山本健吉とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

山本健吉

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読書

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やまもとけんきち

1907年〜1988年、文芸評論家。元明治大学教授。 父は石橋忍月

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関連ブログ

一朴洞日記5日前

巨匠旅発つお二人とも、紳士的な批評家であられた。表面的には。 慶應義塾の池田彌三郎教授が、こんなふうにおっしゃったことがある。自分は生涯折口信夫の鞄持ちだった。そんな自分になにかオリジナルはあるかと問われても、あるはずがない。巨大な師が残した仕事をまとめるだけで、ちっぽけな自分の生涯など了ってしまう。かつて師の門下にあって、やがて一本立ちの仕事を残した人は、師の栄養を吸うだけ吸って、独立していった人たちだ。席にちょいと斜めに腰掛けて、旅発っていったのだ。たとえば山本健吉先輩のように、またたとえば村上一郎君のように、と。 武道か茶道から出た言葉らしいが、「守破離」ということだろう。師の教えを厳格に守る、や…

#山本健吉#中村光夫#池田彌三郎#折口信夫#村上一郎#広津和郎#小林秀雄#河上徹太郎

ネットで話題

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5ブックマーク山本健吉資料室移設へ 八女市、市立図書館に : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)八女市は10月、日本を代表する文芸評論家・山本健吉(1907~88年)=写真、八女市提供=の遺品を公開する資料室を、市立図書館に移設する方針を決めた。現在の資料室より狭くなるが、1万点を超す収蔵品をデータベース化し、専用端末で資料を検索し、閲覧できるようにする。市は関連条例改正案を9月定例議会に...www.yomiuri.co.jp

関連ブログ

一朴洞日記3年前

そりゃあ慶応義塾大学国文科に、池田弥三郎という名物教授がいらっしゃった。テレビからの招きにもしばしば応じた、「タレント教授」草分けのお一人だ。視るからにお洒落で、軽妙な話術を駆使されて、随筆の名篇も多い。 銀座の老舗天ぷら屋の息子さんで、かの泰明小学校(アルマーニの制服を導入したとかで、近年話題にもなった)から市立一中(現都立九段高校)を経て慶應義塾という、生粋の都会っ子だ。 あるテレビ番組で池田さん、こんなふうにおっしゃった。東京対地方という主題トークの中でである。 ――東京には独自文化がないと、おっしゃる。はい、ございません。もとはあったんです。でも首都になっちゃいましたから。今は無理なんです。 …

#池田弥三郎#折口信夫#古今集#文化#都#山本健吉#戸板康二

一朴洞日記3年前

視てる人お政「あんたには、いろんなこと、教わったねえ」 長窪の佐助「あのころは、楽しかったなあ」 偶然の再会から、生き死にをかけた事件に巻込まれてゆく。鬼平犯科帳のとある回。 定番の台詞だが、廃れないのは、茶の間のだれもに、同感する想いがあるからだろう。しかしほんとうに、昔は楽しかったのだろうか。これにはふたつの側面がある気がする。自分も元気だった、無茶しても平気だったと、わが活力を懐かしむ面。もうひとつは、人間の脳に、苦労の記憶は薄れて佳き思い出だけが残るという、自己防衛機能が備わっているという面。が、その噺は今日は措いといて。 佐助役は本田博太郎さん。大好きな役者さんだ。あまり取換えの利かぬ役者だ…

#鬼平犯科帳#仁義なき戦い#小林秀雄#中野重治#山本健吉

桜さくら堂16日前

秋の燈やトルストイてふインク壺〖秋の燈〗俳句夏が暑すぎたせいで、今年は秋の訪れがとてもうれしく感じます。 本を読んだり書き物をしたり、誰かと語り合ったり・・・「燈火親しむ」という季語にぴったりの季節です。 もっとも統計では、日本人の約6割がひと月に1冊も本を読まないのだとか。 私はその残りの4割のほうです。本は友達ですから。 手紙離れも進んでいて、まさに今日から郵便料金が値上がりして、ますます手紙離れが進みそうです。それでも私のような根っからの手紙好きは、値上がりしても関係なく手紙を書きますが。 時代に逆行しています、わたし。 数年前にモンブランのトルストイというボトルインクを、オークションで落札しました。すでに完売したもので再販もなく…

剣持雅舟のブログ20日前

突き抜けて天上の紺曼殊沙華 山口誓子山本健吉は『定本現代俳句』において「曼殊沙華のすっくと立ったさまを、紺碧の空を突き抜けていると誇張的に言ったのである」と解釈している 。 山口誓子は新興俳句運動「根源俳句」と言われる。 春 流氷や宗谷の門波荒れやまず 夏 炎天の遠き帆やわがこころの帆 秋 つきぬけて天上の紺曼殊沙華 冬 海に出て木枯らし帰るところなし

karumerabunkoのブログ24日前

ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版2024年9月20日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,065点(セット版を除く)をあげた。文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら→ちくま学芸文庫M&S刊行書目一覧 最新版 - karumerabunkoのブログ 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『…

karumerabunkoのブログ1ヶ月前

講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版2024年9月20日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,317点(日本文学1,245点/海外文学72点、ワイド版を除く)をあげた。文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。編者、訳者は一部を除き割愛した。 阿川弘之『舷燈』 阿川弘之『青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集』 阿川弘之『鮎の宿』 阿川弘之『桃の宿』 阿川弘之『論語知らずの論語読み』 阿川弘之『森の宿』 阿川弘之『亡き母や』 阿部昭『単純な生活』 阿部昭『大いなる日/司令の休暇』 阿部昭『無縁の生活/人生の一日』 阿部昭『千年/あの夏』 阿部昭『父たちの肖像』 阿部昭『未成年/桃 阿部昭短篇選』 青柳瑞穂『ささやかな日本…

tamutamu2024のブログ2ヶ月前

防災の日に関する社説・コラム(2024年8月31日・9月1日)防災の日 情報の真偽見極めたい(2024年9月1日『北海道新聞』-「社説」) きょうは防災の日である。 101年前のこの日、関東大震災が起きた。暦の上では、立春から数えて「二百十日」の台風襲来の時期にも当たる。 地震、津波、風水害などが多発する国に私たちは暮らしている。酷暑やゲリラ豪雨といった極端な気象現象にも頻繁に見舞われるようになった。 にもかかわらず、特段の備えをしていない家庭が半数近くに上るとする損害保険会社の調査結果もある。 災害リスクが常に身近にあることを自覚し、非常用品や家具の置き方など身の回りの備えを再確認する日としたい。 台風10号が列島を襲い人的被害が出た。不安定な天気は続…

一条真也の新ハートフル・ブログ2ヶ月前

『最後の角川春樹』一条真也です。『最後の角川春樹』伊藤彰彦著(毎日新聞出版)を紹介します。著者は1960年愛知県生まれの映画史家です。『映画の奈落――北陸代理戦争事件』『無冠の男――松方弘樹伝』などの著作で、映画人たちの修羅と栄光を描いて、ノンフィクションの新しい領域を切り開きました。 本書の帯 本書の帯には老人となった角川春樹の写真とともに、「戦後最大の出版人 その魂の軌跡」「風雲児は詩人にして悪党。本と映画と音楽の融合、父との闘争と和解、価値破壊と文化創造・・・・・・破格の構想力によって、『出版』は『事件』となった」「幾多の受難から立ち上がった角川春樹、新たな闘争が始まる」と書かれています。 本書の帯の裏 …

遼東の豕2ヶ月前

読書会昨夜、地元の読書会。課題図書は岡潔『岡潔対談集』(朝日文庫)だった。岡潔、新潮文庫のプロフィールには「日本数学史上最大の数学者」と紹介されている。ワシャ的には数学の先生というより情緒の先生だと思っている。 『情緒と日本人』(PHP文庫)などを読んでいただければ、「情緒」のことや、岡先生が憂国の志であったことが理解していただけるだろう。 課題図書にもどる。『岡潔対談集』は4人の著名人と個々に対談をした記録である。のっけが司馬遼太郎、これでワシャはハマったんですけどね。次がやはり大作家の井上靖、3人目が大脳生理学者の時実利彦、4人目が俳人の山本健吉となっている。 司馬さんとのやり取りでは岡先生、ず…

備忘録、的なもの2ヶ月前

成瀬書房本について、ちょっとした目録も添えて・先日とある古本屋に行った際に店員が電話でお客と話していた内容が興味深かったためついつい盗み聞いてしまったのだが、店員が話している内容からの推測した感じでは、成瀬書房本の私家版を買ったが、通常本とどこも違う感じがするため返品したいと客が言っているようであった。まあ確かに、私家版と一般頒布版で違いはほとんどないと思われるが、それがために返品というのもなあと思わんでもない(というか、現品を確認してから買えよ、と思った)。 ・そういえば、成瀬書房についていつから始まっていつ頃消滅したかよくわからない。その上、24年8月現在であまり成瀬書房について扱っているページはほとんどなく、下記のページが何となく…

tuneakiheraeonetnejpの日記2ヶ月前

戦後俳句を検証する俳句には意味としての言葉は通用しない 児 島 庸 晃 最近、気になる言葉がある。若者たちの間に流行している言葉。…それは「ヤバイ」の言葉。意味は最高に良い、ということなのだそうだ。本来の意味は「危険」なんだが、言葉の意味が変革されているのだ。それを可笑しいと思わない若者言葉である。このように日常の状況によって言葉は変革されてゆくものなのだろうか。このような生活意識を踏まえ、俳句の言葉はどのように変革されてきたのであろうか。今回の検証はこのことについて考えたい。 今日までの戦後の俳句を調べていて分かったこと。それは言葉を最大限に広げる表現をしているにもかかわらず、俳句で使用する言葉は…殆んどが意…

RIYO BOOKS2ヶ月前

『夏の花』原民喜 感想こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 広島で被爆した原民喜は、見たものすべてを書き尽すことのみを心に決め、激することなく静かに物語った。だからこそ「夏の花」「廃墟から」「壊滅の序曲」等の作品が伝える原爆の凄惨さと作者の悲しみを、いっそう強く深いものにしている。生前の作者自身の編集による能楽書林版(1945)を底本とした。 原民喜(1905-1951)は、広島県広島市幟町で陸海軍を相手とした縫製業によって大きく成功していた父親のもとで生まれました。幼少期より口数が少なく、自分の意見を自ら述べるようなことのない内向的な性格でした。対外的な環境ではその性格が災いし、仲の良い級友を作るこ…

五十の手遊び 佐藤拓夫のライター徒然草2ヶ月前

余生を無駄にしないための選書(仮)(8/2)ひとまず100点選書。第一弾の選書なので推薦本には頼らず。蔵書とアマゾンのブックリスト、これまでの読書経験と知識を駆使して、読みたい本を直感で選んだ。 今のところ順番はランダムだ。3500の選書リストが完成するまでには適切な分類法を見つけようと思う。その際、選書やリスト作成におけるルールも付記する(表紙画像は載せない、アマゾンや出版社ページへのリンクは貼らない等)。 (8/3)200点選書。 (8/4)300点選書。 (8/5)400点選書。そろそろ分類しないとね。日本十進分類法を参考にする予定。 (8/9)500点選書。 (8/10)600点選書。 (8/11)700点選書。 (8…

【本 買います】JR小倉駅北口(新幹線口)古書城田4ヶ月前

大切なご本を丁寧に買取させて頂きます。いつでもご相談くださいませ。 お電話:090-8839-9159 メール:shirota@mx71.tiki.ne.jp 本の買取強化中です。JR小倉駅北口「小倉の古本屋」古書城田 JR小倉駅北口(新幹線口)の古本屋、古書城田です。北九州市内をはじめ福岡県内&近県、本の出張買取、本の遺品整理を行なっています。大量歓迎です。査定無料、出張費無料です。どうぞご相談くださいませ。 古物商許可証 [第32483号/福岡県公安委員会] 全国古書籍商連盟北九州古書組合所属 店舗はJR小倉駅北口、徒歩1分の場所にございます。ファミリーマート小倉駅北口店さんのすぐ裏手とな…

tuneakiheraeonetnejpの日記4ヶ月前

社会性俳句と前衛俳句の時代 俳句を書くと言うことはネガティブからポジティブへ変化する心の葛藤 児 島 庸 晃 私には…ふと思うことがある。俳句を書いていて何のメリットがあるのだろうかと、時々思うことがある。もっと有意義な社会参加はないものかとも思ってしまう。俳句が書けなくなった時などに、今でも私は、そのように思う。そして全く作れなくなる。…そんなことを考えて数十年が過ぎた。 俳句を書くと言うことはネガティブからポジティブへ変化する心の葛藤をどう捉えるのかであろうか。ネガティブは現実の現風景。ポジティブはこのように在りたいと願いを込めた風景。この二つの風景を行き来する心が彷徨う時に表出される情感ではないだろうかとも思う。俳…

大井川通信4ヶ月前

詩歌本三冊今月の詩歌を読む読書会(「河童読書会」)では、意外な事前課題が出た。課題図書を指定を読みあうのではなく、各人が思い思いに詩歌に関する本(評論も含む)を三冊持ち寄る会とするそうだ。 いつものギリギリで課題本を読み切って、頭をひねって3作品を選びだすという緊張感はないが、そのかわりどの本を選ぼうかとあれこれ空想する楽しみがある。 主宰の神保さんがわざわざ評論の文言を入れているのだから、一冊は詩論を選びたい。俳句とそれを批評する言葉の深さを教えてくれた山本健吉の『現代俳句』がまず思い浮かぶ。十代の終わりに初めて批評の世界に導いてくれた岡庭昇『萩原朔太郎』はどうだろうか。こちらなら、個人的なエピソード…