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河上徹太郎

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かわかみてつたろう

(1902-1980) 評論家。長崎市生まれ。府立一中(現・日比谷高校)を経て東大卒。昭和初期から、フランス象徴主義の影響に基づく評論活動を展開、近代批評の先駆となった。著「自然と純粋」「日本のアウトサイダー」、「吉田松陰」、翻訳「悲劇の哲学」など。

三省堂提供「大辞林 第二版」より

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関連ブログ

一朴洞日記5日前

巨匠旅発つお二人とも、紳士的な批評家であられた。表面的には。 慶應義塾の池田彌三郎教授が、こんなふうにおっしゃったことがある。自分は生涯折口信夫の鞄持ちだった。そんな自分になにかオリジナルはあるかと問われても、あるはずがない。巨大な師が残した仕事をまとめるだけで、ちっぽけな自分の生涯など了ってしまう。かつて師の門下にあって、やがて一本立ちの仕事を残した人は、師の栄養を吸うだけ吸って、独立していった人たちだ。席にちょいと斜めに腰掛けて、旅発っていったのだ。たとえば山本健吉先輩のように、またたとえば村上一郎君のように、と。 武道か茶道から出た言葉らしいが、「守破離」ということだろう。師の教えを厳格に守る、や…

#山本健吉#中村光夫#池田彌三郎#折口信夫#村上一郎#広津和郎#小林秀雄#河上徹太郎

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8ブックマーク朝日新聞デジタル:小林秀雄・河上徹太郎、最後の対談の音源初公開 - カルチャー【動画】小林秀雄と河上徹太郎の対談の音源初公開小林秀雄河上徹太郎 【編集委員・吉村千彰】日本を代表する批評家の小林秀雄(1902〜83)と河上徹太郎(同〜80)が晩年、最後に対談した音源が初めて公開される。歴史をテーマに、60年来の盟友がざっくばらんに応酬した貴重な資料だ。文章は往々にして難解と...www.asahi.com

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一朴洞日記2ヶ月前

同じ日などはない役目を了えて無惨に枯れさらばえた花茎を、剪定鋏で根元近くからバッサリ伐り離したのは、わずか三日前のことだった。そこへ短時間豪雨を含むこの数日間の猛残暑だ。これぞ絶好機と踏んだものか、君子蘭は信じがたい速度で、葉を伸ばしてきた。数日前までここに花が咲いていたなんて、だれが信じるだろうか。 昨日に似た今日を過したいと考えた。昨日のうちに読み了えた若者の新作を、より細部まで吟味して、参考意見を提供できるものならと目論んだ。いわゆる三度読みだ。 一度目は通常読者として、並速で読む。二度目は細部の表現にまで注目して、キーワードを拾ったりしながら読む。短い書込みや線引きが入ることもある。昨日は電車内だった…

#君子蘭#ネズミ#小説#食物繊維#河上徹太郎

一朴洞日記2年前

芸風河上徹太郎(1902 - 1980) 知ってるから書くか、知ろうとして書くか。 河上徹太郎には、小林秀雄について語り回想したいくつもの文章がある。一冊の本にまとまったものさえある。小林秀雄とは何者かと知りたがる読書人はいつも多かったから、その人をよく知る筋へマイクが向くのは当然だ。今日出海や大岡昇平ほか、身近に接したかたがたは漏れなく、小林秀雄観を語らされている。なかでもこの人から訊きたいと、読書人ならだれしも思うのが河上徹太郎だったろう。 いっぽう小林秀雄のほうはというと、河上徹太郎についてほとんど語っていない。理由を訊ねられて、「だって河上という男を、ぼくはよく知っているもの」と応えている…

#井伏鱒二#河上徹太郎#小林秀雄#永井龍男

古本屋の殴り書き7日前

江戸時代の再発見 茂木誠×浜崎洋介・日本近代を文学から読み解く:浜崎洋介×茂木誠 ・江戸時代の再発見 茂木誠×浜崎洋介或阿呆の一生・侏儒の言葉 (角川文庫)作者:芥川 龍之介KADOKAWAAmazon文化防衛論 (ちくま文庫 み 13-13)作者:三島 由紀夫筑摩書房Amazon「世間」とは何か (講談社現代新書)作者:阿部謹也講談社Amazon「空気」の研究 (文春文庫)作者:山本 七平文藝春秋Amazon・紋章の情報美学/『自然観と科学思想』倉前盛通 ・近代日本を呪縛する水戸学/『現人神の創作者たち』山本七平文明の生態史観-増補新版 (中公文庫 う 15-16)作者:梅棹 忠夫中央公論新社Amazon阿部一族・舞姫 (新…

二神大輝(EIMEI予備校塾長)のブログ8日前

仕事は職能で選ぶ昨日なおきと話していて EIMEIへの就職は「職能」で決めたと話していて なるほどと思った 職能って言葉、おれはよく知らないから調べると こういう意味らしい ① ある職業についていてその役割を果たすことのできる能力。職務を遂行する能力。 [初出の実例]「女子の職能は当然多方面に拡げられて行きます」(出典:一隅より(1911)〈与謝野晶子〉女子の独立自営) ② 各職業がもつ固有の働き。 [初出の実例]「批評家の職能が変って来た」(出典:道徳と教養其他(1948)〈河上徹太郎〉批評の近代性に関するノート) ③ ものの働き。ある物事の機構の中で果たす役割。 [初出の実例]「交換区域も比較的狭小なるも…

karumerabunkoのブログ1ヶ月前

講談社文芸文庫刊行書目一覧 最新版2024年9月20日時点での既刊及び刊行予定の講談社文芸文庫全1,317点(日本文学1,245点/海外文学72点、ワイド版を除く)をあげた。文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。編者、訳者は一部を除き割愛した。 阿川弘之『舷燈』 阿川弘之『青葉の翳り 阿川弘之自選短篇集』 阿川弘之『鮎の宿』 阿川弘之『桃の宿』 阿川弘之『論語知らずの論語読み』 阿川弘之『森の宿』 阿川弘之『亡き母や』 阿部昭『単純な生活』 阿部昭『大いなる日/司令の休暇』 阿部昭『無縁の生活/人生の一日』 阿部昭『千年/あの夏』 阿部昭『父たちの肖像』 阿部昭『未成年/桃 阿部昭短篇選』 青柳瑞穂『ささやかな日本…

かもめもかも1ヶ月前

『暗い青春』暗い青春 (角川文庫) 作者:坂口 安吾 KADOKAWA Amazon “坂口安吾”といえば、小説家であり評論家であり随筆家でもあり、小説もいわゆる純文学だけでなく、歴史ものやミステリなど幅広い作品を手がけている、日本の近現代文学を代表する作家の一人だ。そうではあるけれど、私がはじめて安吾の著作に手を伸ばしたのは太宰治からの派生で、だからだろうか、安吾といえば、飲んだくれて斜に構えつつも常に相手をよく見ていて、批評も的確だという印象で、それだけに自分語りはあまりしないタイプなのだと思い込んでいた。だから「青春期を題材にした自伝的作品ばかりを集めた」作品集だと聞いて、意外な気がしつつも読んでみ…

shinto-wasaoの日記1ヶ月前

愛子さまトーク(2015年)石川(佳純)は中陣です。 [#地から1字上げ](近藤解説者) 「1この国のかたち・再説] このタイトルの「かたち]というのは、人間や国家の「なりたち]に関わる思想という意味であり、日本(この国)的(の)な「原形]のことである。 外圧というのは、表面上は暴力(軍事的威嚇)を伴う外からの働きかけのことを指すと思われるが、その外圧が自国の歴史を質的に変化させる場合とは、実は内発的な要因(民族的な自覚と自発)によらなければ、それは一般的には他国への隷属でしかありえないだろう。 その意味で、日本の場合は、過去に二回、そのような(思想とセットになった)外圧によって「国のかたち]を変質させた例がある。その一…

関谷ゼミブログ2ヶ月前

【学会】坂口安吾研究集会・中原中也の会(合同研究会)安吾と中也の合同研究集会というメチャ面白そうな研究会が開催されるという情報をメールでもらったものの、ブログで紹介しても会場が遠すぎるのでスルーしていたら、印刷されたチラシまで送ってくれたので紹介しておくことにしたヨ。講演が町田康というのも魅力だネ。会場が中也の生まれ故郷の湯田温泉だから中也の会が主体なンだろうけど、在職中に小林秀雄と中也の関係がテーマになった際に呼んでもらったこともある。お蔭で湯田温泉をタップリ味わうことができた上に、(山口生まれの)香月泰男の画集までゲットできたヨ。 その時の中原中也の会で研究発表した立大博士課程だった吉田恵理さん(現・都留文科大学)が、今回は全体の司会を務め…

大岡昇平bot2ヶ月前

大岡昇平「わが師わが友」 泰子の不安は小林への憎悪になって現われることもあった。走って来るバスの前へ、いきなり突き飛ばした。ある夜、 「出て行けっ」 と怒鳴ったら、小林は命令通り出て行った。東中野と中野の間の長谷戸という湿地の、バラックのような家である。玄関から、通りの方へ廻って行く前かがみの後姿は、窓から見ると、いつものようにすぐあやまって戻って来る恰好だったそうである。しかし小林はそれっきり戻らなかった。(略) 翌日から中原の活躍がはじまった。中原は一体もめごとが好きなたちである。石の根を掘りかえしても(?)探し出すという勢いだった。河上徹太郎のところへ行ったら、玄関で、 「来なかったよ」…

秋谷高志 批評をめぐる試み2ヶ月前

文学批評) 志賀直哉『暗夜行路』論(引用ノート)――非「多孔的な自己」/両義性/偶数性/ネガティヴ・ケイパビリティ<小林秀雄『志賀直哉論』(昭和13年(1937))> 志賀直哉は「続創作余談」(新潮文庫『暗夜行路』(昭和12年(1936年))の「あとがき」)の最後に、《『暗夜行路』を恋愛小説だと云った小林秀雄河上徹太郎両氏の批評がある。私には思いがけなかったが、そういう見方も出来るという事はこの小説の幅であるから、その意味では嬉しく思った。所謂恋愛小説というものには興味がなく、恋愛小説を書きたいとは少しも思わなかったが、『暗夜行路』が若し恋愛小説になっているとすれば、それも面白い事だと思った》と書き残している。該当する小林秀雄『志賀直哉論』を一読すれば、《威勢がよくて歯切れがよくて、気持ちがいいけれど、し…

The Passing4ヶ月前

吉田健一『文学の楽しみ』吉田健一『文学の楽しみ』、講談社文芸文庫、2010年(初版1967年) 文学をその楽しみにおいて理解するとは、言葉をどこまでもその過程のなかで把握することだ。それゆえ本書ではあらゆるかたちの還元主義的な文学理解が斥けられていく。過程のなかで把握される言葉は、形式と内容とに分離してはいない。吉田健一が「文学は学問ではない」と述べるのは、学問=知識としての文学の内容だけをその形式から抽出するなら言葉はその過程を失い、ゆえに魅力を失ってしまうからだ。言葉の魅力はその息づかい、呼吸にあり、呼吸と一つになった言葉が文体であるという。風景を描くのであれ、近代の空虚を嘆くのであれ、それを語る息づかいが魅力を…

はみだしもの雑記〈やわらぎ 〉5ヶ月前

続続・捌けた音と癒着する音〈美は狐憑き?〉前回の記事では実際に時代の変遷が体験出来ることから、今まで話すだけではピンと来なかった事も腑に落ち、一部の人達は自然音に挑戦しているようだ。 その為にはまず、自然の音の性質と我々の音の体験はどう関係しているのか?と言う事を見つけなければならない。 体験は「からだ」がそこに無ければ信用出来ない。この「からだ」がどんな体験の事を指すのか?が難関で、その一つ目の課題に取り組んでいる人達から、いくつか体験が寄せられた。 一つ目は、自分の感覚が楽譜に移って、それから自分の方に入ってくる。その後は入った流れを追いかければ良いと言うもの。 このステップに入っている人は増えてきた。 楽譜の見方もいろいろあるけ…

Möbius5ヶ月前

破綻的音楽思考昨日浮かんで来た想念。現在、6月に行うペイスさんのコンサートのプログラムノートを書くべく、急いで資料を集めて調べています。その際、やはり役に立っているのがベッカーの「西洋音楽史」。名著であり名訳(河上徹太郎)だと思います。モーツァルトの人間性について触れている箇所で、私も学生時代に「レクイエム」をよく聴いたものですが、ふと「反権威」という文脈で西洋音楽史を読み解けないかと考えました。モーツァルトにおける反権威。ベートーヴェンにおける反権威。そしてある意味では20世紀以降に於ける音楽の権威思考について。確かに私は現代音楽のエクリチュールを避けてきたのですが、その一つの理由は音楽に於ける権威的なも…

soneakiraの日記6ヶ月前

続・近代の日本人の「精神の歴史」を読み解く日本精神史 近代篇 下 (講談社選書メチエ) 作者:長谷川 宏 講談社 Amazon 『日本精神史 近代篇 下』長谷川 宏著を読む。 下巻は、軍国ファシズム下から敗戦後、高度経済成長下を経ての「日本の美術・思想・文学を、人々の精神の歴史として描く」。感じたことなどをとりとめもなく、引用多めで。 〇『細雪』が「陸軍報道部の圧力で連載中止」となった。しかし、谷崎潤一郎は「ひそかに書きつづって」いた。「戦争の影をほとんどとどめない」ことは、作家として「戦争の時代に抗する」姿勢だと。 〇旧制中学時代に聴力を失った画家・松本俊介。そのため戦時下、招集されることもなかった。「負い目」を越えて「清澄かつ静謐…

本はねころんで6ヶ月前

図書館で立ち見週に一度の図書館行きとなります。借りている本を一度返却して、また借りる ことになりですが、これにあわせて、あと一冊借りることにしました。 借りようかどうしようかと考えて結局は立ち見で済ませて、後日にまたとなったの は北海道にちなんだものであります。 服部さんのサバイバル旅には、北海道という風土がよくあっているようです。 今回立ち見した本は、50歳を迎えたのを期に、愛犬とともに、北海道を北から 南へと縦断するという旅の記録となります。 昨年だかの冬に登山ガイドの野村さんが冬季間に北海道の背骨を縦走したと 話題になりましたが、服部さんは冬ではありませんが、犬と一緒に狩猟などで 食料を確保しながら旅…