額(¥)ですので、実際とは少し差異ありです。
都市間移動に使った特急電車は、日本と違って早期予約で割引がきくため事前に予約しました。予約時に座席のクラス(日本で言うグリーン車かそうでないか)とキャンセルや時刻変更に融通が効く/効かないを選択できる(エコノミーやスーパーエコノミーがこれ)ため、贅沢はせずできるだけ安く済ませました。
フィレンツェとローマの有名観光地は事前予約が必須なところも多いです。ウフィツィ美術館とドゥオーモは2週間前だと行きたい時間帯(午前中)はすでに埋まっていました(希望日では予約できました)
コロッセオは公式サイトだと1ヶ月前から予約開始ですが、すでに1ヶ月後の夕方しか枠が残っていなかったので、別で検索してklookから希望日で予約しました。こちらも午前中の枠は埋まっていたので、14時台で予約しました。
準備編
せっかくなら余すところ無く観光したい
観光地の情報収集
行ってみてがっかりしないか、衛生状態や混雑状況は下記で情報を集めました。特に地球の歩き方は人生ではじめて手に取ったのですが、観光地の歴史的情報や実際に行った人の口コミ(良い口コミだけでなく注意情報も)、事前予約の有無が解説されており、数年前の発行ですがとても参考になりました。写真が小さい&持ち歩きには少し重いのが難点ですが、そのあたりはSNSなどで補完しています。
歴史を予習する
現地の歴史情報は、地球の歩き方+コテンラジオで予習しました。コテンラジオはよくある歴史教科書のような暗記ものではなく、歴史上の人物や事象がどんなストーリーを歩んできたのか、その当時の状態は、などを史実ベースで教えてくれます。
私は元々歴史が好きではなかった(ただの暗記だと思っていたので)のですが、これを聞き始めてから国内外の歴史が面白いと感じ、現地に言って歴史に触れてみたいと思うようになりました。
Youtube / Podcast などで配信しているため、通勤時間等で聞くのが良いと思います。PodcastでDLしておくのが便利なので、カエサル、宗教改革、ハンニバル回を貼ります。
COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ | 株式会社COTEN
絶対スられたくないための防御
現地ではリュック×サコッシュでめぐりました。
リュックはコールマンの25L、サコッシュはトポロジーのものです。これ便利だったので画像付きで貼っておきます。
本体と紐部分が別売りなので要注意ですが、ちょっとした雨にも耐えられ薄手の財布・スマホ・パスポートを入れるのに適しているサイズです。スマホは首から下げられる状態にしておいて、裏面のポケットに入れておくと取り出しやすく、安全に使えました。
お財布はリュックの底とサコッシュ(ファスナー付きの内ポケット)に分散。それぞれにクレカと現金を分散。日本で使っていたスイカなどはリュック底に封印。
リュックにはカラビナをつけて簡単に開かないように防御。スマホは首から下げられるようにして(紐は服と同化する目立たない色)サコッシュの裏面ポケットに入れておくことで、利便性と安全性を両立させました。
クレカを複数用意する
クレカを1枚しか持ってなかったので新しく楽天プレミアムカード発行しました。年会費かかりますがプライオリティ・パスが欲しかったので。カード発行までの速さをよく広告で見ますし、手持ちの楽天口座との相性も良かったです。
また軽食やドリンク(アルコールもOK🍺)のサービス、空港によってはシャワーなども使えるため、コスパよく快適に出かけるのにとても便利です。
プライオリティ・パスの発行日数とそれで受けた恩恵は、下記に残しておいたのでご参考までに。
服が足りない問題
現地で1回~2回洗濯する前提で準備しました。洗濯に必要な道具達はすべて100円ショップで用意しました。
- ドライバッグ(洗濯用のバケツ 15Lサイズ)
- 部屋干し用洗剤
- 洗濯ロープ
- ハンガー
- 洗濯はさみ
ドライバッグ
ダイソーで¥500で入手しました。実際ビジネスホテルと行っても、空調がちゃんと効くホテルと効きが甘いホテルがあるため、空調が効くホテルで洗って室内干していました。
室内干しが難しいときのために、コインランドリーも事前に調べてホテルからアクセスの良いところにあるかはチェックしていました。
洋服の選び方
室内干し前提なので乾きやすく手で絞っても大丈夫な上部な素材の服を持っていくことも大事です。具体的にはポリエステルなど化繊素材がおすすめです。個人的にポリエステルは汗が乾いた時の臭いが気になるので、インナーに綿など天然素材を組み合わせようにしています(インナーなら薄いので綿でも乾きやすいですし)
行き帰りの飛行機用の楽なワンピースを持っていなかった+何枚か乾きやすいパンツを買い足したかったので、ワークマンで購入しました。1着2000円を切るのに機能性もよく、おしゃれさも残しているため大変重宝しました。
スーツケース
飛行機内には手持ちのリュック(コールマン ウォーカー25)を持ち込むことにしました。サコッシュをインナーバックの形でセットしておき、貴重品を入れておくことで席を立つタイミングではサコッシュを持って移動すれば後は盗まれても良い、というスタイルです。
また海外旅行用のスーツケースは持ってなかったので、アールワイレンタルでレンタルするところから始めました。流石に80Lだと置き場所も取るので、14日で1万円しないならレンタルしちゃえ!ということで。
実際に行ってみて
必要だったもの
- 必要アプリのインストール(タクシー系、音声ガイド系)
これは日本から持っていくべき、というよりWi-Fi環境でやっておけばよかった、というものですが、観光地の音声ガイドがアプリになっているケースがままありました。緊急連絡用のSIMでアプリDLと音声DLは通信量的につらいので、Wi-Fiがある環境で事前にDLしておくべきでした。 - 日焼け止め(持っていったけど足りなかった)
- アウトバス/インバス トリートメント
海外のシャンプーは意外にギシギシ(シャンプーではなく水の問題かもしれませんが)だったので、トリートメントは最低限持っていったほうが良いです
不要だったもの(失敗だったと思うもの)
- スーツケース大きすぎた
80L(よく言う海外旅行1週間用)は大きすぎました。一人で棚上に持ち上げられない、というのが移動のときに不便です。 - 機内睡眠用アイテム(アイマスク、耳栓、寒さ対策用靴下)
エミレーツ航空はエコノミークラスでもアメニティがついていて、その中にアイマスク・靴下は入っていました。使う航空会社によりますが、事前に調べて置けば手荷物を減らせました - 過度な機内暇つぶし対策(NetflixでDLしていたもの)
10時間以上のフライトだったのでポッドキャスト・NetfilxをDLして準備していましたが、ほぼ寝て終わりました。おやすみタイムでは消灯されるため、スマホだと明るいので気を使ってしまってNetflixは見なかったですね。
機内のWi-Fiは使える/使えないが分かれるので、準備に越したことはないですが。 - 必要以上の服
洗濯するか、現地調達で良かったです - 化粧品
メイクするかと思ってフルメイク一式持っていったのですが、汗で崩れるし結局日焼け止めくらいしか使いませんでした
持って行ってよかったもの
- 蒸気でほっとアイマスク
これは寝る前にも使えるし、機内でも使える優れものでした - 休足時間
効果あるのかなと思っていたのですが、歩き疲れた足によく効きました。冷えピタ形状のシートを足に貼るのですが、すごくスッキリしました
おわりに
色々書きましたが、旅は計画的に行きましょうということと、道具はなくても現地調達ができるので必要以上に警戒する必要はないということです。
ただ、環境(その国の民族性やインフラ、清潔感)が違うので快適性を手に入れるために、プライオリティパスやアイマスク、休足時間などケアするアイテムは取り入れておくと不快感なく過ごせるかと思います。
今年夏に海外旅行へ行ったのですが、そのときにプライオリティ・パスを初めて発行しました。楽天プレミアムカードの申し込みと一緒に行ったのですが、発行にかかったタイムスケジュールを残しておきます(楽天カード発行から8日後に届きました。早い。)
前提として引き落とし口座を楽天銀行に設定していますので、他社の場合は少し異なるかもしれません。
タイムスケジュール
ポイントは〈契約内容のお知らせ〉が届いたタイミングでメールに記載されている電話番号へ連絡し、プライオリティ・パスが早々に必要だと伝える事です。
- 6/16(金)
- 6/18(日)
- 16:10 〈契約内容のお知らせ〉がメールで届く
- 6/19(月)
- 13:00 契約内容のお知らせに記載されていた番号にTEL
有料電話でしたが順番待ちも1人ですぐオペレータの方に繋がりました。プライオリティ・パスの使用には楽天カードもセットで必要な旨と、到着までに6-10日かかることを教えて頂きました。 - 13:19 〈コンタクトセンターからのご案内〉メールが届く
プライオリティ・パスの注意事項(有効期間・同伴者は追加料金など)が記載されており、TEL内容で申込みが進行できていることを確認できる
- 13:00 契約内容のお知らせに記載されていた番号にTEL
- 6/22(木) 12:30 〈楽天プレミアムカード〉が届く
- 6/24(土) 12:30 〈プライオリティ・パス〉が届く
ローマ フィウミチーノ空港で使ってみた
フィウミチーノ空港第3ターミナルのPLAZA PREMIUM LOUNGE
実際のラウンジはこんな感じでした。現地時間の18時くらいなので、空港全体は混雑していたのですがラウンジ内はゆったりした時間の流れかたをしていました。
シャワーも別料金(確か30分で2000円くらい)でしたが、あるき回って汗かいた状態で飛行機に乗りたくなかったので、ここでシャワーを浴びてちょっとした軽食を食べてから搭乗しました。
軽食は思ったより立派でクスクスのサラダやチーズ、トマト、パスタ系と美味しかったですね。こういった場所で提供されるとは思えないくらいでした。
右奥のカウンターでちょっとした軽食が提供されている
日本に帰ってきた後、羽田空港でもラウンジを使っているのですが(国内線の当日搭乗券と楽天プレミアムカードで利用可能)これも機会があったら書きたいと思います。