しあわせの径~本とアートと音楽と (original) (raw)

毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。

今週の書評本 (11/11~11/17 全93冊)

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◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示)

**◆サンデー毎日**「遠回りの読書」: 11/24 号 2 冊
新しい天体 開高健 ちくま文庫 990
AIは「月が綺麗ですね」を理解できるか? 愛と人工知能を哲学する 岡本裕一朗 SB新書 990

◆女性自身「今週のあなたを開く本」: 11/26 号 4 冊
藍を継ぐ海 伊与原新 新潮社 1,760
透明な夜の香り 千早茜 集英社文庫 704
学力喪失 認知科学による回復への道筋 今井むつみ 岩波新書 1,276
アジフライの正しい食べ方 浅田次郎 小学館 1,870

◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 11/28 号 4 冊
恋とか愛とかやさしさなら 一穂ミチ 小学館 1,760
別れを告げない ハン・ガン 白水社 2,750
エレジーは流れない 三浦しをん 双葉文庫 803
蔦屋重三郎 江戸を編集した男 田中優子 文春新書 1,100

**◆週刊現代**「日本一の書評」: 11/16・11/23 号 4 冊
またうど 村木嵐 幻冬舎 1,870
音のない理髪店 一色さゆり 講談社 1,980
私の最後の羊が死んだ 河崎秋子 小学館 1,650
国民健康保険料が高すぎる!保険料を下げる10のこと 笹井恵里子 中公新書ラクレ 1,012

週刊ポスト (今週号はお休み)

**◆週刊新潮**「Bookwormの読書万巻」: 11/21 号 12 冊
母親になって後悔してる、といえたなら 語りはじめた日本の女性たち 髙橋歩唯、依田真由美 新潮社 1,650
生殖記 朝井リョウ 小学館 1,870
憧れ写楽 谷津矢車 文藝春秋 1,980
日本の犯罪小説 杉江松恋 光文社 2,420
見てはいけない! ヤバい会社列伝 金田信一郎 東洋経済新報社 1,760
「方言コスプレ」の時代 ニセ関西弁から龍馬語まで 田中ゆかり 岩波現代文庫 1,650
就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差 近藤絢子 中公新書 968
夢の器 原民喜 初期幻想傑作集 原民喜 彩流社 2,420
ことばの番人 髙橋秀実 集英社インターナショナル 1,980
別れのサンバ 長谷川きよし 歌と人生長谷川きよし、川井龍介 旬報社 1,870
ビギン・ザ・ビギン 日本ショウビジネス楽屋口 和田誠 中央公論新社 2,640
シャーロック・ホームズの世界 大図鑑 アンドルー・ライセット 河出書房新社 4,950

**◆週刊文春**「文春図書館」: 11/21 号 12 冊
さかさ星 貴志祐介 KADOKAWA 2,420
下山事件 封印された記憶 木田滋夫 中央公論新社 1,870
私の馬 川村元気 新潮社 1,870
ヴァイパーズ・ドリーム ジェイク・ラマー 扶桑社 1,320
ターングラス 鏡映しの殺人 ガレス・ルービン 早川書房 2,750
はじめての目標達成ノート 原田隆史 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,650
みんなを嫌いマン 狸太朗 講談献鹿社 1,815
老いぼれを燃やせ マーガレット・アトウッド 早川書房 3,080
潮来を、なぜイタコと読むのか 難読地名の謎 筒井功 河出書房新社 2,750
代替伴侶 白石一文 筑摩書房 1,870
柚木麻子のドラマななめ読み! 柚木麻子 フィルムアート社 1,980
テレビ 磁石 武田砂鉄、堀道広 光文社 1,980

週刊エコノミスト (今週号はお休み)

週刊東洋経済 (今週号はお休み)

**◆朝日新聞**: 11/16 朝刊 12 冊
水族館飼育員のキッカイな日常 なんかの菌 さくら舎 1,540
新自由主義教育の40年 「生き方コントロール」の未来形 児美川孝一郎 青土社 3,080
日本の選挙制度と1票の較差 川人貞史 東京大学出版会 5,060
神と銃のアメリカ極右テロリズム ブルース・ホフマン、ジェイコブ・ウェア みすず書房 4,950
新・新装版 三丁目が戦争です 筒井康隆 スローガン 2,970
国家はなぜ存在するのか ヘーゲル法哲学」入門 大河内泰樹 NHKブックス 1,650
とるに足りない細部 アダニーヤ・シブリー 河出書房新社 2,200
詩集 いのちの芽 大江満雄 岩波文庫 1,364
江戸川乱歩トリック論集 江戸川乱歩 中公文庫 1,430
魔女の檻 ジェローム・ルブリ 文春文庫 1,650
怪獣殺人捜査 殲滅特区の静寂 大倉崇裕 二見文庫 968
ポンコツ一家 にしおかすみこ 講談社 1,650

**◆毎日新聞**: 11/16 朝刊 7 冊
人形浄瑠璃の「近代」が始まったころ 海老根剛 和泉書院 2,420
ベル・ジャー シルヴィア・プラス 晶文社 2,750
食料危機の経済学 虚構性と高度消費社会 神門善久 ミネルヴァ書房 2,970
あのころの僕は 小池水音 集英社 1,760
死者の書・口ぶえ 折口信夫 岩波文庫 814
わたしはわたし。あなたじゃない。 10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方 鴻巣麻里香 リトル・モア 1,980
ウクライナ映画完全ガイド ロシア帝国時代からマイダン革命以降の現代まで 梶山祐治 パブリブ 3,080

**◆日本経済新聞**: 11/16 朝刊 5 冊
青嵐の旅人(上・下) 天童荒太 毎日新聞出版 各2,090
眠れる進化 世界は革新【イノベーション】に満ちている アンドレアス・ワグナー 早川書房 2,970
「戦後」を読み直す 同時代史の試み 有馬学 中公選書 2,090
徳川海上権力論 小川雄 講談社選書メチエ 2,585
略奪される企業価値 ウィリアム・ラゾニック、ヤン―ソプ・シン 東洋経済新報社 3,740

◆読売新聞: 11/17 朝刊 10 冊
就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差 近藤絢子 中公新書 968
ホーボー・インド 蔵前仁一 産業編集センター 1,760
一場の夢と消え 松井今朝子 文藝春秋 2,420
金色夜叉 のぞゑのぶひさ、尾崎紅葉 幻冬舎 1,870
痩我慢の説 川勝徳重、藤枝静男 リイド社 1,430
二人の誘拐者 翔田寛 小学館 1,980
BEFORE・ラディカル・オーラル・ヒストリー 保苅実著作集BOOK1 生命あふれる大地 保苅実 図書出版みぎわ 2,860
東大ファッション論集中講義 平芳裕子 ちくまプリマー新書 990
鬼神の檻 西式豊 ハヤカワ文庫JA 1,342
牛乳から世界がかわる 酪農家になりたい君へ 小林国之 農山漁村文化協会 1,760

◆クロワッサン「BOOK」: 11/25 号 8 冊
わたしリセット 田嶋陽子 文春新書 1,100
私たちのおやつの時間 咲乃月音 宝島社文庫 850
いつも心は旅の途中 イ・ビョンリュル マガジンハウス 1,650
わたしたちが起こした嵐 アジア文芸ライブラリー ヴァネッサ チャン 春秋社 2,970
言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む 川添愛 東京大学出版会 1,870
妻の温泉 石川桂郎 講談社文芸文庫 2,200
一年前の猫 近藤聡乃 ナナロク社 2,200
ターングラス 鏡映しの殺人 ガレス・ルービン 早川書房 2,750

**◆サライ**「Book レビュー」: 12月 号 6 冊
妖怪を名づける 鬼魅の名は 香川雅信 吉川弘文館 1,980
偏愛的漢詩雑記帖 川合康三 大修館書店 2,420
しっぽ学 東島沙弥佳 光文社新書 946
虫・全史 1000京匹の誕生、進化、繁栄、未来ティーブ・ニコルズ 日経ナショナル ジオグラフィック 3,960
アメリカ大統領と大統領図書館 豊田恭子 筑摩選書 1,980
現代調理道具論 おいしさ・美しさ・楽しさを最大化する 稲田俊輔 講談社 1,760

**◆婦人公論**「Book」: 12月 号 7 冊
野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?命と向きあう現場から 朝日新聞取材チーム 岩波ジュニア新書 1,034
言語学バーリ・トゥード Round 2 言語版SASUKEに挑む 川添愛 東京大学出版会 1,870
11月そして12月 樋口有介 中央公論新社 1,980
人はどう悩むのか 久坂部羊 講談社現代新書 1,012
ショートケーキは背中から 平野紗季子 新潮社 1,870
老いぼれを燃やせ マーガレット・アトウッド 早川書房 3,080
日々初心、今がすべて この瞬間に心を込めて生きる 塩沼亮潤 三笠書房 1,760

以上

毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。

今週の書評本 (11/4~11/10 全99冊)

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◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示)

**◆サンデー毎日**(今週号はお休み)

◆女性自身 (今週号はお休み)

◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 11/21 号 5 冊
誘拐ジャパン 横関大 小学館 1,980
老後のお金が不安です! おひとりさまマンガ家の50代からの資金計画 なとみみわ 扶桑社 1,540
生殖記 朝井リョウ 小学館 1,870
もう別れてもいいですか 垣谷美雨 中公文庫 880
論理的思考とは何か 渡邉雅子 岩波新書 1,012

週刊現代 (今週号はお休み)

**◆週刊ポスト**「ポスト・ブック・レビュー」: 11/22 号 10 冊
婚活マエストロ 宮島未奈 文藝春秋 1,760
異族 中上健次 講談社文芸文庫 3,850
坂本龍馬の映画史 谷川建司 筑摩選書 2,200
遊廓島心中譚 霜月流 講談社 1,980
代替伴侶 白石一文 筑摩書房 1,870
暖簾の紋章 社名とマークから読み解く企業の心中憲現代書館 4,950
剛心 木内昇 集英社文庫 1,155
水底のスピカ 乾ルカ 中公文庫 990
象徴天皇の実像 「昭和天皇拝謁記」を読む 原武史 岩波新書 1,056
武士の介護休暇 日本は老いと介護にどう向きあってきたか 﨑井将之 河出新書 1,056

**◆週刊新潮**「Bookwormの読書万巻」: 11/14 号 12 冊
京に鬼の棲む里ありて 花房観音 新潮文庫 649
石灰工場 トーマス・ベルンハルト 河出書房新社 3,245
よむよむかたる 朝倉かすみ 文藝春秋 1,870
東京降りたことのない駅 本橋信宏 大洋図書 1,980
老人の知恵 田原総一朗養老孟司 毎日新聞出版 1,430
宿借りの星 酉島伝法 創元SF文庫 1,650
日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい 竹下大学 中公新書 1,100
夏の葬列 山川方夫 集英社文庫 660
マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説 ケネス・ウォマック シンコーミュージック 5,500
結局、人生最後に残る趣味は何か 林望 草思社 1,870
下山事件 封印された記憶 木田滋夫 中央公論新社 1,870
身辺整理 死ぬまでにやること 森永卓郎 興陽館 1,650

**◆週刊文春**「文春図書館」: 11/14 号 12 冊
コード・ブッダ 機械仏教史縁起 円城塔 文藝春秋 2,200
ニューヨーク精神科医の人間図書館 ナ・ジョンホ 柏書房 1,980
このドキュメンタリーはフィクションです田豊史 光文社 1,980
吉原面番所手控 戸田義長 朝日文庫 935
遊廓島心中譚 霜月流 講談社 1,980
23時のおつまみ研究所 小田真規子、スケラッコ ポプラ社 1,430
碧血の碑 赤神諒 小学館 1,980
つい昨日のできごと 父の昭和スケッチブック 小手鞠るい 平凡社 1,980
ネット怪談の民俗学 廣田龍平 早川新書 1,276
最高のウエディングケーキの作り方 古内一絵 中央公論新社 1,925
恐るべき新世代映画監督たち 山中瑶子 奥山大史 空音央 内山拓也 インタヴュー集 荒木重光 K&Bパブリッシャーズ 1,650
ありえない仕事術 正しい“正義”の使い方 上出遼平 徳間書店 1,650

**◆週刊エコノミスト**「Book Review」: 11/12・11/19 号 7 冊
日本の女性のキャリア形成と家族 雇用慣行・賃金格差・出産子育て 永瀬伸子 勁草書房 5,940
ルポ フィリピンの民主主義 ピープルパワー革命からの40年 柴田直治 岩波新書 1,100
水と清潔 風呂、トイレ、水道の比較文化 福田眞人 朝日選書 1,870
食料危機の経済学 虚構性と高度消費社会 神門善久 ミネルヴァ書房 2,970
さよなら、産後うつ 赤ちゃんを迎える家族のこころのこと 村上寛 晶文社 1,760
中国共産党vsフェミニズム 中澤穣 ちくま新書 968
恋愛社会学 多様化する親密な関係に接近する 高橋幸、永田夏来 ナカニシヤ出版 2,640

**◆週刊東洋経済**「話題の本」: 11/2・11/9 号 6 冊
消費者と日本経済の歴史 高度成長から社会運動、推し活ブームまで 満薗勇 中公新書 968
ハイブリッド・ヒューマンたち 人と機械の接合の前線から ハリー・パーカー みすず書房 3,300
人事と権力 日銀総裁ポストと中央銀行の独立 軽部謙介 岩波書店 2,750
オーウェル動物農場』を漫画で読む ジョージ・オーウェル , ベルナルディ・オディール いそっぷ社 1,760
妖怪を名づける 鬼魅の名は 香川雅信 吉川弘文館 1,980
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス一房の葡萄杜子春・本棚 かまど、みくのしん 大和書房 1,760

**◆朝日新聞**: 11/9 朝刊 11 冊
人はどう老いるのか 久坂部羊 講談社現代新書 1,012
大石誠之助の生涯 ジョセフ・クローニン 編集グループSURE 3,300
選挙との対話 荻上チキ 青弓社 1,980
日本の分断はどこにあるのか スマートニュース・メディア価値観全国調査から検証する 池田謙一 勁草書房 4,290
透明マントのつくり方 究極の〝不可視〟の物理学 グレゴリー・J・グバー 文藝春秋 2,530
就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差 近藤絢子 中公新書 968
長寿期リスク 「元気高齢者」の未来 春日キスヨ 光文社新書 946
朝鮮植民地戦争 甲午農民戦争から関東大震災まで 愼蒼宇 有志舎 3,960
ナチズム前夜 ワイマル共和国と政治的暴力 原田昌博 集英社新書 1,320
明けても暮れても食べて食べて はらぺこめがね 筑摩書房 2,310
細かいところが気になりすぎて 橋本直 新潮社 1,650

毎日新聞 11/9 朝刊 8 冊
西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか エマニュエル・トッド 文藝春秋 2,860
ヒトラースターリン 独裁者たちの第二次世界大戦 ローレンス・リース みすず書房 6,050
モヤモヤする正義 感情と理性の公共哲学 ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 2,860
統治される大学 知の囲い込みと民主主義の解体 駒込武 地平社 2,200
ソーシャル・キャピタル新論 日本社会の「理不尽」を分析する 稲葉陽東京大学出版会 4,290
たいのおかしら さくらももこ 集英社文庫 792
ワンルームワンダーランド ひとり暮らし100人の生活 佐藤友理、落合加依子 小鳥書房 2,200
ゆうべのヒミツ 室井滋 小学館新書 1,540

**◆日本経済新聞**: 11/9 朝刊 5 冊
灰色のミツバチ アンドレイ・クルコフ 左右社 4,400
生殖記 朝井リョウ 小学館 1,870
アテンション・エコノミーのジレンマ 〈関心〉を奪い合う世界に未来はあるか 山本龍彦 KADOKAWA 2,970
制裁 国家による外交戦略の謎 ブルース・W・ジェントルスン 白水社 3,300
オタク文化フェミニズム 田中東子 青土社 2,420

◆読売新聞: 11/10 朝刊 9 冊
80歳、まだ走れる リチャード・アスクウィズ 青土社 2,860
資本主義の中で生きるということ 岩井克人 筑摩書房 2,420
ひとでなし 星野智幸 文藝春秋 3,190
もういいか 山田稔 編集工房ノア 2,530
小説列伝 トマス・パヴェル 水声社 4,950
救出の距離 サマンタ・シュウェブリン 国書刊行会 3,300
結局、人生最後に残る趣味は何か 林望 草思社 1,870
イスラエルパレスチナ ユダヤ教は植民地支配を拒絶する ヤコヴ・ラブキン 岩波書店 880
ニッポン獅子舞紀行 稲村行真 青弓社 2,640

ダ・ヴィンチ 12月 号 9 冊
「今月の絶対はずさない!プラチナ本」:
イッツ・ダ・ボム 井上先斗 文藝春秋 1,650
「こんげつのブックマークEX」:
罪名、一万年愛す 吉田修一 KADOKAWA 1,980
富士山 平野啓一郎 新潮社 1,870
ナチュラルボーンチキン 金原ひとみ 河出書房新社 1,760
よむよむかたる 朝倉かすみ 文藝春秋 1,870
恋とか愛とかやさしさなら 一穂ミチ 小学館 1,760
さくらのまち 三秋縋 実業之日本社 1,980
寺地はるな NHK出版 1,870
選択 岩谷翔吾横浜流星 幻冬舎 1,760

◆LEE 「Books」: 12月 号 5 冊
さいわい住むと人のいう 菰野江名 ポプラ社 1,870
ようやくカナダに行きまして 光浦靖子 文藝春秋 1,595
さすがに日本は、戦争なんてしないですよね⁉ そもそも戦争ってなんですか? 西谷修 東京新聞出版 1,760
ことばの番人 髙橋秀実 集英社インターナショナル 1,980
ふつうの軽音部 1~4 出内テツオ、クワハリ 小学館 715~770

以上

ドラマ「オザークへようこそ」Netflixオリジナル)、4シーズン全44話、見終わりました。

どなたかのYouTubeチャンネルの「おすすめNetflixドラマ」を参考に視聴しましたが、とても面白かったです。

私がNetflixに加入したのが2020年6月で、世界中にコロナがまん延し、Netflixへの加入件数が空前絶後の数値を出していた頃でした。AmazonPrimeで1話だけ無料だったブレイキング・バッドを最後まで見るために、Netflixに加入したのでした。

「オザークへようこそ」は、その「ブレイキング・バッド」を上品に加工した(それでも+16指定)同類のドラマだということで夫婦二人で見始めました。

食後に1~2話くらい視るというペースで1か月くらいで、ほぼぶっ続けで見ているにもかかわらず、ストーリーの繋がりや登場人物の名前や設定を忘れがちなお互いを補いながら、44話を完走いたしました。

日中は、ドジャースポストシーズンも同時並行で愉しんでいたのですが、このドラマの主演を務めたジェイソン・ベイトマンドジャースタジアムでの姿もアップで映し出されて「あっ」と思ったりもしていました。

《シカゴで暮らしていたファイナンシャルプランナーの男は、ある日突然、家族を連れてミズーリ州のリゾート地オザークへと移住する。彼は秘密裏にメキシコの麻薬組織の下で働き、ボスの怒りを鎮めるため、多額の資金洗浄を企んでいた。主演・製作はジェイソン・ベイトマン、主人公の妻役をローラ・リニーが演じる。》というのが配信会社が表しているあらすじです。

ドラマの中で主人公たちはマネー・ローンダリングのためにカジノを開帳するのですが、主人公たが「悪事の集大成はカジノなんだ」というセリフをつぶやくシーンが印象的で、このドラマ全体が「悪事の集大成」と呼ぶにふさわしいものでした。

タイトルのオザークとは、**ミズーリ州オザーク市**のことですが、ドラマはオザーク湖という巨大なダム湖とその沿岸の森林地帯を中心に展開していきます。

この人里離れたオザークと北東(1時の方向)800㎞に位置する大都市シカゴが、犯罪者にとっては実に好都合な配置にあって、犯罪者はこの二つの都市を車で頻繁に行き来します。

主人公である普通の家族バード一家はシカゴから来たよそ者でありながら、地域に根を張ることになります。

シカゴから移住してきたバード家、オザークのラングモア家とスネル家、メキシコの麻薬カルテル一家の4ファミリーを中心として、麻薬ビジネスで得た莫大な資金の洗浄と、それを摘発しようとするFBIを描いた犯罪ドラマであります。そのほか、さまざまなファミリーも登場しますので、犯罪「ファミリードラマ」と呼べなくもないかもしれません。

数えたわけではないですが10分に1度は登場人物たちが「F〇CK」と叫び、銃弾は毎エピソード発射されるし、44エピソードと同じくらい人も死ぬし(自然死も事故死も含まれる)、それでどこが「ブレイキング・バッド」より上品なのと言いたくなるのですが、主人公たちがいるバードファミリーがその品位をかろうじて保っているとも言えるでしょう(それでもかなりヤバイ一家ですが...)。

実は直近「地面師たち」(Netflixオリジナル)全7話を見たのですが、素材になった事件がショッキングだったことですでに完結してしまっていて、ハードな犯罪ドラマではあるのですが記事にするほどもないと感じてしまいました。

ということで、「オザークへようこそ」は44エピソードには世界の悪事の大半がこのドラマに詰まっていて、良い脚本とカメラと配役があるドラマだからこそ楽しめたのでした。

Netflixは料金が上がりましたが、月額890円(CMつき)のグレードがお買い得かもしれません。

www.youtube.com

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毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。

今週の書評本 (10/28~11/3 全88冊)

*表示凡例
◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示)

**◆サンデー毎日**「遠回りの読書」: 10/10・10/17 号 2 冊
老人は荒野をめざす 嵐山光三郎 ちくま文庫 968
仙人の桃 南伸坊 中央公論新社 3,300

◆女性自身「今週のあなたを開く本」: 10/12・10/19 号 4 冊
耳に棲むもの 小川洋子 講談社 1,980
人生後半、そろそろ仏教にふれよう 古舘伊知郎佐々木閑 PHP新書 1,144
生殖記 朝井リョウ 小学館 1,870
Jミステリー 2024 FALL 光文社文庫編集部 光文社文庫 1,320

◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 11/14 号 5 冊
雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら 東畑開人 KADOKAWA 1,760
「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年 宮本雅史 KADOKAWA 1,870
ナチュラルボーンチキン 金原ひとみ 河出書房新社 1,760
おひとり京都の晩ごはん 柏井壽 光文社知恵の森文庫 792
鯨鯢の鰓にかく 商業捕鯨 再起への航跡 山川徹 小学館 1,980

**◆週刊現代**「日本一の書評」: 11/9 号 4 冊
青姫 朝井まかて 徳間書店 2,200
さかさ星 貴志祐介 KADOKAWA 2,420
パンダ・パシフィカ 高山羽根子 朝日新聞出版 1,980
中学受験のリアル 宮本さおり インターナショナル新書 990

**◆週刊ポスト**「ポスト・ブック・レビュー」: 11/8・11/15 号 10 冊
だめになった僕 井上荒野 小学館 1,870
グレートリセット後の世界をどう生きるか 激変する金融、不動産市場 長嶋修 小学館新書 990
医療過誤弁護士 銀子 富永愛 経営書院 1,760
スメラミシング 小川哲 河出書房新社 1,870
家族 高嶋哲夫 角川春樹事務所 1,870
「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年 宮本雅史 KADOKAWA 1,870
エレジーは流れない 三浦しをん 双葉文庫 803
嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか 鈴木忠平 文春文庫 1,298
小説にできること 藤谷治 ちくまプリマー新書 880
デジタル脳クライシス AI時代をどう生きるか 酒井邦嘉 朝日新書 990

**◆週刊新潮**「Bookwormの読書万巻」: 10/7 号 12 冊
私の馬 川村元気 新潮社 1,870
楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集 ルシア・ベルリン 講談社 2,860
さかさ星 貴志祐介 KADOKAWA 2,420
鯨鯢の鰓にかく 商業捕鯨 再起への航跡 山川徹 小学館 1,980
My Dream ジュリア 自叙伝 ジュリア ホーム社 1,870
サラゴサ手稿(上・下) ヤン・ポトツキ 創元ライブラリ 各1,320
エスノグラフィ入門 石岡丈昇 ちくま新書 1,056
第三の男 グレアム・グリーン ハヤカワepi文庫 770
漫画のカリスマ 白土三平つげ義春吾妻ひでお諸星大二郎 長山靖生 光文社新書 1,034
アジフライの正しい食べ方 浅田次郎 小学館 1,870
体験的女優論 鈴木敏夫 河出書房新社 2,640
編集を愛して アンソロジストの優雅な日々 松田哲夫 筑摩書房 2,090

**◆週刊文春**「文春図書館」: 10/7 号 10 冊
マン・カインド 藤井太洋 早川書房 2,420
積ん読の本 石井千湖 主婦と生活社 1,694
ウミガメを砕く 久栖博季 新潮社 2,200
山の王(上・下) アンデシュ・デ・ラ・モッツ 扶桑社 各1,375
復活の歩み リンカーン弁護士(上・下) マイクル・コナリー 講談社文庫 各1,100
日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 麻田雅文 中公新書 1,415
カルトのことば なぜ人は魅了され、狂信してしまうのか アマンダ・モンテル 白揚社 2,640
耳に棲むもの 小川洋子 講談社 1,980
トランプvs.ハリス アメリカ大統領選の知られざる内幕 松本方哉 幻冬舎新書 1,100
傷ついた世界の歩き方 イラン縦断記 フランソワ=アンリ・デゼラブル 白水社 2,970

**◆週刊エコノミスト**(今週号はお休み)

**◆週刊東洋経済**「話題の本」: 10/26 号 7 冊
あいまいさに耐える ネガティブ・リテラシーのすすめ 佐藤卓己 岩波新書 1,012
経験バイアス ときに経験は思考決定の敵となる エムレ・ソイヤー, ロビン・M・ホガース他 白揚社 2,420
大統領たちの五〇年史 フォードからバイデンまで 村田晃嗣 新潮選書 1,980
「ハラスメント」の解剖図鑑 宮本剛志 誠文堂新光社 1,725
ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明 ロマ・アグラワル 草思社 2,860
松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記 安野貴博 早川書房 1,980
言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ 、秋田喜美 中公新書 1,056

**◆朝日新聞**: 11/2 朝刊 12 冊
センスの哲学 千葉雅也 文藝春秋 1,760
「それ」のあったところ《ビルケナウ》をめぐるゲルハルト・リヒターへの4通の手紙 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 新曜社 5,390
少数派の横暴 民主主義はいかにして奪われるかティーブン・レビツキー 新潮社 2,970
さいわい住むと人のいう 菰野江名 ポプラ社 1,870
全員犯人、だけど被害者、しかも探偵 下村敦史 幻冬舎 2,090
神田伯山対談集 訊く! 神田伯山 集英社 1,980
未整理な人類 インベカヲリ☆ 生きのびるブックス 2,310
肥満の科学 ヒトはなぜ太るのか リチャード・J・ジョンソン NHK出版 2,530
わたしたちが光の速さで進めないなら キム・チョヨプ ハヤカワ文庫NV 1,100
もうひとつの街 ミハル・アイヴァス 河出文庫 1,210
灯台へ ヴァージニア・ウルフ 新潮文庫 935
Dr.カキゾエ歩く処方箋 垣添忠生 朝日新聞出版 1,980

**◆毎日新聞**: 11/2 朝刊 8 冊
コード・ブッダ 機械仏教史縁起 円城塔 文藝春秋 2,200
赤い小馬/銀の翼で スタインベック傑作選 ジョン・スタインベック 光文社古典新訳文庫 1,364
ほんのささやかなこと クレア・キーガン 早川書房 2,420
東大ファッション論集中講義 平芳裕子 ちくまプリマー新書 990
自然死(老衰)で逝くということ グループホーム「わたしの家」で父を看取る 三浦耕吉郎 新曜社 2,420
かわ 加古里子 福音館書店 1,100
私の絵日記 藤原マキ ちくま文庫 990
比較文学比較文化ハンドブック 今橋映子 東京大学出版会 3,190

**◆日本経済新聞**: 11/2 朝刊 5 冊
強い通貨、弱い通貨 宮崎成人 ハヤカワ新書 1,166
ダーウィンの隠された素顔 人間の動物性とは何か ピエール・ジュヴァンタン 法政大学出版局 3,960
世界の本当の仕組み バーツラフ・シュミル 草思社 2,860
死体と話す NY死体調査官が見た5000の死 バーバラ・ブッチャー 河出書房新社 2,640
歴史学はこう考える 松沢裕作 ちくま新書 1,034

◆読売新聞: 11/3 朝刊 9 冊
プーチンの帝国論 何がロシアを軍事侵攻に駆り立てたのか 石川陽平 日本経済新聞出版 2,640
神と銃のアメリカ極右テロリズム ブルース・ホフマン、ジェイコブ・ウェア みすず書房 4,950
朝と夕 ヨン・フォッセ 国書刊行会 2,420
日本半導体物語 パイオニアの証言 牧本次生 筑摩選書 1,925
解剖学者全史 学者とその書物でたどる5千年の歴史 コリン・ソールター グラフィック社 4,290
ロシアとは何ものか 過去が貫く現在 池田嘉郎 中公選書 2,200
偏愛的漢詩雑記帖 川合康三 大修館書店 2,420
その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか アグラヤ・ヴェテラニ河出書房新社 2,750
台湾鉄道 古庭維、CROTER 白水社 2,530

以上

日本時間で早朝、ロサンゼルスでワールドシリーズを制したドジャースの優勝パレードが行われました。その後、詰めかけた4万人のファンとともに本拠地のドジャースタジアムで優勝セレモニーが行われました。
2020年にもチャンピオンになったドジャースですが、コロナの影響で祝勝イベントは開催されませんでしたので、ロスの野球ファンにとっては38年ぶりのパレードと祝勝会でした。おめでとうございます!

大谷翔平ドジャースに移籍した初年度、世界一になる可能性は高いと思っていましたが、このチームはそれを実現してしまいました。

3月以降、ドジャースの戦いぶりをTVやYoutubeで緩やかに追いかけていましたが、カーショーや大谷が手術のリハビリ中だということもあってマウンドに立てなかったり、山本やグラスナウなど主力投手がシーズン途中のケガで故障者リストに入ってしまったこともあり、シーズン優勝はできたとしてもポストシーズンを勝ち抜くのは難しいだろうなと思っていました。

しかし、大谷が目立たなくなるほど多くの選手たちがポストシーズン中に人が変わったように活躍し始め(彼らはたいていそうなんですが)、山本由伸のケガが癒えて彼本来の投球を見せてくれたことと、シーズン途中に移籍してきたビューラー投手やエドマン選手などの活躍もあって、見事に世界一の座に就きました。アッパレ!

山本がポストシーズンの最後にあげた2勝で、MLB最高年俸の投手だということが証明できたことに、とても誇りを感じますし、その調子で長く活躍して名実ともに偉大な投手になってもらいたいと思います。

大谷翔平は名実ともに最高の選手で、今年のシーズンMVP(3度目)は間違いないことでしょうし、MLBの歴史の中でも突出した稀有な存在だと思います。

彼が二刀流に復帰すれば、バッターとして今シーズンのような活躍はないかもしれませんが、それでも現役選手で三冠王に最も近い存在であることは疑いの余地はありません。

また、彼のスター性や清潔で立派な人格は変わらないでしょうし、投手としても活躍してくれる楽しみが増えますので、目が離せない選手であります。Wシリーズで亜脱臼してしまった左肩がとても心配ですが、春のキャンプでは元気な姿をあらわしてくれると信じています。

大谷の存在でMLBの関心が大きくなり、ロスに限らず全米各地の球場に来る観客も増えているようで嬉しく思います。日米で野球を始める子供たちが増えてくれれば、単なる一野球ファンとしても望外の喜びであります。

かつてはNPBを経由してMLB選手になるのが合理的だと思っていたのですが、日本選手の活躍で「日本の野球株」の価値が上がって大事に扱ってくれそうで、今後は頂上への登山道は1本道ではなくなりそうで、それもまた喜ばしいことではあります。

ということで、来シーズンからMLBに所属する選手も含めて、日本の選手たちがケガなく大成功を収めてくれることを祈っております。

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地雷グリコ 青崎 有吾 KADOKAWA

第24回本格ミステリ大賞を2024年5月10日に受賞したのを皮切りに、3日後の5月13日に第77回日本推理作家協会賞を受賞し、その3日後の5月16日には第37回山本周五郎賞を受賞するという快挙、1週間の間に大きな賞を3つ受賞した青崎有吾の「地雷グリコ」を読みました。

著者の青崎有吾は、ミステリ作家として認められることは彼のキャリアからして自負していたようですが、山本周五郎賞へのノミネートと受賞は望外の栄誉だったようで、受賞発表の際の記者会見では「ぼくでいいんでしょうか」と言わんばかりの戸惑いにも似た喜びを見せていたように感じました。

例によって作品についての事前情報を全く寄せ付けずに本書を読み始めましたが、ゲーム好きミステリ好きクイズ好きの私は、冒頭で一気に作品世界に引きずり込まれてしまいました。

本書は5編の短編小説からなるものですが、主人公はアンニュイな女子高生射守矢真兎(いもりや まと)で、彼女が5編・5種類のゲームに挑戦します。

真兎がゲームに参戦するきっかけはたわいもないことで、そのゲームは誰もが知る単純な一般的なもので、たとえば表題の「地雷グリコ」ゲームは、ベースとなっているのが階段で遊ぶあのジャンケンゲーム「グ・リ・コ」です。

ただ、どのゲームも特殊な制約条件が付加されていて、その特殊ルールがゲームを面白くすると同時に読むものを楽しくさせます。

真兎にとっては行き当たりばったりで出会ったゲームにはじめて知る特殊ルールが付加されて参戦することになりますが、毎編登場する強者相手に彼女は瞬時に攻略法を思いつきます。

名前以外はごくごく平凡な感じの高1女子が、実はとんでもない能力を持っているところが痛快で、これぞファンタスティックでミステリアスな面白小説であり漫画チックなのです。

読み始めてしばらくして「面白い!」と思ったところで、この著者青崎はアニメや漫画の原作を書いてないか?と調べたら、案の定そういった仕事をしている作家でした。そこで、なるほどなるほどなぁと思ったしだいでありました。

ネタバレにならないよう小説の内容にもう少し触れますと、挿入イラストを参考に時間をかけてじっくり読み込まないとゲーム自体に深く入り込めないところもあるにはありますが、それよりもゲームの実況描写や成り行きや真兎とその周辺の高校生の生態などが巧くミックスされていて感覚的にも愉しめますす。視覚的なゲームの謎解きも含めてアニメなどで面白さを再確認したいと思いました。

真兎といつも一緒にいる中学時代からの親友鉱田ちゃんがとてもいい仕事をしてくれて、ワトソンのように真兎のゲームの成り行きと結果を忠実に綴っていて、私たちをシャーロック・ホームズに夢中になった頃に連れ戻してくれます。

2024年には小説世界で3人の女子高生との出会いがありました。ベストセラー小説「成瀬は…」シリーズで国民的アイドルとなった成瀬あかりと、「みどりいせき」三島由紀夫賞)のという名の元少年野球のエースの不良少女、そして本作「地雷グリコ」射守矢真兎

この外圧に影響されない素晴らしい女子高生3人に出会えた2024年でありました。

毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。

今週の書評本 (10/21~10/27 全92冊)

*表示凡例
◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示)

**◆サンデー毎日**「遠回りの読書」: 11/3 号 2 冊
アウシュヴィッツの小さな厩番 ヘンリー・オースター , デクスター・フォード 新潮社 2,310
ピアノを尋ねて クオ・チャンシェン 新潮社 2,145

◆女性自身「今週のあなたを開く本」: 11/5 号 4 冊
よむよむかたる 朝倉かすみ 文藝春秋 1,870
KYOKO 村上龍 集英社 440(電)
私の馬 川村元気 新潮社 1,870
小さい午餐 小山田浩子 twililight 2,200

◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 11/7 号 5 冊
遠い声/浜辺のパラソル 川本三郎 ベルリブロ 2,640
よむよむかたる 朝倉かすみ 文藝春秋 1,870
さかさ星 貴志祐介 KADOKAWA 2,420
灯台へ ヴァージニア・ウルフ 新潮文庫 935
国宝 (1) 吉田修一、三国史小学館 770

**◆週刊現代**「日本一の書評」: 10/26・11/2 号 4 冊
マン・カインド 藤井太洋 早川書房 2,420
耳に棲むもの 小川洋子 講談社 1,980
文芸記者がいた! 川口則弘 本の雑誌社 1,980
翻訳をジェンダーする 古川弘子 ちくまプリマー新書 990

週刊ポスト (今週号はお休み)

**◆週刊新潮**「Bookwormの読書万巻」: 10/31 号 12 冊
わたしの知る花 町田そのこ 中央公論新社 1,870
三部作【トリロギーエン ヨン・フォッセ 早川書房 3,245
禁忌の子 山口未桜 東京創元社 1,870
潜入取材、全手法 調査、記録、ファクトチェック、執筆に訴訟対策まで 横田増生 角川新書 960
メメント・モモ 豚を育て、屠畜して、食べて、それから 八島良子 幻戯書房 3,520
廃遊園地の殺人 斜線堂有紀 実業之日本社文庫 880
フェイクニュースを哲学する 何を信じるべきか 山田圭一 岩波新書 990
積ん読の本 石井千湖 主婦と生活社 1,694
ミュージカル映画が《最高》であった頃 喜志哲雄 国書刊行会 3,300
九楊自伝 未知への歩行 石川九楊 ミネルヴァ書房 3,080
不安を味方にして生きる「折れないこころ」のつくり方 清水研 NHK出版 1,650
「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年 宮本雅史 KADOKAWA 1,870

**◆週刊文春**「文春図書館」: 10/31 号 9 冊
カクテル、ラブ、ゾンビ チョ・イェウン かんき出版 1,760
明治殺人法廷 芦辺拓 東京創元社 2,420
東大ファッション論集中講義 平芳裕子 ちくまプリマー新書 990
探偵はパシられる カモシダせぶん PHP研究所 1,980
禁忌の子 山口未桜 東京創元社 1,870
人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣 キム・ダスル ダイヤモンド社 1,650
在日コリアンが韓国に留学したら 韓光勲 ワニブックスPLUS新書 990
響きと怒り ウィリアム・フォークナー 河出書房新社 3,960
老人の知恵 田原総一朗養老孟司 毎日新聞出版 1,430

**◆週刊エコノミスト**「Book Review」: 10/29・11/5 号 6 冊
現代日本の金融システム パフォーマンス評価と展望 内田浩史 慶應義塾大学出版会 3,850
ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏 稲垣貴彦 角川新書 1,034
酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話 松本俊彦ほか 太田出版 2,420
人事と権力 日銀総裁ポストと中央銀行の独立 軽部謙介 岩波書店 2,750
縮んで勝つ 人口減少日本の活路 河合雅司 小学館新書 1,045
世界を支配するアリの生存戦略 砂村栄力 文春新書 1,100

**◆週刊東洋経済**「話題の本」: 10/19 号 6 冊
世界を支配するアリの生存戦略 砂村栄力 文春新書 1,100
カオスの帝王 惨事から巨万の利益を生み出すウォール街の覇者たち スコット・パタースン 東洋経済新報社 3,080
日本の政策はなぜ機能しないのか? EBPMの導入と課題 杉谷和哉 光文社新書 924
誰も言わない日本の「実力」 藻谷浩介 毎日新聞出版 1,870
努力は仕組み化できる 自分も・他人も「やるべきこと」が無理なく続く努力の行動経済学 山根承子 日経BP 1,870
ぶらり世界裁判放浪記 原口侑子 幻冬舎 2,420

**◆朝日新聞**: 10/26 朝刊 12 冊
ナースの卯月に視えるもの 秋谷りんこ 文春文庫 847
撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論 大山顕 講談社 1,650
個性的な人 オルガ・トカルチュク、ヨアンナ・コンセホ 岩波書店 3,300
辺境のラッパーたち 立ち上がる「声の民族誌 島村一平 青土社 3,520
ふしぎな鏡をさがせ キム・チェリン 小学館 1,980
アート脳 スーザン・マグサメン PHP研究所 2,475
マーラーの姪 アウシュヴィッツの指揮者、アルマ・ロゼの生涯 ウィルソン夏子 音楽之友社 2,750
ケストナーの戦争日記 1941―1945 エーリヒ・ケストナー 岩波書店 5,060
黒人法典 フランス黒人奴隷制の法的虚無 ルイ・サラ=モランス 明石書店 4,180
歴史学はこう考える 松沢裕作 ちくま新書 1,034
レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和 黒田祐中公新書 1,210
われ牢前切腹を賜る 玉蟲左太夫とその時代 後藤乾一 作品社 4,180

**◆毎日新聞**: 10/26 朝刊 8 冊
移民・難民たちの新世界地図 ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録 村山祐介 新潮社 2,420
山田洋次が見てきた日本 クロード・ルブラン 大月書店 9,900
「社会」の底には何があるか 底の抜けた国で〈私〉を生きるために 菊谷和宏 講談社選書メチエ 1,760
生成AI時代の言語論 大澤真幸, 松尾豊ほか 左右社 1,980
吟遊詩人の世界 国立民族学博物館、 川瀬慈 河出書房新社 2,970
虚航船団 筒井康隆 新潮文庫 935
優しい地獄 イリナ・グリゴレ 亜紀書房 1,980
富士山 平野啓一郎 新潮社 1,870

**◆日本経済新聞**: 10/26 朝刊 6 冊
アーティスト伝説 レコーディングスタジオで出会った天才たち 新田和長 新潮社 2,420
中国の反体制活動家たち 閃光の抵抗運動史 イアン・ジョンソン 河出書房新社 3,960
レイディ・ジャスティス 自由と平等のために闘うアメリカの女性法律家たち ダリア・リスウィック 勁草書房 3,850
日本外地都市計画史 五島寧 鹿島出版会 3,740
僕たちの保存 長嶋有 文藝春秋 1,870
ニューノマド 新時代の生き方 フェリクス・マークォート 早川書房 2,860

◆読売新聞: 10/27 朝刊 10 冊
報道協定 初瀬礼 新潮社 2,200
翻訳をジェンダーする 古川弘子 ちくまプリマー新書 990
禁忌の子 山口未桜 東京創元社 1,870
イッツ・ダ・ボム 井上先斗 文藝春秋 1,650
生誕100年 安部公房 21世紀文学の基軸 神奈川近代文学館、神奈川文学振興会 平凡社 3,300
在野と独学の近代―ダーウィンマルクスから南方熊楠牧野富太郎まで 志村真幸 中公新書 1,056
シャルル・フーリエの新世界 福島知己 水声社 7,700
現場から社会を動かす政策入門 どのように政策はつくられるのか、どうすれば変わるのか 西川貴清 英治出版 2,640
みんなどうやって書いてるの?10代からの文章レッスン 小沼理、安達茉莉子ほか 河出書房新社 1,562
九州異世界遺産 本田純一 海鳥社 2,200

◆クロワッサン「BOOK」: 11/10 号 8 冊
わたしの知る花 町田そのこ 中央公論新社 1,870
ガチョウの本 イーユン・リー 河出書房新社 2,970
隣の国の人々と出会う 韓国語と日本語のあいだ 斎藤真理子 創元社 1,540
よむよむかたる 朝倉かすみ 文藝春秋 1,870
藍を継ぐ海 伊与原新 新潮社 1,760
海のうた 左右社編集部 左右社 2,200
賛否両論 料理人と家族 笠原将弘、中岡愛子 KADOKAWA 1,760
難問の多い料理店 結城真一郎 集英社 1,870

以上